2017.3.21 弱り目に祟り目

スギ花粉の飛散がピーク。
花粉症患者なら、外出は控えるべし。
患者さんには、アドバイスしているのに、ゴルフ好日。
わざわざ山に…でも、まあ、いいか。
ということでラウンド。

ウエアはできるだけ、花粉の付かない仕様で。
キャップにサングラス。
マスクはどうしよう…と一瞬悩みましたが、緑に囲まれ、開放感あふれるゴルフ場で、マスクはないでしょう…!?

『朝、練習したかった~』
『グリーン周りをもっとやっておけばな~』
自分より上級者の言葉を背に、第1打はまずます…
と思ったのも束の間、第1ホールは、毎度の大叩き。

それでも、自分なりに、飛距離や方向がまともになってきたので、あっちへ走り、こっちへ走りと、クラブを持ってランすることは、極度に減りました。
健脚披露?の場、激減。

飛距離も正確性もまだまだ…の身としては、ショートホールは、挽回のチャンスです。
今回は、すべてのパー3ホールをダブルボギー(5打)で上がり。
1オン(1打でグリーンに)して4パット(パター4回)、2オン3パットと、あきれる結果。

最終ホールでは、グリーンに乗ると思いきや、手前のバンカー(砂場)に突入。
顎が高く(くぼみが深い)、連続5打にて外に出ず。
『横に出したらいいんだよ~』
『最初から言ってくださいよ~』

スコアは振るわなかったものの、穏やかな天候の下、楽しく終了。
のはずが、緊張が取れたのか、『くしゅん!くしゅん!へっ!くしゅん!』
猛烈なくしゃみの連発です。
『誰か、ティッシュ、ティッシュ~』

『クラブ数えてください』
今回キャディさん無しでラウンドしたので、自分で最後までチェックしないといけません。
あれ?1本足らない?
最後のホールで使わなかったから、それより前のホール?
後ろの組が上手くて速かったから、焦ってたよね~

探してもらっても見つかりません。
連絡先だけ伝えて帰るしかありません。

帰りの車の中では、目はショボショボ、鼻はズーズー、くしゃみの連発。
花粉症最悪。
気分も最悪。
『泣き面に蜂。弱り目に祟り目』

翌日、かかってくるのが待ちきれず、午前に電話。
見つからないとのこと。
『もう、出てこないよね~』しょぼん。
しかし、しつこくアプローチしたら、夕方見つかったとの連絡。
よかった~

『取りに行きます』と言ったものの、悪化覚悟で、またラウンドする?

カテゴリー:公センセの日常の出来事 眼に関すること

2017.3.14 スギ飛んでる、飛んでる

クリニックの花壇は、パンジーの寄せ植えに替わり、春らしさを放っています。
暖かな気候になり、先週からスギ花粉の飛散量が大幅にアップ!です。

『かゆい、かゆい』の、患者さんが一気に増加。
1年に1度この時期だけにお目にかかる患者さんも。

アレルギー性結膜炎の状態・程度を把握します。
一過性(イヌ、ネコ、ホコリ、ダニなど)なのか、季節性(花粉)なのか、通年性(ホコリ、ダニ、アトピーなど)なのか。
時には、血液検査をして原因を調べます。
原因がわかることで、予防や対策をすることが出来ます。

点眼薬は、患者さんの症状、年齢、生活などを考えて処方します。
処方するすべての点眼薬は、院長が試して点したことがあるので、感触・効能は大体把握しているつもりです。

この患者さんには『これ!』と処方するのですが、状況に応じて、変更や追加をして様子をみていきます。

花粉アレルギーの患者さんに合わせて、お勧めするのは、人工涙液です。
その名の通り、涙の成分以外、防腐剤も入っていません。
これを、外から帰ったら、花粉を洗い流すべく、1~2滴点眼します。
その後、アレルギーの点眼薬を点すと、十分効果が発揮されます。

時々…『痒みがちっとも取れないんだけど…変わらないんだけど…』と言われる患者さんがいます。
診察をして、前回の処方薬は『バッチリ!』のはずなんだけど…と思いつつ
『きちんと回数を守っていますか?人工涙液を使っていますか?』
『かゆい時は点すけど…』
『点してる間がなくて…』
そういう場合は、薬を変えることより、用法をしっかり守ることが第1です。
『かゆくなくても点しましょうね!』

また、マスクやメガネの装用も効果的です。
『マスクなし、メガネなし群』と、『マスクあり、メガネあり群』を比較すると、鼻粘膜や結膜に付着する花粉は2分の1~3分の1に減少すると言われています。

さて、当事者の院長、現在の状況は…というと
少し鼻がムズムズ、喉がくすぐったい、目がシバシバするといった症状が出る日も。
数年前の初発時に比べたら、全然比較にならないほど、穏やかで助かっています。
もちろん初期療法からの内服、点眼は100%の遵守率。
ヨーグルトに甜茶。
空気洗浄機はフル稼働。
外出時は、メガネにマスク、帽子。
化繊のコートかパーカー。

ある日、この姿(この時はサングラス)で歩いていたところ、向こうから息子が。
すれ違いざま『○○ちゃん!』
『びっくりした!母さんか。どこの不審者かと思った!その恰好すごいわ~』
いたって普通の恰好をした普通のオバサンのつもりでしたが…

カテゴリー:クリニックに関すること 公センセの日常の出来事 眼に関すること

2017.3.7 アッシー君

自動車免許を取って間もない息子です。

車の運転を始め、家族同乗の元、ドライブをして慣らしをしていたのですが…
『自分一人で運転したい』

当初、一人で大丈夫?かと心配していた母(私)。
目的地報告、到着確認メールなど、自分への安心も、本人にとっては大迷惑。
『あのさぁ・・・大丈夫だから』
『みんな、一人で運転しとるでしょ~』
わかってはいるけれど…

『あちこち行ってみたい』
と、暇さえあれば運転をしています。
びっくりするような遠出も若さゆえ(用事は無いのに)。

そんな息子なので…
『郵便局行きたいんだけど』
『乗せてってあげる』
『区役所行きたいんだけど』
『乗せてってあげる』
『○○ショッピングセンター行きたいんだけど』
『乗せてってあげる』

知人と会う機会があり、最寄りの地下鉄駅まで送ってもらおうと頼んだら、
『いいよ、現地まで送る。帰りも連絡して』
『あと20分くらいでお迎えお願い』とラインすると…
『あと、10分くらいで着きます。駐車場で待っています』と返事。
『ありがとう♡』

『他に行きたいところはない?乗せてくよ』
『えっ!?いいの~?』
これは、バブル期にも自分には縁のなかった『アッシー君』のようではないですか!
まぁ、ガソリン代はこちら持ちだけどね。

二人きりの車内もなかなか…
ぼそぼその会話ながらも、最高にうれしい母。

『学校始まったら、自分で行ってよ』
『わかってますって』
束の間のアッシー君とのドライブデート(息子にとっては、単に運転したいだけ)です。

カテゴリー:公センセの家族・恩師・友人など

2017.2.28 プチドライブ

次男が自動車免許を取りました。

友人合わせて4人(割引になる)で、合宿制自動車教習所へ。
教習代、宿泊費、食費込、14~17日で卒業できるシステム。

卒業したのは、誕生日の3週間前。
『誕生日まで待てば、1年分更新のための出費が減るから…』というアドバイス?に聞く耳を持たず、『学んだことは忘れる前にすぐアウトプットした方がいい』
と、勇んで、運転免許試験場へ。
誇らしげに運転免許証を見せる次男。

さて、免許を取れば、乗りたくて仕方ないもの。
長男の時は、助手席に座って『赤だから、止まって~』『人が来てるよ』『向こうから車来る~』などと、アドバイス(長男に言わせればおせっかい)する度、『見えとるわ~』『わかとっるわ』『当たり前やろ』
挙句、『静かに座ってられないなら、降りてくれ』
心配性の母(私)は、事故に遭わないように、遭わないようにと願うばかり。

そのため、今回は家人が助手席に座ることに。
まずは、家の周辺をぐるり。
次の日は、緑区半円くらい。
緑区脱出…

この頃になると、出かけるのも、時間の取れる夜になります。
夕食後、『行く?』
『私も行く、行く~』
『じゃあ、俺たちも行く~』
『父さん以外も乗るの?』
なんてことになり、都合がつけば、家族全員が乗り込むことになります。
後部座席でひっつきもっつきになりながら、次男の運転を批評したり、内輪話をしたり。

夜の道路は、割とすいているので、次男も緊張しつつも、慣れてくると走りやすそうです。
例えばショッピングセンターまで行って、駐車して、少しぶらぶらして帰ってくる。
気になっていた喫茶店でお茶をして帰ってくる。
などなど、プチドライブですが、助手席の気苦労もなく、後部座席組は、結構気に入っています。

そして、とうとう高速デビュー。
名古屋環状2号線、名古屋高速から名神へと。
合流部も、人間ナビ(家人)のお陰で、スムーズに。
『すごく安定して運転できたね~』
『まあね』
『すごく肩凝った。すごく疲れた~。自分で運転した方がまし』と家人。

定年後、夫君が、念願のスポーツカーを購入。
『夜な夜な高速に乗ってSAでアイスクリームを食べてるの』と言っていた知人。
『夜のドライブデート、いいね~』

そんなロマンチックなものではありませんが、我が家のプチドライブは、もっか夕食後のお楽しみです。
すぐに、一人で運転するようになるでしょうから、ほんの束の間ですが。

カテゴリー:公センセの家族・恩師・友人など

2017.2.21 日課の朝礼

開院して今年で20年。
以来、欠かすことなく続いているのは、毎日の朝礼と日報です。

朝9時に診療を開始できるよう、8時45分から全員が揃って始めます。

担当者の朝の挨拶『おはようございます。〇月〇日朝礼を行います』から。

接遇用語の練習は
『こんにちは』
『少々お待ちください』
『かしこまりました』
『お預かりいたします』
『大変お待たせいたしました』
『お大事になさってください』
『申し訳ございません』
本日の担当者に続いて、院長とスタッフ全員で復唱。
朝から声出しです。

その後、前日の診療、本日の検査や往診などの連絡事項が申し送りされます。

そして、担当者の『本日の一言』
これは、何を話してもいいコーナーです。
ヒヤリハットでもいいし、日常感じた(私生活も含めて)嬉しかったこと、嫌だったことなど何でもOKです。
結構順番が回ってくるので、原稿のメモを読む人や、先ほど感じたことを話すなど、個々人の特性も垣間見れて楽しいです。

最後は、『院長からの一言』
これも何でもありなので、連絡へのコメント、昨日の反省から、新聞テレビでの見聞、自分の生活での気づきなどを、述べて、一応何とか形にして(結論付けて)終わります。
毎日のことなので話の中身はそれほど大したことはないのですが、準備運動のフィニッシュのようなものです。

全員で『今日も一日よろしくお願いします』の後、各持ち場へ。

9時には、パワー全開で診療開始です。

さて、先日の朝礼での『本日の一言』
『患者さんから、「ここは、毎日朝礼をやって、申し送りをしっかりしているようだね。挨拶も朝から気持ちいいね~」と言われました』
検査室のドアは閉めて行うのですが、受付は見られるようになっているので、患者さんには対応しています。
患者さんには、待合室で、ドア越しに、挨拶の声が聞こえているのだと思います。
『患者さんも気づいてくださっているんですね』

毎日の小さな営みですが、今では一日のスタートとして欠かせない朝礼です。
出勤者全員が集まることで、今日の顔色や体調、何か(良いことも悪いことも)あったのかな?などを想うことができます。
情報の報告・連絡・相談もここで共有できます。

開業以来の、毎日の日報(各部署でスタッフが書き、院長が目を通す)と朝礼は、クリニックの伝統?になりつつあります。

カテゴリー:クリニックに関すること

2017.2.14嬉しい反応

先週の水曜日、CBCラジオ『丹野みどりのよりどりっ』の中の『オトナのいろどりっ』のコーナーでお話をさせてもらいました。

約1週間前に依頼の電話があり、それから話す原稿を考えます。
1対1の対話だと、少々のつっかえや言い間違いも訂正できるのですが、公共の電波に乗るとなると、話すことを順序立てたり、言い回しに気をつけないといけません。

そんなことで、当院のHPにお知らせしたのは、ラジオ放送前日。
あとは、スタッフと家族、少しの知人に。

前回は『スマホ老眼』について話したのですが、今回はリスナーからのリクエストに答えるというもの。
『ド近眼なんだけれど、白内障と緑内障のことを取り上げてほしい。老眼も気になります』

丹野みどりさんが、進行役で、質問をし、答えていく形式。
さすが、ラジオのパーソナリティだけあって、声も軽やか、進行もスムーズ。
自身は、焦らないように、つっかえないように、と意識しつつも、普段患者さんに話すように。
流れとしては、老眼、白内障、緑内障の概要を話し、結論として、年に1度の眼科受診を勧めることとなりました。

アプリの『radiko』で、自分の声を聞いて若干反省する部分はあるも『良し』の範囲内。
父母や家人、知人からは概ね良好な感想にホッ。
息子たちは『いつもより声がちょっと低いかな…』『少し、早口になったところがあった』『間がもう少しあっても』などと、ちょっと辛口(もっとも息子が母親に甘口はありませんが)。

放送の翌々日(翌日は休診日)、受付嬢が伝言を。
『岐阜市のU様からお電話がありました』
『え?誰?』
『水曜日の放送を聞かれた方だそうです。
「病院で緑内障と、白内障が少しあると言われたのですが、病気の説明がわかりにくくて困っていました。
その日、先生のラジオを耳にし、病気のことについて、自分の中で納得できるほど、すごく分かりすい説明でした。
嬉しくて、お電話させていただきました」とのことでした』
几帳面なY嬢は、会話をメモに取って渡してくれました。

Uさん、耳にしていただきありがとうございます。
そして、クリニックをわざわざ探して、お電話いただきありがとうございました
いただいたメッセージは、院長・スタッフにとって、嬉しいプレゼントになりました。

名医への道は遠いですが、患者さんにとって少しは明医になれますよう、まだまだ精進です。

カテゴリー:クリニックに関すること 公センセの想い 眼に関すること

2017.2.7 ニセ医学

毎月、医学雑誌が何冊か届きます。
頭を使う重いものから、軽く読めるものまで。
毎回、論文を読んで、問題を解いて、解答を送る…なんてのもあります。

さて、今月目に留まったのは『ニセ医学に出合ったら』という特集。
いつもこの某雑誌はだらだらと読むことが多いのですが、今回は一気読みしました。

『ニセ医学』とは気を引くキャッチコピーでしたが、ニセ科学(疑似科学)の中でも、健康系・医療系に特化した内容でした。

いくつか一般向けにもわかりやすい箇所をあげると…

ニセ科学が世の中にあふれている。
科学は重要な人類の文化の一つであり、最も論理性や実証性を持っているのに対して、ニセ科学は、「科学っぽい装いをしている」「科学のように見える」にもかかわらず、とても科学とは呼べないものである。
通常の治療(標準治療)を否定して治る病気を悪化させるなど、取り返しのつかないことになったりする。
また、医学的根拠のない治療や商品で散財したりもする。

医薬品は、一般に基礎研究から臨床研究まで10年以上かけて、ようやく承認される。
作用機序もしっかりしている。
疾病を治癒させるのが目標。
たとえ副作用があっても、何もしないで病気を放置しておくよりまし、という実用的な観点がある。

サプリメントは健康な人が、健康を維持するために摂取する。

日常診療において、標準医療以外の医療を好む患者さんを、時に経験するが、根拠に基づかない代替医療や、週刊誌やインターネットにおける不正確な医療情報は、患者さんに被害を与えかねない。
私たち医師は、訴えを傾聴し、良質な医療を提供することが対策となる。

しかし、人の認知傾向として、「自分に都合の良い事実だけしか見ない、集めない」ので、自分に都合の悪い事実は無視したり、探す努力を怠ったりする。
また科学っぽい雰囲気にだまされやすい。

薬や食品の有効性を調べる試験では、試験管レベル、動物実験レベルの根拠性は低いが、それよりずっと低いのは体験談だ。

「ニセ医学」の汚名を晴らせるのは科学だけ。

「ニセ医学」も知ったうえで、患者さんの声に耳を傾けていきたいと思います。

類似科学とされるものの科学性評定サイト』参照してみてください。

お知らせ:2月8日CBCラジオ番組『丹野みどりのよりどりっ』の『オトナのクリニック』コーナーで院長がお話しします。
     時間は午後4時半ごろです。

カテゴリー:クリニックに関すること 眼に関すること

2017.1.31 花粉そろそろ

インフルエンザが猛威を振るっている昨今ですが、院長の鼻も少し変…
つい3日前に、スギ花粉症のスタッフが『なんだか鼻が変です』。
その時は『そう?』と答えたものの、3日後、確かに変。
詰まってはいないのですが、いまいちスッキリしないというか…

暦を見れば、1月も終わり。
例年の東海地方の花粉飛散予測日は、2月上旬。
実際には、スギ花粉は飛散開始と認められる前から、わずかな量が飛び始めます。
毎年、ひどいスギ花粉症になる患者さんには、早めの予防(点眼・内服)を勧めていますが、昨年楽だったこともあり、当の本人は少し出遅れた感が。
早速点眼、内服開始。
今は、しみない目薬も、眠くならない内服薬もあるので便利です。
早めに対策をすることで、本格的に飛散し始めてからの症状が軽く済みます。
今年のピークは名古屋では3月上旬から中旬です。
今年の飛散予想数は、東海地域では前シーズンとくらべて非常に多い(240%)、例年比やや多い(140%)だそうです。(日本気象協会発表)

マスクやメガネ、花粉の付きにくいコンタクトレンズなど。
髪の毛も出来るだけ束ねて、花粉の付着を最小限にした方がよさそうです。
また、顔にもつくので、帰宅したら化粧を落とすことも有効です。

薬をさし忘れる、飲み忘れる患者さんがありますが、日常生活の一部(ルーティン化)にしてしまえば、ストレスもなくなります。
ご飯のテーブルに、目薬、飲み薬を置いておく。
自宅用、仕事用に分けておく。
飲み薬は、日付を記しておくのも有効です。
目薬は、開封1か月が有効期限です。

初発症で『日常すべてが嫌になるくらいのスギ花粉症』を経験し、その悲惨な記憶が残っている自身としては、予防できるなら何でも…という気持ちで、毎年臨んでいます。

かゆくなくても、初期療法をしましょう。
『しょぼ』としたら、もうアレルギーが来ているかもしれません。

カテゴリー:公センセの日常の出来事 眼に関すること

2019.1.24  運転どうする?

高齢ドライバーの事故が増えています。
中でも認知機能の衰えによる運転技術の低下が問題視されています。

改正道路交通法では、75歳以上に免許更新時の認知機能検査が義務付けられており、今年3月からは検査で認知症の疑いがあると判定されれば、医療機関を受診しないといけません。
認知症は、眼科医の専門ではありませんが、時には『認知症かも?』と思うような患者さんに遭遇します。
まだ未診断の患者さんには、専門医の受診を勧めています。

眼科医で心配するのは、視力・視野です。
運転免許可能な0.7でさえ、実際に運転するとなると、かなり怖いです。
眼鏡をかけて1.2出る視力の人が、0.7の視力の疑似体験をしてみると、その視力で運転しようという気になりません。
しかし、実際は両眼0.7に満たなくても、眼鏡を装用していない人も多く、『無いほうが運転しやすい』と言い切る強者も。
多くは、高齢の方が多く、免許更新時限りの眼鏡のようです。

また、視野欠損があっても、余程でない限り、免許取得は可能ですが、緑内障などで、徐々に視野が欠けてきている場合、自覚症状のないことも多くあります。
上半分の視野が欠損すれば、信号機の見落としも起こりえます(帽子を目深にかぶってみてください)。
側方の視野欠損があれば、飛び出しや駐停車両に気づくのが遅れたり、駐車の際に車体を傷つけてしまう可能性もあります。
眼科分野では、緑内障など視野狭窄を伴うドライバーに対する、『ドライビング・シュミレーター』での研究も話題になっています。

免許証があれば『運転する権利はあるが、安全に運転する義務もある』という言葉は、ずっしり響きます。

ちなみに高齢者安全運転支援研究会の『運転時認知障害早期発見チェックリスト30』(一部表現簡略化)。

1:車のキーや免許証を探し回ることがある
2:カーステレオやナビの操作が出来なくなった
3:メーターや時計の合わせ方がわからなくなった
4:機器や装置の名前を思い出せないことがある
5:道路標識の意味が思い出せないことがある
6:駐車場で停車位置がわからなくなることがある
7:よく行く場所への道順を思い出せないことがある
8:途中で行き先を忘れてしまったことがある
9:よく通る道で曲がる場所を間違えることがある
10:車で行ったのに他の交通手段で帰ったことがある
11:運転中、バックミラーをあまり見なくなった
12:アクセルとブレーキを間違えることがある
13:曲がる際にウインカーを出し忘れることがある
14:反対車線を走ってしまった(走りそうになった)
15:右折時、対向車の速度や距離の感覚がつかみにくい
16:自分が先頭を走り後ろに車列が出来ることがある
17:車間距離を一定に保つことが苦手になった
18:高速道路を利用することが怖く(苦手)になった
19:合流が怖く(苦手)になった
20:車庫入れで壁やフェンスにこすることが多くなった
21:駐車場の線に合わせ停車することが難しくなった
22:日時を間違えて目的地に行くことが多くなった
23:急発進や急ブレーキなど運転が荒くなった
24:右左折時、歩行者や自転車が現れて驚くことがある
25:ミスしたり危険な目に合うと頭の中が真っ白になる
26:好きだったドライブに行く回数が減った
27:同乗者と会話しながらの運転が難しくなった
28:車の汚れが気にならず、あまり洗車をしなくなった
29:運転自体に興味がなくなった
30:運転すると妙に疲れるようになった

5個以上当てはまると要注意!です。

一時は、マニュアルのスポーツカーにも外車にも乗っていたのに…
ぶんぶんドライブに出かけていたのに…
最近はめっきり…26.29該当の院長です。

足腰を鍛え少々の距離は徒歩・自転車で。
公共機関の利用に慣れておくことも、豊かな老後に備えてです。

カテゴリー:クリニックに関すること 公センセの日常の出来事 眼に関すること

2017.1.17 不思議な一円玉

今年もぜんざいの出来は上々。
午前診療が終わったら、スタッフと鏡開き…の朝。

『先生、お金が落ちているんですけど…』
『え~!どこに~?』
『駐車場です。それも大量に!』
『どこ、どこ?』
そそくさと、スタッフに付いていった先は、駐車場の側溝。
『見てください』
金網のフタの上から見ると、大量の一円玉。
『お賽銭みたいだね~でも、こんな所にご利益ないよね~』
側溝は、その部分だけフタがかぶせてあり、その両側はオープンです。
そして、その部分には一円も落ちていないので、側溝が賽銭箱のようにも見えます。
『どうしましょうか』
『拾うっていっても、大量だもんね』
『何百円かはありますよ』
『こういう時は、やっぱり警察だよね』
『電話します』
緑警察署員登場。
第1発見者のスタッフは、現場?で事情聴取を受けることになったそう。
診療終了後、
『どうなった?』
『警察の人が、拾って持っていきました。おそらく、この時期、賽銭泥棒だろう、ということでした』

賽銭泥棒?
賽銭泥棒が、わざわざ一円玉だけより分けて、側溝に捨てた?
そんな面倒なことをする?
証拠隠滅なら裏の川の方が確実では?
一円玉だって結構な額のようだったし。
『一円玉を笑う者は一円玉に泣く』て言うくらいだから、ばちが当たりそう。

一円玉貯金をしていた子が転んで側溝に落としたっていうのは?
それで、金網のフタ以外のお金は拾った?
それなら、フタの下に手を入れれば取れたはず。
アスファルトにも一円も落ちていなかったし。
瓶なら、ガラス片もありそうだけど、ビニール袋だったら?

事件?発生時刻は、スタッフ・患者さんのいない夜間帯と思われるね。

いったい誰がどういう意図で???
小豆で糖分を補給しても、素人の推理には限界が。

心当たりの方は、緑警察署に保管されているはずです、問い合わせを。

誰か推理して~

カテゴリー:クリニックに関すること
  • カテゴリー

  • 最近のエントリー

  • カレンダー

    2025年6月
     1
    2345678
    9101112131415
    16171819202122
    23242526272829
    30  
  • アーカイブ

  • タグ

先頭に戻る