2019.9.17 うつすと治る?

『人にうつすと治るっていうじゃないですか』

風邪を引いた牧(林遣都)が春田(田中圭)に突然キスをした後のセリフです(おっさんずラブ第6話)。

OL民(おっさんずラブを愛する人)の一人(院長)としては胸キュン!の場面です。

ただし、医師(院長)の立場からは、ウイルスは『うつしても治らない』のが常識。

 

さて、眼科で一番感染力の強いのは、アデノウイルスによる結膜炎です。

 

結膜炎は、結膜の炎症全般を言いますが、原因としては、ウイルスのほか、細菌やアレルギーがあります。

ウイルスも色々種類がありますが、アデノウイルスは最強の感染力があり、『はやり目』とか『プール熱』と言われています。

1週間から10日の潜伏期(感染しても症状が出ない時期)を経て、充血やめやに、ゴロゴロなどが起こります。

炎症が強いと、耳の前や顎のリンパ節が腫れることもあります。

 

『はやり目』は、『流行性角結膜炎』が正式病名で、アデノウイルス8型・19型・37型・54型などによって起こります(同じウイルスでも型が色々あります)。

『プール熱』は、『咽頭結膜熱』が正式病名で、アデノウイルス3型・4型・7型などによって起こります。

夏風邪として、流行することがあり、子供たちの間でプールを介して流行することが多いことが『プール熱』と呼ばれる所以です。

のどの痛みや発熱など風邪様の症状を伴うことが多いです。

 

一定期間(1週間から10日)すれば、症状は落ち着いてきますが、他の結膜炎(細菌による)を防ぐために抗生物質の点眼と、炎症を抑えるステロイドの点眼を処方します。

必ず眼科医のOKが出るまで、点眼を続けてください。

感染力が強いアデノウイルスですので、学校伝染病に指定されています。

学生さんは医師の許可が出るまでは、登校禁止です。

成人の方は、職種や仕事内容によるので、勤務先に問い合わせてください(休んだ方が望ましいですが)。

 

子供ひとり発症すると、その兄弟姉妹、父母、祖父母などと一家全員感染することもよくあります。

4人家族だとして、子1→子2→母→父という順で感染した場合、再び父→子1になるかと聞かれますが、それはありません。

アデノウイルスのその型の抗体は出来ているので。

 

目を触った手で何かに触れない、手洗い励行、タオル別々、お風呂最後などなど患者さんには指導をします。

 

アデノウイルスの後遺症にも注意です。

 

炎症が強い場合は、アデノウイルスの結膜炎が治っても、黒目(角膜)の表面に白い濁りを残すことがあります。

視力低下にもつながるので、治癒後、2~3週間したら、もう一度診察を受けることをお勧めします。

 

ウイルスの病気で人に『うつすと治る』というのは間違い。

ウイルスによって治癒する時期は大体決まっています。

患者さんの免疫力によって多少変動はありますが。

 

遅まきながら、この夏、ネット配信で『おっさんずラブ』第1話を見たのが、OL民の始まり。

どっぷりハマってリピート・リピート…(現在進行中)です。

上映中の映画『おっさんずラブLOVE  or  DEAD』へもGO。

胸キュン!以外にも、性別を問わず人を好きになることとは?を問う、深く深く考えさせられるドラマ&映画です。

 

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2018.5.29 はやり目

国立感染研究所は、今月22日、5月7~13日の間で、流行性角結膜炎(はやり目)の患者数が1医療機関1.17人になったと発表しました。

過去10年間では最多となっています。

宮崎県3.83人、新潟県3.5人、神奈川県3.15人の順で多くなっています。

これは、定点当たりの患者報告数からの結果です。

つまり、いくつかの予め指定された医療機関からの報告ということです。

 

流行性角結膜炎は、アデノウイルスによる感染症です。

8~14日の潜伏期間(症状がでない)の後、急に結膜(白目)の充血や目やに、眼瞼(まぶた)の腫れ、流涙が起こります。

両眼同時に発症することが多いですが、数日して、片眼から両眼へ発症することもあります。

片眼発症の場合は、先に発症した目の方が、重症化することが多いです。

また、風邪様症状や、耳前のリンパ節の腫れを伴うこともあります。

 

眼科では、一番注意が必要な感染症です。

まず、眼科医が診察をして、はやり目が疑われるようなら、迅速キットを使います。

はやり目では、瞼結膜(瞼の裏)をこすります。

これは、痛いのですが、きちんと検査するための大事なポイントです。

10分してアデノウイルスが分離されると陽性です。

 

はやり目の場合、注意することは…

手は流水やせっけんでよく洗う。

目を触らない。

タオルは家族と共有しない。

コンタクトレンズは装用しない。

学校や保育園は、医師の許可が出るまで休む(可能ならば仕事も)。

 

ウイルスに特異的な点眼薬はありませんが、炎症を抑えるための点眼薬は処方します。

ウイルス以外の細菌感染の混合感染も抑えるように、抗菌剤も用います。

一般的には1週間後には、かなりよくなりますが、症状や程度により2週間近くかかる患者さんもあります。

ほとんどの患者さんは、眼の症状、所見(医師から見た状態)が良くなれば、治療終了となります。

しかし、稀に、角膜(黒目)に濁りを残すことがあります。

多数の濁りがある場合は、視力低下を起こします。

炎症を抑える点眼薬で、速やかに、減ったり消えていく場合がほとんどですが、中には、再発を繰り返す場合もあります。

10年以上前のはやり目の後遺症で、現在も治療中の患者さんも。

 

流行っているからと言って、全員がかかるわけではありませんが、おかしいと思ったら、迷わず眼科を受診してください。

一家総感染!なんてことに、ならないように。

 

 

 

カテゴリー:眼に関すること

2017.9.12 休日診療所

久々に休日診療所(休日急病センター)の出務でした。

 

多くは、昨日、今日に発症したという患者さん。

 

『急に白目が赤くなった』という結膜下出血。

『急に目やにが出だした』という結膜炎。

流行り目(流行性角結膜炎)を疑う場合は、即ウイルス検査もします。

『こすったら急に眼がブヨブヨになった』というアレルギー性結膜炎。

いずれも、眼科では軽症の部類に入りますが、当の本人からしたら、びっくり!

不安を和らげ、安心して帰っていただくよう、診察、説明、薬を出して診療終了です。

 

急に眼圧が上がった患者さんが来院されました。

この場合は、重症です。

検査・診察をして点滴の指示を出しました。

かなり時間のかかる点滴ですが、終了後には、眼圧も下がり、患者さんも楽になられました。

薬を処方して、翌日必ず近くの眼科にかかるようお話して帰っていただきました。

 

診療が昼休みに食い込んだので、今回は『おひとり様ランチ』に出かける予定を変更。

コンビニでお昼ご飯を調達することにしました。

滅多に行かないコンビニなので、商品を色々見てまわります。

 

『あれも食べたい、これも気になる』と、厳選しつつカゴに投入。

レジ待ちをしていると、目に付いたのは『おでん』

コンビニおでんも以前から気になっていました。

おでん(卵、大根、こんにゃく)も注文。

 

買ってきたコンビニご飯は、どれも美味しい。

中でも、おでんは、コンビニと思えないほど、優しい味が染みています。

大根は『うちのが勝った』と、勝手に自分の料理と比べながらも、『他のも食べてみたい』

 

帰宅後、家人にコンビニおでんの話をしたところ、

『だし巻きと、がんもも美味しいよ』

 

中年夫婦だけでの夕食が多くなった我が家。

『今度、違うコンビニのおでん色々買って、二人でおでん食べ比べパーティーしよっか』

たまには、ささやかな刺激とお楽しみも。

 

帰ってきた息子に、コンビニおでんの話をすると、

『コンビニの旨いよな~。でも、腹いっぱいになるには高いわ~。だから、母さん、そろそろおでん作ってよ』

家で食べれば、息子の懐は痛まず。

だからなんだろうけど、そのリクエスト、母としては嬉しい~

ずっとリクエストしてね~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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