2012.4.10        日本眼科学会総会

先週末は日本眼科学会総会へ。秋の学会についで2番目に大きい眼科の学会です。いつもながら、限られた時間に興味ある講演を聴くため会場内移動のみの2日間でした。さて、現在失明の主な原因は緑内障、糖尿病性網膜症です。当院も長い経過の患者さんの中には、治療には最善を尽くしていても、加齢や病気の進行で視力がひどく落ちてくる方もあります。今ある視機能(視力、視野)を最大限活用し、QOL(生活の質)を上げるのも眼科医の使命です。ロービジョンケアの講習は、このことを再確認させてくれました。緑内障、黄斑変性症、網膜色素変性症では、どのように見えているかをある程度疑似体験できるグッズもあります(当院にも用意しました)。夜の講習が終わり、ホテルまでの帰途、疑似体験グッズを用いて歩いてみました。ぶつからずに歩く、まっすぐ歩く、難しいです。東京の真ん中で(大都会だから出来たのですが)そのようなことをしていた院長でした。

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2012.3.27        インペアード・パフォーマンス

スギ花粉飛散予報は「非常に多い」連日です。当院も院内各所に空気清浄機を設置していますが、花粉症の院長はマスクをしていてもくしゃみが誘発されることが(申し訳ありません)。眼科では当然目のかゆみを訴えて来られるので、まずは抗アレルギーの点眼薬を処方します。作用や効果は個人差があるので、その後の様子を見て続行のこともあれば、変更や追加処方もあります。それでもかゆいときや、鼻症状も出てくるときは内服を処方します。ただし、これらは完全に治すわけでなく(花粉の時期が過ぎれば治ります)、症状を軽くするものです。抗ヒスタミン薬の内服には、飲むと集中力や判断力が低下するものがあります。これはインペアード(損なわれた)・パフォーマンスと言います。最近では眠くならない内服もありますが、効果が弱い場合も。眠くなっても1日1回夜のみの内服もあり、これは患者さんと相談して処方します。院長自身の今年は、昨年よりパフォーマンスは良好(外出欲あり)。そろそろ桜の季節。マスクなしでのお花見出来る日は来るのでしょうか?

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2012.2.21     モーニングアタック

今年はスギ飛散は少なめですが、ムズムズしたりかゆみを感じる患者さんは少しずつ増えています。起きがけにくしゃみを連発した息子に「モーニングアタックだわ。」と言ったら「朝から攻撃?」。もちろん、朝は子供を大声で起こす事から始まり、お弁当や朝ごはんの準備で戦闘モードの母(院長)ではありますが…

「モーニングアタック」とは、起きがけにくしゃみ、鼻水など花粉症の症状が悪化する朝の発作のこと。睡眠時の副交感神経優位から、目覚めの交感神経への移行がスムーズにいかないこと(自律神経の切り替え)が原因の一つ。床や布団に積っていた花粉が、起床時に舞い上がってしまい、吸いこんでしまうのがもう一つの原因です。対処法としては、ゆっくり目覚め起き上がる、室内の掃除、就寝前の内服など。詳しくはお尋ねください。

さて、息子解釈のモーニングアタック(母の朝から攻撃)。我が家だけではなく、全国的通年性では?対処法は、子供が自発的に起きること、母に「ありがとう」ということでは?

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2012.2.14   増加するドライアイ

今週(2月12日)中日新聞サンデー版はドライアイ特集。わかりやすく書かれており、ドライアイについて一通り学べます(当院にも掲示)。反響は大きく、ドライアイの治療中の人はもちろん、ドライアイかも?と来られる方も。読むだけで病気かも?と思ってしまうのはマスコミの絶大な効果(啓蒙効果もありますが)。自身も子供の頃、バレーボールを打って出た紫斑に白血病かもと悩んだことあり(ドラマの見過ぎ)。正しい診断治療は医師の元で。紙面にあったジクアホソルナトリウム点眼の他に、今年に入りレバミピド点眼もドライアイ治療薬として発売されました。最近はドライアイ用眼鏡もおしゃれなものが揃い、院長も使用したところ、乾きの軽減とともに見た目も割と好評でした。当院に見本もありますし、モデル(といっても院長ですが…)使用例もお見せすることができます。花粉用眼鏡も扱っていますので、こちらもお勧めです。

 

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2012.1.31     そろそろ花粉症の予防を

冷え込みの強い日が続き、インフルエンザも大流行。午後、子供さんの姿が格段に少ないのは、外出控えもあるのもかもしれません(眼科に風邪の人は来院されませんが)。いつも元気(そう)な院長は、体調下降気味となると食べることを優先、雑食系から肉食ガッツリ系に、にんにく、しょうが、トウガラシをプラス(胃腸の弱い人にはお勧めできません)。スタッフにもしっかりご飯を推奨。さて、そろそろスギ花粉症予防の時期。昨年、花粉症2年生にして痛い目に遭った院長は今週から抗アレルギー薬を使用し始めました。昨年よりは少ない予報ですが、予防するに越したことはありません。環境省の花粉情報サイトからどうぞ。まだ、インフルエンザ警報でそれどころじゃない!かもしれませんが。

 

 

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2012.1.24     ありのままで

健康、美に関する新聞広告が目につくようになったこの頃(年齢?)。「ぐんぐん良くなる、回復する」などというキーワードは魅力的。しかし、たとえば視力についての広告。「視力1.5を目指して頑張る」などと書いてあると、眼科医としては???視力とは眼科的に定義がありますが、簡単にいえば切れ目のある輪っかの方向がわかる力。でも、視力は頑張るものではなくて(他の医学的データも同様)、その時の状態を見るものであり、また眼科医は裸眼視力よりも矯正(レンズを加入しての)視力や屈折値(近視、遠視、乱視の程度)を重視。医学上のデータは、ありのままを出すことで、より適切な診療への指針となります。視力も視野も頑張らなくていいです。できれば、受診はすっぴんの方がいい位なのです(まずは顔色チェックから)。

 

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2012.1.10 小豆で沈静

毎年鏡開き(1月11日)に合わせて小豆を煮込む院長です。実際には、クリニックの診療日と豆を煮込む時間を考えると、おおよそ鏡開きの時期ということになり、今年当院は勝手に10日に。ぜんざいは、スタッフが楽しみにして食べてくれますし、息子たち曰く母(院長)の数少ない十八番のひとつということで、毎年自身も張り切って小豆を浸し始めます。ゆっくり、コトコトと小豆(1㎏)を煮込んでいると、小豆ばあさん(妖怪ではない)になってもいいと思うくらい。ゆったりと時間が流れ、やがて小豆の良い香りに包まれ幸せに。煮豆療法(鎮静?)小忙しい現代にこそお勧めです。

 

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来年も良い年になりますように        2011.12.28

2011年は国内外とも激動の一年でした。今年は悲しいこと、苦しいことが多かった一年の人もおられることでしょう。「不運でも、得るものは必ずある」(日本対がん協会常務理事関原氏の言葉、12月27日日経より)。今年もたくさんの患者さんとの出会いがあり、スタッフ一同、ご縁(好き好んで受診される方はありませんが…)は大事にしようと接してきたつもりです。自身の好きな言葉に、作家の朱川湊人さんの「未来は誰にとっても未知数、来る年は、いつも真っ白である」があります。よいお年をお迎えください。

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12月になりました。  2011.12.6

12月になり当院の花壇もハイライト、クリスマス仕様になりました。赤いリボンを付けた草木が、皆様にほんのり暖かい気持ちをお分けできたらと思います。今年は大きな天災(それから人災も?)があり、自身に与えられた命について改めて考える年となりました。今公開中の‘アントキノイノチ’ 映画評で見たいと思ったのですが、行く時間が取れず、原作を読みました。映画を見なくても、想像力だけで映像が浮かび(登場人物像は自身の中の勝手なイメージですが)、一気に読み終えました。年の終わりに、絆と命を考えるにはお勧めの作品です。

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コンタクト再び   2011.11.28

このひと月ほど、眼鏡からコンタクトレンズに替えて診療しています。いつものイメージと違うと感じる患者さんの中には‘先生、若返ったの?’とおっしゃる方も(真実なら嬉しい‥)。カナダ人の知人(男性)は‘より素敵だ’(と英語で。個人的な和訳ですが)とコメント(さすが英語圏の人は賛辞が上手)。さておき、きっかけは、新しく遠近両用のコンタクトレンズが発売され、院長自身がモニターするには適役年齢に該当したこと。これを端に、従来の遠近両用、単焦点も各種装用して試しています。眼科医の使用感は、若干製品に対する厳しさはありますが、専門医ならではの説得力もあるはず。とはいうものの、診療後コンタクトを外した後の開放感は、やはり何も付けないのがいちばん目に優しいことを再確認させてくれます。

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