2019.12.17   ハンフリーもやってきた

忘年会のシーズン。

当院ではお昼が定番。

いつもよりちょっとお洒落して、いつもよりちょっと美味しいものを、いつもよりちょっと素敵なお店で。

 

今回は高層ホテルで和食を。

 

まずは、全員で一年の振り返りをします。

昨年の忘年会で『2019年は電子カルテを導入します』と宣言したことは実行(カスタマイズ道半ば)。

その後、予定外で、OCTA(光干渉断層血管撮影)、オプトス(超広角眼底撮影)を導入。

そして先週、ハンフリーフィールドアナライザー(HFA:通称ハンフリー)の新モデルを2台導入しました。

ハンフリーは緑内障を始め視神経や網膜の病気で、視野の程度や進行を確認するためにとても重要な視野計です。

当院には常時2台、一時は3台が稼働していました。

検査機械も経年劣化か、時々調子が悪くなります。

2代目モデルは修理をしても(うん十万です!)また故障の可能性がある…とのことで、2台とも新モデル導入を決断しました。

新モデルの特徴は、短時間メニュー(だけど信頼性は高い)が出来たことです。

集中力の続かない人、腰痛などで長くじっと座っているのがつらい人など、今までの視野計よりも時間が短縮した分、身体的精神的負担が軽減されます。

3代目モデルは、よりコンパクトになり、よりスピーディーに。

 

OCTA、オプトス、そして新モデルのハンフリーもやって来て、今年は、開業以来、最高の設備投資をしました。

『新規開業みたいですね』とスタッフ。

院長は経年変化(劣化ではなく成長と信じています)していますが。

患者さんに、より精度の高い検査機器で診療を受けてもらいたいのは、院長の願いです。

院長はじめスタッフの診療へのモチベーションも上がります(勉強することも増えますが)。

 

さて、女性ばかりの当院では、話題に事欠きません。

『趣味』『お出かけ』『流行り物』『ハマりもの』『コンビニデザート』などなど…

一人発言すると、『☆(そのあとに続く会話)』『☆』『☆』で盛り上がります。

 

雑談の後、本日の司会からお題が。

『やってみたいこと』

その一つに

『30日間、毎日スーパー銭湯で岩盤浴して、備え付けの漫画を読破したいです!』永年頑張ってくれているAスタッフ。

『う~ん、有給30日はちょっと…』と、院長。

『定年退職したら、ですよ』Aスタッフ。

『でも、7日間なら…いや、まず3日連続有給取れるように来年は何とかするから、まずはお試し(岩盤浴と漫画)で3日やってみたら?』

『う~ん、そしたら本当の温泉に行く方が良いかもしれないですね~。なんて、3日休んだら、仕事気になっちゃうかも』

新しいスタッフも増える予定です。

来年は、スタッフの有給消化を目指します。

 

今年はハード面の充実、来年はソフト面の充実を。

至らない院長をフォローしてくれるスタッフに『感謝』の忘年会も盛会に終わりました。

→こちらもご覧ください「OCTA(オクタ)講習会」

→こちらもご覧ください「Optosがやって来た!」

→こちらもご覧ください「電子カルテがやってきたけど…」

カテゴリー:クリニックに関すること 眼に関すること

2019.12.10  ディーセント・ワーク

日曜日の半日、産業医のための講習会に参加しました。

医師は、診療科によって認定医制度や専門医制度があります。

取らなくても医業は出来ますが、研修を積んで勉強をしていく中で、目標が見えてきます。

 

院長は、眼科専門医のほか、健康スポーツ医、さらには産業医であるので、最新の知識を得るために勉強しなければいけません。

 

この夏取得したばかりのフレッシュ産業医の院長。

資格を取ってから初めての講習会。

今回は、2講義と実習。

労働衛生専門官や大企業の専属産業医の先生たちが講師です。

 

今回は、まず『労働衛生行政の重点施策について』

難しいタイトルです。

過重労働対策・治療と仕事の両立支援・メンタルヘルス対策などなど働き方改革実行計画の概要を聞きます。

 

2講義目は『働き方改革における産業医としての役割』というお話。

1題目よりは、もう少し平易な内容かと思ったら…

ILO(国際労働機関)が掲げる21世紀の目標は、ディーセント・ワーク(Decent Work):働きがいのある人間らしい仕事。

『労働は負のストレスではなく、充実した人生へ向けた自己実現の手段である』

『ワークライフバランス(仕事と生活の調和)が保たれてこそ、ワーク・エンゲイジメント(快活・健康かつ活動的に仕事に取り組む)の状態になれる』

過重労働を防ぎ、事業者と雇用者(個人)に、産業医はどう働きかけるか。

またまた難しい。

 

最後は、事例検討会です。

ストレスチェックを機に発見されたメンタルヘルス(心の健康)の相談事例がいくつか。

こういう人がこういう風に相談に来たら、どう対応すればいいか?

それぞれ意見を出し合い、まとめ、発表。

講師から参考対応例を教えてもらい、知識の補充をします。

産業医は、専門的なことも大事ですが、人生経験も大いに生かされるように思いました。

 

某社人事部に履歴書を送り、その返事待ちの院長

嘱託産業医として採用されたら、眼科医・開業医とは違う試練もあるでしょうが、『それも人生勉強』の心つもり。

 

帰りの地下鉄でふと浮かんだ

『好きな仕事をするんじゃない、自分の仕事を好きになるんだ』

ドラマ『おっさんずラブ』で、OB訪問をした学生の牧(林遣都)に武川(眞島秀和)がいうセリフです。

仕事を職場に置き換えることもできます。

 

眼科を選んだのは、好きだから?ではありません。

複数の医局からの勧誘の中、強い誘いに『いいかな~』くらいの動機です(昔は大勢の医師はこのパターン)。

眼科学の繊細さに、器械の扱いに、診療に、手術に、研究に…涙したことは何百回(まではいかないか…?)。

それでも、眼科医としてめどが立つと、眼科医の仕事は好きになっていました。

そして、もっともっと眼科医として成長したい…とポジティブになってきます。

 

スタッフにもそんな働き方をしてもらえるよう、もっと職場環境を整えていきたいと思っています。

 

→こちらの記事もご覧ください

カテゴリー:公センセの想い 公センセの日常の出来事 産業医

2019.12.3 まぶたがぴくぴく

『まぶたがぴくぴくする』と、心配になって来院される患者さん。

話を聞くと…

『突然起こるんです』

『1日に何回も起こります』

『数秒くらいの繰り返し』

『いつのまにか収まっているんです』

『収まっていたと思ったら、また急にぴくぴくするんです』

などなど。

 

自分の意思に関係なく、筋肉が勝手に動くことを『不随意(ふずいい)運動』と言います。

 

日頃の診療で多いのは、上記のような症状を訴えられる患者さんです。

片眼のまぶたに、限局的であることも特徴です。

目の周りにある眼輪筋(がんりんきん)の不随意運動で、正式には『眼瞼ミオキミア』と言います。

原因は、眼精疲労やストレス・寝不足…など。

ゆっくりと休息を取ると、知らないうちに症状が消えていることがほとんどです。

 

ただし、自己判断せず、眼科的な病気が隠れていないか、診察を受けてください。

 

片側のまぶたや口の動きがおかしいのは、『顔面けいれん』です。

まぶたがぴくぴくするだけでなく、顔半分の筋肉が過度に動く場合は、顔面神経の支障が起きている可能性があります。

原因の精査・治療のため脳外科へ紹介することが多いです。

 

本当の意味での『眼瞼けいれん』は、両まぶたに発症です。

『目が開けにくい』

『目を開けているとつらい』

『目を閉じていた方が楽』

挙句に、『運転が危ない』『歩いていてもぶつかってしまう』などなど。

 

中枢神経系の伝達異常と言われていますが、原因の詳細は不明です。

40歳未満では、向精神薬や睡眠導入剤内服が要因の一つとも言われています。

『眼瞼けいれん』の患者さんは、目が開けにくいだけでなく、まぶしさや不安症状も伴います。

ボツリヌス毒素のまぶたへの注射が第一治療法です。

ただし、数か月で効果が切れてしまうので、再度行う必要があります。

当院ではボツリヌス毒素の注射はしていませんが、『他院で注射したが再発した』患者さんは、効果持続期間が終了したためと考えられます。

また、ボツリヌス毒素が効かない場合もあります。

眼瞼けいれんの専門医は少ないため、かなり深刻な患者さんには、遠方へご紹介することもあります。

 

さて、先日(2019.11.19)『メーテレ』テレビの朝番組『ドデスカ!』で『まつ毛ダニ』のお話をしました。

『まつ毛のきわまで清潔に』とお話ししましたが、まつ毛内側にあるマイボーム腺(脂が出る)を詰まらせるのも良くありません。

目を温めるホットアイマスク(おしぼりでも可ですが冷めやすい)はお勧めです。

涙成分を安定させるので、ドライアイにも有効です。

さらに、リラックス効果が大きいです。

安眠できるので、院長は就寝時にも愛用中。

ストレスによる、『まぶたのぴくぴく(眼瞼ミオキミア)』にもお勧めです。

 

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2019.11.19 宿題と肥満者率

医師会の講演会は、主に医学の話題ですが、今回は経済学のお話。

演者は、Eテレ『オイコノミア』という経済番組に又吉直樹さんと出演されていた、大阪大学の大竹先生。

又吉絡みで見始めた院長ですが、平易な言葉で、素人でも経済学をかじれる良質の番組でした。

 

今回のタイトルは『医療現場の行動経済学』

『行動経済学』とは、心理学や社会学の成果を経済学に組み入れた、経済学の一分野だそうです。

現実の人間の思考の傾向を考慮して、経済を考える、というもの。

 

例えば…

問1

1.コインを投げて表が出たら2万円もらい、裏が出たら何ももらわない。

2.確実に1万円もらう。

どちらを選びますか?

問2

1.コインを投げて表が出たら2万円支払い、裏が出たら何も支払わない。

2.確実に1万円支払う。

どちらを選びますか?

大多数は、問1では2を選び、問2では1を選ぶそうです(院長も同じ)。

得をすることは確実な方を取りたいけれど、損をすることは不確実な(危険性のある)方を取る傾向があるそうです。

 

同じ金額だと、得をした嬉しさよりも、損をした悲しさの方が大きくなる。

また、嫌なことは先延ばしし、嬉しいことは前倒しする傾向もあるそうです。

これらを含め、ヒトの心理をどのように医療現場の経済で活用するか。

 

薬や手術の効用・成功率と副作用・不成功率を患者さんに伝える場合。

副作用や不成功率がわずかだったとしても、患者さんはそれ以上に大きく捉える傾向があることは、自身の経験からも気づいていましたが、ヒトの心理的な傾向・癖だと初めて知りました。

医師は、エビデンスに基づいて、客観的に事実を話しますが、良いこと(回復・治癒)と悪いこと(悪化・一生の病気)では、患者さんの受け止め方が違うのは、もっともです。

 

健康診断の受診率を上げるには、どういう文面が一番有効か?

臓器提供のドナーカード同意率を上げるには?

予約の無断キャンセル率を防止するには?

大腸内視鏡の痛さの記憶を和らげるには?

などなど、数々の論文を引用し、解説されました。

医学と同様、リサーチ・集計・解析・結果・考察という流れは、経済分野の研究においても同じだと思いました。

数学も駆使し、文系というより理系なのでは?と思います。

 

中学生の時、夏休みの宿題はいつ頃やることが多かったですか?(大阪大学調査)

1.夏休みが始まる最初の頃

2.どちらかというと最初の頃

3.毎日ほぼ均等

4.どちらかというと終わりの頃

5.夏休みの終わりごろ

 

院長は1です。

『宿題後回し傾向』が強いと、喫煙率やギャンブル習慣、飲酒習慣が優位に高くなることが分かっています。

消費者金融の利用も。

それ以外に、肥満者率ともかなりの相関があることがわかっています。

 

中学時代の宿題癖で、将来の傾向までわかるとは…

 

ちなみに長男に上記の宿題の問いをしたところ…

『当てはまるの、無いわ』

『えっ?』

『だって、宿題やったことなかったもん…やろうとすら思わなかった』

選択肢に該当しない人がいるとは…

理由の詳細まで忘れましたが、何度も学校から親(院長)の呼び出しがあったからね~

相関の結果を知ると、先が思いやられます…

 

『行動経済学の知識で患者さんの意思の傾向を理解できる』

『何気ない表現で患者さんの意思決定が変わる』

 

勉強したことを日々の医療現場で試してみようと思います。

愚息が今からでも『宿題先終え傾向』になるよう、家庭でも行動経済学試してみます。

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2019.11.12 ずっとAだったのに…

中学3年生のB君が来院しました。

『最近、プリントとかを離して読むようになったんです。離したほうが見やすいって言うんです。若いのに』と付き添いのお母さん。

裸眼視力は右1.2左1.2でしっかり見えています。

近くの見え方も、右1.0左1.0で全く問題なしです。

『学校の視力検査ではずっとA(1.0の指標が読める)だったんです』

眼科の病気になったこともないので、生まれて初めての眼科受診でした。

眼位(目の向き)は正常。

診察でも異常はありません。

 

眼科では、視力検査と同時に、屈折検査(機器)も行います。

データによって、近視・正視・遠視・乱視があるのか、どの程度なのかが分かります。

B君は軽度遠視が出ていました。

 

乳幼児の多くは軽度の遠視ですが、就学時の頃には正視(近視も遠視もない状態)になります。

軽度の遠視では問題はありませんが、強度の遠視では近くも遠くもぼやけて見えるようになり弱視になることが多々あります。

また、無理にピントを合わせようと調節すると両目が内向きになる内斜視を起こします。

小学校低学年までの子供は、調節力(ピント合わせ)が強いので、視力が良くても、遠視が隠れていることもあります。

また、視力が出にくく近視の値が出ても、実は近視ではない場合もあります。

子供では、調節を完全に取ることが出来ないため、調節を麻痺させる検査用目薬を使い、正しい値を把握します。

 

中学3年生だと、通常の屈折検査で十分です。

しかし、B君は『視力良好』『でも、近く見づらい』『軽度遠視』から、調節麻痺点眼を使い検査をしました。

すると…中等度の遠視が隠れていました。

これじゃあ、近くが見にくいわ~

 

B君は生来中等度から強度の遠視があったと推測されます。

3歳時健診以降、視力や眼位で異常が見つかることが多いのですが、B君はたまたま眼位異常もなく視力低下もなくスルーしてきてしまったのでした。

老眼と違って、調節力が十分あり、近くも見えるので、本人も周りも気にしていなかったようです。

中学3年生になり、勉強量も増えてきたあたりから、近くにずっとピントを合わせるのが辛くなってきたようです。

早速、遠視のメガネを処方することにしました。

 

後日、出来たメガネの確認にB君来院。

『すごく良く見えます。目も楽だし』

B君、良かったね。

お母さんも、『あれ?』と思い連れてきてくださって良かったです。

ぐっと、勉強しやすくなったはず。

受験、頑張って!

 

視力検査は、意義があります。

ただし、視力検査だけでは、分からないこともたくさんあります。

視力が良くても、例えば『本を読んだり細かい作業をすると集中できない・すぐ飽きる』場合、強い遠視が隠れていることもあります。

子供(未成年)は、自分からはあまり訴えないので、周囲が『あれ?』と思ったら受診をお勧めします。

一番楽な(目の)状態で、最大視力を出すアドバイスをするのが眼科医です。

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2019.11.5 お茶はあちら…

秋は学校医にとって、就学時健診の季節です。

いつもの健診は、保健室で行いますが、就学時健診では、それぞれ教室が割り当てられます。

 

教室に入り椅子に座ると、担当の先生(男性)があいさつ。

『本日の記録係です。よろしくお願いします。あ、それからお茶はあちらです』

『あちら?』の方向を見ると、教室の隅の机の上に湯のみが乗ったお盆が。

用務員さんが、早めに持ってきて置いていったようです。

『今日はビュッフェなんですね~』と茶化す院長(オバサンならでは)。

傍にいたベテラン先生(女性)が気が付き、『すみませ~ん』と慌ててお盆を取りに行って、お茶を出してくれました。

 

『一応来客だから、お茶は直接お出ししないとね。客に取りに行かせるのではなくて』諭すように院長。

『た、大変失礼しました』(汗)

A先生は、どう見ても、息子たちと同世代。

聞くと、1年目だそう。

お茶出しなんかしたことないんだろうな~

男女雇用均等法の下でも、新米研修女医(院長)は、医局でお茶やコーヒーを出すこともあったし、流しに湯飲みやカップが積んであれば、洗っていたな~

教えられてやったわけでもなく…

やらなくても良かったのかもしれないけれど…

気が付かないのよね~きっと。

うちの息子も思いやられるわ~

 

 

就学時健診は、緊張する子供たちも多く、スムーズとは言い難いのですが、無事終了。

視力がB(0.9以下)の子は眼科で再検査を。

緊張で上手く検査できなかったのか、屈折異常などの原因があるのか、確認してくださいね~

その他、気になる所見があった場合は保護者に伝えます。

 

教職員や生徒は毎年変わりますが、小学校3校20年以上学校医をやっている院長としては、学校の生き字引みたいなもの。

そして、児童を見る眼差しも変わってきます。

小学生になるって、こんなに大きくなるんだわ~と、未就学児の息子たちの成長を思い描いていた頃。

中学生になるって…(中学校の学校医もやっています)と、小学生の息子たちがたくましくなるのを思い描いていた頃。。

息子たちが、その年齢も越してしまうと、生徒たちを慈しむ眼差しの院長です。

そして、今回、フレッシュな先生が記録係でついてくれて…息子たちを重ね合わせてしまいました。

 

『仕事がちっともはかどらなくて、毎日遅くまで残っています。同僚の先生たちから色々アドバイスいただけるので助かっていますが』

『最初は、どんな仕事でもみんなそうよ。まずは、目の前のことを確実にこなしていくこと。3年たてば、少し周りが見えてきますよ』

職業人として老婆心ながらアドバイス。

 

長男が小学1年生の時のある日の連絡ノート。

担任は、卒後3年目の若いB先生(男性)。

『〇(長男)君が、帰り際泣いていました。聞くと、今日(木曜日)は、お母さんが遅くしか帰って来ないからとのこと。

二人で色々話をしました。

お母さんも頑張っているから、〇君も強くなるよう私と約束しました』

長男就学と同時に大学院生になった院長。

休診日の木曜日は今までは、保育園の早いお迎え、母親と遊べる特別の日。

なのに、木曜日は朝早くから夜遅くまで大学なので、ずいぶん寂しかったようです。

今は、『母親なんてどうでも~』の長男ですが、泣いたことと先生に言われたことは覚えているそうです。

そして、母(院長)もそのことを励みに、大学院生活を両立させました。

 

一片の思い出になれる先生に。

A先生、応援しています。

若者、頑張れ!

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2019.10.29 電子カルテがやってきたけど…

今月より電子カルテを導入しました。

 

初日、メーカーのSE(システムエンジニア)さんが付き添ってくれましたが、『先生、操作早いです!全然問題ないですよ!2週間後に再訪します』

『行けるわ~』と調子よく見送るも、その晩、ぐったり。

気合を入れて、1週間、電子カルテで診療をしていたのですが…

入力操作の不慣れもあるものの、未だかつてない肩凝りと眼精疲労の日々。

人並み以上に肩・首・背中の筋トレをしているのに何で~

診療の合間に、ストレッチをせざるを得ない状況。

『電子カルテ、返品したい~』

 

産業医の公センセ(院長と同一人物)の声が…

『不調を来たしている原因を考えましょう。問題点を挙げて、解決できるようにしましょう』

公センセが職場巡視をします。

 

問題点は…

①PCの傾き

眼科用の電子カルテは、スケッチもできるように、PC画面が後方に傾けてあります。

40度くらい。

図を描くにはいいのかもしれませんが、室内の蛍光灯がPC画面に反射します。

その跳ね返りの光の下での入力は、非常に疲れます。

また、PC画面に近づこうとして、かえって猫背になります。

 

②PC画面の背面と文字のコントラスト

背面は薄いグレー、カルテの文字の色は黒ですが、字体がとても細い。

コントラストが悪いので、入力や判別の確認に非常に疲れます。

 

③キーボードの色と文字。

黒い本体に灰色の文字のキーボードが届きました。

コントラストが悪く、明るいところでの作業ならまだ良いのですが、眼科のような暗室では不向き。

これらをまとめて、SEさんに連絡。

 

今までは、検査結果の提示などでPCを使用するものの、あくまで紙カルテがメインだったので、机や椅子の高さ、勾配を気にしていませんでした。

しかし、PC作業には、環境作りが大事です。

ディスプレイから40センチくらい離して。

椅子は、両足裏が床に着地するように。

机と身体は直角になるよう、目線はややPCを見下ろすように。(←眼の乾燥を防ぎ、ドライアイ・眼精疲労予防になります)

キーボードを操作する腕を置くレストを椅子かキーボード周囲に置く。

今までは、気にしていなかったことを見直してみました。

 

さて、PCの方は…

①角度を15℃くらいに立ててもらいました。

蛍光灯の反射がなく、これで一番のストレスから解放。

図は美しくは描けませんが(院長の技量?)所見は問題なしです。

②背面は、わずかにしか明るく出来ないとのこと。(画像や写真を見るときのコントラストのためらしい)

字体は、少し太く強調されました。

③本体が白、文字が黒のキーボードに。

 

今回のPCに対する不満は、加齢に伴うコントラスト感度の低下によるものです。

45歳くらいから急激に低下してきます。

水晶体の濁り(白内障までいかなくても)や硝子体の濁り、調節力(ピント合わせ)の低下が原因です。

明るいところでは見えていても、薄暗いところで小さな文字は読みにくくなったり、薄暮で運転しにくくなったり…と言った症状です。

今回の電子カルテも、もっと若い眼科医を想定していた設定?(眼科カルテ専門メーカーです)

あと10年早く導入していたら、不満の多いオバサン院長とは思われなかったかも?

でも、大事なことは、今の自分の身体状況に合わせて、環境を変えること!(45歳以降)

物に自分を合わせるのではなく、自分に物を合わせること。

 

産業医公センセとともに、50代眼科医に優しい作業環境作り。

究極のカスタマイズ目指します!

 

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2019.10.15   片道200キロ女子旅

今年もスタッフが『お誕生日ドライブ』を企画してくれました。

『諏訪湖行ったことある?』の何気ない一言からプラン作成してくれたよう。

 

秋晴れの当日、諏訪湖に向かってGO!

中央道を使い、片道200キロ。

ドライバーは3人体制で万全、SAでは女子ならではのお土産探し(まだ往路なのに)や、飲み比べタイムなど。

今回、マニアのAスタッフが用意してくれたのは、豆乳5種。

『こんなのあるんですよ~』と出てきたのは『きなこ餅』『マカデミアナッツ』『アーモンド』『ほうじ茶』『メロン』

利き酒ならぬ利き豆乳。

『こっちが好み、あっちもいいかも』これだけで盛り上がり。

 

諏訪湖に行く前に、『諏訪大社』に参拝します。

日本最古の神社の一つ。

上社を始め4社からなる神社ですが、強力なパワースポットとしても近年人気があるそうです。

大木に杉苔、静寂で厳粛な社内です。

本殿では、お祓いの最中。

『私、今年本厄なんで、お祓いしてもらいました』

『私の時、やらなかったわ~』

『本厄の年に、男の子産むと、厄払いになるって言うから、子供産んで厄落としになったわ~』

『私も~』(←院長)

などなど他愛ない話をしながら参拝した一行でした。

 

お昼は、予約の湖畔レストランへ。

信州十四豚(ジュウシーポーク)をメインに、サラダバーで野菜をたくさん。

ここは、以前クラフトジン作りをした某薬酒メーカーYがプロデュース。

お洒落な店内は満席。

結婚式も出来るそうです。

薬酒の老舗メーカーなのに、ジンの時も驚いたけど、この多角化戦略にびっくり。

またまたファンになりそう。

 

階下のショップを見ているうちに、お腹もこなされてきます。

『次は温泉です』

向かったのは、同じく湖畔沿いの老舗旅館N。

160年余の伝統ある宿の天然温泉へ。

案内されたお風呂に行くと…誰もいない…

『わ~い、貸し切りだね~』

露天風呂は、湯の温度も丁度良く、秋の風に吹かれて、話も弾みます。

久しぶりの『入浴女子会』

シャワー派お風呂派それぞれですが、温泉好きは共通。

入ってしまえば裸の付き合い。

何時の時代か?と言われそうですが、院長は、みんなで温泉に浸かるのは大好きです。

わいわいガールズトークは、一人ではできません。

給水器も用意されているので、紙コップにいれた水を傍らに置き、仕事以外のどうでもいい話で盛り上がります。

 

宿の向かいは、諏訪湖。

火照った体を鎮めるために湖畔を歩きます。

一周15.9キロのうち、ちょっとだけ散策。

静かで穏やかな湖面。

『諏訪湖、初めて!』

『うん、うん』

『このまま、泊まりたくなりますね~』

 

最後は、湖岸を車で一周して帰路へ。

 

電子カルテ導入以来、眼精疲労と肩凝りに悩まされている院長。

綺麗な景色で目の保養、温泉で凝りほぐし。

今年もありがたい『お誕生日ドライブ』をいただきました。

スタッフに感謝です。

 

こちらもご覧ください

→薬酒に目覚める

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2019.10.8 スカーレットの旅

『おっさんずラブ』&『阪急電車』つながりで、NHKの朝ドラ『スカーレット』を見始めました。

戦後、女性陶芸家として奮闘するヒロイン・川原貴美子の波乱万丈の人生物語(らしい)。

 

10月&11月の休診日は、学校医の仕事が多くなり、ほとんど予定が入っているのですが、一日だけフリーの日が。

それなら、一人でどっか行きたい!

ならば…と、ドラマの舞台の『信楽』へ。

 

『信楽』(甲賀市)は滋賀県の南端。

数年前、一度訪れたことがあります。

緑区医師会同好会の『お泊り遠征コンペ』が信楽の『タラオカントリー』

日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯が開催されたこともあって、かなり難しいコース(というか散々)でした。

この時は、町中を観光する予定も時間もなく(ゴルフ目的なのだから当たり前ですが)…。

 

さて、朝食後出発し夕食までに帰ってくる計画。

今回は、あえて新幹線を使わずに行くことに。

関西本線初乗車したい!

関西本線から草津線、信楽鉄道にて終点『信楽』へ。

東海道線と違い、乗客も少なく、どんどん田畑や山が見えてくる車窓は全然飽きません。

乗り換えでワンマン列車になり、長いトンネルを越えたり、山々に警笛が響いたり…

 

信楽鉄道は、『スカーレット』を大々的にアピールするラッピング列車。

『信楽』駅では、狸たちがお出迎えしてくれますが、小さな小さな駅でした。

平日なのか、ドラマがまだ始まって間もないからなのか、人は少ない。

駅員さんに地図をもらい、お勧めを聞くと『窯元散策路』コースとのこと。

ゆっくり歩いて買い物もして2時間くらいとのこと。

 

途中コンビニでお昼を買いがてら、お店の人に、窯元散策路以外のお勧めも聞いてみます。

『一人で来てます。1.5倍速で歩けます。走れます。時間は3時間くらいあります』と状況を説明。

『陶芸の森も行けるんちゃう?片道1.2キロで坂やけど』女性店員1(滋賀は関西弁)

『そうやな~。両方行けるんちゃう?散策は途中で帰ってもいいし』女性店員2

 

勧められるまま、陶芸の森へ。

陶芸館と産業展示館があります。

信楽焼の歴史や特徴が分かります。

残念ながら、『ほう、ほう』と言う程度の感性と知識しかありませんでしたが。

 

窯元散策路は、窯元が点在しているお散歩コースです。

古い窯の跡?や煙突?みたいなものに出会います。

ただ、平日なのか、すれ違う人もなく、ただ歩いてきた…という感じ。

 

狸はびっくりするほどそこら中に置いてあり、その迫力たるや…です

『スカーレット』は『緋色』とも言い、緋色の片口酒器には、魅かれてしまいました。

緋色の陶器は、釉薬を施さず、薪を原料とする窯で焼成する元来の信楽焼なのだそうです。

だからこそ、お値段も他よりぐっとします。

(オプトスみたいに)『絶対欲しい』とならず見送りました。

 

さて、帰路。

亀山でのホームで、スーツ姿の若い男性に声をかけられました。

『名古屋行きますか?』(生粋の日本語ではない)

『行きますよ、私も名古屋に帰るので一緒に行きましょう』

『どちらの国から?』

『ベトナムです』

大学を卒業し来日。

仕事で今日初めて亀山に来たそう。

向かい合わせに座り、名古屋まで日本語でおしゃべり。

『面接の結果、Line(ライン)します!』

こういう出会いも、一人旅ならではのこと。

 

大半を電車乗りで過ごした旅でしたが、楽しい一日でした。

 

当日分の録画を見て、明日のスカーレットに備えます。

 

こちらもご覧ください

→Optosがやって来た!

→うつすと治る?

→阪急電車

カテゴリー:公センセの日常の出来事

2019.10.1 Optosがやって来た!

先日、講習会の案内が届いた最新機器、超広角眼底撮影のOptos(オプトス)。

講習会参加の旨を、ディーラーさんに話したところ…早速、試乗車ならぬ試用Optosを手配してくれました。

 

Optosは、1ショット0.4秒、無散瞳で眼底の約80%の面積を撮影できる操作型レーザー検眼鏡です。

簡単に言えば、瞳孔を薬で大きくしなくても、目の奥の隅々まで一回で撮影できる眼底カメラです。

 

普段の診療で見ている(見えている)部分は、視神経や黄斑と言った、一番大事な中心部分です。

しかし、飛蚊症や糖尿病などがあり、周辺部まで詳しく見る必要のある場合は、瞳孔を大きくして観察しないといけません(でした)。

そのうえで、患者さんに『左上見てください、左、左下…』と目の向きを指示します。

更に、眼科医も、患者さんの目の動きに合わせて、身体(腕)を動かします。

傍から見ていると、腕と首と腰を使ってストレッチをかけているような動きです。

一朝一夕では身に付かないので、研修医時代に、身体と目の動かし方でどこまで見られるようになるかを習練します。

 

それが…もっと広い角度を、Optos1枚撮ることでカバーできるのです。

 

スタイリッシュなデザイン。

インテリア(こんな高価なインテリアはありませんが)として置いても違和感がありません。

 

早速、撮影した画像は…どれも、広範囲で鮮明!

 

飛蚊症で来院された患者さんに撮影して、心配がないこともお話しできます。

糖尿病網膜症は、周辺部から小さな出血が見つかることもありました。

もちろん、必要な場合は、更に、瞳孔を大きくして精密眼底検査をしますが。

 

試用品ながら、すっかり虜になってしまった院長。

『絶対欲しい!』

講習会までに(もちろん講習会参加しました)購入を決定!

先週、新品のOptosがやって来ました。

 

春にOCT&OCTA(名前はトリトンです)がやって来て、大活躍中。

今秋にはOptos(名前はデイトナです)がやって来て、こちらも、日々の診療に大活躍してくれること、間違いなしです。

 

『最新機器だね~』と声を掛けてくださる患者さんも多く、ちゃんと自分の受ける検査機器を観察しておられるようです。

 

同時に、電子カルテも導入しました。

眼科は、他科と違い、視力を始め視野やOCT&OCTA、Optosなどあらゆる検査と画像をカルテに繋げないといけないので、質量ともに多く、大変です。

今までも、視野や画像の一部は診察室のPCに繋いでいましたが、今まで以上に『診療の見える化』を図りたいと思います。

まだ慣れるまで、バタバタしておりますが、日々スムーズに稼働できるようになってきています。

 

15年位前、大学病院で緑内障外来を担当していた時に電子カルテが導入されました。

その当時はとても使いにくかったのですが、同メーカーながら、現行版は、ずっと改良されてます。

 

また、先日、東日本大震災で津波に被災した三陸の開業医の先生から、紙カルテは全滅だったけれど、電子カルテは1か月で復旧したとの体験談を聞きました。

 

Optosがやって来ました!

電子カルテがやって来ました!

こうクリニックも、オバサン院長も、まだまだ『わくわく』!

またまた『わくわく』!です。

ときめき?の秋です。

→検査機器の紹介ページもご覧ください。

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