2020.6.16 学校健診始まる

学校保健安全法では、例年6月30日までに健康診断を実施することになっています。

しかし、今年は特別。

新型コロナ特例で、年度内の実施でよいことになりました。

院長が担当する小中学校は、6~7月に実施することに。

 

さて、今年初の健診。

習慣になっている検温をして、平熱(院長は大体35.5~36度)であることを確認。

(診療日には、スタッフ全員検温・記録をしています)

マスクをして学校へ向かいます。

保健室では、さらに、フェイスシールドを。

ビニール手袋をはめ、一人健診するごとに、アルコール消毒です。

 

レイアウトも例年と違います。

まず、健診する位置(机と椅子)が、廊下寄りになりました。

医師の前に健診を受ける生徒の立ち位置をマーク。

2メートル程離れた位置に、足形のマークがあり、次の生徒はそこに立ちます。

そこから2メートルほど離れると、保健室の入り口になり、3番目の生徒はそこで待つことになります。

健診が終わると一方通行で、もう一つの出口から出ます。

低学年でもわかりやすいよう工夫されていました(行動経済学のナッジ効果です)。

 

1年生は眼位(目の向き)も確認するので、目の高さが同じになるように頭をまっすぐにする必要があります。

首をまっすぐにしたまま気を付けの姿勢で立たない(立てない?)生徒も多いので、頭を固定してもらうよう助手をお願いしました。

 

かくして、今までにないほど、健診の順調なこと!

列をはみ出すこともなく、団子状になることもなく、ソーシャルディスタンスを遵守。

全員がマスク着用(鼻が出ている生徒もいましたが)。

 

院長は、変哲もない医療用の不織布マスクです。

今回の健診で、800人近い生徒のマスクのバリエーションも発見。

木綿、ガーゼの素材に、刺繍やアップリケなどのお手製(と思われる)のマスク。

市販の洗える黒やピンクのマスク。

不織布ですが、子供向けにキャラクター柄。

普通の白い不織布のマスク。

昔だったら(院長子育て時代)、手作り当然の流れで、母親(院長)も四苦八苦して作らざるを得なかったかも!?

今は、作る・買う・色柄自由と、マスクであれば何でもOKと寛容になりました。

10年近く前、初夏のランニングに、サングラスと顔下半分が隠れる黒いカバー(市販品)をして走っていたら、下校中の生徒(院長校医担当校の!)に『タリバン』と言われたことをふと思い出しました。

あの頃は、黒マスクなんて考えられませんでした。

今は、何色でも驚かず。

 

手洗いやマスクの徹底。

学校では『手洗い指導』も実施されたそうです。

これは学校生活だけでなく、今後の日常生活にも、感染を予防する衛生概念を定するためには、とても良いことだと思います。

 

担当する生徒たちの元気な声に、学校再開、健診開始をうれしく思います。

 

■こちらもご覧ください

「お茶はあちら…」

「宿題と肥満者率」

→「ステイホームで見すぎちゃう

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2017.12.5 ふわふわ言葉

学校医の仕事は、主に、学校健診、就学時健診、保健委員会です。

保健委員会では、学校保健年間計画、定期健康診断結果、保健室の利用状況、環境保健姿勢検査、児童保健員会の活動、体力運動能力調査など、様々な報告がなされます。

院長は、眼科学校医なので、眼科検診の考察と最近のトピックスを述べます。

また、日本医師会認定健康スポーツ医なので、体力運動能力調査結果をもとに考察を述べます。

クリニック近隣の三校の学校医を20年(一校は新設で10年)しているので、学校の先生よりも、児童の変遷がよく分かっているつもりです。

10年近く前まで、市平均より劣っていたボール投げは、毎年指摘することで、学校の運動に取り入れられたのか、市平均を上回る学年も増えてきました。

近年気になるのは、市平均を下回る50メートル走です。

 

さて、児童保健委員会の取り組みとして、取り上げられたのは『ふわふわ言葉』

積極的に使うことによって、気持ちの良い生活を送りましょう、と。

昇降口前のホールに『ふわふわ言葉の木』があると聞き、どんな言葉が?と見に行くと…

『ありがとう』

『大丈夫?』『大丈夫だよ』

『頑張ってるね』『頑張って!』

『ファイト!』

『すごいね~』

『上手だね』

『神ってる!!』

『かっこいいね』

『負けるな』

『優しいね』

『すごい!』『さすが!』

などなど。

花形のカードに、一言書いている子もいれば、エピソードを書いている子も。

一人一人、一生懸命考えたのでしょう。

小学生って可愛い。

こんな言葉を使っていたら、優しさいっぱいになるね~

もう十分大人の院長も、子供たちを見習わねば。

 

息子たちもお世話になっていた小学校。

『ふわふわ言葉』を一生懸命考えていた時代も終わり、反抗期へ。

『ふわふわ言葉』は、どこへ行ったの?というくらい、罵詈雑言の嵐を迎えます。

長男の嵐が激しかったせいか、下に行くにつれて和らぎましたが、いつ嵐は止むのか?と自問した日々。

 

最近、話の流れで

長男『俺、結構母さんのこと好きかも』

(こんなに尽くしているのにその程度?)

まぁ、いいわ。

保育園の頃『世界で一番好きな人は?』と聞くと、間髪入れず『母さん!』って言ったよね。

その言葉、ずっと母の大切な宝物です。

 

 

 

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