2026.9.1 AIからの紹介

久しぶりの休日救急診療所への出務。

名古屋市の場合、内科一般の休日診療所は各区にあります。

眼科は専門科なので、中区の休日診療所でのみ。

今回は夜間(18時から21時が診療時間)。

 

院長は、休日診療所への出務もいつもと違う環境なので少しわくわく(イレギュラーを楽しむ)。

今回はどんな患者さんが来るのかな~

 

洗剤が目には入ったかも?!の幼児。

聞くと、入ったかどうかは定かではないが、流水で洗ったとのこと。

正解です!

何かが目に入ったらまず流水で洗うのは基本です。

診察をしてみれば幸い異常なし。

子供の場合、機嫌がどうか?ずっと(一時的でなく)痛がっているかもポイントです。

 

普段と違って静かな診察室。

休日診療所は、救急患者さんのためにあり、通常の眼科にある視野や画像機器はありません。

 

『目が痛いんです、緑内障だと思います』

 

Aさんは、前日から片目の奥が痛くなった。

気持ち悪くなったが吐かなかった。

痛み止めを飲んで横になったら楽になったが、本日、また片目の奥が痛くなって気分も悪い。

頭痛もしてきた。

AIに尋ねたら、緑内障だから眼科受診をと。

 

Bさんは皮膚科で処方された薬を飲んだら、片目が痛くなった。

視力も落ちた気がする(検査の結果問題なし)。

片頭痛のような痛みがある(片頭痛と診断されたことはない)

AIに尋ねたら、緑内障疑いで受診勧告。

 

Cさんは、昨日片眼がかすんだような気がした。

様子を見ていたが、またかすんだ気がした。

時々眼科に行っているが、こんなことは初めて。

AIに尋ねたら、緑内障疑いで受診勧告。

 

おそらくAIが念頭に置いたのは、急性緑内障発作。

閉塞隅角緑内障の人に起こりやすく、房水(ぼうすい)の出口の隅角が塞がることで、水の房水の流れが悪くなり眼圧が急に上昇します。

かなり眼圧が上昇(基準値10~20mmHgに対し40mmHg以上もざら)するのに伴い、眼痛(激痛)や目のかすみ、頭痛やはきけ、嘔吐が生じます。

ひどい頭痛のため、まずは脳外科を受診されることも少なくありません。

また、ひどい充血や瞳孔が中等度に開いた所見も見られます(特徴的)。

 

治療は、まず点眼や点滴で眼圧を少し下げた後に、レーザー治療や白内障手術(隅角を開きやすくする)を行います。

 

隅角が狭い人で中高年女性がハイリスクです。

 

さて、Aさん、視力も眼圧も全く以上ありません。

視神経乳頭陥凹拡大(ししんけいにゅうとうかんおうかくだい)を認めたので、緑内障発作ではないが、緑内障の検査(緊急性なし)を勧めました。

 

Bさんには、緑内障発作ではないことをお伝え(他異常なし)。

皮膚科の薬を飲んで起こった症状については、処方した医師に尋ねるように。

片頭痛も診断基準がある(自己診断で片頭痛ありと言う人が多い)ので、心配なら脳神経内科もしくは神経内科を受診するように。

 

Cさんも、緑内障発作でないことをお伝え。

少なくとも、眼科を受診していれば、眼科医には緑内障発作誘発されやすい患者かどうかはわかります。

心配なら、隅角を診てもらうといいでしょう。

 

症状を入力すれば、AIは受診を勧めるとは思いますが、まさかAIから3例も緑内障疑いで送られてくるとは?!

 

人はそれぞれ違う、同じ症状であっても。

だから、医師は診察も治療も目の前の患者さんに応じて。

AIから見れば、みんな同じ人、同じ症状、同じ治療。

 

『普段からかかりつけの生身の医師にもっと相談して~』と思った院長でした。

公センセも責任をもって質問にお答えします、ご相談を。

空港の救急診療所

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