2022.11.29  赤ちゃんの涙

私生活では、赤ちゃんのいる日常からずいぶん遠ざかってしまった院長です。

ただし、眼科診療をしていると、赤ちゃんの患者さんも受診されます。

乳幼児・学童期になるともっと。

小児科ほどではないにしろ、子供と関わることが多い科と言えます。

 

生後まもなく片眼(もしくは両眼)から、涙と目やにが出る赤ちゃんがいます。

心配になって来院されます。

涙が目(涙点)から鼻に抜ける排水管(涙道)が詰まっている病気であることがほとんどです。

先天性鼻涙管閉塞(せんてんせいびるいかんへいそく)という病気です。

新生児の6~20%に発症と言われています。

 

しかし、生後12か月までの自然治癒率は96%と報告されているので、心配しすぎる必要はありません。

基本は経過観察(放っておけばいいということではない)。

 

目やにが出る場合は、抗菌点眼薬を処方します。

粘性や膿性など目やにの性状を見て。

漫然と使用していると、抗菌点眼薬が効かない菌(耐性菌)が出る可能性があります。

これは、鼻涙管閉塞に関わらず、すべての病気で抗菌剤を使用する際、注意すべき点。

目やには湿らせたティッシュや綿でそっと拭き取りましょう。

 

涙嚢(るいのう)マッサージが有効な場合もあります。

涙嚢(目頭のやや下内側)から小鼻に向かって、指で圧をかけます。

5~10回を1日2~4セット。

この時、マッサージをする人の指は爪を切って清潔にしてから。

涙の排水菅(鼻涙管)の一番下の詰まっているところに圧が加わるように。

 

約半年ほど経過を見ても開通しないようなら、プローピング(細い針金ようなものを挿入して詰まりを取る)をします。

最近では、涙道内視鏡での治療も可能になりました。

 

先天性鼻涙管閉塞診療の最新のガイドラインのまとめです。

 

ガイドラインは変化していきます。

専門家によって、多大な論文が検証され、信頼のある(推奨する)検査・治療が決定されます。

全て出所がはっきりしているものです。

私たち眼科専門医も、その都度熟知して診療にあたりたいと思います。

 

生後間もなくは、赤ちゃんは、まだわんわん泣いても涙を流しません。

生理的な(目の表面を保護する)涙だけが分泌されています。

3~4か月で神経系が発達してくると、感情による涙も出るようになります。

生理的な涙の分泌低下、または蒸発が早くなってしまうのがドライアイです。

 

三男出産1週間目で復帰した院長。

赤ちゃんを診療するたびに、患者である赤ちゃんは泣きます。

この泣き声に授乳中の母(院長)は反応。

乳汁分泌ホルモン・オキシトシンの働きでおっぱいが。

診察室で赤ちゃんの泣き声を聞くたびに反応した院長です。

今では笑い話ですが。

 

息子たちの泣く声を聞かなくなってどのくらい?

次の世代の赤ちゃんの声を聞く日が来るのかしら?

『孫が生まれました』の報告を聞きながら思います。

 

 

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2022.11.22  通常勤務可

産業医出務の日。

年に一度の会社の健康診断結果が出揃いました。

就労判定の時期です。

産業医は、分厚く束ねられた健診結果を見ていき、『通常勤務可・要自己管理・要就業制限・要事業場管理・要休業・要産業医面接・判定保留』のいずれかに区分。

 

院長担当の職場(スーパー)は、肥満気味の人が多い傾向です。

よって、高血圧や脂質異常・血糖異常もそこそこ。

既に加療中の人はいいとして、毎年異常を指摘されているのに、受診せず放置のツワモノも。

血圧が160!

即刻受診して~と念じながら、受診勧告書を作成します。

 

0.3とか0.4で、裸眼視力低下を指摘されている人も。

矯正視力の記入がないので、自分の視力が悪いことに気が付かず運転しているのかもしれません。

『裸眼でも免許更新できた~』眼科医は要眼鏡と思っても、試験場で通ってしまうことがありますが、危険です。

 

健診の目的は早期発見・早期治療。

健診結果だけですぐに病気と言うわけではないので、必ず医療機関を受診しましょう。

また、病気だったとしても、その日がこれからの人生の中で一番軽い状態と考えれば、治療を開始して良かったというもの。

 

ちなみに、視神経乳頭陥凹拡大とか視神経線維層欠損のコメントが出れば、緑内障の検査してね~と言うことです。

緑内障は、40歳以上で発症率約5%(多治見スタディ)ですが、自覚がないことがほとんどです。

むしろ、見にくい(視野欠損)の自覚が出た時点では、中期~後期になっていることが。

コンタクト作りに来ただけなのに…の患者さんにどれだけ緑内障(疑い)が埋もれているか、日々の診療で実感しています。

 

今年も全員『通常勤務可』に。

ただ、もっと運動したほうがいいです。

店内だけでは、歩いていると言っても運動にはイマイチ。

あとは、菓子パンや惣菜弁当が好きな人が多いので少しセーブを。

 

店内を巡回します。

これから1年で最も繁忙なクリスマス・年末商戦です。

クリスマス用菓子や料理・お餅やおせちなど、院長の感覚としてはかなり先取りですが、会社の気合を感じます。

いつものように店内とバックヤード。

鍋特集コーナーについ目が行きます。

その数約50種類!(目視で計算)

見やすいレイアウトで、つい見入って買いたくなってしまいます。

(院長もつい帰りに数種買いました。重かった…)

水濡れ対策にタオルやクロスをいつも帯同。

台車にも設置。

出入り口にも図入り付きで設置。

整理整頓されていてとても気持ち良いです。

指摘することなし。

 

鍋の素をリュックに入れて、駅まで戻ります。

いつもは駅から大きな道を右折左折右折。

帰りはいつもと違う小道で曲がってみます。

路地は生活感があふれていて好きです。

建物や駐車してある車や自転車、洗濯物などきょろきょろ見ながら歩く院長です。

オバサンだから不審者には見えないと信じて…

 

古い商店街に出ました。

靴屋さん・本屋さん・カメラ屋さんなど懐かしい。

お客の気配は何処もありませんが。

店先に柿が売っていました。

近づいていくと、お好み焼き屋さん。

おやつに食べていこう。

イカを選びました。

何と160円!?

薄い生地にほぼキャベツ、イカ2カット入りのお好み焼きです。

店内は院長ひとりだけ。

こうしてかつての商店街もだんだん淋しくなっていくのでしょう。

途中パン屋さんも見つけたので次回に。

 

仕事(産業医)ですが、プチ旅気分で今日も無事任務終了。

もちろん帰宅後は、職場巡視報告書を仕上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2022.11.15 東京やっとかめ

11月に入り日本臨床眼科学会の講演をオンデマンドで聴いています。

今年10月から眼科新専門医制度が始まりました。

今までは、各科の基準で専門医認定が行われていましたが、全科共通の基準が設けられるようになったよう。

 

専門医は新専門医に移行できますが、更新の仕方が変わります。

単位対象プログラム・取得方法・単位数の大幅な変更。

診療実績の証明、共通講習、眼科領域講習、学術業績・診療以外の活動実績それぞれの項目で取得単位が決まっています。

今までも、学会参加などで単位は十分足りていた院長ですが、『専門医なら、よりしっかり勉強して!』と言う制度変更でしょうか?

 

今回はコロナ禍ですが、現地開催+ライブ配信(ライブ)+オンデマンド。

単位の取得方法も、学会参加1日当たりの単位数ではなく、聴講時間、現地・ライブ、オンデマンドで異なります。

 

院長は、出来るだけライブで視聴するようにしました。

視聴歴が管理されていると思うと、ライブにも気合が入ります。

気合が入りすぎて、画面にかじりつく状態に。

患者さんに20分画面見たら20秒休みましょう、と言っているのに…

画面に100分(一講演)集中すると疲れを感じます。

 

最終日もライブで視聴のつもりでしたが、新専門医制度始まりの最初の学会。

生の講演を聞きたい!現地へ行きたい!

朝1番の新幹線なら、8時半前に東京駅に着きます。

『行っちゃお!』

朝まだ暗いうちに出発、新幹線に乗車します。

久しぶりに、車内販売のカチカチアイスを。

このアイスに合う新幹線限定スプーンを以前購入。

うっかり食洗器に入れたら、アルミ製ゆえ変色してしまいました(でも使っています)。

 

コロナ流行の前に上京して以来、3年ぶり。

東京国際フォーラムが懐かしい。

新専門医制度では、各会場入場ごとにカードをかざすように。

誰がどこで何を聞いたかすべて管理されるように。

とはいえ、他はいつもの学会場と変わらず。

人が多く、臨場感があり、PCを通じてライブで聴くのとは格段の違いを感じます。

わくわく感とか、人の気配・雑音・雑踏とか。

 

最後のセミナーまで聞いて、学会も終了です。

朝が早かったし、明日の診療に備えて夕食の時間までには帰りたいところ。

東京ならでのお楽しみを、頭の中でぐるぐる検索。

 

目指すは、リーフパイで有名なW。

喫茶室は初めて。

混んでいるので券を取って歩道の花壇に沿って待ちます。

電話の呼び出しもしてくれますが、ほとんどの人が並んでいます。

自転車で来た母娘(娘は小学生位)は、券を取って出かけていきます。

銀座は庭なのね~(羨望)

待つこと30分超。

白い木綿のカバーが掛かっている椅子に案内されます。

院長の子供時代の昭和感(か、それ以前)。

ボーイやウエイトレスも、白い上衣やエプロン。

 

回顧主義なのか、最近はシュークリームがケーキの中でも一番好きな院長です。

近頃なかなか見ない、皮が柔らかく、クリームもいっぱい詰まっているこのお店のは、マイベストです。

カスタードと生クリームのミックスは、喫茶メニュー限定とのことで即決。

ネズミのシューを買って(別店)帰ってから3年ぶりの東京。 →前回の記事はこちら

感慨深い…

 

帰り際、先ほどの親子が談笑。

女の子はバナナサンデー。

行きつけなのかしら?(羨望)

徳重駅が庭の院長とは違うわ~

今度いつ来られるかわからないので、持ち帰り用にまたまたシュークリームを。

東京出てきてよかった!

学会で頭を使って、甘いもの食べたから、最後は歩いて東京駅に向かいました。

 

 

 

 

カテゴリー:公センセの日常の出来事 眼に関すること

2022.11.8 毎日紅葉

朝晩めっきり冷え込み、紅葉の季節となりました。

 

院長が、10月後半から毎日楽しみにしているのが、クリニックの真向いの街路樹の色付き。

カエデだと思いますが、10月後半から少しづつ色づき始め、現在かなりの色づき加減です。

朝日に照らされて、赤色がより映えます。

この季節、毎朝、これらの街路樹の美しさから、ちょっとした心の栄養をもらっています。

日本各地、自分なりに、色々な紅葉の名所に行きました。

名所だけあって、わざわざでも出かけていく価値ありの所ばかりでしたが、それは非日常の美しさ。

こんな間近に紅葉(といってもどこにでもある街路樹)を見られる日常も幸せ~と思えるように。

足るを知る…と言っていいのか、外ばかりでなく内なる幸せにも気づけるようになったのか…

 

紅葉の赤色の正体は、アントシアニン。

秋になり気温が低下すると、クロロフィル(葉の緑の元)が分解され、アントシアニンが生成され、赤くなります。

アントシアニンは紫外線吸収効果があり、紫外線など有害な光を守るための色素です。

植物は自分で作れるけれど、ヒトは作れません。

アントシアニンはじめ抗酸化作用のある成分は、昨今、抗加齢医学で注目。

加齢性黄斑変性症や緑内障向きのサプリメントもあります(当院でも取り扱いあります)。

 

街路樹をきれいだな~と眺められる余裕が出来たのも、ここ数年です。

子育てを終えて、やっとすぐ近くにあるちょっとしたスペシャルに気づくように。

街路樹の色づきは、息子の小学生時代にタイムトリップも。

三男が小学1年生の時、生活発表会の出し物は『落ち葉のプール』

『それぞれ45リットルのごみ袋に落ち葉を拾ってくること』がクラスのミッション。

街路樹の色づくのを待って、1枚1枚拾っては袋に入れ…を繰り返しました。

とても45リットルいっぱいにならないので、あちこちに遠征。

3人の子供たちが、一緒になって、1枚1枚拾いました。

『落ち葉のプール』は成功だったのか否かは記憶にありませんが…

 

さて、今年も、就学時健診が終わりました。

しっかりしている子から、母親から離れられない子まで様々。

視力検査の結果が芳しくない児童には、再検査を勧めます。

健診後、早々と再検査に来院する患者さんも多々。

緊張して学校の視力検査が上手く出来なかっただけという心配ないケースが多々。

しかし、遠視や近視その他の病気が見つかることもあるので、必ず就学時前に受診をお勧めします。

『学校で会ったよね!?覚えてる?』

『うん』の子も、首を傾げる子も。

『どこの学校へ行くんだっけ?』

『○○小学校』と答える子も『う~ん、忘れた…』の子も。

 

就学時健診は紅葉始まりの時期。

小さな可愛い新1年生を診ながら、今は成人した小さく可愛かった息子たちとの思い出がよみがえる院長です。

落ち葉を拾いながら、どんぐりの笠を小さな指にかぶせては『母さん、見て~!どんぐり帽子だよ!』

 

院長はオバサンにしては?現在と未来を向いているほうだと思います。

しかし、秋(人生もですね)だからか、郷愁に浸る束の間も。

もう小学校ではお母さんに間違えられません。→前回の記事はこちら

 

 

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2022.10.18 ヌン活でWell Being

前回(10/4ブログ)の産業医の講習会以来、ふと、Well Being(幸福)について考える…院長です。

そんな折、『オータム アフタヌーンティ Well Being』(タイトル)を見つけました。

 

サブタイトルは、『食べながら健康知識を高められるアフタヌーンティー』

F医科大学栄養学の教授監修メニューとあります。

病診連携でいつもお世話になっている大学です。

 

映えブームになって、アフタヌーンティを楽しむ活動(ヌン活)が盛り上がっている昨今。

ホテルの31階からの景色を眺めながら優雅にスタート。

 

まずは、セイボリー(塩気のある料理)が出てきます。

サラダ

茄子のマリネ

合鴨スモーク

パンプキンサラダ

豆乳のジャガイモスープ

今まで食べたアフタヌーンティーよりは、かなりおかず的です。

 

メニュー表に推奨する食べる順番があります。

1,野菜から食べてみましょう(理由云々…)

2,次にたんぱく質を食べてみましょう(理由云々…)

3,炭水化物、スイーツを食べててみましょう(理由云々…)

理由には、少し医学的な用語も入っており、何となく有難みがあるような…気にさせます。

 

どれも美味しい、でも、もう少したんぱく質欲しいところ。

合鴨2枚なんて少なすぎる…

 

次にスイーツが出てきました。

芋ホーリック(スイートポテト・大学芋・芋けんぴ)

リンゴゼリーとお芋

パンプキンタルト

和菓子

パンプキンプリン

お芋のロールケーキ

グレープゼリー

マカロン

和栗のモンブラン

スコーン2種

 

セイボリーの後に焼き立てスコーンが出されたので、温かいうちにいただきました。

 

和栗のモンブランは、今流行りの絞りたての栗のクリームがかかっています。

一度食べてみたかった出来立てのデザート!

これを最初に食べるか、他のスイーツを食べた最後にするか…

悩ましいところですが、お楽しみ(食べ物)は最初派になった院長。

若い頃のように、甘いものは別腹・胃は無限大ではありません。

モンブランから手を付けることにします。

栗と生クリームの組み合わせは大好きなので、こればかり3個ほど食べたいくらいです。

 

その後、他のデザートを順番に。

紅茶、コーヒーはお代わり自由です。

水分がないと、スイーツが進みません。

『結構な量ね…』知人も同年代なので、頑張って食べている感じ。

『せっかくだから、全部食べようね』

オバサン達には、もうアフタヌーンティはちょっとキビシイ。

 

そして、メニュー表の続きを読むと…

 

#食事のバランス、量を考えましょう。

本日のメニューのそれぞれのカロリーが明記されています。

今回の総カロリー数は1413カロリーとのこと!

 

#素材の味を感じてみましょう。

スコーンに添える頃テッドクリームとジャムを添えず、素材の味を楽しむことにして、従来1750カロリーあったものを1413カロリーに減らしました。

 

あ~、『Well Being(幸福)』は刹那的。

こんなにカロリー摂ったのね~

明日は、筋トレ強化・有酸素運動多めのメニューだわ~

 

カロリー気にせずに食べる食事やスイーツ・お酒は、時にリフレッシュにもなります。

これも『Well Being(幸福)』。

しかし、刹那の『Well Being』だけでは、真の『Well Being』になり得ないことを、オバサン(院長)は知っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー:健康 公センセの日常の出来事

2022.9.13  公センセイとQ&A

緑区いきいき支援センターからの依頼で、緑区医療相談支援事業の講師を務めてきました。

 

いきいき支援センターとは、地域包括センターの名古屋市版名称(名古屋市だけの呼び名)です。

高齢者の身近な相談窓口として設置されています。

生活・介護・介護認定・介護サービスなどの相談。

相談内容に応じた各種情報提供や関係機関の紹介。

認知症高齢者を介護する家族への支援事業、などなど。

 

相談は、ケアマネージャー(ケアマネ)・社会福祉士・保健師などの職員が、専門知識を生かしながら、互いに連携して「チーム」で対応します。

 

院長は、時に介護認定委員会に出席したり、主治医意見書を書いたりします。

視覚障害だけで、介護認定がおりることは少ないのが実情です。

 

 

緑区では、通常は、内科医による医療相談が、数か月ごとに行われています。

会議室と言うこともあり、講義形式ではなく、『公センセイとQ&A』で話をすることにしました。

 

事前にいくつかの質問をもらっています。

また、それ以外に、当日に何でもいいから聞いてください!のスタンス。

 

『眼内レンズの選び方について。何回もできるのか』

眼内レンズは単焦点(保険)と多焦点(自費)のタイプがあります。

患者さんの希望に加え、身体症状・性格も考慮して選ぶべきです。

今回は、介護認定を受けている高齢者と言うことで、その人の状態・生活様式・術後のケアなどを考慮して主治医としっかり話しあうべきとお話ししました。

何回も白内障手術が出来ると思っている人もあるようですが、基本1回のみです。

術後経過云々で眼内レンズの入れ替えをすることはありますが、非常に稀なケースです。

また、数年後、眼内レンズの後ろの膜が濁り視力低下を起こす『後発白内障』がありますが、これは、いわゆる白内障の手術はせず、レーザーで濁りを取り除きます。

眼科医としては、後発白内障のレーザー治療は、白内障手術2回目とは捉えていません。

 

『術後の点眼が出来ない』

手術後は、病気により違うものの、抗生物質や消炎剤の点眼薬が1日4回点眼指示されます。

認知症や体の不自由さがあり、回数を守れない場合は、主治医に相談しましょう。

絶対点眼しなければいけない回数・期間を、主治医の裁量で変えてくれると思います。

 

『眼鏡店で、眼鏡で視力が出ないと言われ、ショックを受けている』

眼鏡店は、屈折(近視・遠視・乱視・老視)以外目に病気がない人なら、良く見える眼鏡を合わせてくれます。

眼科医は、眼鏡希望の患者さんでも、他に病気がないかを診察します。

まずは、眼科を受診して、病気の有無や視力が出ない原因を診てもらいましょう。

また、眼科で眼鏡は処方します。

 

質問は尽きず、あっと言う間にタイムオーバー(紙面に書ききれず)。

 

院長は、アイフレイルアドバイスドクターと言うこともあり、アイフレイルについて大いにアピールもしました。

また、視覚障害のある利用者を考慮した、デイサービスやデイケアの計画をお願いしました。

在宅になって眼科医を受診せずに、漫然と点眼薬を使用するリスクもお話ししました(往診もします)。

 

眼科医だからこそ、全身とつながる、その人の人生ともつながることを実感する院長。

子育ても介護も、目(の病気)とつながること、ありありです。

知識・技術だけでなく、人生そのものも医師を形成するのだと実感(ならばずっと成長・成熟です!)。

だてにオバサン(院長)ではないキャリアだと思えば、オバサンもまた良し。

 

→こちらもぜひ、ご覧ください

アイフレイル自己チェック

白内障と認知症

 

来週の公センセの部屋はお休みです。

カテゴリー:健康 眼に関すること

2022.9.6 新型アデノウイルス

新型コロナウイルス感染症が確認されてから、12月で丸3年に。

次々に変異株が現れ、日本でも第7波に至っています。

一時より、新型コロナ関連のニュースは少なくなったものの、まだまだ熱い毎日。

 

さて、眼科領域でも、新型ウイルスの話題が熱いです。

眼科医が最も注意しなければいけない結膜炎は『はやり目』

伝染性が強いので、学校伝染病にもなっています。

充血や目やにが主です。

その他、涙目とか異物感など。

上記の症状を訴えて患者さんが来院されたら、速やかに眼科医が診察します。

目やにも、細菌とウイルス・アレルギーでは性状が違います。

結膜(白目)の赤味具合はどうか、角膜(茶目)に変化はないかなどを診ます。

いつから?

発熱は?

耳前リンパ節の腫れは?

周りで似たような人は?

はやり目は、アデノウイルスが原因の結膜炎です。

アデノウイルスの型によって『流行性角結膜炎』と『咽頭結膜熱』(こちらは学校伝染病)があります。

風邪症状が強い(熱やリンパの腫れ)場合は、先に小児科や内科を受診されることもあります。

『はやり目』を疑う場合は、アデノウイルス検出キットにて確認。

小児科や内科では喉のぬぐい液ですが、眼科ではまぶたの裏を擦ります。

陽性ならば、点眼薬を処方し、人に伝染させない注意(家族全員に感染することもある)をし、1週間後に再診します。

 

何十年とはやり目の患者さんを診療して、気になっていたことがあります。

『はやり目』は、一般的には潜伏期が1週間くらいで、1週間後の再診時にはほぼ症状もなく治癒している例が多いのですが…

症状が2週間以上と長引き、回復まで時間のかかる例が、多くなってきました。

 

コロナウイルスと同様にアデノウイルスも変異します。

院長が眼科医になった頃は、『流行性角結膜炎』を起こすアデノウイルスの型、『咽頭結膜熱』を起こすアデノウイルスの型は分かっていましたが、数個でした。

それが…ウイルスの変異とともに、新型がいくつか出現。

その中でも、潜伏期間も長く、罹患期間も長引かせるウイルスが、合併症や後遺症も起こしやすいことが分かってきました。

目やにの他に、角膜にもキズが出来たり、結膜に膜様物が出来たり…の合併症。

やっと治癒しても、当院では数週間後の再診を勧めています。

後遺症で、角膜に点状の濁りが生じ、視力低下を起こすことがあるからです。

 

新型コロナウイルスに感染しても、特効薬はなく、軽症では対症療法(休養・鎮痛消炎剤など)が主になります。

アデノウイルスによる『はやり目』も、実は特効薬はありません。

ただ、他の感染を防ぐために抗生物質の点眼薬や、角膜の濁り(多発性角膜上皮下浸潤)の発生を少しでも抑えるために抗炎症の点眼薬を処方します。

 

そして…ちょっと熱いニュースが!

ヨードの消毒薬(うがい薬で馴染みがありますね)は、ウイルスの膜たんぱくを変性させ、ウイルスを死活化させます。

アデノウイルスを殺滅する点眼用ヨード剤が発売されました。

特に、新型アデノウイルスの『はやり目』に効果が期待されます。

症状の緩和や後遺症の発生低下など。

 

ただし、この点眼用ヨード剤は、医師が処方する薬ではありません(処方箋は出ない)。

要指導医薬品と言って、薬剤師が対面で販売調剤するものです。

眼科医が必要に応じて購入を勧めます。

点眼タイプのヨード剤、眼科医にとってはホットな話題です。

 

こちらもぜひご覧ください

眼科で隔離

 

カテゴリー:眼に関すること

2022.8.30 きれいな目

8月の終わりは、長男の誕生日。

成人しても、バースデーケーキを用意してしまう親バカのバカ母(院長)。

どの息子も、もう自分の誕生日にそれほど特別な思いはないのですが、誕生日当日朝にケーキが登場します。

バカ母に付き合っている感がしないでもないけれど、まんざらでもない?

『○○(息子)ちゃん、お誕生日おめでとう!』のプレート。

『何歳までやるの?』(未定)

『ろうそくは、いらんやろ』(せっかくもらったのに)

ろうそくの火を一息で消すのを楽しみにしていた小さな息子たちは何処に…

ケーキ選びも楽しいし、自己満足(のみ?)かもしれませんが、もう少し続けます。

 

 

子どもの誕生日と言うのは、出産の日。

そのエピソードは、子供ごとに母親は覚えていると思います。

長男の予定日が1週間後に迫った日。

知り合いの知り合い(面識なし)の先生が、急な代診を探しているとの連絡。

産休生活もすることもなく、予定日まで1週間あるし…と引き受けました。

岐阜から名古屋まで、駅の階段を上がり降りし、電車に乗り…

久しぶりの仕事に充実した翌朝、破水が。

その晩生まれた長男は、9月生まれの予定が8月に。

小さな息子を抱きかかえて、退院日に病院の玄関に立つと、もう秋の風。

世界も変わって見えました。

1週間前の暑い朝は一人だったのに。

ここから院長、試練が始まります。

 

さて、妊娠中、よく食べたのがあわび(貝)です。

目のきれいな子が生まれる…という言い伝えがあるらしく、この際(普段は、なかなか食べられない)だからと、アワビのお刺身、お寿司、カレーなどなど、あちこちで食べました。

この言い伝えに、根拠は不明ですが、胎児に良いと言われることは信じる(信じてしまう)のが、妊婦。

 

きれいな目って何?

まだ眼科学も発展していない昔、見た目(外見)に異常がなければ、病気はないと一安心した名残ではないでしょうか?

 

赤ちゃんの白眼は透き通るようなグレーかかった白です。

これは、白眼(強膜)が薄いからです。

角膜の下に見えるはっきりした虹彩の色(茶目)。

乳児は黒目(瞳孔)が成人より大きく澄んでいます。

瞳孔の黒・虹彩・白目のコントラストがはっきりしています。

だから、きれいで、つぶらで、可愛く見えます。

実際には、外見的にきれいな目だからと言って、眼科学的に問題がないわけではありません。

外見的には問題がなくても、小さな眼球のどこか、もしくは脳など他の部位に問題があっても、視力はうまく発達しません。

眼科学が発達し、赤ちゃんの眼の病気の治療も大きく進歩しています。

 

時に、『目が黄色い』とか『汚い気がする』と、心配されて来院される中高年の患者さん。

紫外線や加齢に伴い、強膜や結膜(強膜のうえにある透明な膜)が厚くなり黄色身を帯びてくるためですので、病気ではありません(もちろん診察したうえで)。

見た目は問題あり?(本人)でも、機能的に問題ない場合もあります。

 

 

顔の中でも、目は一番先に視線が向くパーツです。

見た目は大事ですが、それが全てではありません。

お化粧やカラーコンタクトレンズ(カラコン)で盛ったら、俗にいうきれいな目に見えます。

でも、やはり、内からくる目力・底力の方がパワーがある!

視力障害の患者さんを長年診て思います。

見た目より本質!

それでも、カラコンはしないまでも、アイメイクはマストのオバサン(院長)です。

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー:健康 公センセの家族・恩師・友人など 眼に関すること

2022.8.23 跡がついてます

3年前買った、お気に入りのポロシャツ。

サイズは変わらないのに、腕に袖口の跡が付くようになりました。

腕、太くなった?

オバサンにしては、良い意味で太くなってきています。

そうです!

筋トレの賜物、貯筋(ちょきん)の結果です。

嬉しい反面、ノースリーブの服が増える傾向にあります。

華奢な腕はたくましい腕に。

箸しか持てなかった腕?は、ちょっとした男性並みの重量を持てるように。

見た目より実利。

 

跡がつくのは、その部分が押されているから。

腕だけでなく、身体のどこにでも、締め付けや圧がかかれば、跡が付きます。

開放されれば、跡は消えますが。

 

眼科の診療でも、跡がついている患者さんを診ることがあります。

ハードレンズ(HCL)ユーザーに見られます。

 

HCLは、硬いプラスチック素材の角膜(茶目)より小さいコンタクトレンズ(CL)です。

患者さんの角膜カーブに合わせて処方します。

瞬きすることで涙液交換が起こり、酸素が目に取り込まれます。

涙が減少し、レンズが動きにくくなると、角膜に傷がつきます。

特に、HCLのエッジによるリング状の圧痕がある場合は、レンズがほとんど動かず(貼り付き)、涙の交換が出来ていない状態です。

一過性の貼り付きは、瞬目や人口涙液で改善されます。

しかし、貼り付き状態が長い(固着)と、リング状に圧痕がつき、角膜に変形が起きている可能性もあります。

 

多くは、長年のユーザーで、同じレンズを長期使用。

ドライアイあり。

瞬きが浅い。

長時間のネット環境(瞬き減少)、などなど。

レンズを中止して1~2週間後、角膜のカーブを再検。

処方レンズの見直しも検討します。

 

昭和時代、日本での第一選択はHCLでした。

院長の初CLも、もちろんHCL 。

使い捨てや頻回交換型SCLが日本に導入され約30年。

今では、CLユーザーのほとんどがSCLです。

それでも、HCLのほうがお勧めの場合もあります。

強度近視や乱視などは、HCLのほうが、よりシャープに視力が出ます。

当院で実感する限り、HCLユーザーは院長年代以上の患者さんがほとんど。

最高年齢は強度近視の80歳。

強度近視になると、眼鏡よりHCLのほうが矯正視力が上がるので、高齢でも使用されています(定期検査もしっかり)。

 

今は、ネットでもコンタクトレンズが購入できますが、角膜に傷や跡がついているかどうかなんて、自分で見てもわかりません。

また、HCLユーザーは、強度近視の傾向にあるので、緑内障発症の頻度も高まります。

最近は、強い近視でもSCLユーザーが多いので、啓蒙活動や早期発見を心がけています。

 

ジャストフィットする服が好きな院長です。

洋服は好みですが、コンタクトレンズは高度医療機器なのでジャストフィットでなくてはいけません。

 

目の前の眼科医は、あなたの角膜にジャストフィットするコンタクトを選び、トラブルシューティングにも対応します。

ネットの世界に行かないでくださいね~

 

 

 

 

カテゴリー:公センセの日常の出来事 眼に関すること

2022.8.9  仕事が回りません

『8月は上半期で一番忙しい時期です』

産業医を担当しているスーパーの店長さん。

土用の丑から始まり、夏休みのレジャーやお盆の集まりなど、お客さんの購買力がアップ。

スーパーの売り上げもアップを狙います。

『忙しい時、余裕のない時に労働災害は起こりやすくなります』

 

コロナ禍と繁忙期が重なり、残業時間も増えているようです。

各部門とも新規アルバイトやパートさんを指導し、仕事を任せられるように…とお願いする店長さんは、自分(院長)の姿が被ります。

 

安全衛生委員会は、会社側(産業医もこちら側)と労働者側の何人かのメンバーで構成されています。

 

惣菜部門より出たのは『暑いです!』

当然、火を使い調理をするので、巡視していても室内温度はかなり上がっています。

加えて、総菜部門に隣接する壁面に室外機が設置されているので、さらに室温上昇です。

『こまめに水分を摂ってください』産業医(院長)。

『室外機は移動できないですよね~』(と、店長さんを見る)

後は…

『ちょっと触っていいですか?』

制服の生地が化繊です。

自宅用ではないので、火傷予防にも長袖着用が望ましいのですが、これでは暑いわ~

『惣菜部門だけでも、化繊から綿100%に出来ないでしょうか?会社全体の問題になるかもしれませんが…』と、店長さんに提案を依頼(報告書も提出)。

 

各部門から、気になる事を挙げてもらいます。

 

安全衛生委員会の後は、いつもの巡視。

巡視時も、スタッフに何か気になる事がないか尋ねるようにしています。

 

『品出しで腰が痛くなるんです~』と、パートのオバサン(以下パートさん)。

『しゃがんで持ち上げるようにすると良いですよ』産業医のオバサン(院長)(以下産業医)。

『そんなことしてたら、仕事が回りませんよ』(パートさん)

回る仕組みを考えないと。

腰にやさしい運搬の仕方を定着させないといけないわ~

『まあ、コルセットしてるからまだましですけどね』(パートさん)

『コルセットで腰の負担は減るけれど、腹筋と背筋を鍛えると良いですよ』(産業医)

『朝から晩まで仕事して、家帰ったら、またやることだらけだから、そんな暇ないですよ』(パートさん)

オバサン(産業医・院長)アドバイスするも、オバサン(パートさん)手強し。

自身は腹筋・背筋を鍛えてから腰痛とは無縁になったのですが、普及活動は困難を極めそう…

スポーツ医の立場からも…腰痛予防だけでなく、腹筋背筋を鍛えると姿勢がよくなります(若見せ効果もあると思う)。

まずは、自重の腹筋を1回から。

慣れてきたら、負荷をかけたり、腹筋の部位に分けてトレーニングしたり…(メニュー色々実行中)

 

さて…『そんなことしてたら、仕事が回りませんよ』のセリフ、当院でも時々聞きます。

サンダーなどの研磨で鉄紛が目に刺さり来院されます。

すごく早いスピードで目に飛入するので、一瞬の出来事です。

院長は、専用の針やドリルで丁寧に鉄粉や錆(数日経つと錆が出る)を削り取ります。

『保護眼鏡付けてましたか?』の質問に、

『そんなことしてたら、仕事が回りませんよ』と答える患者さんの多いこと。

職場のマニュアルは、労働災害を回避し安全に仕事をするための指南書なので、守りましょう。

 

店長さんと巡視中に、鮮魚コーナーで。

『刺身は、厚すぎても薄すぎてもダメで、ちょうどいい厚さがあるんです。そういうことも研修受けるんですよ』

なるほどなるほど。

水産部門Aさん(安全衛生委員)作のお造りはお値打ちで美味しそう…

買って帰ろっと。

そんな余裕も出てきた産業医です。

 

 

 

 

 

 

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