2013.12.3   花壇を楽しんで

今年も残すところ1か月となりました。12月は当院の花壇が一番輝くとき。クリスマス仕様に様変わりします。今年はオレンジのリボンが主流のちょっと大人の雰囲気です。来院された患者さんの目の保養になれば、という当院からの「お・も・て・な・し」です。おもてなし=ホスピタリティですが、この語源と同じに病院=ホスピタル、ホテルがあるそうです。ハード面だけでなく、ソフト面でおもてなし(明るい笑顔、丁寧な診療)を日々心がけ、毎朝の朝礼では、スタッフが気づいて改善できることは「今でしょ」と報告しています。患者さんが当院に来られて笑顔になって帰られることが、わたしたちへのプレゼントだと思っています。笑顔こそ「倍返し」で投げかけたいものです。

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2013.11.26      「軽い」胃炎

院長にとって晩秋の定例行事?は人間ドック。今年も受けてきました。「ドックで何か見つかったら嫌だから受けない」という知人もいますが、何かあるなら早く見つかったほうがいいと思っています。いつものように尿検査、身長体重から採血、心電図などなど。最後の関門は胃カメラです。以前バリウムを飲んで造影検査をした後に大変苦しい思いをしたので、その代わりに胃カメラを受けています。これはこれで、最初の麻酔のゼリーから始まり、ファイバーを飲み込む時などとても苦しいのですが、喉元過ぎれば…で検査終了。バリウムに比べて後に引かないのが長所です(個人差があります)。さて、例年「軽い胃炎がありますね」「どうすれば?」「刺激物とストレスに気をつければいいですよ」良いのか悪いのか。でもそれ以上の検査も薬も必要ないなら、それほど気にすることもない定例の口上だと受け取ることにしました。それにしても「軽い」結膜炎「軽い」近視などなど、ふだん院長も軽く「軽い」を連発しているような。深刻なら「軽い」って言わないですから安心してください。ただしアドバイスは守ってくださいね。

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2013.11.19         探検ウォーキング

好天の日曜日、伊賀上野で旅行会社企画の謎解きマチ探検に参加してきました。伊賀上野の城下町をキーワードを探し散策、散策。ヒントが書いてあるので、地図を見ながらあっちへこっちへ。キーワードを4つ書き並べると一文になり、それを頼りにまた別の場所で情報を入手。これを何度か繰り返し、忍者文字も解読(ヒントあり)し、やっとのことで答えをゲット。その間3時間弱。童心に帰り、町をあちこちと歩き良い運動になりました。忍者の格好をした子供たちを見て、10年ほど前に家族そろって来たことを懐かしく思い出しました。その時はお城と忍者屋敷だけでしたが、今回散策をしてみて、城下町も風情があってよいと新発見。謎解きのご褒美(景品)は、かた焼きせんべい1枚。大垣のみそせんべいに勝る硬さ(お土産用には木槌つき)ですが美味しかったです。楽しみながらのウォーキング。企画ものお勧めです。

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2013.11.12   その方法でいいんです

「この前、目薬点した後に目がしらを押さえとったら、友達に『おかしなことしとるねぇ』て言われたんだけど、本当に私おかしなことしとるんかねぇ?」と60代Oさん。目薬を点眼した後は、目がしら(涙の通り道)を押さえ、5分ほど(なかなか5分は長いですが)目を閉じましょう。治療効果を高める方法です。なぜ、目がしらを押さえるかというと、まずは、目薬が涙の通り道を通って流れてしまわず目に効くようにするため。点して苦い目薬などもありますが、押さえることで避けられます。また、押さえることで涙点から鼻涙管(鼻に通じる管)を介して全身へ行き、副作用の原因となるのを回避できます。点してすぐのまばたきも、目薬を排出させてしまうのでよくありません。Oさん、それでいいんです。それにしても、60代ともなれば、人前で点眼、内服などおもむろに出して自分の病気をオープンにしてしまうのでしょうか?前回の病気自慢といい…まだ未知なる世界です。


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2013.11.5        病気自慢

ひとまわり年上の友人が同窓会に出席した時のこと。「病気自慢しよう」の呼び掛けに出て来る、出てくる。「胃癌ってつい最近言われて」と始まれば、「私は○年前に乳癌で手術したわ」「私は胃癌で胃をとったわ」「私は子宮癌で子宮とったわ」「ヘルニアでコルセット無しでは歩けないの」などなど、次々に病気の既往が出てきたそうです。一巡して言い出しっぺの人には安堵の表情が。自分だけがと思い詰めて気持ちが、他の人も色々あることを知ったことで受け入れられたのでは、と友人。診察の場で、治療に苦慮する病気や治らない病気を診断することもありますが、患者さんが病気を受け入れられるようケアするのもこれからの時代求められることだと思います。それでも界隈で病気自慢談義は弾むでしょうが。院長自身も最近友人知人との別れの言葉は「健康に気をつけようね」が定番になってきました。そのうち病気自慢も話題に上る日が…?

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2013.10.28    Happy eye アプリ

スマートフォンに替えて約2年、当初は目新しくて毎日触っていました。教えてもらったり、気になるアプリをダウンロード。無料だからとあれこれ入れていたら、たまる一方です。実際よく使うアプリは3つくらい。たまりっぱなしのアプリを消去しました。いつか使うかも…はそれこそまたその機会にダウンロードすればよいことだし。と言っていたら、また新しいアプリを見つけました。緑内障患者さん用の点眼お知らせや緑内障豆知識クイズ(スタッフがトライしたところ全問正解でした)、緑内障の見え方体験などもあります。アラームが鳴らなくてもきちんと点眼の習慣化している患者さんは多いはずですが、緑内障診断後1カ月で40%が治療中断しているというデータもあります。毎日点眼を続けることが大切です。iPhone専用のアプリですが、「Happy eye」でダウンロードしてみてください。

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2013.10.15    待合室の薔薇

先週は岡山で開催のロービジョン学会に参加してきました。この学会では、眼科医だけでなくコメディカル(眼科に関わる医療従事者)や教育関係者、視覚障がい者も多数参加されています。視覚からの情報が80%と言われる中で、残った視覚、もしくは視覚以外の感覚を生かしてよりよい生活を目指す手助けになる方法、手段を考えていきます。患者さんの何か不安なことに耳を傾けることからロービジョンは始まります。

岡山と言えば、思いだされるのが研修医の頃担当していたYさんです。遠く岡山から来院され、奥様も近くのホテルで宿泊され中睦まじいご夫婦でした。緑内障により視力・視野もずいぶん悪くなり、何回かの手術でも回復まではいかなかったのですが、当時は、ロービジョンという言葉も頭になく、ただただ眼圧を測ってお話をするだけでした。研修医の私に会うのをとても楽しみにしてくださり、それだけが少しお役に立てたことです。そして美術教師だったYさんが「見えていたときに描いたものだけど」とくださったのが、待合室に飾ってある薔薇の絵です。薔薇の絵を見るたび「初心忘れず」と戒めるとともに、今は亡きYさんのお顔が浮かびます。

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2013.10.8     散瞳(さんどう)検査をうけてみる

当院のクリニックの花壇もコスモスが咲き乱れ、金木犀の香りとともに秋を感じさせてくれます。

さて、以前から明るいところでミジンコのようなものが見えていた院長。「虫が飛んでいるみたい」「細かい糸くずが見える」などと来院される患者さんは多く、そのたびに茶目(瞳孔)を薬で大きく(散瞳)して眼の奥(眼底)をぐるりと観察します。心配ないもの(老化とか)がほとんどですが、中には網膜剥離や眼底出血など病変がある場合も。近視も強いし放置は医者の不養生ともなりかねないので、意を決して某病院へ。「上を向いて、右上、右…」と360度観察。これがひどくまぶしいのですが、ふだんは自分が診察している身ゆえ、指示どおりにするのも医師にとって優良患者。眼つぶしのような光のシャワーが終わり「心配ないよ」にやれやれでした。帰路、天気の良い日だけにまぶしさは最高潮。通常は、明るい所では瞳が絞られまぶしさを軽減させますが、薬の作用で絞りが働かずまぶしいまま。せっかくの休診日、楽しみにしていたデパートの大北海道展もスルーして帰ることに。時々瞳孔を大きくする検査(散瞳検査)をした後、平気で車で帰ったという強者の患者さんがおられますが、検査後の運転は絶対しないでくださいね。貴重な散瞳体験でした。

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2013.10.1      カラーは特にご注意

年に一度はコンタクトレンズに関わる管理責任者の継続研修があります。コンタクトレンズは安易に扱う身近なものですが、高度管理医療機器クラス3に分類され人体にかなりの影響を及ぼすという位置づけです。毎回、薬事法やらコンタクトレンズの品質管理などの他に、コンタクトレンズで眼障害を起こした症例を何人か見て勉強します。最近多いのはカラーコンタクトレンズによるもの。ヘアカラーが一般的になり、瞳の色も合わせて可愛くしたい女の子が、手っ取り早くディスカウントショップや通販で購入し、使用基準を守らず障害(失明直前まで重症化する場合も!)を起こすことが多々。カラーは着色の部分は酸素の透過性が低くなり、また、着色仕様で眼への負担も変わってきます。自分は大丈夫と思わず3カ月ごとの定期検査を受けましょう。眼科でならネットやショップでは得られない情報・知識もゲットできますよ。

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2013.9.24 柔らかいから好き

眼科で必ず行う検査に、細隙橙顕微鏡検査と言って、座るとスライド台が出てきて顔を乗せ、眼を診察する機器があります。電動椅子で高さを調整しますが、背丈の都合上、小学生以上が一人で座って診察を受けます。小さなお子さんは顎台に自分の顎を乗せられないので、付き添いの方の膝に乗せてもらい簡易細隙橙で診察をします。兄弟姉妹がいる子は患者で来た上の子が顎台に乗せているのを見て、早く一人で診察を受けたいと言います。先日の小学1年のA君は、反対。兄弟がいないのもありますが、1年生だから普通の診察方法でと、一人で座るよう促したら「ママのお膝がいい。柔らかいから好きだもん」そういうわけで、お母さんの膝の上で診察。「柔らかい」「好き」なんて言葉、今後言われそうにない母(院長)は羨ましく思ったのでした。A君は自分の言葉を直に忘れてしまうでしょうが、懐かしい時を思い出しながら診察をした院長でした。

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