2012.9.18       「いきいき」に一役

「緑区いきいき支援センター」で眼科の勉強会を開催しました。「いきいき支援センター(地域包括支援センター)」は、ケアマネージャー(介護支援専門員)、社会福祉士、保健師などが中心となって、健康・福祉・福祉など様々な面から高齢者やその家族を支える機関の名古屋市での総称です。眼科勉強会は初の試みだそうで、介護者のケアプランを作成する上で眼科知識が少しでもお役に立てればと、お引き受けしました。ケアマネージャーさんを対象に、患者さんに説明するような形式で、時々質問にも答えながらお話。一度で終わらず、来月第2弾の予定となりました。開業とともに当院の患者さんも年を重ねられ(もちろん院長も)、要支援・要介護認定患者さんと接する機会も多くなり、眼科医としてもいきいき支援分野についての知識、支援の必要性を感じています。ちなみに「支援」とは力を貸して助けること(明鏡国語辞典)。

さて、「いきいき」とひらがなで書くと、シルバー世代のイメージ。しかし、「生き生き」ましてや「活き活き」と書くと、若い世代でも違和感はなし。「イキイキ」だったらうーんと若いイメージ。文字表現で印象が変わるし、固定された言葉にもなります。院長世代なら何を支援して欲しい?「ドキドキ」?「ワクワク」?女子(女の子)だった時に感じた気持ち?あの頃より、より広い意味で日々「ドキドキ」「ワクワク」ありの院長。実現のために支援して欲しい時(事)もあり。ドキドキ、ワクワクしすぎて動悸が起こらないよう、年齢相応に体も鍛えています。

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2012.9.12   見えないことは存在しないことではない

自動車免許更新の通知が来たので手続きに。IC暗証番号決めに悩み、最新の道路交通法改正に耳を傾け、5年ぶりだと新鮮そのもの(ゴールドカードのお陰)です。さて、普段は仕事用に、年齢(要は軽い老眼)を意識し両眼で1.0程度に弱めに矯正しています。もちろん、この視力では両眼0.7以上の条件には十分適用していますが、検査表が暗いのもあり万が一「何とか通してもらう」状況になることは避けたいもの。1.2の視力に調整して臨み、難なくクリア。昼間の運転は1.0で何ら問題はないものの、夜間運転では通常使用より一段階上げた1.2のコンタクトレンズやメガネに替えます。逆に条件視力下限の0.7に調整すると運転するには躊躇します。実際の運転では、静止しているものではなく動いているものを見るし、薄暗くなればコントラストが低下、スピードが早くなれば視野は狭くなり、年を取れば明るさや暗さへの慣れも遅くなり…などと、普段より視力低下する状況は多々あります。加えて、眼科の病気があったりすると…例えば、以前見えていた視野が欠けても、脳は過去の情報からそれを補い、物や人があっても存在しない見え方を作り出してしまいます。欠損を自覚するのはずいぶん進行してからです(個人差はありますが)。たとえ更新できても、個々の患者さんに、病気の欠点を補うべく、より注意を払って安全運転できるよう助言(場合によっては運転制限や中止の勧めも)するようにしています。病気のある患者さんに運転する際の注意点を気づかせるシュミレーション機を研究している眼科グループもあります。深刻な病気でなくても、単に近視や遠視、乱視の矯正をするだけで安心して免許更新できます。ご心配な方は、ご相談ください。

それにしても…免許証の写真。5年間身分証明書として使用するには、もう少しそれなりに写りたかった(撮って欲しい)…といつも思います。

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2012.9.4   ネットバーゲンに敗れし

家人が所用で航空券が必要になりました。「ネットだとすごく安く取れるらしい」たまたま航空券発売日が院長フリーの日だったこともあり、「任せて!」と自信満々(内心ドキドキ)に初請負い。いつも帰省時ネットで航空券を購入するスタッフの手ほどきを受け、発売数分前(念のため30分前)からパソコンの前にスタンバイ。時計に合わせてつないでも発売時間まで待つようにとの表示。と、急につながりが悪くなり…つながったと思ったら…何と最安値の航空券は残り2座席に。ドキドキドキドキ「よし、ゲット!」とクリック。乗客情報(間違えて自分の名前を入れてやり直し)、連絡先(携帯アドレスは思い出せずパス)等を「エンター」。終了のはずが「お客様の入力時間中に予約が満了しました。残席0」の表示。再び、次なる倍近くの値段で取り直し。パソコンの向こうの世界で一体何十人、何百人が虎視眈々と画面を見つめキーを押していたと思うと…わずか数分で撃沈、疲労困憊。しかも生じた差額は請負人の責任上(?)、自身の負担に。ネット競争、恐ろし。

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2012.8.28     公害に関心を持ってみる

公害病については医学生程度の知識しかなかった院長。今年4月開館の富山県立イタイイタイ病資料館に行ってきました。この資料館の目的は、幅広い年代の人々が「イタイイタイ病の恐ろしさ」を知り、「克服の歴史」を学ぶとともに、「環境と健康を大切にするライフスタイルの確立や地域づくり」に取り組むことを目指すとあります。大正時代にはじめて発症したとされる奇病は、30年余を経て初めて新聞報道されます。それから原因究明が始まり(それ以前は原因不明、もしくは業や因縁とされていた)、企業との訴訟裁判、賠償確立までが15年余(1972)、今年4月(2012)にやっと対策地域の土壌復元は完工します。それでもまだ、苦しんでおられる患者さんは存在します。この膨大な時間、労力、犠牲…幸いにも当事者でなかった者としては、事実を知り過ちを繰り返さないことが、苦しまれた当事者の方々の人生に応えることになると思いながら、観覧しました。直近の原発問題についても、負から学ぶ資料館ができないよう願うばかりです。

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2012.8.20    気になる泡作り

残暑厳しい毎日ですね。暑さを乗り切る気合を入れるため、今夏は泡の出る飲料に大いに依存している院長です。といっても、ビールやシャンパンは特別な日のもので、日常は無糖ノンアルコールのただの炭酸水です。にもかかわらず、炭酸の泡は、院長にとってはどんなシチュエーションにもマッチします。起床時に頑張るぞ!と一杯。夜お疲れさま!と一杯。起きている間に何杯飲むやら。炭酸の泡で身体への依存症にはなりませんが、かなり心は依存している日々。と、先日目に飛び込んできた実演販売。炭酸水を自宅で作れるソーダメーカー。用意するのは冷やした水道水(蛇口から出る名古屋の水、名水で可)だけ、しかも運用コストはお値打ちというのが売り。炭酸濃度もお好みに。スタイリッシュなソーダメーカーは(デパートの)キッチンカウンターにぴったり(我が家にぴったりかは?)。これだけ毎日飲むならお得かも?でも、水道水を冷やす手間は?一度に1リットル出来ても飲みきれる?微炭(酸)、弱炭(酸)、強炭(酸)と強度にうるさいような通なのか?次々と自問が。そして過去に実演販売で購入したパン作り機、パスタマシーンなどなどの行く末を思い出すと、即決購入に至らず帰ってきました。自家製の泡(炭酸)作り、ホント気になっていますが。

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2012.8.8     五輪疲れで病気?

連日、テレビや新聞はロンドン五輪の報道です。患者さんに、視力がいつもより出にくかったことを言うと「オリンピックを未明まで見ていたので寝不足かも」。眼圧がいつもより少し高いと言うと、同様な答えが。同じ傾向は、知人内科医も感じているようです(いつもより血圧が高いと言ったとき)。夜更かししてオリンピックを見て翌日の仕事も通常にこなす、という自信はなくなってきている院長(世代)としては、愛国心よりも明日に備えて早々と就寝。結果は翌朝知ればいいやと思うのですが、東京オリンピックに感動した世代(そして今はリタイア)としては、オリンピックは国を挙げて応援せねばという意気込みがあるようです。しかし、寝不足から有らぬ心配が出ることも。待合室には、病気の説明ポスターがありますが、疲れているときは、例えばドライアイにも、黄斑変性症にも自分の症状が該当するようで、「なんか、ドライアイもあるような」「私って~の病気もある?」という心配の声もちらほら。五輪疲れが、身体に出てくる世代でもあるようです。昼夜逆転、熱中症(室内でも)にもご注意を。

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2012.8.1  おかげさまで15年

8月1日は開院記念日。おかげさまで、当院も15周年を迎えることができました。女医の待遇は改善されつつありますが、その当時は、出産後フルで働くか辞めるかの1か0の選択。大学と縁のない土地で働くには開業しか選択がありませんでした。乳児、幼児を抱えてまだまだ医師としても若輩での開業医出発でしたが、息子③の出産後1週間(出産前は0日)の自身の休養のみで今日まで診療を続けてこられたことは、困難に対するちょっとした強みになっています。

医師は患者さんによって成長するといわれますが、まさにその通り。病気のみならず、その背景(人生経験)、15年の開業期間を通して、自身の頭の中には患者さんと情報網がびっしり築かれています。悼む人になられた患者さんも記憶の中に生きています。病気は個人差があり、名解答ばかりが出てくるわけではありません。少しでもの軽快に向け、悩みつつの診療もあります。時々のごほうびは、患者さんからの’ありがとう’とか、’先生に診てもらってよかった’の言葉。うちを選んで来院された患者さんとのご縁を大切に、そしてたくさんのうれしい言葉を診療の糧に、これからも地域の眼科医として歩んでいきたいと思います。何かあれば、「適切な診療と満面の笑顔が迎えてくれる」そんなクリニックをスタッフ一同こころがけています。これからもよろしくお願いします。

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2012.7.24    暑中お見舞い申し上げます

猛暑の毎日ですね。節電のため8月は午後は16時からとさせていただきます。

院内は出来るだけ涼しげに、爽やかに、スタッフ一同ハード面もソフト面も努力しております。

が、自宅は、息子たちの成長に伴い、蒸し暑さとむさ苦しさが上昇中。せめて、紅一点の院長が夏を演出せねば。今年は朝顔の緑のカーテン。風鈴、蚊やり豚、扇子、団扇。そして…浴衣!最後に着たのは、息子たちの保育園の夏祭りの時。子供たちも浴衣や陣平を着せたら喜んでいたなあと回想。緑のカーテン以上に夏の演出になると思い、浴衣を新調しました。着付けも何回もその場で練習し、なんとか人手を借りずに形になるように。その晩、次々と部活やら何やらで帰宅する家族を、浴衣姿でお出迎え。誰もが、ぎょっ!「どうしたの?」「夏らしく演出しようと思って」「はあ~」この後、花火(大会ではありません)に誘ったのに、付き合ってくれたのは末っ子だけでした。実は、郡上踊り「正調かわさき」で郡上踊り保存会発行の免状を持っている院長(郡上赴任時毎晩踊っていました)。せっかく浴衣も新調したことだし、今年こそ盆踊りも!

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2012.7.17    夏は結膜炎

前期の学校保健委員会(教師、父母、校医で構成)も終了。学校検診による受診のお勧め用紙には、プール入水の可否記入欄もあり、受診率向上の助けになっているようです。

さて、夏になると多い結膜炎には、いわゆる「流行り目」とか「プール熱」と呼ばれるアデノウイルスによるものが代表的です。これらは、症状所見とアデノウイルス検査で判明します。また、それ以外に、意外と多いのが、「とびひ」。全身に出れば、まずは皮膚科受診されますが、目の周りもしくは結膜炎だけの場合は眼科に来院されます。目の周りや鼻の下、顔に赤い水膨れやかさぶたのようなものも同時に見られることが多いです。とびひは、主に黄色ブドウ球菌の感染で、私たちの皮膚や鼻の穴(子供はよく、ほじった手であちこち掻きますから注意)に常在しています。その他、夏風邪による細菌性結膜炎も乳幼児には多いです。結膜炎でプール中止指示を出し、すごくがっかりする小さな患者さん。治癒してOKを出すと「やったー!」とニコニコ。たとえ水遊びでも中止は子供たちにとって一大事。その反応がとても可愛らしいのでこちらもニコニコ。黄緑のめやにが出るようなら、水遊びをする前に(しなくても!)受診してくださいね。

 

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2012.7.10  スマホ依存に注意

「目がしょぼしょぼする、疲れる」という訴えで来院される患者さんが多くなっています。大方は、パソコン機器のやりすぎ(と思われる)ドライアイや眼精疲労ですが、パソコン業務が主な職種の人ばかりではなく、年齢層が広がってきたのを感じる近年です。もはや、パソコンは仕事だけに使用するものではなくなっているし、加えてスマートフォン(スマホ)普及により、誰でもどこでもの時代になってきました。院長自身も、昨年末にスマホに換えてから、電話とメールだけから卒業し、生活必需品に近い存在に。豊富なアプリとSNS(交流サイト)を利用すれば、スマホ操作だけで時間が過ぎていきそうです。そのため、最近では、スマホ依存という新語も。便利ですが、誤れば時間の浪費をさせ健康に支障をきたすのは、他の依存症と同じ。眼だけでなく、精神や対人関係にも支障をきたします。眼科症状の緩和には、ドライアイや眼精疲労のお薬、眼鏡の提案などはありますが、パソコンやスマホとの関係を見直し、改善することも必要です。「じかに話す、聴く、する」という一昔前なら当たり前のことが、人にとっては大切なことです。診療も同じ。診察室では、ネットや噂での一般論ではなく、眼の前の患者さんに特化したお話をします。不安なことがあれば、ご相談くださいね。雑談でアプリのお勧めも歓迎です。

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