2026.7.7 北欧ちょっとだけ

『国民は、国(政府)を信じていますから』

4回も聞く機会がありました。

 

少し前、北欧に。

デンマーク・ノルウエー・スウェーデン・フィンランド4か国を廻るかなり強行な日程。

有名な見どころに、きれい!可愛い!素敵!みなさん連発。

 

院長が印象的だったのは、景色でなくモノでもなく言葉。

各国ガイドさんが案内してくれました。

4人とも日本人で70歳前後、現地に30~40年在住。

 

北欧で驚いたのは、物価が高いこと。

消費税も25%で、ペットボトルや缶にはリサイクル料金(40円程、リサイクルすれば返金)が上乗せ。

税金は約50%。

その代わり、教育・医療・福祉(老後など)は無料です。

自由行動の時間に

『そんなに税金高いと国民から不満が出ませんか?』と尋ねたら、冒頭の返事。

国(政府)は、国民のことを考えて税金を分配していますから。

院長、日本で社会人になって以来真面目に税金を納めています。

みんなそうだと思います。

しかし、少なくとも『国(政府)を信じている、税金は国がきちんと国民のために使っている』と聞いたことは皆無。

むしろ『税金の無駄使い』と言う声ばかり。

高い税率の代わりに、人生で最も大きな費用のかかる教育・医療・福祉が保証されているのは、この国では当たり前になっているようです。

政治家の汚職も北欧4国では極めて少ないとのこと。

お金をがつがつ溜めなければいけない理由もなくなります(老後の資金がありません…にはならない)。

人生・仕事に対する考え方、生産性についても日本人とは違いそうです。

 

デンマークの医療について聞いた話では

一人のジェネラルドクター(総合医)開業医は1600人の住民の主治医となる(契約)。

1600人分の年間契約料としての報酬、個々に患者として受診した分の報酬が自治体から支払われる仕組み。

主治医の紹介状がないと専門科へは受診出来ない。

(もしくは急ぐなら完全自費のクリニックを受診)

病院に行くのは、救急車の場合くらい。

開業医は、主治医となる住民が重ならないようエリア分けされている。

眼科など専門科は分化特化型が多い(緑内障・白内障・斜視など)。

 

ノルウエーで聞いた話では

ノルウエーには専業主婦はいないとのこと。

国の税収を増やすために、国が考えたことは、女性も働いて税金を納めるようにすること。

そのため、出産育児休暇や手当などを厚くしたそう。

国会議員の44%が女性とのこと。

北欧では、どこも専業主婦は(ほとんど)いないとの声を聞きました。

ちなみに院長も専業主婦経験なし、社会進出している方です。

 

スウェーデンの『ゆりかごから墓場まで』は、小学生の頃に社会で習った覚えが。

最近は、施設よりも在宅ケアへ移行しているそう。

地下鉄駅構内はかなり深く(地下鉄桜通線よりもっと深い?!)、天井には様々な絵(THE ART)が描かれていました。

実は有事に備えての防空壕でもあるとのこと。

なんと1%しか現金は流通していませんが、国は、有事に備えて1週間分の現金を手元に置いておくように指示したとのことです。

有事・戦争…北欧4か国はそれなりの緊張感があるようです(日本幸せです)。

 

観光バスはリトアニア(旧ソビエト)から。

運転手もリトアニア人。

海を渡ってスカンジナビア半島を運転してくれました。

北欧よりもリトアニアのバス会社に頼む方が、料金が抑えられるとのこと。(ここにも格差が)

 

各国、あちこちで国旗がはためいていたのも意外でした。

日本では見ない光景。

 

知らないこと、違うこと、世の中にたくさん。

地下鉄シェルター

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2026.6.30 パーツモデル

新聞の暮らし欄。

『パーツモデル』の見出し。

自分の知っている『パーツモデル』の意味は、手・足・髪・唇・目など体の一部だけを使ったモデルのこと。

基本顔は映されず。

ハンドクリームとかネイル、シャンプーやヘアケア、ストッキングや靴など。

 

しかし、今回の新聞はどうも新しい意味合いのよう。

”キャリアを積むうえで、手本となる『ロールモデル』がいないという悩みもある中、理想の生き方を複数の人からいいとこ取りする『パーツモデル』の考え方に注目が集まっている(原文ママ)”

記事を読んだ院長、『パーツモデル』と言う単語を作っただけで本質は変わっていないのでは?と。

院長は、結婚するのが普通、子供を産むのも普通と言う世代。

まだクリスマスケーキ説も残っており、6年制大学(医学部)に行っても周囲と同様の圧力を受けた世代でした。

さらに結婚は良いとしても、医師になって3年は妊娠出産は避ける(医師としてのキャリア第一歩の一番大事な時期だから)という暗黙の了解。

子供を産んでも仕事はALL OR NONE。

するならフルで、出来ないなら仕事は辞めろ。

そんな時代下、せっかく医師となったからには、微力ながらも実力をつけて患者さんに還元したい…という思いで、開業して大学院も行って子育てもして…と現在に至ります。

 

『パーツモデル』と言う言葉はなかったから『ロールモデル』

当然ながら、自分と同じ先輩はいない。

『ロールモデル』と言いながら、その人のすべてを真似することも出来ません。

職業的には、大きな学会で登壇するような女性医師、何かの会で知り合った女性医師などなど。

自分から思い切って声を掛ける、相談することで、年上の先輩方は受け入れてくれます。

振り返れば、当時から既に今でいう『パーツモデル』として、それぞれの手本にしたいところを取り入れようとしていたのだと思います。

 

さらにロールモデルは仕事だけでなく、生活にも取り入れてきました。

例えば、ある女優さんの『茶碗を洗ってシンクの横に置いた時欠けた。母に、置くところまで気を抜かないようにと言われ、それから実行している』とのインタビュー記事を読んで以来、自分も洗い物は最後まで見届ける(そっと置く)ように。

今は食洗器で手洗いは少ないのですが、守っています。

これも今風に言えば『パーツモデル』

自分の暮しを少し豊かにしてくれます。

ある料理研究家の『カトラリーは一生ものです。磨くことで一生使え馴染んできます』という言葉から影響も。

カトラリーもひとつずつ集め、黒ずんだら磨いています。

磨くのは面倒なはずなのに、他のことを考えず手先に集中出来る大切な時間にもなっています。

 

日々診療の場でも、院長より年上の患者さんの生き方を『パーツモデル』として、参考にさせてもらっています。

老後のバリエーションも見えてきて楽しい。

 

最近、若い友人知人と話すことを心掛けている院長。

院長よりは若い分、迷いのど真ん中にいる彼女たち。

老害にならないよう、自慢に聞こえないよう気を付けながら、彼女たちの年齢だった頃の自分ことを話したりします。

働く女性には、誇りを誇りをもって仕事をし、自分のやりたいことも達成して欲しい。

人生の後半に入り、自分の役割は確かなエールを送ることだと思っています。

 

一生、誰かの『パーツモデル』になれるよう、そのための課題を考える院長です。

そしてまだまだ自分も真似したい、お手本にしたい人(=パーツモデル)を見つけて行く旅の途中でもあります。

手のパーツモデルです(実際は院長の手)

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2026.3.3 Très bien!(トレビアン!)

開院してから生まれた三男の育休どころか産休も取らずじまい(出産前日まで診療、産後1週間で復帰)。

今更だけど育休欲しい~。

自分を育てる休み!

ということで、出来るだけ遠くへ、今まで休んだことのない長いお休みを。

開業医に有給があるはずもなく(産休・育休もない)、自分と患者さんとの兼ね合いのみ。

女性医師だから出産したら長期休暇(産休育休)で休診するんだ…と思われるのが嫌で頑張った30代。

その息子も社会人。

患者さん、スタッフに『すみませ~ん』と心の中で詫びながら、精一杯のお休み(2週間)を決行することにしました。

2週間休診にする覚悟!

幸い、2人の先生に代診してもらえることになりほっ。

水面下で静かに旅立った院長でした。

 

さて、ツアー一人旅。

飛行機と船を使います。

参加者は世界各国何十か所と旅した人ばかり。

毎月旅行している人達も。

退職金で、遺産で、資産運用で…

行った国・場所自慢大会のよう。

院長、蚊帳の外です。

 

遠路はるばる出かけた先の大自然は素晴らしかったです。

船は実はクルーズ船。

さすがに、今回の旅の達人たちもクルーズ船体験者は皆無でした。

午前午後船からボートに乗って探検?に出かけます。

超厚手のジャケット・救命胴衣に防水強靭な長靴で歩きます(というよりトレッキング)。

ガイドさんたちが、先に下見をして歩く個所に旗を立てたり見守りをしています。

探検家なら苦労して進んだ大地を、自分も苦労して歩いたとはいえ、足元にも及ばない(が、結構疲れました)。

動物、景色どれもどれもTrès bien!(トレビアン:仏語で素晴らしい)

 

この船はフランス船で、ゲストが約200人、スタッフが約160人とのこと。

国籍も約50か国とのこと。

院長は、船では出来るだけ一人で行動。

外国人の中の日本人を味わうようにしました。

朝のエクササイズに参加したり…

ハンサムなフランス人(Aさん)が指導、きつめの体幹トレーニングについて行けたので40歳くらい?と聞かれました。

いや、Aさんが40歳くらいに見えるのに…と実年齢を答えると信じられない!と。実はAさんは29歳だった!外国人の年齢は?です)

ジムで走ったり…

外国人はジム利用多し。

レストランはインドネシア人のスタッフが担当、こちらは片言英語と指差し。

だんだん日本語で『もっと~』『少し』など覚えてくれました。

ダンス教室に参加したり、折り紙教室(フランス流ハト)や栞作り(イベント担当のAさん)に参加したり。

毎回うまい下手は関係なく『Très bien!』

お陰でスタッフと知り合いにもなり、またまた『Très bien!!』

そして、毎日聴いたピアノコンサート。

院長は、不覚にも涙が溢れてしまいました。

聞いたことのある曲、名前を知っている曲、知らない曲。

どれもが深く自分の奥に染み入ってきました。

Très bien!!

 

船長主催のパーティーもあり、日本人勢は準備不足(そんな船だと知らなかった)。

院長もいつも着ているワンピースとスカーフ・ナースサンダル(船内用)というギリギリセーフ?という格好。

外国人のスパンコールやラメ入りドレス、オフショルダー・深いスリットのロングドレスにハイヒールを粋に着こなしている姿にTrès bien!

 

旅の終わりには、多くの国を旅する人たちを羨ましいと思わなくなりました。

自分の着地点は日常であり、診療をすること。

それを確認する旅でした。

『眼科はせ川こうクリニック』を支えてくれる皆様、ありがとうございます。

産毛がまだ残っているペンギンの赤ちゃん

カテゴリー: 公センセの想い

2026.1.6  未来を明るく

昨年大晦日に無事篠座神社の眼御守が届きました(ほっ)。

手紙とともに。

『中略~大神様の尊い御神徳がかがふりますようご祈念申し上げ、右、取り急ぎお届けのご挨拶といたします。』(原文ママ)

今年一番の御守は篠座神社の眼御守。

 

クリニックの診療だけでなく往診もする院長は、常々老後の生活のことも考えてしまいます。

往診は、老後についても転ばぬ杖を学ぶ場でもあります。

 

『テレビが見にくい』往診先での訴え。

眼鏡で調整できそうです。

『眼鏡を処方しましょうか?』

『でも、たくさんあるからいらない』

テレビは小型サイズ。

テレビの位置を前にするか、椅子を前に持っていくかの提案に『でも、ここから見たい』

眼科医、力及ばず(というか説得できず)『もう少し様子見ましょうか…』としか。

別の個人宅では、ベッドで基本生活されていますが、大画面のテレビが設置されておりニュースや娯楽を楽しみにしておられました。

 

そんないきさつで、院長も自宅テレビを新調。

以前のもそこそこの大きさでしたが、思いっきり大画面に。

テレビの視聴時間は1日30分弱でしたが、大画面になったことで今までスマホで見ていた番組もテレビで見るようになりました。

ソファーはずいぶん後ろに移動。

でもこれなら、もっと年老いても、万一ベッドの生活になっても情報はクリアに得られそうです。

 

室内の電球も変えました。

介護施設では暖色が使われています。

暖かみはありますが、施設の入居者より若い院長にとっても暗く感じ、この明るさの下で本を読んだり書きものをする気にはなれません。

ムードよりも明るさが重要。

若い人とは感じ方が違い(白内障などで)より暗く感じるので、むしろより明るくした方が活動的になります。

(活動的を施設は求めていないのかもしれませんが)

LED仕様にしたこともあり、以前よりずっと明るくなりました。

少しムードのあった部屋も、明るくなったことで最初は戸惑いましたが、すぐ慣れました。

蛍光色ばかりでは味気ないですが、活動する場はメリハリをつけ明るくすると、読書も書き物もしたくなります。

明るくしたことで、汚れも気になるようになり、今年は毎日10分掃除を課すことにしました。

 

クリニックの通路階段も変えました。

階段は幅も広く問題ありませんが、人感式のライトは反応が悪くなっっていたので総入れ替え。

加えて、階段のステップには黄色い蛍光テープを貼ってもらいました。

緑内障で下方が見えにくい患者さんには、踏み外し防止でお勧めしていたのですが、実際に体験すると、階段のヘリがはっきり確認できるので上りも下りも安心できます。

スタッフは全員院長より年下なので、その恩恵はもっぱら院長だけかもしれませんが。

 

30代の頃には50代のライフスタイルの体験記やエッセイを読み、40代の頃には60代の…の自身としては、未来(老後)の生活を考える・想像することは、悲観よりむしろ楽しいことです。

年上の知人たちの活躍・行動を含むライフスタイルはまさにお手本。

今年も人生について、老後について学ぶこと多いだろうな~

 

昨年は多くの若い知人と縁が出来ました。

若い人の感性に触れることで、年下からも学ぶこと多し。

 

会いたいなぁと思われる人に。

話したいなぁと思われる人に。

『しない』のではなく『する』と決めよう。

老後へのグレーゾーンを行く院長。

未来(老後)を少しでも明るく!

 

今年もよろしくお願いします。

足元が安心です

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御守り売り切れ

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2025.12.2 住めば都(宮古)

縁あって県立宮古病院へ視察に行ってきました。

宮古市は全国に2市ありますが、宮古島ではなく岩手県三陸沖の宮古です。

 

今回は、僻地医療と東日本大震災の被害状況について。

 

岩手県へは何度か行ったことがありますが、三陸は初めて。

いわて花巻空港から盛岡までバスで45分約36キロ、そこから特急バスで1時間40分75キロ。

待ち時間もあるのでもう少し余分にかかります。

 

宮古駅からはタクシーです(バスの本数が少ない)。

かなり距離があり、また山のほうへ上っていくので『震災で建て直したのですか?』と尋ねると、『もう30年以上前からここです。だから病院は津波には全然問題なかったですね』

 

院長室で院長先生と初対面。

電話越しの柔らかな対応通りの先生です。

早速宮古病院の現状と課題を聞きます。

 

岩手県の2次医療圏は5つありそのうち三陸沿岸の中核は宮古病院です。

宮古市は神奈川県(よりやや大きい)に匹敵する面積2670㎢で人口は76,400人強。

(ちなみに名古屋市緑区の面積は37.91㎢人口は248,000人強)

2次医療圏とは、入院治療を含む一般的な医療ができる圏域です。

しかし医師不足は否めず、医師偏在指標も下位にあります。

高齢化率は41.9%、人口は減少。

そのため救急搬送も増加しており、ほとんど受け入れの体制です。

初期臨床研修医も少なく、短期間でも地域医療を学びに来る他病院からの研修医のマンパワーも有難いとのこと。

事実、宮古病院で勤務する若い医師の多くは、地域枠合格(ある年数僻地で働く代わりに授業料免除などがある)とのこと。

自身が研修医の頃は医局制度が存在し、大きな影響力があったことは否めません。

しかし大学医局が、多くの地方の病院を傘下に持ち、地域医療が回っていたともいえます。

赴任先は医局の意向のみでしたが、幸い自身は何処も思い入れがある赴任先となりました(働けば都・住めば都)。

新臨床制度になり、学生が好きに研修先や勤務先を選べるようになったことは、僻地医療の崩壊を意味します。

宮古病院にも医局からの医師派遣が難しくなっています。

 

副院長先生は東日本大震災以前から勤務とのことで、当時の話を伺いました。

宮古病院は高台にあるため(平成4低地の駅近くから移転)、直接津波被害はなかったそうです。

しかし沿岸沿いの津波による被害は大きく、亡くなった患者さんを確認する仕事、透析装置の維持・救急患者の受け入れなど、自分の家族の安否を確認する暇もなかったそうです。

病院職員が避難所を回って家族の安否を確かめてくれたとのこと。

診療所のある田老(たろう)地区では特に甚大な被害を受け、今は災害資料伝承館があります。

映像でしか知らない世界のまさにその時、宮古の人はここにいた!

 

たくさん勉強した後は、お勧めのお寿司屋さんへ。

地元の新鮮なネタはもちろん、芸術的なお寿司に感激。

東京での出店を打診されたことも何度かあると聞けばなるほど。

『宮古で育ったからね、ここで最後まで恩返ししたいのさ。宮古に来てうちだけじゃなく地元でお金落としてくれる方がいいの。宮古にお客さん来てくれる方が嬉しいのさ』

カウンターでお寿司を握りながら地元の話を聞きます。

何故か貸し切り状態。

『熊が出るからみんな出なくなっちゃたのさ』

そういえばその日も拡声器で、○○で熊出没と流れていました。

 

住めば都(宮古)。

住むには難しいですが、宮古再訪はやりたいことリストに入れます。

今度は山田線(盛岡・宮古間、今回は一部区間運休)で!

歩道橋の下(△矢印)まで津波が来たそうです。

 

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2023.4.25  八重山にとって…

2024.10.29 またまた島医療

 

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2025.11.18 南から北を見る

某旅行中に教えてもらった韓国のDMZ(非武装地帯)ツアー。

 

いつか必ず!のいつかをいつも思案している院長。

ピンポイントで行けば可能!と気づきました。

日本から一番近い国なのだから。

DMZツアーだけに参加できれば良い!

 

1日半の時間を作れば可能ということが判明。

(国外は3時間前に空港到着のため)

 

晩のソウル行きの飛行機に乗りホテル着。

翌日DMZツアーに参加し帰国。

時差もないので大丈夫そうです。

 

当日19時過ぎの飛行機で仁川空港へ。

入国審査の混雑で1時ほどかかり、地下鉄を乗り間違え、ホテル着は深夜1時近く。

かなりの誤算で泣きたくなりますが、少しでも眠ります。

翌朝6時40分に明洞駅でバスが待っています。

韓国人ガイドさんは日本語が堪能。

DMZツアーのためだけの初韓国、しかも1泊2日の客は初めてと、すごく驚かれました。

アドレナリン出まくり、昨日の疲れは何のその。

 

バスはDMZ目指して発車、その前に軍人(KOREA  ARMY)がパスポートを確認。

 

朝鮮戦争により分断された韓国と北朝鮮の間には、休戦協定により北緯38度線付近に設けられた軍事境界線があります。

DMZが韓国と北朝鮮の国境線から南北2キロづつ設定されています。

DMZ内では、武装・軍事駐屯・軍事施設の設置は禁止されています。

 

韓国と北朝鮮を繋ぐ橋(この橋から捕虜が帰還)

韓国と北朝鮮を繋ぐ鉄道。

いずれも今は途絶えています。

 

北朝鮮が韓国に侵入するために掘った第3トンネルを歩きます。

ヘルメットを被り地下73Mの坂道を15分ほど降りていくと、第1~第3の壁があり小さな窓から北朝鮮に続いているのだと想像(実際には北朝鮮側から掘られたのですが、観光上韓国から北朝鮮に向かうように歩いていきます)。

かなりの急勾配なので帰りの上りはあちこちで休憩する人も。

 

ゴンドラに乗ってイムジン川を渡ります。

民間人統制区間を往来します。

眼下には有刺鉄線、地雷の看板も見え、ゴンドラに乗っている平和な観光客(自分も)との対比に違和感です。

Kポップも大音量でかかっていますが、これは北朝鮮に向けて韓国の自由度のアピールでもあるそう。

 

鳥頭山展望台では、望遠鏡で川を挟んで北朝鮮の街が見えました。

ついに自分の目で北朝鮮!

コンクリート建物もありますが、なにか発展途上のような昔の田舎の感じ。

将軍様の像も見えるらしい。

 

そして予想外でかつ今回一番感動したのは、脱北者による語り部です。

偶然にもWEBで見たことがある女性でした。

看護師の(身分により職業も決定される)生活が苦しく(給料というものがない)、闇市で商売をしていた。

生活困難自由剝奪の将来を悲観、中国人ブローカーにお金を払って中国・ベトナム・ラオス・タイ経由で入韓したとのこと。

残された息子も後に何とか脱北させたが、母と弟は拷問死の末路。

北朝鮮での幸福は家族との思い出だけとのこと。

監視からの解放、自己決定権、自由を得られたことに感謝していると。

質問にも丁寧に答えていただき、最後は彼女の更なる幸せを祈り抱き合って別れました。

 

2025年、自分たちにとって当たり前のこと(自由)がない国がある。

自由を手に入れるために、命を懸けて脱北する人たち。

 

1日半の短い旅、けれど濃厚。

脱北者たちは祖国の異常さを身を決して世界に知らせようとしています。

私たちは関心を持って知るべきだし、考えないといけない。

自由があるからこそ、今回も実現できた旅。

全ての人が自由を手に入れられますように。

 

『ビヨンド ユートピア』(映画)ぜひ!

南から北を見る

 

来週25日の公センセの部屋はお休みです。

 

 

カテゴリー: 公センセの想い

2026.9.30 Sante ! inケニア その4

前回の続きです。

 

マサイのドクターは世襲制で、55のマサイ村を管轄。

半年に1度キリマンジャロ山に行き、薬効のある木をロバに引かせて持ち帰ってくるそう。

すべてが治るわけではないことは院長(医師国家資格有)でなくても自明ですが、現代でもこの治療が成立していることに文化の違いを強く感じました。

サファリの動物と同様、生まれる命・なくなる命、助かる命・助ける命がはっきりしている(はっきりせざるを得ない)現状(文化と医療水準からそうせざるを得ないのでしょう)。

日本の医師が診ているのは、小児科を除き、ほとんど加齢・高齢化とともに増加する病気です。

高血圧・糖尿病・高脂血症・癌しかり、白内障・緑内障・加齢性黄斑変性症しかり。

白内障以外加齢に伴う病気はマサイ族の医師からは出ませんでした。

ケニア人の平均寿命は64歳(2024)、マサイ族は45歳くらい。

加齢に伴う病気が発症するより寿命が早く尽きてしまう。

ケニアの現在。

『いつお迎えが来てもいい』『そんなに長生きしたくない』診療の場でよく聞く声。

日本人の平均寿命は女性87歳男性81歳(2024)。

長生きが新しい問題も起こしている日本の現在。

 

マサイ族でなくても、一般人も公的病院は機能しない(よくストライキが起こる)ため、高い私立病院にどうしてもの時は受診するそう。

ふだんは、薬草や薬局で薬を買い自分で治すとのこと。

もっとも公立病院医師の月給は約20,000円、警備員と同額だそう。

医療体制の充実はまだまだのようです。

ちなみに3日間でガイドとドライバーに支払ったチップは各60ドルずつ(相場らしい)。

 

日本人のクラウドファンディングで建てられた小学校を見学します。

がらんとした一部屋に20人くらいの小学生が座っています。

大きい子も小さい子も赤ちゃんみたいな子も混じっています。

案内役の青年が、歓迎の歌を歌うと説明します。

歓迎の歌は…なんと日本語で『翼をください』

こうやってはるばる来る日本人のために、一生懸命覚えたのでしょう。

真っ黒な瞳・白目そして肌とのコントラスト。

みんなの目はとてもキュートで活き活きしています。

机は卓球台みたいなもの。

壁にはアルファベットが貼ってあります。

学校に行きながらもお手伝いもしないといけません。

教育を受けることは大切、広い世界へ羽ばたく子がここにいるはず。

もちろん、素足にサンダル、牛糞で作った家で生活し、マサイ族の文化を守る人もいるはず。

(実際マサイ族でも村を出て都会で生活仕事をする人もいるそうです)

 

あれば便利だけれど、モノや情報などどこまで必要なのか?

モノも情報量も多ければ幸せなのか?

どこまで清潔や快適にこだわるのか?

院長も昭和から生きてきて、子供時代から生活はずいぶん変わりました。

(つい昭和あるあるを回顧してしまいます)。

しかし2025年の現在、マサイ族の生活様式にはびっくりしました。

マサイ族でない人たちの生活(歩いて移動が多い、物乞い、トタンの家や市場など)も然り。

無くてもより良く生きている人々がいると言うこと。

 

束の間のケニアで感じたことは、日常の日本では感じえなかったこと。

有意義なカルチャーショック!

『Sante サンテ(スワヒリ語でありがとう)ケニア!』

マサイ族の歓迎ダンスに加わる院長。

 

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2025.9.16 Sawasawa  inケニア  その3

前回からの続き…

 

もう一つの目的はマサイ族の村を訪ねること。

国立公園の片隅のある村へ。

ケニアには42の多民族国家で、ケニア=マサイ族を連想してしまいますが、実際にはマサイ族は少数遊牧民族です。

最も多いのはキクユ族でガイド・ドライバーとも同族。

ケニアはスワヒリ語が母語・公用語で英語も公用語です。

しかし民族ごとの言葉もあり、同族同士だとその民族言語で話すそう(車内は2人ずいぶん盛り上がっていた)。

またマサイ族の言葉をキクユ族は理解できないので、この間はスワヒリ語か外国人がいるときは英語で話します。

マサイ族はケニア南部からタンザニア北部を牛を飼いながら移動する遊牧民。

最近では国立公園内に定住することも多いのですが、ケニアタンザニアの国境はマサイ族のみパスポートなしで往来できるそうです。

民族間は顔でわかるらしい(日本人が中国人や韓国人を見分けるのと同じ感覚か?)。

 

マサイ族も最近は、スマホを持っていたり、観光客を相手にしたりと時代とともに変化をしています。

耳に大きな穴をあけた若者が英語で案内。

村の入り口(境はないけれど)からして牛だらけ(牛糞も)です。

牛はマサイ文化の中心で、富・地位・社会関係の象徴です。

また乳・肉だけでなく生血も食料源であり、皮や骨まですべて利用します。

村の男女が歓迎の踊りをしてくれます。

カラフルな布をまとい足はサンダルです。

男性の赤い布はライオンを恐れさせる色なのだそう。

女性は大ぶりのピアスやネックレス・腕輪をしています。

赤ちゃんをおんぶしている人もいます。

 

その後生活の様子を見せてもらいます。

家作りは女性の仕事で、木の枝と牛糞から(蠅が多い)。

ベッド(固い)にはすごく大きな牛革が敷いてありました。

男性は牧畜と家畜の世話。

 

トイレを借りたのですが、院長子どもの頃の和式よりもずっとずっと昔。

トイレの原型です(おそらく)。

トイレの原型はいわゆる和式なんだとこれまた発見?!

元々は何処の地域でもしゃがんで用を済ませたのかもしれません(女性は大小・男性は大)。

現状、トイレの小屋が一つあるものの(観光用?)、マサイ族の多くは青空で済ませるようです。

 

一人の男性が小さな5本の棒状の物を持ってきて説明を始めました(英語)。

マサイ族の医師だそう(I am Dr. と紹介、マサイ族認定)。

1,マラリアの薬

(蚊を介して感染、熱帯亜熱帯で多い、2日目のホテルではベッドの周りに蚊帳が吊るしてありました)

2,下痢をはじめ胃腸不良の薬

3.関節・筋肉の痛みの薬

4.強壮剤

マサイ族は一夫多妻制です。ドクターの妻は1人だけだそうですが、先程の若者は来月2人目と結婚予定とのこと。

そのため強壮剤は必須のようです。

5.トラコーマや白内障の薬

トラコーマはクラミジアによる目の感染症です。日本でもかつては流行していましたが、少なくとも院長が眼科医になってから新しく罹患した患者さんを診たことはありません。

各症状・病気に応じて、上記1~5の木を粉末状にしたり煎じたりして塗ったり飲んだりして治していくそうです。

目に関しては熱く熱した棒を頬(瞼の下)に押し付けることもするそう。

これは日本でいう罨法(目を温める)に相当するのかと思いました。

 

わかったか?と聞かれ『sawasawa サワサワ(スワヒリ語でOK)』と答えた院長。

漢方とも違う世界にびっくりです。

 

次回に続きます。

(来週は23日祝日のため公センセの部屋お休みです)

目の前を象の親子が歩いて行きます。
動物優先、邪魔しないように。

 

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2025.8.5    すみませ~ん!いいよ~

よしもとの祇園花月劇場も8月で閉場となります。

よしもと新喜劇ファンとしては、終了前に行かなくては。

なんば花月は本場ですが、いつも満員御礼。

以前、院内旅行でなんばグランド花月に行ったときには、奇跡的に最前列!

すち子の投げた飴もキャッチして天にも昇る思い。

それ以外は、いつも後ろの方の席しか取れません。

対して祇園花月では最前列も取れるし、当日でも5~8列くらいには座れます。

思い立ったら祇園花月!というほど、京都で一番好きな場所でした。

 

閉場まで数か月前のある日。

異様に多い人。

初めて『し』の列。(あ行から)

閉場が発表されてからどっと観客が増えたそうです。

 

若手の漫才から始まります。

トリの頃には安定の笑い。

それから新喜劇が始まります。

新喜劇のストーリーはいつも同じで分かっているのに、ついつい笑ってしまいます。

ワクワクドキドキのない安定安心の笑い。

頭をフル回転させなくても、劇に合わせていつも同じ流れで笑える安心感というのか…

 

祇園花月の壇上でズッコケる練習をしたことも思い出されます。

誰でもできそうに見えることが、本当は難しい。

誰かを貶めたりけなさず、純粋に笑わせることって本当に難しい。

それらを極めるのってすごい。

若い頃には思いもしなかったことです。

 

座長のひとり、アキさんが流行らせたシーンに

相手『すみませ~ん』

アキ『いいよ~』

突っ込み『いいんですか?』

アキ『いいよ~謝ればいい~』

実際、特に社会では謝れば済む問題ばかりではないけれど、やはり非があれば『すみません』と謝ることは大事だと思います。

解決はしなくても、少し場は収められる。

そこから話し合いをしていけると思っています。

院長になってからの方が、『すみません』を発することは圧倒的に多いです。

でも相手の言い分を聞き、当方の方針や改善や提案などをお話しすると分かっていただけることがほとんどです。

最近は若い人で『すみません』が言えない人が増えてきたように思います。

自身の主張を言う前に、ミスがあったり出来ないことがあったりしたら『すみません』

状況を少し緩めるクッション言葉(担当学校医の小学校でよく使います)となります。

 

先日鹿児島中央駅でバスを待っていると、ロータリーに『えッ!』と声を上げそうな表示を付けたバスが入ってきました。

『すみません回送中です』

名古屋市バスは『回送』のみの表示。

日本の南・九州の下の方で、こんなクスっと笑えるバスに出会うとは。

『すみません回送中です』と掲げられると、目の前をスーッと通り過ぎても『いいよ~』と言いたくなります。

鹿児島市バスのユニークな取り組み。

ロータリーでしばらく立っていましたが、残念ながらその1台のみしか遭遇せず。

(なので写真はとっさの1枚です)

回送バスは、今後鹿児島での回想シーンに出てくること必至。

 

まだまだ日々『すみませ~ん』の院長(お客様相談係兼務)ですが、患者さんの温かい『いいよ~』で、お陰様で開業28周年を迎えることが出来ました。

経験と新しい知識を還元できるよう精進します。

今後ともよろしくお願いいたします。

 

すみません回送中です。
out of service

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2025.4.22 科学は美しい(日本眼科学会総会)

毎年大きな学会にはテーマがあります。

今年の日本眼科学会総会のテーマは『科学は美しい』

会期は毎年4日間。

今年は東京国際フォーラムにて。

開業してからは、4日通しでの参加は縁遠い院長。

オンデマンドで後から聴講できるとはいえ、やはり臨場感を味わってこその学会。

 

今回念願の全日参加を果たしました。

学会のスタイルも時代の流れ。

たまたま初日の聴きたいセッションはENGの表示。

講演が始まると、日本人座長・演者なのにオールEnglish!

英語のスライドは見慣れているものの、講演まで英語となると、日本語への変換をしつつ内容を理解する脳内処理の連続。

1時間20分!

質疑応答も英語。

そのせいか外国人の参加者も多い。

講演が終わるとぐったり。

いかに第1言語(母国語)は、音楽のように脳に入ってきて理解されているのかを再確認。

会場で英語千本ノックを受けるとは(母国語と同様に英語が堪能なDrは日常でしょうが)。

 

外国の先生の招待講演は、以前は同時通訳でしたが今回はAI(と思われます)。

演者の話に応じて、スクリーンに和訳がどんどん出てきます。

そのまま訳してくるからでしょうか、文脈を読んで理解するのに精いっぱい(内容が高度だったせいもあるかもしれませんが)。

単語や言葉も状況に応じて使い分けします。

AI翻訳だと、言葉が生きていない気がしました(内容を理解していないままそのまま訳すみたいな)。

 

さて今回は、『レジェンドと語る○○』というシンポジウムも目玉。

○○は、目の各部位なのですが、緑内障セッションでは、院長の師匠であるY先生が登壇されました。

Y先生はK教授の招きで岐阜大学眼科学教室に来られ、研修医院長と入局は同年。

緑内障の手術が大きく変わって行く時代でした。

診療・手術や研究を大きく担っていたのが当時中堅どころのY先生でした。

緑内障の患者さんの眼圧日内変動を調べるため、研修医は2時間ごと24時間測定しました。

深夜から早朝は12時2時担当と4時6時担当に分かれるものの、2人ともそのまま仕事。

働き方改革などない時代、診療もやり研究(の末端)もやり、それでも一人前の眼科医になるためには必要なことと信じていました。

(お陰で博士論文が書けました)

Y先生は以前日本緑内障学会会長も。

今までの診療・研究の軌跡を発表されました。

 

『患者さんを診ていると見えないものが見えてくる、病気だけでなく患者さんの人生を診(見)ている』

Y先生の言葉を肝に精進していきたい!と改めて決意した院長でした。

 

さて、信心深い?院長。

今回は市ヶ谷の茶ノ木稲荷へ。

稲荷神社の御神使の白狐が茶の木で目を突き、それ以来崇敬者は茶を忌み、正月3が日は茶を吞まない習俗があったとのこと。

特に眼病の人は、17日あるいは37日21日の間茶を断って願えば霊験あらたかであったと言われています。

たくさんの眼病治癒祈願の絵馬が。

いつものように患者さんたちが良くなりますように。

 

科学(医学)は、事実の積み重ねをデータ化し解析し結果を考察し結論に至る。

その結果、新たな発見・真実に至ります。

だからこそ美しい!

 

目の神様は科学から離れて気(と脳)を緩ませてくれる場所です。

市ヶ谷の駅の傍には都会(新宿区)なのに釣り堀が!

桜の季節にお花見と参拝と釣り堀の3本立ても楽しそうです。

 

*4月29日、5月6日は公センセの部屋はお休みです。

■目の神様シリーズはこちらからご覧ください

目の神様in奈良&愛知

目の神様in 鎌倉

目の神様 in平泉

目の神様 in 仙台

やりなおしたい?

初めての御朱印

身代わりどじょう

目の霊山

余呉へGO,GO

鎌倉好き

医者も祈願する!?

 

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