2022.3.29  目がぶよぶよ

眼科春シーズン開幕中です。

 

この時期、眼がかゆい・充血・しょぼしょぼ、・めやに…などの訴えで来院される患者さんが多くなります。

毎年スギ花粉症で受診される患者さんには、『昨年もこの時期でしたね~お久しぶりです』

毎年必ず、次年度からは初期療法を…とお伝えしているのですが、忘れてしまうのね~

スギ花粉飛散のピーク、つまり自分の症状がかなり強くなってから来院されます。

『かゆくならないと、なかなか眼科来る気にならないですよね~でも、来年は早めに治療したほうが楽に済みますよ~』

もちろん、院長の草の根啓蒙活動により、初期療法から来院される患者さんも増えてきましたが…

 

アレルギー性結膜炎は、花粉が原因で起こる季節性と、季節を問わない通年性があります。

季節性は、今まさにシーズンのスギ花粉。

続いて起こるヒノキ。

5月からのイネ科のカモガヤ。

秋のキク科のブタクサがあります。

北海道では、スギ花粉がない代わりに、シラカバ花粉があります(北海道出身の患者さんからの体験談)。

通年性はダニ・ハウスダストが主な原因ですが、犬・猫・ハムスターや鳥なども。

 

いずれにしろ原因を除去するか避けることが一番ですが、点眼治療も開始します。

 

かゆみが主ですが、強くなると充血・異物感・痛み(この場合かゆみの延長による痛み)・まぶたの腫れや荒れが起こります。

眼の裏を見れば、ひどいと、肉眼でもぶつぶつ(濾胞)があるのが分かります。

また、時に白眼がぶよぶよになることもあります。

強いアレルギー反応(多くは搔きすぎ)で、結膜(白目)が充血して水がたまり浮腫が起こった状態です。

眼が飛び出すんじゃないかと思うくらいの浮腫(白いぶよぶよの中に茶目)の場合は、びっくりされるのも無理はないと思います。

『元に戻りますか?』

『大丈夫です、一時的にアレルギー反応が強く出ただけですよ。目薬をしっかりさして、こすらないように』

抗アレルギー剤の点眼薬のほか、ひどい場合はステロイド剤の点眼薬も追加します。

ステロイドは、眼圧が上がる副作用もありますが、眼科医の管理の下で使用すれば、大変効果のある薬です。

 

加えて、外出から帰ったら、人口涙液で目の中に入った花粉を洗い流すのも有効です。

洗い流すのがポイント。

その後、処方された点眼薬を、指示通り、かゆくない時もさします。

 

目がぶよぶよ…の訴えで患者さんが一番多く来院されるのは、実は5月です。

春の遠足が、カモガヤ花粉シーズンと重なります。

カモガヤは、イネ科の雑草で、公園や道端に生えている丈の短い草です。

小学校低学年の子供の背丈位まで飛散するので、遠足から帰ってきたら目がぶよぶよ!で、びっくり!となります。

イネ科アレルギーの子供さんは要注意です。

 

院長もスギ花粉症です。

20年くらい前に初めて発症して以来、いつも鼻症状。

つらさ回避のため、初期療法開始しています。

先日、ラウンドにてマスクを外した途端、くしゃみ5連発。

マスクの効果は偉大です。

アレルギー抑制効果のあるコンタクトレンズを装用してプレイしたスギ花粉症の知人。

終了後の感想は『とても快適だった』

アレルギー症状の緩和と快適なゴルフ(その他屋外スポーツ)に、興味のある方はご相談ください。

 

 

 

カテゴリー:眼に関すること

2021.3.16 デパ地下フルコース

最近は、めったに揃わない家族ゆえ、ゴルフは4バッグ1組で予約する我が家。

珍しく息子たち全員フリー。

母(院長)が、母の愛で譲ります。

 

ひとりの休日。

あちらがラウンドなら、こちらは少し贅沢なひとりランチもいいよね。

どこ行こうか?と思案しながら、今までやったことのないことをしたくなりました。

 

デパ地下大好きの院長ですが、主に(必ず)覗くのは、和洋菓子コーナー。

デパートの最後は、お土産に何か甘味を買って帰ります。

お惣菜やお弁当は、出張や学会など外の仕事日の夕食に買いますが、日々の食事は内容・レベルはどうであれ手作り派の院長です。

惣菜・弁当コーナーは、意外にも素通りしているお店の多いことに気づきました。

ふだん、何気なく通り過ぎていますが、惣菜・弁当コーナーだけで約40店舗あります。

 

『デパ地下でランチフルコース!』と題し、ひとりゲームを思いつきました。

マイルールを決めます。

前菜からメイン、デザートまでで10品とする。

一品あたり、最小単位で買う。

一つのお店で一品とする。

全品完食できる量とする。

 

我ながら、期待でわくわく。

開店早々、デパ地下へまっしぐらです。

 

デザートに2品は確保したいので、惣菜関係は8品。

まずは、サラダを選びます。

マグロとアボガドとか、ベトナム風サラダとか、普段なら選ばないようなものに目が行きます。

『〇〇100グラムください』

少量でも気持ちよく対応してくれるデパートの店員さんに嬉しくなります。

1日30品目の野菜入りとか、鉄分入りとかの身体に良さそうなキャッチワードにも反応する院長。

サラダ関係だけで3種類。

色々なお店を行ったり来たり。

やっと3品購入。

 

次は、メイン。

肉食系としては、ここで、ちょっと奮発したいところ。

ビーフシチューのポットパイ、ローストビーフなど洋のメイン。

でも、中華も美味しそう。

今回、トータルの量・カロリーとも多くなりそうなので、揚げ物はパス。

たんぱく質がある程度多そうなお惣菜を3品。

 

主食も、大いに迷います。

米で行くか、パンで行くか。

お寿司関係も捨てがたいし、点心もいいよね。

サンドイッチも捨てがたい。

残り2品、これまた行ったり来たり。

 

デパ地下の半フロアと言えども、こんなに熱心に見たことはありません。

今回は、買わなかったけれど、次回は!と候補にしたお惣菜も多々。

 

最後は、和洋菓子コーナーへ。

以前から気になっていたチョコレートケーキは必須。

最後の一品は、和菓子か口どけの良い冷菓か迷った挙句、冷菓を選択。

ゲーム終了!

 

10品、そこそこ重いお買い物バッグを手に帰路へ。

 

パックのお惣菜を、それぞれ器に盛り、テーブルに並べます。

なかなかのお料理が勢ぞろいです。

いつもは夕食時の1日1杯(マイルール)のグラスワインを今日はお昼に(その代わり夜はなしです)。

『お~こういう味だったんだ!』

『大正解だわ~』

『美味し~』

フルコースと言えども、すべて食卓に並んでいるので、こっちを食べたり、あっちを食べたり。

周りを気にしなくてよい、ひとりだけの贅沢ランチです。

最後は、コーヒーを淹れ、デザートで締めくくります。

 

ちょっとした好奇心から、ひとりの休日を大いに楽しんだ院長でした。

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2020.8.18 目にしみる夏の日

屋外なら安心と、お出かけ先はゴルフ場が多くなった院長です。

 

コロナ感染予防に、マスクにメガネ(と、ちょっぴりのお化粧)で診療していますが、ゴルフ時はコンタクトレンズにフルメイクをします。

照りつける太陽のもと、紫外線対策は万全にしないといけません。

サングラスは必須。

 

普段の化粧品の中にも、UVカット成分は入っているものの、屋外では、日焼け止めはマストです。

クリーム状のもの、スプレータイプなど形状は様々。

目に直接入らないように塗るのは当然ですが、しばらくすると目がしみてくることがあります。

 

日焼け止めの成分で目に染みる原因としては

1.紫外線吸収剤

2.アルコール成分

3.界面活性剤

が考えられます。

気になる人は、成分を確認して購入されるとよいです。

アイホールから目の際くらいはファンデーションで補ったり、サングラスでカバーするのも手です。

 

 

化粧品や日焼け止めだけでなく、汗だけでもしみることがあります。

夏になると汗が目に入り痛い、ショボショボすると訴えられる患者さんが多くなります。

 

ドライアイは原因の一つです。

夏場、エアコンなどの使用、最近は加えてパソコン・スマホの使用が多くなり、目(角膜)の表面の涙液の安定が悪くなります。

極端に言えば、目の表面が滑らかでなく、所々、涙が乗っていない部分や薄い部分が出てきます。

さらに、紫外線により、眼表面のダメージが強くなります(雪目という言葉・病気があるほどです)。

そういう部分は、知覚が敏感なので、汗(皮脂や汚れなどを含んだ)に対して『しみる』症状を起こします。

 

加えて加齢です。

若く活動的な人(特に子供)は、さらさらとした汗が多いのですが、加齢・状況とともに成分比が変わり、べたつきが多くなりPH値が変わってきます(個人差あり)。

『ショボショボする』『しみる』の訴えが、高齢者で圧倒的に多いのは、そのためだと思われます。

 

また、入っただけではなく、『こする』という動作を加えてしまっているのも原因です。

何かが目に入ると、こすりたくなるのは山々ですが、こすることで、目(角膜・結膜)に傷を作り、症状を悪化させてしまいます。

こすらず、人口涙液をさすと良いです。

 

 

コンタクトレンズをしていれば、当然、コンタクトレンズも汚れます。

日焼け止めや化粧品の多くは油分が含まれているので、通常のコンタクトレンズ洗浄剤では落ちません。

汚れたコンタクトレンズは、形状劣化や、視力不良を起こします。

ソフトレンズ(1日タイプ・2週間タイプ・1か月タイプ・通年)とハードレンズ(通年性・交換タイプあり)がありますが、夏の屋外活動では、1日タイプのソフトレンズをお勧めします。

 

お盆明けは、パンダ顔のお子さんが多くなります。

メガネ部分だけ紫外線カットされて焼けていません。

その分、メガネが目を保護しているということです。

度が軽い人は、度入りサングラスもお勧めです。

 

腕の日焼け対策として、長袖のアンダーシャツは、後半、肌が息苦しいように感じ、いつも買ってみては失敗しています(院長には合わない)。

ポロシャツ・アームカバーでプレイしたら、隙間部分に日焼けの輪が出現。

その次は、ノースリーブで日焼け止めを塗ったのに、肩後ろ部分がノースリーブ跡とわかる日焼けに。

結局、上のウエアは隠れてしまうものの、UVパーカーに落ち着きました。

筋トレ時タンクトップを着るたびに恨めしい日焼け跡となっています。

これもひと夏の経験。

トホホ…

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2020.7.7 そろそろサングラス

梅雨前線が活発化していますが、梅雨が明ければ夏本番。

 

『サングラスかけたほうがいいですか?』

よく聞かれます。

『かけた方がいいですよ』

 

運転時に適したサングラスとしては、通常の(レンズに着色)サングラスと、偏光(レンズに反射光をカットする膜やコーティングあり)レンズがあります。

日本産業企画(JIS)では、視感透過率(=可視光線透過率)8%以下の色の濃いサングラスでの運転禁止、薄暮や夜間は75%未満のレンズ使用での運転禁止を定めています。

 

車のフロントガラスは、今や、UVカットガラスが標準とはいえ、まぶしくなると、目を細めてしまいます。

この目の細目具合が、ストレスの程度と相関するという報告もあります。

まぶしい→目を細め光量調節→目が疲れる→ストレス。

偏光レンズは、車内や対向車、路面などからくる様々な反射光をカットするので、視認性が高まりお勧めです。

ただし、カーナビや携帯電話の画面を見るときは、見えにくいこともあります(偏光膜の軸の重なり)。

 

目の病気でまぶしさ(羞明)を訴えられる方には、サングラスではなく遮光眼鏡を処方します。

目の病気・程度によって、まぶしさの軽減度や見やすくなる色が違うので、何色かを試し処方します。

黄色・黄緑・赤・赤茶系がよく選ばれます。

一般のサングラスも色が豊富になり、以前より、目の病気がある人が特別な色の眼鏡をはめているといった偏見がなくなったのは、良いことだと思います。

 

メガネ店でチェックすべきポイントは、『可視光線透過率(=視感透過率)』と『紫外線透過率』

通常のサングラスか、偏光レンズか。

運転だけでなく、スポーツ時にも活躍するサングラス。

スポーツ種別によっても、特性があります。

尋ねた時に、きちんと説明してくれるお店を選びましょう。

 

昨年購入した偏光サングラスは、主にゴルフ用。

かけて見ると、芝がやや赤っぽく落ち着いたように見えます。

目の保護はしてくれますが、スコアの保護はしてくれません…

『グリーンの芝目をしっかり見てから打たないと!パットも1打!サングラスより技術とセンス!』迷キャディー(息子)の厳しい一言。

 

また、サングラスよりはまぶしさに対しての効果は少ないですが、『調光レンズ』もあります。

調光レンズは屋内では無色、屋外に出ると紫外線の量に応じて色が変わります。

屋内外を一つの眼鏡で過ごすには便利です。

ただし、着色(紫外線増加)より退色(紫外線減少)にかかる時間が長いことは注意すべきポイントです。

 

中年になって(←院長です)自覚したのは、加齢に伴い、視認性が低下するということ。

運転時は、濃いレンズでまぶしさを軽減できても、視力低下も起こすので注意が必要です。

スポーツなどは、まぶしさ軽減重視でいいと思います(ゴルフボールがどこへ飛んでいくかは、誰かが見てくれているし)。

 

今年は控えめな夏になりそうですが、太陽光は容赦なし。

目もいたわりましょう。

 

※こちらもぜひ、ご覧ください

2018.7.3 サングラスどう?

 

 

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2020.1.28 花粉と初期療法

1月も下旬、あっという間に2月です。

 

『そろそろスギ花粉症の時期なので…』と、点眼や内服を希望される患者さんが増えてきました。

『また、次のシーズン前に来院してくださいね』の院長の指示に、毎年この時期に来院(再会)される律儀な患者さんも。

 

『初期療法』という言葉が浸透してきたように思います。

『初期療法』とは、花粉の本格飛散開始の約2週間前から、抗アレルギー点眼薬や内服を開始する治療法のことです。

症状の発症を遅らせ(自覚症状が出にくくなる)、花粉飛散ピーク時の症状も軽減させると言われています。

 

眼科雑誌に、ちょうどアレルギー性結膜炎の予防投与の論文がありました。

 

初期療法のメカニズムには3つ考えられていて…

 

①本格飛散の前から少しずつ花粉は飛んでいるので、自覚症状(かゆみなど)はなくても、局所では炎症が起こっている可能性がある。

無症状だけど、水面下で炎症が起こっている状態を早めに抑えることで、本格飛散時の炎症を抑えられる。

 

②アレルギー反応は一度起こると、肥満細胞の脱顆粒(医学用語。俗にいう肥満とは無関係)により激しいかゆみが引き起こされる。

続いて、炎症細胞が動員され、ドミノ倒し的にかゆみが増加。

掻くことで目の表面のバリア機能も低下し、少し(10分の1から100分の1)の抗原(花粉)でも反応を起こしやすくなってしまう。

掻かないようになることで、アレルギー反応のドミノ倒しが起こらないようにする。

 

③抗ヒスタミン点眼薬は、かゆみに即効性があるので、近年処方されている(当院も処方しています)。

インバースアゴニスト活性の高い(医学用語)抗ヒスタミン点眼薬をさすことで、ヒスタミンH1受容体の数を減らし、かゆみを感じにくくすると考えられる。

 

実際、初期療法開始グループと通常療法(飛散してから処方)グループで比較したところ、『目のかゆみ』『目の異物感』『目の充血』『涙目』『目やに』の各項目に置いて、初期投与グループで有意(統計的に)に抑制されています。

また、QOL(生活の質)も低下が認められませんでした。

つまり、花粉の時期も快適に過ごせるということ。

 

以上が論文の大雑把な要約です。

 

『初期療法』は有効なので、1月下旬(今ですね)から2月初旬頃までには、点眼・内服を開始しましょう。

かゆみスイッチを減らすことで、かゆみを感じにくくする作用(予防)のある点眼・内服を開始しましょう。

また、一日何回の用法を守らず(忘れて?)、かゆくなったらさす人が多いのですが、定期的に点眼することで、かゆい感覚を抑えます。

 

今年は、例年よりは少ないと予想されています。

でも、油断は禁物!

東海地区は、2月中旬が飛散開始予測日です。

2月下旬から3月上旬にピークとなります。

 

院長は、スギ花粉に初めて発症の年(開業してから)、散々な目に遭いました。

あの恐ろしさを二度と味わいたくないと、毎年初期療法を行っています。

ゴルフもしばらくお休みです(だから上手くなれない…と言い訳)。

 

スギ・ヒノキ花粉症の方は、ぜひ、早めにご相談ください。

カテゴリー:眼に関すること

2020.1.7 暮れにも一人で

昨年は一人旅(高尾山)で始まり、一人旅で終了しました。

 

両家の年末年始の挨拶をやめにして、家族旅行を決行したある年。

開業医と子育て・家事に加え大学院の研究と、仕事納めの後も息つく間もないほど課題が。

そして、両家への顔出しをすると、自分の休息のないまま仕事始めです。

それが続いていました。

その時、目にした大晦日発の2泊3日ツアー。

秋田男鹿で本物の『なまはげ』が民家に来る風習を体験(息子たちには強烈な体験でした)。

日本海沿いを北上して、津軽鉄道ストーブ列車に。

その後下北半島の入口へ向かい、十和田湖を縦断して盛岡から帰途へ。

旅行は大当たり!

その時の感動が忘れられず、もう一度、行きたい!泊まりたい!思いが募っていました。

 

良い思い出には違いないけれど、今は家族旅行よりゴルフを優先する我が家の男性陣。

4人一組なら収まりよし(いつもは2&3バッグ)。

年末ゴルフは辞退して、一人旅決行。

 

今回は、青森県に向かいます。

男鹿はまたの機会に。

一旅一か所がモットー。

今回青森にしたのは、他にも訳があって、途中の駅で、知人に再会するためです。

距離があるため、なかなか会えない相手とは、自分から出向くのも自分らしさ?かな、と思う院長は、早速連絡。

往路、復路それぞれ違う駅で降車し、再会の予定も組み込みました。

 

東北新幹線の降車駅で60歳後半のAさんに再会します。

5年前に鎌倉の海岸ですれ違い、挨拶して以来のやり取り。

彼女とは、初再会。

 

それから第3セクターの鉄道に乗り換えます。

キーンとする冷たさは、北国ならでは。

ワンマンカーに揺られながら、街はどんどん淋しくなりますが、帰省時期だけにほぼ満員。

隣の若い女性の取り出した『東京都内→下北』の切符がちらりと見え、胸が熱くなりました。

駅を降りると、迎えの車でホテルへ。

 

15年前と変わらない外観です。

玄関の壁画の前で記念写真。

15年前は、ここで家族5人で撮影。

持ってきた写真には、あどけない(保育園児~小学校低学年)息子たちが。

私(院長)も若い!

 

夕食前にお風呂に入ります。

雪が積もって風情ある露天風呂は変わらず。

でも、前回は、小さい息子たちも一緒に入り、裸で雪遊びをしたり、はしゃいだりで、気が気でなかった…

しみじみと、物思いにふけりながら、ゆっくりと浸かる今。

あの頃には想像できなかったわ~

 

お風呂の後は、夕食。

部屋食なので、浴衣を着て、座っているだけで、お膳が整います。

3~4人前ある船盛にお寿司、御膳、鍋物などなど。

デザートも。

自分のペースで、ゆっくりと完食。

なかなか乙な体験です。

 

そのあとは、読書タイム。

静寂な中(ホテルでもテレビは付けない院長です)、ちょっと良い本を読むには最適です。

 

再び、露天風呂から帰ってくると、布団が敷かれていました。

12畳の和室に、布団一組。

家族ラインで写真を送ったら『寂しいもんやな笑』長男のコメント。

前回は、布団が5組だったので、部屋全面に敷き詰められていました。

家族5人同室で寝た旅行は、最後はいつだった?

寝相の悪さに布団直してばかりだったわ~などと思い出しつつ、眠ってしまいました。

寂しいと感じることもなく…

 

翌朝、もうひと風呂浴びて、朝食を。

前回子供たちが興奮した太くて大きなつららは、今回は残念ながらありませんでした。

外を歩くつもりが、『転倒』が頭をよぎり、玄関先で止めておきました。

15年の月日は、自分を慎重にさせています。

 

帰路は、再び第3セクターで新幹線駅へ。

途中、仙台で降車し、Bちゃんに。

彼女とは、高3以来の文通友達。

約7年ぶり。

 

1年の最後に、『いつか』のうちの一つ『もう一度旅』を達成し、久しぶりの親交を楽しんだ院長。

決行して良かった!

人生100年時代。

折り返しは自明。

今年も、自分のやりたいことを一つでも実現すべく、謙虚に精進したいと思います。

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2019.5.14 スポーツとコンタクト

最近、小学校高学年で、コンタクトレンズを希望される患者さんが増えています。

聞くと、サッカーや野球の少年チームに所属しているそうです。

普段、眼鏡は装用しているのですが、視野の広さ・曇りにくさ・接触時の安全性を考慮かつ競技成績アップを期待して相談に来られます。

低年齢なので、適切なレンズ選びから、ケアの仕方・度数変化への対応・眼障害の有無の確認など、保護者が心配して、眼科専門医を選んで受診していただけるのは幸いです。

 

スポーツと視力は確かに関係あります。

昔、同じ職場で仕事をしたことがある枝川医師(国立スポーツ科学センター客員研究員)の論文*から。

競技能力は両眼視力1.2のときを100%とすると、0.7では約8割、0.3では約6割に低下する。

ただし、アーチェリーのように標的を見る群は、低視力でもほとんど影響がありません。

一方、野球では、視力0.1だと0に近いのですが、0.5で50%、1.2で100%のパフォーマンスとなっています。

総じて、サッカー・テニス・卓球のような球技群は、視力向上によるパフォーマンスの向上がはっきりしています。

元々視力が良好な選手もいますのが、3330人のトップアスリートの約8割が視力(両眼)1.0以上でした。

矯正方法は9割がコンタクトレンズで、ほとんと使い捨てソフトコンタクトレンズでした。

 

優れたスポーツ選手が必ずしも良く見える目を持っているわけではありません。

また、良く見える目の選手が必ずしも優れた成績を残しているわけではありません。

しかし、パフォーマンスを上げることに、視力が大きく関わっているのは事実です。

 

スポーツ時に目から入った情報は、脳に送られ、脳からの信号が身体に伝わります。

その指示通り、身体が動きます。

鮮明で正確な情報を処理してどう対応したらよいか指令を出し、その通りに身体が動けば、最大のパフォーマンスが発揮できます。

 

運動音痴の院長の小学生時代。

ドッジボールは苦手な種目のひとつ。

 

ドッジボールが自分の方へ向かってくるという情報は目から脳に伝えられます(この時、低視力だと情報が不正確になります)。

ドッジボールが、どのくらいの速さと強さで、向かってくるのか。

対して、どのような体勢でボールに向かって受けたらいいのか。

これらを脳が瞬時に処理して、身体に指令を出します。

ドッジボールが得意な子は、目・脳・身体の連携が上手くできており、花形選手になれます。

 

院長はというと…

ボールが自分の方へ向かってくることは、わかりますが、『ボールを受けに行け』という指令よりも『怖い』の感情が勝ってしまい、『逃げろ』の指令となってしまいます。

しかも、情報処理(ボールが当たらないためには、どの程度の速さでどこへ逃げたらよいのか)が上手くできず、必ず当てられてしまうのでした。

 

もう少し、あの頃、球技に親しんでいたら…と、なかなか上手くならないゴルフをしながら思います。

学童期の球技への関わり具合は、球技スポーツの上達に大きく影響しますから(院長、時遅し)。

 

野球少年・サッカー少年の話を聞くと、『視力矯正して、もっと上手くなりたい!』という、熱い思いが。

初めてコンタクトレンズを入れて、フィッティングを確認しながら『どう?』

『すごい!良く見える!』

その笑顔に嬉しくなります。

パフォーマンスの更なる向上に眼科医も一役買います!

 

*:日本視能訓練士協会誌第44巻(2015)より引用

 

カテゴリー:公センセの想い 眼に関すること

2019.4.9 コンペ一人参加

『あれ~!?先生?』

『…?Aさん!』

ここは、某ゴルフ場。

『コンペ?普通のラウンド?』

『コンペです。でも、出るの初めてなんですけど』

『今日のは、楽よ~。ダブルペリア(隠しホールがあるので真のスコアだけで競わない)だから。で、何時スタート?』

『8時2分アウトスタートです』

『あら、一緒だわ~!何という偶然。嬉しい!』

Aさんは、地元のご挨拶程度の知人です。

ゴルフを愛好し、会員ということも聞いていましたが…

 

今回、ダブルペリアとはいえ、コンペに、一人で参加することは、かなりハードルの高いことでした。

スコアを公言できるほど上手くない身としては。

 

昨年上半期は、レッスンと練習に、かなり入れ込んだのですが、著しい上達はせず。

ラウンドは参加することに意義がある…と、開き直っていました。

 

しかし、医師会同好会コンペのメインコースは決まっているので、そのコースに慣れておきたい…というわずかな向上心も。

と言う訳で、迷いに迷った挙句…友の会入会。

『生まれて初めての一人参加です。最低限迷惑をかけないで済むような組にお願いします』と、フロントに依頼。

『じゃあ、女性のいる組の方が…女性会員1名、友の会1名の組に入ってもらいますね』

 

さて、当日のメンバーは、会員Aさん(女性:70歳超)、会員Bさん(男性:アラ還)、友の会Cさん(女性:アラ還)

ゴルフ歴は約40年、30年、10年とのこと。

みなさん、一人参加はお手のもの(らしい)。

バックグランドも知らない『初めまして』の人たちとプレイする私は、極度に緊張。

『緊張しなくていいから~』

1番ホールは、パー4。

奇跡的に全員がボギー(プラス1で上がり)。

『長谷川さん、いいですね~』と言われたのも、このホールのみ。

あとは、どんどん崩れて、他の3人との差が開きます。

 

『右は避けてね』キャディさんのアドバイスを無視したわけではないのに、何故か、ボールは右斜面へ。

砲台グリーンにちっとも戻せず、他の3人はパターも済ませてしまいます。

 

入れるつもりはないのに、バンカーに入ること何回か。

バンカーショットはちっとも決まらず、出たと思ったら、あらぬ方向へ。

 

それでも、『独り言と思って(コンペだから)聞いてね』と、『ああいう時は…』と助言をいただき、ドライバーやアイアンショットが(たまに)決まれば『ナイスショット!』と言っていただき、何とか18ホールラウンド終了。

 

Aさんは、元体育教師とのこと。

なるほど、あの御年で、飛ぶし、正確だし、動きは速いし。

そして、教え上手。

眼科の先生ということを伏せて『長谷川さん』で通してくださったので、まるで、マンツーマンの体育の授業を受けているようでした。

『まだまだ伸びますよ。実践、実践。状況を色々知って対処できれば、上手くなりますよ』

 

ベテランの3人に助けられ、何とか『コンペ一人参加』初体験終了。

 

『また、一緒に行きましょう。予約しておきましたからね~』とAさん。

ご指導に応えるべく、精進いたします。

 

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2018.7.31 球を見失う

猛暑に負けず、『家族交流戦』と称し、(ゴルフ)ラウンドを決行しています。

全員ゴルフ部(子供たち)に加え、キャディのアルバイトをしている長男がいるので、セルフでも楽々。

とはいうものの、度々、ルール・マナー・クラブの選定や振り方について、注意(指導)を受ける母(院長)です。

『使う番手を数本持っていく』

『グリーンフォークでボールマークをならす』

などなど。

 

長男は仕事柄、打球の先を見るのが得意。

誰が打っても、どこへ飛んでいったか、OB(区域外)なのかをよく見ています。

私は、それほど飛ばないため、大抵はフェアウエイ(花道)。

時々、打った本人(私)だけが、球を見つけられないことが。

『あそこ、あそこ!』

『どこ?』

『自分の球くらい、見といてくれ~』

『だって、打つ時は頭上げないようにって』

『打ってからでも、母さんの球速だったら十分追えるだろっ!』

 

長男自身が打つ時には、『どこへ行くか、しっかり見ててよ』と念押し。

長男のドライバーショットは、スピードも速く、飛距離も長いのですが、曲がったり、木々に入り込んだりしてしまうことがあります。

他の息子たちがいるときは、大体の場所を想定できます。

しかし、3人(長男、家人、私)でラウンドしている時は、

『どこへ行った?』と長男が聞いてきても

『ん~見失った』と家人。

『弾道が速すぎて、見えなかった』と私。

『動体視力、全然ダメやな~』と捨て台詞を残し、繁みに走っていき、ボールを探す長男です。

 

『動体視力』

スポーツでよく耳にする言葉です。

 

眼科などで測定する一般的な視力は、(静止)視力です。

視力は、屈折力や目の状態(病気の有無など)によって決まります。

眼科において、矯正視力(メガネで見える最大視力)は、とても重要で、診断治療の指標になります。

 

一方『動体視力』とは、目というより、脳や神経の働きが大きく影響しています。

視覚の情報処理能力の程度ということになります。

例えば、150キロスピードのボールを打てるバッター。

一般人には、球も見えないくらいです(見えているが脳が認識できない)。

スポーツ選手は、自分の専攻する種目において、日々の練習と経験により、『動体視力』が発達すると言われています。

元々、そのスポーツに適した素質はあったのでしょうが、後天的に獲得するものです。

特に『見ること』が重要視される球技スポーツには、動体視力は優れている方が有利でしょう。

もちろんキャディさんも。

 

鍛えられる『動体視力』

しかし、年齢とともに低下する『動体視力』

 

自身は、球を見失おうと、このままで良しとします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー:公センセの家族・恩師・友人など 公センセの日常の出来事 眼に関すること

2018.4.10 ゴルフと認知症

キャディのアルバイトを始めた息子が驚いたのは、高齢のゴルファーが多いこと。

70歳超えのグループは当たり前。

80歳超えだけでラウンドするメンバーも。

そして、90歳超えのゴルファーも。

皆さん元気。

移動はゆっくり、時にはクラブを杖代わり、時にはキャディが腕を貸すことも。

『おじいちゃん・おばあちゃんやけど、元気で若いわ~

母さんもそうならんといかんで!』

 

先月、国立長寿医療センター(大府市)は、ゴルフが認知機能を向上させるという結果を発表しました。

その概要は…

運動習慣のない65歳以上の男女106人をゴルフ教室と健康教室に振り分け、ゴルフ教室組は半年間、週1回のペースで24回プレーした。

認知機能検査を実施したところ、ゴルフ教室参加者は、単語記憶力が6.8%、物語を聞いて筋書きを思い出す記憶能力が11.8%向上した。

健康教室を受けた人には変化がなかった。

 

認知症予防には、適度な運動・頭を使う活動・人との交流が有効です。

ゴルフは、認知症予防の条件にピッタリ当てはまるそうです。

 

カートがあるにしても、歩き、クラブを振り…と結構運動します。

距離、風向き、グリーンの読みなど、結構考えてプレーします。

また、一人では回れないので、同じグループの人(家族・友人知人・初対面の人)同士の交流(会話のひとつでも)が必要となります。

 

遅まきながら、ゴルフに目覚めた院長。

上達は遅いものの、息子たちと同じ趣味で盛り上がれることが、モチベーション維持の原動力。

『元気にゴルフ出来るうちは、ばーさんになっても一緒にラウンドしてやるから、ボケたらあかんぞ』上から目線の息子。

確かに、息子たちとのラウンドは、デートみたいに張り切ってしまいます。

おばあさんになっても、付き合ってもらわねば。

ある年齢からはスコアも悪くなることが多いので、ある程度上手くなっておかないと。

 

そのためには、一に練習、二に練習。

そして実践(ラウンド)。

 

6月には、コンペが控えています。

4月5月は、『ゴルフ強化月間』

スコアアップと認知症予防の相乗効果を期待して。

宣言して頑張ります!

 

 

 

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