2015.3.3 自閉症の僕が…

ある患者さんが5年ぶりに検診に来院されました。聞くところによると、お子さんが自閉症でこの5年間忙殺されていたとのこと。

そういえば、まだ小さい赤ちゃんを斜視ではないかと連れて来られたことがありましたが、その時はまだ小さすぎて経過を見るしかありませんでした。その後、斜視ではなく、視線を合わせないことが分かったそうです。

東田直樹さん著「自閉症の僕が跳びはねる理由」によると、相手が何を言っているか聞きとろうと真剣に耳をそばだてていると、何も見えなくなるのだそうです。

自閉症の患者さんは当院にもたまに来院されるのですが、一度は上手くコミュニケーションが取れず、眼科の器械を投げつけられてしまったことがありました。これも気持ちの折り合いがつかなかったり、衝動が抑えられなくなるからだそうです。

東田さんは著書の中で「自閉症とはきっと、文明の支配を受けずに、自然のまま生まれてきた人たちだと思う」と書いています。

私たちも当事者や当事者の家族以上の現実はわかりませんが、少しでも理解し寄り添えたらと勉強していくつもりです。

自閉症の患者さん、遠慮しないで受診してくださいね。

東田さんの「自閉症の僕が跳びはねる理由」「跳びはねる思考」は待合室の本棚にあります。

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