2025.8.26 目が小さく見える
ある会合後の食事会でのこと。
外出時はコンタクトレンズ装用が多い院長ですが、その日は学会用眼鏡(遠方しっかり矯正)で。
久しぶりに他科の先生と集います。
『こう先生、何か変わった。ん~、目が小さくなった?!魚眼グラスみたい!』院長より一回り年上のフランクなA先生から。
若い女性なら『失礼な!セクハラですよ!』と一蹴するかもしれませんが、昭和生まれのセクハラもパワハラも(自覚はなかったけれど)経験済みのオバサン院長。
眼科でない人には、きちんと説明しないと。
グラスを片手に『目、小さくなっていませんよ。ほら(眼鏡外す)。実はですね…』と、ソフトに説明。
院長は強度近視ですが、近視が強くなればなるほど、眼鏡をかけると目が小さく見えます。
それが嫌で、コンタクトレンズの装用時間が長くなったり、眼鏡をかけたくない患者さんは今まで多く見てきました。
眼鏡で目が小さく見える原因は、近視レンズの構造によるものです。
近視レンズは凹(おう)レンズと呼ばれています。
凹の字の通り、レンズの中心が最も薄く周辺に向かうほど厚みが出る形状です。
縁図の中心に向かって引っ張られる収縮作用のプリズムの仕組みで、眼鏡レンズを通すと目が小さく見えます。
反対に、遠視レンズは凸(とつ)レンズで、字の通り中心が最も厚いです。
周辺に向かうほど薄い形状です。
拡大鏡のイメージです。
目が大きく見える眼鏡をはめている人(小さい子供が多い)は、遠視眼鏡です。
強度近視の凹レンズ眼鏡を装用する場合、見た目を気にするなら眼鏡選びの対策を。
近視度数が強くなるほど、目は小さく見えてしまいます。
また、メガネレンズ越しに見える目元全体が小さく見えたり、眼鏡枠の部分の顔の輪郭が内側に入って見えることも起こります。
少しでも目が小さく見えないためには…
1.レンズが小さいフレームを。
錯視の効果で、レンズが小さく、目と目の間が狭いフレームが効果的です。
2.レンズの横幅が狭いフレームを。
目元の輪郭が内側にへこんで見えるのを抑えます。
3.フレームが濃いものを。
錯視の効果で目の周りを囲むと、目を大きく見えることが出来ます。
黒やダークブラウンなど。
4.頂点距離を短くする。
目とレンズの距離が離れるほど目は小さく見えるので、その距離を小さくします。
あまり近いと、まつ毛の長い人は当たったりするので眼鏡屋さんと相談です。
眼科医の院長は、フレームは優しめの色合いですが、上記のことを踏まえて作成した眼鏡を装用しています。
極薄レンズを選ぶことは必須です。
一度、あるブランドの大きめフレームで度入りサングラスを作成したところ、重すぎて使う気になれなかったという苦い思い出も。
最近お化粧にも興味がある(今更?)院長は、お化粧方法を学ぶのにも余念がありません。
レッスンの先生に、目の小さく見えるのをカバーする方法を教えてもらいました。
目を大きく見せるアイメイク。
マスカラでまつ毛を強調(ビューラーの正しい使い方、マスカラの使用法)。
アイラインで目の輪郭を大きく見せる(囲み目メイク)。
日々鏡を前に練習中。
『…ということで、私の目は変わっていませんよ、ねっ⁈』
他科のA先生は『へ~、そうなんだ…』
そのあと、A先生専門の男性の排尿について男性の解剖学的構造の話を聞くことになるのでした。
『へ~、そうなんですね…』
食べながら飲みながらの話題…⁈(医者あるある)
お互い他科のことは知らないので勉強になります。