2015.6.24 裸のつきあい

梅雨の鬱陶しさを吹き飛ばそうと温泉へ。

『こうクリニック』一行(私・院長とスタッフ)が向かったのは、浜名湖舘山寺。

名古屋を出たときから気分は高揚。

 

ホテルに到着するやいなや温泉に直行。

真っ白なシルク風呂(超音波入り)から始まり、源泉の鉄っぽい色のお風呂や露天風呂etc 。

お風呂は2か所で11種類。

こちらのお風呂に入ってはガールズトーク(おしゃべり)に花を咲かせ、あちらのお風呂に移動してはまた話の続きを。

仕事の話はさておき、思いつくまま、話題は出てくる出てくる!

裸のつきあいに親密度も高まります。

浸かって熱くなれば、露天で半身浴。

 
気がつくと1時間近く経過。

そろそろランチの時間です。

浴衣に着替え館内を移動。

ふだん、これほど長い時間を入浴に費やしたことのない院長は湯あたり気味。

慌ててウーロン茶を飲み干し、生還。

ランチはブッフェ式なので、これまた気合が入ります。

一巡してワイワイ話し、第2陣へ。

さらにデザートブッフェへと続きます。

ガールズトークも続く続く…

気がつくと2時間超。

お腹一杯になりすぎ、最後のもうひと風呂は中止に。

 

代わりに気になっていたスキンフィッシュを体験することにしました。

足を水に浸けると、ひとの角質を好んで食べる小さい魚が寄ってきます。

スタッフ全員で入ったら迫力に驚いたのか、近寄るどころか逃げて行ってしまいました。

少人数に分かれて体験。

超音波のような、くすぐったい快感。

 

温泉・食事・浴衣に「帰りたくなーい。泊まっていきたーい」

つるつる美人に変身して、身も心もリフレッシュした『こうクリニック』のメンバー。

明日からの診療に気合が入ります。

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2015.6.16 触れる博物館

盲人文化センターの勉強会で知った『触れる博物館』に行ってきました。

「触れる博物館」は造語で、正しくは『南山大学人類学博物館』

南山大学の地下1階にあります。

2013年リニューアルというだけあって、とても新しい館内です。

 

 

今まで行った他の博物館と決定的に違うのは、展示室の資料を自由に触ることができること。

「Dont’ touch!(触らないで!)」ではなく、「Please  touch(触ってください」)の表示が。

そして、展示品にはそれぞれに点字のタグが付いています。

 

 

縄文土器や弥生土器など、レプリカではなく本物を触ったり、持ち上げたりすることは他では出来ません。

触ってみることで、視覚だけからよりも、より精度を上げて情報を得ることが出来ます。

視覚と言う手段がない視覚障害者の人たちは、私たち以上に手の触覚を張りめぐらせて物の形だけだなく、物のイメージを推測するのでしょう。

 

 

考古資料の他に、ニューギニアなどの南の島や東南アジアの民族の生活がわかる民族誌資料もあります。

ちょうど、学生さん達が実習中だったので、図々しいおばさん(私のこと)は、?と思える展示品について質問を。

「これはですねー…」と即答してくれる女子学生もいれば、「えっとー、ちょっと待ってくださいね」とヘルプを求める男子学生も。

そんなやり取りを楽しむなんて、やはり「おばさん」と自覚した次第。

 

 

“全ての人の好奇心のための博物館 Univaersal Museum”が合言葉。

小さい博物館ですので、思い立ったらいつでも見学に行けます。

触れるからゆえ、時計と指輪は外しての来館になります。

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2015.6.9 マチュピチュを見に

前回JR主催さわやかウオーキングを堪能し、今回は日曜日を空けて(空いた日曜日ではなく)再び参加。

この日は3コースあったのですが、『天空の苗木城址と六斎市を巡る』中津川発着の健脚コースを選びました。

 

中央線は何年か前に多治見の学会に行くのに乗った以来。

多治見より先は行ったことがありません。

もうそれだけで旅の気分。

それにしても中津川は遠い。

歩くためにこんな遠くまで誰が?と心配するには及ばず、駅改札はすごい人。

自分も含め約8割はおひとりさまのようです。同志、同志。

 

今回は坂道が多く、上ったり下ったり。

旧北恵那鉄道鉄橋跡を眺めながら木曽川を渡ります。

そのうち、四十八曲がり道が。

ここは、山道。

ウオーキングどころではなくトレッキング(山歩き)。

四十路でさえ結構きついのに、年長さん(50代以上)も頑張って上ります。

もう汗だくです。

登頂先は高森山の苗木城址。

天然の巨岩と人工的な石垣で作られた城郭です。

天守閣部分の展望台から見ると、まるで『岐阜のマチュピチュ』(実際のペルーのマチュピチュへは行ったことがないのですが)。

真正面に恵那山と木曽川の雄大な眺めを楽しみ、しばし休憩。

ここから中津川駅目指して再び歩くわけですが、小山を上ったり下ったりして遠回りをするので8.5キロ(全行程は12キロ)。長ーい。

中山道中津川六斎市の会場(五平餅など特産品が売っている)までたどりつくと、駅はすぐそこ、ゴールです。

 

さわやかを通り越し、熱い(暑い)ウオーキングでした。

 

名古屋に戻り「ご苦労さん会」と称し、ほおばったケーキの美味しいこと。

歩いた分のカロリーはチャラになってしまいましたが。

 

自宅から出発して帰ってくるまでの距離は14.32キロ。歩数は22536歩。階数は67階(JRツインタワーより高い!)。

 

JR東海さわやかウオーキングの企画担当さんの狙いにハマっています。

 

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2015.6.2 目の見えない人は…

「目の見えない人は世界をどう見ているか」(伊藤亜紗著)を読みました。

「全盲の僕が弁護士になった理由」のように著者自身が視覚障害者である本ではなく、晴眼者の著者が、視覚障害者4人を通して、視覚障害者のもののとらえ方を考察していくというもの。

見える人が目をつぶることと、そもそも見えないこととはどう違うのか。

4本脚の椅子から1本引くと椅子は傾いてしまうけれども、脚の配置を換えれば3本脚で立っている椅子もある例えを出し、脚が1本ないという「欠如」ではなく、3本が作る「全体」を感じることだと述べています。

「障害者とは、健常者の使っているものを使わず、健常者が使っていない者を使っている人」だと。

さらに興味深い例が挙げられています。

空間認識についてです。

「富士山」と聞いたら、どんな富士山が浮かび上がるか?

きっと、ほとんどの人が新幹線から見るような、銭湯で見るような「末広がりの八の字」をイメージするでしょうが、視覚障害者の話によれば、飛行機から眺めるような「上が欠けた三角形」としてイメージしているそうです。

見える人にとって平面的にとらえているものが、視覚障害者にとっては立体的にとらえられているのです。

他に、月のイメージ。大阪万博会場の太陽の塔の顔の数など。

 

空間認識だけでなく、感覚・運動・言葉についても、健常者との違いが述べてあります。

 

見える人と見えない人のあいだに差異はあっても優劣はないはずですが、現実には見えない人はどうやって見える人と同じように生活していくことが出来るかということが福祉的な関心です。

見えないから困っていることばかりではなく、見えないからこその認識、感覚があることを知ると「そっちの見える世界も面白いねぇ!」ということになるのでしょう。

 

晴眼者の常識(しかも、それは偏見かもしれない)とは違う「見えない人の世界」を少しは知り、考えることのできるお勧めの本です。

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2015.5.26 さわやかウォーキング

新緑の季節。

たまには走るのではなく歩いてみようと、さわやかウォーキング(JR東海主催のハイキング)に参加しました。

 

スタートはJR美濃赤坂駅。

小学生の頃、遠足に来た懐かしい町です。

どんな人が参加するのだろうと、興味津々。

顔ぶれは、夫婦連れ、男性グループ、女性グループ、単身者。

私は、もちろん最後の単身者に属するのですが、ざっと見渡した限り、自分が(勝手ながら)最年少に見えました。

 

地図をもらい、いざ出発。

自分のペースで行くもよし。

前の人たちについて同じペースで行くもよし。

たくさんの人が歩いているし、案内もあるので迷うことはありません。

家の密集度はどんどん減少、田畑は広がり、そのうち民家もなくなり小高い山とトンネルへ。

たまにすれ違う地元の人は、こんな大勢の人がキョロキョロと(全員ではないが)歩いているのを見てギョッとしたのでは?

 

途中の道の駅には、知る人ぞ知る池田温泉が。

スルーして歩いて行くひとも多い中、ここまで来たら入らずに通り過ぎるわけにはいきません。

「つるすべ(つるつるすべすべ)美肌の湯」がキャッチコピーの温泉に浸かり、極楽、極楽。

ここでビールをぐいっと飲めば最高ですが、残り約6キロの道中を思うと緑茶で一服。

 

温泉ですっきり、さっぱりした後は、桜で有名な霞間ヶ渓公園にて、森林浴。ゴールの養老鉄道・池野駅まで3キロちょっとです。

無事ゴールに到着。

ゴールにはスタンプカードを手にした常連さんも多数。

 

帰りはローカルな養老鉄道(旧近鉄)にゆられ、大垣へ。

 

コース距離11.1キロ。

一人参加でも、ひとりを感じない楽しいハイキングでした。

ふっと空いた日曜日が充実したものに。

さわやかウォーキングはまりそうです。

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2015.5.19  日々色々勉強

土曜は「医療者のプロフェッショナリズム」と題する講演会を聞いてきました。

プロフェッショナル=プロ意識とは何か。

利他主義(患者さんの福利優先)、患者さんの自律性の尊重、公平性(人種、性別、経済状態、宗教など不問)などが挙げられました。

自分としては、個々の医師としての知識・技術を最大限駆使し、患者さんに還元し、患者さんが病気を治す手助けをする事だと思っています。そのためには、生涯学習も欠かせません。

 

日曜は指定都市学校保健協議会。

学校医と養護教諭を中心とした学校保健に関わる人たちの集会でした。

「トップアスリートから学ぶ子どもの健康づくり」「発達段階と色覚特性の告知」「心の健康づくりをめざすための支援のあり方」を聴講してきました。

生徒のために学校関係者(特に教育者)がいかに熱心に取り組んでいるかがよくわかりました。学校医としては、非常に参考に、また勉強になりました。

現在、学校健診の真っ最中ですが、今まで以上に生徒の健康状態に目を配り、学校医としての職務を全うしようと決意しました。

 

スタッフも勉強しています。

盲人訓練センターの講習に行ってきてくれました。

待合室に「さわる迷路」という絵本を置きました。目をつむって触ってたどってみてください。

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2015.5.12 母の日ツン

知人から生わさびをもらいました。

お寿司屋さんやお蕎麦屋さんでしか、出会う機会がない生わさび。

ふだんはチューブわさび専門。そのため、鮫皮おろしがありません。

近所のお店には揃っておらず、街に行くという次男に依頼しました。

 

次男帰宅。

「はい、鮫皮。‘ラッピングしますか?‘って聞かれたけど、鮫皮にラッピングはないやろーって、袋に入れてもらうだけにした」

「ありがとう。初めての鮫皮だわ!」

「それ、母の日のプレゼントでいいよ。ラッピングないけど」

「えー!?いいのー!嬉しいー!ありがとう!」

鮫皮でも鶏皮でも息子がくれれば何でも嬉しい。

夕食は、お刺身に生わさび。円を描くようにおろすとなめらかで香りのよいワサビに仕上がるそうです。

おろしているうちに、わさびが鼻にツン。目がジーン。

この先、おろしわさびの香りは2015年母の日の記憶となるでしょう。

そして記憶をよみがえらせるために、老いても鮫皮を出してきておろしそうです。

鮫皮おろし、マイ宝物です。

 

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2015.4.28 女って

間もなくGW。といっても大イベントがあるわけでもなく…しかし小イベントくらい欲しいところ。

思いついたのは、しばらくご無沙汰しているミュージカル。マンマ・ミーアの名古屋公演です。

エスコートしてくれる殿方もなく、一人での観賞ですが、気合を入れて服と靴(久々の8センチヒール!)を新調しました。

自宅で 「似合う?」

夫「…似合う」

息子ら「わからん」

「……」(無言)

「似合う?どう?」

「自分で似合うと思えばそれでいいじゃん」

「そうだけど…‘似合う!‘って言ってくれればいいの!」

「最初からそう言ってくれよー」

「女ってめんどくさー」

(オトコだってめんどくさい)

まだ女性がどんな反応を期待しているかわからない青二才たち。

婚活男子にはまだまだ猶予がありますが、女性の気持ちを推し測るよう忠告する母でした。

 

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2015.4.21 緑のカーテン

GWが近づくと園芸店へ足が向きます。

お店もそれを見越して、野菜や花の種や苗をたくさん陳列。

我が家の緑のカーテンも4年目を迎えました。

1年目のゴーヤは、「初心者にぴったり!ぐんぐん育つ!」に魅かれて植えたところ、小さいのが2つ出来たのみ。ゴーヤチャンプルー一皿にも足らず。

2年目のキュウリも「誰でも簡単!たくさん収穫!」に魅かれてトライ。患者さんが「採れて採れて困っちゃう」と言われるのに反して、しょぼい細くて小さなキュウリが1本。サラダにもならず。

田舎育ちですが、作物を採ることくらいしか手伝わなかった結果が、ここに。

もう野菜で作る緑のカーテンはあきらめ、昨年は朝顔にしたところ結果は上々。

今年も朝顔を育てることになりました。

せっかくなので、余ったプランターで野菜を作りたくなりました。

ミニトマト、オクラ、大葉にパセリ。

街育ちの家人に「手伝おうか」と言うと「一人でやるから大丈夫」とのこと。

手持ち無沙汰にランニングに行って帰ってくると、苗はきちんと植えられていました。

「あなた作るひと、わたし食べるひと」

収穫の季節が楽しみです。

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2015.4.14 日本医学総会in京都

日本医学総会に行ってきました。

京都の桜はもう一週間早ければ満開だったはず。

散り終わりに少し残念。

学会はすべての分野の医師が参加対象ということで大盛況でした。

 

今回、日本医師会認定スポーツ医の講習内容は「リハビリテーション」

スポーツ関連ではなく、加齢や脳疾患による四肢の機能低下を早期からのリハビリで回復させようという運動器リハビリの進歩と展望。

電気刺激やロボットなど新しい試みがどんどん施行されています。

また、心臓手術をしたあとのリハビリ(心臓リハビリ)にも早期からの運動は効果が高いそうです。

病気になっても出来るだけ動かすことで、画期的な回復が得られます。

専門の眼科以外での最新の知識を得た貴重な講演でした。勉強、満足。

 

さて、せっかく京都まで来たのだから、一か所だけ観光!とホテルから一番近い三十三間堂を訪れました。

ここだけと決めると、仏像もスルーせずじっくりと拝観。京都観光、満足。

近くの鍛金工房で素敵なカトラリーを見つけ、買い物も満足。

 

嬉しいのは手ごたえ 悲しいのは口ごたえ

三十三間堂の玄関に貼ってあったお言葉。

 

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