2026.7.14  名古屋のなごやか中学

『長い間お世話になりました。4月から夜間中学に赴任します』

学校医にとって、養護教諭は学校の一番身近な存在。

校医担当校のA先生が昨年転勤の挨拶に。

夜間中学とは初耳。

『ぜひ一度見に来てください』

『必ず行くね~』と約束した院長でした。

 

院長も知人から聞くまで知らなかった夜間中学。

名古屋市立なごやか中学校といいます。

夜間中学のイメージは、戦後の混乱期義務教育を受けられなかった人(現代では高齢者)対象かと思っていましたが…

むしろ最近は

本国で義務教育を終了せずに、日本で生活を始めることになった外国籍の人

形としては中学卒業だが、不登校などで十分学校に通えなかった人

が多いとのこと。

名古屋市在住(愛知県内在住も可)で義務教育年齢(15歳)を過ぎた人が対象。

17時半からホームルームが始まり、4時間が終わると21時です。

17時前後から、私服の生徒たちが三々五々集まってきます。

先生たちも何人か門でお迎え。

生徒は10代が圧倒的に多い、といっても全学年で60人と言うこじんまりした規模です。

顔の特徴、肌色など様々。

 

国語の授業を見学。

日本語なので程度に合わせて1~3に分かれます。

国語1は、日本語が十分でない生徒向け。

ひらがなからの習得です。

生徒は少ないですが、ボランティアの指導者も巡回しています。

『昨日からこの学校に来た中国の子ですよ』

まだ幼い(でも15歳以上)顔の女の子が、日本語もよく聞き取れず四苦八苦していました。

『ニーハオ。どこから来たの?いつ日本に来たの?』などなど、ちょっと話しかけてみると、あれ?と言う反応。

『中国語勉強しているから、少しだけ話せるの』

ちょっと安心したみたいで、中国語で答えてくれました。

『加油(がんばって)!』

 

文章を書く、話すクラスもあれば、枕草子のひとコマを勉強しているクラスも。

『全部わからなくてもいいから。知っている単語だけでも聞けたらいいから』

先生が1小節読むと、続いて生徒も読みます。

外国ルーツの子供たちが古典を知る、触れることだって大きい。

国語の先生が来て

『私、学校検診でお世話になりました。クリニックにも通ったことあるし。覚えてますか?』

マスクを外し、ネームホルダーをかざすと

『え~!○○△ちゃん!覚えていますよ~』

院長の記憶力、さらに○○△ちゃんのお母さんは○○×さんだと上書き保存。

 

壁には、日常の単語が日本語・英語・ネパール語・中国語で書いて貼ってあります。

ネパール語は全く分からず。

 

家庭科の授業はきんちゃく袋を作成中。

ミシンをかける子、アイロンをかける子、おしゃべりしている子色々。

院長も、中国語で話しかけたり、英語で話しかけたり(ネパール人。フィリピン人)。

まだ来日1年でもかなり上手く日本語を話す子がいます。

先生たちからは、社交的・誰にでも話しかける子は上達が早いと。

院長の語学力は、上記はあるものの若さに太刀打ちできずもがいています。

 

外国籍の子たちはこの国で生きていくためには、日本語の習得は必須です。

また高校卒業資格は最低必要なことも、親世代を見て感じています。

同胞の中で日本語をうまく話せなくても生活は出来ないことはない。

けれど、異国で生きていくためには、言葉そしてそれを使いこなし理解できれば、もっとより良い生活が出来ます。

 

不安のままに来日した子たちが、日本を大好きになり、未来を支える人になってくれるよう願うばかりです。

 

*7月21日公センセの部屋はお休みです。

 

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2026.7.7 北欧ちょっとだけ

『国民は、国(政府)を信じていますから』

4回も聞く機会がありました。

 

少し前、北欧に。

デンマーク・ノルウエー・スウェーデン・フィンランド4か国を廻るかなり強行な日程。

有名な見どころに、きれい!可愛い!素敵!みなさん連発。

 

院長が印象的だったのは、景色でなくモノでもなく言葉。

各国ガイドさんが案内してくれました。

4人とも日本人で70歳前後、現地に30~40年在住。

 

北欧で驚いたのは、物価が高いこと。

消費税も25%で、ペットボトルや缶にはリサイクル料金(40円程、リサイクルすれば返金)が上乗せ。

税金は約50%。

その代わり、教育・医療・福祉(老後など)は無料です。

自由行動の時間に

『そんなに税金高いと国民から不満が出ませんか?』と尋ねたら、冒頭の返事。

国(政府)は、国民のことを考えて税金を分配していますから。

院長、日本で社会人になって以来真面目に税金を納めています。

みんなそうだと思います。

しかし、少なくとも『国(政府)を信じている、税金は国がきちんと国民のために使っている』と聞いたことは皆無。

むしろ『税金の無駄使い』と言う声ばかり。

高い税率の代わりに、人生で最も大きな費用のかかる教育・医療・福祉が保証されているのは、この国では当たり前になっているようです。

政治家の汚職も北欧4国では極めて少ないとのこと。

お金をがつがつ溜めなければいけない理由もなくなります(老後の資金がありません…にはならない)。

人生・仕事に対する考え方、生産性についても日本人とは違いそうです。

 

デンマークの医療について聞いた話では

一人のジェネラルドクター(総合医)開業医は1600人の住民の主治医となる(契約)。

1600人分の年間契約料としての報酬、個々に患者として受診した分の報酬が自治体から支払われる仕組み。

主治医の紹介状がないと専門科へは受診出来ない。

(もしくは急ぐなら完全自費のクリニックを受診)

病院に行くのは、救急車の場合くらい。

開業医は、主治医となる住民が重ならないようエリア分けされている。

眼科など専門科は分化特化型が多い(緑内障・白内障・斜視など)。

 

ノルウエーで聞いた話では

ノルウエーには専業主婦はいないとのこと。

国の税収を増やすために、国が考えたことは、女性も働いて税金を納めるようにすること。

そのため、出産育児休暇や手当などを厚くしたそう。

国会議員の44%が女性とのこと。

北欧では、どこも専業主婦は(ほとんど)いないとの声を聞きました。

ちなみに院長も専業主婦経験なし、社会進出している方です。

 

スウェーデンの『ゆりかごから墓場まで』は、小学生の頃に社会で習った覚えが。

最近は、施設よりも在宅ケアへ移行しているそう。

地下鉄駅構内はかなり深く(地下鉄桜通線よりもっと深い?!)、天井には様々な絵(THE ART)が描かれていました。

実は有事に備えての防空壕でもあるとのこと。

なんと1%しか現金は流通していませんが、国は、有事に備えて1週間分の現金を手元に置いておくように指示したとのことです。

有事・戦争…北欧4か国はそれなりの緊張感があるようです(日本幸せです)。

 

観光バスはリトアニア(旧ソビエト)から。

運転手もリトアニア人。

海を渡ってスカンジナビア半島を運転してくれました。

北欧よりもリトアニアのバス会社に頼む方が、料金が抑えられるとのこと。(ここにも格差が)

 

各国、あちこちで国旗がはためいていたのも意外でした。

日本では見ない光景。

 

知らないこと、違うこと、世の中にたくさん。

地下鉄シェルター

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2026.6.30 パーツモデル

新聞の暮らし欄。

『パーツモデル』の見出し。

自分の知っている『パーツモデル』の意味は、手・足・髪・唇・目など体の一部だけを使ったモデルのこと。

基本顔は映されず。

ハンドクリームとかネイル、シャンプーやヘアケア、ストッキングや靴など。

 

しかし、今回の新聞はどうも新しい意味合いのよう。

”キャリアを積むうえで、手本となる『ロールモデル』がいないという悩みもある中、理想の生き方を複数の人からいいとこ取りする『パーツモデル』の考え方に注目が集まっている(原文ママ)”

記事を読んだ院長、『パーツモデル』と言う単語を作っただけで本質は変わっていないのでは?と。

院長は、結婚するのが普通、子供を産むのも普通と言う世代。

まだクリスマスケーキ説も残っており、6年制大学(医学部)に行っても周囲と同様の圧力を受けた世代でした。

さらに結婚は良いとしても、医師になって3年は妊娠出産は避ける(医師としてのキャリア第一歩の一番大事な時期だから)という暗黙の了解。

子供を産んでも仕事はALL OR NONE。

するならフルで、出来ないなら仕事は辞めろ。

そんな時代下、せっかく医師となったからには、微力ながらも実力をつけて患者さんに還元したい…という思いで、開業して大学院も行って子育てもして…と現在に至ります。

 

『パーツモデル』と言う言葉はなかったから『ロールモデル』

当然ながら、自分と同じ先輩はいない。

『ロールモデル』と言いながら、その人のすべてを真似することも出来ません。

職業的には、大きな学会で登壇するような女性医師、何かの会で知り合った女性医師などなど。

自分から思い切って声を掛ける、相談することで、年上の先輩方は受け入れてくれます。

振り返れば、当時から既に今でいう『パーツモデル』として、それぞれの手本にしたいところを取り入れようとしていたのだと思います。

 

さらにロールモデルは仕事だけでなく、生活にも取り入れてきました。

例えば、ある女優さんの『茶碗を洗ってシンクの横に置いた時欠けた。母に、置くところまで気を抜かないようにと言われ、それから実行している』とのインタビュー記事を読んで以来、自分も洗い物は最後まで見届ける(そっと置く)ように。

今は食洗器で手洗いは少ないのですが、守っています。

これも今風に言えば『パーツモデル』

自分の暮しを少し豊かにしてくれます。

ある料理研究家の『カトラリーは一生ものです。磨くことで一生使え馴染んできます』という言葉から影響も。

カトラリーもひとつずつ集め、黒ずんだら磨いています。

磨くのは面倒なはずなのに、他のことを考えず手先に集中出来る大切な時間にもなっています。

 

日々診療の場でも、院長より年上の患者さんの生き方を『パーツモデル』として、参考にさせてもらっています。

老後のバリエーションも見えてきて楽しい。

 

最近、若い友人知人と話すことを心掛けている院長。

院長よりは若い分、迷いのど真ん中にいる彼女たち。

老害にならないよう、自慢に聞こえないよう気を付けながら、彼女たちの年齢だった頃の自分ことを話したりします。

働く女性には、誇りを誇りをもって仕事をし、自分のやりたいことも達成して欲しい。

人生の後半に入り、自分の役割は確かなエールを送ることだと思っています。

 

一生、誰かの『パーツモデル』になれるよう、そのための課題を考える院長です。

そしてまだまだ自分も真似したい、お手本にしたい人(=パーツモデル)を見つけて行く旅の途中でもあります。

手のパーツモデルです(実際は院長の手)

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2029.6.16 弱視斜視学会

先日、日本弱視斜視学会が名古屋の金山で開催。

金曜日の午後と土曜日の午後院長も参加してきました。

金曜日の夜は、最後まで聞くと19時半。

午後休診にして参加したので、クリニックの仕事が残っています。

いつもは地下鉄・バスなのですが、今回はタクシーを拾いました。

 

行き先を告げると、『今日は熱田祭りで込みますから、大きい道を避けて行きますね』

『熱田祭り?』

尋ねると、初夏の恒例のお祭りで、献灯まきわらと花火が夜空を彩るそう。

運転手さんは熱田周辺にマンション(購入時より1.5倍に価格上昇とのこと)があり、部屋からも見られるとのこと。

『羨ましい、いいですね~』

話しているうちに川沿いの細い通りに。

新堀川沿いだそう。

『この通りには小さな工場がたくさんあって…昔より減りましたけどね』

『郵便局の集配センターもここ(走行方向右手)に来たから、中央局よりもここに持ってくるのが一番早いですよ』

建て替えで名古屋駅の郵便局と集配センターは分かれたそうです。

 

古い町並みが続きます。

何処をどう走っているのかわからないけれど、時々『ここは熱田区の○○で~ここは瑞穂区の○○で~』と案内が入ります。

やっと知っている通りに出て『ここに繋がっているの?』とびっくり。

名古屋市内を走行にもかかわらず、旅先でタクシーに乗った時みたい。

『安全に走るのが基本ですが、渋滞の時とかに他のいくつかのルートを知っておくことも大事ですからね』

どんな仕事にも通じること。

金山からクリニックまでの王道ルートは知っているものの、渋滞予想でイレギュラーの道を急いでくれた職業意識に、院長もちょっとした旅気分に。

 

今回は弱視と斜視の勉強をしてきました。

この分野もどんどん進化し新しい治療や手術方法が出ています。

小児のスポットビジョンクリーナーでの判定後、眼科医としてどう対処するか?

近視進行抑制治療のポイント

子供の眼鏡処方のポイント

弱視治療のアイパッチの代わりになるデバイスの提案。

斜視手術の新しい手技などなど。

当院も小児患者さんが多いので早速アウトプットしていくつもりです。

 

近視については

東アジア、特に日本の子供の近視人口が爆発的に増加しています。

近視で何でいけないの?

眼鏡もあるし、コンタクトレンズもある。

レーシックもあるしICLもあるのに?

今の日本では近視になるのはほとんど避けられません。

ただし、近視進行を放っておいて、強度近視になると将来に重大な目の病気が起こるリスクが爆増します。

緑内障・網膜剥離・近視性黄斑症・眼底出血・脈絡膜病変など。

眼鏡や手術で改善できなくなることもあります。

一生のうちで、6歳から9歳は最も近視進行が著しいことが分かっています。

(6歳では近視有病率19%→9歳では50%に!)

この時期に適切な近視進行抑制治療をすることで、将来、近視に起因する目の病気のリスクを減らせます。

様々な治療が出ています。

ある程度実績のある治療、実績があるであろう治療など院長も日々勉強しています。

ちなみに低濃度アトロピン点眼による近視進行抑制治療は今年6月から選定医療に指定されました(目薬代は自費)。

どんどん医学は進歩しています。

息子たちの子供の頃に、このような治療があったらな~(息子たちは全員近視)。

習い事も良いですが、子供の目に投資することは一生のプレゼントだと思います。

日本未発売の弱視訓練機体験中

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2026.6.9 話しかけたい

先日知人(Aさん)とその知人(Bさん)と食事をすることに。

ワイン好き(と言ってもグラス1杯程度)の院長に、Aさんがワインエキスパート(ソムリエのアマチュア版?)のBさんを紹介。

院長、わくわく。

どんなワインのテイスティングと話が聞けるのか…

指定された場所はイタリアン(Aさん、イタリアンの気分だったようです)。

有名柄フルボディのワインを。

店長さんが、ボトルを開栓するときにワインの特徴・香り・味などを説明。

気分が高まります。

乾杯!

全員一同に『美味しい~』

けれどそれ以上の表現に乏しい院長。

深みのある味わいなのは確か。

『うっとりする』がぴったり。

せっかくなのでBさんにレクチャーを。

『私なんて…』と謙遜するのを年上の院長が諭します。

『インプットしたらアウトプットしてこそ。教えて、教えて』

ということで、さらにイタリアワインの表示の見方も教えてもらいました。

ワインエキスパートを取るきっかけ、どのように勉強したか…ワインの世界分布などなど、院長はもっぱらインプット。

自身は、家では、日本ぶどう農家・日本ワイナリー贔屓で専ら日本ワインです。

だから日本ワインについては少しだけ詳しい、程度です。

 

話も弾んで佳境に入った頃、何故か上から水滴が…

『おそらく、2階で水をこぼしてそれが落ちてきたのだと思います』とスタッフ。

別の席を用意してくれるとのことで移動。

別の席へは、カウンター席を通っていきます。

通りすがり目に留まったのは…

カウンターで一人食べている(飲んでいる)白人男性。

しかも手持ち無沙汰のよう。

息子たちとおそらく同年代。

『話しかけたい…』

 

普段、自分は話しかけられ易い方です。

ほとんどは、現在地や行き先の確認(観光客)ですが、ただ単に偶然の隣り合わせで話が弾むことも。

自分もアウエーの土地で、スマホがありながらも人に尋ねることは多々。

でも質問する以外に自分から話しかけることは少ないです。

なのに、こみ上げてきた『話しかけたい…』

(英語に自信があるわけではないのに)

お酒の勢い?で、ワイングラス片手に思い切って声を掛けてみました。

 

『旅行客?

なぜ、この店に来た(選んだ)の?』(自身も初めて。しかもお店は繁華街やや外れた場所)

から始まって…

彼は一人旅。『日本は3度目。名古屋は初めて。名古屋では、名古屋城を見た。名古屋は、自分の故郷ボストンと同じくらいのサイズで似ているから気に入った』(ありがとう)

『東京と大阪は外国人旅行客が多すぎるけれど、名古屋はそんなに多くないし』(へえ、そうなんだ)

『ホテルからぶらぶら歩いていたら、たまたまこの店を見つけた』(そういう旅いいね)

『名古屋で他にお勧めの観光ある?』(明治村、きっと気に入ると思う)

『行きたいけれど、明日の朝大阪に発つから残念。また名古屋に来たいから、その時に行くね』(ぜひ歓迎します)

 

こんな感じでワインを飲むのも忘れて、話していたら…

 

『もう、帰りますよ~』

『え~、もう⁈』

『こんな時間だし、みんな明日も仕事あるし…』

その間二人で盛り上がり話も尽きたのか、そろそろオバサン(院長)を若い男性から離さないと…と思われたのか?

むしろ母と息子という感じだったけれど。

 

ワインの知識(インプット)と英語学習(アウトプット)。

イタリアワインの深い味わいと行きずりの会話の余韻が残った晩でした。

心身ともに熟成し続けたい。

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2026.6.2 ぱっつんぱっつん

今年も学校検診シリーズ開幕。

色覚検査(希望者のみ)は、今年から当院で行っています。

院長自ら検査をすることもあり、感じることは…

1年生では検査を受けるのに時期尚早では?ということ。

数字が読めない、2桁が読めない、意図する意味が分からないなど。

検診は診療ではなく、疑いのある児童をチェックすることにあるので、誤答があれが『色覚異常の疑い』ということになります。

保護者にその旨を伝え、再検査は焦らなくてもよいことを伝えます(明らかに色覚が異常が認められる場合を除く)。

院長小学生時代(かなり昔)は小4で検査だったように思います。

一生に一回正しく実施出来ればよいので焦らず少し学年が上がってからでも良いかと思います。

 

院長は中学1校小学3校の眼科学校医です。

今年中学校の検診で思ったこと。

検診が終わると、『はい、終わりです』の合図として左腕にそっと触れます。

あれ?腕パンパンの女子がほとんどいない?

中学生女子は2次性徴の時期でもあり、ふくよかになっていきます。

もちろん運動で筋肉も付き、腕は張り感が出てきます。

なのに、細い華奢な腕が続きます。

ダイエット・シンデレラ体重(身長×身長×18で計算した体重)そんな言葉が憧れとして中学生にも流行っている?

10代で最大骨量が決まります。

無理なダイエットしないで~

 

そして更に驚いたのは…

女子の約9割(院長推定)がストレートに前髪を下ろし、パッツンパッツンに目の上ぎりぎり(もしくはかかる)でカット。しかも、すだれのよう。

セットした前髪(検診するのに)崩すけどごめんね…と思いながら、前髪をよけてから検診した院長でした。

更にさらに…

男子の約7割前髪こんもり。

あれ?ちょっと前髪邪魔なんですけど…と思いながら、前髪をよけて検診。

前髪、前髪…心の中で何百回叫んだことか…(全生徒約800人!)

昨年まで気にも留めなかったから、今年のトレンド?

猫も杓子もとという言葉がぴったりなくらい、似たヘアスタイル。

昔々、院長が中学生~高校生だった頃、『聖子ちゃんカット』が流行っていたけれど、それでも半数に満たなかったように思います。

もちろん、院長もその他大勢の地味な子だったので、そんな大それた?ヘアスタイルはしませんでした。

 

さて、美容院に行ったときにその話をすると、さすが餅は餅屋!早速レクチャーしてくれました。

まずは、男女とも韓流Kポップが流行り。

女子は黒髪つやつやストレート。

でもそれでは前髪が重く見えます。

なのでシースルー(玉すだれ状態)にカットして軽く見せるそう。

小顔効果もあり。

小顔・可愛い・清潔感がキーワードらしい。

男子はマッシュヘア。

学校では前髪を下ろして小顔を作る。

時には、おでこを少し出して左右の髪は外へ。

黒目から外側を下に下ろすセンターパートにすることも。

全部美容師さんの受け売りなのですが、ヘアダイの間、ふむふむと聞き入り、メモまで取った院長でした。

なるほど、何となく理由がわかりました。

 

アイドルを真似したい!若いからこそ、みんなと一緒でも憧れの姿ならいいと思えるんだろうな~

個性を出せばいいというものでもないけれど。

オバサン院長としては(今更ながら)自分らしさの範囲で可能性を試してみる境地。

美容師さんも冒険を望むお客(院長)には色々提案・チャレンジ出来てまんざらでもないようです。

ぱっつんぱっつん?

髪の要件に該当せず、オバサン(院長)にはチャレンジ不可です。

最近坊主頭の中学生は見ません。

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2026.5.26 千里の道も一歩から

『壁の巣どうしますか?』

昨夏、クリニックの屋上から水漏れが生じ、大がかりな補修工事を行いました。

外階段も塗り直しをすることに。

塗り直しに当たって尋ねられたのがツバメの巣3個。

 

外階段と言えども雨が入らない構造になっており、開院以来3個の巣が出来ています。

20年以上の間にどのように作られたかは覚えがありませんが、ツバメにまつわるエピソードは

子供たちの小さい頃の思い出のエピソードでもあります。

ひなが孵った卵の殻を大事にしていたり(今は見向きもしない)、落ちたひなを農業センターの獣医さんに連れて行ったり…

 

3個の巣のうち、ここ数年現役で使用されているのは、一番大きな巣でした。

そのままにしておき、巣を避けて塗り直してもらおうか迷いました。

ツバメが来る家は幸せが来ると言うし…

取り外してツバメが来なくなったら…代わりに不幸が来たらどうしよう…

息子たちとの思い出の巣でもあるし…

どうしよう…

3日間返事を待ってもらうことに。

 

やはり全面きれいな壁(それまではツバメのうんちだらけ)にしたい!

『巣を外してください。ただし、一番大きいのは私に下さい』

物好きな人と思われてもいい、何十年と毎年使われてきたツバメの巣を手にした院長でした。

草木の細い枝と唾液でかなりしっかりした巣になっています。

巣の中は想像していたよりも深さはなく、ほぼ平坦くらい。

だからひなはお尻を出してうんちをしやすいし、時々落ちてしまう理由もわかりました。

『ツバメの巣・宝物』と書いて箱に入れ、知人たちにちょっとだけ自慢。

今も大切にしまってあります。

外階段の壁は均一にクリーム色に塗られ明るくなり満足。

 

さて、今年は来ないよね~でも来てくれたら嬉しい、などと儚い期待。

4月の終わり頃、ツバメが何羽も飛び交うようになりました。

今年は、昨年までの中古住宅(巣)はありません。

来たものの、何もないことに絶望して他所に行くのか?と思っていたところ、ある日から1羽のツバメが急に突貫工事を。

選んだのは、新しい電灯の上。

電灯という土台がある分住宅(巣)を作りやすいと踏んだのか…

毎日、定点観測をすると少しずつ家が出来ていくのが分かります。

何もないところから、毎日毎日一生懸命何かを運んでいます。

ついに巣の体が完成しました。

そこから更に強度・高さを補強していきます。

千里の道も一歩から。

 

さて待っていたのは、ツバメの糞掃除です。

昨年までは、巣の下の新聞紙の取り換えだけでした。

何十年もにわたり壁に着いた糞はもう仕方ないと割り切って。

しかし、今年は真っ新の壁。

昨日付けたであろう糞。

見つけたら拭く。

毎日コツコツとが大事。

ただし、背の届かない壁の上方や、巣のある電灯は掃除できません。

最低限の掃除を毎日コツコツと。

息子たちも社会人になり、お世話することもなくなったので、毎日お世話をすることは(面倒ですが)新鮮と思うようにしています。

 

先日、長男の初めての保育園(院内保育所)の担任の保育士さんが遊びに来てくれました。

いつまで経っても生後数か月の可愛い長男のイメージ、有難い!

あの頃は、布おむつで毎晩ベランダに干していたっけ。

子供たちの使用済み布おむつは、各自のバケツに入れてあり、持ち帰ったものでした。

それに比べると、ツバメのうんちなんか何でもないか…

 

今は卵を温めているようです。

ひなが生まれたらもっと掃除強化せねばなりません。

福が来ると信じている院長の日課です。

長年使用された巣。内部初公開。

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2026.5.19 2026日本眼科学会総会

先日の日本眼科学会は、2大眼科学会のひとつなので、会場も広いし分野も多岐にわたります。

新型コロナ以降、後からWEBで聴講もできますが、臨場感は現地ならでは。

今回も、自身の専門である緑内障だけでなく、その他少しでも気になる演題を直接聞いてきました。

 

講演だけでなく、現地ではポスター発表もあります。

興味深かったのは『サウナ利用による水晶体熱負荷と各白内障発症の関連性の評価』という発表。

北欧アイスランドでは環境温度が低いにも関わらず核白内障(白内障の濁りのパターン)リスクは、温帯・亜熱帯地域在住者と比較し有意に高値。

→サウナ使用時の水晶体温度上昇がリスクでは?

習慣的なサウナ入浴は温帯気候の地域に1年間過ごした場合と同等の水晶体熱負荷を生じる。

→サウナの入り方によっては、熱負荷上昇も低下も起こり得る

まだ可能性の段階ですが、このような一般的な日常も研究の対象になり得るのは面白かったです。

日々『何で?』の目線で見ると、何でも研究対象になります。   → 類似の記事が新聞にありました!『目に効くニュース』

 

博多で唯一出かけたのは、中華料理屋さん。

5年くらい前に博多に出張に行ったときに読んだ朝刊にそのお店が紹介されていました。

お母さんが残留孤児で、一家で帰国し開いたお店。

小さな店構えで、ご主人(多分息子)が迎えてくれます。

町中華と言った構えですが、紙面で紹介の餃子を食べなきゃ。

 

多くがランチを頼む中で『水餃子』を頼んだので怪訝な顔をされました。

新聞でこのお店を知ったことを伝えると、納得の様子。

 

初めて水餃子を食べたことを思い出します。

大学病院勤務時代、中国からの留学生の先生が『明日のお昼は餃子を作ってくるね』

翌日、食堂で私たちはご飯と少しのおかずを注文(餃子があるからいいよね)。

彼女が取り出したのは大きなタッパーにぎゅうぎゅうに入った餃子。

その上にお湯をたっぷりかけて『食べて』

彼女のお昼はその水餃子のみ。

私たちも、おかず(日本の餃子)と思いきや、かなりのボリュームにびっくりしたのでした。

 

厨房内(おそらく兄弟)は中国語。

水餃子は皮から手作りでもちもちしています。

中国語の縁で中国にも行ったから本場の水餃子も食べていますが、まさに大陸の…といった厚い皮です。

羊肉串や中国でしか見ないメニューもあり、それらを頼んでみました。

会計時、思い切って『美味しかったです、ありがとう』と中国語で。

行きたかった場所ひとつクリアです。

 

ホテル最上階の朝食会場から道路を見下ろすと、赤字で『あぶない』の文字が飛び込んできました。

給仕のスタッフに尋ねると、今年に入ってから出来たみたいと。

朝食が来るまでの間、なんでだろう…と、交差点や走る車を飽きもせずに見ていられました。

交通量が多いので、左折の車に注意を促すためと思われますが、名古屋では見たことがないので博多ならではかも?!

何か珍しいものを見つけると、何だか得した気分になる院長です(お得感を感じやすい)。

 

今回視覚障害者スポーツ医の懇親会もありました。

ロービジョン学会とつながっている(院長も会員)先生がほとんど。

パラスポーツの出場選手のクラス分けを担当する眼科医から院長のような地域密着型まで幅広く。

今後パラスポーツ(特に自身が関わっているフロアーバレー)の周知と普及にもっと力を入れようと決意したのでした。

 

ちょっとしたお楽しみがあるから、現地参加の甲斐があります。

やっぱり飛び出そう、出かけよう。

変形交差点。左折注意。あぶない!

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2026.4.21  自己管理ミス

先日は日本眼科学会総会。

木曜日から日曜日までの4日間。

自身の経験年数とともに若年医師の比率増。

新しい知識を求めて院長もフル参加。

 

2日目の金曜日の夜。

学会終了後、ホテルに戻るとスタッフから着信履歴。

金曜代診日に何かあった?

掛け直すと…

『明日代診の先生って来られます?』

『えっ?A先生(金曜代診)じゃないの?』

『違うんです。帰り際、「明日もお願いします」って言ったら「予定に入っていません」との答えでした』

何てこと!

LINEを確認。

完全なる思い込み。

『どうしましょう、明日』

HPにも院内にも代診の貼り紙。

『帰る!今から。博多だから駅まで行けば何とか新幹線あると思う』

 

東京行きのぞみは、既に通路側しか空きがありません。

あと5分のところで、一番早いのぞみに乗車。

ここまでの思いもよらぬ展開に、席に着くなりへたった院長。

座席は空席が目立ちますが、これは新神戸まで。

新大阪では満席になりました。

名古屋駅のタクシー乗り場も混むだろうと、少し離れた場所で迎車を電話予約します。

ビール缶を開ける音、美味しそうなお弁当に匂い。

何も買えなかったので持参の水とお菓子で過ごすしかありません。

東京行き最終のぞみは、出張の帰り?単身赴任で家族の元へ?恋人に会いに行く?色々な人が乗っているはず。

院長みたいなをへまをした人間も。

手持無沙汰で、普段気に留めないスマホの設定を触ったのが運の月。

緊急設定の項目を見つけ、いざと言う時の連絡先を入力。

 

名古屋に到着。

駅のタクシー乗り場は長蛇の列。

予約して良かった…と指定した場所へ行くと…

タクシーが見つかりません。

なんで?タクシー会社に電話をかけるようとするも、電話自体が操作不能。

どういうこと?

しばらく待っても見つからず、駅構内の公衆電話を探します。

電話が見つからない。

その時間、道行く人は速足でとても呼び止められる雰囲気ではありません。

電話も他の通信手段も全部使用できなくなっています。

ここまで順調だったのに…

何回も同じ道を行き来し、泣きそうになる院長。

お店の立て看板を持って立っている二人の金髪青年に『あの、かくかくしかじか』

2人が顔を見合わせて『SIMがないんじゃないか、Wifiが繋がってないんじゃないか』などなど原因を探してくれます。

ポケットWi-Fiでネット接続を試みるも出来ません。

『勝手に自分で帰ったらどうです?』

『でも予約したから、その確認はしないと』

結局、青年の電話を借りてタクシー会社に。

何と、その夜その時間には配車の用意できず、携帯に連絡したとのこと(その頃、携帯は作動しなくなっていた)

なんてこと…!

『かくかくしかじか…でした。ありがとうございました』

『タクシー、あっちに行くとすぐ捕まりますよ』

院長、去るふりをしながら財布を開きます。

お札は1万円札のみ2枚。

さすがに…(そこまで太っ腹になれず)どうしようと思っていたら、未使用のQUOカードが。

『あの、1枚ずつどうぞ。すごく助けてもらい嬉しかったです。仕事の後に、何か食べてください』

『えっ!いいんですか?ありがとうございます』

『お仕事頑張ってください。おやすみなさい』

 

タクシーを拾い、深夜に帰宅。

かなりハードでドキドキハラハラの一日。

明日の診療に間に合いほっ(元々は自己管理ミス)。

翌日は院長の通常診療、終了後速やかに博多へ。

 

ちなみにスマホの原因は緊急時設定をすると人工衛星に繋がり、しばらく端末が使用不可になったためだそう。

 

*4/28と5/12公センセの部屋はお休みです。

つばめのお祝い。博多駅にて。

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2026.4.7 たった5分のめぐり逢い

地下鉄ホームの階段を下りたら、乗客が乗り込んだところ。

良くないけれど、慌てて駆け込み乗車。

座席に小さなスペースを見つけ、両隣に『すみません』と断り、お尻を置きます。

ほっと一息。

『あの~』

『えっ?』隣席の青年。

『これって、栄(駅)行きますか?』

『桜通線なので行きませんよ』

『ヤバい!どうしよう。間違えた』隣の友人らしき青年に伝えます。

『大丈夫です。久屋大通(駅)で名城線に乗り換えれば、一区で栄に行けますよ』

『ありがとうございます。久屋大通、久屋大通…気を付けとかないと…』

『大丈夫ですよ、久屋大通に着くとき教えてあげますから』

『良かった~俺、名古屋に来てまだ4日目なんすよ』

『まあ!それなら、わからないよね。どちらから?』

A(隣席)『山口!』

『(山口の名所を挙げながら…)錦帯橋には最近行ったわ。いい所だった』

A『そうっすよね。俺、地元岩国(錦帯橋の場所)なんですよ!』

B(Aの隣席)『俺は三重。県庁所在地だけど何もないっす』

『名古屋は大きいでしょ?』

A『はい、すごく人が多いです。俺、人多いの好きじゃないんで…(というか慣れていないんだよね、院長も田舎出身だからわかります)

ぶつからないようにしないといけないし』

B『津と全然違う』

A『物価もすごく高いです』

『例えば?』

A『カラオケ、地元600円くらいだったのが、名古屋だと2000円くらい』(まずカラオケが物価指数に関与するところが面白い)

学生さんかと思いきや、就職とのこと。

名古屋で1年研修を受けて、全国に配置されるらしい。

B『俺たち、上司にもう嫌われてるんですよ。』

『数日で?』

A『お前たちは、本当に役に立たんって言われるんです』

『ホントに?まだ役に立たないけど期待はしてると思うよ。昔のボスだから、今風に褒めてないだけかもね(パワハラになってしまう)。

毎日少しずつ出来ることが増えてくるから』

A『そうっすかね~?!』

『そうよ~絶対。簡単にやめようと思わないでね』

A『はい、止めないっす』

B『俺、将来会社を作りたいんです。だから、こうやって悩む経験(まだ数日だけど)も将来大事かな~って思って』

『そうよ、その調子。伸びしろすごくあるんだから、頑張ればきっと仕事も出来るようになると思うわ』

話は弾み、『次は久屋大通』のアナウンス。

『ここで降りて、栄・金山方面の名城線に乗り換えて。一つ目が栄だからそこで降りてね。行く先の方面間違えないでね。名古屋城に行っちゃうから』

A『ありがとうございます、頑張ります』

B『楽しかったです、大好きです!』

手を振ってバイバイ。

 

たった5分の時間が、その日一番良かった出来事になりました。

『大好きです』今風の若者はさらりと言うのか不明ですが、気持ちの良い言葉も嬉しいプレゼント。

 

院長も職場の長として、改めて、若い世代を理解しようとする態度を見せなければと思いました。

最近の管理職の心得には『おひたし』という言葉が。

怒らない・否定しない・助ける・指示する

そうは言っても『ほうれんそう』も大事。

報告・連絡・相談

 

昭和気質の院長には、少々苦手ではありますが、時代の変遷についていくことも大事。

『ほうれんそうのおひたし』

 

青年たちとのたった5分の会話が、上司の心得に派生。

出会いって面白い。

 

Aくん、Bくん、新しい世界に飛び込んだ若者たち、応援していますよ!

5分のめぐり逢いでちょっと心が軽くなればラッキー。

オバサン(院長)ウエルカムです。

クリニック裏手の桜

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