2019.3.26 すぐ死ぬんだから

『すぐ死ぬんだから』

本屋で見かけた途端、即買いした本のタイトルです。

内館牧子さんの小説。

一気に読んで、先週また再読。

 

このタイトルを見た時、80歳過ぎの両親の口癖だと思いました。

『どうせ、すぐ死ぬんだから。どうせ、すぐお迎えが来るんだから』

娘(私)が、何か積極的なこと、革新・改革的なことを提案した時の決まり文句。

これが飛び出すと『じゃあ、無理だね。止めておこう』と応えるしかない娘。

 

主人公の78歳・ハナは、60代まではまったく身の回りをかまわなかった。

だがある日、実年齢より上に見られて目が覚める。

「人は中身よりまず外見を磨かねば」と。

ところが夫が倒れたことから、思いがけない人生の変転に巻き込まれていく…

というストーリー。

途中、女医が出てくるあたり、同職としては嬉しいです。

 

小説の始まりから、主人公は、自分が78歳にもかかわらず、痛快なほど、世の老人たちをこき下ろします。

 

途中途中のセリフも名言(だと思います)。

『年齢を忘れるのは本人じゃなくて、他人に忘れさせなきゃいけないの』

『年の取り方のうまい人に、外見がみすぼらしい人、いないでしょ』

『ナチュラルが好きという女どもは、何もしないことをナチュラルと言い、あるがままと言っている。偽装することを面倒くさがるだけの無精者だ』

『年齢相応が良いとする男女は大っ嫌いだ、小汚いジジババは衰退ではなく、老衰だ』

『帽子をかぶってリュックをしょって、渋団扇の如き肌をさらして、そこらにある服を着るバアサンになってはいけない』

『先のない年代に大切なのは、偽装。これのみ。磨きをかけて、だますことだ』

 

あとがきには…

『すぐ死ぬんだから』というセリフは高齢者にとっての免罪符である。

『すぐ死ぬんだから』と自分に手を掛けず、外見を放りっぱなしという生き方は『セルフネグレクト(自分で自分を放棄)』することなのではないかと。

 

夫が亡くなってしばらくハナは『すぐ死ぬんだから』を連発します。

その後、本調子に戻ったハナに、娘は『言う側はいいよ。だけど聞かされる側はたまんないよ。聞き苦しい、聞き苦しい』

 

主人公と同年代の方にとっては、大いに反論・批判もあるでしょうが…

 

豊かな老後を目指す院長としては、深く考えさせられる小説でした。

実現するかどうかは別として、早速、ライフプランを立ててみました。

おおまかですが、考え始めると、意外に楽しい。

自分の強みを生かして、社会にずっと関わって行けるよう、自分磨き(外見も中身も)は続きます。

 

 

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2019.3.19 リッドハイジーン

花粉症でマスク装用の院長ですが、春らしくアイシャドーを新調しました(誰も気づかないけど)。

 

さて…『目の縁のただれ・腫れ・かゆみ・ゴロゴロ感・まつ毛が抜ける』などの訴えで受診される患者さん、多いです。

診察すると、まぶたやまつ毛の周りが汚れている場合が、多々あります。

ホコリやめやに、落とし残したアイメイクなど。

そして、まつ毛の周りには、汚れだけでなく、『まつ毛ダニ』(正式名称はDemodex)が寄生していることも。

ダニが繁殖すると、繰り返す眼の炎症・不快感・ものもらい・まつ毛の抜けなどの要因になります。

また、まつ毛の生え際すぐ内側には、『マイボーム腺』という脂腺があります。

涙の安定性を保つ(涙の蒸発を防ぐ)のに有用な脂を出します。

マイボーム腺が、ホコリやアイメイク(マスカラやアイラインなど)などで詰まると、ドライアイや、ものもらい・不快感の原因になります。

それぞれの症状・所見に応じて薬を処方します。

 

加えて『リッドハイジーン』の指導を。

英語だと…?ですが、日本語表記だと『眼瞼清拭』

まぶた・まつ毛周りをきれいにすることです。

化粧落としの際は、クレンジングをしっかりと。

洗顔は、瞼の際まで意識して。

最近のお勧めは『アイシャンプー』(当院で取扱いあり)です。

目元専用の汚れ落としで、泡立ちがなく、石鹸のようにしみたりしません。

手でなでるようにして、拭き取る(洗浄も可)だけです。

 

往診の依頼で多いのが、長引くめやに。

すでに、抗生物質点眼が処方されていることもあります。

同一の抗生物質の使用が長いと、耐性菌が出てくることもあるので、場合によっては、めやにの培養(眼脂培養)をします。

どんな細菌による感染かわかると、どのグループの抗生物質が有効かがはっきりします。

めやにだけでなく、まぶた・まつ毛周りの汚れを伴うことはよくあります。

併せて、介助者に指導するのが、アイシャンプーによる『リッドハイジーン』

往診の患者さんは、自分で洗顔や眼瞼清拭を出来ない方が大多数です。

手でなでるようにして、拭き取るだけなので、介助者にも負担になりません。

 

毎日洗顔をすることは習慣になっていても、まぶた・まつ毛周りを意識して、清潔にすることには、意外と気にしていないかもしれません。

目元のチェックもしてみましょう。

特に『アイメイク・付けまつげ・エクステ年代』と『中高年』には、アイシャンプーによる『リッドハイジーン』をお勧めします。

院長は両方(アイメイク&中年)に該当するので、気を付けています。

 

 

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2019.3.12 花粉症ゴホゴホ

スギ花粉飛散が、予想以上に多い今春です。

 

飛散開始前なら、アレルギー反応を起こさないように、もし起こっても最小限で済むように予防策としての点眼薬を処方します。

しかし、飛散開始後、これだけ飛散数が多くなると、即効性のある点眼薬になります。

それでも、効果がない時は、ステロイド点眼薬も使います。

ステロイドは、消炎効果はありますが、眼科医の管理下で使用しないと、眼圧が正常値を大きく超えて緑内障になることもあります。

他科で処方される場合もありますが、眼圧を測定せず、使用するのは危険です。

 

花粉症の院長も、今年は、当たり年になってしまいました。

40歳過ぎて、遅咲き?で花粉症を発症した年の苦しさが忘れられず、前もっての投薬をしていたにも関わらず…です。

 

一般に花粉症は、眼・鼻に来ることが多いのですが、院長は、今年、何と気管支に来てしまったのでした。

例年、眼のかゆみはそれほどでもなく、くしゃみ・鼻水が多いタイプの院長。

なぜか、今年は、咳で悩むことに。

出始めると連続して咳込み、夜中でも突然ゴホゴホ。

風邪ではなく、アレルギーによる咳です。

 

スギ花粉(30μ前後)の表面にあるオービクルという微粒子(数μ)が、気管支に入り、アレルギー反応を起こすと考えられています。

また、花粉症による鼻水がのどに流れ、のどや気管支を刺激するのも原因の一つです。

いずれにしろ、気管支の粘膜で炎症が起きている状態です。

 

内服を増強するも、ついに吸入薬も追加することに。

診療中は、マスクを着用。

 

天気の良い日が恨めしい毎日。

洗濯物は、乾燥機で。

部屋には空気清浄機を。

ゴルフコンペも急きょキャンセル。

アウトドア活動は原則自粛。

 

何とか落ち着いているのに、また、花粉にやられるのが怖くて、珍しくインドアの日々です。

 

医療とセルフケアを組み合わせて、このつらい季節を乗り切りたいものです。

 

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2019.3.5  約30年ぶり

ドラゴンズの春キャンプ、基地移転問題、県民投票…『沖縄』が話題になっています。

沖縄…暖かいだろうな~

 

『そうだ、Aさん今何してる?』(テレビ番組のタイトルみたいですが)

Aさんは、大学で実習グループが同じだった仲。

朝10時に教室集合でも、来るのは午後2時頃だったこともあります。

『ごめ~ん。沖縄では普通だから…』(沖縄タイムと言うらしい)

初めて沖縄県人に遭遇した私達(ほぼ岐阜・愛知県人)にとっては、そういうものか…と、妙に納得するも、ユニークな人であったのは間違いありませんでした。

 

帰省のお土産には、米国製のガムやチョコレート。

軍基地で働いている知り合いがいると、米国製のお菓子などが手軽に入手出来るとのこと。

米軍・基地・外国菓子…自分の知らない世界。

 

卒後何年かして、実家にAさんから電話。

『どうしたの?』

『元気かな?って思い出して』

聞けば、沖縄の小さな離島の診療所で従事しているとのこと。

 

それから幾星霜。

今度は、私が思い出したのでした。

検索してみると…ヒット。

職場に電話してみると、スムーズに取次。

『どうしたの?』

『元気かなって思い出して?〇月〇日行こうと思うから、会えたらいいな~』

『ちょっと待って…。空いてる。OK』

 

と言う訳で、沖縄日帰り決行。

スプリングコート、上着、半袖でセントレアを出たのに、那覇空港に降り立つとむう~と甘ったるい南国。

 

空港へお出迎えのはずが…いない。

また?まだ?沖縄タイム?

少しは待って…と。

日にち、時間のズレが大きかったら、一人観光だわ、と考えていたら『ごめ~ん』とAさん。

卒後約30年ぶりなのに、お互い変貌ぶりはなかったよう。

外気は23℃。

一気に夏!

 

国道沿いに米軍基地を見、地元のステーキ屋さんでランチ。

沖縄風?の道、民家を通り、いかにも地元人ばかりの店内へ。

メニューのステーキは250グラムからが定番。

しかも、ベーコンが巻いてあります。

沖縄の味『A1ソース』をかけるよう勧められ、250グラム完食。

近所にあれば、筋トレ後の御用達にする!?

 

クリニックも見せてもらいます。

名古屋と沖縄では、診療時間から始まり、医療スタイルも違うよう。

 

学生時代の話。

卒後、沖縄に戻ってからの話。

離島医療の話。

大学病院での専門科の話。

沖縄の医療事情などなど、大いに盛り上がりました。

学生時代、(勝手に)Aさんを心配していたのは、杞憂。

お互い、卒後約30年経て、それなりの医療人になっていました(やれやれ)。

『ジミー』のお土産が良いと思う、とお勧めのジミー(沖縄&アメリカ的な食料品店)へ。

『小さい頃は、沖縄はアメリカだったんだよ』

そういえば、沖縄返還は1972年だったと、内地人の私は思い出しました。

小さい頃から親しんだと言うアップルパイやクッキーを選んでくれました(やはり、日本だけどアメリカだったのね~)。

 

セントレアに降り立つと、数時間前まで半袖で沖縄にいた自分が不思議に感じます。

こんな沖縄日帰り旅もありです。

 

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2019.2.26  日帰り京都旅

ふと浮かんだ『そうだ、京都行こう!』のキャッチフレーズ(JR東海)。

京都なら名古屋からは近い!

『そうだ、京都行こう!』

 

で、何しに?

『京都』は魅力的な観光地ではありますが、この年齢になると、大方の観光名所・寺社仏閣は一通り網羅。

特別拝観などの機会も何度か。

しかし、所詮、寺社仏閣にそれほど興味が無い院長ゆえ、再訪候補が浮かびません。

『でも、行きたい』

 

あれこれ考えるのが、楽しい時間です。

一緒に行くわけでないのに、夫に『こんなのどうかな~?』

 

朝食を家で食べ、夕食までに帰ってくる行程(一応主婦)。

 

当日、新幹線で京都へ。

30分余は、あっという間。

 

まずは、バスターミナルで一日乗車券を買います。

目指すは祇園。

『祇園花月』での、よしもと新喜劇は、初めてです。

チケット販売状況を見ながらゲットした席は、前から4番目中央寄り。

 

前列だったおかげで、舞台は迫力満点。

話の筋は、大体同じとわかっていても、ついつい笑えてしまいます。

生のお芝居はいいわ~

 

大爆笑をし、劇場を出ると、ランチの時間。

お店は既に予約してあります。

庭園が見える窓際の席へ案内。

オフだからワイン1杯くらい、いいよね~

京都を意識した、少しずつ出てくる素敵なお料理に舌鼓。

スタッフの接客も気持ちよいです。

デザートまで美味しく完食。

 

『笑い』で心が、『食』でお腹が満たされた後は、本日最後のイベントへ。

京菓子手作り体験。

紅梅、蕗の薹(ふきのとう)、鶯(うぐいす)が今回作るお菓子。

トレーには、色とりどりの、生菓子に使う練りきりが用意されています。

職人さんが、丁寧に手ほどきをしてくれます。

練りきりを掌の膨らんだところで転がす、梅の花は小指で押して作る…などなど、初体験にわくわく。

蕗の薹は、裏ごしした練りきりを、箸でパラパラと貼り付けます。

つぼみは、黄色の濾した練りきりを箸でちょんちょん。

鶯は、緑の胴の腹を白くして、羽を小指で作っていきます。

ゴマで目を付けます。

 

出来たての紅梅を抹茶と伴に。

見た目はそこそこ,味は上品な甘さ。

残りはお持ち帰り。

 

夕食用お弁当を購入し、帰路へ。

京都へ行って京都らしさを味わったかと聞かれれば『?』ですが、自分好みの京都旅をしたからOK。

 

帰宅後、自作の『鶯』を何に見えるか、家族に尋ねたところ、『兎』『猪』『餃子』

『そんな名前の和菓子、聞いたことある?』

『何に見えるか、聞かれたから…』

まあ、私の腕はその程度なのね~

職人の足元にも及ばない作品を食べてもらうべく、抹茶を立てたのでした。

 

 

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2019.2.19 運動と緑内障

眼科雑誌を読んでいると、難解な論文も多くありますが、今回はとっつきやすいタイトルを見つけました。

 

『身体活動量と緑内障の進行速度が関係している』

 

巷の健康本なら、『運動で緑内障は治る!』などと、過激なタイトルで発売されそうです。

しかし、これは、眼科医愛読の由緒正しい眼科雑誌『日本の眼科』

信ぴょう性のない過激な表現は、誰も口にしません(書きません)。

 

海外の数々の論文が引用され、上記の結論が見出しとなった、非常に信頼性のある(医学雑誌なので当然ですが)ダイジェスト版でした。

 

いくつかを紹介すると…

1:健常人において、最大心拍数の70%55%40%のランニング15分後の眼圧は、ランニング前の眼圧から、最大心拍数70%が一番眼圧が下がり、40%でもわずかに低下した。

運動強度と眼圧下降には関連がある。

2:緑内障患者24名を対象に、1週間に30分以上の運動を習慣化しているか否かで、運動を習慣化しているグループは、過去3年間の視野進行が少なかった。

3:60~80代の緑内障患者141名において、1日1000歩歩数が増加するごとに、視野障害の進行速度は緩やかになった。

他にも、マウスで、60分の水泳ぎで、網膜の神経細胞死が抑制された論文もあります。

 

現時点で、視野障害の改善は難しいですが、運動は視野進行の抑制効果はあるようです。

 

緑内障の治療は、まずは眼圧を下げること。

点眼薬を、きちんと点すことが一番です。

1日1回の目薬でも1か月で使い切る、おおよその目安です。

緑内障は、進行する病気です。

良くなることは難しいですが、視野や眼圧に変わりないなら効いている(落ち着いている)証拠です。

 

病気については、巷で色々な情報が溢れています。

信ぴょう性のある出処かどうか?

『自分に一番合うのは何か?』は、目の前の主治医が一番あなたを知ってアドバイスできる立場にいます。

院長もお役に立てるよう、最新知識を脳内に上書き保存すべく、勉強・勉強。

 

 

 

 

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2019.2.12 駅で落ちない噺

『駅で落ちない噺』からの障害理解と称した市民講演会(名古屋市・名古屋市障害者差別センター主催)に参加してきました。

 

演者は、上方落語協会会員の『桂福点(かつらふくてん)』さん。

先天性緑内障のため弱視。

手術をするものの、中学生の頃には全盲に。

大学を経て、落語家に。

また、音楽療法士としても活躍。

NHK Eテレ『バリバラ』にも出演。

といったプロフィール。

 

落語の前にトークが始まります。

受付で渡されたビニール袋を目の前にして、見るように言われます。

ビニールで、少々視界が悪くなります。

二つに折って、目の前に置いてまた見る。

さっきより、もっとかすんで見えます。

『更に四つに折って前に置いて見てみて~』

『八つ折にして見てみて~』

体験する私達聴衆。

八つ折では、明るさだけで、あとはぼんやり。

『これが、だんだん見えなくなるってことです。色々、程度はありますが』と福点さん。

当院には、眼科用に緑内障視野欠損などのモデル視野体験ツールはありますが、一般の人に、見えなくなっていくことを体験してもらうには、簡便でインパクトのある方法だと納得しました。

 

視覚障碍者の移動手段としては、白杖・盲導犬・ガイドヘルパーがあります。

白杖は、自分だけで行動する分、危険も多いのだそうです。

触覚・嗅覚・聴覚などをフルに使って、行動するものの、不意によそ見(スマホ)の人がぶつかってきたり、路面の点字ブロック部分に物が置かれていたり、途切れたりすると、危険度がかなり高まります。

ホームからの転落は、酔客が一番多いそうですが、視覚障碍者の転落事故はよく話題になります。

『駅で落ちない噺』も、盲学校の後輩が、転落事故の当事者になったことで、後輩を取り巻いていた環境・落下の現状など掘り下げて検証。

ユーモアも入った創作落語になっておりました。

 

名古屋市地下鉄は、ホーム柵があります。

ホーム柵がないと、白杖で、間違って車両間の接続部分を探ってしまい落下することもあるそうです。

気分が悪くなって落下ということも避けられます。

障害のある人、無い人にとっても安全のための予防策として、とても評価できると思います。

 

点字ブロックも階段から降りてきて、一番近くの車両に乗り込めるよう誘導されています。

また、線路に近づくにつれて、点字ブロックの大きさ・形が変わっていきます。

遅まきながら、気づく院長です。

 

先日『ヘレンケラー』の伝記を久しぶりに再読したところ。

ヘレンケラーの時代よりはずっと障碍理解も浸透しているものの、まだまだかもしれません。

 

『こんな夜更けにバナナかよ』映画もいいですが、原作(ノンフィクション)は、また考えさせられる本です。

 

院長も微力ながらお手伝いが出来るように、出来ること(まずは医療)頑張ります。

 

 

 

 

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2019.2.5 そろそろ花粉症

今年の花粉(スギ+ヒノキ)飛散予想は、東海地方では例年比やや多(110%)です。

2月中旬からはスギ花粉の飛散が始まります。

花粉症の対策開始です。

 

スギ花粉症の院長は、2月に入り点眼・内服を開始しました。

 

最近は、医療的な『メディカルケア』だけではなく、患者さん自身も『セルフケア』をしましょう!という動きが。

 

代表的なアレルギー性結膜炎・鼻炎の原因は、スギ・ヒノキ・カモガヤ(初夏)・ブタクサ・ダニ・ハウスダスト・イヌ・ネコなどです。

自分が何に反応するかは、血液検査で調べることが出来ます。

 

(スギ・ヒノキ)花粉アレルギーと分かったら…

①飛散の多い日の外出や洗濯物の外干しを控える

②マスク、メガネ、帽子を着用する

③外出の時間帯を工夫して、花粉飛散の多い昼前後の外出は控える

④花粉を室内に持ち込まない

⑤コンタクトレンズ装用者は、出来るだけメガネに切り替える

 

これが『セルフケア』です。

 

そしてやはり『メディカルケア』も必要です。

眼科受診をされた患者さんには、症状に応じて、点眼薬や内服薬を処方します。

 

アレルギー性結膜炎が強い場合は、コンタクトレンズ中止を指示し、治療を優先してもらうこともあります。

コンタクトレンズが角膜や結膜を刺激し、炎症を悪化→分泌物(めやに)がコンタクトレンズに付着し汚れる→汚れがさらに角膜や結膜を刺激→さらに悪化という悪循環に陥るからです。

『メガネ、マスクなし群』と『花粉症用メガネ・花粉症用マスク装用群』では、結膜内花粉数が約6分の1に減少したデータもあります。

コンタクトレンズを装用する場合は、1日使い捨てのタイプ、素材として花粉が付着しにくいレンズを選びます。

 

人工涙液による洗眼は、抗原(花粉・ホコリなど)を洗い流すのに有用です。

水道水は、涙液の安定性を低下させるため、出来れば避けた方が。

 

カップ式の洗眼器具は、眼周囲の皮膚の汚れや付いた抗原をかえって眼表面に触れさせる可能性があるので、お勧めしません。

 

目薬を点しても『かゆくてたまらない!』時は、瞼を冷やすことも有効です。

 

 

3月のウィメンズマラソンに向けて、マスク・サングラス着用で、名古屋駅まで走っていた頃が懐かしい。

今は、ジムで、花粉を気にせず、ゆるゆると走っている、マラソンリタイアの院長です。

 

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2019.1.29  OCTA(オクタ)講習会

インフルエンザが猛威を振るっています。

先週日曜日、緑区休日急病診療所の来院数は270人!

当番医だった夫もお疲れ気味で帰宅。

大多数がインフルエンザを始めとする風邪症候群だったそう。

 

そんな中、大阪で一日講習会。

元気だけが取り柄の院長も、予防的にマスク着用です。

 

今回は、最近注目を浴びている(研究が進んでいる)OCTA(OCTアンギオグラフィー)について。

 

OCT(光干渉断層計)は、眼の構造・変化・病気を断層面から見る光学機器です。

画期的な器械で、網膜の病気の研究から始まって、今では、緑内障や、網膜の奥、眼の前方まで応用範囲が広がっています。

当院でも、C社のOCTを使用しています。

 

そこへOCTAが開発されました。

眼の奥の血流を捉えて血管の状態を画像化することが出来るようになったのです。

今までは、造影剤を注入しないとわからなかった血管の様子が、身体への負担なしで観察できるように。

更に更に、画期的なことなのです!

 

OCTAのしくみから始まったので、物理の勉強から?

院長は、物理は苦手だったのですが、説明を受けると、一応、なるほどなるほど…

パソコンでも携帯でも、普段、その仕組みを知らなくて使用しています。

使えますが、その仕組みを知っていれば、より心豊かになれそう…と機械音痴を反省。

 

視力が低下する代表格の『加齢性黄斑変性症』や『糖尿病性網膜症』での、画像や判読方法。

従来の造影検査との違いや長所・短所・今後の課題。

『緑内障』の診断・進行判定への応用など。

一流の講師陣から、盛りだくさんの最新情報の講義を受けます。

 

隣の席の女医さんは、もうリタイア?かなと思える年齢。

導入の有無よりも、向学心なのでしょうか。

〇十年後の院長(私)?

 

新しい器械は、大学病院や大きな病院から導入されます。

当院は、小さな医院ですが、新しい器械は積極的に導入する方針です。

最新機器は、開発費等がかかるため、一流ブランドで、値段も破格です。

モーターショーみたいに、OCTAショー(?)にて実物を見てみると他メーカーのも気になってしまいました。

既にC社の見積もり中なのに。

 

いずれにしろ、患者さんに還元できるよう、導入予定をしています。

 

たくさん勉強して、新大阪駅へ。

551蓬莱の行列が意外と短い。

蒸したての『豚まん』買って新幹線へ持ち込み。

『豚まん』一個で、『大阪行った感』を味わう院長でした。

 

 

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2019.1.22 たまにはチクチク

『欲しいものがあるんだけど、探しても見つからないから、一緒に探して』

『何?』

『エルボーパッチジャケットって知ってる?』

『肘当て付きジャケット(そのまま)?』

『その通り!』

デパートならあるはず。

 

道すがら『なんで、また?』

ドラマで俳優の織田裕二が、鳥狩猟シーンで着ていたそう。

ワンシーンだけで、以降そのジャケットでの登場はないものの、『ひどく気になってしまった』と言う訳です。

エルボーパッチジャケットはカジュアルに分類されるので、紳士服売り場の一つ上の階へ。

今度は、カジュアル過ぎて、夫の欲しいものと違い断念。

大きなデパートでも置いていないくらいなら、そのドラマのたったワンシーンでのジャケット(恐らくスタイリストが用意した)は注目を浴びなかったのね!?

 

しばらくして、新しいジャケットを買ってきた夫。

『これに、パッチを付ければ完成だと思って』

確かに名案。

院長(私)の肘当てのイメージは、セーターにフェルトのパッチ(アイロン熱で付けた)。

『本革のこげ茶がいいな』

『パッチが三分の一ほどめくれていた人を見たことあるから、縫い付けが良いな』

 

名古屋随一の手芸用品店へ。

実は、初入店です。

ボタン付け、ゴム替え、雑巾縫い、少々のほつれまでが、普段の私の守備範囲なので、今まで縁のないお店でした。

入ってみると、結構な人。

洋裁などの手作り趣味の人は、思いの他、多いようです。

パッチを聞くと、売り場に案内してくれました。

フェルト、合皮、本革…種々揃っています。

『本革のってどうやって付けるのですか?』

『小さな穴が開いているので、そこを縫えばいいですよ』

『どんな縫い方で?』

『どんな風でも。穴に通すだけでもいいし、かがり縫いでも。誰でも、簡単に出来ますよ』

『あの~私、素人なので、詳しく教えてもらえますか?』

私の実力と装備(家の裁縫箱は、『よしもと大笑い弁当』を食べた後のプラスチック製お弁当箱。中身は、ハサミ・白黒の糸・縫い針)を聞くと、最適な糸と針を勧めてくれました。

 

当初、洋服お直しの店に頼む予定だったのですが、『誰でも出来ますよ』の一声と、併せて買った糸と針を前に『やってみる!』気に。

革用の糸と針は特殊です。

糸は、釣り用とは言わないまでも、かなり弾力があります。

針は、太く長く、先が鋭角です。

老眼のため、眼鏡は外して裸眼仕事です。

近視は、年をとっても手元作業が出来るのは幸い。

パッチとジャケット生地がずれないよう固定しつつ、悪戦苦闘。

チクチク…

 

一心不乱に縫い進めているうちに、研修医時代のエピソードを思い出しました。

ある病院で全科当直のサブについていた時のこと。

頭皮が裂けて血だらけの外傷の男性が搬送。

意識清明。

『縫っといて』と言われ、習ったばかりの縫合を眼科医ならでは?の細さでチクチク。

戻ってきた外科部長に『まだ、縫ってるの?頭は血流豊富だから、ザクザク縫えばいいから』

その後、頭皮の縫合には縁がなく、ご指導は活かせず現在に至ります(眼科医ですから)。

 

とにもかくにも両肘のパッチ完了。

素人仕事まるわかり…ですが。

『縫い目は誰も見ないよね』と思いつつも、もう一つ勧められたアクセント色の赤糸にしなくてよかった。

『織田裕二(気分)になってね~』と夫に渡します。

概ね感激していたから、『これで良し!』です。

 

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