2019.12.10  ディーセント・ワーク

日曜日の半日、産業医のための講習会に参加しました。

医師は、診療科によって認定医制度や専門医制度があります。

取らなくても医業は出来ますが、研修を積んで勉強をしていく中で、目標が見えてきます。

 

院長は、眼科専門医のほか、健康スポーツ医、さらには産業医であるので、最新の知識を得るために勉強しなければいけません。

 

この夏取得したばかりのフレッシュ産業医の院長。

資格を取ってから初めての講習会。

今回は、2講義と実習。

労働衛生専門官や大企業の専属産業医の先生たちが講師です。

 

今回は、まず『労働衛生行政の重点施策について』

難しいタイトルです。

過重労働対策・治療と仕事の両立支援・メンタルヘルス対策などなど働き方改革実行計画の概要を聞きます。

 

2講義目は『働き方改革における産業医としての役割』というお話。

1題目よりは、もう少し平易な内容かと思ったら…

ILO(国際労働機関)が掲げる21世紀の目標は、ディーセント・ワーク(Decent Work):働きがいのある人間らしい仕事。

『労働は負のストレスではなく、充実した人生へ向けた自己実現の手段である』

『ワークライフバランス(仕事と生活の調和)が保たれてこそ、ワーク・エンゲイジメント(快活・健康かつ活動的に仕事に取り組む)の状態になれる』

過重労働を防ぎ、事業者と雇用者(個人)に、産業医はどう働きかけるか。

またまた難しい。

 

最後は、事例検討会です。

ストレスチェックを機に発見されたメンタルヘルス(心の健康)の相談事例がいくつか。

こういう人がこういう風に相談に来たら、どう対応すればいいか?

それぞれ意見を出し合い、まとめ、発表。

講師から参考対応例を教えてもらい、知識の補充をします。

産業医は、専門的なことも大事ですが、人生経験も大いに生かされるように思いました。

 

某社人事部に履歴書を送り、その返事待ちの院長

嘱託産業医として採用されたら、眼科医・開業医とは違う試練もあるでしょうが、『それも人生勉強』の心つもり。

 

帰りの地下鉄でふと浮かんだ

『好きな仕事をするんじゃない、自分の仕事を好きになるんだ』

ドラマ『おっさんずラブ』で、OB訪問をした学生の牧(林遣都)に武川(眞島秀和)がいうセリフです。

仕事を職場に置き換えることもできます。

 

眼科を選んだのは、好きだから?ではありません。

複数の医局からの勧誘の中、強い誘いに『いいかな~』くらいの動機です(昔は大勢の医師はこのパターン)。

眼科学の繊細さに、器械の扱いに、診療に、手術に、研究に…涙したことは何百回(まではいかないか…?)。

それでも、眼科医としてめどが立つと、眼科医の仕事は好きになっていました。

そして、もっともっと眼科医として成長したい…とポジティブになってきます。

 

スタッフにもそんな働き方をしてもらえるよう、もっと職場環境を整えていきたいと思っています。

 

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カテゴリー:公センセの想い 公センセの日常の出来事

2019.11.26 二人でお上りさん

学会が一番多く開催される東京国際フォーラム。

丸の内南口を出て国際フォーラムへは徒歩5分ほど。

途中、目に入るのは『はとバス』と乗客の人々。

 

『はとバス乗りたいな』

そう思いながら、学会(仕事)に向かうこと度々。

 

パンフレットを見ると、都内観光名所(観劇・食事処も)を効率よく巡る、お勧めのコースが盛りだくさん。

ただし、この年齢になると、東京の名所は行き尽くしているし、かえって迷うところです。

家人に『お上りさん気分で、東京で行きたいところない?』

『ない』

学会場とホテル以外寄り道をしない家人。

『国際フォーラムへ行く途中のはとバス、気にならない?』

『そんな場所あった?』

 

『はとバス』に、どうにも巻き込みたくなる妻(院長)です。

コースを吟味し、『浅草演芸場どう?』好きな落語から攻めてみます。

『そこなら一度行ってみたい!』そう来るよね。

『築地場外市場→浅草散策、どぜう&演芸場→隅田川下り』決定。

 

朝9時に東京駅に着くよう新幹線に乗ります。

はとバス乗り場には、時系列で乗るバスと乗り場が書いてあり、すっかりお上りさんの気分。

 

ガイドさんの案内で、まずは築地場外市場へ。

場内市場は豊洲に移転しましたが、場外市場は残り、観光客で騒然としています。

卵焼き屋さんはどこも、長蛇の列。

その場で焼きたても食べられます。

卵焼き大好きの院長は、『おかずにしよう』と多めに購入。

魚屋さんやお寿司屋さんも盛況で、人に揉まれながら、自分も完全に観光客。

 

浅草に移動すると、老舗のドジョウ料理屋さんへ。

予約席があるのは、ツアーの良いところ。

柳川鍋は初めてでしたが、見た目とは大違いで、あっさり美味しいドジョウに感激。

濃いめの味付けは、ご飯がすすみます。

 

その後、浅草演芸場へ。

名古屋の大須演芸場よりも大きく、2階席へ案内されました。

すでに昼の部は始まっていましたが、暗いので、遠近両用コンタクトレンズでは演目のしおりが読めません。

『今、誰がやっている?』

『えっ!読めないの?僕は読めるよ』メガネで来た家人は、裸眼でピントが合う近視度です。

暗所でのコンタクトレンズは、中年にはお勧めしません…(実体験)

満腹で、知らない噺家さんの噺は子守唄のように…

『そろそろ出ようか…』と促されて出たものの、家人の行きたかった場所なのに…何故?

 

『面白くなかった?』

『噺は面白かったけど、ウトウトしていたら(院長のこと)噺家さんに失礼だから』

申し訳ない…ひどく反省。

本当に落語が好きな人は、昼・夜十分楽しめるのです。

 

浅草散策の後は、隅田川下り。

何本もかかる橋をくぐるたび、、両岸の情景が変わり、今昔の情緒を感じる初体験でした。

 

『はとバス』メインでサブは『浅草演芸場』の院長(ウトウト…)

『浅草演芸場』なら、と『はとバス』に付き合ってくれた家人。

 

妥協・譲歩・共有・共感…

相手をリスペクトしつつ、自分の要望も実現する術をお互い?確立して、共働き医師夫婦、結婚生活25年。

 

『はとバス』もそんな夫婦の一コマでした。

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2019.11.19 宿題と肥満者率

医師会の講演会は、主に医学の話題ですが、今回は経済学のお話。

演者は、Eテレ『オイコノミア』という経済番組に又吉直樹さんと出演されていた、大阪大学の大竹先生。

又吉絡みで見始めた院長ですが、平易な言葉で、素人でも経済学をかじれる良質の番組でした。

 

今回のタイトルは『医療現場の行動経済学』

『行動経済学』とは、心理学や社会学の成果を経済学に組み入れた、経済学の一分野だそうです。

現実の人間の思考の傾向を考慮して、経済を考える、というもの。

 

例えば…

問1

1.コインを投げて表が出たら2万円もらい、裏が出たら何ももらわない。

2.確実に1万円もらう。

どちらを選びますか?

問2

1.コインを投げて表が出たら2万円支払い、裏が出たら何も支払わない。

2.確実に1万円支払う。

どちらを選びますか?

大多数は、問1では2を選び、問2では1を選ぶそうです(院長も同じ)。

得をすることは確実な方を取りたいけれど、損をすることは不確実な(危険性のある)方を取る傾向があるそうです。

 

同じ金額だと、得をした嬉しさよりも、損をした悲しさの方が大きくなる。

また、嫌なことは先延ばしし、嬉しいことは前倒しする傾向もあるそうです。

これらを含め、ヒトの心理をどのように医療現場の経済で活用するか。

 

薬や手術の効用・成功率と副作用・不成功率を患者さんに伝える場合。

副作用や不成功率がわずかだったとしても、患者さんはそれ以上に大きく捉える傾向があることは、自身の経験からも気づいていましたが、ヒトの心理的な傾向・癖だと初めて知りました。

医師は、エビデンスに基づいて、客観的に事実を話しますが、良いこと(回復・治癒)と悪いこと(悪化・一生の病気)では、患者さんの受け止め方が違うのは、もっともです。

 

健康診断の受診率を上げるには、どういう文面が一番有効か?

臓器提供のドナーカード同意率を上げるには?

予約の無断キャンセル率を防止するには?

大腸内視鏡の痛さの記憶を和らげるには?

などなど、数々の論文を引用し、解説されました。

医学と同様、リサーチ・集計・解析・結果・考察という流れは、経済分野の研究においても同じだと思いました。

数学も駆使し、文系というより理系なのでは?と思います。

 

中学生の時、夏休みの宿題はいつ頃やることが多かったですか?(大阪大学調査)

1.夏休みが始まる最初の頃

2.どちらかというと最初の頃

3.毎日ほぼ均等

4.どちらかというと終わりの頃

5.夏休みの終わりごろ

 

院長は1です。

『宿題後回し傾向』が強いと、喫煙率やギャンブル習慣、飲酒習慣が優位に高くなることが分かっています。

消費者金融の利用も。

それ以外に、肥満者率ともかなりの相関があることがわかっています。

 

中学時代の宿題癖で、将来の傾向までわかるとは…

 

ちなみに長男に上記の宿題の問いをしたところ…

『当てはまるの、無いわ』

『えっ?』

『だって、宿題やったことなかったもん…やろうとすら思わなかった』

選択肢に該当しない人がいるとは…

理由の詳細まで忘れましたが、何度も学校から親(院長)の呼び出しがあったからね~

相関の結果を知ると、先が思いやられます…

 

『行動経済学の知識で患者さんの意思の傾向を理解できる』

『何気ない表現で患者さんの意思決定が変わる』

 

勉強したことを日々の医療現場で試してみようと思います。

愚息が今からでも『宿題先終え傾向』になるよう、家庭でも行動経済学試してみます。

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2019.11.5 お茶はあちら…

秋は学校医にとって、就学時健診の季節です。

いつもの健診は、保健室で行いますが、就学時健診では、それぞれ教室が割り当てられます。

 

教室に入り椅子に座ると、担当の先生(男性)があいさつ。

『本日の記録係です。よろしくお願いします。あ、それからお茶はあちらです』

『あちら?』の方向を見ると、教室の隅の机の上に湯のみが乗ったお盆が。

用務員さんが、早めに持ってきて置いていったようです。

『今日はビュッフェなんですね~』と茶化す院長(オバサンならでは)。

傍にいたベテラン先生(女性)が気が付き、『すみませ~ん』と慌ててお盆を取りに行って、お茶を出してくれました。

 

『一応来客だから、お茶は直接お出ししないとね。客に取りに行かせるのではなくて』諭すように院長。

『た、大変失礼しました』(汗)

A先生は、どう見ても、息子たちと同世代。

聞くと、1年目だそう。

お茶出しなんかしたことないんだろうな~

男女雇用均等法の下でも、新米研修女医(院長)は、医局でお茶やコーヒーを出すこともあったし、流しに湯飲みやカップが積んであれば、洗っていたな~

教えられてやったわけでもなく…

やらなくても良かったのかもしれないけれど…

気が付かないのよね~きっと。

うちの息子も思いやられるわ~

 

 

就学時健診は、緊張する子供たちも多く、スムーズとは言い難いのですが、無事終了。

視力がB(0.9以下)の子は眼科で再検査を。

緊張で上手く検査できなかったのか、屈折異常などの原因があるのか、確認してくださいね~

その他、気になる所見があった場合は保護者に伝えます。

 

教職員や生徒は毎年変わりますが、小学校3校20年以上学校医をやっている院長としては、学校の生き字引みたいなもの。

そして、児童を見る眼差しも変わってきます。

小学生になるって、こんなに大きくなるんだわ~と、未就学児の息子たちの成長を思い描いていた頃。

中学生になるって…(中学校の学校医もやっています)と、小学生の息子たちがたくましくなるのを思い描いていた頃。。

息子たちが、その年齢も越してしまうと、生徒たちを慈しむ眼差しの院長です。

そして、今回、フレッシュな先生が記録係でついてくれて…息子たちを重ね合わせてしまいました。

 

『仕事がちっともはかどらなくて、毎日遅くまで残っています。同僚の先生たちから色々アドバイスいただけるので助かっていますが』

『最初は、どんな仕事でもみんなそうよ。まずは、目の前のことを確実にこなしていくこと。3年たてば、少し周りが見えてきますよ』

職業人として老婆心ながらアドバイス。

 

長男が小学1年生の時のある日の連絡ノート。

担任は、卒後3年目の若いB先生(男性)。

『〇(長男)君が、帰り際泣いていました。聞くと、今日(木曜日)は、お母さんが遅くしか帰って来ないからとのこと。

二人で色々話をしました。

お母さんも頑張っているから、〇君も強くなるよう私と約束しました』

長男就学と同時に大学院生になった院長。

休診日の木曜日は今までは、保育園の早いお迎え、母親と遊べる特別の日。

なのに、木曜日は朝早くから夜遅くまで大学なので、ずいぶん寂しかったようです。

今は、『母親なんてどうでも~』の長男ですが、泣いたことと先生に言われたことは覚えているそうです。

そして、母(院長)もそのことを励みに、大学院生活を両立させました。

 

一片の思い出になれる先生に。

A先生、応援しています。

若者、頑張れ!

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2019.10.8 スカーレットの旅

『おっさんずラブ』&『阪急電車』つながりで、NHKの朝ドラ『スカーレット』を見始めました。

戦後、女性陶芸家として奮闘するヒロイン・川原貴美子の波乱万丈の人生物語(らしい)。

 

10月&11月の休診日は、学校医の仕事が多くなり、ほとんど予定が入っているのですが、一日だけフリーの日が。

それなら、一人でどっか行きたい!

ならば…と、ドラマの舞台の『信楽』へ。

 

『信楽』(甲賀市)は滋賀県の南端。

数年前、一度訪れたことがあります。

緑区医師会同好会の『お泊り遠征コンペ』が信楽の『タラオカントリー』

日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯が開催されたこともあって、かなり難しいコース(というか散々)でした。

この時は、町中を観光する予定も時間もなく(ゴルフ目的なのだから当たり前ですが)…。

 

さて、朝食後出発し夕食までに帰ってくる計画。

今回は、あえて新幹線を使わずに行くことに。

関西本線初乗車したい!

関西本線から草津線、信楽鉄道にて終点『信楽』へ。

東海道線と違い、乗客も少なく、どんどん田畑や山が見えてくる車窓は全然飽きません。

乗り換えでワンマン列車になり、長いトンネルを越えたり、山々に警笛が響いたり…

 

信楽鉄道は、『スカーレット』を大々的にアピールするラッピング列車。

『信楽』駅では、狸たちがお出迎えしてくれますが、小さな小さな駅でした。

平日なのか、ドラマがまだ始まって間もないからなのか、人は少ない。

駅員さんに地図をもらい、お勧めを聞くと『窯元散策路』コースとのこと。

ゆっくり歩いて買い物もして2時間くらいとのこと。

 

途中コンビニでお昼を買いがてら、お店の人に、窯元散策路以外のお勧めも聞いてみます。

『一人で来てます。1.5倍速で歩けます。走れます。時間は3時間くらいあります』と状況を説明。

『陶芸の森も行けるんちゃう?片道1.2キロで坂やけど』女性店員1(滋賀は関西弁)

『そうやな~。両方行けるんちゃう?散策は途中で帰ってもいいし』女性店員2

 

勧められるまま、陶芸の森へ。

陶芸館と産業展示館があります。

信楽焼の歴史や特徴が分かります。

残念ながら、『ほう、ほう』と言う程度の感性と知識しかありませんでしたが。

 

窯元散策路は、窯元が点在しているお散歩コースです。

古い窯の跡?や煙突?みたいなものに出会います。

ただ、平日なのか、すれ違う人もなく、ただ歩いてきた…という感じ。

 

狸はびっくりするほどそこら中に置いてあり、その迫力たるや…です

『スカーレット』は『緋色』とも言い、緋色の片口酒器には、魅かれてしまいました。

緋色の陶器は、釉薬を施さず、薪を原料とする窯で焼成する元来の信楽焼なのだそうです。

だからこそ、お値段も他よりぐっとします。

(オプトスみたいに)『絶対欲しい』とならず見送りました。

 

さて、帰路。

亀山でのホームで、スーツ姿の若い男性に声をかけられました。

『名古屋行きますか?』(生粋の日本語ではない)

『行きますよ、私も名古屋に帰るので一緒に行きましょう』

『どちらの国から?』

『ベトナムです』

大学を卒業し来日。

仕事で今日初めて亀山に来たそう。

向かい合わせに座り、名古屋まで日本語でおしゃべり。

『面接の結果、Line(ライン)します!』

こういう出会いも、一人旅ならではのこと。

 

大半を電車乗りで過ごした旅でしたが、楽しい一日でした。

 

当日分の録画を見て、明日のスカーレットに備えます。

 

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Optosがやって来た!

うつすと治る?

阪急電車

カテゴリー:公センセの日常の出来事

2019.9.24 ついでに息子?

新年早々高尾山に一人旅した私(院長)。

その話を聞いて『行ってみたいな~』と夫。

 

それでは…と、連休を利用して行くことに。

前回は、『初めて』『一人』『冬』ということで、ケーブルカーで途中まで上がり、そこから山頂を目指しました。

『今度は自分の足で麓から登ろう!良い季節だし』

高尾山に行くなら、そっち方面(関東圏)に住んでいる息子についでに会いに行こう。

勝手に引っ越しした部屋も見てないし。

 

予定を聞くと、運よく?その日はフリーとのこと。

『え~来るの!?』

『高尾山のついでだから~』(ついでという地理ではないが)

そうこうするうち、『一生に一回くらい高尾山行った方がいいよ』という母(院長)の押しで、同行することに。

 

さて、当日、夫婦それぞれ荷物を詰めます。

『何か、荷物多くない?』

自分のボストンバッグには、身の回り品、お菓子。

果物なんか買わないだろうからと、桃と梨をプチプチで包装してイン。

これだけなら、二人で一つのバッグでいいのですが…

数日前の息子からの『米送ってください』ライン。

いつもは送っているのですが、どうせなら持っていけばいいのではないか…と、全くのバカ親ぶり。

『5キロ超ダンベルを持って歩く筋トレ』と考えれば、それほど重くも感じません(夫に知られてはいけない)。

 

さて、息子の新居へ。

ワンルームですが、こざっぱりと片づけられており、『ちゃんと生活しているのね~』と一安心です。

バッグから出したお米に、『お~すげ~!持ってきたの!?ありがとう!』

あきれた表情の夫。

 

3人で高尾山に上ります。

メジャーな表参道コースは3.8キロ、上り100分が目安です。

舗装されてはいるものの、かなりの勾配で、物を落としたら確実に下まで転がっていきます。

筋トレ仲間の息子と私は、黙々と人を抜かして(道幅は広い)進みます。

ある地点まで行くと、下方から見失った夫が登ってくるまで、トークタイム。

色々突っ込まれるのは苦手な寡黙な息子なので、自分から話すのを静かに聞きます。

途中、焼き立ての『天狗焼き』も頬張り、エネルギーチャージ。

お正月は、すごい行列だった天狗焼きも、並ばず手に入るほどの残暑日でした。

 

頂上まではもう少し。

3人で無事山頂にたどり着き『グータッチ』

あいにく今回富士山は見えませんでしたが、山並みをバックに3人でパシャ!

帰りは、雲行きも怪しくなってきたので、私お勧めのケーブルカーで下ります。

『二人乗りだけど、どういう組み合わせにする?』

『父さんと母さんと二人で乗ればいいじゃん』

『いやいや、父さんとは新幹線で並びだから…』

息子と並んでリフトに乗ります。

澄んだ空気の中、息子との会話は弾み、嬉しくてもう少しで1000円のツーショット写真を購入するところでした(ある箇所でカメラマンが乗客を撮影しています)。

 

夕食を3人で囲み、楽しい時間もお別れの時間が。

夫婦はホテルへ、息子は下宿へ帰ります。

デパ地下のスーパーで『いるものあったら買ってたら?』

『じゃあ…』

パスタソース数種、パスタ、中華調味料数種、卵、納豆。

ニンジン、玉ねぎ、ピーマン、キノコ、キャベツなど…

『高いな~』と言いつつも、母財布なのでポイポイ(普段は買いません)。

買い物袋を持って駅の改札に入る息子をずっと見送っていた母(院長)でした。

一度も振り向かなかったけれど。

 

『高尾山のついで…なんて言って、ほんとは息子に会いに来たんでしょ。何か付き合ってあげた気分』と、夫。

その通りかも。

そうは言っても、夫もまんざらでない様子でしたが。

 

息子への愛は続きます…

 

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新春プチトリップ

カテゴリー:公センセの家族・恩師・友人など 公センセの日常の出来事

2019.9.17 うつすと治る?

『人にうつすと治るっていうじゃないですか』

風邪を引いた牧(林遣都)が春田(田中圭)に突然キスをした後のセリフです(おっさんずラブ第6話)。

OL民(おっさんずラブを愛する人)の一人(院長)としては胸キュン!の場面です。

ただし、医師(院長)の立場からは、ウイルスは『うつしても治らない』のが常識。

 

さて、眼科で一番感染力の強いのは、アデノウイルスによる結膜炎です。

 

結膜炎は、結膜の炎症全般を言いますが、原因としては、ウイルスのほか、細菌やアレルギーがあります。

ウイルスも色々種類がありますが、アデノウイルスは最強の感染力があり、『はやり目』とか『プール熱』と言われています。

1週間から10日の潜伏期(感染しても症状が出ない時期)を経て、充血やめやに、ゴロゴロなどが起こります。

炎症が強いと、耳の前や顎のリンパ節が腫れることもあります。

 

『はやり目』は、『流行性角結膜炎』が正式病名で、アデノウイルス8型・19型・37型・54型などによって起こります(同じウイルスでも型が色々あります)。

『プール熱』は、『咽頭結膜熱』が正式病名で、アデノウイルス3型・4型・7型などによって起こります。

夏風邪として、流行することがあり、子供たちの間でプールを介して流行することが多いことが『プール熱』と呼ばれる所以です。

のどの痛みや発熱など風邪様の症状を伴うことが多いです。

 

一定期間(1週間から10日)すれば、症状は落ち着いてきますが、他の結膜炎(細菌による)を防ぐために抗生物質の点眼と、炎症を抑えるステロイドの点眼を処方します。

必ず眼科医のOKが出るまで、点眼を続けてください。

感染力が強いアデノウイルスですので、学校伝染病に指定されています。

学生さんは医師の許可が出るまでは、登校禁止です。

成人の方は、職種や仕事内容によるので、勤務先に問い合わせてください(休んだ方が望ましいですが)。

 

子供ひとり発症すると、その兄弟姉妹、父母、祖父母などと一家全員感染することもよくあります。

4人家族だとして、子1→子2→母→父という順で感染した場合、再び父→子1になるかと聞かれますが、それはありません。

アデノウイルスのその型の抗体は出来ているので。

 

目を触った手で何かに触れない、手洗い励行、タオル別々、お風呂最後などなど患者さんには指導をします。

 

アデノウイルスの後遺症にも注意です。

 

炎症が強い場合は、アデノウイルスの結膜炎が治っても、黒目(角膜)の表面に白い濁りを残すことがあります。

視力低下にもつながるので、治癒後、2~3週間したら、もう一度診察を受けることをお勧めします。

 

ウイルスの病気で人に『うつすと治る』というのは間違い。

ウイルスによって治癒する時期は大体決まっています。

患者さんの免疫力によって多少変動はありますが。

 

遅まきながら、この夏、ネット配信で『おっさんずラブ』第1話を見たのが、OL民の始まり。

どっぷりハマってリピート・リピート…(現在進行中)です。

上映中の映画『おっさんずラブLOVE  or  DEAD』へもGO。

胸キュン!以外にも、性別を問わず人を好きになることとは?を問う、深く深く考えさせられるドラマ&映画です。

 

カテゴリー:公センセの想い 公センセの日常の出来事 眼に関すること

2019.8.6 どっぷり、がっつり

先週は、院長不在にて代診。

ご迷惑をおかけしました。

 

『フリータイム6日間 in  ハワイ』にも行けそうな期間。

『50時間集中講義6日間 in 北九州』に参加して研修を受けてきました。

 

産業医科大学主催の『産業医学基礎研修会』です。

 

『産業医』とは、事業場において労働者の健康管理などについて、専門的な立場から指導・助言を行う医師を言います。

労働安全衛生法により、一定の規模の事業場においては産業医の選任が義務付けられています。

産業医科大学は、産業医の養成に力を入れており、卒業生は多くの大企業の専属産業医となります。

今回は、主に嘱託産業医の認定を取る医師に向けての講座です。

 

月曜日から土曜日までで、計50時間の講義と実習が組み込まれています。

初日と最終日は半日ずつ。

あとは、朝8時半受付、9時から19時40分まで、5分程度のトイレ休憩と40分のお昼休み以外は授業です。

60分もしくは120分一コマの講義が、ぎっしり詰まっています。

入退室は、毎回QRコードで管理されています。

 

産業医とは?の総論から始まり、各論が続きます。

労働安全や法体系・健康管理や作業環境管理・メンタルヘルス対策や作業管理・健康保持や実際の活動などなど…

一流の講師による講義・講義…

 

知らないこともたくさんありますが、これがこうやって職場における医学に繋がっているのか…と思うことしきり。

昔、勉強した化学も物理も教養科目も、何となく頭の片隅から思い出しましたし、眼科以外の内科系・外科系全てに古い記憶も呼び戻され…

学生に戻った気分で、聴講しました。

ただし、集中力の持続困難に陥ることもあり、トイレ休憩でさえ待ち遠しかったのも事実。

 

そんなわけで、一日講義が終わると、へとへとです。

何をする気力もない。

毎日時間外労働を2時間していると、こんな状況になるのか…

過重労働やメンタルヘルスの講義が浮かんできます。

 

職場巡視(見回り)や職場復帰の面談・保護具(防毒マスクとか…)・騒音や粉じんなどの測定実習もありました。

労働者に適切な運動を指導するための、体力測定の実習も。

身長体重測定から始まり、踏み台昇降をしたり、前屈をしたり、腹筋(30秒で26回出来ました)をしたり…

運動機能検査は最高レベル、体内年齢は31歳!嬉しい~

久々の運動と結果に、一番楽しい実習でした。

 

眼科医として中断することなく、約30年。

開業してからはずっと地域医療に従事してきました。

知識と技術を『目』だけに注ぐのではなく、『患者さん』に注ぐ診療を心がけています。

患者さんのバックグランドも重要な情報源です。

『木を見て森を見ず』から、年齢と経験と知識の積み重ねが、『まず森を俯瞰的に見られる』ようにさせてくれました。

学校医・スポーツ医・認知症かかりつけ医などの勉強なども、日々の診療に役立っています。

働き方改革・メンタルヘルスの重要性が叫ばれている中、毎日の診療で得た技術と感性は、地域医療だけでなく、企業貢献にも役立てられたら!と産業医を取得することにしました。

 

金曜日の夜、海に近い会場を出ると、大輪の花火が何発も!

その日は、花火大会だったのです。

唯一ご褒美だと、楽しんで見上げていました。

ふと、交通整理の高齢ガードマンが、目に付きました。

高齢者の労働管理(日本の課題です)…講義で習ったことをふと思い出し…

 

どっぷり、がっつり『産業保健』に浸かった6日間でした。

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2019.7.23 鳴門バス旅

子供たちが小学生だったある年の家族旅行は、『神戸(人と防災未来センター)→鳴門渦潮&大塚国際美術館→甲子園で高校野球観戦』

院長の高校での芸術選択は、書道。

美術には疎いのですが、この時の大塚国際美術館には、ひどく感動したのでした。

 

大塚国際美術館は、世界初の陶板名画美術館です。

古代壁画から現代絵画まで、西洋の名画1000点余りが、オリジナルと同じ大きさの陶板で複製され、展示されています。

『知ってる、知ってる!』

教科書・美術本で見たことのある代表作品が一挙公開。

美術ビギナーにとって、『知ってる、見たことある』は、嬉しいもの。

また、訪れたいと思いつつ、月日が流れ…

 

『行きたいリスト』に入っているものの、『名古屋から新幹線で神戸。その後バスで鳴門の美術館までの鑑賞プラン』をいつ決行しようか…と思っていた折…

某バスツアーのチラシが。

バスで美術館入り口まで直行、美術館に3時間滞在できます。

催行日のうち、木曜日催行は一日だけ。

チャンスを逃がすな。

何も予定がないことを確認して、すぐ申し込み。

 

当日、7時10分集合です。

席は一番前(事前に割り振り)。

二人組がほとんどですが、一人参加(女性)もちらほら。

初めての一人バスツアー。

退屈しないよう、車内お楽しみグッズ(飲み物、おやつ、仮眠用ホットアイマスク、スマホ)を準備していきましたが、最前列という手前、ガイドさんの話にも『うん、うん』と相槌。

アラ還のガイド兼添乗員さんは、しゃべりっ放しでもなく、静かな時間も作ってくれ、ベテランの頼もしさを感じます。

走行距離600キロ超えなので、ドライバーは2人、ガイドさんの息子ほどの年齢です。

 

途中2回SAで休憩以外は、ひたすら、鳴門を目指します。

車中でお弁当が配られます。

美術館滞在時間確保のための策、車中飲食です。

 

お待ちかねの大塚国際美術館到着。

玄関前で降車し、集合も玄関前の駐車場なので、3時間まるまるフリータイムです。

入場券を手にすると、三々五々に好きな場所へ。

 

まずは、ガイドツアーの時間を確認。

一人でゆっくり鑑賞するより、解説を聞いて鑑賞したい派には、お勧めです。

内容も古代・中世から始まるもの、近代・現代コース、セレクト10点コースなど、時間別に色々あります。

 

院長は、まず音声ガイドで、近代以降の気になる作品を1時間。

その後は定時ガイド2時間コース(集合時間に間に合うよう10分前にコースから離脱)と計画。

 

館内はとても広い(B3~2F)ので、混雑しておらず、ゆっくり名画を鑑賞できます。

陶板名画なので、撮影も触ることもOKです。

ゴッホの時代別の『ヒマワリ』をそれぞれ比べて、自分の一押しを決めたり。

レンブラントの『解剖学講義』(1632年)の絵に、画家は何(死体の解剖図)でも描くのだな~と感心したり。

ジェリコーの『エプソムの競馬』(エプソム競馬場は英ダービーが開催される競馬場)を見つけて長男に写メしたり。

 

ガイドツアーでは、古代から近代までをピックアップして学芸員さんが案内・解説してくれます。

自分なりの鑑賞もいいのですが、専門家の解説は、知らないことが沢山あって楽しいので、ガイドツアーはお勧めです。

まずは、システィーナ・ホールから。

昨年の紅白歌合戦で、米津玄師さんが歌った場所とのこと。

バチカンのシスティーナ礼拝堂の天井画はミケランジェロによって描かれました。

『ふむふむ…』と頷きながら、2時間近く歩きます。

滞在3時間、満足。

でも、本音は、半日くらい見ていたい~

 

今回の初一人バスツアー、『行きたい所だけ!』というニーズにぴったりでした。

引き続きバスツアー折り込みチラシ、チェックです。

 

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2019.7.16  薬酒に目覚める

先日の東京での勉強会後のフリータイム。

某新聞に一日体験講座の広告を見つけました。

面白そう…

時間も丁度いい。

早速申し込みました。

 

某ホテルと某酒造メーカーのコラボ企画です。

『夏バテ知らずのめぐりの良いからだをつくる食養生』のお話を聞き、薬用酒の飲み比べとワークショップ、ランチというスケジュール。

 

当日、会場に向かいます。

案内された席に座り、見渡すと…『私(院長)って若い…』

60代以上のハイソな女性ばかり。

グループ単位なのか、お一人参加なのか?

加えて、リタイア(と思われる)夫婦2組。

何やら場違いではありますが、テーマからして、年齢が高い層がターゲットだったのかしら?

一番端の席で、講義に聞き入ります。

東洋医学的な話で、ゆる~く聞ける内容です。

胃腸の不調の原因とケア方法。

胃腸をケアする食養生。

体の巡りをよくして、夏バテを防止する方法。

ハーブやスパイス、薬酒の効用などなど。

 

次に、飲み比べとワークショップ。

薬酒と効いて、このメーカーの定番を予想していたのですが…いやはや世界に薬酒は多種多様。

生薬とお酒を組み合わせて造る薬酒は、健康のお酒なんだそうです。

 

そして今回の薬酒は『ジン』

『ジントニック』『マティーニ』『ギムレット』何やらお洒落なカクテルのイメージですが…

 

『ジン』は17世紀オランダの医師により、『ジューニパーベリー』(和名:セイヨウネズ)をアルコールに浸して蒸留したお酒を熱病の特効薬として処方したことが始まりだそうです。

薬酒の効用だけでなく、香りと味も高く評価され、世界に広まったのだそう。

世界的に有名な『ビーファイター』『ボンベイ(プレミアム版)』『当社クラフトジン香の森』を、水で割ってそれぞれ飲み比べ。

 

まさか、ジンの飲み比べとは…想定外!

どれもアルコール度40%超えなので、薄めてもアルコール感は強い!

3種それぞれ、香りが全然違います。

順に、『ジュニパーベリーとレモンが印象的』『スパイス・柑橘系の華やかな感じ』『針葉樹林の中にいる澄んだ感じ』(個人的イメージ)

 

『クラフトジン』とは、作り手により、原料(ボタニカル)・製法・産地にこだわって作られたジンです。

ジュニパーベリーをベースに、柑橘系・ベリー系・スパイス系・爽やかな森系・深い森系などの生薬やハーブ、スパイスを組み合わせて、クラフトジンが出来上がるそうです。

 

今回の『即席クラフトジン風』の材料は…

ジュニパーベリー30~40粒

カルダモン3粒

コリアンシード・オレンジピール・レモンピール小さじ1/2~1

ジンジャーひとつまみ

これらを混ぜ合わせて、ウオッカ200mlを注いで一晩以上置いたら出来上がりです。

 

ジュニパーベリーが多いと、男性好みのすっきりとした味わいに、オレンジ・レモンが多いと女性好みの華やかな甘い味わいになるそうです。

 

『どんな感じにしようかしら?』

オバサマ達、急に女子会のようにワイワイ。

 

成人して『ジン』を覚えた息子に、手作りのクラフトジンをプレゼントしようと、ウッディな仕上がりを期待して、ジュニパーベリー多めに。

ロックかソーダ割で、一緒に味わうのを楽しみに、帰路に着きました。

出来上がりは如何に…?

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