2026.3.24 目がショボショボ・痛い!
冬季オリンピックも終わり眼科医として思うこと。
『あれっ?!最近(近年)雪目(ゆきめ)の患者さん来ないな~』
雪目とは、雪眼炎(せつがんえん)とも電気性眼炎とも呼ばれ、単的に言えば目に生じたやけどです。
雪眼は、目が雪に反射した紫外線に当たり過ぎると、黒目(角膜)や白目(結膜)に炎症が起きます。
雪は、白いため太陽からの紫外線を強く反射する特性があり、スキーやスノーボードを楽しんだ人が翌日『目が痛くて…』『目がショボショボして…』と来院されることが以前は多かったのです。
雪眼が周知されるようになってきたのか、はたまたスキーやスノーボードをする人が(こうクリニックの周りでは)減少しているのか…
そういえば20年くらい前にインターハイ目指していたY姉弟はどうしてるかな。
今回、院長は自分が雪眼になった貴重な体験をしました。
南極は当然紫外線が強いので、顔中に日焼け止めを塗り、フェイスマスク、帽子、耳当て。
眼鏡でほぼ過ごした院長は、目隠し帽の開いた部分にゴーグルを装着。
このいでたちで、野外活動をしていました。
その夜はちょっとお洒落をする夕食の日、私の素顔をスタッフ(外国人です)に見せたいと朝からコンタクトレンズを装用。
野外活動に出かけました。
眼鏡なしの素顔の写真を撮ってもらうためにゴーグルも外し、チーズ!
真っ白な雪、氷河、ペンギンなどコントラストの素晴らしいこと。
つい見とれて、ゴーグルをつけずにそのまま活動していました。
その晩、目がショボショボする、ゴロゴロ、痛い症状が出始めました。
これが雪眼の症状なのね…実体験。
本来は、眼科医が細隙灯顕微鏡で確認診断するのですが…
船医さんはいたけれど、眼科はよくわからないだろうし…
自己診断治療開始、持参の点眼薬にて約1日で改善しました。
雪眼は、一般には雪のある場所にいたことが原因ですが、他にも原因があります。
強い太陽の照り返しは、アスファルトや海岸の砂浜でも起こります。
夏に部活を一日中していたとか、海水浴に行った後も同様の症状を起こします。
特に野球部・サッカー部の子たちは、一日中屋外で活動しているため、充血やショボショボで来院されます。
もはや、スポーツ用ゴーグルをしたほうが良い時代だと思います。
吉本新喜劇では池乃めだかさんの皆既日食(めだかさんは小さいので、前面に大きな人が立つと見えなくなる)が有名(ファンしか知らない?)です。
実際の皆既日食で太陽を直接見るときも強い紫外線を浴びないため、ゴーグルをして観察しましょう。
また、溶接現場でもよく起こります。
産業医(院長も一応産業医です)がいれば、職場安全管理にてゴーグル装用での作業を徹底させていると思います。
『ゴーグルつけて溶接しましたか?』の問いに『つい、面倒で…』と答える患者さん。
眼はとても痛そうです。
溶接の光の中の紫外線は、角結膜炎(黒目・白目)も起こしますし、皮膚炎も起こします。
また、可視光は網膜障害(目の奥)を起こすこともあります。
意外に、この職業の患者さんは、注意喚起してもあっけらかんとしていることが多いです。
ホントに怖いんですから~
スマホで撮った写真は、素人が撮ってもコントラストがはっきりしていてとてもきれいでした。
でも、この旅行中、スマホをいつも携帯していたのは日本人だけだったような。
雪眼にならない程度に、思い出は自分の目に・心に。
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