2025.7.8 大事な時に迷う
新大阪駅は人の渦。
一駅先の大阪駅も人人人。
今回は大阪で近視学会。
初めての会場は駅から徒歩圏内。
だからホテルも徒歩圏内に予約。
講演までに時間があるからと先にチェックインを済ませます。
大阪駅は以前から巨大でしたが、新開発で益々巨大化。
目指すホテルに向かう出口が見つからない…
グーグルも頼りにならず途方に暮れて構内のマップに見入る院長。
『どこ行きはりますの?』警備員のオジサン。
『ここ真っ直ぐ行って、尽き当たりを階段降りてまた真っ直ぐ行って、交差点を左曲がって…』
復唱し大まかに確認、そして『ありがとうございます』
グーグルよりもずっと人力の方が有能です。
所要時間を大幅に超えてチェックイン。
予定外の時間の浪費に、次の講演に間に合うか不安になってきました。
また巨大な駅で今度は会場に向かって迷うこと必至。
開演時間から10分遅刻すると、専門医の申請も不可になります。
確実な方法を選択、タクシーに乗り込みます。
『近いですけど○○へお願いします』
『聞いたことないなあ、ちょっと待って』(スマホで検索)
『あ~、うめきた(梅北)の新しいとこや~。わかりました』
○○は大きな建物のワンフロアの名前だったので運転手さんはわからなかったそう。
車は駅を突っ切ることが出来ないので、当然ながら道路を進みます。
『急ぎますの?』
『はあ、まあ。歩いて行けるのでしょうが、大きすぎてよくわからなくて…』
『ここの渋滞過ぎたらすぐやでね~』
大阪駅はクルーズ船のイメージなのだそう。
会場が先頭とするとホテルは対角線上に船尾。
降ろしてもらったのは北館。
会場は南館と判明。
1,300円払ったのに、走る走る…汗だくだくでぎりぎりセーフ。
今回は近視学会ということで、近視にまつわるあれこれが主題です。
最後までしっかり聞いてホテルに戻ります。
エスカレーターを降り、お洒落なテナントを抜けるとデッキが。
眼下には緑の公園、目上にはどのビルも『大阪駅』
矢印に従って歩いて行くと(メインの?)大阪駅に到着。
最短ルートなら近いはず。
でもグーグルもデッキとかモールを突っ切るとか指示してくれないし…
○南口とか△中央口とか、改札口も出口も多くよそ者には『知らんがな』
大事な時に駅で迷った高3の自分が蘇ります。
国立医学部志望の理系でしたが、私立の滑り止めとして候補に挙がったのは名古屋にある文系大学。
当時経済学部だけは、英語・国語必修+日本史・世界史・数学Ⅲから選択(もちろん数Ⅲ選択)の受験科目。
合格大学が新聞に載る時代、とにかくどこか合格していれば世間体が良いとの田舎ならではの意向。
進学する気はないものの、外国語学部を受験の友人と当日名鉄名古屋駅で待ち合わせることに。
待ち合わせ時間が過ぎても友人は来ません。
携帯なんてない時代。
15分待って彼女の自宅に電話。
『公ちゃんに会えないからって先に行きましたよ』
え~?!
ダッシュで受験会場へ。
15分遅刻でぎりぎりセーフ。
聞けば、友人の思っていた改札口と自身の思っていた改札口は違っていたのです。
友人も私も駅に改札口は一つしかないと思っていました…
名古屋は大きいのね~
片田舎の少女の無知ゆえの失態でした。
幸い新聞に名前が載り世間体は保たれた田舎の少女。
大学進学者も少ない地元で、『公ちゃんは4年制大学に行っても25歳までには結婚するんでしょう』と思わせる作戦?は、田舎で目立たず生きる既定路線だったように思います。
迷ったことも思い出になります。
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