2019.11.5 お茶はあちら…

秋は学校医にとって、就学時健診の季節です。

いつもの健診は、保健室で行いますが、就学時健診では、それぞれ教室が割り当てられます。

 

教室に入り椅子に座ると、担当の先生(男性)があいさつ。

『本日の記録係です。よろしくお願いします。あ、それからお茶はあちらです』

『あちら?』の方向を見ると、教室の隅の机の上に湯のみが乗ったお盆が。

用務員さんが、早めに持ってきて置いていったようです。

『今日はビュッフェなんですね~』と茶化す院長(オバサンならでは)。

傍にいたベテラン先生(女性)が気が付き、『すみませ~ん』と慌ててお盆を取りに行って、お茶を出してくれました。

 

『一応来客だから、お茶は直接お出ししないとね。客に取りに行かせるのではなくて』諭すように院長。

『た、大変失礼しました』(汗)

A先生は、どう見ても、息子たちと同世代。

聞くと、1年目だそう。

お茶出しなんかしたことないんだろうな~

男女雇用均等法の下でも、新米研修女医(院長)は、医局でお茶やコーヒーを出すこともあったし、流しに湯飲みやカップが積んであれば、洗っていたな~

教えられてやったわけでもなく…

やらなくても良かったのかもしれないけれど…

気が付かないのよね~きっと。

うちの息子も思いやられるわ~

 

 

就学時健診は、緊張する子供たちも多く、スムーズとは言い難いのですが、無事終了。

視力がB(0.9以下)の子は眼科で再検査を。

緊張で上手く検査できなかったのか、屈折異常などの原因があるのか、確認してくださいね~

その他、気になる所見があった場合は保護者に伝えます。

 

教職員や生徒は毎年変わりますが、小学校3校20年以上学校医をやっている院長としては、学校の生き字引みたいなもの。

そして、児童を見る眼差しも変わってきます。

小学生になるって、こんなに大きくなるんだわ~と、未就学児の息子たちの成長を思い描いていた頃。

中学生になるって…(中学校の学校医もやっています)と、小学生の息子たちがたくましくなるのを思い描いていた頃。。

息子たちが、その年齢も越してしまうと、生徒たちを慈しむ眼差しの院長です。

そして、今回、フレッシュな先生が記録係でついてくれて…息子たちを重ね合わせてしまいました。

 

『仕事がちっともはかどらなくて、毎日遅くまで残っています。同僚の先生たちから色々アドバイスいただけるので助かっていますが』

『最初は、どんな仕事でもみんなそうよ。まずは、目の前のことを確実にこなしていくこと。3年たてば、少し周りが見えてきますよ』

職業人として老婆心ながらアドバイス。

 

長男が小学1年生の時のある日の連絡ノート。

担任は、卒後3年目の若いB先生(男性)。

『〇(長男)君が、帰り際泣いていました。聞くと、今日(木曜日)は、お母さんが遅くしか帰って来ないからとのこと。

二人で色々話をしました。

お母さんも頑張っているから、〇君も強くなるよう私と約束しました』

長男就学と同時に大学院生になった院長。

休診日の木曜日は今までは、保育園の早いお迎え、母親と遊べる特別の日。

なのに、木曜日は朝早くから夜遅くまで大学なので、ずいぶん寂しかったようです。

今は、『母親なんてどうでも~』の長男ですが、泣いたことと先生に言われたことは覚えているそうです。

そして、母(院長)もそのことを励みに、大学院生活を両立させました。

 

一片の思い出になれる先生に。

A先生、応援しています。

若者、頑張れ!

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