2019.5.21  時には想像(空想)

歩いていると、走っていると、車に乗っていると、気になる建物・お店を発見してしまう院長です。

 

例えば、一年中サンタクロース人形が吊るしてある家。

北向きの玄関で、北側以外に窓がない家。

庭先の車に超高級スポーツカーのカバーがかかっている普通の住宅。

天気の良い日は、布団と枕をベランダ一面に干している単身用アパートの一室。

などなど。

お家拝見!をお願いするほど、図図しくもないし、一応分別ある大人ということで、空想の世界にふけっています。

 

どんな人が住んでいて、どんな間取りで…

どうでもいいことですが、あれこれ、ついつい空想してしまいます。

家人に話すと『へ~』(それだけ)。

 

気になるお店もあります。

こじんまりした文房具屋。

こじんまりしたコーヒー専門店。

こじんまりしたイタリアン。

こじんまりしたカレー屋。

見た目の、こじんまり度が高いことが共通です。

 

家人に『〇〇気にならない?』と聞くと、『そんな処、あった?』

 

客になって来店すればいいわけですが、意外にも、こじんまり度が高いということは、個人経営可能性大!

店主と1対1ということもあり得るので、覚悟(客なのに)が必要。

予め、買うもの、頼むものをおおよそ決めていきます。

 

文房具屋は、便せんを買う予定で(便せんならあるはず)。

入ったら、店番のオバサン(院長もオバサンなのに)しか居なくて、便せんは売っていない、ランドセル中心の店内。

ファンタジーの世界を想像していたのに…残念。

 

コーヒー専門店は、HPがあったので事前に確認。

想像通りのマスターが美味しいコーヒーを淹れてくれて、脳内『気になるお店・お気に入り』に追加。

 

イタリアンは、平日の昼間のランチで。

よくあるメニューは、想定外。

こだわりを期待していました。

お客は、自分だけだったから、もっともっとシェフと奥さん(たぶん)が、料理をアピールしてくれてもよかったのに…残念。

 

自分にとっての当たり・はずれはありますが、想像してから出かけることで、好奇心を満たすわくわく感が楽しめます。

 

ずっと気になっていたお寿司屋さんがありました。

クリニックを開業する前からあったのですが、一度も、お客さんが入るのを見たことがないお店。

どうやって営業しているのだろう?と気になりつつも、入ったら『すべて時価』だったらと恐ろしくて、足を踏み入れず。

少し前に閉店してしまいましたが、少なくとも20年以上営業していました。

行っとけばよかった!

 

そう思わないように、気になるお店を見つけたら、最大限、足を運んでみます。

その前に、空想を膨らませることが、お楽しみでもあります。

空想だけだとお金もかかりません。

 

『あそこにある○○気になってるんだけど…』

『どんな風なんでしょうね~』

スタッフも時々院長の『気になる』談議に付き合ってくれます(ありがとう)。

『行ってみた!こんな感じだったんだよね~』

結果ももちろん報告します。

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2019.5.7 今度は大阪で暗闇

GWの一日、大阪で開催されている『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』に参加してきました。

『暗闇での対話』と言う通り、あるテーマに沿って、真っ暗闇の中で何かを体験する試みです。

今回のテーマは『ガーデニング・イン・ザ・ダーク』です。

参加メンバーは、院長(私)を含め女性5名。

『アテンド』と称し先導してくれる人は、視覚障碍者のグッチーさん。

 

さて、アテンド曰く純度100%の暗闇の世界に入る前に、3つの使用するものを伝えられます。

一つは『白杖』(一種の触覚)

鉛筆持ちで握ります。

次に『手と足』(触覚)

物に触れる場合は、まず、手の甲で。

それから、掌や指先を使うのが基本(危険防止)。

最後に『声』(聴覚)

自分が動くとき、位置を示すときに声を発すること、また、相手の行動や位置を知るには、重要です。

それ以外にも、『嗅覚』『味覚』も働かせてくださいね~と。

 

照度が徐々に低くなって、やがて真っ暗になります。

『ひゃあ~』『真っ暗や~』

ここで、名前だけの自己紹介。

以後、声だけで、その人を判断することになります。

 

引き戸を開けて、白杖で地面を触ると、ゴツゴツしています。

見えてたら、下さえ向かず、気にも留めません。

『なんやと思います?』

『コンクリート?』『レンガ?』

『では、しゃがんで触ってみましょう』

そろりそろりと、しゃがんで触ると『ん?レンガ?』

『正解です』(視覚障碍者は視覚以外と結びつけて学習・記憶するそうです)

 

そこから、上がり框へ。

靴を脱ぐのも、『隣が誰々さんで』と、声や身体を触ったりして確認して、おおよその場所を把握してからです(靴を脱いだ行為はしても、脱いだ靴がちゃんとあるかも確認できない。靴下も)

壁をつたいながら、声を掛け合いながら、肩や背中に触れながら、隣の部屋に移ります。

そこは、縁側。

庭先には、花壇があり、土が盛ってあります(触覚で)。

サラサラの土を触り、ホクホクの匂いを嗅いだのはいつ以来?

ガーデニングの始まりです。

植木鉢が順に渡され、そこに軽石を入れます。

量は、見えないので、一掴みくらいの指示通りに。

そこに土を。

今度は、植木鉢の高さより指関節2つ分下くらいまで。

種は2種類。

グッチーさんが種の入った缶を2種振ります。

『シャ~、さらさらさら~』

一つ目は、かなり小さな種のよう。

二つ目も、一つ目よりは大きいけれど、まだまだ小さい種であることは音から想像できます。

『なんやと思います?』

朝顔やヒマワリみたいな大きな種ではなさそう…

好きな方のタネ(院長は二つめ)を暗闇の中で植木鉢にまいて、土をかぶせます。

種まき終了。

 

その後、芝生に寝転がり、その感触を楽しみながら、お茶とお菓子をいただきます。

個包装のお菓子は、舌に載せて味わって、初めて『おせんべい』だと判明。

『しょうゆ味の2枚入りのあのお菓子かな?』と、触感と匂いも駆使して想像。

お茶も、声を掛け合い、身体を触り、手渡しして、上手く飲めました。

 

少しくつろいだ後は、また、壁を伝い、靴を履き、白杖を使って『さようなら』

わずかな時間でしたが、暗闇の中で、見知らぬ5人とアテンドのグッチーさん、やべっちさん(家でもてなす係)がとても近い距離になったのでした。

『僕たちの世界、ちょっとはわかっていただけましたか?』

 

こうした一連の体験を通して、光のある世界に戻ってくると、視覚からの情報がいかに多い(情報入力の87%)ことか!と再確認します。

健常者は、五感のうち、ほとんどを視覚に頼り、学習も判断もしていますが、その実、視覚による先入観や偏見も多いのだと反省。

 

たまには目を閉じて、聴覚(7%)、触覚(3%)、嗅覚(2%)、味覚(1%)もう少し、意識して使ってみようと思いました。

 

院長のまいた種はラディッシュでした。

一つ目のはルッコラでした。

ちゃんと収穫できるよう五感を使って育ててみます。

 

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2019.4.30 GW10連休前半

今年は10連休のGW。

いかがお過ごしでしょうか?

当院は、本日4月30日、5月1日は診療致します。

毎年GW間の平日は、来院される患者さんが多いこと、また前週から経過を診たい患者さんもおられることから、今年も旧暦通り診療することにしました。

 

さて、GW前半、院長は日本医学総会に参加してきました。

今回は、幸い、名古屋で開催されたため、日参。

院長は、スポーツ医向けの『フレイルとロコモティブシンドローム』を受講しました。

 

巷でも良く聞く(?)『ロコモティブシンドローム(以下ロコモ)』『サルコペニア』『フレイル』

 

『ロコモ』運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態です。
立つ・歩くなど運動器に主眼(整形外科の用語)。

 

『フレイル』とは、高齢者の運動機能や認知機能が低下し、生活機能の低下や身体の脆弱性が出現した状態であるけれど、適切な介入・支援により生活機能の向上可能な状態(正常と要介護の中間)です。
体重減少・疲れやすい・歩行速度低下・握力低下・身体活動低下が基準です(老年医学の用語)。

 

『サルコペニア』とは、加齢や疾患により、筋肉量が減少することで、身体機能の低下が起こることです。

歩行速度の低下や握力の低下、筋力低下が指標になります。

日常生活活動の低下、転倒・骨折、施設入所・死亡などと関連があります。

 

 

それぞれ着眼点が違いますが、要介護状態への警鐘です。

ロコモを予防し、フレイル状態での早期発見・介入、サルコペニアを食い止めるために、スポーツ医の出来ることを勉強してきました。

 

眼科専門医ですが、診療の時に、必要ならばスポーツ医としてのアドバイスもしています。

まずは、栄養・運動・活動性の維持を図りましょう!

自身も、豊かな老後のためにこつこつ貯筋(筋肉増量)に励んでいます。

貯筋は、女性や中高年にとっては、かなり厳しい(筋トレ・栄養などの強化)ので、まずは、加齢ともに減少する筋量・筋力を極力減らさないよう維持すること(これも結構大変)をお勧めします。

 

GWの小さな楽しみの一つ。

家人秘蔵の25年前放映された『古畑任三郎』のDVDを見つけました。

主役の田村正和は、今の私より若かったのね~

あの音楽。

あの事件簿。

あのセリフ。

懐かしい場面が蘇り、見入っています。

GW中、1日1話というのが、お楽しみのミソです。

 

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2019.4.16 涙ぽろぽろ

この1週間ほど、毎日涙を流しています。

 

数か月前に、産地直送で箱買いした玉ねぎ。

家族の人数は減っているのに、日持ちする野菜だし…と、北側のベランダに、10個単位で網に入れて吊るしておきました。

実家の田舎では、玉ねぎは、収穫したら、数個ずつ束ねて軒先にぶら下げてあるのが日常風景。

今でも、名古屋で、玉ねぎの吊るされている家を見ると、ほっとします。

網で良いだろうと思っていたら、少しずつ、芽が出る玉ねぎが増え、腐りかけたものまで…

むざむざ捨ててしまうのは忍びない…と、全ての玉ねぎを、キッチンに持ってきて、点検。

食べられる玉ねぎは、全量迅速消費することにしたのでした。

 

そもそも、玉ねぎは常温で数か月保存できるのですが、湿気が高いと腐敗の原因になったり、芽が出て風味の低下につながるようです。

日陰で吊るしたのは、悪くはなかったのですが、まとめて網袋に入れたのが間違いだったよう。

無知さを反省。

 

さて、大量の玉ねぎを消費するには、自身のレシピだけでは難しい…

クックパッドのサイトを開いて、片っ端から作る気力もなし。

そんな時、いつものように本屋さんをうろうろ。

目に留まったのが『たまねぎさえあれば!』のフレーズ。

NHK出版『今日の料理ビギナーズ4月号』でした。

『ビギナーズ』というだけあって、シンプルな材料・作り方ですが料理満載。

初購入。

 

というわけで、毎日玉ねぎです。

生の玉ねぎに包丁を入れると、硫化アリルという物質が発生します。

硫化アリルは、辛味や独特のにおいの成分で、ビタミンB1の吸収を良くします。

体内にとっては、良い物質ですが、目には刺激が強すぎます。

『目の表面に留まらせてはいけない、直ちに涙で目の表面を洗い流せ!』と、脳から指令がでます。

これは『反射性』の涙といって、普段、無意識に出て目の表面を潤わせている涙と成分が違います。

圧倒的に、水分量が多く、免疫系の成分はほとんど含まれていません。

目に何か入ったときなどに、出る涙も同様です。

 

ビギナーズと言えども、種々の料理法や保存調味料が載っています。

本を見ながら作るのって新鮮。

忙しい時は、付箋を付けて、夫にお任せしておくと、その通りに料理が出来ているので、時短になります(感謝)。

 

‘最高ランクの味わい‘とあるドレッシング『絶品たまドレ』

たまには、手作りも良いものです。

 

玉ねぎ50グラム(4分の1個)

サラダ油2分の1カップ

酢4分の1カップ

練りからし小さじ2

はちみつ小さじ1

ウスターソース・醤油各小さじ2分の1

玉ねぎをすりおろして、順番に材料を加えて混ぜていきます。

院長はフードプロセッサーで一気に攪拌します。

作りたては、辛味が強いですが、2~3日するとマイルドになります。

大人向きの味です。

 

今日も玉ねぎメニューが登場する我が家の食卓です。

その前に、涙ぽろぽろ…です。

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2019.4.9 コンペ一人参加

『あれ~!?先生?』

『…?Aさん!』

ここは、某ゴルフ場。

『コンペ?普通のラウンド?』

『コンペです。でも、出るの初めてなんですけど』

『今日のは、楽よ~。ダブルペリア(隠しホールがあるので真のスコアだけで競わない)だから。で、何時スタート?』

『8時2分アウトスタートです』

『あら、一緒だわ~!何という偶然。嬉しい!』

Aさんは、地元のご挨拶程度の知人です。

ゴルフを愛好し、会員ということも聞いていましたが…

 

今回、ダブルペリアとはいえ、コンペに、一人で参加することは、かなりハードルの高いことでした。

スコアを公言できるほど上手くない身としては。

 

昨年上半期は、レッスンと練習に、かなり入れ込んだのですが、著しい上達はせず。

ラウンドは参加することに意義がある…と、開き直っていました。

 

しかし、医師会同好会コンペのメインコースは決まっているので、そのコースに慣れておきたい…というわずかな向上心も。

と言う訳で、迷いに迷った挙句…友の会入会。

『生まれて初めての一人参加です。最低限迷惑をかけないで済むような組にお願いします』と、フロントに依頼。

『じゃあ、女性のいる組の方が…女性会員1名、友の会1名の組に入ってもらいますね』

 

さて、当日のメンバーは、会員Aさん(女性:70歳超)、会員Bさん(男性:アラ還)、友の会Cさん(女性:アラ還)

ゴルフ歴は約40年、30年、10年とのこと。

みなさん、一人参加はお手のもの(らしい)。

バックグランドも知らない『初めまして』の人たちとプレイする私は、極度に緊張。

『緊張しなくていいから~』

1番ホールは、パー4。

奇跡的に全員がボギー(プラス1で上がり)。

『長谷川さん、いいですね~』と言われたのも、このホールのみ。

あとは、どんどん崩れて、他の3人との差が開きます。

 

『右は避けてね』キャディさんのアドバイスを無視したわけではないのに、何故か、ボールは右斜面へ。

砲台グリーンにちっとも戻せず、他の3人はパターも済ませてしまいます。

 

入れるつもりはないのに、バンカーに入ること何回か。

バンカーショットはちっとも決まらず、出たと思ったら、あらぬ方向へ。

 

それでも、『独り言と思って(コンペだから)聞いてね』と、『ああいう時は…』と助言をいただき、ドライバーやアイアンショットが(たまに)決まれば『ナイスショット!』と言っていただき、何とか18ホールラウンド終了。

 

Aさんは、元体育教師とのこと。

なるほど、あの御年で、飛ぶし、正確だし、動きは速いし。

そして、教え上手。

眼科の先生ということを伏せて『長谷川さん』で通してくださったので、まるで、マンツーマンの体育の授業を受けているようでした。

『まだまだ伸びますよ。実践、実践。状況を色々知って対処できれば、上手くなりますよ』

 

ベテランの3人に助けられ、何とか『コンペ一人参加』初体験終了。

 

『また、一緒に行きましょう。予約しておきましたからね~』とAさん。

ご指導に応えるべく、精進いたします。

 

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2019.4.2 息子とドライブ

三男も免許を取り、春休みは、近場を運転しています。

最初は、一人で危ないから…と、誰かが同乗。

次男からは、厳しく注意され凹んでしまったこともありましたが、何とか一人で出かけるように。

『自分の運転で、友達と遠出してくる』と、言い出しました。

『ちょっと待って。長距離高速なら、練習した方が良いと思う』

『練習?』

『〇(三男)の運転で、家族で遠出しよう!』

母子(院長と三男)だけでは、心配なので、夫が同伴・助手席に。

長男・次男を誘うも『遠慮しとくわ』

かくして、親子3人のドライブ旅行へ。

 

今年初め、高尾山帰りに読んだ小説の舞台は、能登半島。

『和倉温泉泊まりた~い』

夫婦とも土曜の診療を終えて出発できるのは、午後。

金沢まで約4時間。

『金沢までだって、結構あるからね~』と運転手の息子。

後部座席組としては、従うしかありません。

 

それでは…金沢に向かってGO!

『ETCゲートはゆっくりね』

『合流気を付けて』

『キープレフトでお願いね~』

助手席(夫)よりも後方(私)の言葉に『わかっとるから、黙っといて』

 

1時間強ごとにサービスエリアに立ち寄るよう勧め、『疲れてない?何か欲しいものある?』と、親バカぶりの院長。

 

北陸道に入ると、雨も降り始めましたが、無事、金沢到着。

駐車場にもきちんと駐車でき、やれやれ。

 

翌日は、母のリクエストに応え、能登半島を上ります。

のと里山街道(自動車道)を利用して、輪島までは90キロ。

『遠すぎ。帰れなくなる』

輪島…あえなく却下。

日本海を左に見ながら、のと里山街道を上ります。

海風が強く、波が荒立っています。

そのため、砂浜を車で走ることが出来る『千里浜なぎさドライブウエイ』は走行不可。

残念!

 

『和倉温泉までなら行けるよ』

小説の舞台は、『七尾』『和倉温泉』『のとかしま』『のとじま水族館』

有名な『加賀屋』を始め旅館が並ぶ温泉街へ。

ここで、主人公は、日帰り温泉に入り、温泉卵を食べます。

『日帰り温泉入って、温泉卵食べない?』

『昨日の夜、温泉入ったし、温泉卵は朝ご飯で食べたからいい』と却下。

七尾駅前には、小説に出てきたミスタードーナッツが存在。

いつか、のとかしま駅の桜と、のとじま水族館のイルカを見に行きたいな~…って聖地巡礼です。

 

『満足した?』

『うん、うん』

 

息子の運転技術確認という名目で、出かけたドライブ旅行。

長男・次男の時は、勝手に高速に乗っていた(乗らせていた)のに、末っ子に対しては『いつまでも小さい・幼い』イメージ。

つい、余計な心配をしてしまう母です。

本人は、初めての長距離運転で、疲れたものの、自信もついたよう。

正しく安全に、適度な緊張感をもって、運転するよう願っています。

 

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2019.3.12 花粉症ゴホゴホ

スギ花粉飛散が、予想以上に多い今春です。

 

飛散開始前なら、アレルギー反応を起こさないように、もし起こっても最小限で済むように予防策としての点眼薬を処方します。

しかし、飛散開始後、これだけ飛散数が多くなると、即効性のある点眼薬になります。

それでも、効果がない時は、ステロイド点眼薬も使います。

ステロイドは、消炎効果はありますが、眼科医の管理下で使用しないと、眼圧が正常値を大きく超えて緑内障になることもあります。

他科で処方される場合もありますが、眼圧を測定せず、使用するのは危険です。

 

花粉症の院長も、今年は、当たり年になってしまいました。

40歳過ぎて、遅咲き?で花粉症を発症した年の苦しさが忘れられず、前もっての投薬をしていたにも関わらず…です。

 

一般に花粉症は、眼・鼻に来ることが多いのですが、院長は、今年、何と気管支に来てしまったのでした。

例年、眼のかゆみはそれほどでもなく、くしゃみ・鼻水が多いタイプの院長。

なぜか、今年は、咳で悩むことに。

出始めると連続して咳込み、夜中でも突然ゴホゴホ。

風邪ではなく、アレルギーによる咳です。

 

スギ花粉(30μ前後)の表面にあるオービクルという微粒子(数μ)が、気管支に入り、アレルギー反応を起こすと考えられています。

また、花粉症による鼻水がのどに流れ、のどや気管支を刺激するのも原因の一つです。

いずれにしろ、気管支の粘膜で炎症が起きている状態です。

 

内服を増強するも、ついに吸入薬も追加することに。

診療中は、マスクを着用。

 

天気の良い日が恨めしい毎日。

洗濯物は、乾燥機で。

部屋には空気清浄機を。

ゴルフコンペも急きょキャンセル。

アウトドア活動は原則自粛。

 

何とか落ち着いているのに、また、花粉にやられるのが怖くて、珍しくインドアの日々です。

 

医療とセルフケアを組み合わせて、このつらい季節を乗り切りたいものです。

 

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2019.3.5  約30年ぶり

ドラゴンズの春キャンプ、基地移転問題、県民投票…『沖縄』が話題になっています。

沖縄…暖かいだろうな~

 

『そうだ、Aさん今何してる?』(テレビ番組のタイトルみたいですが)

Aさんは、大学で実習グループが同じだった仲。

朝10時に教室集合でも、来るのは午後2時頃だったこともあります。

『ごめ~ん。沖縄では普通だから…』(沖縄タイムと言うらしい)

初めて沖縄県人に遭遇した私達(ほぼ岐阜・愛知県人)にとっては、そういうものか…と、妙に納得するも、ユニークな人であったのは間違いありませんでした。

 

帰省のお土産には、米国製のガムやチョコレート。

軍基地で働いている知り合いがいると、米国製のお菓子などが手軽に入手出来るとのこと。

米軍・基地・外国菓子…自分の知らない世界。

 

卒後何年かして、実家にAさんから電話。

『どうしたの?』

『元気かな?って思い出して』

聞けば、沖縄の小さな離島の診療所で従事しているとのこと。

 

それから幾星霜。

今度は、私が思い出したのでした。

検索してみると…ヒット。

職場に電話してみると、スムーズに取次。

『どうしたの?』

『元気かなって思い出して?〇月〇日行こうと思うから、会えたらいいな~』

『ちょっと待って…。空いてる。OK』

 

と言う訳で、沖縄日帰り決行。

スプリングコート、上着、半袖でセントレアを出たのに、那覇空港に降り立つとむう~と甘ったるい南国。

 

空港へお出迎えのはずが…いない。

また?まだ?沖縄タイム?

少しは待って…と。

日にち、時間のズレが大きかったら、一人観光だわ、と考えていたら『ごめ~ん』とAさん。

卒後約30年ぶりなのに、お互い変貌ぶりはなかったよう。

外気は23℃。

一気に夏!

 

国道沿いに米軍基地を見、地元のステーキ屋さんでランチ。

沖縄風?の道、民家を通り、いかにも地元人ばかりの店内へ。

メニューのステーキは250グラムからが定番。

しかも、ベーコンが巻いてあります。

沖縄の味『A1ソース』をかけるよう勧められ、250グラム完食。

近所にあれば、筋トレ後の御用達にする!?

 

クリニックも見せてもらいます。

名古屋と沖縄では、診療時間から始まり、医療スタイルも違うよう。

 

学生時代の話。

卒後、沖縄に戻ってからの話。

離島医療の話。

大学病院での専門科の話。

沖縄の医療事情などなど、大いに盛り上がりました。

学生時代、(勝手に)Aさんを心配していたのは、杞憂。

お互い、卒後約30年経て、それなりの医療人になっていました(やれやれ)。

『ジミー』のお土産が良いと思う、とお勧めのジミー(沖縄&アメリカ的な食料品店)へ。

『小さい頃は、沖縄はアメリカだったんだよ』

そういえば、沖縄返還は1972年だったと、内地人の私は思い出しました。

小さい頃から親しんだと言うアップルパイやクッキーを選んでくれました(やはり、日本だけどアメリカだったのね~)。

 

セントレアに降り立つと、数時間前まで半袖で沖縄にいた自分が不思議に感じます。

こんな沖縄日帰り旅もありです。

 

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2019.2.26  日帰り京都旅

ふと浮かんだ『そうだ、京都行こう!』のキャッチフレーズ(JR東海)。

京都なら名古屋からは近い!

『そうだ、京都行こう!』

 

で、何しに?

『京都』は魅力的な観光地ではありますが、この年齢になると、大方の観光名所・寺社仏閣は一通り網羅。

特別拝観などの機会も何度か。

しかし、所詮、寺社仏閣にそれほど興味が無い院長ゆえ、再訪候補が浮かびません。

『でも、行きたい』

 

あれこれ考えるのが、楽しい時間です。

一緒に行くわけでないのに、夫に『こんなのどうかな~?』

 

朝食を家で食べ、夕食までに帰ってくる行程(一応主婦)。

 

当日、新幹線で京都へ。

30分余は、あっという間。

 

まずは、バスターミナルで一日乗車券を買います。

目指すは祇園。

『祇園花月』での、よしもと新喜劇は、初めてです。

チケット販売状況を見ながらゲットした席は、前から4番目中央寄り。

 

前列だったおかげで、舞台は迫力満点。

話の筋は、大体同じとわかっていても、ついつい笑えてしまいます。

生のお芝居はいいわ~

 

大爆笑をし、劇場を出ると、ランチの時間。

お店は既に予約してあります。

庭園が見える窓際の席へ案内。

オフだからワイン1杯くらい、いいよね~

京都を意識した、少しずつ出てくる素敵なお料理に舌鼓。

スタッフの接客も気持ちよいです。

デザートまで美味しく完食。

 

『笑い』で心が、『食』でお腹が満たされた後は、本日最後のイベントへ。

京菓子手作り体験。

紅梅、蕗の薹(ふきのとう)、鶯(うぐいす)が今回作るお菓子。

トレーには、色とりどりの、生菓子に使う練りきりが用意されています。

職人さんが、丁寧に手ほどきをしてくれます。

練りきりを掌の膨らんだところで転がす、梅の花は小指で押して作る…などなど、初体験にわくわく。

蕗の薹は、裏ごしした練りきりを、箸でパラパラと貼り付けます。

つぼみは、黄色の濾した練りきりを箸でちょんちょん。

鶯は、緑の胴の腹を白くして、羽を小指で作っていきます。

ゴマで目を付けます。

 

出来たての紅梅を抹茶と伴に。

見た目はそこそこ,味は上品な甘さ。

残りはお持ち帰り。

 

夕食用お弁当を購入し、帰路へ。

京都へ行って京都らしさを味わったかと聞かれれば『?』ですが、自分好みの京都旅をしたからOK。

 

帰宅後、自作の『鶯』を何に見えるか、家族に尋ねたところ、『兎』『猪』『餃子』

『そんな名前の和菓子、聞いたことある?』

『何に見えるか、聞かれたから…』

まあ、私の腕はその程度なのね~

職人の足元にも及ばない作品を食べてもらうべく、抹茶を立てたのでした。

 

 

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2019.2.12 駅で落ちない噺

『駅で落ちない噺』からの障害理解と称した市民講演会(名古屋市・名古屋市障害者差別センター主催)に参加してきました。

 

演者は、上方落語協会会員の『桂福点(かつらふくてん)』さん。

先天性緑内障のため弱視。

手術をするものの、中学生の頃には全盲に。

大学を経て、落語家に。

また、音楽療法士としても活躍。

NHK Eテレ『バリバラ』にも出演。

といったプロフィール。

 

落語の前にトークが始まります。

受付で渡されたビニール袋を目の前にして、見るように言われます。

ビニールで、少々視界が悪くなります。

二つに折って、目の前に置いてまた見る。

さっきより、もっとかすんで見えます。

『更に四つに折って前に置いて見てみて~』

『八つ折にして見てみて~』

体験する私達聴衆。

八つ折では、明るさだけで、あとはぼんやり。

『これが、だんだん見えなくなるってことです。色々、程度はありますが』と福点さん。

当院には、眼科用に緑内障視野欠損などのモデル視野体験ツールはありますが、一般の人に、見えなくなっていくことを体験してもらうには、簡便でインパクトのある方法だと納得しました。

 

視覚障碍者の移動手段としては、白杖・盲導犬・ガイドヘルパーがあります。

白杖は、自分だけで行動する分、危険も多いのだそうです。

触覚・嗅覚・聴覚などをフルに使って、行動するものの、不意によそ見(スマホ)の人がぶつかってきたり、路面の点字ブロック部分に物が置かれていたり、途切れたりすると、危険度がかなり高まります。

ホームからの転落は、酔客が一番多いそうですが、視覚障碍者の転落事故はよく話題になります。

『駅で落ちない噺』も、盲学校の後輩が、転落事故の当事者になったことで、後輩を取り巻いていた環境・落下の現状など掘り下げて検証。

ユーモアも入った創作落語になっておりました。

 

名古屋市地下鉄は、ホーム柵があります。

ホーム柵がないと、白杖で、間違って車両間の接続部分を探ってしまい落下することもあるそうです。

気分が悪くなって落下ということも避けられます。

障害のある人、無い人にとっても安全のための予防策として、とても評価できると思います。

 

点字ブロックも階段から降りてきて、一番近くの車両に乗り込めるよう誘導されています。

また、線路に近づくにつれて、点字ブロックの大きさ・形が変わっていきます。

遅まきながら、気づく院長です。

 

先日『ヘレンケラー』の伝記を久しぶりに再読したところ。

ヘレンケラーの時代よりはずっと障碍理解も浸透しているものの、まだまだかもしれません。

 

『こんな夜更けにバナナかよ』映画もいいですが、原作(ノンフィクション)は、また考えさせられる本です。

 

院長も微力ながらお手伝いが出来るように、出来ること(まずは医療)頑張ります。

 

 

 

 

カテゴリー:公センセの日常の出来事 眼に関すること
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