2025.12.9 スーパーはいつも新鮮
産業医(スーパー)の仕事の日。
あまりに暑くて熱中症の恐れもあり、タクシーを拾った今夏。
この一度の例外を除き、いつものように今回も駅から徒歩15分を歩きます。
事務所に入ると、従業員Aさんが声をかけてきます。
『センセ~飲み物はお茶にして、先生に教えてもらったスクワットやってるけど2キロ減っただけでそれ以上痩せないんです~』
今回は健診結果を見ます。
全体的にやや肥満・肥満・かなり肥満が70%ほど。
当然、高血圧・高脂血症・糖尿病・高尿酸血症(痛風)の恐れあり、もしくは既に罹っている人多数。
精密受診の勧告をしたり、就労制限の有無を判定したり…
安全保健委員会で運動や食事の話をしたり…
Aさんは早速実行してくれ、訪問の際に会うと声をかけてきます。
『まず食事はどうですか?』
『朝は5枚切りパン1枚と野菜とフルーツ』
『6枚切りにして卵を2個加えましょう』
話を聞いていくと…
量は多くないようですが、たんぱく質が少なく炭水化物が多い。
『私、お地蔵様みたいなんです。みんながお菓子をお供えみたいにくれるから、もらってしまう』
しかも気の良い人なので、勧められると食べてしまうよう。
『もらうのはいいけれど、それを1個だけ食べてあとは娘さんたちに配りましょう』
通勤距離は1.5キロ。
もちろん車です。
『その時間をトレーニングと思って歩いてみたら?早歩きすれば20分で来れますよ。雨の日は車でいいので』
『そんなに早く!?私、犬の散歩くらいのスピードで歩きます』
『早歩きのほうがダイエット効果高いですよ』
とまたまたアドバイスをし、次回訪問までに頑張って!とエール。
産業医の仕事かどうか不明ですが、頼られることは嬉しいこと。
会社全体の労働災害ニュースも毎月目を通す院長。
今回『ニヤリホット』事例を募集いうスーパー全店の取り組み。
現場のちょっとした工夫でひやりとする前に防げた経験・労災防止の成功事例を募集中!
『ニヤリホット』…初耳院長。
『ニヤリホット』とは、元々介護医療の場で、『ニヤリ』と笑顔がこぼれる瞬間や『ホット』心が温まるエピソードのこと。
当院は『ヒヤリハット』に毎日気を付けていますが、見渡せば『ニヤリホット』も毎日あり。
むしろ『ニヤリホット』があるから毎日診療のモチベーションアップに繋がっています。
当院では毎日朝礼をしているので、『ヒヤリハット』も『ニヤリホット』(と気付かなかったけど)も共有しています。
『先日中学生の職場見学があったんです』と店長。
歓声が上がったもののひとつ…と見せてくれたのがオートパッカー。
肉や魚を自動でラップで包む器械です。
プラスチック皿を置くと自動できれいにラップをして出てきます。
形状に合わせて何でも包んでくれます…が、長皿は難しいようでこれは手巻きになります。
魚売り場で自動と手動巻きの見分け方を教えてもらいました。
自動は長方形皿の短いほうに向けて折りたたんであり、手動は長いほうに向けて折りたたみ。
サンマとかは手動が多い。
包む作業もコツがいるそうで、取得する手間を考えると圧倒的に機械優位。
機械にはできない規格は手動で。
スーパーで商品を裏返すのは良くないですが、自動巻きか手動巻きか近くのスーパーでも確認したくなる院長でした。
まだまだスーパーの裏側は知らない事だらけ。
院長にとっては新鮮な情報。
巡視しながら社会見学も兼ねています。
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