2024.3.26 エコバッグあれこれ

地球環境に優しく!

SDGsが叫ばれる昨今、院長は我が家の誰よりも意識しているつもり。

エコバッグ然り。

 

なのに、エコバッグにまつわるアクシデントも。

 

産業医の仕事帰り、デパ地下の総菜売り場で夕飯を買った時のこと。

夕方で混んでいたので、あたふたとお弁当を受け取ってエコバッグに入れ、財布もついエコバッグに入れたらしく…

家に帰ってから財布がないことに気づき真っ青。

落とした場所は、あの総菜売り場しかない…

半ばあきらめつつ問い合わせてみると…幸いなことに、後ろのお客さんが気付いて届けてくださったとのこと。

取りに行く以外に用もない(返却が用ではあるが)のに再びデパートへ。

レジ袋お値段以上の運賃と時間の出費。

 

先日は、地下鉄を降り所用に向かう途中、ハンドバッグしか持っていないことに気づき、戻って駅長室へ。

エコバッグも乗車時は持っていたはず。

電車は車庫に行ってしまい確認には時間がかかるとのことで、所用と買い物を済ませることに。

古い物なら問い合わせしなかったのですが、『わざわざ買った新品』のエコバッグ。

未使用で失くすのは…

その日は、買い物をする度に、数円から20円のレジ袋や紙袋を買うことになりました。

ただし、その場合、きちんとサイズに合うものを選んで入れてもらえるので、総菜が傾かないか?飛び出ないか?などの心配は不要。

お弁当を買う時に限って、底の広いエコバッグを携帯していないことは結構あります。

帰りに、再び駅で尋ねると、該当バッグは見つかったけれど、終点駅に取り置いてあるそう。

取りに行く以外に用もない(返却が用ではあるが)のに地下鉄終点駅まで。

レジ袋お値段以上の運賃と時間の出費、再び。

 

帰宅して、我が家(というか個人の)エコバッグを数えてみました。

レジ袋廃止・エコバッグ推奨により買ったもの・もらったものを数えてみると17個!

レジカゴサイズバッグ2

ナイロン製の丈夫なバッグ3

保冷付きのバッグ3

コットントートバッグ5

お弁当などに対応の底広バッグ1

小さく丸められるバッグ3

どんだけ~!?

 

エコバッグ推進当初は、エコバッグ特集などがあり、おしゃれ!実用的!限定!のフレーズにやられた院長(だけでないはず)。

普通のレジ袋だと何とも思わないのに、エコバッグだとセンスが見え隠れするように(持ち主の嗜好とか)。

捨て時も難しく、飽きてきても使い続けたり、もったいなくて新品が使えなかったり…

小さく畳められても、ハンドバッグの中ではかさばります。

しかも、レジ袋廃止のため、個室のゴミ箱にかけるビニール袋を買うことも。

 

なんだかな~

 

独立した息子たち3人に聞いてみると

スーパーはエコバッグかスーパーレジ袋使いまわし(2:1)。

コンビニなど出先では、袋を有料で買うか手に持てるだけしか買わない(2:1)。

 

レジ袋より見栄えが良いエコバッグですが、何回使えば元が取れるのか?

それより、そもそも全部使いきれないような大量のエコバッグを持っている状況は環境に優しいの?

 

自身のエコバッグは黒系の内生地が多いので、入れる物によっては中を確認しにくいです。

しかも加齢に伴いコントラスト感度は低下します(院長大いに自覚)。

 

レジ袋の使いまわしが一番エコに思えてきました。

ものを持たないように気を付けているつもりでしたが、エコバッグお大尽(だいじん)の自分にびっくり。

 

エコバッグも断捨離?それこそエコに反している?

自問自答する院長です。

 

詳しくはこちらもご覧ください

2022.6.14 暗いところで

2020.9.29 色・明るさと交通事故

 

カテゴリー:公センセの日常の出来事 眼に関すること

2024.3.19   念ずれば見える!?

伝統工芸品が気になる院長です。

子どもが社会科で習い、たまたま伝統工芸品の展示会に出かけときのこと。

『塗りは一生もの』その言葉と、干支の絵と名前を描いてもらえると聞き、思い切って家族分のお椀を揃えました。

子育て中は毎朝使用していましたが、食洗機導入でいつの間にかお蔵入りに。

数年前、ふと思い出して取り出してみると、随分使用したせいか、塗りは剝げ絵文字も薄れています。

『塗りは一生もの』の言葉は思い出しましたが、何塗りなのかは思い出せません。

アナログ人間の院長は、早速漆器に関する本を購入しました。

全国各地には、様々な漆塗りの産地があり、それぞれ特徴があります。

思わぬことで購入した本ですが、漆器についての知識が深まりました(これをきっかけに漆器巡りの旅が始まります)。

本にある漆器の特徴と、目の前のお椀と、自身の記憶と…あたりを付けて、数か所の漆器組合に問い合わせてみました。

 

待つこと数週間。

なんと、そのうちの一か所が該当漆器を扱っていたと判明。

正解が見つかり嬉しさもひとしお。

ただし、塗り直しは新品とほぼ同様の価格になるとのこと。

新品を注文しました。

しかも絵文字を描いた職人さんはまだ現役で、もう一度描いてもらえるとのこと。

 

ピカピカの艶のあるお椀が届きました。

食洗機に慣れてしまっていますが、このお椀は手洗いし大切に使っています。

丁寧に扱う…やっとその余裕も出てきました。

 

さて漆器は、蒔絵や沈金・螺鈿という加飾があると更に値打ちが上がります。

先日、デパートでの伝統工芸展。

いつものように、漆器をメインに見て回ります。

一角に某地方の蒔絵展示が。

棗(なつめ)や文箱など、およそ自分には縁がない物ばかり。

繊細な品だけにため息がつくようなお値段。

『ゆっくり見ていってください』とご主人。

お客が一人なのもあって、ショーケースから色々取り出して見せてくださいます。

ふたの裏には、更に素晴らしい蒔絵が。

作品の説明を聞きながらも、お見受けするにかなりの御高齢。

『失礼ですが、おいくつですか?』

『来年90歳です』

この道70年の軌跡を話してくださいます。

 

50歳頃、左眼の眼底出血を起こし、更に右眼も眼底出血を起こしたそう。

『見えなくなってしまって。先生にもレーザーするけど、だめかもしれんて言われて。でも、廃業するのはどうしても出来んと思って、見えないけれど毎日描いていた。

他のものは見えないのに、不思議と蒔絵を描くときはだんだんと見えるようになって。お陰様で、こうして続けさせてもらっています』

 

眼底出血は網膜の血管が切れて起こります。

恐らく左の網膜静脈分枝閉塞症(網膜の太い静脈の一部が切れる)により、黄斑(物を見る中心)は浮腫(むくみ)が起こったと考えられます。

40年くらい前の治療はレーザーが主流(今は硝子体注射)でした。

網膜分枝閉塞症は一般には片眼発症なので、両眼は稀。

恐らく両眼とも黄斑浮腫が上手く引いて視力が回復したと思われます。

 

蒔絵の話から、なぜか目の話になってしまいました。

 

信念が病気を治す一助になる事はあります。

(科学者(医師)でありながら、目の神様を拝む院長)

 

『あんたもまだまだ若いから頑張りなさいね』

棗や文箱には手が届かないので、小さなスプーンをひとつ購入。

先っぽに手書きで熊さんが描いてあります。

 

その後、あちこちで漆器の作品を見る中で、あのご主人の作品がよく陳列されていることに気づきました。

実はとてもご高名。

 

くまさんスプーンも大切に使います。

 

カテゴリー:公センセの日常の出来事 眼に関すること

2024.3.12  ガクチカにも!?

今年もフロアーバレー大会がやってきました。

名古屋ウイメンズマラソンと同日。

会場の愛知県体育館への沿道は、応援の人で賑わっていました。

院長も、かつてその沿道を走った一人。

名古屋城から北に向かっては30キロ地点を通過するので、足が重くなりやすい。

緩やかな勾配なのにきつく感じます。

そんなランナーだった頃を思い出しつつ、体育館内へ。

 

第30回全日本選抜フロアバレーボール愛知大会 ANGEL CUP2024が正式名称。

大会目的:

・全国を代表する強豪チームと各地域を代表するチームが理想的な会場で集う

・真の王者を決定すると同時に視覚障害者の体力の向上と自立・高いQOLの実現を目指す

・各地域のレベルアップと交流

・審判員指導者の育成を図る

 

『なんかすごいですね~』

応援に来てくれた当院スタッフ。

 

フロアバレーは6人制バレーです。

前衛はアイシェード(目隠し)をして臨みます。

健常者も視覚障害者も同条件となります。

一般のバレーボールみたいに、前衛はネット際を守り攻めます。

見えないので、バラバラに動くことはなく、後衛の指示により動きます。

守りの時は、後衛からの声掛けの元、一斉に動きます。

 

後衛は、視覚障害等級の軽い人や晴眼者が担当します。

遠くからのボールのトスやアタック、前衛の動きへの指示など、的確な動きと指示が求められます。

 

当クラブではメンバー10名のうち、前衛担当5名・後衛担当5名です。

 

試合はほぼ(というのは院長も勉強不足で正確に理解していません)一般のバレーに準じていますが、ネットの下でボールのやり取りをします。。

ネットタッチとか、ボールダブルタッチとか、ボールに触っている時間とか、審判員はしっかり見ています。

院長はチームドクターの権限?で試合を間近で見ながら応援するのみです。

(応援に来てくれたスタッフたちは観客席で)

 

キャプテンAさんの力強いボールは健在。

マネージャーBさんがムードメーカーです。

健常者メンズも頑張っています。

昨年からスタメンに昇格した兄弟も、昨年よりずっと動きがよくなっています。

新メンバーのCさんが、50代とは思えないフットワークで動き、前衛の彼らに指示を出しています。

Cさんは名古屋に転居でチーム入り。

小学生の頃からフロアバレーに親しんでいたそうで、その道何十年のベテラン。

視覚障害は軽度ですが、バレーの動きに障害を感じさせません。

それでも病気や日常の不自由さについて話してくれました。

 

晴眼者以外は全員が何らかの目の病気を持っています。

病気の病態は、眼科医である院長はしっかり頭に入っているつもりです。

しかし、当事者の見え方(の変動)や感じ方(痛みなど)は、話を聞いてみて初めて知るところとなります。

病気が一種類だけでなく、複数の病気(角膜・網膜・視神経などなど)を合併している場合もあります。

当事者の話を聞くことが、眼科医として大変勉強になります。

 

試合は接戦でしたが、今回は良い結果とはなりませんでした。

それでもGOOD JOB! です。

 

来年に向かってもう練習計画が出ています。

 

晴眼者のメンバーには大学生もいます。

ガクチカ(学生時代に力をいれたこと)になること請け合いです。

興味ある方歓迎です。

チームドクターより広報の院長です。

こちらもご覧ください

2023.1.31 白い杖の来客

2023.2.14 とっさの一言

2023.3.7 残りを活かす

2023.5.16  チームドクターは広報でもある

2024.2.6  スポーツでいい感じ~

 

カテゴリー:健康 公センセの日常の出来事 眼に関すること

2024.3.5  ライトアップ in グリーン運動

今週から白衣の襟元にピンバッジをつけています。

緑内障啓発活動の一環です。

緑内障を表すグリーンリボンに’傾斜乳頭’と’リムの菲薄化’をイメージしたデザイン。

英語でglaucoma(緑内障)と記されています。

緑内障専門医から見たら『いいね!』のバッジです。

 

今年は3/10~3/16が緑内障週間です。

世界緑内障週間は2008年から世界一斉に行われている緑内障啓発のための国際的イベントです。

毎年3月上旬の1週間を世界緑内障週間(World Glaucoma Week)と定め、種々の啓発活動を行っています。

日本では日本緑内障学会と緑内障フレンドネットワーク(患者団体)が組織に加わっています。

日本でも啓発活動(健康講座や講演会)が行われてきましたが、限られた対象者に対する活動になりがちなため、2015年からグリーンライトアップが実施されました。

緑内障に関心がない一般の人たちへの啓発効果もあり、以後毎年実施されています。

 

緑内障なので漢字の通り「グリーン」のライトアップ。

想像しやすい色だと思います。

『ライトアップ in グリーン運動』は、2015年~2017年は全国の公共機関を中心にライトアップ。

その後2018年より医療機関でのライトアップを実施し、当院も当時より参加しています。

 

なぜそんなに緑内障啓発運動をするのか?

緑内障は我が国における中途失明原因の第一位だからです。

緑内障と診断されると、患者さんによっては『失明』と言う言葉もよぎります。

しかし、早期発見早期治療をすれば、失明はもちろん高度な視覚障害も免れることは可能です。

 

ただし、初期の緑内障は自覚症状に乏しいため、自分で気づくことはほとんどありません。

当院でも、コンタクトレンズ処方や結膜炎・白内障など全く別の訴え・症状で来院された患者さんから緑内障を見つけることが度々あります。

他のことがきっかけであれ、緑内障が見つかったことは(不幸中の)幸いとお話ししています。

未発見のまま進行している・進行していくことが多い病気だからです。

緑内障は、一生付き合う病気です。

 

院長の眼科医人生(30年以上)において、緑内障の診断技術・機器・治療法は著しく進歩しています。

しかし未だ緑内障についてすべては解明されていません。

少しでも進歩について行けるよう院長も精進していくつもりです。

緑内障と一生付き合う患者さんと一生お付き合い(診療)するつもりで。

 

『また来てくださいね』『また今度お待ちしています』を繰り返し、いつしか患者さんとは10年20年のお付き合い。

 

当院の花壇でもこじんまりですが、緑内障週間中ライトアップします。

グリーンに感化されて、緑内障検診を受けてみようと思う人が増えると幸いです。

 

こちらもご覧ください。

2021.3.2 グリーンにライトアップ

2022.3.8 世界緑内障週間2022

 

 

カテゴリー:クリニックに関すること 眼に関すること

2024.2.27 me散歩

小さなクリニック(当院)は、患者さんの小さなことに耳を貸しお手伝いするのがウリです。

ロービジョン然り。

まず日常でどんなことが困っているか、どんなことが一番したいかによって、眼鏡を処方したり、遮光レンズを入れたり。

拡大鏡選びのアドバイス(LEDライト付きルーペが好評です。当院取り扱いあり)をするだけでも、ぐっと生活がしやすくなります。

読みたいところがはっきりわかるタイポスコープを作って差し上げたり、お役立ちアプリを教えたり。

大病院と違い、『プチ(小さな)ロービジョン』です。

回復を望めない病気では、小さなケアもQOLのお役に立てれば…の一心。

神様にはかないませんが…

 

さて先日、ある小説を読んでいたら、目の神様が出てきました。

散歩好きで健啖家で女性とのコミュニケーション大好きな90歳に近い高齢男性が主人公。

妻と3人の息子との日常・散歩での出来事を綴った小説です。

その中に『新井薬師』が登場しました。

新井薬師は目の神様としても有名です。

目の神様巡りを趣味とする院長は、その場面に食いつき。

新井薬師はお話の流れで出てくるのですが、目に留まったからには俄然行きたくなりました。

 

毎月第1日曜日は境内で骨董市をやっています。

この日に合わせていきたいものの、なかなか都合がつきません。

そもそも骨董品をしっかり見たことがない院長。

小説の中でも、主人公は骨董市店じまいの時間に出かけています。

小説では、古伊万里の角皿が12万円と出ており、素人には怖そうな値段(価値があっても)…

行けるときに行こう。

 

新井薬師は東京中野区にあります。

自分も小説のように散歩の一環としていきたいのですが、何せ東京。

新幹線と山手線と西武を乗り継いでいきます。

 

新井薬師の目の神様の由来とは…

寛永六年(1629年)徳川二代将軍秀忠公の第五女和子の方が、悪質な眼病にかかられた。

父君秀忠が大いに憂慮して、名医、名薬、祈祷八方手を尽くしたが効果がなく、万策つきた時、本尊の霊験を聞き、人を遣して当御本尊に祈願せしめた。

 

すると、難病も全く快癒したので、大いに悦び、多くの御礼を賜り物として寄贈された。

このことは、たちまち天下に広まり、江戸はもとより、全国各地から参詣者が訪れるようになった。

 

『新井薬師前』駅は普通列車しか停車しない小さな駅。

それでも、駅員さんに新井薬師への道順を聞きます。

知らない場所ではグーグルも起動しますが、人に尋ねる方が信頼性が高いと思うアナログ人間です。

『出たら左に曲がって、まっすぐ行くと5叉路に出るので、1時の方向に進んだら右にあります』

1時方向という指示が新鮮(眼科ではロービジョンケアで使いますが)。

駅前も小さな商店街で、シャッターが閉まっている店も多数。

言われたとおりに道を歩いて行くと、ありました。

こじんまりとした人影少ない境内ですが、骨董市の日は賑わうのでしょう。

お祓いを受けている人々も。

どんな・誰の眼病治癒願い?

 

いつもながら、患者さんの眼病治癒と、眼科医としての診療技術の向上を祈願。

他力本願・神頼みも少しならいいよね~(眼科医としての研鑽は当然)

今回も、お守りをいただいてきました。

意外と拝観はあっさりの院長ですが、目の神様にたどり着いた感慨はひとしお(いつも)。

これからは目の神様巡りを‘me(目)散歩‘としよう!

迷医ゆえの満足かもしれませんが、患者さんにご利益がありますように。

 

カテゴリー:公センセの日常の出来事 眼に関すること

2024.2.20 ヒヤリハット知ってる?

昨年、お礼の品に釣られて遠く離れた町にふるさと納税をした院長。

息子たちが帰省するから、量あったほうがいいよね~と思い、牛肉のお得感に惹かれて決済。

 

冷凍便で届きます。

開けてみるとパックの牛肉切り落としが3個。

確かに量はあります。

あれ?

箱の内側に茶色の物体。

えっ!?何?

何十年前なら『キャー!!』と叫び声をあげていた院長。

ですが、もう肝も据わっているお年頃。

何?と、凝視すると…蜘蛛が平たく凍っていました。

体長1.1mm。

普段見るのはもっと小さい蜘蛛なので、初見です。

とりあえず状況証拠の写真を。

 

翌日、写真を添付してメールを送りました。

同様の一件が起こらないように、原因と今後の対策を明記して知らせてほしい旨。

最後に、該当自治体の発展を期待する言葉を添えて。

 

同日、業者から電話がかかってきました。

『すみませんでした。返品と返金とどちらがご希望ですか?』

『…どちらも結構です。今回は、ふるさと納税なので返礼品をもらわないといけない義理もないですし(と言いつつ、当初返礼品目当てだったのですが)。

ただし、自治体のメールにも書いたように、原因と今後の対応をしっかりして報告してください。食品衛生上、良くないと思いますよ』

 

しばらくして、再び業者から電話。

『肉の注文(梱包?)が来る前に、暇なときに箱を組み立てているので、その部屋に蜘蛛が入ったのかもしれません』

『開けっ放しなんですか?』

『はい…』

『虫や蜘蛛が直接肉のパックに入らなくても、段ボールに入ったら大変なことなんですよ』

『はい…』

『今後どうすることになりましたか?』

『ん…窓を閉めることと、あまりたくさん箱を組み立てておかないようにします』

相手は声からして20代の女性。

顔が見えないからこそ、電話は尚更誠実さを伝えないといけないのに、上からの指示で電話した…と言う印象。

報告書が欲しい…と言いたかったけれど、その気も失せた院長でした。

今回の梱包内の異物混入は、この業者の誰まで(上司)が知って対応しているのか…

ヒヤリハットって言葉、知ってる?

再発防止のために連絡したのに残念な対応でした。

業者のためと思って連絡したことは、自己満足だったのかも。

 

当院でも大事に至らなくてもヒヤリハットは起こります。

患者さんに指摘されて気づくこともあります(順番など)。

当事者スタッフは院長含め全員に報告。

それから対処法も考え共有します。

院長は『患者様対応係長』として、対応・謝罪もします。

 

医療安全委員会の外部・内部の講習会にも、院長スタッフとも参加しています。

 

ふるさと納税は、自治体に寄付し役立ててもらうのが本来の趣旨。

そのまま全部自治体に寄付するつもりで、返礼も返金もいらないと言ったけれど…

今回寄付したお金が全て自治体に納付されるわけではなく、業者のお礼提供品には支払われるでしょう。

寄付金の一部がお礼の品に使われて、地場産業が潤う。

良いことのように思われますが、今回の一件(ちょっと残念な結果)を思うと複雑な気持ちの院長。

また応援したくなるようにするのも地場産業では?

ピンチはチャンス!なのに。

 

 

 

 

 

 

カテゴリー:クリニックに関すること 公センセの日常の出来事

2024.2.13 2024 花粉シーズンと目元

今年もスギ花粉情報が発表されました。

春に飛散するスギやヒノキの花粉数は

前年の6~7月の日照時間&前年春の花粉飛散量

が大きく影響します。

前年(2023)春は全国的に飛散数が多かったので、今年の雄花は前年より減少する見込み

また、東日本を中心に前年の猛暑で日照時間は例年比やや増加

ということで、今年の予想は…

大量飛散の前年(2023)と比べてやや減少の見込みです。

良かった、良かった…

スギ花粉症の院長も一安心と思いきや…

全国的にはやや減少なるも、愛知県では前年を上回る見込みとのこと。

名古屋市では、過去5年平均飛散数2916個/㎠に対して今年は4955個/㎠とUP。

 

患者さんは早期治療を開始するに越したことはありません。

眼科では、点眼薬が主で、内服や塗り薬を処方することもあります。

まずは、自覚症状がないうちから弱めのお薬を始めましょう。

回数も2回型と4回型がありますが、症状と患者さん(性格や生活様式)に応じて決めていきます。

同じ薬でずっと効く場合もあれば、花粉の飛散量や行動パターンの変化により、薬を変える場合もあります。

まずは、抗アレルギー剤から始め、きちんと使用しても効かない場合は、点眼の変更やステロイドの追加を考えます。

 

アレルギー性結膜炎がひどいと、レンズが汚れやすかったり、ゴロゴロしたりします。

コンタクトレンズを中止するのが最良ですが、その他、2週間タイプソフトコンタクトレンズ(SCL)使用なら1dayタイプにするのも眼への負担は少ないです。

更に、抗アレルギー剤がSCLに含まれている1dayタイプの商品もあります。

そのSCLを使用しているときは、抗アレルギー剤の点眼をしなくてもよい利便性があります。

また、SCLの上から点眼をして(眼科医の許可を得た場合)、点眼の水分でアイメイクが滲むことも防げます。

院長が、昨年ゴルフ場で使用した経験では、大変快適でした。

アウトドアで過ごすことがCL多いCLユーザーは、試してみるのも良いと思います。

 

アイメイクの滲み・崩れは、女性なら気になるもの。

院長は、遅まきながら(遅まきが多い)メイクレッスンに通って、お化粧の凄さを実感しました。

良い化粧品(発色とか)と、化粧技術で、見た目は変わることを。

40代の頃までは、素の目力で勝負!なんて思っていたけれど、目元こそしっかり手入れしないといけない50代(院長)でした。

 

点眼薬一滴入れても、多くは流れてしまうので、きちんと拭かないと目元の化粧崩れの原因になります。

また、中年以降の目元の化粧崩れの原因として、涙がよく出るという訴えもあります。

涙が継続的に出ている場合は、鼻涙管閉塞(涙の流れていく穴から鼻につながる管のつまり)の場合もあります。

しかし、多くは、中高年のドライアイによる現象です。

常に目の表面が潤っていないため、すごく乾いてくると、脳から涙を出す指令が強すぎて‘じゅわ~‘と出てしまうのです。

涙の質を安定させる治療をします。

院長も最近、風にあたると涙が出ることがあります。

眼鏡の時は、レンズに涙の水滴が付きます。

 

眼科医も長くなってきましたが、加齢による実体験も仕事に大きく活きていると感じます。

加齢=良いことでもある。

ポジティブシンキングです。

 

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めんぼ・ものもらい・何?

花粉症ゴホゴホ

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スギ飛んでる、飛んでる

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ヨーグルトと花粉症

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そろそろ花粉症シーズン

花粉症 とあるスギ花粉患者さんとのエピソード

うれしかった患者さんの来院

食べながら偲ぶ

来週の『公センセの部屋』はお休みです。

カテゴリー:眼に関すること

2024.2.6  スポーツでいい感じ~

日本医師会認定健康スポーツ医の研修会。

『健康スポーツ医』は、日常診療や学校・産業医として運動指導・運動療法を行ったり、地域の健康増進活動に関わる医師のことです。

一方『スポーツドクター』は、アスリートを主に対象として、運動による外傷や障害の予防・治療を行います。

プロのチームドクターにもなります。

 

ちなみに院長は、『公認パラスポーツ医』の資格もあり、アマチュアのフロアーバレーのチームドクターになっています。

 

さて、院長が健康スポーツ医の資格を取るきっかけは、40歳半ばを過ぎフルマラソンを目指したこと。

まともなランニングの経験もないのに、電車の吊り広告が目に留まり決意。

自己流で走り始めたものの、何回も捻挫。

まずは、スポーツと身体についてもっと知らないといけない!

 

東京での一流の講師陣による講義は非常に刺激的・有意義でした。

テキストは今も見返すたびに復習になります。

 

さて、今回の講師は、新体操の指導者である某大学の先生。

女子高校生アスリートから一般女子に向けての栄養指導を中心に講義されました。

 

スポーツ活動において、達成感とは…

安全・健康・勝利・存在価値・所属意識・技術的向上が揃ってこそ!

 

この部分を聞いた時、最後のフルマラソンを思い出しました。

自己ベストの4時間10分台だったのですが、嬉しい反面、身体は限界に来ていました。

素人なのに、毎週徳重から名古屋駅まで走り、往診先からもランニング。

体重が減少していくのにハイになって、走ることばかり考えていました。

結果、タイムは出たものの、強度の貧血・血尿出現に『あなたは健康スポーツ医なの?』と問う始末。

素直に達成感が湧き上がって来なかったのは、安全・健康のピースが欠けていたせい。

サブ4を目指す余力もありませんでした。

 

思春期女子のアスリートは、とても過酷な世界にいます。

勝つことが目標であり、勝つまでの努力も相当ゆえ勝つ喜びも相当です。

 

そのため競技によっては、体重コントロールはある程度必要です。

競技をしていなくても、一般女性もいつも体重のことを考えています。

特に、思春期は痩せ志向が強い。

体重が少ない→痩せている→きれい!の図式が出来ています。

 

体重が少なくても、身体の中身(組成)はわかりません。

痩せていても体脂肪率が高い隠れ肥満や、筋骨量が少なく代謝が悪い身体のことも。

栄養不足による貧血や骨粗しょう症。

生理不順・月経障害や低体重児出産のリスクも。

 

『体重が増えることを恐れてはいけません(良い意味で)。

5大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル)をしっかりとり、運動する。

おやつを食事代わりにしない。欠食もNGです』

 

院長は高校生の頃、菓子パンを毎日食べていたら大増量した過去を思い出しました。

重量の軽いものなら太らないだろう…なんて。

ホント、無知でした…

 

マラソンをやめて筋トレにシフトしたのも、すごく運動(ランニング)していたのに、体脂肪率は低いものの、筋肉量も少なかったから。

その頃より増量していますが、筋肉も増え『近ごろ私達はいい感じ~♪(PUFFY これが私の生きる道)と思わず口ずさんでしまうオバサン(院長)です。

続けないと減ってしまう貯筋に励んでいます。

 

眼科でも、思春期や生活習慣病の患者さんに、運動や食事などの話をする機会があります。

自身の恥ずかしい経験も踏まえて、『健康スポーツ医』としてアドバイスしていけたらと思います。

 

■こちらもご覧ください

2012.3.12 初フルマラソンン

2015.8.11 筋トレ

2016.4.5 腹筋女子

2018.7.17 ちょきん、ちょきん

2018.8.28 趣味に巻き込む

2018.9.4 秋を感じに

2018.9.18 膝を閉じてみる

2019.4.30 GW10連休前半

2019.9.24 ついでに息子

2020.10.27 しゃがんでいます

2022.8.23 跡がついてます

カテゴリー:健康 公センセの日常の出来事

2024.1.30 パン屋さんやりたい!?

産業医の勤務先(地方スーパー)の駅に降りると、積もった雪が溶けかけています。

毎回、仕事なのにリフレッシュの小旅行みたいにわくわくするのは幸せなこと。

今回も何か新しいことあるかな~(って、労災事故なんか起こったら大変ですが)。

 

安全衛生委員会の報告の中でヒヤリハット。

脚立の足がしっかり開いて固定しない状態で登り、脚立の足が滑り転倒しそうになった一件。

転倒しなくてよかった~

転倒→打撲→骨折なんてことになると、該当作業場でも、労災事故1件発生となってしまいます。

幸い、未だ担当店舗では労働災害ゼロを継続中。

『脚立は開脚100%にて使用!』

 

いつもの通り巡視を。

見るべきポイントは押さえられるようになった院長。

それに加えて、目新しいポップや商品を見ます(これは産業医には直接関係ない)。

節分用豆、バレンタインデーのチョコレート、ひな祭りのお菓子など。

スーパーは来るたびに季節感を前に前に出しています。

そして、今一番力を入れるのは、節分に向けての恵方巻。

バックヤードには、恵方巻の売り上げ目標が掲げてあります。

こんなに!?

昨年の実績を基に、本社から目標通達とのこと。

 

総菜売り場には、それぞれ総菜の作り方が貼られています。

ミールキットが来て、手順の通り作業していけば、お惣菜が完成。

家庭用と違うのは、量が全然違うこと。

また、作業服やエプロン・キャップ・手袋・専用靴を付けて、コロコロなどで浮遊物や落下物がない様に衛生基準を守って入室・作業することです。

ミールキット使用の経験がない院長(なので、味が毎回違う)。

傍から見ると、楽しそう。

実際には、揚げ物は危険がつきものだし、熱いし、量も多いので楽しいことばかりではなさそうです。

 

この店舗は、菓子パンと食パンにも力を入れているようで…

某メーカーの菓子パンが98円!とか某食パンが128円!

毎回、巡視の度にポップが目に入り、お客さんがどんどんかごに入れます。

お値打ちだもんね~

これは店長の手腕によるそうです。

院長は、高校生の時に菓子パンを食べすぎて、約10キロ増量!した過去があるので、今はもうNGです。

 

この店舗には、ベーカリー部門もあります。

冷凍生地を焼いています。

ちょうど、アップルパイを製作中。

直径10センチくらいの円形の生地に、準備されたアーモンドクリームを渦巻き状に絞ります。

その上にリンゴのプリザーブを盛って、再びパン生地を重ね十文字に切込を入れたら焼き上げます。

院長:『楽しそうですね~パン屋さん、やってみたいです~』

店長:『ハハハ…みんなそう言うんですよ。ベーカリーの欠員が出ると、すぐ応募で埋まるんです』

院長:『やっぱりね~』

店長:『でも、こんなはずじゃなかったって辞める人も多いんです、ねっ!?』と、アップルパイ製作中のスタッフに声を掛けます。

スタッフ:『そうですよ、結構重労働だし、オーブンの熱で熱いし(扇風機が置いてあります)…ねえ、店長』

その通り。

何でも、パッと見ただけじゃわかりません。

ちなみに、このパイはとても美味しいのですが、498円と高価なため売れ行きは芳しくないのだとか。

菓子パン98円を見ちゃうと余計に…

地域性もあるかもしれません。

 

帰りは、お気に入りの夫婦2人でやっているパン屋に寄り道。

新製品が出ていました。

やっぱりパン屋さん、いいな~。でもな~。

吹きさらしのホームのベンチで、あれこれ思いながらのカフェタイムです。

 

 

 

 

 

 

カテゴリー:産業医

2024.1.16 時間制限

昨年のクリスマスシーズン、久々に知人とデート。

『何がいい?』

『たまにはお寿司はどう?』

『いいね!』

いいね、と言ったものの、普段回るお寿司どころかパックのお寿司がメインの院長。

街中はよく知りません。

ネットで検索。

一流どころ?がラインナップ。

せっかくだし…と、本店が☆獲得のお寿司屋さんの名古屋店を予約。

『特上ランチコース予約しました!』

『楽しみ!』の返事。

テンション上がります。

 

さて当日。

カウンターに通されるや否や、担当?の板前さんに告げられました。

『コース最後までで1時間でお願いします』

『えっ!?どういうこと!?』

2人で顔を見合わせます。

『クリスマスの時期は1時間の時間制にしてもらっています』

『聞いていませんよ(ネットにも明記無し)。コース内容に関わらずですか?』

『そうです』

何てこと!

 

『お飲み物、何になされますか?』

入店するまでは、まずは生ビール!と飲む気満々の院長でしたが、

『制限時間1時間なら飲むのやめておこう』と知人。

突き出しの小鉢が終わると、先ほどの板前さんが握りを出してきます。

『トロです』

このお店は赤身から始まりみたいです。

その後『ヒラメです』『イカです』…

『ブリです』さすがに…院長『どこのブリですか?』

『えっと…ちょっとお待ちください』

隣の板前さん(先輩)に聞いています。

『富山です』

まあ、そんなとこでしょうね…でも、富山のどこか聞きたい。ブリの産地も漁港も色々あるんだけどな…

そのうち『北陸のイワシです』

『北陸のどこですか?』

『北陸です』

いやいや…『北陸って言っても富山県、石川県、福井県がありますよね。北陸のどこですか?』

『そこまでは…』

その後は、何が出ても尋ねる気になれなかった院長。

院長の外食の楽しみのひとつは、料理人さんやスタッフから料理や食材にまつわる色々な話を聞く(知る)ことです。

 

知人と話が盛り上がっていると…

『あと残り15分ですので、巻物と赤だしとデザートをお出ししていいですか?』と聞かれました。

全部食べ終わってお会計の時間を見たら、制限時間1分前。

院長に比べ、怒りの閾値の高い知人でさえ『回転ずしのほうがましだったね~』

 

1時間の時間制限があることを知っていれば、予約をしなかった私たち。

ましてや特上ランチコースなど。

オバサン達は、多少贅沢しても、ゆっくりとした時間と空間、おもてなしを期待していたのに…

 

板前さんも残念でした。

上達の道は、自分の扱う商品・ものをしっかり熟知してこそ。

ただその日に出ている魚を握るだけではないはず。

これは、自分たちの仕事にも言えることだと思っています。

医師は、患者さんより知識も技術もあるのが当然です。

スタッフも、自院に関する情報、目に関する知識は患者さんより多くないといけないと、日々勉強しています。

患者さんに聞かれたら、返答できる能力が必要です。

 

『なんかすごく慌ただしかったね』

『絶対反面教師だね!ゆっくりお茶しよ~』

『そうだね~』

制限時間1時間の高い勉強代!

 

回らないお寿司屋さんに行ったのに、客(私たち)が回らせられました。

 

 

*来週の『公センセの部屋』はお休みです。

 

 

 

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