2015.1.27 お年玉年賀状

必要な事以外めったに連絡を取り合わない母娘ですが、先日の午後電話がかかってきました。

相手先が入力してある携帯電話なのに「もしもし、公ちゃん?」「そうだけど、何だった?」「あんたん(あなた)とこから来た年賀状が当たっとったんやてぇ」「へえー、何等?」「3等。これは公ちゃんにいいことあるわー」たったそれだけの会話でしたが、何やら温かい気持ちに。

子供のころ、年賀状のお年玉発表がある日は、父の号令の下、子供たちが家族中の年賀状を末尾の1から順にグループ分けをし、父の読み上げる番号を確認していったものでした。

当たった切手シートは、切手蒐集アルバムに。今では蒐集切手も一生に使いきれないまま残っています。

電話を切った後、久しぶりに年賀状のお年玉当選番号を確認してみました。当たっていたのは切手シートが3枚。

 

その中に患者さんから届いた1枚もありました。

次回Nさんが来院されたら「年賀状、当たってましたよ。Nさんにきっと良いことがありますよ」と言うつもりです。

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2015.1.20  目暖足熱

診察室にはエアコンが効いているのですが、年甲斐もなくスカート・ワンピース派の院長は足元の寒さが気になるように。パンツ(ズボン)をはけばいいのにと言われそうですが、慣れない格好は気恥ずかしいもの。そこで今年はついに机下にすっぽり入るファンヒーターを設置しました。これが思いの外ぬくぬくで満足しています。頭寒足熱とはよく言ったもの。

ところで頭は温めないほうがよいのですが、目は温めるとドライアイや疲れ目に効果的です。涙は油・水分・ムチンの三層構造からなっていて、最下層のムチンは涙が流れ落ちないように目の表面に粘着する糊の役目ですが、最上層の油層は涙の蒸発を防ぐ役目をしています。この油は、瞼の際にあるマイボーム腺という脂腺から出ています。目を温めることで脂腺の働きを活発にし油層を保持します。疲れ目に対しては、血行を良くすることでピント調節に関わる筋肉(毛様体筋)の凝りをほぐします。ドライアイの治療で涙点からコラーゲンゼリーを挿入する方法がありますが、そのあとゼリーを固化するため目をしばらく温めます。たいていの患者さんは気持ち良くなりうとうとされます。リラックス効果抜群なので、市販の温熱シートや蒸しタオルで試してみてください。お肌の曲がり角をとっくに過ぎた目元の張りも心なしか良いような…

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2015.1.13 ぜんざいヒヤリ

春の七草が過ぎると鏡開き。毎年スタッフも楽しみにしている恒例の行事です。ぜんざいを作るのは院長の担当、十八番のぜんざいを振舞うのは自分が一番楽しみにしているのかもしれません。まずは小豆を選別するところから。一晩浸して火にかけます。沸騰したらことこと煮て一度お湯を捨てます。ふたたび、ことことと豆が柔らかくなるまで煮ます。ここにお砂糖を投入。砂糖が溶け粗熱が取れたら、またことこと。最後に味を確認。隠し味に塩少々。で、出来上がりです。今回、煮あがって味を確認したところ、ん?何やらしょっぱい。お玉に塩気が付いていたのかと、替えてみても同じ。味覚がおかしくなったかと家人に確認するも「何、これ?しょっぱーい」今回、袋の砂糖が足りず棚に並べてある砂糖の容器から不足分を入れたはずでしたが…隣の同じ型の容器の塩を入れたらしい…のです。調味料は「さしすせそ」の順にと言う通り塩の威力はすごい。これでは食べられず、泣く泣く捨てる羽目に。もう一度最初から。慣れに慢心せず、何事も初心に帰って確認しながら作りなおし。容器にはラベルの貼り付け、塩と砂糖の結晶の確認、味の確認をして投入。今度は、満足できるいつもの味になりました。スタッフも喜んでくれ毎年の鏡開きとなりました。やれやれ。良かった!

視覚障害や色覚障害には、大きな文字や明るさ、コントラストが手助けになります。その他、聴覚、触覚など視覚以外の五感もフルに使うことで補うことが出来ます。障害がなくても加齢などで様々な能力は低下していき、上記は自分たちにも当てはまります。今回のぜんざいの出来事では、ヒヤリハットと危機管理の問題も提起してくれました。

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2015.1.6 今年もよろしくお願いいたします

あけましておめでとうございます。厳しい寒さで迎えたお正月でした。まさか名古屋で雪の新年を迎えるとは!今年は羊年。迷える子羊(自分の場合もう羊ですが)ならぬ迷医(迷える医師)にならぬよう、明医(明るい医師)をモットーに、名医目指して今年も地域医療に少しでもお役に立てたらと思います。スタッフ一同よろしくお願いいたします。

年末に患者さん用トイレを改修しました。洗面所まで一つの空間にし広くなりました。好きな建築家にお願いしました。

お正月休み。遠出もなかった日々は、ビデオ、読書、お料理三昧。高倉健の格好良さに惚れ惚れし、たまった小説を片っ端から読みまた購入。新聞や雑誌から切り抜いた料理の数々は、厳選し?再現。半分ほどは不評。料理研究家のレシピなのに…斬新なメニューを選んだのが良くないのか、こちらの腕が原因なのか…

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2014.12.16 夢見るフランス絵画

東京での勉強会の後、少し時間があったので美術館に行くことにしました。美術など若い頃は関心がなかったのですが、年齢を重ねるうちに、「わからなくても、いいな~と思えればいいのだ」と開き直り、年に何回か美術館に足を運ぶようになりました。今回「夢見るフランス画」の題名に魅かれて行ったのは渋谷のBunkamura(文化村)ザ・ミュージアム。セザンヌ、モネ、ルノワールからルオー、ヴラマンク、デュフィそしてユトリロ、ローランサン、モディリアーニなど。いかにもフランス的な絵画で素人にもわかりやすい(いいなと思える)個人コレクション!の展覧会でした。心に栄養が満たされて良い気分で美術館を後に。渋谷は若者の街。おばさんが散策するには門外漢です。雑踏に身を任せ、日本最大のスクランブル交差点(尾崎豊の歌が思い浮かぶ人は同年代です)を横断し渋谷を味わったことにしました。

絵画展の図譜は待合室に置いてあります。興味のある方はご覧になってくださいね。

 

 

 

 

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2014.12.9  お肌も気になる

その辺の普通の化粧品を使い、見よう見まねの我流のメイクをして25年。今になって(かなり遅いけれど)年代に合わせたお肌の状態やメイク方法に気になりだしました。ふだん近づかないデパートのお化粧品コーナーで肌診断を受けることに。エコーのような機械を顔の当てられてしばらくするとコンピューターにより分析結果が出てきました。適当な日々のお手入れの結果は、油分・明るさ・しみ・しわ・毛穴項目が何と30代!「素晴らしい結果ですね」しかし「水分が60代とはかなり潤いが不足していますね」今日もランニングしたから水分が抜けているのでは…なんて言い訳にすぎず、年々乾燥が気になりだしたのはそのせいだったようです。「長谷川様のお肌に合うのは…」クレンジング、洗顔、化粧水、美容液、乳液、クリームと次々に丁寧な説明とお試し。心くすぐるトークに「これいただくわ」「それはまた次回に」なんかセレブになった気分。もちもちになった肌にメークをしてもらい、もっと美しくなれるかも(自分なりに)と思ったところで終了。販売員さんが「長谷川様って、こうクリニックの先生ですよね。患者で行ったことあります」つかの間のシンデレラは普通のおばさんに戻ったのでした。

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2014.12.2 子生まれて母危うし

11月30日は三男の誕生日でした。子供の誕生にはそれぞれの思い出があります。三男の場合、開業して間もなく妊娠したので患者さんにはひた隠し。自営業ゆえ産休もままならず、出産前日まで診療をし、出産。当日は月末だったのでスタッフに持ってきてもらって医院の事務仕事を産後すぐからしました。3日間で退院。出産1週間後から再び診療に戻りました。患者さんの途切れた合間をぬっての授乳。赤ちゃんの患者さんが来ると、その泣き声に反応して母乳が。そんな毎日でした。あの時の勢いは若さと気力があったからこそ。中国の菜根譚に「子生まれて母危うし」という言葉があります。子が誕生する時には母の生死がかかっていることを意味します。だんだんと一人前の口を利くようになってきたからこそ、そろそろ母の生死をかけた(実際には超安産でしたが)愛に気づいてくれてもいいのでは?と誕生日ケーキを用意するのでした。いつか母への誕生ねぎらいケーキ用意してくれるといいな。

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2014.11.25 郡上八幡へ

バースデープレゼントにスタッフがドライブを計画してくれました。郡上八幡をリクエスト。水と踊りの町ですが、私にとっては初めて一人暮らしと眼科一人医長赴任をした思い出の町でもあります。郡上なまり(「づつない」の意味わかりますか?)の優しい声に支えられて未熟ながらの毎日の診療。夜には郡上踊りの輪に加わり、ついには「かわさき」の曲で保存会からお免状もいただきました。清流吉田川は変わっていませんでいたが、当時は子供が飛び込んだ橋のたもとには「飛び込み禁止」の札が。情緒あふれる狭い町並みも土産物屋さんの多くなったこと。今回の最大の目的はお世話になった先生との再会でした。なかなか行けず郡上へは20年ぶり。御年87歳の先生とは頼母子講(たのもしこう)でもご一緒した仲。身体の変化は20年の歳月を感じましたが、昔話に花が咲きました。会いに行けて本当によかった!温かい気持ちで帰路につきました。企画してくれたスタッフに感謝。

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2014.11.18 臨床眼科学会 神戸

毎月講演会や勉強会はどこかでありますが、今回は眼科では一番大きな規模の学会に参加してきました。臨床眼科学会はその名の通り、診療に生かせる講演、研究発表、講習会が山盛りです。全国から集まる眼科医の姿に刺激を受け、基本から最新の話題まで一所懸命聴講してきました。学会に行くと、自分がやること・やれること、やらないこと・やれないこと(他施設に紹介)がはっきりしてきます。新しい知識はしっかり患者さんに還元し、守備範囲を全うしようと改めて思いました。今回は診療の都合上、名古屋と神戸を2往復。学会場以外に外出無し。遠くに出かけても毎回観光にも食にも縁がない学会出張ですが、新幹線の中で食べるタマゴロウ(味付けゆで卵)が旅の気分を盛り上げてくれました。旅のお供にお勧めです。

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2014.11.11 介護の日

今日11月11日は「介護の日」だそう。「平均寿命」から「健康寿命」(日常に制限のない期間)を引いた年数は、男性で約9年、女性で約13年といわれ、人によってはそのまま差の期間が要介護の時期となる可能性もあります。元気な人、自立できる人が多い眼科ではふだんは「介護」にはほとんど関係ありませんが、往診に行くと、介護現場を目の当たりにします。依頼先は、個人宅から有料老人ホーム、ケアハウス、グループホーム、特別養護老人ホームなど多種に渡ります。妻または夫、子供が献身的に寄り添っておられるのは家庭ならではの介護。職業ではあるけれども思いやりを持って接しておられる施設のスタッフ。寝たきりの患者さんからの反応は乏しいですが、往診によって家族の安堵を感じられることは嬉しいことです。また、認知症の患者さんでも「遠いところまで足を運んでくださり有難いことです。おかげさまで…」などと言われ恐縮してしまいます。往診で出来ることは限られていますが、介護の一端を担う役として微力ながらサポートしています。緑区医師会では在宅医療研究会(家人が世話人)が立ち上がりました。各科の医師が連携して患者さんの余生をよりよいものにしていけたらと思います。

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