2015.3.17 耳がダンボ

先日入ったカフェ(喫茶店)で。案内されたのは隣との距離が近い席。

おばさんに突入したばかりのプチおばさんの私たちは、トーンを押さえ気味に会話。

隣からは年配のおばさま達の賑やかな話声。嫌でも耳に入ります。そして、いつしかダンボに。

なにやら健康談議。

「緑内障って言われたんだわー。年齢のせいだって!」(年齢だけで緑内障になることはありませんよ。もしかしたら白内障?)

「今年は花粉症がひどいもんで目が痒くって痒くって。点しても点しても良くならんのよ」(用法を守りましょう。他の薬に替えてもらう手も)

「ちょっと待って、目薬点すから。最近、コンタクトが乾いて、乾いて。」(それはドライアイの○○薬ですね。乾きにくいコンタクトレンズもありますよ)

「ちょっとー。これ、なんて書いてある?暗いで見にくいわ―」(老眼の典型的症状です。眼鏡を使ってみては?)

隣の席に乗りこんで、解説をしたくなる気持ちを押さえながら、心の中で突っ込みを入れてしまいました。

知人も苦笑いでした。

別れの挨拶は「お互い健康に気をつけて、またお茶しようね」身体に気を遣う年代になってきました。

いずれ、病気自慢をするおばさんになる日も近い?でも大きな声は控えようっと。

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2015.3.10 ママがいいー!

陽気も良くなりスギの飛散もピークに。

サングラス・マスク姿のランニングも様になってきたこの頃です。

そのいでたちで平針の農業センターへアイスクリームを食べに……ではなく、梅を観賞に行ってきました。

しだれ梅は満開、まさに見頃。大勢の人で溢れかえっていました。

長蛇の列に並んで食べた久しぶりのアイスは美味。子供がアイスクリームを受け取った途端落として大泣きしたことを思い出し胸がキュン。

 

花粉の季節。アレルギーの原因を調べるために採血する患者さんも多くなっています。

ほとんどが小児なので「やめて、やめてー」「ママがいい、ママがいい―!」と泣き叫ぶ子もいれば、「うん、わかった」とか「あのねー私ねー…」と世間話をするつわものも。

原因が特定できれば早期対策も出来るので、気になる方はお申し出ください。

さて「ママがいいー!」という子供の甘えたセリフ。

息子たちから毎日浴びるように発せられた嬉しい言葉も遠い過去に。

現在聞くのは、お金がいる時だけの「ママ(母さん)がいいー!」

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2015.3.3 自閉症の僕が…

ある患者さんが5年ぶりに検診に来院されました。聞くところによると、お子さんが自閉症でこの5年間忙殺されていたとのこと。

そういえば、まだ小さい赤ちゃんを斜視ではないかと連れて来られたことがありましたが、その時はまだ小さすぎて経過を見るしかありませんでした。その後、斜視ではなく、視線を合わせないことが分かったそうです。

東田直樹さん著「自閉症の僕が跳びはねる理由」によると、相手が何を言っているか聞きとろうと真剣に耳をそばだてていると、何も見えなくなるのだそうです。

自閉症の患者さんは当院にもたまに来院されるのですが、一度は上手くコミュニケーションが取れず、眼科の器械を投げつけられてしまったことがありました。これも気持ちの折り合いがつかなかったり、衝動が抑えられなくなるからだそうです。

東田さんは著書の中で「自閉症とはきっと、文明の支配を受けずに、自然のまま生まれてきた人たちだと思う」と書いています。

私たちも当事者や当事者の家族以上の現実はわかりませんが、少しでも理解し寄り添えたらと勉強していくつもりです。

自閉症の患者さん、遠慮しないで受診してくださいね。

東田さんの「自閉症の僕が跳びはねる理由」「跳びはねる思考」は待合室の本棚にあります。

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2015.2.24 ラウンドそろそろ?

ゴルフの倉本昌弘プロの講演を聞いてきました。82年の全英オープンで日本選手歴代最高の4位に入りその後も活躍。現在は日本プロゴルフ協会の会長をされています。

始めて2年目に入ったゴルフ初心者としてはゴルフの極意!の話を期待していたのですが、ゴルフ協会の活動や近年の動向が中心に。

30~40代でゴルフを始めて2年以内のやめる人は6割。ゴルフ愛好者が周囲にいない、お金がかかる、ゴルフ場の敷居が高いのが原因だそうです。確かにランニングより、道具からしてお金がかかります。

ゴルフの良さは、「自分は自分のゴルフが出来ること」と言われても、インストラクターから「身内以外とのプレーはもう少し我慢しましょうね」と言われている身としては、自分のゴルフは遠い、遠い。

倉本プロの03年アコムインターナショナルでマーク59。9ホールでもそのスコアなら羨ましいと思う現状。

ゴルフは精神面が7~8割。下手なりに自分のゴルフが出来るようにクラブを振る日々。身内以外とのラウンドはそろそろ?

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2015.2.17 学校保健委員会

2月に入ると5校(神の倉小・熊の前小・徳重小・神の倉中・扇台中)の学校眼科医である院長は、学校保健委員会で大忙し。

校医は春の検診・秋の就学時健診に加えて年2回の保健委員会に出席。その他に就学時委員会や視覚障害の会など生徒に関わる仕事が発生します。

保健委員会は学校医・眼科校医・耳鼻科校医(中学のみ)・学校歯科医・学校薬剤師・PTA・学校職員で構成。検診や体力運動能力調査、環境衛生検査の結果、保健室利用状況などを報告、生徒のより健康安全な生活を求めて討議する場です。

眼科医としては、検診の結果の総括や最近の話題を提供。

スポーツ医としてはスポーツテストの結果を含めた短い考察を。

この地域の生徒たちはボール投げ記録が名古屋市平均より下回っていたのですが、今年になり若干上回るように。職員は転任があるので、この推移を実感しているのは校医歴15年の恐らく自分だけだと思いますが、嬉しい結果でした。毎年指摘や提案をして、学校側の工夫によるドッジボールなどを使用した遊びや運動が功を奏してきたようです。

終盤は保護者からの質問タイム。どうしても自分の子供に関した質問になってしまうのはやむを得ないのですが、逆にこのチャンス(保健委員会)を上手く活用してお悩み相談ならぬ、健康相談をするチャンスかも。保護者の方の多数の参加をお待ちしています。

もう来年度の検診・保健委員会の予定が組まれました。
学校はもう新年度に向けて始動中。学校医は大変ですが、楽しみでもあります。

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2015.2.10 講演会in稲沢

愛知県商工団体主催の「いのちと健康を守る学習交流会in稲沢」で講演をしてきました。

今回の題目は「中高年の目の病気」

1時間の持ち時間を使い、「VDT症候群」「ドライアイ」「白内障」「緑内障」「飛蚊症」「網膜剥離」「糖尿病眼合併症」「加齢性黄斑変性症」と盛りだくさんにお話をしました。

途中、10秒目を開けていられるかといったドライアイの疑いや加齢性黄斑症の初期のゆがみの有無の確認など簡易チェックをして、少々頭を休めていただきながら、話を進めていきました。

熱心にメモを取っていただく姿もあり演者としては嬉しい。

その後40分ほど質疑応答の時間。新聞などでドクターとの紙上相談室がありますが、そのリアル版。

病気そのものの質問よりは、ご自身の目に関する質問が多かったように感じました。

1時間40分の持ち時間は無事終了。少しはお役に立てたでしょうか?

 

久しぶりの名鉄電車。JRに比べて揺れもシートも庶民的。

初めての国府宮(名鉄の稲沢の駅名)。

奇祭で有名なはだか祭りは3月3日。

一度ははだか祭で訪れてみたいものだと雨の稲沢を後にしました。

 

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2015.2.3 そろそろスギ花粉

ランニングを終えると鼻がムズムズするこの2、3日。早速花粉症の予防薬を始めました。

スギ花粉飛散開始予定日は、1月1日からの最高気温の合計が400度に達した時点とされています(花粉情報協会)。今年の予想は2月12日頃。3月上旬から中旬がピークになります。

例年の1.5倍、昨年の3倍ほど。

外出には、マスク、メガネ着用で。花粉が付きにくいコンタクトレンズもあるので、どうしても素顔を見せたい人にはお勧めです。

毛、フリースなどの洋服は花粉がつくので表に着ないのが無難。ナイロン製でも静電気発生により花粉が付くので静電気除去スプレーをかけると効果的です。

お洗濯も静電気防止に柔軟剤使用を。また、トマトを食べて喉のイガイガなど感じる人はスギ花粉症かも?口腔アレルギー(口や喉がイガイガ)を起こす物質が、スギ花粉とトマトの中に含まれている物質と類似しているためなのですが。逆にスギ花粉症の人でも、トマトを食べてイガイガしなければ大丈夫ですよ。

 

これからの時期はサングラスに加え、マスク着用のランニング。サングラスは曇るし、若干息苦しいのですが、心肺機能は向上しそう。

診察室で院長がマスクをしていたら、花粉症でかなり苦しんでいると察してください。そんなことにならぬよう、今から予防予防。「って走らなければいいじゃん」という声が聞こえてきそうですが。

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2015.1.27 お年玉年賀状

必要な事以外めったに連絡を取り合わない母娘ですが、先日の午後電話がかかってきました。

相手先が入力してある携帯電話なのに「もしもし、公ちゃん?」「そうだけど、何だった?」「あんたん(あなた)とこから来た年賀状が当たっとったんやてぇ」「へえー、何等?」「3等。これは公ちゃんにいいことあるわー」たったそれだけの会話でしたが、何やら温かい気持ちに。

子供のころ、年賀状のお年玉発表がある日は、父の号令の下、子供たちが家族中の年賀状を末尾の1から順にグループ分けをし、父の読み上げる番号を確認していったものでした。

当たった切手シートは、切手蒐集アルバムに。今では蒐集切手も一生に使いきれないまま残っています。

電話を切った後、久しぶりに年賀状のお年玉当選番号を確認してみました。当たっていたのは切手シートが3枚。

 

その中に患者さんから届いた1枚もありました。

次回Nさんが来院されたら「年賀状、当たってましたよ。Nさんにきっと良いことがありますよ」と言うつもりです。

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2015.1.20  目暖足熱

診察室にはエアコンが効いているのですが、年甲斐もなくスカート・ワンピース派の院長は足元の寒さが気になるように。パンツ(ズボン)をはけばいいのにと言われそうですが、慣れない格好は気恥ずかしいもの。そこで今年はついに机下にすっぽり入るファンヒーターを設置しました。これが思いの外ぬくぬくで満足しています。頭寒足熱とはよく言ったもの。

ところで頭は温めないほうがよいのですが、目は温めるとドライアイや疲れ目に効果的です。涙は油・水分・ムチンの三層構造からなっていて、最下層のムチンは涙が流れ落ちないように目の表面に粘着する糊の役目ですが、最上層の油層は涙の蒸発を防ぐ役目をしています。この油は、瞼の際にあるマイボーム腺という脂腺から出ています。目を温めることで脂腺の働きを活発にし油層を保持します。疲れ目に対しては、血行を良くすることでピント調節に関わる筋肉(毛様体筋)の凝りをほぐします。ドライアイの治療で涙点からコラーゲンゼリーを挿入する方法がありますが、そのあとゼリーを固化するため目をしばらく温めます。たいていの患者さんは気持ち良くなりうとうとされます。リラックス効果抜群なので、市販の温熱シートや蒸しタオルで試してみてください。お肌の曲がり角をとっくに過ぎた目元の張りも心なしか良いような…

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2015.1.13 ぜんざいヒヤリ

春の七草が過ぎると鏡開き。毎年スタッフも楽しみにしている恒例の行事です。ぜんざいを作るのは院長の担当、十八番のぜんざいを振舞うのは自分が一番楽しみにしているのかもしれません。まずは小豆を選別するところから。一晩浸して火にかけます。沸騰したらことこと煮て一度お湯を捨てます。ふたたび、ことことと豆が柔らかくなるまで煮ます。ここにお砂糖を投入。砂糖が溶け粗熱が取れたら、またことこと。最後に味を確認。隠し味に塩少々。で、出来上がりです。今回、煮あがって味を確認したところ、ん?何やらしょっぱい。お玉に塩気が付いていたのかと、替えてみても同じ。味覚がおかしくなったかと家人に確認するも「何、これ?しょっぱーい」今回、袋の砂糖が足りず棚に並べてある砂糖の容器から不足分を入れたはずでしたが…隣の同じ型の容器の塩を入れたらしい…のです。調味料は「さしすせそ」の順にと言う通り塩の威力はすごい。これでは食べられず、泣く泣く捨てる羽目に。もう一度最初から。慣れに慢心せず、何事も初心に帰って確認しながら作りなおし。容器にはラベルの貼り付け、塩と砂糖の結晶の確認、味の確認をして投入。今度は、満足できるいつもの味になりました。スタッフも喜んでくれ毎年の鏡開きとなりました。やれやれ。良かった!

視覚障害や色覚障害には、大きな文字や明るさ、コントラストが手助けになります。その他、聴覚、触覚など視覚以外の五感もフルに使うことで補うことが出来ます。障害がなくても加齢などで様々な能力は低下していき、上記は自分たちにも当てはまります。今回のぜんざいの出来事では、ヒヤリハットと危機管理の問題も提起してくれました。

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