冬季オリンピックも終わり眼科医として思うこと。
『あれっ?!最近(近年)雪目(ゆきめ)の患者さん来ないな~』
雪目とは、雪眼炎(せつがんえん)とも電気性眼炎とも呼ばれ、単的に言えば目に生じたやけどです。
雪眼は、目が雪に反射した紫外線に当たり過ぎると、黒目(角膜)や白目(結膜)に炎症が起きます。
雪は、白いため太陽からの紫外線を強く反射する特性があり、スキーやスノーボードを楽しんだ人が翌日『目が痛くて…』『目がショボショボして…』と来院されることが以前は多かったのです。
雪眼が周知されるようになってきたのか、はたまたスキーやスノーボードをする人が(こうクリニックの周りでは)減少しているのか…
そういえば20年くらい前にインターハイ目指していたY姉弟はどうしてるかな。
今回、院長は自分が雪眼になった貴重な体験をしました。
南極は当然紫外線が強いので、顔中に日焼け止めを塗り、フェイスマスク、帽子、耳当て。
眼鏡でほぼ過ごした院長は、目隠し帽の開いた部分にゴーグルを装着。
このいでたちで、野外活動をしていました。
その夜はちょっとお洒落をする夕食の日、私の素顔をスタッフ(外国人です)に見せたいと朝からコンタクトレンズを装用。
野外活動に出かけました。
眼鏡なしの素顔の写真を撮ってもらうためにゴーグルも外し、チーズ!
真っ白な雪、氷河、ペンギンなどコントラストの素晴らしいこと。
つい見とれて、ゴーグルをつけずにそのまま活動していました。
その晩、目がショボショボする、ゴロゴロ、痛い症状が出始めました。
これが雪眼の症状なのね…実体験。
本来は、眼科医が細隙灯顕微鏡で確認診断するのですが…
船医さんはいたけれど、眼科はよくわからないだろうし…
自己診断治療開始、持参の点眼薬にて約1日で改善しました。
雪眼は、一般には雪のある場所にいたことが原因ですが、他にも原因があります。
強い太陽の照り返しは、アスファルトや海岸の砂浜でも起こります。
夏に部活を一日中していたとか、海水浴に行った後も同様の症状を起こします。
特に野球部・サッカー部の子たちは、一日中屋外で活動しているため、充血やショボショボで来院されます。
もはや、スポーツ用ゴーグルをしたほうが良い時代だと思います。
吉本新喜劇では池乃めだかさんの皆既日食(めだかさんは小さいので、前面に大きな人が立つと見えなくなる)が有名(ファンしか知らない?)です。
実際の皆既日食で太陽を直接見るときも強い紫外線を浴びないため、ゴーグルをして観察しましょう。
また、溶接現場でもよく起こります。
産業医(院長も一応産業医です)がいれば、職場安全管理にてゴーグル装用での作業を徹底させていると思います。
『ゴーグルつけて溶接しましたか?』の問いに『つい、面倒で…』と答える患者さん。
眼はとても痛そうです。
溶接の光の中の紫外線は、角結膜炎(黒目・白目)も起こしますし、皮膚炎も起こします。
また、可視光は網膜障害(目の奥)を起こすこともあります。
意外に、この職業の患者さんは、注意喚起してもあっけらかんとしていることが多いです。
ホントに怖いんですから~
スマホで撮った写真は、素人が撮ってもコントラストがはっきりしていてとてもきれいでした。
でも、この旅行中、スマホをいつも携帯していたのは日本人だけだったような。
雪眼にならない程度に、思い出は自分の目に・心に。
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『そのショールって本物でしょう?!』
某地方デパートのレストラン街。
名前を書いて順番の椅子に座って間もなく、隣から声を掛けられました。
『はい』
『そうよね~、モノがいいもの。ミンクかしら?』
『さあ、いただき物なんです。知人の形見と言うか。もう30年も前のですけどね』
実際、この時着けていた毛皮のショールは頂き物。
若かりし頃赴任した病院の忘年会の催し物(新人ノルマ)の為に、元芸妓(80歳近く)さんに日本舞踊の弟子入りをした院長。
泥縄式の稽古をつけてもらい当日披露。
姐さんは既に癌が見つかり、最後の弟子?ということもあり、そのショールを院長に分けてくださったと言う訳。
ずっと桐ダンスの中でしたが、箪笥の肥やしでどうする?と、少し前からコートに合わせて使うように。
天国の姐さん、使っていますよ~
さて、毛皮談議で終わったわけではなく、今度はその人(仮にAさん)は、自身の毛皮の持ち物や昔のあれこれをお話。
院長『そうですか』『素敵ですね』などなど相槌。
『あなた、何かお仕事してるでしょ?!』
『はあ、まあ、一応』
『やっぱり。働いています!って顔してるもの。私もそうなの』
結構なお年のよう。
『すごい!そうなんですか?!』
『私、ずっと化粧品のセールスやってるの。今年、84よ!今日はお客さんとご飯食べるつもりだったけど、向こうの都合が悪くなって、一人で来ちゃった』
お~!
院長もそのくらいの御年お姉さまから見たら小娘です。
『あなた、○○歳くらい?』
誤差範囲で合っています。
さすが化粧品セールスレディ。
院長の手元には文庫本。
気付いているはずもなく。
『なかなか順番進みませんね~』
『回し方がダメなのよ。見てきてごらんなさい。空席は何席かあるでしょ。でもウエイトレス(懐かしい単語)が一人しかいないから、お客さんが帰っても片付けられないのよ。もう一人二人ウエイトレス入れないとね~』
席を立って覗いてみると、おっしゃる通り。
ホールは20代の女性スタッフのみ。
スタッフ募集の貼り紙も。
経営者(院長)としても反面教師。
Aさんよく見ています。
院長が、なぜこのお店に決めたかというと、他よりは空いていたから。
Aさんは全てのレストランを制覇しており、今日はオムライスという気分になったそう。
『確かに、おっしゃる通りですね…』
『まあ、しばらくお話しましょ』
同じ船に乗った縁ということで、見知らぬ人のお話もそれなりに。
確かに、一人で待っているよりは(でも文庫本持参したし、スマホもあった)何となく待つ時間は短く感じたような…
Aさんがやっと呼ばれて『お先にね~』
『ごゆっくり』
ほどなく院長も呼ばれました。
名古屋でも食べられるのに、違う地に来てオムライス。
出てきたのは、かなりの量。
待った甲斐があって美味しくいただきました。
ひとつ隣のテーブルのA さん、院長と同メニューを食べていました。
ぐいぐい来た84歳のお元気なご婦人。
自分が声を掛けられ易いのか?
知らない人と話すのも面白いからいいけれど。
84歳になって一人でご飯を食べに行き、若い人と話す。
院長もお手本にしたいです。
程をわきまえて。
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今年はスギ花粉が非常に多く飛散しています。
スギ花粉症持ちの院長にとっては、久しぶりの当たり年です。
自身は、目の症状はなく鼻に出るタイプ。
くしゃみ鼻水鼻詰まりがここ数日で一気に悪化し苦しい思いをしています。
(院長が鼻声なのはそのせいです)
院長がここまで悪化したのは…
初期療法を今年は開始しなかったこと。
初めて花粉症症状が生じて以来、気を付けていたのは、たとえスギ花粉症が生じたとしても最小限・生活に支障がない程度にしようとするための治療。
スギ花粉が本格飛散する少し前から、抗アレルギー点眼薬や内服を開始すると、アレルギー反応が抑えられます。
もちろん、花粉の曝露を控えることや、花粉を室内に侵入させないことも大事です。
名古屋ウイメンズマラソンはいつも3月初めの日曜日。
10数年前にマラソンに打ち込んでいた院長は、花粉症対策(内服・マスクも付けて)しての練習・本番。
自己ベスト(4時間19分)を最後に勝手に勇退?した院長ですが、花粉症のためには良かったのかも⁈
例年2月初旬から内服の院長ですが、今年の2月は夏の地域・しかもスギどころか植物もない地域を旅していたので油断していました。
結局帰国してから辛い思いをしています。(ちなみにスギ花粉症は日本特有で、英語圏では牧草(hay)が主です)
目に来る人、鼻に来る人、どちらにも来る人とも初期療法は有効ですが、今年は時すでに遅し。
症状が出たら、速やかに受診しましょう。
毎年、ほぼ変わらず1年に1~2度来院の患者さんと再会するのもこの時期。
子供の患者さんの成長ぶりを見るのは嬉しいですが、結構アレルギー性結膜炎症状がひどくなってから。
しかし、前回の点眼薬が効いているなら(効いたから1回だけ受診)、もしくは変えた点眼薬が効いているなら、所見が大きく変わらない場合同じ点眼薬を処方します。
帰宅時の人口涙液での眼洗浄や、生活指導も併せて。
一昨年、アレルギー性結膜炎に点眼薬ではなく、軟膏(塗り薬)が発売されました。
先日勉強会があり、再度機序使用方法について確認。
1日1回まぶたに塗るとかゆみが軽減する。
大体決まった時間に1日1回塗ります。
まぶたを通して、結膜(まぶたの裏側)に浸透していき、かゆみを抑えます。
1日1回で簡便である、目薬が上手くさせない人にはいいと思います。
小児にも可能です(が、12歳未満の小児等を対象とした臨床試験は未実施)。
また、目のかぶれや目の腫れには効果がありません。
その場合は、別の軟膏を処方します。
軟膏=まぶたの炎症に効くというイメージが先行する中、新発想の薬です。
アレルギー性結膜炎への効能はほぼ同じですが、化学構造や作用機序・点す回数・刺激などで異なります。
そこに患者さんの特性も加わってきます。
所見の程度・かゆみの感じ方・性格・年齢など。
新しい薬はどんどん発売されますが、新しければ良いというものではない。
目の前の患者さんに合った薬、というのが大事。
新しい薬は処方する価値はありますが、現状が安定していれば、変えずにというのが院長のスタンスです。
また、時にはステロイド点眼薬の追加が必要なこともあります。
これも眼圧上昇など副作用の有無を確認し、対処できる眼科医だからこその処方になります。
鼻づまりとガラガラ声で筋トレに行ったら、『花粉症の時は無理しないでお休みしてください』
しばらくおこもり生活。
おうちでドラマ三昧⁈WBC観戦⁈楽しみます。
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開院してから生まれた三男の育休どころか産休も取らずじまい(出産前日まで診療、産後1週間で復帰)。
今更だけど育休欲しい~。
自分を育てる休み!
ということで、出来るだけ遠くへ、今まで休んだことのない長いお休みを。
開業医に有給があるはずもなく(産休・育休もない)、自分と患者さんとの兼ね合いのみ。
女性医師だから出産したら長期休暇(産休育休)で休診するんだ…と思われるのが嫌で頑張った30代。
その息子も社会人。
患者さん、スタッフに『すみませ~ん』と心の中で詫びながら、精一杯のお休み(2週間)を決行することにしました。
2週間休診にする覚悟!
幸い、2人の先生に代診してもらえることになりほっ。
水面下で静かに旅立った院長でした。
さて、ツアー一人旅。
飛行機と船を使います。
参加者は世界各国何十か所と旅した人ばかり。
毎月旅行している人達も。
退職金で、遺産で、資産運用で…
行った国・場所自慢大会のよう。
院長、蚊帳の外です。
遠路はるばる出かけた先の大自然は素晴らしかったです。
船は実はクルーズ船。
さすがに、今回の旅の達人たちもクルーズ船体験者は皆無でした。
午前午後船からボートに乗って探検?に出かけます。
超厚手のジャケット・救命胴衣に防水強靭な長靴で歩きます(というよりトレッキング)。
ガイドさんたちが、先に下見をして歩く個所に旗を立てたり見守りをしています。
探検家なら苦労して進んだ大地を、自分も苦労して歩いたとはいえ、足元にも及ばない(が、結構疲れました)。
動物、景色どれもどれもTrès bien!(トレビアン:仏語で素晴らしい)
この船はフランス船で、ゲストが約200人、スタッフが約160人とのこと。
国籍も約50か国とのこと。
院長は、船では出来るだけ一人で行動。
外国人の中の日本人を味わうようにしました。
朝のエクササイズに参加したり…
ハンサムなフランス人(Aさん)が指導、きつめの体幹トレーニングについて行けたので40歳くらい?と聞かれました。
いや、Aさんが40歳くらいに見えるのに…と実年齢を答えると信じられない!と。実はAさんは29歳だった!外国人の年齢は?です)
ジムで走ったり…
外国人はジム利用多し。
レストランはインドネシア人のスタッフが担当、こちらは片言英語と指差し。
だんだん日本語で『もっと~』『少し』など覚えてくれました。
ダンス教室に参加したり、折り紙教室(フランス流ハト)や栞作り(イベント担当のAさん)に参加したり。
毎回うまい下手は関係なく『Très bien!』
お陰でスタッフと知り合いにもなり、またまた『Très bien!!』
そして、毎日聴いたピアノコンサート。
院長は、不覚にも涙が溢れてしまいました。
聞いたことのある曲、名前を知っている曲、知らない曲。
どれもが深く自分の奥に染み入ってきました。
Très bien!!
船長主催のパーティーもあり、日本人勢は準備不足(そんな船だと知らなかった)。
院長もいつも着ているワンピースとスカーフ・ナースサンダル(船内用)というギリギリセーフ?という格好。
外国人のスパンコールやラメ入りドレス、オフショルダー・深いスリットのロングドレスにハイヒールを粋に着こなしている姿にTrès bien!
旅の終わりには、多くの国を旅する人たちを羨ましいと思わなくなりました。
自分の着地点は日常であり、診療をすること。
それを確認する旅でした。
『眼科はせ川こうクリニック』を支えてくれる皆様、ありがとうございます。
毎日ずつ少しずつ掃除・整理整頓・断捨離癖が付いてきた院長です。
ある日机の下に置いてある電話機に目が行き…
これっている?
息子たちが学生の頃は、保護者の連絡先には固定電話番号を書くのが
ほぼ常識だった時代。
もし携帯電話番号(ガラケー)だけだったら、『あそこの家、固定電話ないの?』
『固定電話がないと信用に関わるよね~』などと話していた時代。
うちの電話機も家具屋さんで購入した電話台に鎮座していました。
『もしもし、はい、長谷川でございます』よそ行き声で。
もう随分言っていません。
小学生の息子たちが丸覚えで、受話器を取ると『はい、長谷川でございます』と言うので表向きは上品な子供さんと思われてたのも懐かしい思い出。
さて、スマホが普及するようになって、我が家もご多分に漏れず固定電話は使用しなくなりました。
勧誘や選挙の留守電が時折入るだけ。
毎月基本料金とユニバーサル使用料を払い続けて早幾年。
単身・家族のいるスタッフ全員(院長より若い)に尋ねたところ、全員スマホのみ。
家電(固定電話)なし。
解約決定。
固定電話を引いた時の思い出ともさようなら。
院長は単身地方病院赴任になって初めて自分の電話を引きました。
確か12~13万だったような。
高い買い物と同時に大人になった、独立した、制限されずに電話が使える!などと思ったものです。
戻ってくる?なわけないか…
NTTの営業さんに家電の権利金について尋ねたところ『ゼロ円です』
金の暴騰に反して何たる暴落。
実家の固定電話の末尾2桁は、2桁の若い番号です。
田舎の小さな町で電話を引いた順番の番号そのものと、小さい頃祖母から聞かされました。。
明治生まれの祖母。
戦争未亡人でしたが、助産師(当時は産婆さん)の資格を活かし助産院を切り盛りしていました。
助産院を建てる前は出張して自宅分娩の介助をしていた時代。
電話番号は、役場など公共機関の00から始まり、祖母は女手一つで勝ち取った(権利を得た)番号という自負があったようです。
私の小学校の同級生も大多数が、祖母に取り上げられていました。
子供の頃はお産が立て込むと親戚のおばさんたちが駆り出され、お湯を沸かす人・食事を作る人・加えてお産の声・赤ちゃんの声が混じり合い…
電話も一般家庭より需要があったため、よく鳴っていました。
子供心にも、普通のおばあさんとは違う祖母。
中学1年の時に祖母は亡くなりましたが、自宅電話の処分に当たり、久しぶりに祖母との思い出が溢れてきました。
帰省も墓参りもさぼりがちで、両親はきっと罰当たりと思っているかもしれませんが、ふと思い出すことこそ孝行であり、自分は誰かにふと思い出してもらえる一抹の人になりたいと思っています(言い訳?)。
自身は、固定電話・携帯電話の番号ともに何の思い入れもありません。
初めての固定電話・携帯電話ともに数個の中から縁起がよさそうな番号を選んだくらいです。
今は携帯電話の通話ばかりなので、よそ行き声もかかってきた相手が通知された時だけ。
あとは、クリニックの受付から転送された時。
この時は、昔取った杵柄?(マナー)で、『もしもし、お待たせいたしました。長谷川です』と対応。
当院の受付スタッフも気持ちよく電話応対しています。
見えないからこそ、声は大事。
さようなら、我が家の固定電話。
処分に当たって、思い出がぞろぞろ。
記憶の中にあれば良し。
そういえば、いまだに小学校の同級生の電話番号を覚えている院長です。
*2月10.17.24(連休翌日のため)はブログお休み、次回は3月3日です。
ランニング(マラソン)をしていた頃。
まっすぐ走っていたら突然小さな子がぶつかってきました。
前を見て走っていたので、当然子供2人と小型犬を連れた女性が歩いているのは見えていました。
が、突然ドン!
『ひあ~!』と声を上げたのは私。
『大丈夫ですか?』と尋ねるものの、子供たちは何もなかったように駆けていきました。
女性と犬もそのまま散歩を継続。
『大丈夫ですか?』と聞かれなかった私は『痛っ!』と立ち止まり。
それからは走れません。
整形外科を受診すると右足首の捻挫。
走っているときに子供や犬の存在は確認していたけれど、まさか飛び出して来るとは想定外。
オバサンランナーが走ってくるの、見えてなかった?
よく子供の飛び出しによる交通事故のニュースを聞きます。
注意力が大人より未熟なこともあると思いますが、視野も成人に比べ狭いのは事実です。
正常成人では、左右150度上下120度。
子供(6歳)では左右90度上下70度。
視野が狭いため、気づくのに遅れる可能性があります。
また興味や関心のあることに集中してそちらを安全より優先してしまう(いわゆる視野が狭い)ことも要因。
ぶつかってきた子供も、きっと目の前の興味のあることが優先で、遠くから走ってくるオバサンランナーに気づかなかったに違いありません。
リールに繋がれながら走っていた犬も。
子供に怪我がなくてよかったけれど、自分は怪我してしまった(2か月ランニング中止)。
以後小さな子供がいたら前方要注意警報。
そして小型犬は苦手になってしまいました。
親はもちろん一般の成人も子供の視野の特性を知っておくことは有用です。
眼科医である院長は、ふだん病気による視野障害の有無や進行を確認しています。
視力も大事ですし、視野も大事です。
視力も視野も急激に変化しなければ、患者さんは自覚しません。
運転免許の視力よりずっと下回っているのに、自覚がないまま運転している人もいます。
眼鏡で矯正できるなら正しい眼鏡処方をしてもらい(直接眼鏡店ではなく眼科がベスト)ましょう。
また、眼科を受診すれば、他の病気があるのかもわかります。
視野検査では正常でも、眼球運動が衰え、加齢とともに運転時の視野も狭くなりがちです。
運転免許においては、視力が重視されますが、眼科医の立場からは視野も大事です。
視野障害は、目の動かし方でもカバーできることもあるので眼科医にご相談ください。
昨年知人からもらったプレゼント。
上質な紙の3年連用日記。
10年日記を2クール続けた後、日記を書くのを止めた院長。
楽しいことも書いたけれど、辛いことや怒りもたくさん書いていた自分に嫌になり、過去との訣別。
日記は付けない、過去は振り返らない。
でも久しぶりに素敵な日記帳をもらい、心機一転『プラスのことを書く日記』と位置づけ、書き始めることにしました。
良い事ばかりあるわけではない毎日。
でも、一つぐらいは些細でも良いことは見つかる。
その日の良いことを考えるのは幸せホルモン(オキシトシン)が分泌されるし、良いことを探す・思い出すのは加齢により物理的にも精神的にも視野の狭い人にならないようにと自戒を込めて。
嫌なことや腹が立つこともありますが、書くなら捨て紙。
まだまだメモ程度の日記ですが、まず1年書いてみようと思います。
物事をしっかり見よう、視野を広く。
目だけでなく心もそうありたいです(まだまだ…)。
壁紙の小さなめくれ。
見つけてしまうとに気になるもの。
院内を回ると、すごく目立つわけではないけれど同様の傷みがちらほら。
壁や天井、清掃の具合などは人によって感じ方は様々。
国によっても随分違います。
院長もずぼらではないけれど、徹底した綺麗好きでもなし。
しかし、毎日小掃除(10分くらい)を始めたことと、掃除を仕事にしていた知人の影響で、以前よりちょっとした汚れや不備が気になるようになりました。
ということで、久々の院内内装工事。
開院当初は、オーソドックスなモスグリーンの内装でした。
が、自分の好みではなかった!と、もやもやしたまま診療していました。
自分が好きなのはピンク(今は赤)だから…と、ピンクを基調とした壁紙や花柄の壁紙で刷新。
その後、似たような色合い、柄でリニューアルしてきました。
(残念ながら、同色の場合ほとんど気づかれません)
ここ最近、以前より変化や自由を好む院長。
壁紙カタログを見て、今までと変えようと決心。
白を基調にしました。
廊下の通路は白のレンガ調に。
ミーティング室は白の花柄に。
視野検査室は白基調の北欧風に(暗室なのでほぼ見えない)。
そして検査室は束の間の水族館にしました。
池袋のサンシャイン水族館の水槽からの眺めの写真がそのまま壁紙になっています。
待合室から検査室に入るとき、水槽からの眺めが飛び込んできます。
マンタやたくさんの魚(種類は不明)など。
しっかり見たい人は、検眼前後の待合の時間にご覧になれます。
少しでも楽しんでもらえたらな~と、院長の遊び心です。
外の花壇も毎月花屋さんにメンテナンスをしてもらっています。
季節ごとに、選りすぐりの花々とデコレーション。
当院は、開院してずいぶん経ち経年劣化は避けられませんが、古さを感じさせず気持ちよく来院していただくために、メンテナンスを怠らないようにしています。
院長自身も同様。
先日Aさんが20年ぶりに来院。
子供さん2人も当時患者さんで、遠視や近視、結膜炎など良く通院されていました。
(名前を見ただけで患者さんだけでなく、家族やエピソードも芋づる式に出てくる院長)
『Aさんこんにちは。お久しぶりです』
『センセ~久しぶり~年取ったね~』
は?!(一瞬の間をおいてしまった院長)
『あのさ~、右目のここ、腫れたんだけどさ~』
20年経ってAさんも50代ですが、変わらない話し方。
子供さんたちの近況も聞き、無事診療も終了。
それにしても、直球で経年変化を指摘されてしまいました。
美容にすごく気を遣ったり、お金をかけているわけではありません。
が、それなりに努力はしているつもりだったのですが。
『全然変わらない』と言ってもらえることもあります。
さすがに気を遣ってくれていることは百も承知。
でも嬉しい。
クリニックと同様に業者を介入して経年劣化を防ぐか?
アンチエイジングに乗っかる?
いやいや有機物の人間は過度に外見(若さ)にしがみつかず、その分中身で補えばとも思います。
経験と知識は豊かになってきているはず。
けっこう熟成ワインになってきたのでは…と少々自惚れ。
オバサンだけどオバサンじゃない。
院長のできる範囲で、身繕い心がけます。
水槽の世界、覗いてみてください。
昨年大晦日に無事篠座神社の眼御守が届きました(ほっ)。
手紙とともに。
『中略~大神様の尊い御神徳がかがふりますようご祈念申し上げ、右、取り急ぎお届けのご挨拶といたします。』(原文ママ)
今年一番の御守は篠座神社の眼御守。
クリニックの診療だけでなく往診もする院長は、常々老後の生活のことも考えてしまいます。
往診は、老後についても転ばぬ杖を学ぶ場でもあります。
『テレビが見にくい』往診先での訴え。
眼鏡で調整できそうです。
『眼鏡を処方しましょうか?』
『でも、たくさんあるからいらない』
テレビは小型サイズ。
テレビの位置を前にするか、椅子を前に持っていくかの提案に『でも、ここから見たい』
眼科医、力及ばず(というか説得できず)『もう少し様子見ましょうか…』としか。
別の個人宅では、ベッドで基本生活されていますが、大画面のテレビが設置されておりニュースや娯楽を楽しみにしておられました。
そんないきさつで、院長も自宅テレビを新調。
以前のもそこそこの大きさでしたが、思いっきり大画面に。
テレビの視聴時間は1日30分弱でしたが、大画面になったことで今までスマホで見ていた番組もテレビで見るようになりました。
ソファーはずいぶん後ろに移動。
でもこれなら、もっと年老いても、万一ベッドの生活になっても情報はクリアに得られそうです。
室内の電球も変えました。
介護施設では暖色が使われています。
暖かみはありますが、施設の入居者より若い院長にとっても暗く感じ、この明るさの下で本を読んだり書きものをする気にはなれません。
ムードよりも明るさが重要。
若い人とは感じ方が違い(白内障などで)より暗く感じるので、むしろより明るくした方が活動的になります。
(活動的を施設は求めていないのかもしれませんが)
LED仕様にしたこともあり、以前よりずっと明るくなりました。
少しムードのあった部屋も、明るくなったことで最初は戸惑いましたが、すぐ慣れました。
蛍光色ばかりでは味気ないですが、活動する場はメリハリをつけ明るくすると、読書も書き物もしたくなります。
明るくしたことで、汚れも気になるようになり、今年は毎日10分掃除を課すことにしました。
クリニックの通路階段も変えました。
階段は幅も広く問題ありませんが、人感式のライトは反応が悪くなっっていたので総入れ替え。
加えて、階段のステップには黄色い蛍光テープを貼ってもらいました。
緑内障で下方が見えにくい患者さんには、踏み外し防止でお勧めしていたのですが、実際に体験すると、階段のヘリがはっきり確認できるので上りも下りも安心できます。
スタッフは全員院長より年下なので、その恩恵はもっぱら院長だけかもしれませんが。
30代の頃には50代のライフスタイルの体験記やエッセイを読み、40代の頃には60代の…の自身としては、未来(老後)の生活を考える・想像することは、悲観よりむしろ楽しいことです。
年上の知人たちの活躍・行動を含むライフスタイルはまさにお手本。
今年も人生について、老後について学ぶこと多いだろうな~
昨年は多くの若い知人と縁が出来ました。
若い人の感性に触れることで、年下からも学ぶこと多し。
会いたいなぁと思われる人に。
話したいなぁと思われる人に。
『しない』のではなく『する』と決めよう。
老後へのグレーゾーンを行く院長。
未来(老後)を少しでも明るく!
今年もよろしくお願いします。
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眼科医なのに?目の神様詣で・目の神様巡りを趣味(罰当たり)とする院長。
今回は福井県大野市の篠座(しのくら)神社です。
篠座神社は、717年の創建と伝えられており、神域一帯が湧水地となっています。
大己貴大神(おおなむちのおおかみ)が「目の病気に効く霊水を与えた」という伝説があり、「篠座目薬」と言われて遠方から水を汲みに来る人も多いとのこと。
門から本殿に入るまでには、木々の小道になっており神妙な気持ちになります。
どれくらいの参拝客が…と期待しながら歩いていくと、他には1組。
あれ?
御霊泉が竹筒から湧き出ています。
眼をこの水で清めて眼病治癒を願ったようです。
ひしゃくもおいてあり、眼を清めるときは左目→右目の順が良いそう。
洗い流すことは、感染源の細菌やウイルスを減少させたり、異物を除去したりするのには最も基本的なことです。
抗生物質もなく、もちろん外科的な手法もない時代には(なにせ1000年以上前!)、唯一の眼病の治療方法だったのでしょう。
慢性的な病気(白内障・緑内障・黄斑変性症など)は平均寿命から考えてほとんど発症に至らず、ほとんどが急性的な病気(結膜炎やものもらい・何かが目に入ったなど)だったなら、洗い流す効果もあったことは否めません。
むしろ、原点なのかも。
医学の進化に伴い、眼科医が患者の目を洗うことはほとんどなくなりました(酸アルカリが大量飛入の時くらいか)。
抗生物質の点眼薬も何種類もあります。
眼を洗いたければ、水道水でなく人口涙液を勧めます。
でも1000年後にはどうなっているのでしょうか?
眼のお守りは必ずいただきます。
社務所に行くと…あれあれ、○御守、△御守…一か所だけ空になっている…
ん?!眼御守がない!
『眼御守が欲しいのですが…』
『すみません、今売り切れていまして…入荷しましたらお送りします。ここにお名前・住所・電話番号を。先にお支払いください』
眼御守…恐るべし。
ダントツに人気?があるようです。
参拝者が少ないなどと侮れません。
御守が売り切れ!
そんなことある?
御守は後日郵送されるのを楽しみに待つことにします。
大野市は、とても辛い大根おろしを合わせた『越前おろし蕎麦』が有名。
この地のお蕎麦を食べるのは2回目です。
郡上の病院に赴任していた若かりし頃。
郡上踊りが有名な地で、院長も地元の仲間に入れてもらい踊りに加わりました。
お陰様で、郡上踊り保存会からお免状を(上手に踊ると認定される)。
その実力(というほどでもない)が買われてか、ある日、大野市まで郡上踊りの披露・普及のキャラバン隊に加わりました。
郡上から国道158線を走り大野市へ。
踊りの前に食べた名物のおろしそばの辛かったこと!
当時20代だった院長は、保存会のオジサン・オバサンたちが平気で『美味しい、美味しい』と一気に食べるのにびっくりしました。
今回辛いだろうな…と口にしてみると、『あれ?!そんなに辛くない!』
加齢により味覚が鈍になったのか、『酸いも甘いも噛み分ける』と言うように、辛い(つらい)経験もその後たくさん経験したからこそ辛い(からい)も和らいでいるのかも。
大人になったな~(今更言う?)
あの時には想像もしなかった、楽しいことも良いことも、悲しいことも苦しいことも経験した人生。
まだまだ続く…
年始にさすがに御守り売り切れ中はないはず。
今頃増産体制!?
年始までに届くことを祈らなきゃ(かれこれ2ヵ月…)。
良いお年をお迎えください。
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→目の霊山
→鎌倉好き
読んだ本の舞台へ…今風に言えば聖地巡礼。
新聞で太宰治の作品『津軽』に関する記事を見た時、以前『津軽』を読んだことを思い出しました。
弘前・青森・ねぶた祭・ストーブ列車・特急しらかみの旅・酸ヶ湯温泉など過去何回かスポット的に訪問している青森県。
『津軽』を読みながらJR津軽線で北上、北端の竜飛岬までが今回の弾丸旅。
2022の災害で蟹田以降は運休のまま。
乗り合いタクシーで北上します。
はるか向こうに北海道が見える竜飛岬は、歌の通り北の外れです。
津軽の三厩(みんまや)地区の描写は、文学碑にもあります。
風が強く竜飛岬・階段国道・文学碑以外は読書の時間。
さて、帰りに少し時間があったので、『津軽』にも地名が出てきた大鰐温泉へ。
弘前からほど近い温泉町です。
津軽藩の湯治場として栄えた街です。
真っ先に向かった先は、湯魂石薬師堂(ゆだまいしやくしどう)。
結構有名だと思っていたのに、誰もいませんでした。
津軽藩主津軽為信が、難治の眼病を患った。
ある晩、夢の中に薬師如来が現れ『大庭の茶臼山公園下から湧き出る温泉で目を洗えば治る』とのお告げがあり、そのお告げに従って葦原を探させた。
大石の下から熱湯が湧いているのを発見し、その温泉で目を洗ったら、難治の眼病が治ったとのこと。
為信は大変喜んで、そこに薬師堂を立てたとのこと。
ワニの口から熱い湯が出ており、触ると『熱い!』
体温よりかなり高い温水による滅菌効果があったのでしょうか?
難治の眼病と言っても、温泉水で改善するくらいなら、前眼部眼病変だったのか??
ともあれ、眼病に対するご利益はあるようです(お守りはない)。
温泉水を出すワニはずっと見てても飽きません。
足湯(ぬるめ)に浸かりながら口から温泉を出すワニを見ていると『ワニの涙症候群』が浮かんできた院長。
目の前のワニは口から温泉、昔勉強したのはワニの目から涙。
『ワニの涙症候群』とは、顔面神経麻痺から回復した患者さんが食事中に涙を流す、顔面神経麻痺合併症のひとつです。
発症から6~9か月後に出現し、頻度は3.3%。
ワニは食事中に泣くという14世紀の古い物語や、ワニが獲物を食べるとき偽善的な涙を流すという伝承から由来するとか。
顔面神経障害後の再生神経線維が、回復過程で、顎下腺から涙腺へと間違って誘導された結果、咀嚼や味覚刺激の際に、唾液分泌の代わりに涙液分泌が起こると考えられています。
患者さんに遭遇したことはないけれど、記憶の片隅に勉強したことが残っていました。
もう一度呼び起こして勉強できたのも、医学生時代の下書きがあるから。
さて、足湯だけでなくご利益のあるお風呂に入らねば。
駅前に大浴場や売店完備のコミュニティセンターがあるものの、やはり此処は公衆浴場に入りたい。
地元民の御用達、老女たちの中に入っていきます。
『やっぱり温泉は良いね~』
大鰐もやしも名物。
温泉水で生育する売り切れ必至のもやし。
大鰐もやし公認のもやしラーメンを食べます。
1本1本が『1本でも、もやしです!』と主張するくらいのシャキシャキです。
津軽を旅しながら『津軽』を読み切り、前回とは違う読後感。
新しい本を読むのも楽しいけれど、再読もまた楽しいと思うこの頃。
思いがけず見つけた眼に効く温泉。
最後は、青森名物『味噌カレー牛乳ラーメン』で〆。
スポットで出かけるのは非効率と思われがち。
でもスポットだからハードル低く、飛び出せ日常!が出来ています。
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