2023.6.6 やりなおしたい?

眼科医なのに?眼科医だから?目の神様にお参りするのが好きな院長。

偶然『やりなおし神社』を知りました(神様繋がり)。

名前からして気になります。

 

新大阪からJRで淀川を渡り、梅田から阪神でもう一度淀川を渡ります。

名古屋からの道中、やり直すなら…?いつ?何を?と、仮定法の妄想を膨らまそうとする院長。

そもそも、やり直したいか?

50年以上生きていると、仮定法の世界では生きていけません。

『たら、れば』然り。

結果として今の自分がある、良くても悪くても向き合うしかありません。

人間生きていると、強くなる(鈍感化?)と感じます。

 

さて、神社のある最寄り駅に到着。

やや下町の住宅街といった印象。

 

グーグルマップで神社を目的地に。

少し歩いて行くと、順路からずれています。

立ち位置から向きが分かりづらいのは院長だけ?

建物や交差点名などが記載されている地図があったらいいのに…と痛感するアナログ派。

 

少し先のスーパーの店先で、大阪のおばちゃん(といっても院長世代)が二人立ち話。

名古屋のおばちゃん(院長)、早速駆け寄り、目的地を尋ねます。

『ここ真っ直ぐ行ってな、信号渡らんと手前の道を右に行って~そしたら神社が見えてくるで~』

お礼を言って言われたように歩いて行くと目的地。

尋ねて正解!

グーグルより親切確実!

 

『やりなおし神社』は、正式には『姫嶋神社』と言います。

阿迦留姫命が新羅の王子の妻となるが、夫に耐えかね祖国に逃避行。

摂津の姫島で再出発し、女性たちに機織りや裁縫を教えたそうです。

そのため『決断と行動の神様』と信仰されてきました。

また、大阪大空襲により社殿などが焼失。

戦後の再起を図る人々と信仰も重なり『やりなおし神社』とも言われるようになったそう。

 

『たら、れば』ではなく、『一からやり直し』の現実派の神様でした。

 

かなりこじんまりした神社です。

参拝者は、3組(自分含む)。

 

授与所で、ホタテの貝殻、ペン、直径15センチ位の赤い布玉をもらい、説明を受けます。

 

1.ご本尊参拝

2.帆立絵馬(縁起の良い帆立の貝殻が絵馬)に目標や夢を書く。

(必ず期限も一緒に書くこと)

3.目標や夢を叶えるために断ち切らなければいけない事を赤玉(断ち玉)に念じる。

4.はじまりの碑の穴を通り抜けるまで、赤玉を投げる。

(碑に穴が抜けてあります。ボール投げの苦手な院長は5回目でやっと通過)

5.帆立絵馬を碑にかける。

(ホタテのツリーみたいになっています)

 

目標や夢に対して、期限を設定、目標達成のための断つべき事柄・邪心を挙げること。

自己実現のための手引き書のような手法。

斬新な願掛けです。

 

戦後の再起復興と比べれば、とても小さな自分の目標を書いて、教えられたように祈願。

他の絵馬にも、具体的な目標が多く書かれていました。

 

一組の中年カップルは、何をやり直し?

キャリーケースの若い女性は、何やら訳あり気。

 

いただいたお守りには『順風満帆』の文字が。

 

順風満帆の人を見て羨ましいと思った若い頃。

順風満帆に見えても、見えないところで苦労はある(あったはず)し、努力もしているはず。

人生後半戦になると、よくわかります。

 

駅に戻る途中、先ほどのおばちゃんたちはまだ立ち話中。

大阪弁が心地よい。

 

阪急電車の旅も良かったのですが、阪神電車の旅も面白そうです。

新大阪に戻ると、車体にパンダの特急くろしおが。

強行軍のJR旅も良かったな~

 

■目の神様シリーズはこちらからご覧ください

初めての御朱印

身代わりどじょう

目の霊山

余呉へGO,GO

鎌倉好き

医者も祈願する!?

■阪急電車シリーズはこちらからご覧ください

阪急電車

阪急電車 続き

 

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2023.4.25  八重山にとって…

先月陸上自衛隊が石垣島に駐屯地を開設、その後安全保障についての報道が目に留まるこの頃。

 

石垣島は、昨年島医療・へき地医療への好奇心で訪れた島のひとつ(もう一つは与那国島)です。

石垣島にある八重山病院は、八重山諸島の中核を担う病院。

 

これから就職活動をする医師(老若男女問わず)ではないので、何で?と思われるも、院長(私)熱意により見学許可。

事務方のYさん(THE沖縄姓)に丁寧に案内していただけました。

 

宿泊したホテルの創業記念誌があり、それを暇に任せて読んだのですが、八重山の医療・八重山病院についても書かれており、病院見学前に予備知識が付きました。

 

抜粋すると

2011年に内科医9名中8人退職を受けて地域で『八重山の医療を守る郡民の会』が発足。

八重山病院から移動退職医師たちに感謝状を贈り、新赴任医師たちに歓迎行事を行った。

県や議会に老朽化した八重山病院の新築やドクターヘリの導入などを要請。

島の3高校対象に、医療・介護人材啓発事業(医療職を自前(自島)で育成)。

 

八重山病院は2018年に新築移転。

旧石垣空港跡地に建設。

とてもきれいな病院です。

各専門科がありますが(眼科は休診中)、総合診療医(いわゆる島医者)の育成に力を入れています。

地域医療の研修病院として、全国から研修医が来ていました。

分娩は、島内でここだけなので、大忙し。

未熟児のためのNICUもあります。

小児科も大忙し。

外科・脳外科も大忙し。

特に一人科長では24時間オンコールです。

時間外窓口に救急?患者も多く待っていて驚きました。

 

移住者が多い島ゆえ、都会と同様のニーズが求められるようになっているとのこと。

限りある医療資源(島という特性)を患者側からも考えないと、医療が疲弊してしまいます。

 

海が好きな医師が多いそうですが、島で働くモチベーションとしてはありだと思います。

ON/OFFは大事。

 

潜水病のための高気圧酸素治療室は、島ならでは。

精神科は、こころ科と称され、病棟の入院患者さんも少ないそう。

地域で見守ることが根ざしているのか…?

 

最後にヘリポートへ案内されます。

石垣島も離島ですが、周囲のもっと小さな島々からの急患を受けたり、薬品など物資の空輸にもヘリコプターは必須です。

海上保安庁と自衛隊のお陰で島の医療が成り立っている。

島人にとって、(医療においては)身近な自衛隊のようです。

与那国島も石垣島も周囲の離島も行き来は、空路か海路しかないのですから。

 

色々な人がいて色々な仕事があって…まだまだ知らないことばかり。

かりゆし姿でビールを飲みながら、もの思う院長でした。

生ビールの泡にラテアートみたいに『ハイビスカス』の絵が。

他の2種も描いてもらいたくて追加2杯。

『沖縄来たらORIONでしょ』(の文字)

『シーサー』(の絵)

明らかに飲みすぎた夜でした。

 

『自衛隊』は与那国や石垣の医療をめぐる小さな旅を思い出させます。

与那国島ではレンガ色の駐屯地を横目に海沿いを自転車で走りました。

 

LOVE&PIECEを願います。

 

*5月2日公センセの部屋はお休みです。

 

 

カテゴリー: 健康 公センセの日常の出来事

2022.12.20 リアルDr.コトー  その3

翌朝、前日の雨風は止み(と言っても時々降ってくるのが島の気候らしく、何回か降ります)、島内を電動自転車で周ることにしました。  →前回の記事はこちら

与那国島は一周27キロとはいえ起伏が激しいとのこと。

島に沿って道があるので、走っていきます。

サトウキビ畑を横に、ひびの入ったアスファルトを進んでいきます。

晴れると一気に日差しが強い!

日焼け止め塗っておいてよかった。

石垣島の子供には瞼裂斑(瞼裂班)が多いという論文がありましたが、納得。 → 「目が黄色い」

加えて、白内障も進行しやすいだろうな~

展望台に行っても、与那国馬の放牧場を通っても人はいません。

念のため、グーグルマップに次の目的地を入れることにしました。

 

Dr.コトーの診療所を目指します。

ひどい急斜面を降りることになり、途中自転車は置いて進みます。

テレビで見たDr.コトーの志木那島診療所。

一昔前の診療所(昭和~)って感じです。

既にリアル診療所に行き、リアルDr.コトーに会った後もあり、感動はそれほどでも。

でも、自身が離島医療を勉強するきっかけとなったので、見ておかねば。

 

自転車を置いた場所までの上りの急勾配、更に自転車を押しての急勾配に泣きそうになります。

徒歩用にマップを設定していたようで、狭い獣道みたいな経路にはまり込んでしまったのです。

人影は全くない。

役場か診療所にヘルプ!?は避けなければ(いい迷惑)。

過酷な筋トレを課された…のだと言い聞かせ、歯を食いしばり脱出。

 

日本国最西端之碑。

ついに日本の最西端に。

2019年に丸木舟で男女5人が台湾から45時間かけて与那国島にたどり着いた記録が。

それだけ近いということ。

事実、以前は台湾との行き来が盛んな島だったそうです。

 

クルマエビの養殖場・製糖工場を通れば、ここの産業医は?

小・中学校を通れば、学校医も診療所医師が兼務だけど、眼科医は?歯科医は?と、思うこと色々。

 

約半日で1周出来ました。

起伏の多さと急斜面獣道迷い込みにより、体力消耗激しい院長。

ほぼ誰にも会わない道路。

ただの観光というより、ダイビング・釣りの客が多いようです。

 

もし眼科の診療のお手伝いができる日が来たら…

不安もありますが、自身の経験があれば役に立つのでは…とも。

目下、自身のフィールドは『眼科はせ川こうクリニック』。

20年以上にわたる患者さんの眼の健康を最後まで守ることが、一番の使命だと思っています。

離島よりは恵まれた立場ですが、地域医療の信念は変わらない。

総合内科ではないですが、総合眼科(造語)として何でも受け入れる姿勢は貫きたいと思います。

 

与那国空港はとても小さな空港です。

Dr.コトーのポスターが貼ってあります。

島には映画館がないのですが、町の体育館で上映会が開催されたとのこと。

映画館もなくてもいいけれど、あると嬉しい施設のひとつ。

商店も島に数件あるのみで、商品は非常に限られています。

厳しい現実はこんな所にも。

 

なぜか空港の待合室は賑やかというか騒々しい。

中学生たちがおしゃべりしたり、ふざけあったり。

行き先は石垣島。

『何かあるんですか?』気になるオバサン(院長)質問。

『バスケの試合に行くんです』

飛行機に乗って、バスケの試合に!?

離島の飛行機は、こちらの地下鉄と言う感じでしょうか?

島で生まれず(産科施設がない)、生後少し経ってから島に戻ってきた子たち。

高校がないので、15歳になれば島を出ることになる子たち。

 

今回、いつもと違う学びや、考えることが大容量。

離島医療の重みを感じた与那国島の医療体験でした。

 

**********************************************

 

県立八重山病院(石垣島)は別の機会に。

今年も一年ありがとうございました。

 

こちらもご覧ください

 

 

 

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2022.12.13 リアルDr.コトー   その2

与那国島へは、プロペラ機で入島します。  →前回の記事はこちら

蒸しっとした暑さと、ひどい強風と雨(突然降って突然止む)。

南の島~のイメージは到着後、すぐ打消し。

 

島は周囲約27キロ。

人口は1700人弱(ちなみに当院がある名古屋市緑区は約25万人)。

与那国診療所は、島に3つある集落の最も中心の集落にあります。

町立ですが、地域医療振興協会(JADECOM)の管理となっています。

所長(といっても医師一人)こそ、リアルDr.コトーのS先生です。

S先生は、JADECOMの理事ですが、先月で医師不在になり、急遽那覇から与那国に移住し、診療されています。

無医島にするわけにはいきません。

沖縄県には離島が多くあり、JADECOM、県立病院からの派遣、その他経路で医師が診療に従事しています。

みんなリアルDr.コトーです。

 

この日は、割と一般的な病気ばかりだったので、救急搬送をしないといけないケースはありませんでした。

電子カルテが導入されており、CTも設置。

地元の患者さんはそれほど多くないのですが、観光客の増加に伴い多忙になる時も。

一応何でも見ないといけないので、総合診療の現場でもあります。

そのため、初期研修医の地域医療実習機関にもなっており、1年目の医師が1か月研修に来ていました。

いい年をしたオバサン医師(院長)が突然何しに?と、当初、不審そうな目。

そうですよね~(ちゃんと、自分の経歴を説明)。

 

島の医療体制で限界と思ったら、すぐ石垣島や本島(沖縄)に紹介するのが、離島医療の約束。

一人で抱え込まないのは、何処の医療でも同じ。

ヘリや飛行機・船で島外の医療機関に受診して、軽症なら何より。

手遅れにならないように見極めることは、島医療で大事なことです。

Dr.コトーは一人で大手術もしてしまいますが、それはドラマならでは。

 

眼科・皮膚科・耳鼻科・整形外科・産婦人科は月に一回2~3時間外部からの医師による診療があります。

数時間の診療なのは、医師が日帰りのため。

 

カバーが掛かった眼科の機械は、割と新しい。

外来開設に合わせて導入したとのこと。

しかし、最低限のものしかなく、特に眼科は精密光学機器の発展が著しいので、初期の診療にとどまらざるを得ない歯がゆさを感じました。

緑内障のフォローは難しい…

 

先日、鉄粉が入った患者さんが来院。

取れず、石垣島の眼科へ紹介したとのこと。

『どうすれば?』と聞かれ、『眼科医なら顕微鏡下で鉄粉を削り取ります(お手の物)』と答えるも、眼科医でも顕微鏡がない場合は無力だ…と気付く院長でした。

 

産婦人科も月に1回。

妊婦は予定日1か月前になると、島から出て、石垣島や本島・里帰り出産の準備をします。

それ以前に破水でもすれば、ヘリで搬送です。

 

島に暮らす人は、島医療の限界を知っているから、島外に行くことにはそれほどハードルが高くないようです。

石垣島へは、飛行機で25分、フェリーで4時間ですが、生活用品や診療など結構日常的に出かけることが多いようです。

 

民宿の食堂で3人で夕飯を。

ひどく疲れていた院長。

お疲れさま!の一杯が欲しいところ。

S先生は飲まない(飲めない)のだとか。

常にオンコール。

携帯の119が鳴ったら出勤です。

離島では、飲めない体質の方がいいようです。

土日は休みですが、島外からは出られません。

かといって、島内で何をするかというと…?

好きな趣味やすることがあればいいのでしょうが。

院長も若い頃、岐阜の地方の病院に赴任、仕事後は手持ち無沙汰になった記憶が。

結局、地元のオジサンオバサン(と当時は思っていましたが、50~70代)の文化人サークルと称する飲み会に入れてもらいました(一応紹介承認制)。

代診の派遣でまとまった休暇がとれるような制度はあるそう。

医師も人間、解放される時間は必要。

 

島医療の熱い話を聞きながら、医師の生き方あれこれ、自分の来た道あれこれ交錯。

布団に入ってもなかなか寝付けませんでした。

 

*次回に続きます*

カテゴリー: 健康 公センセの想い 公センセの日常の出来事

2022.12.6 リアルDr.コトー  その1

地図を眺めるのが大好きな院長です。

行った所は、回想を。

行ったことがない所、行ってみたい所は想像・妄想を。

 

北は稚内・利尻島・礼文島まで(学生時代)。

南は石垣島まで(家族旅行)。

石垣島は、子供たちが小さい頃だったのでマリンスポーツ三昧。

そして、西表島を筆頭に周囲の離島観光。

ドタバタの珍道中だったけれど、過ぎてしまえば懐かしい思い出(親だけ)。

 

さて、石垣島・西表島を南下すると、日本の最西端の島『与那国島』。

どんなとこだろう?

以前から気になってはいたものの、行くにはハードル高し。

名古屋から1791キロ。

石垣島から117キロ。

日本最西端の岬の先は、111キロ先の台湾。

 

与那国島は『Dr.コトー診療所』のモデルにもなっている島です。

吉岡秀隆さん演じる主人公『Dr.コトー』と島の人の医療をめぐるヒューマンドラマ。

自身の吉岡さんのイメージは、『北の国から』の純、『男はつらいよ』の光男。

どちらも、ほぼリアルタイムで見たので、院長の年代が分かるというもの。

『Dr.コトー診療所』は、現実にはない虚構(医療ドラマはほぼそうです)で職業柄興味もなく、つい最近再放送で見たくらいでした。

 

院長は、旅先・学会先で、つい病院や医院の看板や建物に目が行ってしまいます。

ここでどんな先生がどんな診療をしているのだろう?

地方に行けば尚更で、時には宿の人に質問してしまいます(変人の客かも?)

 

Dr.コトー診療所のロケ地やモデルの診療所が今もある与那国島。

リアルな診療所が実在するはず。

実際、町立の与那国診療所があります。

そこではどんな医療がされているの?

架空の島『志木那島』でなくて、与那国島のリアルDr.コトーに会いたい。

離島医療を知りたい、勉強したい!

動き出した知的好奇心は止められず…

手紙をしたため、電話をし…と、我ながら驚くほどの積極的なアプローチにて、見学出来ることに。

 

実は、院長は過去に一度だけ離島医療に従事したことがあります。

まだ、大学病院にいた頃。

当時、鹿児島のある離島に月に一度、ローテーションで外勤がありました。

土曜の朝に名古屋空港(小牧です)を発ち、鹿児島で別の飛行機に乗り換え、島へ。

土曜の午後と日曜の午前診療を終えて帰路に。

1か月に1度の外来に、多くの患者さんが来院されたこと。

急を急ぐ病気や、経過を見ないといけない患者さんは、奄美大島や鹿児島に送るしかなかったこと。

他科の医師と話して、色々な生き方・働き方があるのだと知ったこと。

大学病院しか知らない若造(院長)は、結構な刺激を受けました。

 

*続きは次回に*

カテゴリー: 健康 公センセの日常の出来事 眼に関すること

2022.11.1  鉄道応援!ワイン応援!

目洗いの湯の帰り。 →前回の記事はこちら

今回は、もう一つの目玉『ワインバレー列車』に乗ります。

長野電鉄の企画列車『特急ゆけむり~のんびり号』は湯田中駅から長野駅までを約1時間半かけて走ります。

ワインとお弁当を食べながら車窓を楽しむ列車です。

 

最近は各地で企画列車が走っていますが、院長も、念願の初乗車となります。

長野電鉄は、以前にも乗車歴がありますが、なかなかユニークな鉄道・駅です。

今回乗る『特急ゆけむり』、見たことある車両です。

小田急ロマンスカーを譲り受けたものだそう、なるほど。

中央の列車車両が地方鉄道で使われているのを見るのも楽しい。

 

コンパートメントには、お弁当が用意されています。

そしてグラスは一人2個。

地元ワイナリー各社のワインの紹介付きです。

 

この列車は、カウンターにグラスを持っていけば、好きなワインを好きなだけ飲めるというシステムです。

飲めない・飲まない人用には、巨峰ジュースもあります。

列車が走り出すと、乗客はワインカウンターへ。

 

院長もワイン好きなので、まずは軽めの白を。

お弁当のふたを開けると、信州鶏のハムから始まってお品書きがずらり。

駅前の閉まっていた食堂?みたいな所で作っているようですが、デパ地下に置いたらヒットすること間違いなし!のグレード。

別の白をもう一杯。

おいしい食事にさらにワインが進みます。

院長は、毎晩『お疲れ様1杯』というルールで飲んでいます。

本日はルール解禁なり。

 

ワイン(赤>白)はポリフェノールを多く含んでいます。

ポリフェノールの一種のアントシアニンは、青紫の天然色素で、植物を有害な紫外線から守る働きをしています。

強い抗酸化作用を持ち、目(白内障・加齢性黄斑変性症)や身体の老化防止に欠かせない栄養素と考えられています。

ポリフェノールは、体内で作ることが出来ません。

食事やサプリメントで摂取することが必要です(眼用サプリは眼科で取り扱いあります)。

特に、加齢とともに抗酸化物質の量も減っていくので、院長含めオバサン・オジサン世代は意識して摂らないと…

 

列車は見どころで速度を緩めます。

アナウンスに聞き入ります。

駅員さんが、お土産グッズを大きなかごに入れて回ってきます。

おやきやエリンギ握りずし・栗ようかんにビール、長電オリジナルグッズなど。

駅員お兄さんのアタックと長電(長野電鉄)応援魂もあり、1種類ずつ買い求めます。

 

しばらくすると小布施駅に。

ここは栗が有名です。

停車時間が長くとってあり、ホームに並んでいる栗やぶどう・梨などを買ってしまいます。

買ったものを持って乗り込むと、またまた駅員さんたちが『たくさん買っていただきありがとうございます!』

『長電だけでなく、地域振興にもなります』と言われれば、『買ってよかった、また買おう』と思うもの。

 

さっぱりした白から始まり、すっきり辛めの白。

軽くて柔らかい赤から、どっしりした赤。

ワイナリー・ワインによって、それぞれ個性があります。

美味しいごはんとご当地ワイン。

ルール解禁どころか、1週間分のワインを1時間半で。

 

かなりいい気分になって長野駅に降りた院長。

駅で、地元の野菜(卵やパン・豆などもあり)を買うことは忘れずに。

最後まで、長電応援。

 

その後1週間、禁酒したのは言うまでもありません。

もっとも、飲む気になれませんでしたが。

 

ポリフェノールは毎日少しずつ摂取がお勧めです(反省)。

 

詳しくはこちら

サプリメント

活性酸素と抗酸化物質

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 公センセの日常の出来事 眼に関すること

2022.10.25 目の日に目洗い

10月10日は目の日です。

日本眼科医会では、毎年、目の啓発運動に取り組んでいます(院内ポスター多数貼付)。

院長も目新しいものを見つけに出かけてきました。

 

今回は、長野県・渋温泉に。

開湯1350年の古い歴史のある温泉です。

9つの外湯をめぐります。

元々外湯は、地域の共同浴場です。

組ごとの浴場があり、使用住民で維持・管理をしています。

宿泊客は『一泊住民』として、9つの浴場を使用できる鍵を借りられます。

扉の上側は組員用の鍵穴、下側は一泊住民用の鍵穴です。

 

巡浴祈願の手ぬぐいを手に出発。

レトロな温泉街に、9つの外湯が点在しています。

石畳の続く温泉街。

浴衣と下駄で歩くと、オバサン(院長)も、ロケ先のモデルのような錯覚に(自己陶酔)。

 

まずは初湯から。

1番目なので初湯。

胃腸に良く効く湯。

4~5人は入れるお風呂には、黄土色のお湯が。

どの湯も源泉からそのままの引湯なので、お湯ごとに違いがあります。

温度が高いので水で薄めるようにと表示。

やや熱いものの浸かれる許容範囲内。

1番湯達成、手ぬぐいにスタンプを押します。

 

気をよくして、2番湯へ。

湿疹に効く湯。

浸かろうと、足を突っ込んでみると…

若かったら『ギャーッ!』と悲鳴を上げたほど(オバサンなので、そこは冷静に)。

激熱!

水を入れようが、ちっとも適温にならず、足先だけ浸かって退散。

1番湯は誰かが薄めた後だったのでしょう。

(各浴場には、湯が熱いので火傷に注意の表示が)

 

3番湯は、綿の湯。

切創や皮膚病に効果あり。

白い湯花が綿を想像させるそう。

 

4番湯は竹の湯。

慢性痛風に効果あり。

 

5番湯は松の湯。

神経痛や病気の回復効果あり。

 

観光客は、浴衣を脱いで、ドボン(熱くなければ)と浸かっているだけなので、すぐわかります。

マイ桶に石鹼・シャンプー・リンスを持って入って来る人は、地元の人です。

5番湯の扉を開けたとき、出てきた母娘。

『娘と一緒に薄めといたから、無茶苦茶いい湯になってるよ。今、最高の湯だよ!』

『ありがとうございま~す』ひとり最高のお風呂で極楽極楽、感謝感謝。

 

6番湯は目洗いの湯。

これぞ、今回の旅の目的・目玉です。

今まで、眼病平癒の寺社を訪ねた院長ですが、温泉は初めて!

名前の通り、昔は、このお湯で目を洗って眼病を治したとのこと。

眼病に効果あり。

今まで訪問した寺社もそうですが、昔は、感染症(細菌やウイルスによる病気)が多く、抗生物質などないので、『洗い流す』ことが唯一出来た治療?だったのでしょう。

上水道もなく井戸水(もしくは川水・池水)の時代、水も清潔ではなかったはずです。

より、微生物の少ない水やお湯が出る場所が、眼病平癒の御利益があるとされたのでしょう。

現代では、清潔な水道水でも、目は洗わないほうがいい(眼科医の常識です)と、眼科医は言います。

涙液層を洗い流してしまうので、目を洗いたいときは人工涙液を勧めます。

もちろん、何か異物や薬液などが入った時は、まず大量の水で洗い流しましょう。

 

7番湯は七操の湯。

外傷性の障害や病気の回復期に効果あり。

 

8番湯は神明滝の湯。

婦人病に効果あり、子宝の湯とも。

 

9番湯は大湯。

万病に効き、9湯めぐりの総仕上げです。

結願を込めて入浴することがポイント。

 

目の日に、目新しい『目洗いの湯』で、目のことを考える眼科医です。

 

 

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