2021.10.5 しどろもどろ

新型ワクチン接種当番は秋になっても続きます。

秋のゴルフラウンド用に買ったウエアも、近々のラウンドは未定。

こんな秋晴れの日に、ワクチン当番。

人の多いワクチン接種会場に、新しいゴルフウエアで出務です。

誰か見てくれるかな~?

座って医師用ビブスを着て予診。

誰も見ないわ、気に留めないわ(当然)。

ゴルフウエアで、ペンを握る院長です。

 

初回は、地元小学校で、高齢者優先接種。

基礎疾患がある人が多いことや、地元ゆえに当院の患者さんもいて、予診で長くなることも。

その後、年齢が徐々に下げられ、若年でも持病のある人の優先接種が始まりました。

月ごとに、接種者の層が変化していきます。

 

今回は、12歳以上の若年者が大多数に。

ほとんどの人は、基礎疾患はないので、病気に関してはほぼスルーです。

しかし、今までになく、ベッドで寝ての接種希望が。

ワクチンごときで?と思うオバサン院長ではありますが、繊細なお年頃?(若者)は、安心のためにもベッドで。

若い人ほど、不安・心配の心情が見受けられます。

 

『医師と話がしたい』と付箋を付けてきた女子高校生。

付き添いの母親はすでに接種済みです。

ネットで、ワクチン接種否定の記事をたくさん見て、接種すべきか迷っていると。

ワクチンの開発の話、接種のメリット・副反応。

打たない選択をした場合起こりうること、などなど。

『○○は絶対ですか?』

『医学に絶対はないから、最後は自分で決めてね』

『もう少し考えます』

予診ブースを後退して悩むこと30分。

『来春、受験なので、その時コロナに罹って後悔したくないので、打ちます』

本日接種可能にサインして、接種ブースに進んでもらいました。

『受験頑張って!』

 

接種後のブースでは、何人かの若者が気分悪くなり(いわゆる脳貧血)、内科医師が駆け付ける場面も何回か。

人生経験が浅い分、不安も大きいし、迷走神経も過剰に働いてしまいます。

 

今回は、外国人も多い印象を受けました。

ベトナム・インドネシア・タイ・フィリピンなど東南アジア系。

バングラディッシュ・インド・パキスタンの南アジア。

中国・韓国。

ほぼ英単語を交えた日本語の日系アメリカ人もいました。

何人かに接していると、顔形・姿・名前の表記から、どこの国の人か見当がつくようになってきました。

最初は出身国を聞いていたのですが、そのうち『○○国出身ですか?』と尋ねると『そうです。よくわかりましたね』と言われる始末。

ほとんどの人が、日常会話には困らないよう。

子どもだけが日本語に堪能で、こちらの内容を両親に母語で伝える場面も。

インドネシアでは、苗字がないことを知ってびっくり(教えてもらった)、豆知識も。

 

『先生、英語大丈夫ですか?』

いきなり、係の人が尋ねてきました。

『少しくらいなら…』

『では、今から英語しか話せない外国の人お連れしますね』

え~!?

30代の浅黒い髭の生えた男性。

問診票は、もれなく問題なしです。

なのに日本語話せないの?(厚労省HPに各語の問診票あり)

まずは、お決まりの『どちらのご出身ですか?』(拙い英語で)

『パキスタン』

接種は問題ないけれど、接種に当たっての注意事項や確認をしないといけません。

相手の話の聞き取りは出来るのですが、話そうとすると焦ってしまいます。

しどろもどろながら、相手は理解してくれてやれやれ。

半年ほど前に、英会話の勉強を少々再開したもののこのお粗末さ。

トホホ。

 

若者と外国人。

院長、人生経験は半世紀あっても、まだまだドキドキは健在?です。

 

過去の記事もご覧ください「2021.6.8 こんな所で…」

カテゴリー:健康 公センセの日常の出来事

2021.9.28 契約更新

学校医は、学校保健委員会や就学時保健委員会など、年に何回かある委員会に出席します。

必ず校医として発言の場が設けられるので、意見や見解を述べます。

 

さて、産業医は安全衛生委員会の出席があります。

安全衛生委員会とは、その事業場における衛生に関する問題について関係者が話し合いをする場のこと。

労働安全衛生法に基づき、常時100名以上の労働者を使用する規模の事業場で、月1回以上開催することになっています。

 

担当するスーパーでは、委員長は店長さんです。

安全管理者・衛生管理者・メンタルヘルス推進担当者・産業医が会社側のメンバー。

労働者側からも何人か参加します。

水産部門・畜産部門・農産部門・総菜部門…など、各部門ごとに。

 

嘱託産業医の院長は、毎回出席は難しいので、その時は前回の議事録を見て、店長さんに質問します。

スーパーという職場柄、スタッフの皆さんは、エプロンや長靴・コックシューズのままで委員会に駆け付けます。

全店舗の労働災害の報告が人事部から毎月入って来るので、その報告から始まります。

 

毎月、スーパーで多いのは転倒事故です。

高齢の従業員の転倒が多くなると、ケガも重症化しやすくなり、休業も長期化しやすくなります。

転倒の主な原因は、滑り・つまづき・踏み外し。

 

水産部門の水・氷や総菜部門の油など、スーパーは滑る場所が多いので注意が必要です。

アイスクリーム搬入時に床が濡れてしまい、高齢のお客さんが転倒してしまったという事例も。

濡れ・汚れを見たらすぐ清掃を。

あわせて、お客さん(主に子供)が、店内でする嘔吐することも結構あるそうなので、迅速な処理を。

冬場はノロウイルスにも注意ですが、『汚物処理ツールボックス』と言う専用キット(初めて知った!)があるので、手順通りに使用すれば良さそうです。

買った商品(大物)を忘れるお客さんにも驚きましたが、店内嘔吐事故?多数発生にも驚き。

 

以前の巡視で指摘した切れの鈍くなったかぼちゃカッターは新しくなりましたが、他店での巻きずしカッターでの切創事例を聞くと、鋭利すぎも怖い。

気を付けて取り扱ってほしいものです。

労災事故は極力起こりませんように。

 

食品を扱うので、作業場の温度管理も重要です。

冷蔵庫や冷凍庫から商品や材料を取り出す際には、事前に作業場を冷却しておくことは、毎回、店長さんが繰り返し言うことです。

一般家庭なら、冷蔵庫からエアコンの効いていない室内に出して調理、と言うことはよくあります(院長も)。

しかし、職場では、たとえ少しの時間でも、まず作業場を冷やしておくことが徹底されます。

食中毒の発生は致命的なので。

 

店内はいつもひんやりしています。

売り場は24度。

しかし、揚げ物作業場では27度にもなります。

火傷しないように、長袖長ズボンキャップなので、まめな水分補給を勧めます。

一方、水産作業場は18度。

制服だけでは、体の芯まで冷えてしまうので、支給のインナーを着用しての作業です。

同じスーパー内でも、かなりの環境差があり、個々の健康を維持しながら、作業を効率に進めるために勘考しています。

 

院長も産業医として、意見を求められます。

初出務の時は、ドキドキしていましたが、だんだん概要が分かってきたこともあり、この職場が好きになっています。

 

『次回は〇月〇日でいいですか?』

『はい、大丈夫です。伺います』

 

あれ?1年契約だったのでは?

どうやら本部から契約更新してもらえたようです。

産業医の成長物語?は続きます…

カテゴリー:健康 公センセの日常の出来事

2021.8.31  パラを見る

東京2020パラリンピックが開催されています。

オリンピックはニュースで結果を知ったくらいでしたが、パラリンピックのいくつかは、中継で見ました。

『障がい者スポーツ医』としてはぜひ見なければ!

『障がい者スポーツ医』とは、障害がある人たちがスポーツを生活に取り入れ実践していくためのスポーツ指導者です。

日々の健康増進のためのスポーツから、競技としてのスポーツまで指導内容は多岐にわたります。

専門科目は多岐にわたるので、恐らく、各々自身の専門科を活かしたスポーツに関与することが多いと思います。

院長は眼科医なので、視覚障がい者スポーツに特に興味があります。

 

視覚障がい者の種目としては

ゴールボール

5人制サッカー

陸上

水泳

柔道

自転車(二人乗りで前に晴眼者、後ろに視覚障害者)

 

視覚障がい者と言っても、その程度は様々です。

視力の程度(全盲~0.1)や視野の程度によってクラス分けがなされます。

クラス分けをするのは、障がい者スポーツ医の中でもパラリンピック級の選手のレベルを判定できる上級の医師たちです。

障がいの部位(視覚や身体、知的)などにより、各種目ともクラス分けがなされています。

個々の障害が競技に及ぼす影響を出来るだけ小さくし、平等に競い合うために必要な制度です。

 

さて、一番気になっていたのは、ゴールボール。

ゴールボールは、視覚障がい者だけが対象で、交互に投球して相手のゴールを狙い、得点を競うスポーツです。

 

院長は、2回、ゴールボール実践体験があり、少し身近に。

まず、視覚障害の程度による不公平をなくすために、アイシェード(真っ黒なゴーグル)をします。

これで、まったく見えなくなります。

選手3人が横並びに位置するのですが、相手がどこにいるか見当がつきません。

鉛の鈴が入っている重さ1.25キロのボールを相手のゴールにシュートします。

ボールがガードされれば得点にならず。

ガードをくぐり、狙い通りにゴールに入ると得点が取られます。

暗闇の中で歩く、ボールを投げる(というより重いので転がす)…

音のするボールが向かってくるのはわかっても、正しい方向は?ガードするためにどの位置に向かっていけばよい?足取りも及び腰…

わずかな体験なのに、ぐったりの院長でした。

 

さて、実際の試合をテレビで見てみると…

投球の時点で、まったく違います。

体験の時は、選手はもう少しゆっくり投球していたと記憶していますが、勝負をかけた本番は全然違います。

ぐるっと回転させソフトボール投げ+砲丸投げも混じっているような投げ方(院長表現下手)で、すごい速さでバウンドして相手のゴールに飛んでいきます。

スピンの効いた時速60キロ程度ともいわれる重いボールをガードできるのは、圧巻です。

聴覚と触覚を研ぎ澄ますことで、ボールの軌跡や他選手の動きが分かるのでしょうか。

 

他の競技も見ましたが、障がいを克服して何かを成し遂げるのは大変なことです。

日常生活でさえハンディがあるのに、ましてやパラリンピックに出場など想像を絶するものがあります。

障がいを克服(残存機能・他機能を生かす・代替する、補装具を使う)して、健常人でさえ成し遂げられないスポーツの頂点に立ったパラアスリート。

 

パラリンピックを詳しく知り、大きな興味と知識を持って観戦できたことは、障害者スポーツ医として最初のステップ。

今後は、地域の障がい者スポーツの普及・指導に関わっていきたいです。

 

※関連記事もお読みください

→2020.3.3 障がい者スポーツ医

カテゴリー:健康 公センセの想い 眼に関すること

2021.7.20 仕事の帰りに

スーパーの産業医の仕事も、この時期になると、新型コロナ対策に加え、スタッフの熱中症予防、食中毒予防のための食品温度管理も話題に取り上げられます。

 

暑くなると、飲料やアイスクリームの売れ行きは良くなり、在庫補充管理で忙しくなります。

慌てて、大量の飲料を積み込んだ台車で自分の足の甲を轢いてしまった事故も他店では起きていました。

荷重量があったにもかかわらず勢いよく台車を動かしてしまったのが、原因。

力任せに台車を動かさない。

積載量を減らすか、複数人で動かすのが、再発防止対策。

ヒヤリハットの報告は、当院も朝礼時に共有していることなので、職種は違っても参考になります。

 

その日、ある冷凍室はがらんどう。

清掃の日でした。

冷凍庫ではなく冷凍室。

隣の冷蔵室も同様に広い。

ふだんの生活では見ることのない小部屋に、このスーパーの冷凍食品の在庫が保管してあります。

 

7月は切創事故防止月間(強化期間)です。

スーパーの裏側は、切れ物が多く、しかも業務用なので本格派。

かぼちゃカッターは、機械自体が重いので、清掃中にバランスを崩して切創が起きやすい。

畜産のスライサーは、刃に当たるだけで切れてしまうので耐切創手袋の着用を。

水産では、水気をふき取る際に包丁で手を切ることが多いので注意。

惣菜では、巻きずしカッターの機械を分解するときに刃に触れ切創となることが多いので注意。

巡視のたびに、本格派の刃物・スライサーを見てぶるっとする院長です。

 

巡回中、かぼちゃカッターの切れが悪いと現場より。

『事故防止のためにも新しいのに買い替えましょう』と産業医(院長)。

『いいんですか?』とスタッフ(店長さんを見る)

『いいですよね。事故が起こってもいけませんし』

『もちろんですよ、新しいのにしましょう。その代わり、新しいのは、刃がよく切れるから、そっちも気を付けてくださいね』と店長。

次回は、新しいかぼちゃカッターが見られそうです(すごく切れそうで怖いです)。

 

スーパーひとつとっても、色々な職種・部門があり、毎回新発見です。

 

先日の新型ワクチン接種当番日。

大型ショッピングセンターの接種会場へは従業員出入り口から。

バックヤードを通るときは、つい産業医の癖で見ている自分に気が付きました。

 

さて、産業医の職場に行くことも、小さな旅なのですが、今回オプションを。

職場と同じ町に温泉があるのを発見しました。

バスもない2キロの道を、職場のスーパーで買ったペットボトル(自販機より断然安い!)を携え、グーグルマップを頼りにてくてく。

夏日に、時速6キロ(院長通常時速)で歩くと、汗が吹き出します。

やはりパンツとスニーカー・リュックで正解でした(いつもは仕事用鞄・パンプスです)。

広いお風呂に、地元のおばあ様2人連れ2組、祖母と孫1組。

露天風呂と大浴場に浸かって『はあ~極楽~』

神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩などの効用が。

よく浸かったと思って、出るとわずか20分弱。

それでも、日頃の筋肉痛(ほぼ年中筋肉痛)が取れたような…

着替えてさっぱりした後は、再び歩いて駅へ。

小さなオプションでも、ちょっとしたミッションを果たしたようで、一人ほくそ笑む院長でした。

カテゴリー:健康 公センセの日常の出来事

2021.6.8 こんな所で…

新型コロナワクチン集団接種の初当番日。

医師会から日時・会場・役割(予診か接種)が指定されています。

 

時間より少し前に到着すると、既に接種希望者と思われる人たち。

場外案内・場内案内などなど色々な色のビブスを付けた人たちが対応に当たっていました。

『医師』と記してある青いビブスを着ます。

 

既に一日当番に当たった家人が『仕切りは段ボールでできていた』と言っていたので、さすが名古屋市!?と納得。

いわゆる茶色の段ボールを想像していたのですが、見当たりません。

予診のパーテーションや、接種ブースはきれいな白い壁。

あれ?でも、触ってみると確かに段ボール。

見た目は、普通の家の壁と遜色ないくらいです。

 

さて、当日接種可能か否か、接種後の待機時間をどうするかを決めるのが予診の担当です。

問診票に記入漏れや不備がないか確認、血が固まりにくい薬の内服やアレルギー反応(発作)を過去に起こした人は要注意です。

一通り話をして、最後に医師のサインをします。

 

今回は、地元の小学校が会場なので、地元住民が多くなります。

緑区在住がほとんどですが、区外、しかも市の中心部からも。

ワクチンへの関心が高いことを感じました。

 

当院の患者さんの問診をする機会も多々。

院長が目の前にいるとは想像もしていないので、多くの人は、サインも見ずに接種場所へ導かれていきます。

しかし、たまに問診時、目が合って『あっ!?』と驚かれる方や、問診票のサインを見て話しかけてこられる方もありました。

 

『あれ~!こう先生、こんな所で!先生たちは、もう打ったんだよね。どうだった?痛かった?大丈夫だった?』Aさん(女性)。

『打ったところが少し痛む程度で大丈夫でしたよ』

『明後日、テニスできるかしら?』

『たぶん2日後なら問題ないと思います。でも無理しないでくださいね』

『それ聞いて安心したわ。こんな所で、先生に会えるなんてよかったわ~』

 

『はせこうさん、こんな所でも働いてるの?』Bさん男性。

『医師会からの仕事なのです』

『大変だね~。あ~、最近眼科さぼっているから、また行くわ~』

『お待ちしてま~す』(と言うのも変ですが…)

 

『あっ!長谷川先生。その節は、家内がお世話になりまして…』Cさん男性。

『○○さん、その後いかがですか?』

『あれから転んで骨折して入院したら、認知症がどんどん進んでしまったんです。

もう私一人では見られないので、施設に入りました』

『そうですか…大変でしたね…お大事になさってください』

と、意外な近況報告を聞いたり…

 

65歳以上になると、集団接種会場でも、何の疾患もない人は一握り。

多くの方が、生活習慣病を始め種々の病気の治療をされています。

おくすり手帳は、薬を提示するには便利だと再認識。

病気や年齢によりますが、すたすた歩く人、杖や介助、車いすなど移動の仕方は色々。

ラフな服装が多いのですが、お洒落をしてくる人も。

65歳以上で一括りとはいえ、100歳までの範囲でも35歳の幅があります。

予診の合間に、アクリル板越しに会場を見ながら人間観察をしていた院長でした。

 

接種後の皆さんは何もなく無事に帰路へ。

私たちも無事本日の任務を終えました。

会場スタッフ全員が、持ち場をきちんと遂行してくれたおかげです。

お疲れさまでした!

カテゴリー:健康 公センセの日常の出来事

2021.5.25  深夜労働

産業医としての職場はスーパー。

先月、ドライブがてら職場にお買い物へ。

道路の混雑もあり、車でも1時間以上。

やはり電車で行くのが気楽です。

はるばる来たので、1週間分の食料をまとめ買いしてきました。

お客としても優等生な?産業医です。

 

今回は、深夜業務従事者の健診結果を確認しました。

深夜業は、午後10時から午前5時までの時間帯の業務です。

深夜業の交代制勤務で多いのは、ライフライン関係・飲食・宿泊業・製造業・運輸・医療福祉・その他諸々の順。

当スーパーも午後11時まで営業しているので、該当する従事者がいます。

 

深夜業を含む交代勤務では、不規則な生活習慣や生体リズムの乱れにより、病気発生のリスクが高まります。

睡眠障害(不眠など)・胃腸障害・生活習慣病(肥満・脂質異常・高血圧・糖尿病・心筋梗塞・脳卒中)。

前立腺がん。

女性では、月経周期の乱れや流産・早産、乳がんも。

 

安全衛生法では6か月ごとに健康診断を義務付けられています。

 

健診結果を見ながら

この血圧では…

このHbA1c(糖尿病の指標)では…

などなど、気になる人には精査を勧めます。

あまり数値が悪いと、産業医が就業措置を検討しなければいけません。

店長さんがスタッフをよく把握しているので、紙面だけでなく、その人を何となく想像できました。

 

遅くまで営業しているのは、昼間よりはお客が少ないながらも需要があるから。

ライフスタイルの多様化は小都市でも進んでいるよう。

院長の過去の深夜業務は、研修医時代の居残り(仕事覚えるため)と研究補助の2時間おきの眼圧測定(この研究で院長も博士論文を)、病院勤務時代の当直。

まだまだ若く元気いっぱいの頃だったので、体力的に苦だとは思いませんでした。

 

しかし、ほぼ規則正しい毎日を送るこの頃。

年に一回の医師会の夜間休日診療で午後10時頃に帰宅すると、その日はなかなか興奮して寝付けません。

 

安全衛生委員会では、初めて聞くワード(業界用語)が出ます。

『ロードラインを守る』

ロードラインとは集荷限界線で、その線を超えるとケース内温度が既定の温度(-18度以下)に保たれなくなる限界を示す線です。

冷凍食品が山積みされると、冷気がその品物に届かず品温が上がったりして、ショーケースの温度が守られなくなり、品質管理上好ましくありません。

職場巡視の際、ショーケースのロードラインを確認しました。

どこのショーケースもロードラインを越えずに、商品が並べてありました。

前回の霜取り棒と言い、知らないワードを知ると得した気分です。

近所のスーパーでも確認しよっと。

商品が山積みされているお店は要注意だわ~

 

その他色々検討事項や相談に対応して、無事終了。

 

 

さて、田村正和さんの訃報で、追悼視聴を始めた院長です。

まずは『古畑任三郎』

刑事コロンボ風の演出が気に入って、家人が買っていたオリジナルDVD。

古畑任三郎を演じた年齢は、今の私たちより若かった!なんて驚きです。

1日1話、1日の終わりのお楽しみに。

 

犯人役のゲスト俳優を見ても、事件の詳細が思い出せず、初めてのような気になって見ているお得な院長。

ミステリー好きの家人は細かく覚えていますが、繰り返し見るのは楽しいよう。

番組ひとつとっても、見方の違う夫婦です。

 

DVDを見ながら…健診の人たちは、今頃まだまだ働いているのね…

健康に働いてほしいものです。

カテゴリー:健康 公センセの家族・恩師・友人など

2021.5.18 ワクチン2回目

1回目の新型コロナワクチン接種から3週間。

2回目の接種をスタッフ全員受けてきました。

何でも初めてのことには緊張しますが、2回目は楽な気持ちで臨みます。

当日診療時間の遅延のお知らせも早々に掲示していたので、患者さんとも話が盛り上がります。

少し前に、高齢者の集団接種の受付が始まったところ。

 

『3日間かけ続けたけれど、つながらなかった』

 

『連絡がつかないので区役所に出向いたけれど、予約は出来なかった』

 

『子どもに言ったら、PCであれよと言う間に予約を取ってくれた』

 

『23回目でやっと電話がつながったけれど、最寄りの小学校は空きがなくて、区外の接種会場となった』

 

巷(当院患者さん)の声は色々。

 

”固定電話いのちの我は押しつづけて 四日目つながるワクチン接種日”

まさに、某新聞の投稿短歌の如くです。

 

さて、2回目接種。

『20%は発熱、40%は頭痛が起こりますからね』と、説明を受けます。

以前、医師会の動画で、職場では分散して接種が望ましいと聞いたのですが、小さなクリニックだからか?全員同時接種。

明日大丈夫?

 

翌日、スタッフの一人が微熱。

微熱以外の他の症状は何もないので、副反応と判断し、欠勤に。

当院院長およびスタッフ調査結果。

当日の痛み(①~⑤ ⑤がMAX)

①57%

②43%

③④⑤該当なし

局所の痛み以外異常なし。

翌日の痛み

①42%

②24%

③24%

④⑤該当なし

微熱以外に、頭痛2名、倦怠感2名ありましたが、業務に支障はありませんでした。

しかし、帰宅後、倦怠感2名は発熱。

幸いにも一過性で、一晩で解熱し体調も回復しました。

院長はいずれも①で、翌日接種部位に10円玉大の薄い発赤を生じるのみでした。

 

 

緑区でも先週から集団接種が始まりました。

家人も先発隊として出務しましたが、とてもスムーズに遂行されたとのこと。

 

先日ZOOMで指定都市学校保健協議会学校医研修会がありました。

学校医として、生徒が健やかに学校生活を送れるよう、眼科・耳鼻科・小児科部門にわたり研修を受けました。

 

記念講演では、国立感染研究所の先生から新型コロナ感染の話。

 

”2020.2時点では10代未満が1.7%10代が0.6%と低比率だったが、その後若年層の比率も増えている”

 

”家庭内感染は、小学生では78%、中学生では64%、高校生では34%(2020.6~20201.4)

学校内感染は、小学校5%、中学校7%、高校24%

小学生は家庭内感染の割合が大きいが、中高校生では、生活圏や行動範囲の広がりが要因のひとつ。

学校内感染は小学校、中学校では極めて低い。

学校での感染対策はもちろんだが、それ以外の行動での対策も個別に必要”

 

”クラスター発生率は、2020.6~2021.3までで、小学校0.27%中学校0.48%高校4.25%と限定的。

自主的な活動増加(部活も含め)が要因のひとつ”

 

”乳幼児や学童は、青年期(10代)より感受性(感染の受けやすさ)は低い。

感染性(感染させる力)についてはまだ検討を要する”

 

引き続き、学校医として生徒の健康をバックアップしていきます!

 

学校検診が始まりました。

コロナ禍以前なら、運動会の練習で、児童たちの声が運動場に響き渡っている時期。

昨年に続き、今年も静かに廊下を歩いてくる児童たちを、静かな保健室で静かに検診をする院長です。

カテゴリー:クリニックに関すること 健康

2021.4.27 ワクチン1回目

1回目の新型コロナウイルスワクチン接種が終わりました。

 

院長は、来月からの区民の予防接種に参加することになっています。

緑区(名古屋市)では、緑区医師会員が輪番制で、決められた日に決められた場所(小学校や区役所など)に行き、区民に接種します。

院長の当番日も、6月までに2回は決まっているので、それまでには自分も接種してもらいたいな~と思っていたのですが…

 

その連絡は突然に。

予定接種日の2日前。

医療従事者は優先接種が受けられるので、当院スタッフ全員が対象です。

指定された時間は、午後診療の時間。

変更した場合は、次回は未定だそう。

そう聞くと、その日時に行くしかありません。

水曜日の午後に、金曜日午後診療開始時間遅延の掲示をしました。

予約検査の患者さんには、電話をかけまくり。

(連絡を取りやすいのは携帯電話、と改めて実感)

 

当日、今から起こることに興味津々の院長です。

既に、接種を終えた同業者に聞くと『翌日、腕が上がらないくらい痛かった』とか『筋肉痛みたい』とか。

しっかり者のスタッフから『問診表と身分証明書(免許証)忘れないように』とアナウンスがあります。

腕の上のほうに打つので、簡単にめくりあげられて腕が上まで出せる衣服がお勧めです。

院長は、ノースリーブで行きました。

 

会場で体温を測定し、問診票を渡し、問題なければ、順番を待ちます。

以前、ビデオで見た会場は、広い体育館でしたが、今回は大きくない建物なので動線はそれほど長くありません。

接種する部屋に入ると、同意のサインをして、ワクチン接種を受けます。

『ちくっとしますよ』

ちょっと緊張。

あれ?インフルエンザワクチン(皮下注射)より気にならないわ(個人の感想です)

『明日、痛くなりますからね。お風呂は入っていいですよ』

その後、別室で異常が起こらないか、15分以上待機です。

スタッフ全員、異常なく、予定時間より早くクリニックに戻れました。

 

接種した晩、既に1回目が終わっている家人からは『明日、すごく腕痛くなるよ~』

何でも先に経験したほうが、物知り顔になります。

明日、どうなる?

翌日、スタッフの反応は様々。

当院スタッフ(年齢20~50代)を対象にした調査結果?によると

痛み(1から5で5がmax)

1:43%  接種部位を触ると痛い(接種場所から半径2センチくらい)

2:43%  何もしていなくても痛い 動かすとさらに痛い 寝返りで当たると痛い

3:14%  何もしていなくてもズキズキする

4.5該当者なし

全員滞りなく仕事は出来ましたが、当院のような小さなクリニックでも反応は様々です。

 

ちなみに院長は、1です。

触れば、当然軽い痛みはありますが、トレーナーに追い込まれた後の筋肉痛とは比べ物になりません。

ほぼ年中、どこかが筋トレで筋肉痛になっているので、痛みの閾値は高くなっているようです。

当日は筋トレをお休みしましたが、翌日はまたいつものルーティンを。

 

あくまでも個人の感想ですが、患者さんに近い人間(当院スタッフ)の体験談として、参考にどうぞ。

 

最近は、患者さんから、ワクチン接種に関して問い合わせを受けることが多くなってきました。

ご心配な方は、ご相談ください。

カテゴリー:クリニックに関すること 健康

2021.4.6  頭を打ったら?

久しぶりに、映画を見てきました。

『ミナリ』

2021年アカデミー賞6部門にノミネートされた映画です。

1980年代、移民韓国人一家が、職と住居を転々としながら、定住地を求めてアメリカ南部にやってきます。

広大な土地で農業をして成功したいという夢に対し、現実は大変厳しく、様々な困難が襲いかかります。

絶望するも這い上がり…を繰り返し、一生懸命生きる移民一家。

派手さはないものの、余韻が残る映画でした。

 

その後、もう少し韓国人主役で見たいと思い検索。

最初にヒットしたのは『冬のソナタ』

2002年に韓国で、2003年に日本で放映されたテレビドラマです。

主人公のペ・ヨンジュン(ヨン様)に日本女性も熱中し、韓流ブームの走りと言われています。

が、ヨン様の顔は知っていても、当時は全く興味がなく、ドラマも見たことがありませんでした。

試しに…と、ネット配信で視聴してみると…

ハマりました。

ヨン様に。

ヨン様の笑顔に。

ストーリーは恋愛もので、あり得ない設定の連続です(院長、やや冷めた目で見ています)。

しかし、集中して全20話を見ようとするので、常にヨン様が脳裏に浮かび、ことあるごとにドラマの切ないバックミュージックが流れる日々。

 

セリフが割とゆっくりなのと、会話に同じ単語が出てくるので、字幕と合わせて、なるほど~

名前の後に付けるナとかヤとかは、親しい間柄で呼ぶ。

アラッソ=わかった

キオク=記憶(日本と同じ音) などなど。

小学生の時に、英語の単語(机とか鉛筆とか)を少しだけ覚えたときの嬉しさに似ています。

 

さて、クライマックス。

ジュンサン(ヨン様)は、ある日、室内で倒れて病院に運ばれます。

検査の結果、医師から、慢性硬膜下血腫で、血液が眼球を圧迫している危険な状態だと告げられます。

以前の事故で頭を打ったことが原因で。

このあたりから、ストーリーから外れて眼科医として突っ込みたくなった院長です。

 

『時々目がかすむのも…?』ジュンサン

『おそらく、眼球を圧迫しているのでしょう』医師

『手術すれば治るのですか?』ジュンサン

『手術したとしても、失明などの後遺症が出るでしょう』医師

そして、予断を許さない状態にも関わらず、アメリカへ渡航し手術を受けます。

数年後、帰国したジュンサンは、失明していました。

 

『慢性硬膜下血腫』は、高齢者に多く、覚えていないような軽度の打撲を数か月前に起こし、脳の外側に血がたまる病気です。

頭が痛いとか、ぼんやりする、手足がしびれる、物忘れをするなどの症状がゆっくりと現れ、進行します。

手術は血種(血のたまり)を除去すればよく、術後成績も良好です。

失明って…あり得ない!

 

一方、脳腫瘍では、原発性・転移性とも視神経を圧迫し、残念ながら失明に至ることもあります。

また、眼単独の腫瘍もあります。

視力という機能を残すことは大前提ですが、生命に関わる場合、眼球・視神経などの部分的なものより、生命を優先させることもあります。

病院勤務時代は、両眼とも眼腫瘍で摘出した患者さんや、乳がんの脳転移で失明した患者さんなどなど、悲しい思い出もたくさんあります。

 

最後のシーンで、失明したジュンサンを演じるヨン様。

家の中は、壁をたどり歩数を数えて進む…歩き方をしています。

外出時は白杖なしでいいの?

視覚障害者用補装具適合判定医師である院長としては、気になる点色々…

 

約20年遅れての冬ソナ。

若かりしヨン様をたっぷり堪能しました。

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2021.3.23 忘れ物ない?

ローカル線の車窓から菜の花を眺め、春のお出かけ…ではなく、産業医の仕事先に向かいます。

 

何回か訪問するうちに、新米産業医(院長)と安全衛生委員長(店長さん)との距離も近づいてきたような…

 

まずは、直近の安全衛生委員会での議事について確認します。

安全衛生委員会は、政令で定める規模の事業場ごとに設置が義務付けられていて、業種に関わらず常時50名以上の労働者を使用する事業場が該当します。

委員長をトップに、会社側から安全管理者・衛生管理者・メンタルヘルス推進担当者・産業医が選任されています。

労働者側からの参加もあります。

月別の課題や労働災害の発生状況の確認、ヒヤリハット、改善・注意点、コロナウイルス感染対策関連やメンタルヘルス不調者の確認など多岐にわたります。

初めて知る業界用語も多く、新鮮です。

 

また、店長始め、スタッフからの質問も受け付けます。

今回は、新型コロナウイルスワクチンの接種についていくつか質問を受けました。

また、事務所の保健室的な利用については、小さなささくれ程度は別として、内服薬(店内併設の薬局の市販薬)などを渡す際は、体調不良の状況などを記録するよう助言しました。

 

毎回の職場巡視は、少しづつ慣れてきましたが、産業医が気付く前に、同行の店長さんが気付き指摘することが多いです。

さすが、毎日現場に立つ現場の責任者です。

 

全社挙げて、大掛かりな2S(整理整頓)がなされ、ビフォーアフターの写真も見せてもらいました。

棚の最上段には、危険を知らせる黄色と黒のテープが貼ってあり、落下防止のために物を載せないような注意喚起のサインも視覚化されていました。

惣菜揚げ物部門では、使い捨てのアームカバーを付けて作業。

紙マットも毎日替えることで、転倒防止になっています。

店全体として、改善事項に取り組み、実行されているのを見ると、産業医として、嬉しくなります。

 

このスーパーのベーカリーコーナーは、形成生地が届き、店内で焼成だけします。

昔、パン教室で習っていたのとは大違いの業務用オーブンです。

この部門も、大きなオーブンから、奥のパンを取り出すときなど、火傷に注意です。

天板も大きく、パンの数も多いので、重さのバランスも難しい。

腕まくりをしたほうが作業はしやすいようですが、火傷の心配が…

これも改善を考えます。

 

店内の改装・修理はもちろん、バックヤードについても、店舗の売り上げ規模により、本社から予算が配分されるそう。

近くには競合店もあり、売り上げ増も大変です。

 

帰り際、事務所に厳重に管理された『落とし物』コーナーが目に付きました。

中身を見せてもらうと、トイレットペーパー、キッチンペーパー、洗剤、ポテトチップス、カレー粉、ジュース、マヨネーズなどなど。

全て、店内のレジ台で忘れられていたもの。

こんな大きなもの、忘れる?

帰宅して忘れ物に気づいたら、お店に問い合わせないの?

もしかして、買ったことも忘れていたりして?と、びっくり。

けっこうな量になるそうで、すべてを、毎回、警察に届けます。

現金やカードなどは、警察保管ですが、かさばるものは、店内に持ち帰って保管。

保管期限が過ぎると、また店長が警察に出向いて…

 

買い物をしたら、最後に、レジカゴに何も残っていないか確認しましょう。

家に帰って唖然とするのも、お店の手間も減らせます。

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