2025.12.9 スーパーはいつも新鮮

産業医(スーパー)の仕事の日。

あまりに暑くて熱中症の恐れもあり、タクシーを拾った今夏。

この一度の例外を除き、いつものように今回も駅から徒歩15分を歩きます。

 

事務所に入ると、従業員Aさんが声をかけてきます。

『センセ~飲み物はお茶にして、先生に教えてもらったスクワットやってるけど2キロ減っただけでそれ以上痩せないんです~』

 

今回は健診結果を見ます。

全体的にやや肥満・肥満・かなり肥満が70%ほど。

当然、高血圧・高脂血症・糖尿病・高尿酸血症(痛風)の恐れあり、もしくは既に罹っている人多数。

精密受診の勧告をしたり、就労制限の有無を判定したり…

安全保健委員会で運動や食事の話をしたり…

 

Aさんは早速実行してくれ、訪問の際に会うと声をかけてきます。

『まず食事はどうですか?』

『朝は5枚切りパン1枚と野菜とフルーツ』

『6枚切りにして卵を2個加えましょう』

話を聞いていくと…

量は多くないようですが、たんぱく質が少なく炭水化物が多い。

『私、お地蔵様みたいなんです。みんながお菓子をお供えみたいにくれるから、もらってしまう』

しかも気の良い人なので、勧められると食べてしまうよう。

『もらうのはいいけれど、それを1個だけ食べてあとは娘さんたちに配りましょう』

通勤距離は1.5キロ。

もちろん車です。

『その時間をトレーニングと思って歩いてみたら?早歩きすれば20分で来れますよ。雨の日は車でいいので』

『そんなに早く!?私、犬の散歩くらいのスピードで歩きます』

『早歩きのほうがダイエット効果高いですよ』

とまたまたアドバイスをし、次回訪問までに頑張って!とエール。

産業医の仕事かどうか不明ですが、頼られることは嬉しいこと。

 

会社全体の労働災害ニュースも毎月目を通す院長。

今回『ニヤリホット』事例を募集いうスーパー全店の取り組み。

現場のちょっとした工夫でひやりとする前に防げた経験・労災防止の成功事例を募集中!

 

『ニヤリホット』…初耳院長。

『ニヤリホット』とは、元々介護医療の場で、『ニヤリ』と笑顔がこぼれる瞬間や『ホット』心が温まるエピソードのこと。

当院は『ヒヤリハット』に毎日気を付けていますが、見渡せば『ニヤリホット』も毎日あり。

むしろ『ニヤリホット』があるから毎日診療のモチベーションアップに繋がっています。

当院では毎日朝礼をしているので、『ヒヤリハット』も『ニヤリホット』(と気付かなかったけど)も共有しています。

 

『先日中学生の職場見学があったんです』と店長。

歓声が上がったもののひとつ…と見せてくれたのがオートパッカー。

肉や魚を自動でラップで包む器械です。

プラスチック皿を置くと自動できれいにラップをして出てきます。

形状に合わせて何でも包んでくれます…が、長皿は難しいようでこれは手巻きになります。

魚売り場で自動と手動巻きの見分け方を教えてもらいました。

自動は長方形皿の短いほうに向けて折りたたんであり、手動は長いほうに向けて折りたたみ。

サンマとかは手動が多い。

包む作業もコツがいるそうで、取得する手間を考えると圧倒的に機械優位。

機械にはできない規格は手動で。

スーパーで商品を裏返すのは良くないですが、自動巻きか手動巻きか近くのスーパーでも確認したくなる院長でした。

 

まだまだスーパーの裏側は知らない事だらけ。

院長にとっては新鮮な情報。

巡視しながら社会見学も兼ねています。

自動巻き?手巻き?

 

こちらの記事もご覧ください

2025.6.3 巡視しながら商品も

2025.2.4 怒ってもいい!

2024.12.24 仕事は楽しい?!

2024.10.8 フレッシュ・フレッシュ・フレッシュ♪

2024.7.23 プラスのメッセージ

2024.6.4 生きてるで~

2024.4.23 学会と祈願

2024.1.30 パン屋さんやりたい!?

2023.11.21 卵1パック

2023.8.8 冷凍庫を変えただけで

2023.5.23 労災発生

2023.4.4 しまとらライン

2023.1.24 ロボ発熱

2022.12.7  押したり引いたり

2022.11.22 通常勤務可

2022.10.4 パーマで幸福

2022.9.27 切れたほうが良い

2022.8.9 仕事が回りません

2022.5.17 コロコロチェック

2022.3.22 春色の~

2022.2.1 値引きを当てに

2021.9.28 契約更新

2021.7.20 仕事の帰りに

→2021.5.25 深夜労働

2021.3.23 忘れ物ない?

2021.1.26 サンギョーイ

2020.12.8 再び1年生

2019.12.10 ディーセント・ワーク

 

産業医に関する記事をもっと読みたい方はこちらからどうぞ

産業医に関する記事一覧へリンク

 

 

カテゴリー:健康 産業医

2025.6.3 巡視しながら商品も

某日、学校検診の後は産業医の職場に直行。

 

職場(スーパー)の店長さんは関西出身なので『GW(売上)いかがでしたか?』

『今年のGWは天気が悪くてあきませんでしたわ。天気悪いと出かけーへんし、よそから遊びにもけーへんし』

吉本新喜劇好きな院長としては、関西弁の人と話すのは、外国人と話すみたいに新鮮でちょっと嬉しいです。

そうは言ってもGWはかき入れ時、タイミーさんも動員。

『何してもらうんですか?』

『例えば、ご飯の量を測る。卵焼きを散らす(ちらし寿司)とか。』

退職した再雇用の高齢者も。

こちらは、お店のことが分かっているので楽にお任せできるそうです。

 

ある日泊った歴史あるホテル。

スタッフは3割強が院長より上の年代のよう。

ドアマンは77歳。

定年後も再雇用で通算41年とのこと。

またデザートのワゴンサービスのシェフも同年代。

送迎の運転手さんも同年代。

異口同音に、好きな仕事があるから元気でいられるとのこと。

ホテルの歴史とスタッフの経験の重みに、安心して身を委ねリフレッシュ出来ました。

 

高齢者のスタッフが増えると、転倒による労災事故も増えます。

小売業では一番多い転倒です。

最近弊社全体の労災ニュースでも、気を付けること以外に、転倒しない身体作りを勧めています。

今月は転倒予防体操の紹介。

足を一歩前に伸ばしふくらはぎのストレッチ(柔軟性)。

手を横に広げ片方の足を4回持ち上げる。反対も同様に(バランス力)。

『店長さんが率先してスタッフにお手本を見せてくださいね』(産業医も見本を見せます)

 

いつものように巡視。

前回よりサラダやカット野菜コーナーが充実。

夕方には補充が必要とのこと。

『単身者が多いんですか?』

『違うんです。この辺り老人が多いから、夕方買いに来る人のためにも』

魚コーナーでは、あん肝や鯵のなめろうが1パック298円!

『こういうのも結構老人に人気あるんです』

職場巡視ですが、商品にまで目が行く産業医です。

 

今度は卵売り場にて

『うちは、月に何回か卵の安売りするんですよ~』

『卵高くなりましたからね~(価格にも詳しい産業医)』

『安売りすると卵だけ買いにその日はお客さんが増えますわ』

『○○円以上で1パックって条件付きですか?』

『いやいや、社の方針で購買条件は無いんですよ』

『ということは、ただ卵だけ2パックとか3パック買う人もいるってこと?』

『まあ、そういうお客さんもいますね。大抵はなんか1個くらい買ってくれるんですけどね~』

『いくらで売り出すんですか?』

『前回は238円、その前は218円ですわ』

『安っ!それはやっぱり卵以外にも買ってもらわねばいけませんね~』

 

6月から暑い環境(職場)で働く人への熱中症対策が義務化されます。

気温や湿度、日射などから算出する『暑さ指数』の基準に該当する作業です。

熱中症による死傷者の割合は、建設業が最多です。

製造業、運送業、警備業、商業…と続きます。

 

スーパーでは、総菜売り場とベーカリーが注意。

暑くても火を使うので薄着にはなれません。

水分補給も随時。

 

巡視の結果はレポートにして提出。

そこまでで一回の産業医活動(嘱託)は完了。

 

自分より年上の人たちの働き方を見て、自分の仕事に誇りを持てる生き方をしたいと切に思うこの頃。

 

電車から見る田植えが済んだ水田は郷愁を誘う風景。

今は名古屋人(=都会人?)と自負している割に、本当は田んぼが好きな院長です。

 

 

カテゴリー:健康 公センセの日常の出来事 産業医

2025.2.4 怒ってもいい!

産業医資格を継続するには、定期的に研修会を受講(勉強)しなければいけません。

何でもそうですが、資格は取るよりも取ってからが大事&大変、少なくとも現役でいるためには。

 

今回は、日本産業ストレス学会で研修を受けました。

この学会参加は初めてですが、ストレスにかかわる各種業界(医療だけでなく)から会員は構成されているそうです。

産業保健という専門分野があるほど広く深い領域。

院長はほんの少しの関わりですが、勉強できる時はせっかくなので集中!

 

今回、特に興味を持ったのは、職場におけるアンガーマネージメント

『アンガーマネジメント』とは、怒る必要のあることは上手に怒り、怒る必要のないことは怒らないようにすることだそうです。

実地研修だったので、グループ(産業医の)で起こることのデメリット・メリットを挙げてみることになりました。

私たちのグループで出たのは

デメリット:自分が体調不良になったり落ち込む。関係性が壊れる。本質が伝わらないなど。

メリット:感情の発散(負の感情をため込まない)。相手に伝わるなど。

院長もよくプシュプシュ(小さな怒り)する方なので、負の感情をためないでいるのかも?!と振り返り。

 

怒りとは、自然で必要な感情のひとつ・コミュニケーション的機能であり身を守る防衛感情なのだそう。

個人差はありますが、エネルギーやパワーになるとも。(←院長に若干当てはまっています)

 

しかし、多様化の時代。

医療者の感情労働(感情を抑える)や職場のメンタルヘルスにおいてアンガーマネジメントの必要性が叫ばれています。

 

怒りはなぜ起こるかというと、理想と現実にギャップがあるから。

私の~べき・はずと他の人の~べき・はずは違うこと。

時代や立場・場所によっても変わることを認識することが必要。

 

また自身のメンタル(苦しい・悲しい・疲れた・怖い・空腹・眠いなどなど)が不調だと、怒りは生まれやすくなります。

 

怒ってもいい。(←ちょっと安心)

 

でも問題となる怒りもあります。

1.激高して謝罪しても許さない。

2.怒りを持ち続ける(前も~だった)。

3.頻度が高くいつも不機嫌。

4.怒りを人に(溜息・舌打ち)物に、自分(リストカット)にぶつける。

 

アンガーマネジメントの3つのコントロールとして

1.衝動のコントロール

怒りが出たときすぐ発散せず6秒待ってみる(深呼吸1回)

2.思考のコントロール

日時場所感情怒りの強さを振り返ることで、自分の怒りの傾向・パターンが見える

3.行動のコントロール

怒りを感じたときに重要・非重要/すぐ対応・放置と分けられるようにする

 

アンガーマネジメントに関する本は、以前何冊か購入して読んだことが。

息子たちに怒ってばかりの自分が嫌で読んだものの、結局母(院長)のべきと息子たちのべきは全然違うことが理解できませんでした。

社会人になった息子たちに、酒席で諭されます。

『親の言うとおりになる子供のほうが少ないんやで~』

『親と子供は違う人格なんやで~』

今ならもっと上手く子育てできるのに…

すごく焦っていたあの頃。

非常に長かった子育てを卒業した今、わかります。

 

今回も職場のスーパーはメンタル不調者なし。

スーパーもお客さんに対しての感情労働です(肉体労働もあるけれど)。

年末年始忙しかったそうですが、スキマバイトも動員して乗り切ったようです。

インドネシアの技能実習生たちは、仕事も日本語も上達し嬉しい限り。

産業医(院長)も頑張ります!

 

卵が茹るまで怒りを待てたらすごい!

カテゴリー:健康 公センセの家族・恩師・友人など 産業医

2024.12.24  仕事は楽しい?!

今年もあとわずかになりました。

先日吉本新喜劇を生で見て、今年の笑い納めをした院長です。

 

院内の忘年会では、しゃべり納め?!

いつもスタッフのおしゃれを楽しみにしている院長です。

よそ行きの服にお化粧。

みんな素敵!

院長も気合を入れてこの日のために服を新調。

『先生、パーティー用ですか?』

『ううん、これ(忘年会)用。ここでお披露目したら普通に着ます』

懐石料理を囲んで話の輪が咲きます。

 

仕事のこと、家庭のこと、日常のことなどなど

オバサン(院長筆頭)の強みは、話が途切れないこと。

 

仕事の話題で。

夫から『(パートだから?)楽しく働いていていいね~』って言われるんです、の声。

正社員の立場からは、理不尽なことに耐えて仕事をしなければいけない時も多々。

休みたいと思っても休めないことも多々。

それは夫でなくても、クリニックの院長として働いてきた経営者であり労働者の立場(一応妻でもあり母でもあり)からすると理解できます。

パートさんが、子供の行事でお休みしたいと言われると、かつて(子育て中の院長)は羨ましく思ったこともありました。

 

しかし当院のような小さなクリニックだと、パートさんといえども各々得意なことで重要な仕事を担ってくれており、大事な戦力になっています。

そして楽しく働けてるって最高じゃん!

楽しく働けているのは、その人の特性に合っているということ。

楽しく働いているって羨ましがられるくらい、生き生きしていること。

院長感謝。

自信持って~!

 

かくいう院長も、仕事をしていて落ち込むことも悩むことも多々ありますが、続けてこられたのは、仕事が好き!ということ。

眼科専門医・医学博士・開業医・学校医・産業医・健康スポーツ医・障害者スポーツ医、どれも必要で好きな仕事です。

 

67職種調査(朝日新聞)によると、正社員のうち、労働時間が一番長いのは約53時間の自動車運転従事者(トラックなど)で女性の割合は2.8%。

次に多い医師は約50時間で女性の割合は24.9%とのこと。

 

『つらい。大変。嫌だ』

これに勝る『好き』

瞬間的に49:51になることもフルタイムの医師生活の中ではありましたが、経験を積み、家族も変化する中、『好き!』を続けて良かったと思います。

患者さんにはいつも『先生、元気だね~』と言われます。

元気な姿でいること、元気に声をかけることも院長には医師としての必須条件だと思っています。

何かしらの病気があって患者さんは来院されるので、気分だけでも明るくスタートしたいと思っています(もちろん腕は大事)。

 

忘年会の話題に戻って…

常に音楽や音が欲しいか否かでまたまたおしゃべり。

院長は日常的にイヤホンはしないし、見ないテレビはつけません。

その代わり周りの声・会話をよく拾います。

 

先日、知人とすし屋のカウンター。

一席離れて、出張のビジネスマンが大将と温泉談義。

『このあたりに、すぐ行って帰ってこられる温泉って…』

『下呂・奥飛騨…』

違う違う…もっと近場が…

知人と話をしながらも、耳がダンボ。

教えてあげたい…

とうとう『あの~横からですみません…蟹江温泉があります!日本名泉100選の源泉かけ流しですよ』

『あ~蟹江温泉。確かに』と大将。

電車ですぐの旨を伝えると『帰る前に行ってみます』

 

ほんの小さなどうでもいいことでも、大きく盛り上がるのが女性ならでは。

スタッフたちに感謝です。

 

院長は自分用にクリスマスカードを何枚か買います。

メリークリスマス!

 

次回は1月14日です。

カテゴリー:クリニックに関すること 公センセの家族・恩師・友人など 公センセの日常の出来事 産業医

2024.10.8  フレッシュ・フレッシュ・フレッシュ♪

産業医は非日常の仕事。

診察室から解放、今日も電車に揺られて産業医(Aスーパー)のお仕事に。

少し早く着いたので、仕事場の近くに喫茶店を見つけて休憩。

メニューを見ると、コーヒー紅茶の類の他に『フレッシュジュース』

オレンジ・アップル・グレープフルーツ、マンゴーもあります。

しかも、コーヒーよりも2割増しでの値段。

フレッシュなのに!?(お値打ち)

『すみませ~ん、フレッシュジュースって搾りたてってことですか?』

『違うわよ~。パックから出してるの』

パックから出すのもフレッシュ?

フレッシュの認識違い。

確かに、あの値段で真のフレッシュジュースは出せないよね~

 

某ホテルのラウンジでの『フレッシュレモンスカッシュ』

フレッシュに惹かれて、コーヒーの1.5倍(元々コーヒーも高いけれど)でしたが注文。

出されたレモンスカッシュは、生のレモンを絞り炭酸水を注ぎ、レモンの輪切りを浮かべた、まさにフレッシュ。

『そのままで酸味が強ければ、お好みでお使いください』と、ガムシロップが別添。

家でも作れる単純な飲み物ですが、空間とサービスもフレッシュ三昧、贅沢な時間を過ごしました。

 

先ほどの喫茶店。

アイスコーヒーを頼むと、菓子パンが。

『頼んでないですけど…』

『サービスです』

この菓子パンは、Aスーパーのでは?

Aスーパーは菓子パンに力を入れているし、巡視でもよく見るパンです。

意外な無料のサービスはちょっと嬉しい。

地元の人が集う喫茶店は、おしゃべりの花があちこち咲いています。

本を閉じて、耳をダンボにして聞いているほうが楽しい。

『今日Aの○○安かったね~あそこのパンのあれ好きだわ』などなど。

Aが地元に愛されているのは産業医としても嬉しいです。

 

安全衛生委員会に出席します。

先月も労災ゼロを確認。

最近は、高齢の従業員も増えてきました。

就労意欲があるのは良いことですが、転倒や熱中症などの労災事故も加齢に伴い増える傾向にあります。

実際にヒヤリハットの報告:

・スイングドアの前の通路に野菜の葉が落ちていて気付かずに踏んだら滑って転倒しそうになった。

・冷蔵庫下の水漏れで足を滑らせた。

怪我にならず、もちろん労災に至らなかったのが何よりです。

 

スーパーはパートさんが多く、時間制限もあり、人員不足に苦慮。

タイミーさんには単純作業をお任せすることが多いけれど、何回も来て、仕事が出来そうだとスカウトもされるそう。

そうなると、揚げ物も任せてもらえるようになるらしい。

どの職場もマルチに出来る人ほど重宝。

『これしかやりません』と、自分の仕事だけして帰ることも正当だけれど、お互い様・思いやりの精神が職場を潤滑します。

メンタル不全の相談は今までないけれど、人間関係はどの職場でも大きな問題・課題です。

店長や産業医に相談してくださいと伝えます。

 

店長さんはとてもやる気があり、スーパー経営のノウハウ?も学ぶ院長です。

きっと昇進組だと踏んでいます。

本日のお客様の声から…

『朝一番から店員さんの対応が最高ですね!!たのしい買い物ができます!!(店長さんの教えですか?)』(原文ママ)

こんな声を聞かせてもらえたら最高です。

当院も目標に頑張ります!

 

帰路、なぜか『フレッシュ!フレッシュ!フレッシュ!夏は扉を開けて~♪(夏の扉)』が脳内に流れっ放し。

 

フレッシュも色々。

院長にとっては、産業医も毎度フレッシュ(な体験)です。

 

 

*来週の公センセはお休みです(連休明けのため)。

 

カテゴリー:産業医

2024.7.23  プラスのメッセージ

とにかく暑い毎日。

いつもはワンピースの院長も、今回の産業医訪問はパンツとかりゆし(アロハではない)。

最近のお気に入りです。

ポロシャツは、腕周りが太くなった(筋肉ですよ!)せいか、跡が付くようになったので敬遠気味。

沖縄で見つけたのがかりゆし。

沖縄の正装とも言われていますが、数年前沖縄の学会に行ったとき、役所の人たちも着ていました。

かりゆし(嘉例吉)は沖縄の方言で『めでたい』という意味です。

着心地はもちろん、何もなくてもおめでたい気持ちになって夏の定番に。

 

事務所に入って、いつもと違うファッションなのに誰も気づいてくれません。

髪型も前回訪問時と随分違うんだけどな~

まあ、オバサン産業医に誰も関心はないだろうし、むしろ店長さんのケガを労わります。

特注の高価なコルセットを付けてエプロン姿。

圧迫骨折の痛みと、コルセットの締め付けの苦しさのせめぎ合いだそうです。

しかし、普通に巡視出来るほどの回復で何よりでした。

 

安全衛生委員会では、ブロッコリー漏水事件?の報告が。

店頭に並べたブロッコリーから水が漏れて床がびちゃびちゃに。

慌てて拭いて転倒事故は免れたというヒヤリハット。

他のスタッフは上記だけで理解できたようですが、産業医(院長)のみが???

氷水で冷やしたブロッコリーからの水滴が、劣化したプラスチックの箱から漏れ床を濡らしたそうです。

原因は、箱でした。

箱の劣化の有無を常に確認しましょう!とコメント。

 

その他、長時間労働にならないために、惣菜売り場にタイミーさんの導入例も。

どんなことがやれるんだろう?唐揚げ揚げるとか?と興味本位で尋ねると…

調理はなし、パック詰めなど単純作業とのこと。

色々教える必要がないことを任せるそうです。

また、労災事故につながりにくい仕事を。

確かに…

被雇用者も、より重要な仕事を任せてもらえない事より、任せてもらわない事の方がいいのかしら?

タイパはいいかもしれないけれど…

オバサン産業医大いに疑問です。

特に若い頃は、タイパ・コスパは度外視。

無駄と思っても遠回りと思っても、目の前のしなければいけない事をすることで、将来の自分が形成されます。

熟成するには仕込みが重要。

 

毎回『お客様の声』を読むのも楽しみな院長。

多くは苦情・要望のメッセージの中で、励ましのメッセージが数枚あります。

『店内に入る時きれいに棚に瓶が並んできれいだなと思いました(原文はひらがな)!』

『先日の高原野菜とても美味しかったです』

『毎日のように○○(スーパー)に来ます。店員さんの対応が最高。仕事のストレス解消に○○に来ます』

『毎日のように来ます。店長さんの挨拶が最高です。良き○○を』

院長も苦情・要望だけでなく、良いと思ったこと・嬉しいと思ったことを素直に伝えられる人になろうと改めて決意。

プラスのメッセージは、相手にメッセージ通りの何乗もの幸福をもたらします。

 

今回も半日遠出した甲斐はありました(遠出と思っていませんが)。

タイパじゃないよ。

 

こちらもご覧ください

2022.6.7 ちむどんどん

産業医シリーズ(一覧)

 

カテゴリー:公センセの想い 産業医 未分類

2024.6.4 生きてるで~

産業医の日。

事務所に入る時は『こんにちわ~!』

いつもは『センセ、こんにちわ~』(関西弁で)の店長さんの声が小さい。

『センセ、僕、今日元気ないんですわ~』(以後関西弁です)

『どうされました?』

『いや~脚立から落ちまして…』

は~!?

『大丈夫でしたか?』

『生きてるで~』

(関西人はこういうリアクションなんですね!?吉本新喜劇だけかと思っていたら…)

『だけど、痛い。かなり痛いですわ~』

 

先月は、会社自体で労災がいつもより多く発生。

切創、打撲・捻挫、骨折が内訳です。

 

店長の労災発生状況をまとめると…

天井からぶら下がっている看板を外そうとした。

直下でなく、少し離れたところに脚立を設置。

上って手を伸ばしたところ、バランスを崩し落下。

頭部背部腰部打撲。

救急車にて病院に搬送。

頭部MRI異常なし。たんこぶ有。

腰部圧迫骨折。全治3か月。

 

どうしたら防げた?

目標物の直下に脚立を設置すべきだった。

 

店長自ら労災申請書を書く羽目になり、とほほ顔。

 

『巡視大丈夫ですか?』

『何とか歩けます』

痛みをこらえてゆっくりゆっくり。

今日は口数も少なめです。

事故現場も写真に撮っておきます。

 

バックヤード随所随所、売り場でも先々で

『店長大丈夫でしたか?』の声。

確かに日中、救急車がスーパーに横付けされ、しかも店長が搬送となれば大騒動。

全員が知るところとなります。

その度に『生きとるで~』と返す店長。

これは、関西人全般のリアクション?

名古屋人だったら…

『ん~まあ…』とお茶を濁すか…

『大丈夫じゃないに決まってるでしょ(見たらわかるやろ)』って言い放つか…

『生きとるで~』の返しを何回も聞いていると、店長さんがみんなに慕われているのが伝わってきます。

 

会社からの労災ニュースには、転倒予防体操も紹介されていました。

物の配置や環境には気を付けなければいけませんが、自身の身体の強化も。

転倒しない・転倒しにくいための身体作りです。

労働災害だけでなく、加齢により転倒事故は増えるので、特に下半身を鍛えることは大切です。

転びかけて、とっさに手を着けないと、顔面打撲をしてしまいます。

外来でも往診でも、転んで顔を打ってひどい皮下出血になった患者さんがおられます。

さらに骨折すると治癒するまで相当の時間がかかります。

そのままフレイルになってしまうことも。

 

院長も、もう転べない年齢(50代)になっています。

下半身強化は一生の課題です。

 

さて、今日はゆっくり巡視。

店への投書欄にも目を通します。

『この店は、パンの宣伝の放送が大きすぎるし、回数も多すぎる!そこまで店長がパンにこだわるのは何かあるのですか?』の声。

『他競合店との差別化を図るために、店長はパンに注力、執着しております。ご理解お願いいたします』と返事。

紙カードのやり取りに、くすり(笑)。

 

他にも、店員の態度とか、割引の時間とか、商品希望とか…一つ一つに回答を付けて貼りだしてあります。

時代錯誤かもしれませんが、匿名と言えども、ネットより紙に自筆と言うのが、親密さ(怒りや要望にしても。もちろんお褒めの言葉もある)を感じます。

 

店長さんもまさか自分が労災に遇うとは、思ってもなかったことでしょう。

天災どころか労災も忘れた頃にやってくる。

今日の教訓。

産業医としても気を引き締めねばなりません。

 

早く良くなってくださいね。

 

 

カテゴリー:産業医

2024.4.2 転ばぬ先の…

コスパ・タイパの時代。

最近は医師でもコスパ・タイパを重視する時代だとか…

うん十年以上前に医学部を卒業した昭和生まれのオバサン医師としては、若い時からそんなんじゃダメだよ…と独り言。

もちろん働き方改革は率先されるべきですが、最初からコスパ・タイパで仕事を選ぶべきではないと思います。

研修医を含め若い頃の、苦労したこと・大変なこと・こんなこと関係ある?・こんなことする?などと思いながらした仕事・雑用全て、後々の人生・仕事に役立ちます(自覚なくとも)。

 

さて、本日は産業医の日。

専従産業医はともかく、嘱託産業医は副業です。

院長にとっては、眼科専門医(医学博士)でありクリニック院長が主軸。

その他の資格は、眼科専門医があってこその、さらなる興味と好奇心で取得した資格です。

産業医然り。

そのため、院長にとっての産業医活動(勤務以外に講習会など)は、眼科医(をベースに)以外の医師としての体験・勉強をさせてもらえる場です。

これも、ある程度(まだ途中です)眼科医を続けてきたからこその余裕かもしれませんが。

ということで、往復の時間も含めれば(半日)コスパは良くないのですが、電車も乗れるし、勉強にもなるしで結構この職場は気に入っています。

 

巡視をしながら、売り場の主力商品の陳列から季節の変化を感じます。

行楽用品目白押し。

お花見、お祝いその他のレジャーに合わせて商品がラインナップ。

すでに母の日の案内もあります。

小売業は先取りです。

 

バックヤードの白線ラインを越えての台車には、すぐに気づくようになりました。

一時置きにせず、必ず元の設置場所に戻すことを全員が周知しないといけません。

安全衛生委員会では、上る話題も、全員で共有することが大事です。

スーパーはパートさんがほとんどなので、もっと積極的な共有方法を考えないといけません。

 

本社からのニュースレターにも目を通します。

流通・小売業界での休業4日以上の死傷病の労災件数は年々増加傾向となっているとのこと。

特に店頭は多く作業行動による災害が半数とのこと。

 

該当店舗でも、お客さんが入店の際、後退りして譲ったスタッフが尻もちをつき臀部打撲の報告が。

 

本部からの毎月のニュースに『STOP転倒災害 歩行筋力・下肢筋力チェック』がありました。

反動をつけず大股で2歩歩き、開始地点から2歩目のつま先までの距離を測定。

身長と測定距離を換算して、転倒リスクを出します。

つまり、大きな歩幅(身長に対して)があるほど、筋力・関節の柔軟性・可動域が大きいので転倒しにくいということです。

『転ばぬ先の脚』

健康スポーツ医としての知識・トレーニー(筋トレ愛好者)としての体験を、産業医活動にも活かすチャンス!

足を鍛えるトレーニングのひとつに、大きく踏み出す練習→ランジ(大股でまっすぐ歩く)練習があります。

 

『センセイ、脚広げるのすごく痛いです~』

千里の道も一歩から。

院長も当初ランジから始め、今では左右各12キロダンベル持ちのブルガリアンスクワットがルーティンです。

『大丈夫、少しずつできるようになりますよ。まずはチェック!』

 

『先生に言われて、この2か月腹筋を毎日継続しました!』あるスタッフ。

『すごいです!花丸です!その調子!』

『褒めてもらえたから、また頑張ります』

 

スタッフみんなの健康を願う産業医です。

 

どんな事(仕事)も何かに繋がるはず。

意味がない事(仕事)はない。

昭和のオバサン医師から新社会人へのエールです。

 

こちらもご覧ください

2021.9.28 契約更新

2022.3.22 春色の~

2023.5.23 労災発生

2023.8.8 冷凍庫を変えただけで

 

カテゴリー:健康 産業医

2024.1.30 パン屋さんやりたい!?

産業医の勤務先(地方スーパー)の駅に降りると、積もった雪が溶けかけています。

毎回、仕事なのにリフレッシュの小旅行みたいにわくわくするのは幸せなこと。

今回も何か新しいことあるかな~(って、労災事故なんか起こったら大変ですが)。

 

安全衛生委員会の報告の中でヒヤリハット。

脚立の足がしっかり開いて固定しない状態で登り、脚立の足が滑り転倒しそうになった一件。

転倒しなくてよかった~

転倒→打撲→骨折なんてことになると、該当作業場でも、労災事故1件発生となってしまいます。

幸い、未だ担当店舗では労働災害ゼロを継続中。

『脚立は開脚100%にて使用!』

 

いつもの通り巡視を。

見るべきポイントは押さえられるようになった院長。

それに加えて、目新しいポップや商品を見ます(これは産業医には直接関係ない)。

節分用豆、バレンタインデーのチョコレート、ひな祭りのお菓子など。

スーパーは来るたびに季節感を前に前に出しています。

そして、今一番力を入れるのは、節分に向けての恵方巻。

バックヤードには、恵方巻の売り上げ目標が掲げてあります。

こんなに!?

昨年の実績を基に、本社から目標通達とのこと。

 

総菜売り場には、それぞれ総菜の作り方が貼られています。

ミールキットが来て、手順の通り作業していけば、お惣菜が完成。

家庭用と違うのは、量が全然違うこと。

また、作業服やエプロン・キャップ・手袋・専用靴を付けて、コロコロなどで浮遊物や落下物がない様に衛生基準を守って入室・作業することです。

ミールキット使用の経験がない院長(なので、味が毎回違う)。

傍から見ると、楽しそう。

実際には、揚げ物は危険がつきものだし、熱いし、量も多いので楽しいことばかりではなさそうです。

 

この店舗は、菓子パンと食パンにも力を入れているようで…

某メーカーの菓子パンが98円!とか某食パンが128円!

毎回、巡視の度にポップが目に入り、お客さんがどんどんかごに入れます。

お値打ちだもんね~

これは店長の手腕によるそうです。

院長は、高校生の時に菓子パンを食べすぎて、約10キロ増量!した過去があるので、今はもうNGです。

 

この店舗には、ベーカリー部門もあります。

冷凍生地を焼いています。

ちょうど、アップルパイを製作中。

直径10センチくらいの円形の生地に、準備されたアーモンドクリームを渦巻き状に絞ります。

その上にリンゴのプリザーブを盛って、再びパン生地を重ね十文字に切込を入れたら焼き上げます。

院長:『楽しそうですね~パン屋さん、やってみたいです~』

店長:『ハハハ…みんなそう言うんですよ。ベーカリーの欠員が出ると、すぐ応募で埋まるんです』

院長:『やっぱりね~』

店長:『でも、こんなはずじゃなかったって辞める人も多いんです、ねっ!?』と、アップルパイ製作中のスタッフに声を掛けます。

スタッフ:『そうですよ、結構重労働だし、オーブンの熱で熱いし(扇風機が置いてあります)…ねえ、店長』

その通り。

何でも、パッと見ただけじゃわかりません。

ちなみに、このパイはとても美味しいのですが、498円と高価なため売れ行きは芳しくないのだとか。

菓子パン98円を見ちゃうと余計に…

地域性もあるかもしれません。

 

帰りは、お気に入りの夫婦2人でやっているパン屋に寄り道。

新製品が出ていました。

やっぱりパン屋さん、いいな~。でもな~。

吹きさらしのホームのベンチで、あれこれ思いながらのカフェタイムです。

 

 

 

 

 

 

カテゴリー:産業医

2023.11.21  卵1パック

院長の産業医としての職場はスーパー。

 

店内の巡視もずいぶん見るべき点を抑えられるようになってきました(自己評価)。

冷蔵・冷凍商品がロードライン(商品陳列の上限ライン)を越えて積まれていないか?

店長さんが気付いて並べ直す前に、気付けるようになりました。

バックヤードでシマウマラインからはみ出ている台車を見つけて元に戻せるようにもなりました。

スーパーのパートさんとして採用されたら、意外と間に合う人だと評価されるかも!?(勝手な妄想です)

 

さて、今回は年に一回の健康診断の評価もあります。

健康診断結果を基に、受診勧告をしたり、就労制限をかけたりします。

職種・職場によって就労制限は違います。

毎回気になるのは、太った人が多いこと。

ちょっとぽっちゃりならまあ…ですが、肥満の域に達している人の多いこと。

もう少し体重を減らせば、血圧も血糖値も改善するのにな~と思いながら、治療中でない人には受診勧告を。

スーパーには手軽で美味しいものがたくさんあるので、どうしても手に入れ口に入れる機会が多くなります。

 

新店長が赴任して3か月。

店長さんと健診結果を見ながらあれこれ。

店長:『センセイ、僕、単身赴任でこっちに来てから7キロ瘦せたんですよ!』

店長さんは、かなり大きい人です(どっちにも)。

公センセ:『え~!?そうなんですか!(気づかなかった)すご~い!』

店長:『家にいるときは、出された夕飯全部食べていたから。それに、子供の残りも』

公センセ:『それは、奥様思いかもしれないですけど(どれだけの量?)、全部平らげてたら体重減らないですね~』

店長:『一人だからあまり食欲がなくなったのもありますけど…』

公センセ:『例えば、昨日のお食事は?』

店長:『朝は、ご飯と鮭と漬物。昼は総菜の弁当とラーメン』

公センセ:『お昼、そんなに!?』

店長:『1日で昼しかちゃんと食べられないから。その代わり、夜は米抜きです』

公センセ:『なら、まあね~で、夜は?』

店長:『鍋ですわ。白菜4分の1もやし一袋にうどん一玉入れて』

うどんは、十分米の代わりですが…

栄養指導と運動指導もしたほうがいいかも。

 

最後は、投書箱『お客さまの声』の話題に。

院長も毎回読んでは、くすりと笑ったり、こんなストレート(名指し)な辛辣な投書があるのだと反面教師にしたり。

毎回、店長からの返事を付けて掲載されています。

店長が嬉しそうに見せてくれたのは、ルーズリーフ1枚にびっしり書いてある感想。

先日、ハロウィーンに合わせて、かぼちゃの重さ当てクイズを催したそう。

応募者は延べ2400人。

楽しい気分でイベントに参加したこと、何枚も出したのに当たらなかったけれど多くの人が当てたこと、ちゃんと当選者に商品が行き渡ったこと…など、感謝の手紙でした(筆跡・内容から中年女性のよう)。

店長:『こういう手紙をもらうと、また頑張ろう!って気になります』

院長も同じ。

患者さんからの激励は、院長はじめスタッフのモチベーションアップの源です。

 

公センセ:『当てた人は何人くらいでした?』

店長:『それが…なんと140人でした!予想以上に当ててましたわ』

公センセ:『当たりの賞品は何だったんですか?』

店長:『当てた人には卵1パックプレゼント』

公センセ『では、全員に?』

店長『そう、約束通り140人分配りました!』

 

院長、産業医をしているこの職場がますます好きになりました。

 

 

カテゴリー:産業医
  • カテゴリー

  • 最近のエントリー

  • カレンダー

    2025年12月
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    293031  
  • アーカイブ

  • タグ

先頭に戻る