2021.2.9  人間ドック

毎年秋に受ける人間ドック(ドック)をキャンセルしていた院長。

『がん検診を受ける人が前年比3割減に伴い、受診者の減少で1万人以上のがんが未発見』という調査結果を知り、すぐに再予約。

 

ドックの前日もしくは数日前から節制をする人も多いと思いますが、普段の自分の身体の調子を確認するのがドックです。

普段の診療でも、受診数日前だけ内服や点眼をしっかりするとか、節制をして、診察や血液検査に臨む患者さんがいますが『ありのまま』が大事。

院長も、その辺りは心得ているので、前日は普段通りの夕食、アルコールもいつも通り。

 

ドックの朝の絶食は、朝食ガッツリ派としてはつらいところですが、その分昼食が楽しみです。

検査着に着替えると、『全部お任せします~』の受け身に転身。

いつもは診療する能動的な立場なので、逆な立場は新鮮でちょっと楽しい体験です。

もちろん、病気の検査ではなく、健康人の人間ドックだからこそですが。

 

眼底検査では、昔は、高血圧や動脈硬化の程度を主に判定していましたが、近年は、緑内障の早期発見に力を入れて判読されています。

眼科検査項目は、自院(自分)でもできますが、被検者の立場を年に一回体験するのも勉強になります。

 

いつものように、緊張感高まる胃カメラ。

経鼻胃カメラは、経口よりは楽になったものの、ドック項目の中では唯一苦手。

毎年、自分より年上と思しき男性医師が担当。

なのに、現れたのは、30代小柄で可愛い女性医師。

専門医取って間もないくらい?

看護師さんに背中をさすってもらうくらい、毎度の苦行ですが、いつもより気分的に楽だったような…

説明もわかりやすく丁寧でした。

まだ若いけれど(経験浅そうだけど…)…と同性、同業でも少々先入観があった院長です。

きっと、自分もその年代の頃、患者さんに思われていたことでしょう。

どんどん経験を積んで、エキスパートの道を進んでください!応援しています!と、先輩オバサン医師からのエールです。

 

さて、お楽しみのお昼。

ランチタイムまで時間があったので立ち寄ったスーパーで目に留まったのはいちご。

ふんだんにいちごを使って、フルーツサンドを作ろう!

いちご・キウイ・サンドイッチ用食パン・生クリーム(もちろん動物性)購入。

生クリームを砂糖と泡立て軽いホイップクリームを作ります。

薄いサンドイッチパンに、クリームをたっぷり塗布。

丸ごといちごをカットしたときに美しくなるよう並べます。

間にキウイも。

 

銀座Sのフルーツサンドが浮かびます。

初めて食べたのは、ちょうど胃カメラの女医さんくらいの若き日。

眼科専門医として少し自信がついてきた頃。

きれいに並んでいる一口サイズのサンドイッチ。

上品に散りばめられた果物とクリームのコントラストにうっとり。

S(もどき)バージョンも作成。

 

さて、包丁で切り、お皿に並べてみると…

『映え』って、こういうことね~

三角に切って果物を前面に押し出す今風の映えバージョンと、果物が控えめに顔を出す老舗バージョン。

おやつとスイーツ、同じようだけどニュアンスの違いみたいな。

 

絶食明けなのと、具が軽いだけあって、どんどん行けます。

こんなに思う存分フルーツサンドを食べたのは初めて。

しかし…

食べた気がしない。

肉が食べたい!

結局、肉を焼くことに…

甘いものだけで満足出来たあの頃の私は何処に?

そして、ドックの結果は如何に?

 

 

カテゴリー:健康 公センセの日常の出来事

2020.6.23 ケーキの列に並びながら

デパ地下好きな院長。

名古屋(都会)に住むようになって、デパ地下は、わくさせてくれるお出かけ場所の一つです。

コロナ自粛が緩み、久々にデパートへ。

 

今日はケーキの気分。

最近は、食べたいケーキの種類は絞られていて、その中でお店をセレクト。

A店のBケーキをゲットすべく向かいます。

なんと、長蛇の列。

これだけA店のケーキを待ちわびていたということ?

ふだん、長い行列に加わらない院長ですが、久々の外出ゆえ、どうしても買って帰りたい気持ちが強く、並ぶことに。

遠目でショーケースを見ると、次々にSOLD OUT(売り切れ)の札が。

自分の欲しいのはBのみ2切れ(この日は家人の分も)。

Bだけは売り切れないで~

 

さて、行列中に、暇なので『どうしたらもう少し混雑緩和できるか?』

よそのお店なのに、どうでもいいことを考えます。

 

並んでいる人を見ると、ひとりだけのお客さんが圧倒的に少ない。

カップルだったり、家族だったり。

注文一口に対し複数人。

これで、行列が膨れ上がります。

もちろん、各自選ぶ楽しみを尊重すると、食べる人全員が選びたい気持ちもわかります。

そして、選ぶ(迷う)時間が長いお客さんと付き合う?店員さん。

年配の女性が娘夫婦に『好きなの選びなさい』と言いつつ、お婿さんが選んだ2種を『それ食べたことあるから他のにしたら』とダメ出し。

さんざん迷って選んだケーキに『洋酒が入っていますがよろしいですか?』と店員さんに聞かれ『どうしよう?もう一度選び直そうか~』というカップル。

などなど。

聞き耳を立て観察していると、それぞれ長くなる理由があるようです。

 

では、お店としては???

このお店の特徴は、ホールケーキをその場で切り分けてくれることです。

ふつうは、等分してあるカットケーキが、ショーケースに陳列してあります。

大きなホールケーキが幾種類も鎮座している様子は、美しくゴージャスです。

店員さんの、10分の1にきれいにカットできる技にはいつも感心してしまいます。

これを先にカットして陳列したら、効率は良いと思いますが…

店頭でフレッシュなケーキを切るというプレミア感が、効率より重視されているのでしょう。

 

『洋酒』問題?についても、毎回、店員さんがするより、予めショーケースにわかりやすく明記してはどうか?と一客としては思ったりもします。

しかし、口頭で繰り返すことで、確認の徹底かもしれません。

一客としては、この確認で、選んだ後に変更する人がそこそこいるのは気になります。

 

店員さんは、ほぼ3人体制(注文・カット・会計)ですが、時に2人の時もあり、その場合は捗りが悪くなります。

人員は最低3人は常に必要だわ~

 

そんなことを考えていると、やっと自分の番に。

店員さんの多忙さも観察していた院長。

『ケーキBを2個ください』

『保冷材は1時間半ですがよろしいですか?』(これも毎度)

『はい』

素早くカードで支払い。

 

並んで買った達成感もプレミアのうち?

そう思う人も多いから、長蛇の列も良しなのかな(店・客双方)?

院長は今回限り。

次回からは、もう少し空いている時に買おうっと。

 

 

長蛇の列でも、観察したり、考えたりしていると、意外に退屈しませんでした。

自院の診療にも生かすことはありそうです。

 

美味しくケーキを食べるために筋トレしている院長。

かなりボリュームのあるAのケーキですが、時には許されるご褒美ケーキです。

ご馳走様。

カテゴリー:公センセの日常の出来事

2020.3.10 スワンがネズミ

東京の勉強会が終了、会場を後にする時にふと浮かんだのは『シュークリーム』

その時、浮かんだA店のシュークリームは、はるか昔の憧憬から呼び起こされたもの。

 

スマホを検索して、場所を確認。

会場から東京駅のほぼ直線上にありました。

電話をすると…出ない。

もう一度電話しても出ない…。

不定休とあるから、休業日?

でも、日曜だし?(普通、ケーキ屋さんって日曜日営業だよね?)

3度目の正直でかけ直すと、長い呼び出し音の後に受信。

『あの~スワンのシュークリームありますか?』

『あと、一つだけあります』

『予約したいのですが。スワンのシュークリームひとつだけ。今○○(地名)なので、すぐ向かいます』

 

スワンのシュークリームは、名の通り、スワン(白鳥)の形をしたシュークリームです。

お菓子作りに夢中になった院長10代の頃に、雑誌で紹介されていたシュークリーム。

『東京』のA店の気品あふれる『スワンのシュークリーム』の写真は、その当時、田舎の小娘にとっては非常に憧れのお菓子として目に焼き付いたのでした。

自分で何回か作ったシュークリームは、素人ゆえの技量のせいか、野暮ったいものでした。

 

会場から地下鉄を乗り換え、探していたのでは、時間が読めません。

この際、タクシーに乗って、住所を伝えます。

お店の前で停車してもらい、はやる心でお店に入ります。

先客が一人、会計中。

『先ほど、お電話した、スワンのシュークリームの長谷川です』

あれ?ショーケースにスワンが一羽。

これは、他のお客さんの予約用?

店員さんは、もう閉じられた箱を持ってきて『会計お願いします』

電話で値段は聞かなかったけれど、ひとつ450円(税別)。

お高い!?が、これって東京価格?

 

さて、ウキウキで新幹線に乗り込みます。

列車が動き出してから、ホットコーヒーとともに、ティータイム。

忘れていたのに、急に思い出して何十年前に憧れたお菓子とご対面!

箱を開けると…

ネズミの形をしたシュークリームが!

『えっ?何?』

呆気にとられるって、こういうこと!?

 

頂点に達した期待が、奈落の底へ。

 

店員が、スワンとネズミを間違えて?箱に入れてしまい、間違いのまま客(院長)の手に渡ってしまいました。

一般的に、ケーキ屋さんでは、客に購入予定のケーキを見せて『○○ケーキ〇個、○○ケーキ〇個…以上でよろしいでしょうか?』と確認させるのに、このお店ではありませんでした。

もう新幹線の車中。

今更、返品交換にも行けないし。

スワン・スワン・スワン…と思って食べよう!

でも、ネズミがスワンになりません。

 

外見も中身も違います。

美味しいには違いないけれど…

 

東京出張最後のお楽しみだったのに…

しばらく根に持ちそうな、残念なティータイムでした。

カテゴリー:公センセの日常の出来事

2020.1.21 りんごは品切れ

先日、青森へ行った時のこと。

Aさん(60代後半)のお宅に伺う予定でしたが、数日前の大雪で、車は時間が読めずトンボ帰りになるかも、との連絡。

『ならば、電車とバスで伺います』と名古屋感覚で言ったものの、昼間2時間に1本のダイヤを知り、断念。

結局、新幹線駅で、再会することに。

 

雪深く外へ出るより…と駅ビルでお昼ご飯。

青森名物のせんべい汁やイカ刺し、サバのメニューが並びます。

食後は、別腹?のデザート。

Aさんは『お腹いっぱいだから、コーヒーだけでいいわ』

院長はデザートメニュー(写真なし)に目を通します。

りんごパフェ・いちごパフェ・チョコレートパフェ。

りんごパフェがあるなんて、さすがご当地青森。

『青森に来たらりんごパフェですよね!?』

『そんなメニューあるんだね~』とAさん。

お店の若い店員さんに注文すると…

『りんご、品切れなので、りんごパフェ出来ないんですよ~』

『えっ?青森なのに!?』私(院長)。

私以上にびっくりしたのはAさん。

『りんごなんて、その辺のどこのお店にも売ってるのにね。何なら、うちから持って来ればよかった』

では…と、メニューを見て選んだのはアップルパイ。

『アップルパイは、青森産のりんごですよね?』と念押しすると

『県外産のです、県外の工場で作っていますので』

あれあれ…

『いちごパフェは出来ます?』

『はい、出来ます』

『では、それでお願いします』

 

間もなく、50代の女性店員が、コップに入れたジュースを持ってやって来ました。

『すみません。りんごが切れてまして。りんごジュースをサービスさせていただきます。これは100%青森県産ですので』

『名古屋からのお客さんだから、青森らしさ売り出さなくちゃね~。リンゴ農家はたくさんあるし、アップルパイ作る工場も青森にありますよ~青森、元気にしなくちゃ!』

Aさんが、熱くなるのは、ある地方自治体のフレッシュ議員さんだからです。

鎌倉の海岸で知り合ったときは、退職後嘱託で仕事をしている状況だったのですが…

 

政治とは無縁だったAさんの議員活動や地域にかける思いを熱く聞きました。

りんごや野菜を主産業とする過疎の町をどうするか…

少子化が進み、高齢者だけが残される…

対して、当クリニックの小学校学区だけで、人口は1万を優に超え、高齢化率は緑区で最低レベルの15%ほど。

地下鉄もバスもあり、医療機関も充実しています。

Aさんの地域とのインフラは歴然です。

 

またお店のりんごの話に戻り…

『でも、このお店、ちゃんとほうれんそう(報告・連絡・相談)が出来てましたよね』

『そうね、あの若い店員さんも上司にすぐ報告したし、上司の女の人もお客対応しっかりしたしね』

『あとは、観光客に、より青森らしさをアピールしてほしいですね!』

 

『いちごパフェ、お待たせしました』

出てきたのは…

ホイップクリームにいちごジャム、アイスクリームとコーンフレーク。

生のいちごじゃないの?これが青森流?

ならば、りんごパフェも、生のりんごが品切れじゃなくてりんごジャムが品切れ?

 

青森らしさ満載の究極のりんごパフェ、いつか食べたいです!

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