2022.11.15 東京やっとかめ

11月に入り日本臨床眼科学会の講演をオンデマンドで聴いています。

今年10月から眼科新専門医制度が始まりました。

今までは、各科の基準で専門医認定が行われていましたが、全科共通の基準が設けられるようになったよう。

 

専門医は新専門医に移行できますが、更新の仕方が変わります。

単位対象プログラム・取得方法・単位数の大幅な変更。

診療実績の証明、共通講習、眼科領域講習、学術業績・診療以外の活動実績それぞれの項目で取得単位が決まっています。

今までも、学会参加などで単位は十分足りていた院長ですが、『専門医なら、よりしっかり勉強して!』と言う制度変更でしょうか?

 

今回はコロナ禍ですが、現地開催+ライブ配信(ライブ)+オンデマンド。

単位の取得方法も、学会参加1日当たりの単位数ではなく、聴講時間、現地・ライブ、オンデマンドで異なります。

 

院長は、出来るだけライブで視聴するようにしました。

視聴歴が管理されていると思うと、ライブにも気合が入ります。

気合が入りすぎて、画面にかじりつく状態に。

患者さんに20分画面見たら20秒休みましょう、と言っているのに…

画面に100分(一講演)集中すると疲れを感じます。

 

最終日もライブで視聴のつもりでしたが、新専門医制度始まりの最初の学会。

生の講演を聞きたい!現地へ行きたい!

朝1番の新幹線なら、8時半前に東京駅に着きます。

『行っちゃお!』

朝まだ暗いうちに出発、新幹線に乗車します。

久しぶりに、車内販売のカチカチアイスを。

このアイスに合う新幹線限定スプーンを以前購入。

うっかり食洗器に入れたら、アルミ製ゆえ変色してしまいました(でも使っています)。

 

コロナ流行の前に上京して以来、3年ぶり。

東京国際フォーラムが懐かしい。

新専門医制度では、各会場入場ごとにカードをかざすように。

誰がどこで何を聞いたかすべて管理されるように。

とはいえ、他はいつもの学会場と変わらず。

人が多く、臨場感があり、PCを通じてライブで聴くのとは格段の違いを感じます。

わくわく感とか、人の気配・雑音・雑踏とか。

 

最後のセミナーまで聞いて、学会も終了です。

朝が早かったし、明日の診療に備えて夕食の時間までには帰りたいところ。

東京ならでのお楽しみを、頭の中でぐるぐる検索。

 

目指すは、リーフパイで有名なW。

喫茶室は初めて。

混んでいるので券を取って歩道の花壇に沿って待ちます。

電話の呼び出しもしてくれますが、ほとんどの人が並んでいます。

自転車で来た母娘(娘は小学生位)は、券を取って出かけていきます。

銀座は庭なのね~(羨望)

待つこと30分超。

白い木綿のカバーが掛かっている椅子に案内されます。

院長の子供時代の昭和感(か、それ以前)。

ボーイやウエイトレスも、白い上衣やエプロン。

 

回顧主義なのか、最近はシュークリームがケーキの中でも一番好きな院長です。

近頃なかなか見ない、皮が柔らかく、クリームもいっぱい詰まっているこのお店のは、マイベストです。

カスタードと生クリームのミックスは、喫茶メニュー限定とのことで即決。

ネズミのシューを買って(別店)帰ってから3年ぶりの東京。 →前回の記事はこちら

感慨深い…

 

帰り際、先ほどの親子が談笑。

女の子はバナナサンデー。

行きつけなのかしら?(羨望)

徳重駅が庭の院長とは違うわ~

今度いつ来られるかわからないので、持ち帰り用にまたまたシュークリームを。

東京出てきてよかった!

学会で頭を使って、甘いもの食べたから、最後は歩いて東京駅に向かいました。

 

 

 

 

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2022.11.8 毎日紅葉

朝晩めっきり冷え込み、紅葉の季節となりました。

 

院長が、10月後半から毎日楽しみにしているのが、クリニックの真向いの街路樹の色付き。

カエデだと思いますが、10月後半から少しづつ色づき始め、現在かなりの色づき加減です。

朝日に照らされて、赤色がより映えます。

この季節、毎朝、これらの街路樹の美しさから、ちょっとした心の栄養をもらっています。

日本各地、自分なりに、色々な紅葉の名所に行きました。

名所だけあって、わざわざでも出かけていく価値ありの所ばかりでしたが、それは非日常の美しさ。

こんな間近に紅葉(といってもどこにでもある街路樹)を見られる日常も幸せ~と思えるように。

足るを知る…と言っていいのか、外ばかりでなく内なる幸せにも気づけるようになったのか…

 

紅葉の赤色の正体は、アントシアニン。

秋になり気温が低下すると、クロロフィル(葉の緑の元)が分解され、アントシアニンが生成され、赤くなります。

アントシアニンは紫外線吸収効果があり、紫外線など有害な光を守るための色素です。

植物は自分で作れるけれど、ヒトは作れません。

アントシアニンはじめ抗酸化作用のある成分は、昨今、抗加齢医学で注目。

加齢性黄斑変性症や緑内障向きのサプリメントもあります(当院でも取り扱いあります)。

 

街路樹をきれいだな~と眺められる余裕が出来たのも、ここ数年です。

子育てを終えて、やっとすぐ近くにあるちょっとしたスペシャルに気づくように。

街路樹の色づきは、息子の小学生時代にタイムトリップも。

三男が小学1年生の時、生活発表会の出し物は『落ち葉のプール』

『それぞれ45リットルのごみ袋に落ち葉を拾ってくること』がクラスのミッション。

街路樹の色づくのを待って、1枚1枚拾っては袋に入れ…を繰り返しました。

とても45リットルいっぱいにならないので、あちこちに遠征。

3人の子供たちが、一緒になって、1枚1枚拾いました。

『落ち葉のプール』は成功だったのか否かは記憶にありませんが…

 

さて、今年も、就学時健診が終わりました。

しっかりしている子から、母親から離れられない子まで様々。

視力検査の結果が芳しくない児童には、再検査を勧めます。

健診後、早々と再検査に来院する患者さんも多々。

緊張して学校の視力検査が上手く出来なかっただけという心配ないケースが多々。

しかし、遠視や近視その他の病気が見つかることもあるので、必ず就学時前に受診をお勧めします。

『学校で会ったよね!?覚えてる?』

『うん』の子も、首を傾げる子も。

『どこの学校へ行くんだっけ?』

『○○小学校』と答える子も『う~ん、忘れた…』の子も。

 

就学時健診は紅葉始まりの時期。

小さな可愛い新1年生を診ながら、今は成人した小さく可愛かった息子たちとの思い出がよみがえる院長です。

落ち葉を拾いながら、どんぐりの笠を小さな指にかぶせては『母さん、見て~!どんぐり帽子だよ!』

 

院長はオバサンにしては?現在と未来を向いているほうだと思います。

しかし、秋(人生もですね)だからか、郷愁に浸る束の間も。

もう小学校ではお母さんに間違えられません。→前回の記事はこちら

 

 

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2022.11.1  鉄道応援!ワイン応援!

目洗いの湯の帰り。 →前回の記事はこちら

今回は、もう一つの目玉『ワインバレー列車』に乗ります。

長野電鉄の企画列車『特急ゆけむり~のんびり号』は湯田中駅から長野駅までを約1時間半かけて走ります。

ワインとお弁当を食べながら車窓を楽しむ列車です。

 

最近は各地で企画列車が走っていますが、院長も、念願の初乗車となります。

長野電鉄は、以前にも乗車歴がありますが、なかなかユニークな鉄道・駅です。

今回乗る『特急ゆけむり』、見たことある車両です。

小田急ロマンスカーを譲り受けたものだそう、なるほど。

中央の列車車両が地方鉄道で使われているのを見るのも楽しい。

 

コンパートメントには、お弁当が用意されています。

そしてグラスは一人2個。

地元ワイナリー各社のワインの紹介付きです。

 

この列車は、カウンターにグラスを持っていけば、好きなワインを好きなだけ飲めるというシステムです。

飲めない・飲まない人用には、巨峰ジュースもあります。

列車が走り出すと、乗客はワインカウンターへ。

 

院長もワイン好きなので、まずは軽めの白を。

お弁当のふたを開けると、信州鶏のハムから始まってお品書きがずらり。

駅前の閉まっていた食堂?みたいな所で作っているようですが、デパ地下に置いたらヒットすること間違いなし!のグレード。

別の白をもう一杯。

おいしい食事にさらにワインが進みます。

院長は、毎晩『お疲れ様1杯』というルールで飲んでいます。

本日はルール解禁なり。

 

ワイン(赤>白)はポリフェノールを多く含んでいます。

ポリフェノールの一種のアントシアニンは、青紫の天然色素で、植物を有害な紫外線から守る働きをしています。

強い抗酸化作用を持ち、目(白内障・加齢性黄斑変性症)や身体の老化防止に欠かせない栄養素と考えられています。

ポリフェノールは、体内で作ることが出来ません。

食事やサプリメントで摂取することが必要です(眼用サプリは眼科で取り扱いあります)。

特に、加齢とともに抗酸化物質の量も減っていくので、院長含めオバサン・オジサン世代は意識して摂らないと…

 

列車は見どころで速度を緩めます。

アナウンスに聞き入ります。

駅員さんが、お土産グッズを大きなかごに入れて回ってきます。

おやきやエリンギ握りずし・栗ようかんにビール、長電オリジナルグッズなど。

駅員お兄さんのアタックと長電(長野電鉄)応援魂もあり、1種類ずつ買い求めます。

 

しばらくすると小布施駅に。

ここは栗が有名です。

停車時間が長くとってあり、ホームに並んでいる栗やぶどう・梨などを買ってしまいます。

買ったものを持って乗り込むと、またまた駅員さんたちが『たくさん買っていただきありがとうございます!』

『長電だけでなく、地域振興にもなります』と言われれば、『買ってよかった、また買おう』と思うもの。

 

さっぱりした白から始まり、すっきり辛めの白。

軽くて柔らかい赤から、どっしりした赤。

ワイナリー・ワインによって、それぞれ個性があります。

美味しいごはんとご当地ワイン。

ルール解禁どころか、1週間分のワインを1時間半で。

 

かなりいい気分になって長野駅に降りた院長。

駅で、地元の野菜(卵やパン・豆などもあり)を買うことは忘れずに。

最後まで、長電応援。

 

その後1週間、禁酒したのは言うまでもありません。

もっとも、飲む気になれませんでしたが。

 

ポリフェノールは毎日少しずつ摂取がお勧めです(反省)。

 

詳しくはこちら

サプリメント

活性酸素と抗酸化物質

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー:公センセの日常の出来事 眼に関すること

2022.10.25 目の日に目洗い

10月10日は目の日です。

日本眼科医会では、毎年、目の啓発運動に取り組んでいます(院内ポスター多数貼付)。

院長も目新しいものを見つけに出かけてきました。

 

今回は、長野県・渋温泉に。

開湯1350年の古い歴史のある温泉です。

9つの外湯をめぐります。

元々外湯は、地域の共同浴場です。

組ごとの浴場があり、使用住民で維持・管理をしています。

宿泊客は『一泊住民』として、9つの浴場を使用できる鍵を借りられます。

扉の上側は組員用の鍵穴、下側は一泊住民用の鍵穴です。

 

巡浴祈願の手ぬぐいを手に出発。

レトロな温泉街に、9つの外湯が点在しています。

石畳の続く温泉街。

浴衣と下駄で歩くと、オバサン(院長)も、ロケ先のモデルのような錯覚に(自己陶酔)。

 

まずは初湯から。

1番目なので初湯。

胃腸に良く効く湯。

4~5人は入れるお風呂には、黄土色のお湯が。

どの湯も源泉からそのままの引湯なので、お湯ごとに違いがあります。

温度が高いので水で薄めるようにと表示。

やや熱いものの浸かれる許容範囲内。

1番湯達成、手ぬぐいにスタンプを押します。

 

気をよくして、2番湯へ。

湿疹に効く湯。

浸かろうと、足を突っ込んでみると…

若かったら『ギャーッ!』と悲鳴を上げたほど(オバサンなので、そこは冷静に)。

激熱!

水を入れようが、ちっとも適温にならず、足先だけ浸かって退散。

1番湯は誰かが薄めた後だったのでしょう。

(各浴場には、湯が熱いので火傷に注意の表示が)

 

3番湯は、綿の湯。

切創や皮膚病に効果あり。

白い湯花が綿を想像させるそう。

 

4番湯は竹の湯。

慢性痛風に効果あり。

 

5番湯は松の湯。

神経痛や病気の回復効果あり。

 

観光客は、浴衣を脱いで、ドボン(熱くなければ)と浸かっているだけなので、すぐわかります。

マイ桶に石鹼・シャンプー・リンスを持って入って来る人は、地元の人です。

5番湯の扉を開けたとき、出てきた母娘。

『娘と一緒に薄めといたから、無茶苦茶いい湯になってるよ。今、最高の湯だよ!』

『ありがとうございま~す』ひとり最高のお風呂で極楽極楽、感謝感謝。

 

6番湯は目洗いの湯。

これぞ、今回の旅の目的・目玉です。

今まで、眼病平癒の寺社を訪ねた院長ですが、温泉は初めて!

名前の通り、昔は、このお湯で目を洗って眼病を治したとのこと。

眼病に効果あり。

今まで訪問した寺社もそうですが、昔は、感染症(細菌やウイルスによる病気)が多く、抗生物質などないので、『洗い流す』ことが唯一出来た治療?だったのでしょう。

上水道もなく井戸水(もしくは川水・池水)の時代、水も清潔ではなかったはずです。

より、微生物の少ない水やお湯が出る場所が、眼病平癒の御利益があるとされたのでしょう。

現代では、清潔な水道水でも、目は洗わないほうがいい(眼科医の常識です)と、眼科医は言います。

涙液層を洗い流してしまうので、目を洗いたいときは人工涙液を勧めます。

もちろん、何か異物や薬液などが入った時は、まず大量の水で洗い流しましょう。

 

7番湯は七操の湯。

外傷性の障害や病気の回復期に効果あり。

 

8番湯は神明滝の湯。

婦人病に効果あり、子宝の湯とも。

 

9番湯は大湯。

万病に効き、9湯めぐりの総仕上げです。

結願を込めて入浴することがポイント。

 

目の日に、目新しい『目洗いの湯』で、目のことを考える眼科医です。

 

 

こちらもご覧ください

初めての御朱印

身代わりどじょう

目の霊山

鎌倉好き

医者も祈願する!?

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー:健康 公センセの日常の出来事

2022.10.18 ヌン活でWell Being

前回(10/4ブログ)の産業医の講習会以来、ふと、Well Being(幸福)について考える…院長です。

そんな折、『オータム アフタヌーンティ Well Being』(タイトル)を見つけました。

 

サブタイトルは、『食べながら健康知識を高められるアフタヌーンティー』

F医科大学栄養学の教授監修メニューとあります。

病診連携でいつもお世話になっている大学です。

 

映えブームになって、アフタヌーンティを楽しむ活動(ヌン活)が盛り上がっている昨今。

ホテルの31階からの景色を眺めながら優雅にスタート。

 

まずは、セイボリー(塩気のある料理)が出てきます。

サラダ

茄子のマリネ

合鴨スモーク

パンプキンサラダ

豆乳のジャガイモスープ

今まで食べたアフタヌーンティーよりは、かなりおかず的です。

 

メニュー表に推奨する食べる順番があります。

1,野菜から食べてみましょう(理由云々…)

2,次にたんぱく質を食べてみましょう(理由云々…)

3,炭水化物、スイーツを食べててみましょう(理由云々…)

理由には、少し医学的な用語も入っており、何となく有難みがあるような…気にさせます。

 

どれも美味しい、でも、もう少したんぱく質欲しいところ。

合鴨2枚なんて少なすぎる…

 

次にスイーツが出てきました。

芋ホーリック(スイートポテト・大学芋・芋けんぴ)

リンゴゼリーとお芋

パンプキンタルト

和菓子

パンプキンプリン

お芋のロールケーキ

グレープゼリー

マカロン

和栗のモンブラン

スコーン2種

 

セイボリーの後に焼き立てスコーンが出されたので、温かいうちにいただきました。

 

和栗のモンブランは、今流行りの絞りたての栗のクリームがかかっています。

一度食べてみたかった出来立てのデザート!

これを最初に食べるか、他のスイーツを食べた最後にするか…

悩ましいところですが、お楽しみ(食べ物)は最初派になった院長。

若い頃のように、甘いものは別腹・胃は無限大ではありません。

モンブランから手を付けることにします。

栗と生クリームの組み合わせは大好きなので、こればかり3個ほど食べたいくらいです。

 

その後、他のデザートを順番に。

紅茶、コーヒーはお代わり自由です。

水分がないと、スイーツが進みません。

『結構な量ね…』知人も同年代なので、頑張って食べている感じ。

『せっかくだから、全部食べようね』

オバサン達には、もうアフタヌーンティはちょっとキビシイ。

 

そして、メニュー表の続きを読むと…

 

#食事のバランス、量を考えましょう。

本日のメニューのそれぞれのカロリーが明記されています。

今回の総カロリー数は1413カロリーとのこと!

 

#素材の味を感じてみましょう。

スコーンに添える頃テッドクリームとジャムを添えず、素材の味を楽しむことにして、従来1750カロリーあったものを1413カロリーに減らしました。

 

あ~、『Well Being(幸福)』は刹那的。

こんなにカロリー摂ったのね~

明日は、筋トレ強化・有酸素運動多めのメニューだわ~

 

カロリー気にせずに食べる食事やスイーツ・お酒は、時にリフレッシュにもなります。

これも『Well Being(幸福)』。

しかし、刹那の『Well Being』だけでは、真の『Well Being』になり得ないことを、オバサン(院長)は知っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー:健康 公センセの日常の出来事

2022.10.4 パーマで幸福

色々な資格を取得すると、それらを維持・更新するための勉強も必要になってきます。

 

先日は、午前10時から午後5時15分までみっちり、産業医の講習会。

産業医の職務や労働衛生など、毎回、多岐にわたり学びます。

まだまだひよこの産業医(院長)は、毎回、『へ~っ!』(感嘆)連発。

新しいことをインプットすると、嬉しい!得した!気分。

 

講義の中で、初めて聞いた『ポジティブメンタルヘルス』

働く人が、心も体も健康な状態で快活に働き、生産性の向上や組織の活性化を目指すということです。

 

不調への対応が主眼の『メンタルヘルス』に対して、自己肯定感や幸福感で仕事に活力が出る『ポジティブメンタルヘルス』

 

ネガティブなことがなくなれば、ポジティブなことが起こるのか?

そうではないよ。

ポジティブなことは、意識しないと増えないよ。

 

病気がなければ、健康?

身体だけ?心は?社会的には?

健康の意識が必要だよ。

 

よりポジティブな情動を持ち、

仕事と愛する人により深く関わり、

より良い関係を築き上げ、

自身の存在に意義と目的を見出し、

達成と熟成に至る

これこそがWell-Being(幸福)!

→以上はテキストからなので難しい…

 

『心身だけでなく社会的な健康もあってのWell Being(幸福)』と院長解釈。

 

Well-Beingの5つの要素は、PERMA。

P :Positive Emition(前向きな感情)

E :Engagement(物事への積極的な関わり)

R :Relationship(良い人間関係)

M :Meaning(人生の意義の自覚)

A :Achivement(達成感)

 

PERMAは、Pがピラミッドの一番底辺にあり、だんだんステップアップしていきます。

P ポジティブな感情と言うものを知り、気づき、体感し、増やしていく(嬉しい!面白い!楽しい!など)。

 

E 物事へ積極的に関わり、時間を忘れて没頭できる。

 

R 他者に援助を受けたり、与えたりできる。

 

M 人生の意味と意義は何か考える。

 

A 何かを達成する、熟練していく感覚を。

 

まったく、個人ごとの事のように思えますが、産業医の世界では、従業員の健康と企業の収益性を結びつける『健康経営』という考え方です。

さらに、PERMAを実現できるような職場を目指すことを『健康&幸福経営』と言うのだそうです。

 

企業は、どのような働き方であれば、従業員の幸福度が増して、やりがいを感じるか?

そのために仕組みや制度を検討していきます。

そこに産業医も関わります。

 

なんか難しい話になってしまいましたが、印象的だったのは『ポジティブなことは、意識しないと増えないよ』と言うこと。

『思考は現実化する(ナポレオン・ヒル)』と言う名著があるくらいですから。

 

院長も、若い頃より、ポジティブに物事を考えられるようになりました。

そして、患者さんにも、データや経験を基に前向き思考になるよう、お話することを心がけています。

ネガティブに考えるのは、危機管理に優れているとも言えます。

しかし、そればかりだと、Well Being(幸福)は少なくなります。

診察後、『元気になったわ~』と、帰られる患者さんを見送り、自分も嬉しくなります。

同時に、スタッフにもPERMAを達成できる職場を目指していくことが、産業医をしている院長の目標でもあります。

 

PERMA(パーマ)でWell Being(幸福)。

 

自身も振り返る、有意義な講義でした。

 

来週の『こうセンセの部屋』はお休みです。

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー:健康 産業医 未分類

2022.9.27 切れたほうが良い

スーパーや家電量販店のテーマソングは、覚えやすい歌詞とリズムで体にしみ込んでいきます。

産業医の職場であるスーパーの店内に流れる音楽も、職場に足を踏み入れる前から脳内に流れてきます。

 

今日も少し前に到着。

事務所に行く前に、『お買い得品はないかな~見つけものはないかな~』などと、お客であり、巡視もする産業医です。

 

安全衛生委員会では、床の水漏れの指摘があり、業者の手配をすることになりました。

会終了後、床を見ながら歩くと、修繕してある個所がいくつか。

就業前のお客気分の巡視では、気が付きませんでした。

まだまだ甘い…(自分)

床の水濡れでは、昨年、担当店で、お客さんが滑った事例が。

以後、台車にも、すぐ対応できるタオルを設置することになり、全店実施になったとのこと。

ヒヤリハットの事例報告とその対策がセットになり、良い効果を生み出しています。

 

 

毎月、全店の労働災害ニュースも配られます。

幸い、今月も担当する店舗では労災事故は発生せず。

全体では、今月も転倒が多くを占めています。

滑ったり、つまずいたり、踏み外したり。

 

次が切創です。

パン作業場で、安全ガードを使用せずスライサーを使用し切創。

こういう事例を聞くと、医師と言えども、ぞっ~とする院長です。

実際に、後から巡視して確認します。

こういうことね~と納得、スタッフさんに注意喚起。

 

野菜果物を切る包丁も注意です。

昨年、かぼちゃ包丁を新しくしてもらったのですが…

店長『包丁、よく切れてる?』

スタッフ『いい感じです。ときどき研いでいますし』

産業医(院長)『砥石でですか!?』

スタッフ『そんな大変なこと出来ませんよ。電動研ぎ機です』

店長『切れる包丁より、切れない包丁のほうが事故が起こり易いですからね』

スイカ、かぼちゃ、白菜での切創事故が多いようです。

 

 

先日、我が家にやってきた甥っ子。

甥『公さん、包丁見せてもらってもいいですか?』

院長『どうして?』

甥『ぼく、包丁研ぐのが趣味なんで…』

いつも使っている包丁を3本(最近買ったペティナイフとパン切包丁以外)出します。

甥『料理してます?』

院長『毎日料理してますよ!』

甥『相当切れ味が悪いですね~よくこんなんで料理してましたね~』

確かに、最後に研いだのはいつ?っていうくらい昔。

加えて、スパッと切れる包丁は怖いと思っていました。

メスは、スパッと切れないといけないし、スパッと切ることに何の躊躇もない院長ですが…(プライベートでは怖い)

 

リュックから砥石を出して、ベランダで水を流しながら作業すること数十分。

甥『研ぎ終わりました!』

院長『ありがとう!』

甥『切れ味、全然違うと思いますよ』

トマトをスライスしたらスパッ!キャベツの千切り、サクサク。

料理の腕が上がったようです。

包丁の切れ味って大きい。

店長の『切れる包丁より、切れない包丁のほうが事故が起こり易いですからね』が響きます。

甥のTくん、ありがとうね~

 

 

今月は台風シーズン。

台風接近時に売れるもの・売れないもの、台風通過後に売れるもの・売れないものリストについて、資料を元に店長から説明。

売れるものは、発注量・陳列方法に注意。

売れない物はロス注意。

物品リストだけでなく、その理由も書いてあるので、勉強になります。

お刺身、台風接近時に食べたいと思わないよね~

墓花は、台風接近時に墓参りに行かないもんね~などなど。

 

 

今回も、仕事ですが、新しく珍しい(院長にとって)ことをget。

スーパーの音楽は、職場を出てもしばらく続きます。

駅までの帰り道は♪♪♪。

行きも帰りも♪♪♪。

恐るべし、スーパーのテーマソング。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー:公センセの家族・恩師・友人など 産業医

2022.9.13  公センセイとQ&A

緑区いきいき支援センターからの依頼で、緑区医療相談支援事業の講師を務めてきました。

 

いきいき支援センターとは、地域包括センターの名古屋市版名称(名古屋市だけの呼び名)です。

高齢者の身近な相談窓口として設置されています。

生活・介護・介護認定・介護サービスなどの相談。

相談内容に応じた各種情報提供や関係機関の紹介。

認知症高齢者を介護する家族への支援事業、などなど。

 

相談は、ケアマネージャー(ケアマネ)・社会福祉士・保健師などの職員が、専門知識を生かしながら、互いに連携して「チーム」で対応します。

 

院長は、時に介護認定委員会に出席したり、主治医意見書を書いたりします。

視覚障害だけで、介護認定がおりることは少ないのが実情です。

 

 

緑区では、通常は、内科医による医療相談が、数か月ごとに行われています。

会議室と言うこともあり、講義形式ではなく、『公センセイとQ&A』で話をすることにしました。

 

事前にいくつかの質問をもらっています。

また、それ以外に、当日に何でもいいから聞いてください!のスタンス。

 

『眼内レンズの選び方について。何回もできるのか』

眼内レンズは単焦点(保険)と多焦点(自費)のタイプがあります。

患者さんの希望に加え、身体症状・性格も考慮して選ぶべきです。

今回は、介護認定を受けている高齢者と言うことで、その人の状態・生活様式・術後のケアなどを考慮して主治医としっかり話しあうべきとお話ししました。

何回も白内障手術が出来ると思っている人もあるようですが、基本1回のみです。

術後経過云々で眼内レンズの入れ替えをすることはありますが、非常に稀なケースです。

また、数年後、眼内レンズの後ろの膜が濁り視力低下を起こす『後発白内障』がありますが、これは、いわゆる白内障の手術はせず、レーザーで濁りを取り除きます。

眼科医としては、後発白内障のレーザー治療は、白内障手術2回目とは捉えていません。

 

『術後の点眼が出来ない』

手術後は、病気により違うものの、抗生物質や消炎剤の点眼薬が1日4回点眼指示されます。

認知症や体の不自由さがあり、回数を守れない場合は、主治医に相談しましょう。

絶対点眼しなければいけない回数・期間を、主治医の裁量で変えてくれると思います。

 

『眼鏡店で、眼鏡で視力が出ないと言われ、ショックを受けている』

眼鏡店は、屈折(近視・遠視・乱視・老視)以外目に病気がない人なら、良く見える眼鏡を合わせてくれます。

眼科医は、眼鏡希望の患者さんでも、他に病気がないかを診察します。

まずは、眼科を受診して、病気の有無や視力が出ない原因を診てもらいましょう。

また、眼科で眼鏡は処方します。

 

質問は尽きず、あっと言う間にタイムオーバー(紙面に書ききれず)。

 

院長は、アイフレイルアドバイスドクターと言うこともあり、アイフレイルについて大いにアピールもしました。

また、視覚障害のある利用者を考慮した、デイサービスやデイケアの計画をお願いしました。

在宅になって眼科医を受診せずに、漫然と点眼薬を使用するリスクもお話ししました(往診もします)。

 

眼科医だからこそ、全身とつながる、その人の人生ともつながることを実感する院長。

子育ても介護も、目(の病気)とつながること、ありありです。

知識・技術だけでなく、人生そのものも医師を形成するのだと実感(ならばずっと成長・成熟です!)。

だてにオバサン(院長)ではないキャリアだと思えば、オバサンもまた良し。

 

→こちらもぜひ、ご覧ください

アイフレイル自己チェック

白内障と認知症

 

来週の公センセの部屋はお休みです。

カテゴリー:健康 眼に関すること

2022.9.6 新型アデノウイルス

新型コロナウイルス感染症が確認されてから、12月で丸3年に。

次々に変異株が現れ、日本でも第7波に至っています。

一時より、新型コロナ関連のニュースは少なくなったものの、まだまだ熱い毎日。

 

さて、眼科領域でも、新型ウイルスの話題が熱いです。

眼科医が最も注意しなければいけない結膜炎は『はやり目』

伝染性が強いので、学校伝染病にもなっています。

充血や目やにが主です。

その他、涙目とか異物感など。

上記の症状を訴えて患者さんが来院されたら、速やかに眼科医が診察します。

目やにも、細菌とウイルス・アレルギーでは性状が違います。

結膜(白目)の赤味具合はどうか、角膜(茶目)に変化はないかなどを診ます。

いつから?

発熱は?

耳前リンパ節の腫れは?

周りで似たような人は?

はやり目は、アデノウイルスが原因の結膜炎です。

アデノウイルスの型によって『流行性角結膜炎』と『咽頭結膜熱』(こちらは学校伝染病)があります。

風邪症状が強い(熱やリンパの腫れ)場合は、先に小児科や内科を受診されることもあります。

『はやり目』を疑う場合は、アデノウイルス検出キットにて確認。

小児科や内科では喉のぬぐい液ですが、眼科ではまぶたの裏を擦ります。

陽性ならば、点眼薬を処方し、人に伝染させない注意(家族全員に感染することもある)をし、1週間後に再診します。

 

何十年とはやり目の患者さんを診療して、気になっていたことがあります。

『はやり目』は、一般的には潜伏期が1週間くらいで、1週間後の再診時にはほぼ症状もなく治癒している例が多いのですが…

症状が2週間以上と長引き、回復まで時間のかかる例が、多くなってきました。

 

コロナウイルスと同様にアデノウイルスも変異します。

院長が眼科医になった頃は、『流行性角結膜炎』を起こすアデノウイルスの型、『咽頭結膜熱』を起こすアデノウイルスの型は分かっていましたが、数個でした。

それが…ウイルスの変異とともに、新型がいくつか出現。

その中でも、潜伏期間も長く、罹患期間も長引かせるウイルスが、合併症や後遺症も起こしやすいことが分かってきました。

目やにの他に、角膜にもキズが出来たり、結膜に膜様物が出来たり…の合併症。

やっと治癒しても、当院では数週間後の再診を勧めています。

後遺症で、角膜に点状の濁りが生じ、視力低下を起こすことがあるからです。

 

新型コロナウイルスに感染しても、特効薬はなく、軽症では対症療法(休養・鎮痛消炎剤など)が主になります。

アデノウイルスによる『はやり目』も、実は特効薬はありません。

ただ、他の感染を防ぐために抗生物質の点眼薬や、角膜の濁り(多発性角膜上皮下浸潤)の発生を少しでも抑えるために抗炎症の点眼薬を処方します。

 

そして…ちょっと熱いニュースが!

ヨードの消毒薬(うがい薬で馴染みがありますね)は、ウイルスの膜たんぱくを変性させ、ウイルスを死活化させます。

アデノウイルスを殺滅する点眼用ヨード剤が発売されました。

特に、新型アデノウイルスの『はやり目』に効果が期待されます。

症状の緩和や後遺症の発生低下など。

 

ただし、この点眼用ヨード剤は、医師が処方する薬ではありません(処方箋は出ない)。

要指導医薬品と言って、薬剤師が対面で販売調剤するものです。

眼科医が必要に応じて購入を勧めます。

点眼タイプのヨード剤、眼科医にとってはホットな話題です。

 

こちらもぜひご覧ください

眼科で隔離

 

カテゴリー:眼に関すること

2022.8.30 きれいな目

8月の終わりは、長男の誕生日。

成人しても、バースデーケーキを用意してしまう親バカのバカ母(院長)。

どの息子も、もう自分の誕生日にそれほど特別な思いはないのですが、誕生日当日朝にケーキが登場します。

バカ母に付き合っている感がしないでもないけれど、まんざらでもない?

『○○(息子)ちゃん、お誕生日おめでとう!』のプレート。

『何歳までやるの?』(未定)

『ろうそくは、いらんやろ』(せっかくもらったのに)

ろうそくの火を一息で消すのを楽しみにしていた小さな息子たちは何処に…

ケーキ選びも楽しいし、自己満足(のみ?)かもしれませんが、もう少し続けます。

 

 

子どもの誕生日と言うのは、出産の日。

そのエピソードは、子供ごとに母親は覚えていると思います。

長男の予定日が1週間後に迫った日。

知り合いの知り合い(面識なし)の先生が、急な代診を探しているとの連絡。

産休生活もすることもなく、予定日まで1週間あるし…と引き受けました。

岐阜から名古屋まで、駅の階段を上がり降りし、電車に乗り…

久しぶりの仕事に充実した翌朝、破水が。

その晩生まれた長男は、9月生まれの予定が8月に。

小さな息子を抱きかかえて、退院日に病院の玄関に立つと、もう秋の風。

世界も変わって見えました。

1週間前の暑い朝は一人だったのに。

ここから院長、試練が始まります。

 

さて、妊娠中、よく食べたのがあわび(貝)です。

目のきれいな子が生まれる…という言い伝えがあるらしく、この際(普段は、なかなか食べられない)だからと、アワビのお刺身、お寿司、カレーなどなど、あちこちで食べました。

この言い伝えに、根拠は不明ですが、胎児に良いと言われることは信じる(信じてしまう)のが、妊婦。

 

きれいな目って何?

まだ眼科学も発展していない昔、見た目(外見)に異常がなければ、病気はないと一安心した名残ではないでしょうか?

 

赤ちゃんの白眼は透き通るようなグレーかかった白です。

これは、白眼(強膜)が薄いからです。

角膜の下に見えるはっきりした虹彩の色(茶目)。

乳児は黒目(瞳孔)が成人より大きく澄んでいます。

瞳孔の黒・虹彩・白目のコントラストがはっきりしています。

だから、きれいで、つぶらで、可愛く見えます。

実際には、外見的にきれいな目だからと言って、眼科学的に問題がないわけではありません。

外見的には問題がなくても、小さな眼球のどこか、もしくは脳など他の部位に問題があっても、視力はうまく発達しません。

眼科学が発達し、赤ちゃんの眼の病気の治療も大きく進歩しています。

 

時に、『目が黄色い』とか『汚い気がする』と、心配されて来院される中高年の患者さん。

紫外線や加齢に伴い、強膜や結膜(強膜のうえにある透明な膜)が厚くなり黄色身を帯びてくるためですので、病気ではありません(もちろん診察したうえで)。

見た目は問題あり?(本人)でも、機能的に問題ない場合もあります。

 

 

顔の中でも、目は一番先に視線が向くパーツです。

見た目は大事ですが、それが全てではありません。

お化粧やカラーコンタクトレンズ(カラコン)で盛ったら、俗にいうきれいな目に見えます。

でも、やはり、内からくる目力・底力の方がパワーがある!

視力障害の患者さんを長年診て思います。

見た目より本質!

それでも、カラコンはしないまでも、アイメイクはマストのオバサン(院長)です。

 

 

 

 

 

 

 

 

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