2018.7.17 ちょきん、ちょきん

久しぶりに会う知人と待ち合わせ。

夏なので、ノースリーブのスレンダーなワンピースです。

『お久しぶり!』

『あれ?大きくなった?』

『えっ?』

『体重増えた?』

『前に会った時より、1キロくらい増えたかな』

『そのくらい?背も伸びた気がするけど、伸びないよね~』

『もしかして腕と胸?』

自分でも、最近自覚しているのですが、筋トレとプロテインの成果か、腕・胸・足に筋肉がついてきました。

体幹も然り。

裸になって、『いい感じ』(ナルシストですね)と確認していたのですが、こういうリアクションをされるとは…

実際、腕の筋肉は、傍から見ても大きく太くなっているし、胸筋の発達からか、胸を張って直立姿勢になるので、見た目、大きくなったように見えるのかもしれません。

トレーナーに話すと『いいことです。その調子で、頑張りましょう!』

 

 

ある日、いつものように、ジムのマシンで筋トレに励んでいたら、新しいスタッフから声掛け。

『水着に向かって頑張られてるんですね!』

『えっ!?水着だなんて~。そんなんじゃありませんよ』

『違うんですか?』

『はい、豊かな老後目指して』

『ほ~、壮大な目的ですね~』

水着を着たのは、小学生だった子供たちと一緒に海に行ったのが最後です。

今更、人前で『水着』のために、ボディメイクするなんて、思いもつきませんでした。。

ジムでは、まだ流行りの水着を着たそうなオバサン(やや若く見られたかも?)と思われたのかもしれません。

 

それにしても、『老後』とよく口にしますが、いつからなんでしょうか?

経済面からみると、公的年金や退職金意外に準備して資金を生活費として使い始める時期を老後生活開始とすると、65歳と考える人が一番多いそうです。

院長は、自営(開業医)なので、定年がありません。

同業者は、65歳でも、まだまだ現役です。

70歳でも、完全にリタイアした開業医は、見当たりません!

ということは、あと何十年も豊かな『老後』のために、筋トレに励むことになります。

 

こつこつと『貯筋、貯筋』

『貯金』は使わなければ減りませんが、『貯筋』は使わなくても減っていきます。

時々、体組成計に乗って、ハードな筋トレの割には、なかなか増えない『貯筋』の増加を確認しています。

肉食女子猛進中です。

 

 

 

 

 

カテゴリー:公センセの日常の出来事

2018.7.10 イヌを飼えない

イヌが怖いです。

遠くから見ている分にはいいのですが、近くに寄ってくると『来ないで~』と心の中で叫びます。

 

実家では、雑種を飼っていました。

何十年も昔の、田舎での飼い犬だったので、当然番犬。

散歩にも連れていき、じゃれて遊んでいたのに…

 

数年前のこと。

大人3人並ぶといっぱいになる遊歩道。

3匹の小型犬を連れて散歩中のひとが、向こうから歩いてきました。

それぞれリードに繋がれているのですが、直進しているわけではなく、やや扇形に広がってチョロチョロと歩いていました。

ランニング初心者の私。

立ち止まりやり過ごすという選択肢は頭になく、どちらの方向に駆け抜けるのがいいのかを必死に模索。

向かって右寄りに3匹が歩いているから、『左だ!』と判断。

駆け抜けようとした途端、一斉に3匹が寄ってきて『キャン、キャン!』

『ひゃあ~!』

予期せぬ一瞬のことに、驚いて、よろけてしまいました。

『痛っ!』

足を引きずりながら帰り、アイシング。

しかし、翌日は、痛くて歩けなくなっていました。

右足首捻挫。

完治まで約3週間、整形外科にて治療。

伝い歩きの日々。

今なら、足首も強くなっているので、少々のよろけに対して、負傷することもないと思いますが。

 

それ以来、特に小型犬の散歩に出合うと、身を固くして通り過ぎるのを待つように。

トラウマになっています。

ごく稀に、リード無しで散歩させている飼い主がいますが、『怖い、怖い』。

 

小型犬がお出迎え(キャンキャン吠えながら)の往診先もあります。

驚いて『ひゃあ~』と叫んでしまう院長(私)。

出来るだけ我慢をして、犬同室(なぜか抱っこされていることが多い)で診察をするのですが、耐えかねて、診療中だけ犬を別室にしてもらうこともあります。

 

 

ランニング始めたのは、そろそろ息子たちから手が離れてきた頃。

子離れを機にイヌを飼い始めた知人たちからは、『息子より可愛いくらいよ~』と勧められます。

トラウマのせいで、犬を飼う気になれません。

未だ『息子より可愛い』心情を体験していない院長です。

 

 

 

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2018.7.3 サングラスどう?

某新聞に、保健体育の教員から『授業や運動会に教員のサングラスの着用は、なぜ禁止?』という投稿がありました。

『教師も生徒も、健康面から使用してもいいのでは?』

『教師としてふさわしくない。生徒の細やかな状況が見えない恐れがあるのでは?』

『改善策を話し合って、柔軟な対応が必要ではないか?』

など、最初の投稿に対して新たな投稿が掲載されました。

白内障・紫外線への目の影響の研究第1人者の金沢医科大学教授の見解は『かけた方が良い』。

紫外線の強い沖縄県西表島では、子供でも紫外線による病気(瞼裂斑)を高率に発症しており、現在は2~3割の生徒が、透明なサングラスを着用しているそうです。

 

通常の生活で、多少の紫外線を浴びるくらいなら、眼には問題はありません。

しかし、長時間の紫外線を浴びると、肌と同様、眼も影響を受けます。

茶目(角膜)の横の白目(結膜)が盛り上がる瞼裂斑や、白内障、黄斑変性症などを引き起こす可能性があります。

それらを予防するためには、サングラスはお勧めです。

 

実際、学校や職場で、『サングラス着用を認める』という診断書を書くこともあります。

 

『サングラスの色は濃い方が良いですか?』

よく、患者さんから聞かれます。

色と紫外線カットは、関係ありません。

『紫外線カット率』が問題で、数値が高いほど性能が優れています。

色が濃いからと、紫外線カット機能のない(低い)レンズを使用すると、瞳孔(黒目)が開き、より多くの光(紫外線)を取り込むことになってしまいます。

現在、レンズの色はグレー系・ブラウン系・グリーン系・ブルー系・イエロー系・クリア系(透明)と豊富です。

自分の好みや、肌なじみなどで決めたらよいと思います。

サイズは、出来るだけ大きい方が、紫外線をよりカットします。

 

また、紫外線の量によって、レンズ濃度が変化する『調光レンズ』や、水面・路面・氷雪面からの乱反射(ギラギラ)をカットする『偏光レンズ』もあります。

院長は、ゴルフやランニング時は、スポーツメーカーの偏光レンズを着用しています。

運転時には、少し洒落たサングラスを。

どちらも、眼鏡店で選びました。

紫外線防止対策なら、雑貨店より眼鏡店で、質の良いレンズを購入されることをお勧めします。

度入りレンズの場合は、眼科で処方します。

 

紫外線と目の関係も周知され、屋外活動時のサングラス(紫外線カットメガネ)着用が当たり前になるといいですね。

 

 

 

 

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2018.6.26 目の霊山

鎌倉一人旅で『本覚寺』。

スタッフみんなで滋賀の『木之元地蔵院』へ。

いずれも、眼にご利益のある寺社です。

 

小欄を愛読?してくださる患者さんから『袋井(静岡県)の油山寺(ゆざんじ)』をご紹介いただきました。

遠州三山の一つで、701年に開山した真言宗のお寺だそうです。

 

ということで、先日スタッフと参拝旅行へ。

 

梅雨空。

幸い、前日の雨はやんで、参拝日和?に。

油山寺は、山全体が霊場の寺院ということで、歩く気満々の私たち。

本堂へ至る直線ルートではなく、あちこちの建造物を見ながら、登ったり下りたりするルートを選びます。

雨上がりの、苔でヌルヌルの道は要注意。

気を抜くと、つるっと滑ってしまいます。

 

『瑠璃の瀧』

約1200年前、献上された瀧の水で、眼を洗った眼病の天皇が『効験忽ちにして御全快遊ばされたのであります』

『その頃、瀧の水は油であったと申します』(信ぴょう性?)

『』は、立札の説明書き。

その後、眼病に悩む多くの人が、瀧に打たれて、全快したとのことです。

 

眼科医としての一私見ですが…

当時、眼の病気は、前眼部(結膜炎とか、ものもらいとか)が主であった。

寿命が短い時代に、白内障や緑内障などは稀で、発症したとしても、わからなかったのではないか。

点眼薬もない時代では、眼を洗うこと(ここの瀧の水が、より澄んでいたかもしれない)位が、治療だったかもしれない。

現在のような清潔概念がなく、細菌やウイルスの存在も不明であったが、人々の免疫力も現代より高かったため、自然治癒力も発揮されたのではないか。

 

 

現在では、水道水で、予防的に目を洗うことは推奨されていません。

角膜表面の涙の層のバランスを壊してしまうからです。

目を洗いたい場合は、人工涙液を使いましょう。

もちろん、洗眼で治ることはあり得ません。

 

さて、本堂へ。

全ての患者さんの、目のご利益を祈願してきました。

『め御守』は、中待合室に掲げておきます。

 

ちらりと眼に入った絵馬には…

『緑内障の手術をしなくても済みますように』

『白内障が治りますように』

『ドライアイが治りますように』などなど。

 

遠州三山(医王山油寺・法多山尊永寺・萬松山可睡斎)全て行けたら良かったのですが、午前中に油山寺、昼ご飯のんびり…の時間構成では、あとは、厄除けで有名な法多山のみに。

239段(少し前を登っていたオジサンが、下方のオバサン達に向かって叫んでいた)を登って、厄除け開運をお祈り。

たくさん歩いた後に、名物『厄除け団子』が美味!

 

『本覚寺』の御守り、『木下地蔵院』のお札、『油山寺』のめ御守。

御守りに囲まれて、今日も診療に励みます。

 

 

 

 

 

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2018.6.19 父の日なのに

日曜日の夕方、家人に『一緒に買い物行ってくれない?』

『いいよ、何買うの?』

『ラウンド用のペットボトル用意しておこうと思って…』

 

そこへ、息子が久しぶりに早々と帰宅。

『ちょうど良いところに帰ってきたから、○○(息子)と一緒に行ってきたら?』と家人。

『一緒に行ってくれる?』

『ええよ』息子、快諾。

 

スーパーの野菜果物売り場で、早速『スイカや~』

『スイカ、買ってもいい?大好きなんやて~(知ってますよ)』

『ほとんど家にいないから、食べられるカットのにしてね』

『おっけ~』

 

鮮魚コーナーから、お刺身盛り合わせを三皿。

『何、これ?』

『夕飯にいいかな~と思って。だって、今日、父の日だし』

『今夜のメニューは、豚キムチ鍋にするって決めてるもん』

『どっちも、食べればいいじゃない』

 

麺類コーナーで、焼きそばを持ってきて『これも』

 

ドリンクコーナー到着。

『スポドリ(スポーツドリンク)安い!コンビニより断然安い!買おうぜ、買おうぜ!』

『お茶も安いな~コンビニの500㎖より、ここの2ℓの方が安い!』

2ℓ6本入りケースを3箱。

カートは2台必要。

結構押すのも重く感じます。

 

レジに並んでいる間に、どこに行ったかと思いきや、新製品の気になるお菓子類をカゴに。

『何これ?』

『ついでに(ついでに?)お願い!(友人宅で)飲み会の時に食べる』

これも、あれも?

『ペヤング(焼きそば)の新商品が売ってなかった。○○(友人)の下宿に持っていこうと思ったのに~他のスーパーで見つけたら、買ってきてよ』

『カップ焼きそばって、身体に悪そう…まぁ、気にして見ておくわ』

外での息子の生活を垣間見たような…

 

ペットボトルだけでも総量36キロの大荷物、息子がみんな運んでくれました。

もちろん、当初(家人と買い物)は、そんなに買う予定ではなかったのですが。

 

夕食は、久々の息子同席で、張り切ってしまった母(私)。

『ずいぶん豪勢だね~』と家人。

中年夫婦二人の時は、量より質重視。

今回は、質・量とも重視。

しかも、ビール・ワイン・日本酒のラインナップ。

『久しぶりの、うちの夕飯もいいな~』

父の日なのに、まるで『息子の日』みたいになってしまいました。

『息子に甘いな~』と家人。

『ハイハイ、その通りです』

 

 

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2018.6.12  6月7日は緑内障?

「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日

大好きな俵万智さんの短歌です(今から30年前の作品)。

 

さて、6月7日は緑内障を考える日だそうです。

6(ろく)7(な)から、緑内障って無理がありますが…

そういう理由か、先週は、緑内障の勉強会がいくつか。

 

現在、失明原因の第1位は、緑内障で、全体の約30%を占めます。

高齢化に従い、2000年での緑内障の有病率は5%(20人に1人)だったのが、2017年には6.1%と増加。

2050年(32年後)には、7.2%(約14人に1人)と、どんどん患者さんは増加する予想です。

 

他の病気で眼科を受診したときに、緑内障が見つかる患者さんは、かなりの割合です。

最近は、健康診断で指摘されることも多くなりました。

自分で、見え方がおかしいと自覚して、眼科を受診する頃には、かなり進行していることが多いのです。

 

加齢変化で、視神経の数は減少しますが、それよりも早い速度で減少するのが、緑内障です。

ある一定以上、減少すれば、視野欠損が起こります。

この視野欠損も、中期以降でないと、自覚がないことがほとんどです。

初期・中期・後期の病期別のほかに、新たに前視野緑内障(視野に出ていないが、緑内障の兆候あり)の概念も出てきています。

 

『一生涯、患者さんが、社会生活に影響を及ぼさないようには、どうしたらよいか』

『いかに患者さんが、病気を自覚して治療を継続できるか』

そのために、勉強して、還元できるよう、常々眼科医は励んでいます。

 

週末は、泊まりで勉強会。

知人の都合がつかず、夕食は一人で食べることに。

一人で外食でも構わないのですが、今回は、一度やってみたかった『部屋めし・部屋飲み』

コンビニをはしごして、サラダ・メイン・デザート・おつまみ・適量の酒類とフルコース?でゲット。

雑音なく(ホテルでテレビは付けないのが常)、本をぺらぺらめくりながら、好きなものを食べて飲んで…

気が楽~

良い気分に浸りました。

 

翌朝は、ランニング(ウエア、シューズ持参)。

降りそうで降らない曇り空の、お台場を1時間。

海が近いせいか、風が強い。

高層ビル群と、海の匂いにギャップを感じます。

海浜公園からは、レインボーブリッジの向こうに東京タワーを見つけ、感激。

 

6月7日、新聞には、緑内障啓発の広告が出ていました。

少しでも浸透し、緑内障に興味を持ってもらえますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2018.6.5 だるまちゃんの思い出

先月、絵本作家の『かこさとし』さんが亡くなられました。

享年92歳。

ニュースで知り、息子に『加古里子(かこさとし)さん、亡くなったんだって』

『誰、それ?』

『だるまちゃとてんぐちゃん、書いた人』

『あ~、スズメ捕まえる話か!』

『そうそう、覚えとる?』

『ま~』

『小さかったよね~可愛かったよね~』と回想に入ったところで、息子はいなくなっておりました。

 

『だるまちゃんとてんぐちゃん』はとても有名なお話ですが…

「だるまちゃん」は、「てんぐちゃん」と同じ格好がしたくて、うちわ、ぼうし、履き物、鼻のリクエストを「だるまどん(お父さん)」にするのですが、用意してくれたものは見当違いの物ばかり。

それでも、最後は、気がついて、「だるまちゃん」のお気に入りの物を作ってくれます。

お餅で作られた鼻をつけて、「てんぐちゃん」のようになった「だるまちゃん」。

鼻の先にスズメが止まって、捕まえて、にこにこしたところでお話しは終わるのです。

 

『ちがうよ ちがうよ まるでちがうよ』と、「だるまちゃん」が「だるまどん」に訴えると、『ごめん ごめん これはおおまちがいの とんちんかん』と謝る「だるまどん」。

言葉の掛け合いが、子供たちには、大受けして、良く真似していたものです。

 

子供が成長して、かこさとしさんの『未来のだるまちゃんへ』を読むと、それは親と子のすれ違いを描いたものでもあることを知りました。

子供が欲するものと、子供が欲しいだろうと親が思うものとに隔たりがあること。

子供たちが小さい時には、深い意味も考えず、面白く読み聞かせをしていましたが、絵本の奥行きは深い。

 

同じく有名な絵本に『からすのパンやさん』もあります。

これも、美味しそうなパンの数々に、本筋以上に、夢が膨らんだものでした。

 

さて、かこさんは、晩年、家の中でもパナマ帽をかぶっていたそうです。

自著によると、30年来緑内障で、視力低下、視野障害がひどく、家の中でもどこかにぶつかってしまうことがあったようです。

そのため、ぶつかりそうになっても、帽子のつばが先に当たれば、回避することができるということを思いついたそうです。

どんな進行状態だったのだろう?点眼薬は?手術はされたのかな?などと、眼科医ならではの関心も出てしまいます。

間違いなく、緑内障の病気は後期。

その状態で、単行本(2014年時88歳の時執筆)を書かれたのは、すごいことです。

 

もう、息子たちに読み聞かせる機会はありませんが、小さかった息子たちを思い出しながら、一人で読み返してみます。

仕事・家事育児に忙殺される毎日の中での、実は『ほっこりとした幸せな時間』だったのだと、今になって思います。

 

 

 

 

 

 

 

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2018.5.29 はやり目

国立感染研究所は、今月22日、5月7~13日の間で、流行性角結膜炎(はやり目)の患者数が1医療機関1.17人になったと発表しました。

過去10年間では最多となっています。

宮崎県3.83人、新潟県3.5人、神奈川県3.15人の順で多くなっています。

これは、定点当たりの患者報告数からの結果です。

つまり、いくつかの予め指定された医療機関からの報告ということです。

 

流行性角結膜炎は、アデノウイルスによる感染症です。

8~14日の潜伏期間(症状がでない)の後、急に結膜(白目)の充血や目やに、眼瞼(まぶた)の腫れ、流涙が起こります。

両眼同時に発症することが多いですが、数日して、片眼から両眼へ発症することもあります。

片眼発症の場合は、先に発症した目の方が、重症化することが多いです。

また、風邪様症状や、耳前のリンパ節の腫れを伴うこともあります。

 

眼科では、一番注意が必要な感染症です。

まず、眼科医が診察をして、はやり目が疑われるようなら、迅速キットを使います。

はやり目では、瞼結膜(瞼の裏)をこすります。

これは、痛いのですが、きちんと検査するための大事なポイントです。

10分してアデノウイルスが分離されると陽性です。

 

はやり目の場合、注意することは…

手は流水やせっけんでよく洗う。

目を触らない。

タオルは家族と共有しない。

コンタクトレンズは装用しない。

学校や保育園は、医師の許可が出るまで休む(可能ならば仕事も)。

 

ウイルスに特異的な点眼薬はありませんが、炎症を抑えるための点眼薬は処方します。

ウイルス以外の細菌感染の混合感染も抑えるように、抗菌剤も用います。

一般的には1週間後には、かなりよくなりますが、症状や程度により2週間近くかかる患者さんもあります。

ほとんどの患者さんは、眼の症状、所見(医師から見た状態)が良くなれば、治療終了となります。

しかし、稀に、角膜(黒目)に濁りを残すことがあります。

多数の濁りがある場合は、視力低下を起こします。

炎症を抑える点眼薬で、速やかに、減ったり消えていく場合がほとんどですが、中には、再発を繰り返す場合もあります。

10年以上前のはやり目の後遺症で、現在も治療中の患者さんも。

 

流行っているからと言って、全員がかかるわけではありませんが、おかしいと思ったら、迷わず眼科を受診してください。

一家総感染!なんてことに、ならないように。

 

 

 

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2018.5.22  あり得る・あり得ない

ラジオ放送で知り合ったディレクターからランチのお誘い。

収録後の立ち話で『落ち着いたらご飯しましょう』の一言から実現。

高岳のお洒落なカウンターレストランで待ち合わせ。

初デートのようにおめかし、おめかし。

 

同じ年代(自分±5歳)では、と思っていたら、正解!3歳違いでした。

仕事あるある、子育てあるある、家事あるある、趣味あるあるなど、あり得る話で、初ランチ大盛り上がり。

11時半スタートの食事会は、2時間超え。

新しいお店、新しい知り合い。

まだまだ『あり得る』新しいこと。

ルンルン気分のまま、駅でお別れしました。

 

さて、時計は13時50分。

これから、伏見に向かいます。

猛ダッシュ(といっても地下鉄ですが)で、伏見ミリオン座(映画館)に到着したのは、14時7分。

『「ありえなさ過ぎる女」、まだ間に合いますか?』チケット売り場のお姉さんに尋ねると

『まだ、本番始まってないから大丈夫ですよ』

 

上映開始は14時5分から。

今日を逃すと次は明日です。

1日1本の上映作品(ありえなさ過ぎ)。

しかも1週間限定の上映(ありえなさ過ぎ)。

 

吉本新喜劇ベテラン女優の『浅香あき恵』が主演の映画です。

新喜劇ファン・あき恵ちゃんファンとしては、見逃したくないところ。

 

60歳独身女性よしえ(浅香あき恵)が3人のイケメン男性(20~40代)を殺害した罪で逮捕される。

しかし、よしえは、自分に惚れ込んだ男性たちが、四角関係のもつれのより、1人の男が2人を殺害後、自殺したと無罪を主張。

担当女性弁護士は、ありえなさ過ぎ!と、思いつつも、弁護を引き受け、よしえから自分の恋の指南も受け(ありえなさ過ぎ)、無罪を勝ち取る。

というお話。

最後に、弁護士が、ある事実を知るオチがあるのですが(ありえなさ過ぎ)。

 

ABCテレビ『なるみ・岡村の過ぎるTV』ファミリー総出演も。

バラエティー番組ではないものの、お笑い的要素が盛りだくさん。

手に汗握る場面はなく、『ありえなさ過ぎ!』の連発のゆる~い映画でした。

終了後、部屋が明るくなると、観客は、後方のみに(ありえなさ過ぎ)。

 

あり得る至福の時間と、ありえなさ過ぎの映画。

楽しんだ一日でした。

 

 

 

 

 

 

 

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2018.5.15 視野学会㏌金沢

週末、視野学会が金沢にて開催されました。

眼科分野も細分化されており、視野(見える範囲)に関するだけで学会が成立するほどです。

 

第1日目のプログラムも魅力的だったのですが、土曜日の診療を終えてからの金沢は遠く…

結局、土曜泊・日曜朝から聴講という形になりました。

 

細分化された学会に共通することは、かなり専門的で深いこと。

シンポジウムの内容も、意識を集中させないと付いていけないほどです。

 

緑内障の視野計の変遷の講演では、視野学会の大御所、我が先輩が登壇。

現在、世界的スタンダードの緑内障H視野計(当院でも設置)は、本邦では、岐阜大学が第1号だったこと(この世代の先輩が日本語バージョンに改変!)。

同じ医局にいたのに初めて知った事実でした(入局時には、既に設置されていたので)。

最近、また新しい検査バージョンが開発されていること。

その狙いは、検査時間短縮によって、患者さんが検査治療を継続し、その結果、詳細な進行速度を把握することです。

視野検査は、患者さんにとって、決して積極的に行いたいものではありませんが、定期的に継続することで、より正確な進行グラフを作ることが出来ます。

患者さんの進行具合、将来の予測なども、データが集積されることで、信頼性が高まります。

 

ささやかなお楽しみは、お昼のセミナーのお弁当。

『かがやき御膳』

一段目には、のどぐろの棒寿ずし(1個)や笹ずしが。

二段目には、金沢郷土料理の治部煮や魚醤焼きチキン、加賀蓮根など。

金沢感いっぱい。

兼六園を始め、観光には全く行けず、お弁当だけで金沢を堪能したのでした。

 

金沢からは、東京へ新幹線『かがやき』が出ています。

明日診療が無ければ、ふらっと『かがやき』に乗っちゃうかも。

 

でも、真っすぐ名古屋に帰らねばなりません。

名古屋・金沢間は、名古屋・米原を『ひかり』で米原金沢を『しらさぎ』で。

この方法が、最短です。

それでも2時間半。

 

今回の旅のお供は、東野圭吾『ラプラスの魔女』ともう一冊。

映画も公開されていますが、原作を読んで、自分の頭の中で、登場人物を想像するのが好きです。

往復路で一気に読んでしまいました。

読者をぐんぐん引っ張る手法に、今回もはまり込んでしまったのでした。

 

 

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