2026.7.28 夏と目と紫外線    

酷暑の毎日。

屋外は、風でさえ生暖かいどころか熱風に感じるほど。

強い日射しが気になります。

往診で外に出ても、人を見かけません。

日焼けとは、一般的には肌の日焼けが知られており、紫外線を浴びることによって皮膚が赤く炎症を起こしたり、メラニンが皮膚表面に色素沈着を起こしたりします。

帽子・日よけの服・日傘は当たり前になってきました。

時には男性でも、小学生でも日傘をさしているのを見かけます。

登下校の日傘の使用や高校野球大会でのサングラス使用を認めている高校もあります。

 

紫外線は、目にも大きな影響を与えます。

例えば、目の充血・目のゴロゴロする感じ・涙が出る。

ひどくなると目に強い痛みを感じる場合があります。

特に紫外線の反射が強いスキー場や海水浴場などで、長時間、紫外線に直接さらされると角膜が傷つきます。

このような目の症状を「雪目(ゆきめ)」と言います(冬の雪山のイメージ)。

 

患者さんから相談されることが多いのは瞼裂斑(けんれつはん)。

茶目(角膜)の3時9時方向の白目(結膜)部分が黄色くなったり、黄色味を帯びて盛り上がったりする状態を言います。

通常治療する必要はありませんが、「目のシミ」とも言えるので、女性だと『ショック~』と言われる方も。

炎症を起こしている場合は、治療をします。

紫外線曝露量が大きく関係しています。

 

白内障も紫外線の影響を受けます。

最近では、高温も関係しており、サウナ・熱中症経験患者で白内障進行が起こり易いことも報告されています。

 

通常の生活で、紫外線を浴びたからと言って、すぐにひどいダメージを受けるわけではありません。

目を閉じて目を休める。

コンタクトレンズは外す、眼鏡にする。

人口涙液などの目への水分補給。

目を労わりましょう。

 一晩休んでも良くならない場合は、炎症がひどい場合が考えられます。

その場合は、眼科を受診してください。

 

濃い色のレンズだと、薄い色に比べて光を通しにくくなるため、瞳孔が広がり、そのぶん目の奥まで届く紫外線量が増えてしまいます。

サングラスを選ぶ際は、色の薄いレンズを選ぶのがポイントです。

もちろん、紫外線カット加工レンズであることが前提。

最近は一般のメガネレンズでも、紫外線カット加工がされています。

普段眼鏡をかけているだけで、紫外線予防はされています。

(眼鏡をかけている部分だけが顔の他の部分より白いのは、眼鏡がしっかり日焼け対策となっているからです)。

 

本来、茶目(角膜)は涙でおおわれています。

涙は紫外線の吸収を抑え、角膜への直接刺激を緩和しています。

目の乾き(ドライアイ)などで涙の量や質が安定していないと、角膜がダメージを負いやすい状況になるので、ドライアイの対策も大切です。

 

目に良いとされる栄養素も積極的に。

「ルテイン」は、紫外線を吸収して目を守り、抗酸化作用によって活性酸素を除去すると言われています。

緑黄色野菜に多く、ほうれん草やブロッコリーなどに含まれています。

もちろんサプリメントも有効です。

 

先日、ホテルの屋外プールで泳いだ院長。

日が高くなっても、プールサイドにいるのは白人系の人たち。

サングラスをして、チェアに寝そべって肌を焼いています。

目は守られているけれど・・肌が白いから黒くしたいのかもしれないけれどダメージ大きそう…

余計なお節介はせず、人種?文化?の違いを感じながら眺めていました。

津島の天王祭宵祭

 

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カテゴリー:健康 眼に関すること

2026.7.14  名古屋のなごやか中学

『長い間お世話になりました。4月から夜間中学に赴任します』

学校医にとって、養護教諭は学校の一番身近な存在。

校医担当校のA先生が昨年転勤の挨拶に。

夜間中学とは初耳。

『ぜひ一度見に来てください』

『必ず行くね~』と約束した院長でした。

 

院長も知人から聞くまで知らなかった夜間中学。

名古屋市立なごやか中学校といいます。

夜間中学のイメージは、戦後の混乱期義務教育を受けられなかった人(現代では高齢者)対象かと思っていましたが…

むしろ最近は

本国で義務教育を終了せずに、日本で生活を始めることになった外国籍の人

形としては中学卒業だが、不登校などで十分学校に通えなかった人

が多いとのこと。

名古屋市在住(愛知県内在住も可)で義務教育年齢(15歳)を過ぎた人が対象。

17時半からホームルームが始まり、4時間が終わると21時です。

17時前後から、私服の生徒たちが三々五々集まってきます。

先生たちも何人か門でお迎え。

生徒は10代が圧倒的に多い、といっても全学年で60人と言うこじんまりした規模です。

顔の特徴、肌色など様々。

 

国語の授業を見学。

日本語なので程度に合わせて1~3に分かれます。

国語1は、日本語が十分でない生徒向け。

ひらがなからの習得です。

生徒は少ないですが、ボランティアの指導者も巡回しています。

『昨日からこの学校に来た中国の子ですよ』

まだ幼い(でも15歳以上)顔の女の子が、日本語もよく聞き取れず四苦八苦していました。

『ニーハオ。どこから来たの?いつ日本に来たの?』などなど、ちょっと話しかけてみると、あれ?と言う反応。

『中国語勉強しているから、少しだけ話せるの』

ちょっと安心したみたいで、中国語で答えてくれました。

『加油(がんばって)!』

 

文章を書く、話すクラスもあれば、枕草子のひとコマを勉強しているクラスも。

『全部わからなくてもいいから。知っている単語だけでも聞けたらいいから』

先生が1小節読むと、続いて生徒も読みます。

外国ルーツの子供たちが古典を知る、触れることだって大きい。

国語の先生が来て

『私、学校検診でお世話になりました。クリニックにも通ったことあるし。覚えてますか?』

マスクを外し、ネームホルダーをかざすと

『え~!○○△ちゃん!覚えていますよ~』

院長の記憶力、さらに○○△ちゃんのお母さんは○○×さんだと上書き保存。

 

壁には、日常の単語が日本語・英語・ネパール語・中国語で書いて貼ってあります。

ネパール語は全く分からず。

 

家庭科の授業はきんちゃく袋を作成中。

ミシンをかける子、アイロンをかける子、おしゃべりしている子色々。

院長も、中国語で話しかけたり、英語で話しかけたり(ネパール人。フィリピン人)。

まだ来日1年でもかなり上手く日本語を話す子がいます。

先生たちからは、社交的・誰にでも話しかける子は上達が早いと。

院長の語学力は、上記はあるものの若さに太刀打ちできずもがいています。

 

外国籍の子たちはこの国で生きていくためには、日本語の習得は必須です。

また高校卒業資格は最低必要なことも、親世代を見て感じています。

同胞の中で日本語をうまく話せなくても生活は出来ないことはない。

けれど、異国で生きていくためには、言葉そしてそれを使いこなし理解できれば、もっとより良い生活が出来ます。

 

不安のままに来日した子たちが、日本を大好きになり、未来を支える人になってくれるよう願うばかりです。

 

*7月21日公センセの部屋はお休みです。

 

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2026.7.7 北欧ちょっとだけ

『国民は、国(政府)を信じていますから』

4回も聞く機会がありました。

 

少し前、北欧に。

デンマーク・ノルウエー・スウェーデン・フィンランド4か国を廻るかなり強行な日程。

有名な見どころに、きれい!可愛い!素敵!みなさん連発。

 

院長が印象的だったのは、景色でなくモノでもなく言葉。

各国ガイドさんが案内してくれました。

4人とも日本人で70歳前後、現地に30~40年在住。

 

北欧で驚いたのは、物価が高いこと。

消費税も25%で、ペットボトルや缶にはリサイクル料金(40円程、リサイクルすれば返金)が上乗せ。

税金は約50%。

その代わり、教育・医療・福祉(老後など)は無料です。

自由行動の時間に

『そんなに税金高いと国民から不満が出ませんか?』と尋ねたら、冒頭の返事。

国(政府)は、国民のことを考えて税金を分配していますから。

院長、日本で社会人になって以来真面目に税金を納めています。

みんなそうだと思います。

しかし、少なくとも『国(政府)を信じている、税金は国がきちんと国民のために使っている』と聞いたことは皆無。

むしろ『税金の無駄使い』と言う声ばかり。

高い税率の代わりに、人生で最も大きな費用のかかる教育・医療・福祉が保証されているのは、この国では当たり前になっているようです。

政治家の汚職も北欧4国では極めて少ないとのこと。

お金をがつがつ溜めなければいけない理由もなくなります(老後の資金がありません…にはならない)。

人生・仕事に対する考え方、生産性についても日本人とは違いそうです。

 

デンマークの医療について聞いた話では

一人のジェネラルドクター(総合医)開業医は1600人の住民の主治医となる(契約)。

1600人分の年間契約料としての報酬、個々に患者として受診した分の報酬が自治体から支払われる仕組み。

主治医の紹介状がないと専門科へは受診出来ない。

(もしくは急ぐなら完全自費のクリニックを受診)

病院に行くのは、救急車の場合くらい。

開業医は、主治医となる住民が重ならないようエリア分けされている。

眼科など専門科は分化特化型が多い(緑内障・白内障・斜視など)。

 

ノルウエーで聞いた話では

ノルウエーには専業主婦はいないとのこと。

国の税収を増やすために、国が考えたことは、女性も働いて税金を納めるようにすること。

そのため、出産育児休暇や手当などを厚くしたそう。

国会議員の44%が女性とのこと。

北欧では、どこも専業主婦は(ほとんど)いないとの声を聞きました。

ちなみに院長も専業主婦経験なし、社会進出している方です。

 

スウェーデンの『ゆりかごから墓場まで』は、小学生の頃に社会で習った覚えが。

最近は、施設よりも在宅ケアへ移行しているそう。

地下鉄駅構内はかなり深く(地下鉄桜通線よりもっと深い?!)、天井には様々な絵(THE ART)が描かれていました。

実は有事に備えての防空壕でもあるとのこと。

なんと1%しか現金は流通していませんが、国は、有事に備えて1週間分の現金を手元に置いておくように指示したとのことです。

有事・戦争…北欧4か国はそれなりの緊張感があるようです(日本幸せです)。

 

観光バスはリトアニア(旧ソビエト)から。

運転手もリトアニア人。

海を渡ってスカンジナビア半島を運転してくれました。

北欧よりもリトアニアのバス会社に頼む方が、料金が抑えられるとのこと。(ここにも格差が)

 

各国、あちこちで国旗がはためいていたのも意外でした。

日本では見ない光景。

 

知らないこと、違うこと、世の中にたくさん。

地下鉄シェルター

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