2023.2.14 とっさの一言
早速、フロアーバレーボールの練習見学日を決めた院長です。(前回より続く)
いつも訪問する際には、相手の情報を予備知識として入れておきます。
フロアーバレーボールとは…
・コートの中に立てるプレイヤーは前衛3名と後衛3名の6名。
・前衛プレイヤーはアイマスク(アイシェード)を着用して目隠し。
・スタートのポジションがあり、ポジション番号が振られる。ポジションはローテーションにより試合中変わる。
・ローテーションは前衛と後衛それぞれ、ネットに向かって左方向へずれる。
(一番左は一番右にずれる)
・3打以内に相手のコートにボールを返す。
HPやYouTubeで一通り知識が付きました。
見学チーム(ドリーム・ラブ・ワールド)のYouTubeも見つけたので、視聴しておきます。
さて当日、指定された体育館へ。
10名以上のメンバー。
先日のAさん、Bさんを含めて全員自己紹介。
自身の病気を言う人も、残存視力や視野を言う人も。
院長が眼科医だからこその紹介かもしれませんが。
晴眼者のCさん(メンバー及びコーチ)や、ボランティアサークルの大学生も参加します。
練習が始まります。
後衛は、晴眼者及び軽度弱視者が担当。
前衛は、アイマスクをしているので誰でもOKですが、メンバーの数によっては、全盲・弱視者が担当になる事が多いです。
後衛プレーヤーが、サーブを打ちます。
すくい投げのサーブですが、これが結構速くて強いのでびっくり。
2打目(トス)は、後衛が受けることも、前衛が受けることも。
前衛は、視覚障害のハンディキャップが大きいので、後衛がボールの位置を時計方向で知らせたり、拍手をして(音で)知らせます。
ゴールボールと違い、鈴が入っていない(中学校までは鈴入り)ので、目隠しだと探すのに大変です。
3打目のアタック(これも下投げ)も、選手によっては結構速くて強い!(キャプテンのボールの勢いはすごい!)
当然ですが、素手なので痛そう。
前衛の3人が中央で並んで待機しますが、後衛の『オープン!』の指示で、左右の端に広がります(カーテンみたい)。
後衛は、ボールの動きを見て、前衛に的確に指示。
前衛は、後衛の指示(聴覚のみ)で素早く反応します。
この日は、隣の半面で高齢者の卓球クラブの練習が。
見学の院長でさえ、ピンポンの音が気になっていたのですが、尋ねるとやはり。
晴眼者以外、日常生活では白杖使用なのに、コートの中では白杖なし、声・音だけでプレイします。
雑音(卓球クラブの音)が多く、その日の練習はやりにくかったそう。
ミーティングで、メンバーの一人DさんがAさんの斜め後ろに。
『Dさん、どこだー?俺、視覚障害者だから見えないんだよな~。まだ、健常者だと思っているから(中途視覚障害)~』
『僕も視覚障害者です!』とDさん。
メンバー大笑い。
院長笑っていいものなのか…
終わり際、『来月県大会があるんですけど、チームドクターになってもらえませんか?』
えっ!?
『は、はい。わかりました』
とっさの一言。
サークルといえども、チームドクター拝命。
返事をしてから重責に気づきます。
まぁ、これも何かの縁、頑張ります!
それにしても、30年近く前にも同じシチュエーションが。
知人の知り合いと3回目の食事時、『チームドクター』の代わりに『結婚…』の下りを言われました。
とっさの一言は同じ。
(帰宅してから、とっさの一言の重みに気づいた次第…)
何の縁なのか、お陰様で現在まで一緒にいます。