2014.10.21 カラコン事情

何気なくつけたテレビで昨今のカラコン(カラーコンタクトレンズ)事情をやっていました。カラコンは、着色したり柄模様を入れることで、黒目を大きく見せたり、瞳の色を変えたりするすることが出来るコンタクトレンズです。度無しカラコンも高度医療機器指定となりましたが、眼科医に処方されるレンズよりも、手軽にネットや雑貨店で購入が多く、いまだ眼障害が多いレンズです。目の形や大きさ、近視遠視乱視の強さには個人差があり、眼科医は個々に最適なものを処方します。しかし、ソフトコンタクトレンズのカラコンは、目に合っていなくても割合平気で装用出来ることもあり、それがトラブルになることが多々。最悪失明に至ることもあります。街頭インタビューで多くの20代の女性が「カラコンなしでは外に出られない!」と答えていました。某タレントは、「外でカラコン外すときは死ぬ時」と言ったとか。目も素っぴん(という言葉がある?)は恥ずかしいということ?さすがにお化粧無しでの素っぴんでは、外出できない(相手にも失礼だし)年頃の院長ですが、目までは考えが及ばず。20代は遠い昔…その心境には理解しかねるおばさんです。

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2014.10.14 人間ドッグ

毎年人間ドッグの時期が来ると、前回から一年乗り切れたなぁと有難く思います。昨年大きく変わったのは体重。過去10年で変動はほとんどなかったのに、なんと昨年3キロ増!「少しふっくらしたよね」と言われることもありましたが、自身としては不満、不安。原因は運動量が減って基礎代謝も落ちたことではないかと…再びランニング開始。今年は元の体重に戻っていました。太ったせいだと思わず、ワンピースのファスナーが上げずらくなったのを加齢のせいだと思っていましたが、体重減少とともに同じ服のファスナーはスルスルに。3キロは大きい!さて、ドッグの中でも一番はがんの早期発見。たとえがんが見つかったとしても、大きくなりすぎる前に、多臓器転移する前に治療開始できることです。大腸癌・胃癌・子宮頚癌・乳癌・肺癌・肝癌。便を採るだけの簡単なものから、マンモグラフィーのように痛いもの(乳房を挟まれる)や苦しいもの(胃カメラ)まで。今年も何も見つかりませんように。恒例行事を終えた後は、絶食のごほうびに美味しいものを食べて帰るのが定番のコースです。今年はスタッフとドイツ料理。痛みも苦しみもすっかり忘れ、楽しいひと時でした。

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2014.10.07 今度は鮭で振り向かせる

「○○(息子の名前)ちゃん、もう少しお話してくれてもいいんじゃないのぉ」「駄目よ、ダメダメ」こんなやり取りがあるはずもなく、一人つぶやき…。先回(2014.9.30)のたこ焼きでわかったことは、「食べ物・珍しい・体験型」には大きくなった息子たちでも喰いついてくること。そこで今回は生協で年1回の企画、メス生秋鮭一尾を調達。案の定集まってきました。説明書を見ながら、鮭は頭を落とし三枚におろしていきます。結構コツと力がいることが分かり、いつの間にかコツコツ型の父親が担当。自分たちは筋子から大好きなイクラ作りに専念し始めました。40度のぬるま湯で膜をはがしてバラバラにして水洗い。きれいな卵だけにするにはまめに汚れを取ることが必要。そして醤油、酒、みりんに漬けます。自分たちで作ったイクラに大満足。惜しむように食べていました。子供を振り向かせるには、このような手段を使わないといけなくなったこの頃。鮭に含まれるアスタキサンチンは紫外線から眼を守る働きもあります。これも見越しての母の愛、眼科医の愛?

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2014.9.30 たこ焼きの取り持つ仲

学校祭でのたこ焼き屋が盛況だった次男。「俺、上手いからさぁ。たこ焼き器買って家でも焼こうよ」お蔵入りになりそうな調理道具は避けていたにもかかわらず、息子の頼み事には早速調達。たこ焼き器が届くや興味津々の長男、三男。かくしてたこ焼きパーティーが始まりました。たこ焼きだけでは到底お腹が満たされないので、いつもお好み焼き担当の夫がそちらは作ることに。「タコをぶつ切りに」「紅ショウガは刻んで」「種はもっと混ぜて」「返しが甘い」、「はいよ」「へい、へい」兄弟の中で指示を出す者、従う者。母(私)は彼らの姿を暖かく見守り、出来上がるのを待つばかり。息子たちの口数が少なくなり、会話に乏しいこの頃の食卓。たこ焼き器は久しぶりに親子の仲を取り持ってくれました。出来立てのたこ焼きとお好み焼きは最高。作る楽しみと美味しさに味をしめて、たこ焼き器はその後も週1のペースで登場。今後、息子たちの得意料理(?)にたこ焼きが入るでしょう。

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2014.9.16 加齢性黄斑変性症にiPS

9月12日、先端医療センター病院(神戸市)で、iPS細胞から作った網膜細胞を人眼に移植する世界初の手術が行われました。対象は加齢性黄斑変性症(かれいせいおうはんへんせいしょう)の患者さんで、初の臨床研究(人を対象にした研究)になりました。加齢性黄斑色素変性症では、眼の奥の網膜の中でも物を見るのに一番大事な部分(黄斑)の下が腫れたり老廃物がたまったり悪い血管ができたりして、ゆがみや視力の低下が起こります。今は眼球に注射をする方法が主となっていますが、劇的に視力が改善することはありません。アメリカの失明原因としては1位で、近年日本でも高齢化に伴い(なので加齢性と言います)大きな失明原因のひとつとなっています(ちなみに日本での失明原因1位は糖尿病性網膜症です)。今回の移植は大変な朗報ですが、すぐに現場で治療方法の一つになるわけではありません。この患者さん自身も4年間検査継続必要と言われています。臨床医としては、現在出来る最良の治療の活用とともに、予防の啓蒙活動(禁煙、紫外線暴露の回避、サプリメントの摂取など)に取り組んでいきたいと思います。

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2014.9.9 プール活動時の注意

小学校にプールができたのは3年生の時。それからの夏休みはプールに毎日通ったものです。今は温水プールもあり年中泳げます。ゴーグルや洗眼についての見解も昔と変わってきました。眼科学校保健委員会の見解は…①眼表面の保護のためにゴーグルの使用が望ましいです。ただし、水に慣れるためのゴーグル無しで水に顔をつける場合は短時間に。②ゴーグルをしていてもコンタクトレンズ装用は好ましくありません。プールの水に眼が触れる可能性は高くその場合はコンタクトレンズが汚染されます。③プール活動後の水道水による洗眼は、水勢の弱いシャワーで数秒間ならOK。眼表面の残留塩素濃度を薄めたり、微生物を洗い流す効果が期待できます。ただし、長時間の洗眼は、角膜上皮障害を起こす可能性があるので、人口涙液(目薬タイプがあります)による点眼も望ましい処置です。自分が子供の時、素眼で泳いだり、水道水を眼にじゃあじゃあ浴びせていたのに…昔はこうだったのに…と思うようになってきたのはもう若くないってことですね。

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2014.9.2      白衣色々

医師にとって白衣は仕事モードに切り替わる制服。初めて白衣を着たのは解剖実習の時でした。大学生協で一番安い白衣を購入、医学生を実感しました。卒業して医局に入った時に支給されたのは、綿混のパリパリに糊がきいた白衣。裏に「眼科」とマジックで書かれた共用でした。入れるもの(アンチョコノート、ペンなど)が多いわりにポケットが浅く、しゃがんだり走ったり(研修医は走ります)すると飛び出してしまい一苦労でした。その後、外の病院に移っても似たような白衣を支給され、そんなものかと気にもしなかったのですが…ある時、某大学病院の女医さんの白衣を見てびっくり。なんてエレガント!白衣にも種類とグレードがあることを初めて知りました。開業を機に色々試してみることに。一番のお気に入りは某デザイナーのポリエステル素材のダブルのロング丈ですが、ここ4~5年のカタログではシングルのショート丈が主流のようです。最近はオーダーメードの白衣まであるそうで、体型に合わせてウエストを絞り襟や裏地のデザイン(ヒョウ柄でも可)も選べるとのこと。そこまでは…と、たまには…と次回購入する白衣に思い巡らせています。

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2014.8.26 走行距離

愛車プリウスも5年目になり車検の時期となりました。愛車と言っても車への愛(興味)はどんどん減速していくばかり。若い頃は2シートのミッション車で高速道路をぶんぶん飛ばしていたのに…今回5年にしてプリウスの走行距離は12000キロ余り。だんだんと車の必要性を感じなくなってきました。以前みたいに、どこでも車でという気がしなくなり、まずは自分の足(徒歩)で行ってみる、それから自転車、それ以上はもちろん車で行くときもありますが、公共交通機関を使うようになりました。車中心だと面倒くさいと思っていたことも習慣になると健康的でエコです。往診に必須なので車は手放せませんが。ちなみにプリウスの1カ月当たりの走行距離は200キロ。ふだんの自分のランニング走行距離は1カ月平均160キロ。自身も車検ならぬ健診、検診が必要な時期に来ています。

 

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2014.8.19       ビデオカメラのおかげで?

書店に行って支払いを図書カードで済ませようとした時のこと。財布に入れていたはずのカードが見つかりませんでした。10日前に別の書店で本を買った時、図書カードで支払いを済ませたことを思い出し、落し物として届いてないか、もらい忘れたのではないかの確認の電話を入れました。忘れ物としては届いていませんでした。購入した日とレシートの番号を聴かれ、また折り返し電話を待つことに。「ビデオカメラで確認しましたところ、お客様(私のこと)は赤い!財布に図書カードをしまわれました。」とのこと。「お手間をとらせて申し訳ありませんでした。」と私。ビデオカメラのおかげで納得(説得力がありますね)したものの、それにしても…人物像から、財布の色から、店員さんとのやり取りまで知らないうちにビデオカメラがまわっていたとは驚きと怖さを感じました(抑止力になって不審行動は慎まれるのでしょうが)。日々の行動はお天道様や他人が見ているかだけではなく、カメラも見ている時代なのですね。

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2014.8.5    緑内障を進行させない

緑内障は日本の失明原因として第1位です。多治見スタディ(岐阜県多治見市の健診)では40歳上約20人に一人の割合で緑内障を発症しているデータが出ました。70代では約10人に一人の割合です。片眼視力0.05未満、中心視野10度未満を失明と定義すると両眼発症後20年で失明する人は1.5%に上ります。緑内障進行因子は、年齢、角膜の厚み、眼圧が高いこと。また近視は緑内障になりやすいと言われています。現在は、従来の緑内障と診断される前のプレ(前)緑内障という概念も出てきました。自覚症状がないため、治療開始して1カ月で来院されない(治療自己中止)患者さんが多いのも緑内障の特徴です。新しい点眼薬が多種出ていますので、お薬でコントロールできれば何よりです(手術もありますが)。患者さんの人生のある限り、視力障害を感じさせない、生活に支障を及ぼさないよう一緒に頑張っていくのが眼科医のミッションだと思っています。講演会で感じたことでした。

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