『先生、なんか昔より目が小さくなってきた気がするんだけど~』
診察室でよく聞くこのセリフ。
年齢とともに増えてくる相談です。
『そうですね~眼瞼下垂(がんけんかすい)ですね~』
眼瞼下垂:上まぶたが下がってきて、目が開きにくくなる状態のことです。
多くは加齢によるもので、まぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)の腱膜がゆるんでくるのが原因。
まぶたも加齢とともに、重力に抵抗しきれなくなります。
症状としては
『まぶたが重い』
『まぶたを指で持ち上げると視界がスッキリする』
『目が小さくなった気がする』 などなど。
眼瞼下垂の程度が大きく、手術適応(保険適応)がある場合は手術をお勧めします。
ただ、そこまでの程度でない方には、『誰でも年を取ります。若い頃より多少ともまぶたが下がっているのは仕方ないことです。単に加齢なんだから(良く医師が使うフレーズ)大丈夫です…」と。
『加齢なんだから仕方がない』というはセリフは、『ショック!』とか『がっかり!』と反応される方も多いですが、『加齢以外の原因は無い(重大ではない)=安心して~?!』という意味でもあります。
『若い頃は、パッチリしていたんだよ!美人だったのよ!』
『そうでしょうとも!』と合いの手。
加齢以外にも原因があります。
特に ハードコンタクトレンズ(HCL)長期装用者。
レンズを外すときに、上まぶたを横にピッと引っ張る癖があると、まぶたの筋肉(腱)に負担がかかり、眼瞼下垂を招くことがあります。
HCL長期ユーザーの患者さんは、自分で又は人に言われて眼瞼下垂を気にされている人が少なくありません。
当院ではレンズを外す時に、上下のまぶたを介し眼球を少し押さえて、HCLを浮かせ外す方法を指導します。
またスポイト使用もお勧めです。
しかし、従来の方法から、推奨の方法に変更できる人は、実は少ないです。
まぶたを横に引っ張り素早く外すことに慣れていると、新しい方法は面倒だから。
最近は、強度近視でも対応するソフトコンタクトレンズ(SCL)があれば、HCLからSCLに変更することもあります。
ただし、眼瞼下垂はそのままです。
そんな中、新しい選択肢が登場しました。
後天性眼瞼下垂の点眼治療薬(商品名:アプニーク)です。
まぶたを持ち上げる筋肉には「メインの眼瞼挙筋」と「サブのミューラー筋」があり、この新薬はサブのミューラー筋を働かせて、メインの衰えをサポートする仕組みです。
(ちなみに緑内障の眼圧を下げるための排出路も主と副があり、緑内障点眼薬もどの経路に働くかで違いがあります)
この点眼薬は自費診療となります。
先天性(生まれつき)の眼瞼下垂には効きません。
また後天性眼瞼下垂と言っても、脳卒中・重症筋無力症・ホルネル症候群など、他の要因で起こる眼瞼下垂には効きません。
点眼薬に効果がある眼瞼下垂かどうかを見極められるのは眼科医ならでは。
『なんか目が小さくなった気がするんだけど~』 という相談には、共感しつつ、しっかり診察して診断をしています。
当院の、加齢による眼瞼下垂の患者さん、点眼後。
『すごく明るくなった、はっきり見える!』と大満足。(写真参照)
手で瞼を挙げると良く見えると言っていた男性患者さんも
『こりゃ、何もしなくても(瞼を挙げなくても)良く見える!』と大満足。
また、HCL長年使用の患者さんは
『明るいし、目元ぱっちりしたわ~私って、目大きかったのね』と。
眼瞼下垂はない(眼科学的に)院長も、モニターとしてトライ。
『漫画の女の子の目みたいにキラキラですよ!』
『えっ⁉そんなに⁉』
眼科医(院長)が鏡を見るとほぼ変わらず。(スタッフお世辞ありがとう~)
眼瞼下垂の方に朗報です。
気になる方はご相談を。
*8月11日、18日公センセの部屋はお休みです。
酷暑の毎日。
屋外は、風でさえ生暖かいどころか熱風に感じるほど。
強い日射しが気になります。
往診で外に出ても、人を見かけません。
日焼けとは、一般的には肌の日焼けが知られており、紫外線を浴びることによって皮膚が赤く炎症を起こしたり、メラニンが皮膚表面に色素沈着を起こしたりします。
帽子・日よけの服・日傘は当たり前になってきました。
時には男性でも、小学生でも日傘をさしているのを見かけます。
登下校の日傘の使用や高校野球大会でのサングラス使用を認めている高校もあります。
紫外線は、目にも大きな影響を与えます。
例えば、目の充血・目のゴロゴロする感じ・涙が出る。
ひどくなると目に強い痛みを感じる場合があります。
特に紫外線の反射が強いスキー場や海水浴場などで、長時間、紫外線に直接さらされると角膜が傷つきます。
このような目の症状を「雪目(ゆきめ)」と言います(冬の雪山のイメージ)。
患者さんから相談されることが多いのは瞼裂斑(けんれつはん)。
茶目(角膜)の3時9時方向の白目(結膜)部分が黄色くなったり、黄色味を帯びて盛り上がったりする状態を言います。
通常治療する必要はありませんが、「目のシミ」とも言えるので、女性だと『ショック~』と言われる方も。
炎症を起こしている場合は、治療をします。
紫外線曝露量が大きく関係しています。
白内障も紫外線の影響を受けます。
最近では、高温も関係しており、サウナ・熱中症経験患者で白内障進行が起こり易いことも報告されています。
通常の生活で、紫外線を浴びたからと言って、すぐにひどいダメージを受けるわけではありません。
目を閉じて目を休める。
コンタクトレンズは外す、眼鏡にする。
人口涙液などの目への水分補給。
目を労わりましょう。
一晩休んでも良くならない場合は、炎症がひどい場合が考えられます。
その場合は、眼科を受診してください。
濃い色のレンズだと、薄い色に比べて光を通しにくくなるため、瞳孔が広がり、そのぶん目の奥まで届く紫外線量が増えてしまいます。
サングラスを選ぶ際は、色の薄いレンズを選ぶのがポイントです。
もちろん、紫外線カット加工レンズであることが前提。
最近は一般のメガネレンズでも、紫外線カット加工がされています。
普段眼鏡をかけているだけで、紫外線予防はされています。
(眼鏡をかけている部分だけが顔の他の部分より白いのは、眼鏡がしっかり日焼け対策となっているからです)。
本来、茶目(角膜)は涙でおおわれています。
涙は紫外線の吸収を抑え、角膜への直接刺激を緩和しています。
目の乾き(ドライアイ)などで涙の量や質が安定していないと、角膜がダメージを負いやすい状況になるので、ドライアイの対策も大切です。
目に良いとされる栄養素も積極的に。
「ルテイン」は、紫外線を吸収して目を守り、抗酸化作用によって活性酸素を除去すると言われています。
緑黄色野菜に多く、ほうれん草やブロッコリーなどに含まれています。
もちろんサプリメントも有効です。
先日、ホテルの屋外プールで泳いだ院長。
日が高くなっても、プールサイドにいるのは白人系の人たち。
サングラスをして、チェアに寝そべって肌を焼いています。
目は守られているけれど・・肌が白いから黒くしたいのかもしれないけれどダメージ大きそう…
余計なお節介はせず、人種?文化?の違いを感じながら眺めていました。
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ライトハウスに行ってきました。
院長2度目の見学説明会。
初参加の視能訓練士も一緒に受講。
通称『ライトハウス』は、名古屋ライトハウス情報文化センターの略です。
視覚障害者情報提供施設(社会福祉法人)です。
見ることに不便さがある人=(ロービジョン+全盲)の人たちが、日々の生活をよりよく送るための情報や手助けを提供しています。
まずは大きく5つに分けてそれぞれ説明を受けました。
1,視覚障害者用ポータブルレコーダー(デイジー図書再生機)
デイジーは以前見学した時(15年以上前)も既にありました。
しかし、今回はWiFi接続でネット図書館から自分の読みたい本を探し、拡大文字や音声で読み上げる機能や、印刷物をスキャンし音声で読み上げる機能などが装備。
時代の流れと進歩を感じました。
2.白杖
白杖の役割は、情報収集(段差や障害物感知)
安全確保(杖は自分の少し前に突くので人との接触防止になる)
シンボル(自分が視覚障害者であることが一目でわかり、配慮や注意喚起を促す)があります。
通常の1本タイプのほか、折り畳み式もあります。
また、高齢者用に普通の体を支える杖ですが白く塗ってある白杖もあります。(←シンボルとしてのみの効用)
スポーティでクールなデザインの白杖も、ミズノ(スポーツメーカー)から発売されています。
3.パソコン音声ソフト
パソコンに画面読み上げ音声ソフトを組み込むと、Word,Exelを始めあらゆることが、晴眼者(目の見える人)と同様に出来ます。
視力が低下しロービジョンになっても、最近は障害者枠での雇用形態も整備されていますし、就労をあきらめる必要はありません。
4.拡大読書器
テレビ画面のモニターにカメラで映ったものを映しだす機能です。
自分の病状に合わせ、拡大率を変えたり、白黒反転(ロービジョンになると背景黒に白文字が読みやすい)、コントラストの上下などができます。
拡大読書器は以前からありましたが、精度の上昇・簡便さ・携帯型の開発など、こちらも時代の変化を感じました。
5.生活便利グッズ
音声で時刻を教えてくれる時計、体重計、体温計など。
腕時計は、音声のものと、蓋を開けて針に触り針の位置で時間を確認するタイプとあります。
計量カップは、内側に段差があり、液体の中に指を入れてその段差の場所で量を確認する仕組みでした。
そのほかに、歩行訓練もしています。
点字出版(名古屋市広報も点字様式にすると分冊3冊計5センチの厚さに!)や点字図書・音声図書の貸し出しもしています。
毎日目の病気を診ている院長。
視力が低下していくこと、視野が狭くなっていくことはとてもつらいこと。
少しでも進行を抑えられるよう、一緒に治療に臨むのですが、眼科治療も時に限界があります。
視覚障害者用補装具適合判定医師の認定・障がい者スポーツ医の資格ありの院長。
華々しい活躍(パラリンピックの選手クラス分けなど)はしていませんが…
次につなげる情報を渡せるように、エールを送れるようにとの努力はしているつもり。
『見えにくくなっても、何もできなくなるわけではない。よりよく生活できる術はあるし、同じ仲間の会もあります』
帰りに偶然寄ったインド・ネパールレストラン。
話しかけたい熱、再燃。
お店の主人(ネパール人)と会話。
ふむふむ…なるほど…と盛り上がり。
ライトハウスとカレーハウス、どちらも有意義な時間でした。
ライトハウスは、晴眼者のボランティアも募集しています。
ぜひ!
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先日、日本弱視斜視学会が名古屋の金山で開催。
金曜日の午後と土曜日の午後院長も参加してきました。
金曜日の夜は、最後まで聞くと19時半。
午後休診にして参加したので、クリニックの仕事が残っています。
いつもは地下鉄・バスなのですが、今回はタクシーを拾いました。
行き先を告げると、『今日は熱田祭りで込みますから、大きい道を避けて行きますね』
『熱田祭り?』
尋ねると、初夏の恒例のお祭りで、献灯まきわらと花火が夜空を彩るそう。
運転手さんは熱田周辺にマンション(購入時より1.5倍に価格上昇とのこと)があり、部屋からも見られるとのこと。
『羨ましい、いいですね~』
話しているうちに川沿いの細い通りに。
新堀川沿いだそう。
『この通りには小さな工場がたくさんあって…昔より減りましたけどね』
『郵便局の集配センターもここ(走行方向右手)に来たから、中央局よりもここに持ってくるのが一番早いですよ』
建て替えで名古屋駅の郵便局と集配センターは分かれたそうです。
古い町並みが続きます。
何処をどう走っているのかわからないけれど、時々『ここは熱田区の○○で~ここは瑞穂区の○○で~』と案内が入ります。
やっと知っている通りに出て『ここに繋がっているの?』とびっくり。
名古屋市内を走行にもかかわらず、旅先でタクシーに乗った時みたい。
『安全に走るのが基本ですが、渋滞の時とかに他のいくつかのルートを知っておくことも大事ですからね』
どんな仕事にも通じること。
金山からクリニックまでの王道ルートは知っているものの、渋滞予想でイレギュラーの道を急いでくれた職業意識に、院長もちょっとした旅気分に。
今回は弱視と斜視の勉強をしてきました。
この分野もどんどん進化し新しい治療や手術方法が出ています。
小児のスポットビジョンクリーナーでの判定後、眼科医としてどう対処するか?
近視進行抑制治療のポイント
子供の眼鏡処方のポイント
弱視治療のアイパッチの代わりになるデバイスの提案。
斜視手術の新しい手技などなど。
当院も小児患者さんが多いので早速アウトプットしていくつもりです。
近視については
東アジア、特に日本の子供の近視人口が爆発的に増加しています。
近視で何でいけないの?
眼鏡もあるし、コンタクトレンズもある。
レーシックもあるしICLもあるのに?
今の日本では近視になるのはほとんど避けられません。
ただし、近視進行を放っておいて、強度近視になると将来に重大な目の病気が起こるリスクが爆増します。
緑内障・網膜剥離・近視性黄斑症・眼底出血・脈絡膜病変など。
眼鏡や手術で改善できなくなることもあります。
一生のうちで、6歳から9歳は最も近視進行が著しいことが分かっています。
(6歳では近視有病率19%→9歳では50%に!)
この時期に適切な近視進行抑制治療をすることで、将来、近視に起因する目の病気のリスクを減らせます。
様々な治療が出ています。
ある程度実績のある治療、実績があるであろう治療など院長も日々勉強しています。
ちなみに低濃度アトロピン点眼による近視進行抑制治療は今年6月から選定医療に指定されました(目薬代は自費)。
どんどん医学は進歩しています。
息子たちの子供の頃に、このような治療があったらな~(息子たちは全員近視)。
習い事も良いですが、子供の目に投資することは一生のプレゼントだと思います。
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今年も学校検診シリーズ開幕。
色覚検査(希望者のみ)は、今年から当院で行っています。
院長自ら検査をすることもあり、感じることは…
1年生では検査を受けるのに時期尚早では?ということ。
数字が読めない、2桁が読めない、意図する意味が分からないなど。
検診は診療ではなく、疑いのある児童をチェックすることにあるので、誤答があれが『色覚異常の疑い』ということになります。
保護者にその旨を伝え、再検査は焦らなくてもよいことを伝えます(明らかに色覚が異常が認められる場合を除く)。
院長小学生時代(かなり昔)は小4で検査だったように思います。
一生に一回正しく実施出来ればよいので焦らず少し学年が上がってからでも良いかと思います。
院長は中学1校小学3校の眼科学校医です。
今年中学校の検診で思ったこと。
検診が終わると、『はい、終わりです』の合図として左腕にそっと触れます。
あれ?腕パンパンの女子がほとんどいない?
中学生女子は2次性徴の時期でもあり、ふくよかになっていきます。
もちろん運動で筋肉も付き、腕は張り感が出てきます。
なのに、細い華奢な腕が続きます。
ダイエット・シンデレラ体重(身長×身長×18で計算した体重)そんな言葉が憧れとして中学生にも流行っている?
10代で最大骨量が決まります。
無理なダイエットしないで~
そして更に驚いたのは…
女子の約9割(院長推定)がストレートに前髪を下ろし、パッツンパッツンに目の上ぎりぎり(もしくはかかる)でカット。しかも、すだれのよう。
セットした前髪(検診するのに)崩すけどごめんね…と思いながら、前髪をよけてから検診した院長でした。
更にさらに…
男子の約7割前髪こんもり。
あれ?ちょっと前髪邪魔なんですけど…と思いながら、前髪をよけて検診。
前髪、前髪…心の中で何百回叫んだことか…(全生徒約800人!)
昨年まで気にも留めなかったから、今年のトレンド?
猫も杓子もとという言葉がぴったりなくらい、似たヘアスタイル。
昔々、院長が中学生~高校生だった頃、『聖子ちゃんカット』が流行っていたけれど、それでも半数に満たなかったように思います。
もちろん、院長もその他大勢の地味な子だったので、そんな大それた?ヘアスタイルはしませんでした。
さて、美容院に行ったときにその話をすると、さすが餅は餅屋!早速レクチャーしてくれました。
まずは、男女とも韓流Kポップが流行り。
女子は黒髪つやつやストレート。
でもそれでは前髪が重く見えます。
なのでシースルー(玉すだれ状態)にカットして軽く見せるそう。
小顔効果もあり。
小顔・可愛い・清潔感がキーワードらしい。
男子はマッシュヘア。
学校では前髪を下ろして小顔を作る。
時には、おでこを少し出して左右の髪は外へ。
黒目から外側を下に下ろすセンターパートにすることも。
全部美容師さんの受け売りなのですが、ヘアダイの間、ふむふむと聞き入り、メモまで取った院長でした。
なるほど、何となく理由がわかりました。
アイドルを真似したい!若いからこそ、みんなと一緒でも憧れの姿ならいいと思えるんだろうな~
個性を出せばいいというものでもないけれど。
オバサン院長としては(今更ながら)自分らしさの範囲で可能性を試してみる境地。
美容師さんも冒険を望むお客(院長)には色々提案・チャレンジ出来てまんざらでもないようです。
ぱっつんぱっつん?
髪の要件に該当せず、オバサン(院長)にはチャレンジ不可です。
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先日の日本眼科学会は、2大眼科学会のひとつなので、会場も広いし分野も多岐にわたります。
新型コロナ以降、後からWEBで聴講もできますが、臨場感は現地ならでは。
今回も、自身の専門である緑内障だけでなく、その他少しでも気になる演題を直接聞いてきました。
講演だけでなく、現地ではポスター発表もあります。
興味深かったのは『サウナ利用による水晶体熱負荷と各白内障発症の関連性の評価』という発表。
北欧アイスランドでは環境温度が低いにも関わらず核白内障(白内障の濁りのパターン)リスクは、温帯・亜熱帯地域在住者と比較し有意に高値。
→サウナ使用時の水晶体温度上昇がリスクでは?
習慣的なサウナ入浴は温帯気候の地域に1年間過ごした場合と同等の水晶体熱負荷を生じる。
→サウナの入り方によっては、熱負荷上昇も低下も起こり得る
まだ可能性の段階ですが、このような一般的な日常も研究の対象になり得るのは面白かったです。
日々『何で?』の目線で見ると、何でも研究対象になります。 → 類似の記事が新聞にありました!『目に効くニュース』
博多で唯一出かけたのは、中華料理屋さん。
5年くらい前に博多に出張に行ったときに読んだ朝刊にそのお店が紹介されていました。
お母さんが残留孤児で、一家で帰国し開いたお店。
小さな店構えで、ご主人(多分息子)が迎えてくれます。
町中華と言った構えですが、紙面で紹介の餃子を食べなきゃ。
多くがランチを頼む中で『水餃子』を頼んだので怪訝な顔をされました。
新聞でこのお店を知ったことを伝えると、納得の様子。
初めて水餃子を食べたことを思い出します。
大学病院勤務時代、中国からの留学生の先生が『明日のお昼は餃子を作ってくるね』
翌日、食堂で私たちはご飯と少しのおかずを注文(餃子があるからいいよね)。
彼女が取り出したのは大きなタッパーにぎゅうぎゅうに入った餃子。
その上にお湯をたっぷりかけて『食べて』
彼女のお昼はその水餃子のみ。
私たちも、おかず(日本の餃子)と思いきや、かなりのボリュームにびっくりしたのでした。
厨房内(おそらく兄弟)は中国語。
水餃子は皮から手作りでもちもちしています。
中国語の縁で中国にも行ったから本場の水餃子も食べていますが、まさに大陸の…といった厚い皮です。
羊肉串や中国でしか見ないメニューもあり、それらを頼んでみました。
会計時、思い切って『美味しかったです、ありがとう』と中国語で。
行きたかった場所ひとつクリアです。
ホテル最上階の朝食会場から道路を見下ろすと、赤字で『あぶない』の文字が飛び込んできました。
給仕のスタッフに尋ねると、今年に入ってから出来たみたいと。
朝食が来るまでの間、なんでだろう…と、交差点や走る車を飽きもせずに見ていられました。
交通量が多いので、左折の車に注意を促すためと思われますが、名古屋では見たことがないので博多ならではかも?!
何か珍しいものを見つけると、何だか得した気分になる院長です(お得感を感じやすい)。
今回視覚障害者スポーツ医の懇親会もありました。
ロービジョン学会とつながっている(院長も会員)先生がほとんど。
パラスポーツの出場選手のクラス分けを担当する眼科医から院長のような地域密着型まで幅広く。
今後パラスポーツ(特に自身が関わっているフロアーバレー)の周知と普及にもっと力を入れようと決意したのでした。
ちょっとしたお楽しみがあるから、現地参加の甲斐があります。
やっぱり飛び出そう、出かけよう。
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冬季オリンピックも終わり眼科医として思うこと。
『あれっ?!最近(近年)雪目(ゆきめ)の患者さん来ないな~』
雪目とは、雪眼炎(せつがんえん)とも電気性眼炎とも呼ばれ、単的に言えば目に生じたやけどです。
雪眼は、目が雪に反射した紫外線に当たり過ぎると、黒目(角膜)や白目(結膜)に炎症が起きます。
雪は、白いため太陽からの紫外線を強く反射する特性があり、スキーやスノーボードを楽しんだ人が翌日『目が痛くて…』『目がショボショボして…』と来院されることが以前は多かったのです。
雪眼が周知されるようになってきたのか、はたまたスキーやスノーボードをする人が(こうクリニックの周りでは)減少しているのか…
そういえば20年くらい前にインターハイ目指していたY姉弟はどうしてるかな。
今回、院長は自分が雪眼になった貴重な体験をしました。
南極は当然紫外線が強いので、顔中に日焼け止めを塗り、フェイスマスク、帽子、耳当て。
眼鏡でほぼ過ごした院長は、目隠し帽の開いた部分にゴーグルを装着。
このいでたちで、野外活動をしていました。
その夜はちょっとお洒落をする夕食の日、私の素顔をスタッフ(外国人です)に見せたいと朝からコンタクトレンズを装用。
野外活動に出かけました。
眼鏡なしの素顔の写真を撮ってもらうためにゴーグルも外し、チーズ!
真っ白な雪、氷河、ペンギンなどコントラストの素晴らしいこと。
つい見とれて、ゴーグルをつけずにそのまま活動していました。
その晩、目がショボショボする、ゴロゴロ、痛い症状が出始めました。
これが雪眼の症状なのね…実体験。
本来は、眼科医が細隙灯顕微鏡で確認診断するのですが…
船医さんはいたけれど、眼科はよくわからないだろうし…
自己診断治療開始、持参の点眼薬にて約1日で改善しました。
雪眼は、一般には雪のある場所にいたことが原因ですが、他にも原因があります。
強い太陽の照り返しは、アスファルトや海岸の砂浜でも起こります。
夏に部活を一日中していたとか、海水浴に行った後も同様の症状を起こします。
特に野球部・サッカー部の子たちは、一日中屋外で活動しているため、充血やショボショボで来院されます。
もはや、スポーツ用ゴーグルをしたほうが良い時代だと思います。
吉本新喜劇では池乃めだかさんの皆既日食(めだかさんは小さいので、前面に大きな人が立つと見えなくなる)が有名(ファンしか知らない?)です。
実際の皆既日食で太陽を直接見るときも強い紫外線を浴びないため、ゴーグルをして観察しましょう。
また、溶接現場でもよく起こります。
産業医(院長も一応産業医です)がいれば、職場安全管理にてゴーグル装用での作業を徹底させていると思います。
『ゴーグルつけて溶接しましたか?』の問いに『つい、面倒で…』と答える患者さん。
眼はとても痛そうです。
溶接の光の中の紫外線は、角結膜炎(黒目・白目)も起こしますし、皮膚炎も起こします。
また、可視光は網膜障害(目の奥)を起こすこともあります。
意外に、この職業の患者さんは、注意喚起してもあっけらかんとしていることが多いです。
ホントに怖いんですから~
スマホで撮った写真は、素人が撮ってもコントラストがはっきりしていてとてもきれいでした。
でも、この旅行中、スマホをいつも携帯していたのは日本人だけだったような。
雪眼にならない程度に、思い出は自分の目に・心に。
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今年はスギ花粉が非常に多く飛散しています。
スギ花粉症持ちの院長にとっては、久しぶりの当たり年です。
自身は、目の症状はなく鼻に出るタイプ。
くしゃみ鼻水鼻詰まりがここ数日で一気に悪化し苦しい思いをしています。
(院長が鼻声なのはそのせいです)
院長がここまで悪化したのは…
初期療法を今年は開始しなかったこと。
初めて花粉症症状が生じて以来、気を付けていたのは、たとえスギ花粉症が生じたとしても最小限・生活に支障がない程度にしようとするための治療。
スギ花粉が本格飛散する少し前から、抗アレルギー点眼薬や内服を開始すると、アレルギー反応が抑えられます。
もちろん、花粉の曝露を控えることや、花粉を室内に侵入させないことも大事です。
名古屋ウイメンズマラソンはいつも3月初めの日曜日。
10数年前にマラソンに打ち込んでいた院長は、花粉症対策(内服・マスクも付けて)しての練習・本番。
自己ベスト(4時間19分)を最後に勝手に勇退?した院長ですが、花粉症のためには良かったのかも⁈
例年2月初旬から内服の院長ですが、今年の2月は夏の地域・しかもスギどころか植物もない地域を旅していたので油断していました。
結局帰国してから辛い思いをしています。(ちなみにスギ花粉症は日本特有で、英語圏では牧草(hay)が主です)
目に来る人、鼻に来る人、どちらにも来る人とも初期療法は有効ですが、今年は時すでに遅し。
症状が出たら、速やかに受診しましょう。
毎年、ほぼ変わらず1年に1~2度来院の患者さんと再会するのもこの時期。
子供の患者さんの成長ぶりを見るのは嬉しいですが、結構アレルギー性結膜炎症状がひどくなってから。
しかし、前回の点眼薬が効いているなら(効いたから1回だけ受診)、もしくは変えた点眼薬が効いているなら、所見が大きく変わらない場合同じ点眼薬を処方します。
帰宅時の人口涙液での眼洗浄や、生活指導も併せて。
一昨年、アレルギー性結膜炎に点眼薬ではなく、軟膏(塗り薬)が発売されました。
先日勉強会があり、再度機序使用方法について確認。
1日1回まぶたに塗るとかゆみが軽減する。
大体決まった時間に1日1回塗ります。
まぶたを通して、結膜(まぶたの裏側)に浸透していき、かゆみを抑えます。
1日1回で簡便である、目薬が上手くさせない人にはいいと思います。
小児にも可能です(が、12歳未満の小児等を対象とした臨床試験は未実施)。
また、目のかぶれや目の腫れには効果がありません。
その場合は、別の軟膏を処方します。
軟膏=まぶたの炎症に効くというイメージが先行する中、新発想の薬です。
アレルギー性結膜炎への効能はほぼ同じですが、化学構造や作用機序・点す回数・刺激などで異なります。
そこに患者さんの特性も加わってきます。
所見の程度・かゆみの感じ方・性格・年齢など。
新しい薬はどんどん発売されますが、新しければ良いというものではない。
目の前の患者さんに合った薬、というのが大事。
新しい薬は処方する価値はありますが、現状が安定していれば、変えずにというのが院長のスタンスです。
また、時にはステロイド点眼薬の追加が必要なこともあります。
これも眼圧上昇など副作用の有無を確認し、対処できる眼科医だからこその処方になります。
鼻づまりとガラガラ声で筋トレに行ったら、『花粉症の時は無理しないでお休みしてください』
しばらくおこもり生活。
おうちでドラマ三昧⁈WBC観戦⁈楽しみます。
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ランニング(マラソン)をしていた頃。
まっすぐ走っていたら突然小さな子がぶつかってきました。
前を見て走っていたので、当然子供2人と小型犬を連れた女性が歩いているのは見えていました。
が、突然ドン!
『ひあ~!』と声を上げたのは私。
『大丈夫ですか?』と尋ねるものの、子供たちは何もなかったように駆けていきました。
女性と犬もそのまま散歩を継続。
『大丈夫ですか?』と聞かれなかった私は『痛っ!』と立ち止まり。
それからは走れません。
整形外科を受診すると右足首の捻挫。
走っているときに子供や犬の存在は確認していたけれど、まさか飛び出して来るとは想定外。
オバサンランナーが走ってくるの、見えてなかった?
よく子供の飛び出しによる交通事故のニュースを聞きます。
注意力が大人より未熟なこともあると思いますが、視野も成人に比べ狭いのは事実です。
正常成人では、左右150度上下120度。
子供(6歳)では左右90度上下70度。
視野が狭いため、気づくのに遅れる可能性があります。
また興味や関心のあることに集中してそちらを安全より優先してしまう(いわゆる視野が狭い)ことも要因。
ぶつかってきた子供も、きっと目の前の興味のあることが優先で、遠くから走ってくるオバサンランナーに気づかなかったに違いありません。
リールに繋がれながら走っていた犬も。
子供に怪我がなくてよかったけれど、自分は怪我してしまった(2か月ランニング中止)。
以後小さな子供がいたら前方要注意警報。
そして小型犬は苦手になってしまいました。
親はもちろん一般の成人も子供の視野の特性を知っておくことは有用です。
眼科医である院長は、ふだん病気による視野障害の有無や進行を確認しています。
視力も大事ですし、視野も大事です。
視力も視野も急激に変化しなければ、患者さんは自覚しません。
運転免許の視力よりずっと下回っているのに、自覚がないまま運転している人もいます。
眼鏡で矯正できるなら正しい眼鏡処方をしてもらい(直接眼鏡店ではなく眼科がベスト)ましょう。
また、眼科を受診すれば、他の病気があるのかもわかります。
視野検査では正常でも、眼球運動が衰え、加齢とともに運転時の視野も狭くなりがちです。
運転免許においては、視力が重視されますが、眼科医の立場からは視野も大事です。
視野障害は、目の動かし方でもカバーできることもあるので眼科医にご相談ください。
昨年知人からもらったプレゼント。
上質な紙の3年連用日記。
10年日記を2クール続けた後、日記を書くのを止めた院長。
楽しいことも書いたけれど、辛いことや怒りもたくさん書いていた自分に嫌になり、過去との訣別。
日記は付けない、過去は振り返らない。
でも久しぶりに素敵な日記帳をもらい、心機一転『プラスのことを書く日記』と位置づけ、書き始めることにしました。
良い事ばかりあるわけではない毎日。
でも、一つぐらいは些細でも良いことは見つかる。
その日の良いことを考えるのは幸せホルモン(オキシトシン)が分泌されるし、良いことを探す・思い出すのは加齢により物理的にも精神的にも視野の狭い人にならないようにと自戒を込めて。
嫌なことや腹が立つこともありますが、書くなら捨て紙。
まだまだメモ程度の日記ですが、まず1年書いてみようと思います。
物事をしっかり見よう、視野を広く。
目だけでなく心もそうありたいです(まだまだ…)。
昨年大晦日に無事篠座神社の眼御守が届きました(ほっ)。
手紙とともに。
『中略~大神様の尊い御神徳がかがふりますようご祈念申し上げ、右、取り急ぎお届けのご挨拶といたします。』(原文ママ)
今年一番の御守は篠座神社の眼御守。
クリニックの診療だけでなく往診もする院長は、常々老後の生活のことも考えてしまいます。
往診は、老後についても転ばぬ杖を学ぶ場でもあります。
『テレビが見にくい』往診先での訴え。
眼鏡で調整できそうです。
『眼鏡を処方しましょうか?』
『でも、たくさんあるからいらない』
テレビは小型サイズ。
テレビの位置を前にするか、椅子を前に持っていくかの提案に『でも、ここから見たい』
眼科医、力及ばず(というか説得できず)『もう少し様子見ましょうか…』としか。
別の個人宅では、ベッドで基本生活されていますが、大画面のテレビが設置されておりニュースや娯楽を楽しみにしておられました。
そんないきさつで、院長も自宅テレビを新調。
以前のもそこそこの大きさでしたが、思いっきり大画面に。
テレビの視聴時間は1日30分弱でしたが、大画面になったことで今までスマホで見ていた番組もテレビで見るようになりました。
ソファーはずいぶん後ろに移動。
でもこれなら、もっと年老いても、万一ベッドの生活になっても情報はクリアに得られそうです。
室内の電球も変えました。
介護施設では暖色が使われています。
暖かみはありますが、施設の入居者より若い院長にとっても暗く感じ、この明るさの下で本を読んだり書きものをする気にはなれません。
ムードよりも明るさが重要。
若い人とは感じ方が違い(白内障などで)より暗く感じるので、むしろより明るくした方が活動的になります。
(活動的を施設は求めていないのかもしれませんが)
LED仕様にしたこともあり、以前よりずっと明るくなりました。
少しムードのあった部屋も、明るくなったことで最初は戸惑いましたが、すぐ慣れました。
蛍光色ばかりでは味気ないですが、活動する場はメリハリをつけ明るくすると、読書も書き物もしたくなります。
明るくしたことで、汚れも気になるようになり、今年は毎日10分掃除を課すことにしました。
クリニックの通路階段も変えました。
階段は幅も広く問題ありませんが、人感式のライトは反応が悪くなっっていたので総入れ替え。
加えて、階段のステップには黄色い蛍光テープを貼ってもらいました。
緑内障で下方が見えにくい患者さんには、踏み外し防止でお勧めしていたのですが、実際に体験すると、階段のヘリがはっきり確認できるので上りも下りも安心できます。
スタッフは全員院長より年下なので、その恩恵はもっぱら院長だけかもしれませんが。
30代の頃には50代のライフスタイルの体験記やエッセイを読み、40代の頃には60代の…の自身としては、未来(老後)の生活を考える・想像することは、悲観よりむしろ楽しいことです。
年上の知人たちの活躍・行動を含むライフスタイルはまさにお手本。
今年も人生について、老後について学ぶこと多いだろうな~
昨年は多くの若い知人と縁が出来ました。
若い人の感性に触れることで、年下からも学ぶこと多し。
会いたいなぁと思われる人に。
話したいなぁと思われる人に。
『しない』のではなく『する』と決めよう。
老後へのグレーゾーンを行く院長。
未来(老後)を少しでも明るく!
今年もよろしくお願いします。
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