2012.8.28     公害に関心を持ってみる

公害病については医学生程度の知識しかなかった院長。今年4月開館の富山県立イタイイタイ病資料館に行ってきました。この資料館の目的は、幅広い年代の人々が「イタイイタイ病の恐ろしさ」を知り、「克服の歴史」を学ぶとともに、「環境と健康を大切にするライフスタイルの確立や地域づくり」に取り組むことを目指すとあります。大正時代にはじめて発症したとされる奇病は、30年余を経て初めて新聞報道されます。それから原因究明が始まり(それ以前は原因不明、もしくは業や因縁とされていた)、企業との訴訟裁判、賠償確立までが15年余(1972)、今年4月(2012)にやっと対策地域の土壌復元は完工します。それでもまだ、苦しんでおられる患者さんは存在します。この膨大な時間、労力、犠牲…幸いにも当事者でなかった者としては、事実を知り過ちを繰り返さないことが、苦しまれた当事者の方々の人生に応えることになると思いながら、観覧しました。直近の原発問題についても、負から学ぶ資料館ができないよう願うばかりです。

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