2019.8.6 どっぷり、がっつり

先週は、院長不在にて代診。

ご迷惑をおかけしました。

 

『フリータイム6日間 in  ハワイ』にも行けそうな期間。

『50時間集中講義6日間 in 北九州』に参加して研修を受けてきました。

 

産業医科大学主催の『産業医学基礎研修会』です。

 

『産業医』とは、事業場において労働者の健康管理などについて、専門的な立場から指導・助言を行う医師を言います。

労働安全衛生法により、一定の規模の事業場においては産業医の選任が義務付けられています。

産業医科大学は、産業医の養成に力を入れており、卒業生は多くの大企業の専属産業医となります。

今回は、主に嘱託産業医の認定を取る医師に向けての講座です。

 

月曜日から土曜日までで、計50時間の講義と実習が組み込まれています。

初日と最終日は半日ずつ。

あとは、朝8時半受付、9時から19時40分まで、5分程度のトイレ休憩と40分のお昼休み以外は授業です。

60分もしくは120分一コマの講義が、ぎっしり詰まっています。

入退室は、毎回QRコードで管理されています。

 

産業医とは?の総論から始まり、各論が続きます。

労働安全や法体系・健康管理や作業環境管理・メンタルヘルス対策や作業管理・健康保持や実際の活動などなど…

一流の講師による講義・講義…

 

知らないこともたくさんありますが、これがこうやって職場における医学に繋がっているのか…と思うことしきり。

昔、勉強した化学も物理も教養科目も、何となく頭の片隅から思い出しましたし、眼科以外の内科系・外科系全てに古い記憶も呼び戻され…

学生に戻った気分で、聴講しました。

ただし、集中力の持続困難に陥ることもあり、トイレ休憩でさえ待ち遠しかったのも事実。

 

そんなわけで、一日講義が終わると、へとへとです。

何をする気力もない。

毎日時間外労働を2時間していると、こんな状況になるのか…

過重労働やメンタルヘルスの講義が浮かんできます。

 

職場巡視(見回り)や職場復帰の面談・保護具(防毒マスクとか…)・騒音や粉じんなどの測定実習もありました。

労働者に適切な運動を指導するための、体力測定の実習も。

身長体重測定から始まり、踏み台昇降をしたり、前屈をしたり、腹筋(30秒で26回出来ました)をしたり…

運動機能検査は最高レベル、体内年齢は31歳!嬉しい~

久々の運動と結果に、一番楽しい実習でした。

 

眼科医として中断することなく、約30年。

開業してからはずっと地域医療に従事してきました。

知識と技術を『目』だけに注ぐのではなく、『患者さん』に注ぐ診療を心がけています。

患者さんのバックグランドも重要な情報源です。

『木を見て森を見ず』から、年齢と経験と知識の積み重ねが、『まず森を俯瞰的に見られる』ようにさせてくれました。

学校医・スポーツ医・認知症かかりつけ医などの勉強なども、日々の診療に役立っています。

働き方改革・メンタルヘルスの重要性が叫ばれている中、毎日の診療で得た技術と感性は、地域医療だけでなく、企業貢献にも役立てられたら!と産業医を取得することにしました。

 

金曜日の夜、海に近い会場を出ると、大輪の花火が何発も!

その日は、花火大会だったのです。

唯一ご褒美だと、楽しんで見上げていました。

ふと、交通整理の高齢ガードマンが、目に付きました。

高齢者の労働管理(日本の課題です)…講義で習ったことをふと思い出し…

 

どっぷり、がっつり『産業保健』に浸かった6日間でした。

カテゴリー:公センセの日常の出来事 眼に関すること

2019.7.23 鳴門バス旅

子供たちが小学生だったある年の家族旅行は、『神戸(人と防災未来センター)→鳴門渦潮&大塚国際美術館→甲子園で高校野球観戦』

院長の高校での芸術選択は、書道。

美術には疎いのですが、この時の大塚国際美術館には、ひどく感動したのでした。

 

大塚国際美術館は、世界初の陶板名画美術館です。

古代壁画から現代絵画まで、西洋の名画1000点余りが、オリジナルと同じ大きさの陶板で複製され、展示されています。

『知ってる、知ってる!』

教科書・美術本で見たことのある代表作品が一挙公開。

美術ビギナーにとって、『知ってる、見たことある』は、嬉しいもの。

また、訪れたいと思いつつ、月日が流れ…

 

『行きたいリスト』に入っているものの、『名古屋から新幹線で神戸。その後バスで鳴門の美術館までの鑑賞プラン』をいつ決行しようか…と思っていた折…

某バスツアーのチラシが。

バスで美術館入り口まで直行、美術館に3時間滞在できます。

催行日のうち、木曜日催行は一日だけ。

チャンスを逃がすな。

何も予定がないことを確認して、すぐ申し込み。

 

当日、7時10分集合です。

席は一番前(事前に割り振り)。

二人組がほとんどですが、一人参加(女性)もちらほら。

初めての一人バスツアー。

退屈しないよう、車内お楽しみグッズ(飲み物、おやつ、仮眠用ホットアイマスク、スマホ)を準備していきましたが、最前列という手前、ガイドさんの話にも『うん、うん』と相槌。

アラ還のガイド兼添乗員さんは、しゃべりっ放しでもなく、静かな時間も作ってくれ、ベテランの頼もしさを感じます。

走行距離600キロ超えなので、ドライバーは2人、ガイドさんの息子ほどの年齢です。

 

途中2回SAで休憩以外は、ひたすら、鳴門を目指します。

車中でお弁当が配られます。

美術館滞在時間確保のための策、車中飲食です。

 

お待ちかねの大塚国際美術館到着。

玄関前で降車し、集合も玄関前の駐車場なので、3時間まるまるフリータイムです。

入場券を手にすると、三々五々に好きな場所へ。

 

まずは、ガイドツアーの時間を確認。

一人でゆっくり鑑賞するより、解説を聞いて鑑賞したい派には、お勧めです。

内容も古代・中世から始まるもの、近代・現代コース、セレクト10点コースなど、時間別に色々あります。

 

院長は、まず音声ガイドで、近代以降の気になる作品を1時間。

その後は定時ガイド2時間コース(集合時間に間に合うよう10分前にコースから離脱)と計画。

 

館内はとても広い(B3~2F)ので、混雑しておらず、ゆっくり名画を鑑賞できます。

陶板名画なので、撮影も触ることもOKです。

ゴッホの時代別の『ヒマワリ』をそれぞれ比べて、自分の一押しを決めたり。

レンブラントの『解剖学講義』(1632年)の絵に、画家は何(死体の解剖図)でも描くのだな~と感心したり。

ジェリコーの『エプソムの競馬』(エプソム競馬場は英ダービーが開催される競馬場)を見つけて長男に写メしたり。

 

ガイドツアーでは、古代から近代までをピックアップして学芸員さんが案内・解説してくれます。

自分なりの鑑賞もいいのですが、専門家の解説は、知らないことが沢山あって楽しいので、ガイドツアーはお勧めです。

まずは、システィーナ・ホールから。

昨年の紅白歌合戦で、米津玄師さんが歌った場所とのこと。

バチカンのシスティーナ礼拝堂の天井画はミケランジェロによって描かれました。

『ふむふむ…』と頷きながら、2時間近く歩きます。

滞在3時間、満足。

でも、本音は、半日くらい見ていたい~

 

今回の初一人バスツアー、『行きたい所だけ!』というニーズにぴったりでした。

引き続きバスツアー折り込みチラシ、チェックです。

 

カテゴリー:公センセの日常の出来事

2019.7.16  薬酒に目覚める

先日の東京での勉強会後のフリータイム。

某新聞に一日体験講座の広告を見つけました。

面白そう…

時間も丁度いい。

早速申し込みました。

 

某ホテルと某酒造メーカーのコラボ企画です。

『夏バテ知らずのめぐりの良いからだをつくる食養生』のお話を聞き、薬用酒の飲み比べとワークショップ、ランチというスケジュール。

 

当日、会場に向かいます。

案内された席に座り、見渡すと…『私(院長)って若い…』

60代以上のハイソな女性ばかり。

グループ単位なのか、お一人参加なのか?

加えて、リタイア(と思われる)夫婦2組。

何やら場違いではありますが、テーマからして、年齢が高い層がターゲットだったのかしら?

一番端の席で、講義に聞き入ります。

東洋医学的な話で、ゆる~く聞ける内容です。

胃腸の不調の原因とケア方法。

胃腸をケアする食養生。

体の巡りをよくして、夏バテを防止する方法。

ハーブやスパイス、薬酒の効用などなど。

 

次に、飲み比べとワークショップ。

薬酒と効いて、このメーカーの定番を予想していたのですが…いやはや世界に薬酒は多種多様。

生薬とお酒を組み合わせて造る薬酒は、健康のお酒なんだそうです。

 

そして今回の薬酒は『ジン』

『ジントニック』『マティーニ』『ギムレット』何やらお洒落なカクテルのイメージですが…

 

『ジン』は17世紀オランダの医師により、『ジューニパーベリー』(和名:セイヨウネズ)をアルコールに浸して蒸留したお酒を熱病の特効薬として処方したことが始まりだそうです。

薬酒の効用だけでなく、香りと味も高く評価され、世界に広まったのだそう。

世界的に有名な『ビーファイター』『ボンベイ(プレミアム版)』『当社クラフトジン香の森』を、水で割ってそれぞれ飲み比べ。

 

まさか、ジンの飲み比べとは…想定外!

どれもアルコール度40%超えなので、薄めてもアルコール感は強い!

3種それぞれ、香りが全然違います。

順に、『ジュニパーベリーとレモンが印象的』『スパイス・柑橘系の華やかな感じ』『針葉樹林の中にいる澄んだ感じ』(個人的イメージ)

 

『クラフトジン』とは、作り手により、原料(ボタニカル)・製法・産地にこだわって作られたジンです。

ジュニパーベリーをベースに、柑橘系・ベリー系・スパイス系・爽やかな森系・深い森系などの生薬やハーブ、スパイスを組み合わせて、クラフトジンが出来上がるそうです。

 

今回の『即席クラフトジン風』の材料は…

ジュニパーベリー30~40粒

カルダモン3粒

コリアンシード・オレンジピール・レモンピール小さじ1/2~1

ジンジャーひとつまみ

これらを混ぜ合わせて、ウオッカ200mlを注いで一晩以上置いたら出来上がりです。

 

ジュニパーベリーが多いと、男性好みのすっきりとした味わいに、オレンジ・レモンが多いと女性好みの華やかな甘い味わいになるそうです。

 

『どんな感じにしようかしら?』

オバサマ達、急に女子会のようにワイワイ。

 

成人して『ジン』を覚えた息子に、手作りのクラフトジンをプレゼントしようと、ウッディな仕上がりを期待して、ジュニパーベリー多めに。

ロックかソーダ割で、一緒に味わうのを楽しみに、帰路に着きました。

出来上がりは如何に…?

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2019.7.9 はるばるハンバーグ

初夏になると、恒例のスタッフとのお出かけです。

『今年はどこに行きましょう?』

あれこれ考えているうちに…

一昨年、息子が友達と高速に乗ってハンバーグを食べに行ったことを思い出しました。

あの時は『たかがハンバーグに?わざわざ?暇だね~』と呆れていたにも関わらず、何故か、急にそのハンバーグが浮かびました。

『静岡のSハンバーグ食べたことある?』

『ないです。でも、すごく有名ですよね~うちの息子も行ってきました』(同年代Kスタッフ)

『こんな機会でもないと、一生食べないだろうから行こう!』

 

さすがに、『ハンバーグだけで静岡県』は、勿体ないので、他に行く場所を考えます。

昨年は、同方面のお寺巡りでしたが、ハンバーグは思いつきませんでした。

これも何かの縁。

 

静岡県にしかないSハンバーグは、かなり有名で人気があるらしく、GW中は400分待ちの店舗もあったそう。

Kスタッフは、毎日、お昼の待ち状況をチェックし、行程を組み立ててくれました。

『まずは、平日と言えども侮れないので、開店の11時ではなく、整理券配布の10時過ぎには到着します。

定刻通り11時入店しランチです。

女子のランチは弾むから余裕を持って、13時に第1の工場見学、15時に第2の工場見学予約しました!』

完璧なプラン!

 

東名高速で静岡県に向かいます。

第1の工場見学が袋井市内ということで、S袋井本店を目指します。

10時23分到着。

外観はウッディ風ですが、目立つ構えではありません。

駐車場は広々、車はゼロ。

全員小走りでお店の入り口に向かいます。

発券機で予約券を取ります。

栄えある?一番乗り。

良かった~

しかし、開店10分前までは、待合室を使えないので、駐車場周辺をぶらぶら。

15分前になると、にわかに人が増えます。

あれよあれよという間に待合室は一杯。

 

一番に呼ばれた私たちは、テーブルに案内されます。

既にSに来たことがあるスタッフが『頼むなら絶対げんこつハンバーグですよ!』

全員同じメニューをオーダー。

来たことがないオバサングループ(もちろん院長含む)は、『何か、ドキドキするね~』

 

お店のお姉さんが鉄板に載ったハンバーグを持って登場。

『(紙の)マットの端をお持ちください』

野球ボールサイズ(250グラム)の丸いハンバーグを二つに割って、鉄板にぎゅうぎゅう押さえつけます。

何かのショーみたいで、じっと見入る私達です。

紙マットで油跳ねを防いでから、各々が好きなだけ肉種を鉄板に押し付けて食べます。

今回が2度目というスタッフによると、生っぽいのが売り(新鮮な豪州牛肉100%)なんだそうです。

『ハンバーグは、中までしっかり火を通すように、普段調理しているから、なんか変な感じだね~』と言いつつも、初めての食感。

ステーキのレアならぬ、ハンバーグのレア。

院長は、いつものように一番に完食。

『誰か残すかも』の心配(残したら食べちゃおう)とは裏腹に全員完食。

デザートは別腹。

お店を出るころには、さらなる人が。

早く来て良かった!

 

次に大塚製薬工場でポカリスエットの製造工程を見学。

大塚製薬の点眼薬も展示してあり、スタッフ共々親近感が。

最新の自動化された工場はほぼ無人でした。

 

再び高速に乗り浜松へ。

うなぎパイファクトリーでの『窯出しうなぎパイツアー』(期間限定)です。

工場見学の後は、出来立てのうなぎパイをいただきます。

熱々でしっとりとして、定番のさくさくのとは、ずいぶん違いました。

パイにケーキとコーヒー、ここでもガールズトーク。

最後は、うなぎパイキャラクターと記念写真。

 

『お腹パンパンですね~』

『話のネタになりますね~』

『息子に自慢しよ~』

 

楽しい新体験、楽しくスタッフと共有した一日となりました!

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2019.6.25 阪急電車 続き

阪急今津線:『宝塚』→『宝塚南口』→『逆瀬川』→『小林』→『仁川』→『甲東園』→『門戸厄神』→『西宮北口』(以下映画では省略:→『阪急国道』→『今津』)

 

『小林(おばやし)』の次は『仁川(にかわ)』です。

仁川の駅で、ふぇんふぇん泣いている幼稚園児の孫・亜美(芦田愛菜))に、祖母・時江(宮本信子)は『泣くのはいい。でも、自分の涙は自分で止めれる女になりなさい』と言います。

自分で意思決定のできる女性になるように、全女性へのメッセージと自身は受け取っています。

ここでも、映画から脱線。

阪神競馬場の駅としても有名なので、競馬場に向かいます。

『桜花賞』・『宝塚記念』を見に行ったことがある長男からは、『平日は月曜の払戻日しか開いてない』と聞いていましたが、息子との話題の共有になれば…と、てくてく。

門まで行って引き返しです。

競馬開催日は、駅の改札から競馬場まで地下道で繋がっていますが、平日は改札(15機中9機)も地下道も閉鎖されています。

開催日、すごい人の波なんだろうな~

 

『仁川』の次は『甲東園(こうとうえん)』

映画では、関西学院大学の入り口として出てきます。

丁度バスが来たので乗車。

かなりくねくねの坂道の頂上に大学はあります。

正門の先には、クラシカルな白い壁と赤い瓦屋根の時計台。

息子たちと同年代の若者に混じって、キャンパスを歩くオバサン(院長)は、きっと子供の受験の下見に来た母親に映っていたでしょう。

こんな、キャンパスで勉強できるって素敵♪

博物館は誰でも入れるので『アンデスの布』展を観覧。

 

バスで『甲東園』に戻る(帰りは下りなのであっという間)と、次は『門戸厄神(もんどやくじん)』です。

大学生・ミサ(戸田恵梨香)が、ママ友に軽く見られている主婦・康江(南果歩)に『価値観の違う相手とは、辛いと思えるうちに離れておいた方がええねん。無理に合わせて一緒におったら、自分もそっち側の価値観に慣れてしまうから』

ホームのベンチで語り掛けます。

駅から歩いて10分ほどの門戸厄神へ厄除け祈願に。

お寺までの坂道に、ニンジン入りリュックは応えました(安さ以上に運搬の手間暇が…)。

 

 

次の『西宮北口』で最終。

『西宮北口』は、『梅田』へも(神戸)『三宮』へも直通なので、かなり大きな駅です。

にもかかわらず、ホームからの降り口にツバメの巣を見つけ、ほんわか優しい気分に。

 

『宝塚』→『西宮北口』はそのまま乗車すれば、所要時間15分ですが、今回、各駅停車で要した時間は約5時間!

 

『西宮北口』から『梅田』へ戻ります。

既に16000歩強歩いていました。

おやつの時間も過ぎ、お腹はペコペコ。

ケーキよりもガツン!と行きたい。

551蓬莱に決定。

あえて豚まんではなく、海鮮麺と炒飯・焼売を頼み、『阪急今津線制覇やで~。おめでとう!』(それがどーした!とすち子(吉本新喜劇)風に自分で突っ込み)

生ビールが美味しい!!!(周囲も似たような人が多くて気になりません)

 

関学大生・美帆(谷村美月)が、車内で初めて会った同級生・圭一(勝地涼)に言います。

『知らないんものとか、珍しいもん見つけると嬉しくないですか?何か得した気になるし』(激しく同意)

 

各駅で数々の場面を思い出し、自分なりの新しいものも見つけられた小さな旅でした。

 

『阪急電車』(原作・映画・電車とも)お勧めです。

 

 

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2019.6.18 阪急電車

有川浩原作『阪急電車』その映画『阪急電車』(2011年公開)、どちらとも大好きな作品で、今まで何回読んだり見たことやら。

いつかは聖地巡礼。

決行すべし(今年の目標・モットー)。

 

『阪急電車』は、阪急電車今津線に、乗り合わせた乗客同士の偶然の関わり合いの物語です。

阪急電車今津線のうち『宝塚』⇔『西宮北口』が映画の舞台です。

往路・宝塚→西宮北口

復路・西宮北口→宝塚

往路で巡り合った登場人物が、違う季節での復路で違うめぐり逢いをし、繋がります。

原作と映画は少し違いますが、セリフは概ね原作通り。

 

梅雨の晴れ間、新幹線で大阪まで。

前日までに、もう一度、原作を読みDVD鑑賞。

事前準備をすることで気持ちも高まります。

 

梅田から阪急電車宝塚線に乗り、宝塚へ。

原作では、宝塚駅の手前の『清荒神駅』からお話が始まるのですが、今回は、映画メインで。

『宝塚』から『西宮北口』まで、片道15分の短い路線。

ですが、一駅ごとにストーリーが。

今回の目的は、各駅下車。

映画に思いを馳せます。

 

まずは『宝塚』駅で下車。

宝塚ゆめ広場には、宝塚歌劇のブロンズ像が。

緑の木立を宝塚大劇場に向かって歩いていきます。

何となく華やかな気分。

多くの人が大劇場へ。

今日も歌劇が上演されるのね~

 

院長の最初の目的は『手塚治虫記念館』

これは、映画とは無関係ですが、今回の旅を企画するにあたって、大の手塚治虫ファンの夫が『宝塚行くなら、手塚治虫記念館でしょ!』

『家族で楽しみの共有は重要』を信条にする院長としては、夫が持ってきてくれた、愛蔵の『ブラックジャック』を今更ながら25巻初読破することに。

『第〇巻のあの章の○○好きなんだ』と言われても、速読に近い読み方をした院長には『どんな話だったけ?』ですが、医師としても『ブラックジャック恐るべし』を実感したのでした。

その下準備の下、記念館へ。

やはり、見方が違います。

手塚治虫の偉大さを実感。

さすが、『漫画の神様』

 

少し歩いていくと『宝塚南口』です。

すぐ先には1926年創業の宝塚ホテルが。

ここは、映画で結婚式場が出てくる場面。

レストランは、予約席でいっぱい(恐らくヅカファン)。

代わりに、ラウンジで、サンドイッチとケーキを。

中庭を見ながら、クラシックな空間で、優雅なひと時を過ごしました。

 

お腹が満たされた後は『宝塚南口』から乗車します。

次の駅は、『逆瀬川(さかせがわ)』

駅から出ると、商業ビルがあり、結構、都会的で便利そうな街です。

先ほどの『宝塚』『宝塚南口』より新しさを感じる街です。

この駅での場面を思い出し…

次の『小林(おばやし)』駅に向かいます。

 

『小林』は、時江(宮本信子)が、傷心のOL・翔子(中谷美紀)に『あそこはいい駅だから』と下車を勧める駅です。

駅を降りてみると、映画のままではありませんが、こじんまりして、生活感のある街です。

ふと目に付いた八百屋の店先のパプリカ。

大分産で98円!

大きなパプリカは、外国産が多く、国産は限られたお店でしか手に入らないのに、この安さ!

他の野菜も安い!

赤と黄のパプリカくらいならいいよね~

『え~っ!鹿児島産ニンジンが15本で98円!!!』

他の野菜もびっくりするほど、すごくお値打ち。

『いい街だわ~』(主婦目線)

見たこともない熊本産巨大スイカが2980円!しかも『無料配送します』の札が。

でも、名古屋までじゃ、無理よね~

結局パプリカ2個とニンジン一袋を買ってしまったのでした。

お洒落なリュックは、パンパンに。

まだまだ、この先があるのに…

 

 

阪急電車の旅は続きます…

 

 

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2019.6.4  寄り道、まわり道

先日の学会会場は『御茶の水』

東京駅からJR中央線に乗り換えです(わずか4分ですが)。

帰りは、通常、逆路線(中央線→新幹線)になるわけですが…

 

新春の高尾山一人旅

八王子駅で『松本・甲府方面 あずさ』の案内。

松本は行ったことあるから、甲府へ行きたいな。

いつか、『あずさ』で。

その時は、八王子から新横浜という帰路だったのですが、ずっと気になっていました。

 

中央線に乗るなら、今回がチャンス!

もちろん『特急あずさ』です。

院長世代にはお馴染みの『あずさ2号』の『あずさ』です。

 

午前の学会を終えて、中央線快速で、御茶の水から新宿へ。

全席指定の『特急あずさ』に乗り込みます。

綺麗な紫のラインで縁取られたシャープなボディ。

新しい車体で、中は広々です。

 

いよいよ発車。

胸が高鳴ります。

『8時ちょうどの~♪♪』

BGMは、もちろん狩人の『あずさ2号』

あの頃は、小学生だったから、詞の意味を考えず、暗記して歌っていました。

『明日、私は、旅に出ます。あなたの知らないひとと二人で~♪』

同伴者は男性?女性?男性だったら、まだ前の恋人に未練があるのに?でも、女性だったら、もっと明るい曲調が似合うよね~

と、あれこれ想像。

『まだ春浅いしなのじへ~♪』

『しなのじ』→『信濃路』のはずなのに、『しなの寺』(どこのお寺だろう)だと思って歌っていたあの頃の私。

何にも知らない子供だったからこそ、テレビから流れる曲をそのまま暗記することができたのでしょう。

 

イヤホンから聞こえる狩人の声に合わせて、聞こえないような声で、脳内で熱唱(曲リピート)。

1時間半で甲府へ。

 

甲府と言えば、昇仙峡、ワイナリーが有名ですが、時間は2時間しかありません。

 

向かったのは、Tホテル。

甲府の迎賓館とも呼ばれるホテルは、米国の日本庭園情報誌で2012.2013年3位の名庭。

そして、将棋の名人戦対局の場でもあります。

すでに豊島正之二冠が佐藤天彦名人に4連勝したので、今年のTホテルでの開催は中止に。

 

ゆったりとしたロビーから眼前に広がる広大な庭園は、そのまま美術作品のようです。

静かなラウンジで、庭園を望みながら遅めのランチ。

そのあとは、庭園散歩です。

番勝負の間を、庭園側から覗いてみたり…中央の欅の大木を仰いだり…

思いのほか、暑い甲府でしたが、静寂と緑に癒されました。

 

帰りのタクシーの運転手さんは、山梨の人口流出について云々・観光地の偏りについて云々、地方の抱える問題を云々。

『そうですね~そうですか~。また、山梨来ますね』と宣言して降車。

駅前では、各ワイナリーの蔵出しワインフェスタをやっていました。

しかし、残念ながら、ゆっくりはしていられません。

売店で、山梨県産ぶどう100%・飲みきりサイズの冷えた白ワインを買って、再び『あずさ』に乗り込みます。

添付のプラスチックのコップではあるものの…きりりとした辛口が美味しい!

ワイングラスだったら最高!

『あずさ』再乗車、最後までBGMは『あずさ2号』です。

 

約1時間で塩尻へ。

ここからは、『ワイドビューしなの』に乗り換えです。

塩尻から名古屋まで2時間。

『もうこれで名古屋に帰れるのね~』という安心感からか、睡魔が…

『あの~お休み中すみません。洗面所に行きたいんですけど…』隣の席の女性に肩をたたかれるまで爆睡。

 

時間より好奇心とワクワク感を優先した、寄り道・まわり道の帰路。

学会のおまけでしたが、大当たり!となりました。

 

カテゴリー:公センセの日常の出来事

2019.5.28 ひかり・光 スペシャルゲスト

日本ロービジョン学会学術総会に参加してきました。

この学会の特徴は、眼科医・眼科医療従事者のみならず、福祉・教育・就労関係、視覚障碍者補装具メーカー、そして当事者(視覚障碍者)参加型ということです。

ですので、会場には、白杖を持った人たちも見受けられます。

 

さて学会の今回のテーマは『ひかり』(毎回テーマがあります)

招待講演のテーマは『光』

まさに映画『光』の音声ガイド担当『シティ・ライツ』所属のお二人(代表&映画に出演した視覚障害者の正子さん)。

『シティ・ライツ』はバリアフリー映画推進団体として、視覚障碍者も言葉(音声ガイド)で映画を楽しめる企画をしています。

 

ちなみに、映画『光』は河瀨直美監督・永瀬正敏主演の第70回カンヌ国際映画祭にも選出された秀作です。

将来を嘱望されていた写真家の雅也(永瀬正敏)が徐々に視力を失っていく中での、恐れや苛立ち、周りとの関係が描かれていきます。

特に、新人音声ガイド制作者の美佐子との関わりが秀逸です。

院長も感動した映画でした。

 

さて、講演の始めに、音だけ(セリフと背景雑音)の一場面が流されました。

『映画の、ある場面ですよ』

院長は一度映画を見ているのですが、全く映像が浮かびません。

セリフは聞こえますが、どんな状況で、誰と???

 

次に、映像がないまま、音声ガイドが加えられた同じ場面が流れます。

セリフの合間に

『呆然としている雅也』

『心配そうにのぞき込む美佐子』

『体が震える』

『瞳から涙がこぼれる』…

などの音声ガイドが入ることによって、イメージが記憶として戻ってきます。

 

最後に、実際の映画のシーンを、映像および音声ガイド付きで劇場通りに上映されました。

『あ~あの場面だった!』と再確認。

 

音声ガイドは、背景の言葉を聞きながら、視覚障碍者が映像をイメージできるように、風景や状況・登場人物の表情などをセリフの合間に挿入します。

出しゃばり過ぎず、難しすぎずの言葉を探して制作するのがとても大変とのこと。

実際の映画の場面でも、音声ガイド作成にまつわる場面が出てきます。

視覚障碍者が、見えないスクリーンの中に入り込められるよう、『映画を言葉で楽しめる』よう、言葉を考える大変さを感じました。

 

3人の演者(もう一人は眼科医)の話が落ち着いたところで、座長から『実はスペシャルゲストをお招きしております』

『?』『?』『?』(学会の抄録にはありません)

『永瀬正敏さ~ん!どうぞ!』

永瀬正敏さん登壇。

『え~!本物?本物だわ~!』学会場なので、誰も『キャー!』なんて声を上げませんが、動揺の波は伝わってきます。

映画で見る通りの人だ~!

朴訥とした語り口で、映画『光』での役作りへの過程(監督曰く『役を積む』のだそう)をお話しされました。

役になりきる…俳優という職業も、華々しいようで大変な仕事だということが伝わってきました。

DVDでの鑑賞をお勧めします。

自分なりの『光』を見つけ、感じてください。

院長も再度。

 

夜、ホテルの庭園で、思いがけず蛍を見ました。

小さな光が数個、暗闇の中を幻想的にふわりふわりと動きます。

今日、もうひとつのスペシャルゲスト。

小さな体から放つ小さな光の舞に、酔いしれる贅沢なひと時でした。

過去の記事【映画『光』】もぜひご覧ください

カテゴリー:公センセの日常の出来事 眼に関すること

2019.5.21  時には想像(空想)

歩いていると、走っていると、車に乗っていると、気になる建物・お店を発見してしまう院長です。

 

例えば、一年中サンタクロース人形が吊るしてある家。

北向きの玄関で、北側以外に窓がない家。

庭先の車に超高級スポーツカーのカバーがかかっている普通の住宅。

天気の良い日は、布団と枕をベランダ一面に干している単身用アパートの一室。

などなど。

お家拝見!をお願いするほど、図図しくもないし、一応分別ある大人ということで、空想の世界にふけっています。

 

どんな人が住んでいて、どんな間取りで…

どうでもいいことですが、あれこれ、ついつい空想してしまいます。

家人に話すと『へ~』(それだけ)。

 

気になるお店もあります。

こじんまりした文房具屋。

こじんまりしたコーヒー専門店。

こじんまりしたイタリアン。

こじんまりしたカレー屋。

見た目の、こじんまり度が高いことが共通です。

 

家人に『〇〇気にならない?』と聞くと、『そんな処、あった?』

 

客になって来店すればいいわけですが、意外にも、こじんまり度が高いということは、個人経営可能性大!

店主と1対1ということもあり得るので、覚悟(客なのに)が必要。

予め、買うもの、頼むものをおおよそ決めていきます。

 

文房具屋は、便せんを買う予定で(便せんならあるはず)。

入ったら、店番のオバサン(院長もオバサンなのに)しか居なくて、便せんは売っていない、ランドセル中心の店内。

ファンタジーの世界を想像していたのに…残念。

 

コーヒー専門店は、HPがあったので事前に確認。

想像通りのマスターが美味しいコーヒーを淹れてくれて、脳内『気になるお店・お気に入り』に追加。

 

イタリアンは、平日の昼間のランチで。

よくあるメニューは、想定外。

こだわりを期待していました。

お客は、自分だけだったから、もっともっとシェフと奥さん(たぶん)が、料理をアピールしてくれてもよかったのに…残念。

 

自分にとっての当たり・はずれはありますが、想像してから出かけることで、好奇心を満たすわくわく感が楽しめます。

 

ずっと気になっていたお寿司屋さんがありました。

クリニックを開業する前からあったのですが、一度も、お客さんが入るのを見たことがないお店。

どうやって営業しているのだろう?と気になりつつも、入ったら『すべて時価』だったらと恐ろしくて、足を踏み入れず。

少し前に閉店してしまいましたが、少なくとも20年以上営業していました。

行っとけばよかった!

 

そう思わないように、気になるお店を見つけたら、最大限、足を運んでみます。

その前に、空想を膨らませることが、お楽しみでもあります。

空想だけだとお金もかかりません。

 

『あそこにある○○気になってるんだけど…』

『どんな風なんでしょうね~』

スタッフも時々院長の『気になる』談議に付き合ってくれます(ありがとう)。

『行ってみた!こんな感じだったんだよね~』

結果ももちろん報告します。

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2019.5.7 今度は大阪で暗闇

GWの一日、大阪で開催されている『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』に参加してきました。

『暗闇での対話』と言う通り、あるテーマに沿って、真っ暗闇の中で何かを体験する試みです。

今回のテーマは『ガーデニング・イン・ザ・ダーク』です。

参加メンバーは、院長(私)を含め女性5名。

『アテンド』と称し先導してくれる人は、視覚障碍者のグッチーさん。

 

さて、アテンド曰く純度100%の暗闇の世界に入る前に、3つの使用するものを伝えられます。

一つは『白杖』(一種の触覚)

鉛筆持ちで握ります。

次に『手と足』(触覚)

物に触れる場合は、まず、手の甲で。

それから、掌や指先を使うのが基本(危険防止)。

最後に『声』(聴覚)

自分が動くとき、位置を示すときに声を発すること、また、相手の行動や位置を知るには、重要です。

それ以外にも、『嗅覚』『味覚』も働かせてくださいね~と。

 

照度が徐々に低くなって、やがて真っ暗になります。

『ひゃあ~』『真っ暗や~』

ここで、名前だけの自己紹介。

以後、声だけで、その人を判断することになります。

 

引き戸を開けて、白杖で地面を触ると、ゴツゴツしています。

見えてたら、下さえ向かず、気にも留めません。

『なんやと思います?』

『コンクリート?』『レンガ?』

『では、しゃがんで触ってみましょう』

そろりそろりと、しゃがんで触ると『ん?レンガ?』

『正解です』(視覚障碍者は視覚以外と結びつけて学習・記憶するそうです)

 

そこから、上がり框へ。

靴を脱ぐのも、『隣が誰々さんで』と、声や身体を触ったりして確認して、おおよその場所を把握してからです(靴を脱いだ行為はしても、脱いだ靴がちゃんとあるかも確認できない。靴下も)

壁をつたいながら、声を掛け合いながら、肩や背中に触れながら、隣の部屋に移ります。

そこは、縁側。

庭先には、花壇があり、土が盛ってあります(触覚で)。

サラサラの土を触り、ホクホクの匂いを嗅いだのはいつ以来?

ガーデニングの始まりです。

植木鉢が順に渡され、そこに軽石を入れます。

量は、見えないので、一掴みくらいの指示通りに。

そこに土を。

今度は、植木鉢の高さより指関節2つ分下くらいまで。

種は2種類。

グッチーさんが種の入った缶を2種振ります。

『シャ~、さらさらさら~』

一つ目は、かなり小さな種のよう。

二つ目も、一つ目よりは大きいけれど、まだまだ小さい種であることは音から想像できます。

『なんやと思います?』

朝顔やヒマワリみたいな大きな種ではなさそう…

好きな方のタネ(院長は二つめ)を暗闇の中で植木鉢にまいて、土をかぶせます。

種まき終了。

 

その後、芝生に寝転がり、その感触を楽しみながら、お茶とお菓子をいただきます。

個包装のお菓子は、舌に載せて味わって、初めて『おせんべい』だと判明。

『しょうゆ味の2枚入りのあのお菓子かな?』と、触感と匂いも駆使して想像。

お茶も、声を掛け合い、身体を触り、手渡しして、上手く飲めました。

 

少しくつろいだ後は、また、壁を伝い、靴を履き、白杖を使って『さようなら』

わずかな時間でしたが、暗闇の中で、見知らぬ5人とアテンドのグッチーさん、やべっちさん(家でもてなす係)がとても近い距離になったのでした。

『僕たちの世界、ちょっとはわかっていただけましたか?』

 

こうした一連の体験を通して、光のある世界に戻ってくると、視覚からの情報がいかに多い(情報入力の87%)ことか!と再確認します。

健常者は、五感のうち、ほとんどを視覚に頼り、学習も判断もしていますが、その実、視覚による先入観や偏見も多いのだと反省。

 

たまには目を閉じて、聴覚(7%)、触覚(3%)、嗅覚(2%)、味覚(1%)もう少し、意識して使ってみようと思いました。

 

院長のまいた種はラディッシュでした。

一つ目のはルッコラでした。

ちゃんと収穫できるよう五感を使って育ててみます。

 

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