2020.7.21 カップル禁制?

某ショッピングモールで、女性下着専門店を見つけふらふらと。

誰もが知っているブランドです。

いつもは、決まったお店で買うので、同ブランドとはいえ、初めての入店。

 

ブラジャーの場合は、採寸・試着がいるので、通りすがりの今回はショーツでも…とコーナーへ。

と、2メートル近くまで行って…

『ひゃあ!』(声には出しませんが)

20代とおぼしきカップルが、並んでいるショーツをパラパラと…

そして、選んだ何枚かを、一緒に見比べています。

 

『回れ右!』踵を返したものの、こんなこと?で見るのをあきらめるのも…と思う院長。

店員さんを見つけ『あの~、ショーツ見たいんですけど、カップルの男性が気になって近づけないんです…』

店員さん、該当コーナーを見つけ、『そうですね。ところで、お客様、サイズはおいくつで、どんなものをお探しですか?』

院長『サイズは〇で、素材は○○、色は○○で○○なのを探しています』

店員さんが注意してくれるのかと思いきや、カップルに声はかけずに、数枚のショーツを手に戻ってきました。

『お客様、このようなのはいかがでしょう?』

そうじゃないんだけどな~

しばらくして、カップルがいなくなったので、走り寄り、ハンガーにかかっているショーツをパラパラ見定め、1枚購入。

 

カップルで下着売り場って今や普通?

女性下着売り場(ランジェリーショップといわれるお店)は、女性の聖域と思うのは私だけ?

あまりにびっくりしたので、後日、知人(20~50代)に尋ねてみると…

『嫌!男性がいたら、速攻帰る』大多数。

『別に気にしません。そういうカップルは自分たちしか見えてないんですよ』斬新な回答は20代前半。

そうか~二人だけの世界ね~

だとすると、隣のオバサン(院長です)が、どんなのを選ぼうと関係ないものね~

あ~自意識過剰だわ。

とはいうものの、やはり男性の存在があると気になる人が多いのではないでしょうか?

『下着は見えない(見せない)こその自分のためのおしゃれ』だと思う女性は多いはず。

スーパーの牛乳とは違うわ~

実際、この年になるまで、ランジェリー売り場で男性と遭遇したことはありませんでした。

 

家人は絶対近寄らないエリアだし、息子たちに尋ねたところ『絶対行かない』。

答えを聞いて安心した母(院長)。

 

女性は、母として妻として男性の下着を買うことは多いと思いますが、大きな違和感はありません。

おそらく、男性下着を買うときは、母性本能主体で買うからだと思います。

ですので、父子家庭で父が娘の下着を買うとき、介護で夫が妻の下着を買うときは『あり』だと思います。

その場合は店員さんに事情を話し、選んでもらうほうが早いと思いますが。

 

彼に選んでもらいたければ、もしくは一緒に選びたければ、今の時代、ネットで楽しんだらいいのに…

彼女は同伴入店を誘わない、彼は同伴を断る。

 

オープンな時代とは言うものの、ランジェリーショップは、いまだに男性が長居をする場所ではないと思います(少なくとも日本では)。

職業柄、ジェンダーフリーの世界でやってきた院長でも、オープンになれないことはあります。

オバサン(院長)だって、恥じらいます。

 

『当店は、デリケートな商品を扱う空間です。皆様に気持ちよくお買い物していただくために、男性同伴でのご入店はご遠慮いただきますようお願いいたします。

また、男性おひとりのお客様は、入店時、スタッフがご用件を承りアドバイスさせていただきます。

ご理解の程よろしくお願いいたします。なお、通販でも当店の商品をお求めになれます。以下URL』

こんな貼り紙あれば、オバサン安心です。

カテゴリー:公センセの日常の出来事

2020.7.14 薬飲んでいいの?

時々、患者さんや薬局から尋ねられます。

『緑内障でも、このお薬飲んで大丈夫ですか?』

 

『緑内障』は、眼圧により目の神経が圧迫され、視神経の束が薄くなったり細くなったりして、視野の狭窄や欠損が起こる病気です。

多治見市で実施された調査では、40歳以上の17人に1人が『緑内障』に罹患している結果となりました(2012)。

年数が経ち、ますます高齢化しているので、罹患者数はさらに増加しています。

『緑内障』は早期発見が大切で、しかも、強度近視や家族歴ありなどではリスクが高まるため、40歳以上では、眼科の検診をお勧めしています。

 

さて、他科の薬には、かなり多岐にわたり『緑内障禁忌(使用してはいけない)』の注意書きを見ます。

精神科系の薬

抗てんかん薬

抗パーキンソン薬

循環器系の薬

排尿障害治療の薬

風邪薬、咳止め、かゆみ止め、酔い止めなど市販の薬にも表記されています。

『緑内障』と診断もしくは疑いと聞くと、心配になって当然です。

 

緑内障禁忌とされている薬は、散瞳(黒目が大きくなる)を引き起こします。

散瞳により『隅角・ぐうかく』がより狭まり、眼圧の急上昇が起こるタイプは『緑内障発作』を起こします。

眼圧が高い状態が続くと、視神経が一気に弱り、急激な緑内障の進行となります。

内服薬だけでなく、注意が必要な点眼薬もあります。

 

どのタイプの『緑内障』で禁忌なのか?

鍵は、『隅角』が広いか狭いか。

目の中の水(房水・ぼうすい)は、毛様体という目の中間部で作られ、虹彩(茶目)の前面の端っこから排出されます。

前面の端っこのところは、角度がついており(『隅角』)、この角度が広いか狭いかでタイプ分けされます。

広ければ『開放隅角』

狭ければ『閉塞隅角』もしくは『狭隅角』

無治療の『閉塞隅角』『狭隅角』だと、緑内障禁忌の薬は使用出来ません。

 

眼科では、通常の診療でも、必ず『前房・ぜんぼう』(房水がたまっているお部屋)の深さを見ます。

狭そうであれば、隅角のチェックもします。

閉塞隅角や狭隅角の場合は、緑内障発作予防にレーザーをしたり、中高年以降では白内障手術をします。

そうすれば、緑内障禁忌の薬からも解放されます。

 

ひとくくりに『緑内障』といっても、大きく『開放隅角緑内障』と『閉塞隅角緑内障』に分かれます。

さらに、『開放隅角緑内障』には、日本人に一番多い『正常眼圧緑内障』が含まれます。

『緑内障』診断において『隅角検査』は非常に大切で、診断・治療開始において、必ず実施しています。

眼科にかかって、緑内障禁忌の薬についての説明を受けてなければ、恐らく大丈夫だと思います(個々に対応してください)。

元々視力の良い、遠視の高齢女性は、狭隅角・閉塞隅角のことがよくあります(眼科に縁がないので見つかりにくい)。

 

『前立腺肥大で、この薬飲んでもいいかね~?』

『いいですよ』

『うつ病で出されたこの薬、大丈夫ですか?』

『大丈夫ですよ』

一人、一人患者さんを診て答えます。

心配なことは、何でもお尋ねください。

 

半年前に緑内障(正常眼圧緑内障)診断し、点眼治療中の40代男性Aさん。

すごく体が大きくて、がっちりした体格です。

診療終了後『一つ、質問していいですか?』

『はい、どうぞ』

『緑内障ですが、これ飲んでもいいですか?』

見せられたのは、市販の酔い止め薬。

『全然問題ないですよ』と、開放隅角であることを再度説明。

『よかった~。これで、安心して長距離バス乗れます。小さい時から、これないとダメなんで…』

Aさんがくまのプーさんのように可愛らしく見えました。

カテゴリー:眼に関すること

2020.7.7 そろそろサングラス

梅雨前線が活発化していますが、梅雨が明ければ夏本番。

 

『サングラスかけたほうがいいですか?』

よく聞かれます。

『かけた方がいいですよ』

 

運転時に適したサングラスとしては、通常の(レンズに着色)サングラスと、偏光(レンズに反射光をカットする膜やコーティングあり)レンズがあります。

日本産業企画(JIS)では、視感透過率(=可視光線透過率)8%以下の色の濃いサングラスでの運転禁止、薄暮や夜間は75%未満のレンズ使用での運転禁止を定めています。

 

車のフロントガラスは、今や、UVカットガラスが標準とはいえ、まぶしくなると、目を細めてしまいます。

この目の細目具合が、ストレスの程度と相関するという報告もあります。

まぶしい→目を細め光量調節→目が疲れる→ストレス。

偏光レンズは、車内や対向車、路面などからくる様々な反射光をカットするので、視認性が高まりお勧めです。

ただし、カーナビや携帯電話の画面を見るときは、見えにくいこともあります(偏光膜の軸の重なり)。

 

目の病気でまぶしさ(羞明)を訴えられる方には、サングラスではなく遮光眼鏡を処方します。

目の病気・程度によって、まぶしさの軽減度や見やすくなる色が違うので、何色かを試し処方します。

黄色・黄緑・赤・赤茶系がよく選ばれます。

一般のサングラスも色が豊富になり、以前より、目の病気がある人が特別な色の眼鏡をはめているといった偏見がなくなったのは、良いことだと思います。

 

メガネ店でチェックすべきポイントは、『可視光線透過率(=視感透過率)』と『紫外線透過率』

通常のサングラスか、偏光レンズか。

運転だけでなく、スポーツ時にも活躍するサングラス。

スポーツ種別によっても、特性があります。

尋ねた時に、きちんと説明してくれるお店を選びましょう。

 

昨年購入した偏光サングラスは、主にゴルフ用。

かけて見ると、芝がやや赤っぽく落ち着いたように見えます。

目の保護はしてくれますが、スコアの保護はしてくれません…

『グリーンの芝目をしっかり見てから打たないと!パットも1打!サングラスより技術とセンス!』迷キャディー(息子)の厳しい一言。

 

また、サングラスよりはまぶしさに対しての効果は少ないですが、『調光レンズ』もあります。

調光レンズは屋内では無色、屋外に出ると紫外線の量に応じて色が変わります。

屋内外を一つの眼鏡で過ごすには便利です。

ただし、着色(紫外線増加)より退色(紫外線減少)にかかる時間が長いことは注意すべきポイントです。

 

中年になって(←院長です)自覚したのは、加齢に伴い、視認性が低下するということ。

運転時は、濃いレンズでまぶしさを軽減できても、視力低下も起こすので注意が必要です。

スポーツなどは、まぶしさ軽減重視でいいと思います(ゴルフボールがどこへ飛んでいくかは、誰かが見てくれているし)。

 

今年は控えめな夏になりそうですが、太陽光は容赦なし。

目もいたわりましょう。

 

※こちらもぜひ、ご覧ください

2018.7.3 サングラスどう?

 

 

カテゴリー:公センセの家族・恩師・友人など 眼に関すること

2020.6.30 同じことを考える

今季、大学はオンライン授業がメインなので、『大学合格しました!下宿生活します。帰省したらまた来院します』宣言した新1年生の患者さんたちは、前言撤回。

まだ自宅暮らしで、自宅からの聴講がほとんど。

息子たちは、3月半ばに下宿に戻って以来、帰省していません。

 

気にかける母(院長)。

『体調変わりない?』

『ご飯食べてる?』

『何かいるものある?』(いらない物を送っても迷惑がられます)

大体この3パターン。

 

『ない』

『うん』

『ない、あれば言う』

大体こんな返事。

 

なのに、また同じメッセージを送ります。

何か欲しいものを連絡してくると、いそいそと配送手続きや荷造りをしてしまいます。

『荷物届きました。ありがとう』(時にはスタンプだけのことも)にガッツポーズ。

親バカです。

 

夏休み、待ち遠しいな。

いつもバタバタと家事をしている院長ですが、息子たちのお世話も少しだけ待ち遠しいな。

今年の夏休みは短くなるのは承知ですが、帰省はするだろうと期待していた母。

『夏休み、いつ帰ってくる?』

『今年は、夏休み短いし、休み明けに試験もあるから、多分帰省しない』と次男。

ガ~ン。

 

嫌がられるのを承知で電話(今どきの息子たちは、親子の会話も電話よりLINE)をすると、意外にもすぐ出ました。

久々に次男と会話らしい会話。

この自粛生活をものともせず、家事能力は上がり、外出控えで出費も減り、オンライン飲み会を楽しみ、一人暮らしが確立されているようです。

試しに、ビデオ通話にすると…

口の周りに髭をはやした次男が…

『え~!?どうしたの?』

『学校休みだし、マスクだから、一度伸ばしてみようと思って』

『は~』

初めての息子の髭に戸惑う母。

『やってみたいんじゃないの』と家人。

『伸ばしたことある?』

『僕はないけど』

『知らないうちになんか男っぽくなっていくよね~』と、少々淋しい母。

 

そんな時には、三男にも電話を。

『もしも~し』

こちらも、自粛生活ながら、下宿生活を満喫しているよう。

『最近の顔見せて~』

『ええよ~』

写し出されたのは、口の周りに髭をはやした三男。

『え~!?どうしたの?』

『学校休みだし、マスクだから、一度伸ばしてみようと思って』

『は~』

どちらかというと可愛い系(親バカ)の顔だったのに~

 

『考えることは兄弟同じなんだな』と長男。

『俺も伸ばしているから』

『えっ!髭伸ばしていたの?』

長男は、伸ばしているというよりちょろちょろの無精髭。

兄弟で一番、髭が薄くて伸びないのが悩みなのだとか。

 

ダンディなイケメンには程遠い髭息子たちですが、ステイホームだからこそ、トライ出来る男性ならではの楽しみかな。

カテゴリー:公センセの家族・恩師・友人など

2020.6.23 ケーキの列に並びながら

デパ地下好きな院長。

名古屋(都会)に住むようになって、デパ地下は、わくさせてくれるお出かけ場所の一つです。

コロナ自粛が緩み、久々にデパートへ。

 

今日はケーキの気分。

最近は、食べたいケーキの種類は絞られていて、その中でお店をセレクト。

A店のBケーキをゲットすべく向かいます。

なんと、長蛇の列。

これだけA店のケーキを待ちわびていたということ?

ふだん、長い行列に加わらない院長ですが、久々の外出ゆえ、どうしても買って帰りたい気持ちが強く、並ぶことに。

遠目でショーケースを見ると、次々にSOLD OUT(売り切れ)の札が。

自分の欲しいのはBのみ2切れ(この日は家人の分も)。

Bだけは売り切れないで~

 

さて、行列中に、暇なので『どうしたらもう少し混雑緩和できるか?』

よそのお店なのに、どうでもいいことを考えます。

 

並んでいる人を見ると、ひとりだけのお客さんが圧倒的に少ない。

カップルだったり、家族だったり。

注文一口に対し複数人。

これで、行列が膨れ上がります。

もちろん、各自選ぶ楽しみを尊重すると、食べる人全員が選びたい気持ちもわかります。

そして、選ぶ(迷う)時間が長いお客さんと付き合う?店員さん。

年配の女性が娘夫婦に『好きなの選びなさい』と言いつつ、お婿さんが選んだ2種を『それ食べたことあるから他のにしたら』とダメ出し。

さんざん迷って選んだケーキに『洋酒が入っていますがよろしいですか?』と店員さんに聞かれ『どうしよう?もう一度選び直そうか~』というカップル。

などなど。

聞き耳を立て観察していると、それぞれ長くなる理由があるようです。

 

では、お店としては???

このお店の特徴は、ホールケーキをその場で切り分けてくれることです。

ふつうは、等分してあるカットケーキが、ショーケースに陳列してあります。

大きなホールケーキが幾種類も鎮座している様子は、美しくゴージャスです。

店員さんの、10分の1にきれいにカットできる技にはいつも感心してしまいます。

これを先にカットして陳列したら、効率は良いと思いますが…

店頭でフレッシュなケーキを切るというプレミア感が、効率より重視されているのでしょう。

 

『洋酒』問題?についても、毎回、店員さんがするより、予めショーケースにわかりやすく明記してはどうか?と一客としては思ったりもします。

しかし、口頭で繰り返すことで、確認の徹底かもしれません。

一客としては、この確認で、選んだ後に変更する人がそこそこいるのは気になります。

 

店員さんは、ほぼ3人体制(注文・カット・会計)ですが、時に2人の時もあり、その場合は捗りが悪くなります。

人員は最低3人は常に必要だわ~

 

そんなことを考えていると、やっと自分の番に。

店員さんの多忙さも観察していた院長。

『ケーキBを2個ください』

『保冷材は1時間半ですがよろしいですか?』(これも毎度)

『はい』

素早くカードで支払い。

 

並んで買った達成感もプレミアのうち?

そう思う人も多いから、長蛇の列も良しなのかな(店・客双方)?

院長は今回限り。

次回からは、もう少し空いている時に買おうっと。

 

 

長蛇の列でも、観察したり、考えたりしていると、意外に退屈しませんでした。

自院の診療にも生かすことはありそうです。

 

美味しくケーキを食べるために筋トレしている院長。

かなりボリュームのあるAのケーキですが、時には許されるご褒美ケーキです。

ご馳走様。

カテゴリー:公センセの日常の出来事

2020.6.16 学校健診始まる

学校保健安全法では、例年6月30日までに健康診断を実施することになっています。

しかし、今年は特別。

新型コロナ特例で、年度内の実施でよいことになりました。

院長が担当する小中学校は、6~7月に実施することに。

 

さて、今年初の健診。

習慣になっている検温をして、平熱(院長は大体35.5~36度)であることを確認。

(診療日には、スタッフ全員検温・記録をしています)

マスクをして学校へ向かいます。

保健室では、さらに、フェイスシールドを。

ビニール手袋をはめ、一人健診するごとに、アルコール消毒です。

 

レイアウトも例年と違います。

まず、健診する位置(机と椅子)が、廊下寄りになりました。

医師の前に健診を受ける生徒の立ち位置をマーク。

2メートル程離れた位置に、足形のマークがあり、次の生徒はそこに立ちます。

そこから2メートルほど離れると、保健室の入り口になり、3番目の生徒はそこで待つことになります。

健診が終わると一方通行で、もう一つの出口から出ます。

低学年でもわかりやすいよう工夫されていました(行動経済学のナッジ効果です)。

 

1年生は眼位(目の向き)も確認するので、目の高さが同じになるように頭をまっすぐにする必要があります。

首をまっすぐにしたまま気を付けの姿勢で立たない(立てない?)生徒も多いので、頭を固定してもらうよう助手をお願いしました。

 

かくして、今までにないほど、健診の順調なこと!

列をはみ出すこともなく、団子状になることもなく、ソーシャルディスタンスを遵守。

全員がマスク着用(鼻が出ている生徒もいましたが)。

 

院長は、変哲もない医療用の不織布マスクです。

今回の健診で、800人近い生徒のマスクのバリエーションも発見。

木綿、ガーゼの素材に、刺繍やアップリケなどのお手製(と思われる)のマスク。

市販の洗える黒やピンクのマスク。

不織布ですが、子供向けにキャラクター柄。

普通の白い不織布のマスク。

昔だったら(院長子育て時代)、手作り当然の流れで、母親(院長)も四苦八苦して作らざるを得なかったかも!?

今は、作る・買う・色柄自由と、マスクであれば何でもOKと寛容になりました。

10年近く前、初夏のランニングに、サングラスと顔下半分が隠れる黒いカバー(市販品)をして走っていたら、下校中の生徒(院長校医担当校の!)に『タリバン』と言われたことをふと思い出しました。

あの頃は、黒マスクなんて考えられませんでした。

今は、何色でも驚かず。

 

手洗いやマスクの徹底。

学校では『手洗い指導』も実施されたそうです。

これは学校生活だけでなく、今後の日常生活にも、感染を予防する衛生概念を定するためには、とても良いことだと思います。

 

担当する生徒たちの元気な声に、学校再開、健診開始をうれしく思います。

 

■こちらもご覧ください

「お茶はあちら…」

「宿題と肥満者率」

→「ステイホームで見すぎちゃう

カテゴリー:公センセの日常の出来事 眼に関すること

2020.6.9  思い出タピオカ

久しぶりにタピオカを食べました。

外出の自粛の昨今、院長の行動範囲はほぼ徒歩圏内。

その中で、楽しいこと、面白いことを探しています。

ある日、某コンビニに『タピオカプリン』の幟が。

タピオカとプリン。

どういう組み合わせ?気になるわ~

『どんな感じだと思う?』散歩の道すがら家人に尋ねると

『さあ?買ってみれば』はなから想像する気なし。

一人で、味は?構成は?と想像すること数日。

変わった新製品は、ハズレもあるし…

またまた迷うこと数日。

スタッフに同様に尋ねると、真剣に想像してくれます。

さすが女子!?

そして空腹のある日、とうとうゲット。

家に持ち帰り、飲んでみました。

想像よりずっと美味しい。

早速、スタッフに報告。

この程度のお楽しみの院長です。

 

 

院長世代のタピオカは、ココナッツミルクに浮かんだ小さな粒のタピオカ。

一度、自家製なら思う存分食べられると、乾燥タピオカとココナツミルクを用意したところ、相当量の出来上がり。

もう少し食べたいくらいが丁度いい。

すっかり飽きてしまいました。

 

 

さて近年のタピオカブーム(もう今年は下降かも?)。

気になるものの、若者の飲み物のイメージがあり、オバサン世代の院長としてはハードル高しでした。

『でも気になる~』

学会で上京する際、次男を誘うと『了解』。

タピオカとは言わず『何か欲しいもの見に行かない?』

ネットで調べたお店に行くと、長蛇の若者の列。

現役若者(息子)と並んでいるから心強いわ~。

バリエーションやオプションが色々あったものの、結局王道のタピオカミルクティーを。

息子はタピオカほうじ茶。

大粒の弾力あるタピオカと濃い甘めのミルクティーがベストマッチ。

並んだ甲斐ありの初タピオカは、『東京・人気の店・息子』のキーワードで忘れられない味となりました。

 

 

その後、一人でも臆することなく、タピオカを楽しんでいた院長。

 

 

昨年の北九州の講習会先でも、気になるタピオカ屋さんを見つけました。

東京や名古屋より価格も少し安く得した気分。

知る人がいない解放感と、昼休みを急いで会場に戻らなければ…と言う時間の節約?で、タピオカを手に持ち、歩き飲み。

陸橋を歩きながら『美味しい~』

向こうから年配のご婦人が歩いてきます。

すれ違った途端、『お行儀が悪いわね』

えっ!?私のこと!?

ゆでだこのように顔が赤くなるのがわかりました。

陸橋の手すりにもたれて、残りを一気に飲み干しました。

たった1回のことですが、図星過ぎて言い訳できません。

 

院長世代もそうですが、飲食物を歩きながら食べた飲んだりするものではないと教わっています。

今まで自分は、物を口にするときは、どこかに立ち止まるか座っていました。

オバサンとしては、若者がストローを刺した飲み物を持って、歩いたりショッピングしている姿に、今でも違和感を覚えます。

それなのに…

 

もう二度としないと誓いました。

『北九州・お行儀悪い・老婦人』、日本人の所作を再確認させてくれる戒めのキーワードです。

 

 

タピオカを飲むたびに思い出す2つの出来事です。

 

 

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2020.6.2 高齢ドライバーの運転行動

某医療雑誌に『高齢ドライバーと医療』の特集。

 

ふだん、眼科医として、高齢患者さんと接することが多いのですが、必ず『運転していますか?』と尋ねるようにしています。

裸眼視力が悪くても、矯正視力(メガネ視力)が出るなら、眼鏡の使用を勧めたり…

矯正視力も出なければ、原因を見つけ、手術で回復できそうな病気なら手術を勧め…

手術で回復できそうにない病気であれば、運転をしない方が良いと告げ…

視力は良くても、視野の狭い・見にくい部分がある患者さんには、気を付けるポイントをアドバイスし…

 

加えて、名古屋市の『もの忘れ検診』(65歳以上対象)も実施しています。

 

高齢者事故には特徴があるそうです。

 

『運転行動に必要な情報の意味を読み取り、判断決定する情報処理に時間がかかる』ので

『複雑な状況下で、迅速な行動が要求されるとき』に問題が生じます。

結果、交差点での事故・右折事故が多いことに。

 

また、加齢による目の能力低下は、身体的には一番影響する要因です。

『動体視力の低下』(例・急な変化を捉えられない)

『暗順応の低下』(例・トンネルに入ったときに目が慣れない)

『幻惑の増大』(例・対向車のヘッドライトにくらむ)

 

さらに、過去の経験に固執し、自分の技能の衰えを受け入れず、若い時のままだと信じて運転する人もいます。

 

しかし、こういうマイナス面をカバーするために…

『自分には運転適性上の欠陥がある』と自覚した(これが大事!)高齢ドライバーば、それを回避しようと『補償的運転行動』をとるそうです。

 

具体的には…

70歳以上の80%以上の運転時間帯は昼間(9時から17時)。

→昼間より低下する夜間視力、ヘッドライトの眩しさや、暗所の見落としでの事故を回避。

 

同90%以上の運転エリアは、居住市町村と隣接市町村のみ。

→近場の慣れた道路なら、危険個所も熟知しており、事故を回避。

 

1週間の走行距離は、40歳代以下の半分以下。

→走行距離が短ければ、事故に遭遇する機会を回避。

 

高齢の患者さんの運転状況を聞いても、確かに、多くの人が上記のような運転行動をしています。

 

自分の能力低下を素直に受け入れられる高齢者は、柔軟性が高く安全に自動車を運転できる可能性が高いそうです。

 

そして院長も気づくと、少しずつ『補償的運転行動』が始まっていました。

脳機能も身体機能も運転特性も特別衰えているわけではありません。

それでも20代の頃よりずっと慎重に、落ち着いて運転するようになりました。

良い意味で、自分の運転技能を客観的に見られているのだと思います。

若い時、どうしてあんなに高速道路を飛ばしたんだろう?

追い越し車線ばかり走っていたんだろう?

渋滞だからって、なんでイライラしたんだろう?などなど。

お陰で?ゴールドカードが続いています。

 

自主返納の患者さんも増えてきました。

名古屋市は、公共交通機関も整備されています。

地下鉄やバスを使ってこそ、行きやすい場所もたくさんあります(当院もバス停横です)。

運転を辞めて、新しい発見や感動が見つかるチャンスが増えるかも!?と思うのもいいですね。

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2020.5.26 ステイホームで見すぎちゃう

院長のスマホは、週の始めに、先週のスマホ総視聴時間を知らせてくれます(元々そういう設定?)。

ステイホームになってから、スマホだけでなく、タブレットやPCを見る時間の増えたこと、増えたこと。

 

さて、しばらくぶりに来院される子供の患者さん。

『家でゲームしかすることなかった』『外で遊ぶの禁止だったから』『課題より、ゲームの方に行ってしまう』『ステイホームだと見すぎちゃう』

『そうよね~家の中じゃ、ゲームくらいだもんね~。でも、前回より少し近視進んでいますね』と院長。

『やっぱりそうですか。学校休校を良いことに、一日中ゲームでした』とお母さん。

 

生まれたての赤ちゃんは、ほとんど見えません。

しかし、1歳で約0.2に、2歳で約0.4に視力が発達します。

3歳になるまでに急速に視力は発達し、3歳時健診前後では約1.0になります(月齢個人差有り)。

就学前には約1.0~1.2に発達します。

視力だけでなく、眼球運動やピント合わせも急速に発達していきます。

何気なくしている『見たいものにきちんとピントを合わせる(調節)』『見たい方向に目を動かす』『見続ける(固視)』『細かい字を追って読む(追視)』も、目の発達過程で獲得するもの。

更に『たくさんの刺激の中から自分の見たいものを選択して見る(音もそうですね)』『微妙な、物の立体感がわかる』などもそうです。

身体を動かすことで、目との協調運動も高まります。

例えば、屋外で鬼ごっこをしたら、遠くの広い範囲を確認したり、鬼との距離を確認したりと、視覚と身体全体を使います。

 

ところが、スマホ・タブレット・PCなどを操作している時は、ほとんど身体を動かしません。

画面との距離も、一般の読書距離(30センチ)より短く、20~25センチ(もっと短い距離の人も)に固定されています。

ピント合わせも常に同じ距離のままです。

眼球運動も、小さな画面の範囲のみ。

 

近視の人は、多くが遺伝的要素によります。

しかし、最近では、近視人口が世界的に急増化していて、環境の関りも大きいとされています。

姿勢が悪く、対象物との距離が30センチ未満だと、近視が進行することが報告されています。

小さいうちから近くの物だけを見る習慣になると、姿勢も悪くなり、何でも近づけて作業をするようになってしまいます。

また、長時間の近くを見続けることは、近視進行を早めることも報告されています。

最近では、太陽に含まれるバイオレット光が近視進行を抑えることがわかってきました。

1日2時間以上、屋外で遊ぶと、親が近視でも近視発症率が抑制されたという報告もあります。

散歩でも、公園でのんびり(その間、スマホなどは禁です)でも、バイオレット光は十分に浴びられます。

 

早く学校が始まって、外で思い切り遊べるといいね!

 

今年度の学校健診はコロナの影響で、例年よりも実施時期がずれます。

担当の眼科健診は、学校再開後、出来るだけ早い時期に行う予定でいますが、もし、それまでにご心配なことがあれば、ぜひご相談ください。

カテゴリー:クリニックに関すること 眼に関すること

2020.5.19 ひょっとこ顔に!?

ある晩、右眼が『すーすー』

角膜に傷でも付いたかな?

最近は、飛沫感染予防にコンタクトでなく眼鏡にしているけど…

角膜保護剤の点眼をしておこう(眼科医ならでは自己診断治療)。

翌日も『すーすー』が続きます。

まぁ、若い人より回復力は遅いから…

 

と、その日の夕食時、唇の内側右寄りを2回噛んでしまいました。

『加齢で口の中の肉がたるんできた?』

 

翌朝、相変わらず右目は『すーすー』

洗面所でうがいをしようと、水を含んだら唇の右側から漏れます。

食後のコーヒーも気を付けて飲まないと漏れてしまいます。

唇の裏を確認し、腫れが原因?

 

診療後、長年連れ添うスタッフから『先生、右目、腫れてません?』

マスク姿なのに、よく気が付くわね~。

ものもらいや結膜炎はありません。

細隙灯顕微鏡で写真を撮ってもらうと、角膜に横方向の細かい傷が。

 

仕事終了後、鏡の前で自分の顔をしっかり観察。

このところ、マスク姿を良いことに、目元だけの簡単メイクだったので、顔をじっくり観察することも少なくなっていました。

もしや…と思い『あ・い・う・え・お』と大きく鏡の前で声に出して言ってみます。

やはり…

顔の動きが明らかに左右違います。

右の口角が上がらないので、『う・お』は顕著に左右差が。

右目は腫れているのではなく。右眉毛が上がらない(下がっている)ので相対的に右瞼も下がり腫れぼったく見えます。

両眼をつむってみると、右眼はしっかり閉じず隙間が出来ます。

この隙間に一致しての角膜の傷でした。

いずれの症状も、顔面神経支配の顔面の筋肉が上手く動かないからです。

 

『大変!顔面神経麻痺になっちゃた!』

『どれ、どれ~』と家人。

顔面神経麻痺の患者さんを診断するときのルーティンを妻(私)にもして、『確かに、顔面神経麻痺だね~』

『耳痛くない?』発疹はなし。

『ヘルペスは出ていないみたいだね。もう一度、あいうえお、やってみて』

『あ・い・う・え・お』

『ホントに、ひょっとこ顔だね~』

同業者ならではの言葉に、納得。

『ひょっとこ』は火吹き竹で火を吹く顔が、顔面神経麻痺のようだと言われています。

 

声を聞きつけて、息子が。

『すごい!実物、初めて見たわ!もう一回やって。すげぇ、すげぇ。もう一回!』

『あ・い・う・え・お』

赤ちゃんを喜ばすように、何回もやってみせる愚母(私)。

『一生忘れんわ』と、息子。

 

顔面神経は脳から発し、側頭骨の中の顔面神経管を通り、顔面に分布しています。

多いのは顔面神経管の炎症(ヘルペス感染のほか、疲労・ストレスなど)による、『ベル麻痺』と言われるものです。

他に、骨折などの外傷・脳腫瘍や耳下腺腫瘍が原因となることもあります。

 

幸い頭蓋内は異常なし。

ヘルペスの所見もなく、ステロイドと神経賦活剤の内服となりました。

『日本酒飲みますか?』と受診先の先生。

繊細な味を舌先で味わう日本酒を嗜む場合、舌先も顔面神経支配なので、違いに気づくそうです。

『3か月で8割は治癒しますから』

常識的なことを言われても、『ということは、2割は治らない?このままだったら、どうしよう?』と、急に患者サイドでまだ起こりえないことを考えてしまします。

顔面神経麻痺でしっかり閉瞼できず、角膜障害のひどい患者さんを多く見てきました。

『どうしよう?』

 

しっかり服薬。

激しい運動を休んで、ゆっくりとした生活を。

鏡の前で『あ・い・う・え・お』リピート。

1週間単位で徐々に改善。

 

マスクのお陰で人には気付かれず、約1か月で完治。

完治したからこそですが、良い体験でした。

今も毎日『あ・い・う・え・お』確認の院長です。

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