先日は日本眼科学会総会。
木曜日から日曜日までの4日間。
自身の経験年数とともに若年医師の比率増。
新しい知識を求めて院長もフル参加。
2日目の金曜日の夜。
学会終了後、ホテルに戻るとスタッフから着信履歴。
金曜代診日に何かあった?
掛け直すと…
『明日代診の先生って来られます?』
『えっ?A先生(金曜代診)じゃないの?』
『違うんです。帰り際、「明日もお願いします」って言ったら「予定に入っていません」との答えでした』
何てこと!
LINEを確認。
完全なる思い込み。
『どうしましょう、明日』
HPにも院内にも代診の貼り紙。
『帰る!今から。博多だから駅まで行けば何とか新幹線あると思う』
東京行きのぞみは、既に通路側しか空きがありません。
あと5分のところで、一番早いのぞみに乗車。
ここまでの思いもよらぬ展開に、席に着くなりへたった院長。
座席は空席が目立ちますが、これは新神戸まで。
新大阪では満席になりました。
名古屋駅のタクシー乗り場も混むだろうと、少し離れた場所で迎車を電話予約します。
ビール缶を開ける音、美味しそうなお弁当に匂い。
何も買えなかったので持参の水とお菓子で過ごすしかありません。
東京行き最終のぞみは、出張の帰り?単身赴任で家族の元へ?恋人に会いに行く?色々な人が乗っているはず。
院長みたいなをへまをした人間も。
手持無沙汰で、普段気に留めないスマホの設定を触ったのが運の月。
緊急設定の項目を見つけ、いざと言う時の連絡先を入力。
名古屋に到着。
駅のタクシー乗り場は長蛇の列。
予約して良かった…と指定した場所へ行くと…
タクシーが見つかりません。
なんで?タクシー会社に電話をかけるようとするも、電話自体が操作不能。
どういうこと?
しばらく待っても見つからず、駅構内の公衆電話を探します。
電話が見つからない。
その時間、道行く人は速足でとても呼び止められる雰囲気ではありません。
電話も他の通信手段も全部使用できなくなっています。
ここまで順調だったのに…
何回も同じ道を行き来し、泣きそうになる院長。
お店の立て看板を持って立っている二人の金髪青年に『あの、かくかくしかじか』
2人が顔を見合わせて『SIMがないんじゃないか、Wifiが繋がってないんじゃないか』などなど原因を探してくれます。
ポケットWi-Fiでネット接続を試みるも出来ません。
『勝手に自分で帰ったらどうです?』
『でも予約したから、その確認はしないと』
結局、青年の電話を借りてタクシー会社に。
何と、その夜その時間には配車の用意できず、携帯に連絡したとのこと(その頃、携帯は作動しなくなっていた)
なんてこと…!
『かくかくしかじか…でした。ありがとうございました』
『タクシー、あっちに行くとすぐ捕まりますよ』
院長、去るふりをしながら財布を開きます。
お札は1万円札のみ2枚。
さすがに…(そこまで太っ腹になれず)どうしようと思っていたら、未使用のQUOカードが。
『あの、1枚ずつどうぞ。すごく助けてもらい嬉しかったです。仕事の後に、何か食べてください』
『えっ!いいんですか?ありがとうございます』
『お仕事頑張ってください。おやすみなさい』
タクシーを拾い、深夜に帰宅。
かなりハードでドキドキハラハラの一日。
明日の診療に間に合いほっ(元々は自己管理ミス)。
翌日は院長の通常診療、終了後速やかに博多へ。
ちなみにスマホの原因は緊急時設定をすると人工衛星に繋がり、しばらく端末が使用不可になったためだそう。
*4/28と5/12公センセの部屋はお休みです。
こちらもご覧ください。
地下鉄ホームの階段を下りたら、乗客が乗り込んだところ。
良くないけれど、慌てて駆け込み乗車。
座席に小さなスペースを見つけ、両隣に『すみません』と断り、お尻を置きます。
ほっと一息。
『あの~』
『えっ?』隣席の青年。
『これって、栄(駅)行きますか?』
『桜通線なので行きませんよ』
『ヤバい!どうしよう。間違えた』隣の友人らしき青年に伝えます。
『大丈夫です。久屋大通(駅)で名城線に乗り換えれば、一区で栄に行けますよ』
『ありがとうございます。久屋大通、久屋大通…気を付けとかないと…』
『大丈夫ですよ、久屋大通に着くとき教えてあげますから』
『良かった~俺、名古屋に来てまだ4日目なんすよ』
『まあ!それなら、わからないよね。どちらから?』
A(隣席)『山口!』
『(山口の名所を挙げながら…)錦帯橋には最近行ったわ。いい所だった』
A『そうっすよね。俺、地元岩国(錦帯橋の場所)なんですよ!』
B(Aの隣席)『俺は三重。県庁所在地だけど何もないっす』
『名古屋は大きいでしょ?』
A『はい、すごく人が多いです。俺、人多いの好きじゃないんで…(というか慣れていないんだよね、院長も田舎出身だからわかります)
ぶつからないようにしないといけないし』
B『津と全然違う』
A『物価もすごく高いです』
『例えば?』
A『カラオケ、地元600円くらいだったのが、名古屋だと2000円くらい』(まずカラオケが物価指数に関与するところが面白い)
学生さんかと思いきや、就職とのこと。
名古屋で1年研修を受けて、全国に配置されるらしい。
B『俺たち、上司にもう嫌われてるんですよ。』
『数日で?』
A『お前たちは、本当に役に立たんって言われるんです』
『ホントに?まだ役に立たないけど期待はしてると思うよ。昔のボスだから、今風に褒めてないだけかもね(パワハラになってしまう)。
毎日少しずつ出来ることが増えてくるから』
A『そうっすかね~?!』
『そうよ~絶対。簡単にやめようと思わないでね』
A『はい、止めないっす』
B『俺、将来会社を作りたいんです。だから、こうやって悩む経験(まだ数日だけど)も将来大事かな~って思って』
『そうよ、その調子。伸びしろすごくあるんだから、頑張ればきっと仕事も出来るようになると思うわ』
話は弾み、『次は久屋大通』のアナウンス。
『ここで降りて、栄・金山方面の名城線に乗り換えて。一つ目が栄だからそこで降りてね。行く先の方面間違えないでね。名古屋城に行っちゃうから』
A『ありがとうございます、頑張ります』
B『楽しかったです、大好きです!』
手を振ってバイバイ。
たった5分の時間が、その日一番良かった出来事になりました。
『大好きです』今風の若者はさらりと言うのか不明ですが、気持ちの良い言葉も嬉しいプレゼント。
院長も職場の長として、改めて、若い世代を理解しようとする態度を見せなければと思いました。
最近の管理職の心得には『おひたし』という言葉が。
怒らない・否定しない・助ける・指示する
そうは言っても『ほうれんそう』も大事。
報告・連絡・相談
昭和気質の院長には、少々苦手ではありますが、時代の変遷についていくことも大事。
『ほうれんそうのおひたし』
青年たちとのたった5分の会話が、上司の心得に派生。
出会いって面白い。
Aくん、Bくん、新しい世界に飛び込んだ若者たち、応援していますよ!
5分のめぐり逢いでちょっと心が軽くなればラッキー。
オバサン(院長)ウエルカムです。
こちらもご覧ください
産業医の日。
2カ月前は、年末年始の繁忙期に備えての体調管理の話をしたけれど、もうすっかり春。
今回店長がお休みとなり、急遽担当してくれるのは初対面の水産部門のAさん。
少し早く着いたので、Aさんに取り次いでもらいます。
事務所に顔を出したAさん、『すみません、今ブリ捌いているのでもう少し待っててもらえませんか?』
『もちろんです。ブリ優先で』
その間に、健康診断結果のチェックをします。
未治療で数値が悪いと、精密検査を勧めます。
至急受診という項目もあるのですが、これは従事する職務をする上で、緊急に可か不可を決めないといけない数値が出たときです。
BMIが高く肥満傾向の人が多いのが気になります。
BMIは一つの目安で、体組成がもっと重要です。
痩せていても、筋肉が少ないのは将来フレイルに繋がります。
ブリの捌きが終わり、Aさんと職場巡視をします。
Aさんは半年前に他県のチェーン店から転勤、愛知県のことはまだよく知らないとのこと。
でもきっと将来のホープさんなんだろうな。
いつもは店長と巡視するので、今回は院長がリードします。
台車の置き方やごみの処理など整理整頓はいつもできています。
総菜売り場は、夕食に向けての揚げ物作りの始まり。
Aさん担当の水産バックヤードは、ブリが最後なのか、もうきれいに片付けられていました。
技能実習生も、どんどん日本語がうまくなっていて羨ましい。
若い(20歳前後)、その土地に住む、仕事で必要となる、これは語学上達するはず!
オバサン院長、上述の3つとも該当せず、これでは亀のような進歩です(でも中国語あきらめていない)。
売り場も巡視。
途中、落ちていたごみをさっと拾うAさん。
オバサン(院長)見ていますよ~
魚コーナーへ。
『これ、さっき捌いたブリです』
塩焼き・煮つけにも、とあったので、塩焼きは食べたことがない院長が訪ねると、さっと塩を振って焼くだけで美味しいとのこと。
『どれがお勧めですか?』
『白いほうが、脂が乗っていてお勧めです』
『帰りに買いますね』
『イサキのお刺身はどんな感じでしょう?』
『白身魚でTHE 刺身っていう感じです。もっちりしていて旨いですよ。アジは好みがありますが、イサキは万人受けします』
ついでにアジのお刺身も買おうと持っていたけれど、イサキに変更。
Aさん、売り場店頭で『私が今捌きました!』なんてやったら、もっと売れるのでは!?(院長は営業担当ではないけれど)
仕事終了後、いつもは何か一つ職場のスーパーで買って帰る院長ですが、今日はここでたくさん買いたくなってしまいました。
カートを押して、野菜コーナーから。
冷凍品や重いものは無し。
先程のブリの切り身も、イサキのお刺身もカゴに。
お買い物袋は結構一杯になり、家まで大移動だったことに気が付きあらら…
パンも行きつけ(というのか)、お気に入りのパン屋さんに寄ります。
若い夫婦が二人で切り盛りしている小さなお店です。
今日はかなり売り切れていて、春色のクリームパン(自分で勝手にそう名付けている)も無し。
バゲットを買います。
支払いがすむと、奥さんが『ありがとうございました』
その後すぐ、奥から旦那さんの『ありがとうございました~』
この言葉の連動が心地よく響きます。
産業医出務は、いつも半分お楽しみアリ。
毎回プチトリップ(の気分)、新しいことや面白いことを発見。
人生の春は過ぎたけれど、まだまだときめきたい春です。
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冬季オリンピックも終わり眼科医として思うこと。
『あれっ?!最近(近年)雪目(ゆきめ)の患者さん来ないな~』
雪目とは、雪眼炎(せつがんえん)とも電気性眼炎とも呼ばれ、単的に言えば目に生じたやけどです。
雪眼は、目が雪に反射した紫外線に当たり過ぎると、黒目(角膜)や白目(結膜)に炎症が起きます。
雪は、白いため太陽からの紫外線を強く反射する特性があり、スキーやスノーボードを楽しんだ人が翌日『目が痛くて…』『目がショボショボして…』と来院されることが以前は多かったのです。
雪眼が周知されるようになってきたのか、はたまたスキーやスノーボードをする人が(こうクリニックの周りでは)減少しているのか…
そういえば20年くらい前にインターハイ目指していたY姉弟はどうしてるかな。
今回、院長は自分が雪眼になった貴重な体験をしました。
南極は当然紫外線が強いので、顔中に日焼け止めを塗り、フェイスマスク、帽子、耳当て。
眼鏡でほぼ過ごした院長は、目隠し帽の開いた部分にゴーグルを装着。
このいでたちで、野外活動をしていました。
その夜はちょっとお洒落をする夕食の日、私の素顔をスタッフ(外国人です)に見せたいと朝からコンタクトレンズを装用。
野外活動に出かけました。
眼鏡なしの素顔の写真を撮ってもらうためにゴーグルも外し、チーズ!
真っ白な雪、氷河、ペンギンなどコントラストの素晴らしいこと。
つい見とれて、ゴーグルをつけずにそのまま活動していました。
その晩、目がショボショボする、ゴロゴロ、痛い症状が出始めました。
これが雪眼の症状なのね…実体験。
本来は、眼科医が細隙灯顕微鏡で確認診断するのですが…
船医さんはいたけれど、眼科はよくわからないだろうし…
自己診断治療開始、持参の点眼薬にて約1日で改善しました。
雪眼は、一般には雪のある場所にいたことが原因ですが、他にも原因があります。
強い太陽の照り返しは、アスファルトや海岸の砂浜でも起こります。
夏に部活を一日中していたとか、海水浴に行った後も同様の症状を起こします。
特に野球部・サッカー部の子たちは、一日中屋外で活動しているため、充血やショボショボで来院されます。
もはや、スポーツ用ゴーグルをしたほうが良い時代だと思います。
吉本新喜劇では池乃めだかさんの皆既日食(めだかさんは小さいので、前面に大きな人が立つと見えなくなる)が有名(ファンしか知らない?)です。
実際の皆既日食で太陽を直接見るときも強い紫外線を浴びないため、ゴーグルをして観察しましょう。
また、溶接現場でもよく起こります。
産業医(院長も一応産業医です)がいれば、職場安全管理にてゴーグル装用での作業を徹底させていると思います。
『ゴーグルつけて溶接しましたか?』の問いに『つい、面倒で…』と答える患者さん。
眼はとても痛そうです。
溶接の光の中の紫外線は、角結膜炎(黒目・白目)も起こしますし、皮膚炎も起こします。
また、可視光は網膜障害(目の奥)を起こすこともあります。
意外に、この職業の患者さんは、注意喚起してもあっけらかんとしていることが多いです。
ホントに怖いんですから~
スマホで撮った写真は、素人が撮ってもコントラストがはっきりしていてとてもきれいでした。
でも、この旅行中、スマホをいつも携帯していたのは日本人だけだったような。
雪眼にならない程度に、思い出は自分の目に・心に。
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『そのショールって本物でしょう?!』
某地方デパートのレストラン街。
名前を書いて順番の椅子に座って間もなく、隣から声を掛けられました。
『はい』
『そうよね~、モノがいいもの。ミンクかしら?』
『さあ、いただき物なんです。知人の形見と言うか。もう30年も前のですけどね』
実際、この時着けていた毛皮のショールは頂き物。
若かりし頃赴任した病院の忘年会の催し物(新人ノルマ)の為に、元芸妓(80歳近く)さんに日本舞踊の弟子入りをした院長。
泥縄式の稽古をつけてもらい当日披露。
姐さんは既に癌が見つかり、最後の弟子?ということもあり、そのショールを院長に分けてくださったと言う訳。
ずっと桐ダンスの中でしたが、箪笥の肥やしでどうする?と、少し前からコートに合わせて使うように。
天国の姐さん、使っていますよ~
さて、毛皮談議で終わったわけではなく、今度はその人(仮にAさん)は、自身の毛皮の持ち物や昔のあれこれをお話。
院長『そうですか』『素敵ですね』などなど相槌。
『あなた、何かお仕事してるでしょ?!』
『はあ、まあ、一応』
『やっぱり。働いています!って顔してるもの。私もそうなの』
結構なお年のよう。
『すごい!そうなんですか?!』
『私、ずっと化粧品のセールスやってるの。今年、84よ!今日はお客さんとご飯食べるつもりだったけど、向こうの都合が悪くなって、一人で来ちゃった』
お~!
院長もそのくらいの御年お姉さまから見たら小娘です。
『あなた、○○歳くらい?』
誤差範囲で合っています。
さすが化粧品セールスレディ。
院長の手元には文庫本。
気付いているはずもなく。
『なかなか順番進みませんね~』
『回し方がダメなのよ。見てきてごらんなさい。空席は何席かあるでしょ。でもウエイトレス(懐かしい単語)が一人しかいないから、お客さんが帰っても片付けられないのよ。もう一人二人ウエイトレス入れないとね~』
席を立って覗いてみると、おっしゃる通り。
ホールは20代の女性スタッフのみ。
スタッフ募集の貼り紙も。
経営者(院長)としても反面教師。
Aさんよく見ています。
院長が、なぜこのお店に決めたかというと、他よりは空いていたから。
Aさんは全てのレストランを制覇しており、今日はオムライスという気分になったそう。
『確かに、おっしゃる通りですね…』
『まあ、しばらくお話しましょ』
同じ船に乗った縁ということで、見知らぬ人のお話もそれなりに。
確かに、一人で待っているよりは(でも文庫本持参したし、スマホもあった)何となく待つ時間は短く感じたような…
Aさんがやっと呼ばれて『お先にね~』
『ごゆっくり』
ほどなく院長も呼ばれました。
名古屋でも食べられるのに、違う地に来てオムライス。
出てきたのは、かなりの量。
待った甲斐があって美味しくいただきました。
ひとつ隣のテーブルのA さん、院長と同メニューを食べていました。
ぐいぐい来た84歳のお元気なご婦人。
自分が声を掛けられ易いのか?
知らない人と話すのも面白いからいいけれど。
84歳になって一人でご飯を食べに行き、若い人と話す。
院長もお手本にしたいです。
程をわきまえて。
こちらもご覧ください
今年はスギ花粉が非常に多く飛散しています。
スギ花粉症持ちの院長にとっては、久しぶりの当たり年です。
自身は、目の症状はなく鼻に出るタイプ。
くしゃみ鼻水鼻詰まりがここ数日で一気に悪化し苦しい思いをしています。
(院長が鼻声なのはそのせいです)
院長がここまで悪化したのは…
初期療法を今年は開始しなかったこと。
初めて花粉症症状が生じて以来、気を付けていたのは、たとえスギ花粉症が生じたとしても最小限・生活に支障がない程度にしようとするための治療。
スギ花粉が本格飛散する少し前から、抗アレルギー点眼薬や内服を開始すると、アレルギー反応が抑えられます。
もちろん、花粉の曝露を控えることや、花粉を室内に侵入させないことも大事です。
名古屋ウイメンズマラソンはいつも3月初めの日曜日。
10数年前にマラソンに打ち込んでいた院長は、花粉症対策(内服・マスクも付けて)しての練習・本番。
自己ベスト(4時間19分)を最後に勝手に勇退?した院長ですが、花粉症のためには良かったのかも⁈
例年2月初旬から内服の院長ですが、今年の2月は夏の地域・しかもスギどころか植物もない地域を旅していたので油断していました。
結局帰国してから辛い思いをしています。(ちなみにスギ花粉症は日本特有で、英語圏では牧草(hay)が主です)
目に来る人、鼻に来る人、どちらにも来る人とも初期療法は有効ですが、今年は時すでに遅し。
症状が出たら、速やかに受診しましょう。
毎年、ほぼ変わらず1年に1~2度来院の患者さんと再会するのもこの時期。
子供の患者さんの成長ぶりを見るのは嬉しいですが、結構アレルギー性結膜炎症状がひどくなってから。
しかし、前回の点眼薬が効いているなら(効いたから1回だけ受診)、もしくは変えた点眼薬が効いているなら、所見が大きく変わらない場合同じ点眼薬を処方します。
帰宅時の人口涙液での眼洗浄や、生活指導も併せて。
一昨年、アレルギー性結膜炎に点眼薬ではなく、軟膏(塗り薬)が発売されました。
先日勉強会があり、再度機序使用方法について確認。
1日1回まぶたに塗るとかゆみが軽減する。
大体決まった時間に1日1回塗ります。
まぶたを通して、結膜(まぶたの裏側)に浸透していき、かゆみを抑えます。
1日1回で簡便である、目薬が上手くさせない人にはいいと思います。
小児にも可能です(が、12歳未満の小児等を対象とした臨床試験は未実施)。
また、目のかぶれや目の腫れには効果がありません。
その場合は、別の軟膏を処方します。
軟膏=まぶたの炎症に効くというイメージが先行する中、新発想の薬です。
アレルギー性結膜炎への効能はほぼ同じですが、化学構造や作用機序・点す回数・刺激などで異なります。
そこに患者さんの特性も加わってきます。
所見の程度・かゆみの感じ方・性格・年齢など。
新しい薬はどんどん発売されますが、新しければ良いというものではない。
目の前の患者さんに合った薬、というのが大事。
新しい薬は処方する価値はありますが、現状が安定していれば、変えずにというのが院長のスタンスです。
また、時にはステロイド点眼薬の追加が必要なこともあります。
これも眼圧上昇など副作用の有無を確認し、対処できる眼科医だからこその処方になります。
鼻づまりとガラガラ声で筋トレに行ったら、『花粉症の時は無理しないでお休みしてください』
しばらくおこもり生活。
おうちでドラマ三昧⁈WBC観戦⁈楽しみます。
こちらもご覧ください
毎日ずつ少しずつ掃除・整理整頓・断捨離癖が付いてきた院長です。
ある日机の下に置いてある電話機に目が行き…
これっている?
息子たちが学生の頃は、保護者の連絡先には固定電話番号を書くのが
ほぼ常識だった時代。
もし携帯電話番号(ガラケー)だけだったら、『あそこの家、固定電話ないの?』
『固定電話がないと信用に関わるよね~』などと話していた時代。
うちの電話機も家具屋さんで購入した電話台に鎮座していました。
『もしもし、はい、長谷川でございます』よそ行き声で。
もう随分言っていません。
小学生の息子たちが丸覚えで、受話器を取ると『はい、長谷川でございます』と言うので表向きは上品な子供さんと思われてたのも懐かしい思い出。
さて、スマホが普及するようになって、我が家もご多分に漏れず固定電話は使用しなくなりました。
勧誘や選挙の留守電が時折入るだけ。
毎月基本料金とユニバーサル使用料を払い続けて早幾年。
単身・家族のいるスタッフ全員(院長より若い)に尋ねたところ、全員スマホのみ。
家電(固定電話)なし。
解約決定。
固定電話を引いた時の思い出ともさようなら。
院長は単身地方病院赴任になって初めて自分の電話を引きました。
確か12~13万だったような。
高い買い物と同時に大人になった、独立した、制限されずに電話が使える!などと思ったものです。
戻ってくる?なわけないか…
NTTの営業さんに家電の権利金について尋ねたところ『ゼロ円です』
金の暴騰に反して何たる暴落。
実家の固定電話の末尾2桁は、2桁の若い番号です。
田舎の小さな町で電話を引いた順番の番号そのものと、小さい頃祖母から聞かされました。。
明治生まれの祖母。
戦争未亡人でしたが、助産師(当時は産婆さん)の資格を活かし助産院を切り盛りしていました。
助産院を建てる前は出張して自宅分娩の介助をしていた時代。
電話番号は、役場など公共機関の00から始まり、祖母は女手一つで勝ち取った(権利を得た)番号という自負があったようです。
私の小学校の同級生も大多数が、祖母に取り上げられていました。
子供の頃はお産が立て込むと親戚のおばさんたちが駆り出され、お湯を沸かす人・食事を作る人・加えてお産の声・赤ちゃんの声が混じり合い…
電話も一般家庭より需要があったため、よく鳴っていました。
子供心にも、普通のおばあさんとは違う祖母。
中学1年の時に祖母は亡くなりましたが、自宅電話の処分に当たり、久しぶりに祖母との思い出が溢れてきました。
帰省も墓参りもさぼりがちで、両親はきっと罰当たりと思っているかもしれませんが、ふと思い出すことこそ孝行であり、自分は誰かにふと思い出してもらえる一抹の人になりたいと思っています(言い訳?)。
自身は、固定電話・携帯電話の番号ともに何の思い入れもありません。
初めての固定電話・携帯電話ともに数個の中から縁起がよさそうな番号を選んだくらいです。
今は携帯電話の通話ばかりなので、よそ行き声もかかってきた相手が通知された時だけ。
あとは、クリニックの受付から転送された時。
この時は、昔取った杵柄?(マナー)で、『もしもし、お待たせいたしました。長谷川です』と対応。
当院の受付スタッフも気持ちよく電話応対しています。
見えないからこそ、声は大事。
さようなら、我が家の固定電話。
処分に当たって、思い出がぞろぞろ。
記憶の中にあれば良し。
そういえば、いまだに小学校の同級生の電話番号を覚えている院長です。
*2月10.17.24(連休翌日のため)はブログお休み、次回は3月3日です。
ランニング(マラソン)をしていた頃。
まっすぐ走っていたら突然小さな子がぶつかってきました。
前を見て走っていたので、当然子供2人と小型犬を連れた女性が歩いているのは見えていました。
が、突然ドン!
『ひあ~!』と声を上げたのは私。
『大丈夫ですか?』と尋ねるものの、子供たちは何もなかったように駆けていきました。
女性と犬もそのまま散歩を継続。
『大丈夫ですか?』と聞かれなかった私は『痛っ!』と立ち止まり。
それからは走れません。
整形外科を受診すると右足首の捻挫。
走っているときに子供や犬の存在は確認していたけれど、まさか飛び出して来るとは想定外。
オバサンランナーが走ってくるの、見えてなかった?
よく子供の飛び出しによる交通事故のニュースを聞きます。
注意力が大人より未熟なこともあると思いますが、視野も成人に比べ狭いのは事実です。
正常成人では、左右150度上下120度。
子供(6歳)では左右90度上下70度。
視野が狭いため、気づくのに遅れる可能性があります。
また興味や関心のあることに集中してそちらを安全より優先してしまう(いわゆる視野が狭い)ことも要因。
ぶつかってきた子供も、きっと目の前の興味のあることが優先で、遠くから走ってくるオバサンランナーに気づかなかったに違いありません。
リールに繋がれながら走っていた犬も。
子供に怪我がなくてよかったけれど、自分は怪我してしまった(2か月ランニング中止)。
以後小さな子供がいたら前方要注意警報。
そして小型犬は苦手になってしまいました。
親はもちろん一般の成人も子供の視野の特性を知っておくことは有用です。
眼科医である院長は、ふだん病気による視野障害の有無や進行を確認しています。
視力も大事ですし、視野も大事です。
視力も視野も急激に変化しなければ、患者さんは自覚しません。
運転免許の視力よりずっと下回っているのに、自覚がないまま運転している人もいます。
眼鏡で矯正できるなら正しい眼鏡処方をしてもらい(直接眼鏡店ではなく眼科がベスト)ましょう。
また、眼科を受診すれば、他の病気があるのかもわかります。
視野検査では正常でも、眼球運動が衰え、加齢とともに運転時の視野も狭くなりがちです。
運転免許においては、視力が重視されますが、眼科医の立場からは視野も大事です。
視野障害は、目の動かし方でもカバーできることもあるので眼科医にご相談ください。
昨年知人からもらったプレゼント。
上質な紙の3年連用日記。
10年日記を2クール続けた後、日記を書くのを止めた院長。
楽しいことも書いたけれど、辛いことや怒りもたくさん書いていた自分に嫌になり、過去との訣別。
日記は付けない、過去は振り返らない。
でも久しぶりに素敵な日記帳をもらい、心機一転『プラスのことを書く日記』と位置づけ、書き始めることにしました。
良い事ばかりあるわけではない毎日。
でも、一つぐらいは些細でも良いことは見つかる。
その日の良いことを考えるのは幸せホルモン(オキシトシン)が分泌されるし、良いことを探す・思い出すのは加齢により物理的にも精神的にも視野の狭い人にならないようにと自戒を込めて。
嫌なことや腹が立つこともありますが、書くなら捨て紙。
まだまだメモ程度の日記ですが、まず1年書いてみようと思います。
物事をしっかり見よう、視野を広く。
目だけでなく心もそうありたいです(まだまだ…)。
壁紙の小さなめくれ。
見つけてしまうとに気になるもの。
院内を回ると、すごく目立つわけではないけれど同様の傷みがちらほら。
壁や天井、清掃の具合などは人によって感じ方は様々。
国によっても随分違います。
院長もずぼらではないけれど、徹底した綺麗好きでもなし。
しかし、毎日小掃除(10分くらい)を始めたことと、掃除を仕事にしていた知人の影響で、以前よりちょっとした汚れや不備が気になるようになりました。
ということで、久々の院内内装工事。
開院当初は、オーソドックスなモスグリーンの内装でした。
が、自分の好みではなかった!と、もやもやしたまま診療していました。
自分が好きなのはピンク(今は赤)だから…と、ピンクを基調とした壁紙や花柄の壁紙で刷新。
その後、似たような色合い、柄でリニューアルしてきました。
(残念ながら、同色の場合ほとんど気づかれません)
ここ最近、以前より変化や自由を好む院長。
壁紙カタログを見て、今までと変えようと決心。
白を基調にしました。
廊下の通路は白のレンガ調に。
ミーティング室は白の花柄に。
視野検査室は白基調の北欧風に(暗室なのでほぼ見えない)。
そして検査室は束の間の水族館にしました。
池袋のサンシャイン水族館の水槽からの眺めの写真がそのまま壁紙になっています。
待合室から検査室に入るとき、水槽からの眺めが飛び込んできます。
マンタやたくさんの魚(種類は不明)など。
しっかり見たい人は、検眼前後の待合の時間にご覧になれます。
少しでも楽しんでもらえたらな~と、院長の遊び心です。
外の花壇も毎月花屋さんにメンテナンスをしてもらっています。
季節ごとに、選りすぐりの花々とデコレーション。
当院は、開院してずいぶん経ち経年劣化は避けられませんが、古さを感じさせず気持ちよく来院していただくために、メンテナンスを怠らないようにしています。
院長自身も同様。
先日Aさんが20年ぶりに来院。
子供さん2人も当時患者さんで、遠視や近視、結膜炎など良く通院されていました。
(名前を見ただけで患者さんだけでなく、家族やエピソードも芋づる式に出てくる院長)
『Aさんこんにちは。お久しぶりです』
『センセ~久しぶり~年取ったね~』
は?!(一瞬の間をおいてしまった院長)
『あのさ~、右目のここ、腫れたんだけどさ~』
20年経ってAさんも50代ですが、変わらない話し方。
子供さんたちの近況も聞き、無事診療も終了。
それにしても、直球で経年変化を指摘されてしまいました。
美容にすごく気を遣ったり、お金をかけているわけではありません。
が、それなりに努力はしているつもりだったのですが。
『全然変わらない』と言ってもらえることもあります。
さすがに気を遣ってくれていることは百も承知。
でも嬉しい。
クリニックと同様に業者を介入して経年劣化を防ぐか?
アンチエイジングに乗っかる?
いやいや有機物の人間は過度に外見(若さ)にしがみつかず、その分中身で補えばとも思います。
経験と知識は豊かになってきているはず。
けっこう熟成ワインになってきたのでは…と少々自惚れ。
オバサンだけどオバサンじゃない。
院長のできる範囲で、身繕い心がけます。
水槽の世界、覗いてみてください。
読んだ本の舞台へ…今風に言えば聖地巡礼。
新聞で太宰治の作品『津軽』に関する記事を見た時、以前『津軽』を読んだことを思い出しました。
弘前・青森・ねぶた祭・ストーブ列車・特急しらかみの旅・酸ヶ湯温泉など過去何回かスポット的に訪問している青森県。
『津軽』を読みながらJR津軽線で北上、北端の竜飛岬までが今回の弾丸旅。
2022の災害で蟹田以降は運休のまま。
乗り合いタクシーで北上します。
はるか向こうに北海道が見える竜飛岬は、歌の通り北の外れです。
津軽の三厩(みんまや)地区の描写は、文学碑にもあります。
風が強く竜飛岬・階段国道・文学碑以外は読書の時間。
さて、帰りに少し時間があったので、『津軽』にも地名が出てきた大鰐温泉へ。
弘前からほど近い温泉町です。
津軽藩の湯治場として栄えた街です。
真っ先に向かった先は、湯魂石薬師堂(ゆだまいしやくしどう)。
結構有名だと思っていたのに、誰もいませんでした。
津軽藩主津軽為信が、難治の眼病を患った。
ある晩、夢の中に薬師如来が現れ『大庭の茶臼山公園下から湧き出る温泉で目を洗えば治る』とのお告げがあり、そのお告げに従って葦原を探させた。
大石の下から熱湯が湧いているのを発見し、その温泉で目を洗ったら、難治の眼病が治ったとのこと。
為信は大変喜んで、そこに薬師堂を立てたとのこと。
ワニの口から熱い湯が出ており、触ると『熱い!』
体温よりかなり高い温水による滅菌効果があったのでしょうか?
難治の眼病と言っても、温泉水で改善するくらいなら、前眼部眼病変だったのか??
ともあれ、眼病に対するご利益はあるようです(お守りはない)。
温泉水を出すワニはずっと見てても飽きません。
足湯(ぬるめ)に浸かりながら口から温泉を出すワニを見ていると『ワニの涙症候群』が浮かんできた院長。
目の前のワニは口から温泉、昔勉強したのはワニの目から涙。
『ワニの涙症候群』とは、顔面神経麻痺から回復した患者さんが食事中に涙を流す、顔面神経麻痺合併症のひとつです。
発症から6~9か月後に出現し、頻度は3.3%。
ワニは食事中に泣くという14世紀の古い物語や、ワニが獲物を食べるとき偽善的な涙を流すという伝承から由来するとか。
顔面神経障害後の再生神経線維が、回復過程で、顎下腺から涙腺へと間違って誘導された結果、咀嚼や味覚刺激の際に、唾液分泌の代わりに涙液分泌が起こると考えられています。
患者さんに遭遇したことはないけれど、記憶の片隅に勉強したことが残っていました。
もう一度呼び起こして勉強できたのも、医学生時代の下書きがあるから。
さて、足湯だけでなくご利益のあるお風呂に入らねば。
駅前に大浴場や売店完備のコミュニティセンターがあるものの、やはり此処は公衆浴場に入りたい。
地元民の御用達、老女たちの中に入っていきます。
『やっぱり温泉は良いね~』
大鰐もやしも名物。
温泉水で生育する売り切れ必至のもやし。
大鰐もやし公認のもやしラーメンを食べます。
1本1本が『1本でも、もやしです!』と主張するくらいのシャキシャキです。
津軽を旅しながら『津軽』を読み切り、前回とは違う読後感。
新しい本を読むのも楽しいけれど、再読もまた楽しいと思うこの頃。
思いがけず見つけた眼に効く温泉。
最後は、青森名物『味噌カレー牛乳ラーメン』で〆。
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