2012.3.27        インペアード・パフォーマンス

スギ花粉飛散予報は「非常に多い」連日です。当院も院内各所に空気清浄機を設置していますが、花粉症の院長はマスクをしていてもくしゃみが誘発されることが(申し訳ありません)。眼科では当然目のかゆみを訴えて来られるので、まずは抗アレルギーの点眼薬を処方します。作用や効果は個人差があるので、その後の様子を見て続行のこともあれば、変更や追加処方もあります。それでもかゆいときや、鼻症状も出てくるときは内服を処方します。ただし、これらは完全に治すわけでなく(花粉の時期が過ぎれば治ります)、症状を軽くするものです。抗ヒスタミン薬の内服には、飲むと集中力や判断力が低下するものがあります。これはインペアード(損なわれた)・パフォーマンスと言います。最近では眠くならない内服もありますが、効果が弱い場合も。眠くなっても1日1回夜のみの内服もあり、これは患者さんと相談して処方します。院長自身の今年は、昨年よりパフォーマンスは良好(外出欲あり)。そろそろ桜の季節。マスクなしでのお花見出来る日は来るのでしょうか?

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2012.3.6      目と心に潤い

優雅とは縁遠い院長ですが、時には芸術も。4日、愛知県医師会交響楽団(医師を中心に音楽愛好家有志で結成、オーディションあり)第30回定期演奏会を聴いてきました。友人医師も団員として出演。知人もちらほら。ステージ直近の席だったため、後方楽器担当の友人の演奏中の様子は見られませんでしたが、本物の生の音楽の迫力は堪能することができました。演奏についての詳細な感想は、素人で上手く表現できないのが残念ですが、ひとつひとつの楽器からの音が大きな塊の調和された音色となり、身体に勢いよく浸透してくる感じでした。聴いているうちに様々な自身の思いが浮き上がり、心も目も潤んでしまいました。学生時代は流行歌ばかりでしたが、年を経るごとにクラシックの良さ、奥深さを感じるのはクラシック(古典)といわれる所以なのでしょうか。来年度からは、もっと気軽に足を運ぼうと帰路につきました。さて、感動の涙。涙は基礎分泌性(ふだん無意識に出ている涙)と反射性(感情とか痛みなどで出る涙)があります。ドライアイに必要なのは基礎分泌性。しかし、感動の涙は、心の潤いには一役買ってくれますので、大人になっても泣く(泣ける)機会はあってもいいと思います。

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2012.2.21     モーニングアタック

今年はスギ飛散は少なめですが、ムズムズしたりかゆみを感じる患者さんは少しずつ増えています。起きがけにくしゃみを連発した息子に「モーニングアタックだわ。」と言ったら「朝から攻撃?」。もちろん、朝は子供を大声で起こす事から始まり、お弁当や朝ごはんの準備で戦闘モードの母(院長)ではありますが…

「モーニングアタック」とは、起きがけにくしゃみ、鼻水など花粉症の症状が悪化する朝の発作のこと。睡眠時の副交感神経優位から、目覚めの交感神経への移行がスムーズにいかないこと(自律神経の切り替え)が原因の一つ。床や布団に積っていた花粉が、起床時に舞い上がってしまい、吸いこんでしまうのがもう一つの原因です。対処法としては、ゆっくり目覚め起き上がる、室内の掃除、就寝前の内服など。詳しくはお尋ねください。

さて、息子解釈のモーニングアタック(母の朝から攻撃)。我が家だけではなく、全国的通年性では?対処法は、子供が自発的に起きること、母に「ありがとう」ということでは?

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2012.2.14   増加するドライアイ

今週(2月12日)中日新聞サンデー版はドライアイ特集。わかりやすく書かれており、ドライアイについて一通り学べます(当院にも掲示)。反響は大きく、ドライアイの治療中の人はもちろん、ドライアイかも?と来られる方も。読むだけで病気かも?と思ってしまうのはマスコミの絶大な効果(啓蒙効果もありますが)。自身も子供の頃、バレーボールを打って出た紫斑に白血病かもと悩んだことあり(ドラマの見過ぎ)。正しい診断治療は医師の元で。紙面にあったジクアホソルナトリウム点眼の他に、今年に入りレバミピド点眼もドライアイ治療薬として発売されました。最近はドライアイ用眼鏡もおしゃれなものが揃い、院長も使用したところ、乾きの軽減とともに見た目も割と好評でした。当院に見本もありますし、モデル(といっても院長ですが…)使用例もお見せすることができます。花粉用眼鏡も扱っていますので、こちらもお勧めです。

 

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2012.1.31     そろそろ花粉症の予防を

冷え込みの強い日が続き、インフルエンザも大流行。午後、子供さんの姿が格段に少ないのは、外出控えもあるのもかもしれません(眼科に風邪の人は来院されませんが)。いつも元気(そう)な院長は、体調下降気味となると食べることを優先、雑食系から肉食ガッツリ系に、にんにく、しょうが、トウガラシをプラス(胃腸の弱い人にはお勧めできません)。スタッフにもしっかりご飯を推奨。さて、そろそろスギ花粉症予防の時期。昨年、花粉症2年生にして痛い目に遭った院長は今週から抗アレルギー薬を使用し始めました。昨年よりは少ない予報ですが、予防するに越したことはありません。環境省の花粉情報サイトからどうぞ。まだ、インフルエンザ警報でそれどころじゃない!かもしれませんが。

 

 

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コンタクト再び   2011.11.28

このひと月ほど、眼鏡からコンタクトレンズに替えて診療しています。いつものイメージと違うと感じる患者さんの中には‘先生、若返ったの?’とおっしゃる方も(真実なら嬉しい‥)。カナダ人の知人(男性)は‘より素敵だ’(と英語で。個人的な和訳ですが)とコメント(さすが英語圏の人は賛辞が上手)。さておき、きっかけは、新しく遠近両用のコンタクトレンズが発売され、院長自身がモニターするには適役年齢に該当したこと。これを端に、従来の遠近両用、単焦点も各種装用して試しています。眼科医の使用感は、若干製品に対する厳しさはありますが、専門医ならではの説得力もあるはず。とはいうものの、診療後コンタクトを外した後の開放感は、やはり何も付けないのがいちばん目に優しいことを再確認させてくれます。

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就学児健診の母?   2011.10.25

就学時健診の季節です。眼科校医なので出向。校門付近で、ひらがな一覧表(学習塾の案内の付録)をもらってしまいました。まだ入学前の子を持つ母(あり得る年齢設定)に見られたようです。最近は、20代のスタッフを娘たち(こちらもあり得る年齢設定)と思い育成せねばの心づもりでいたので、意外な出来事でした。自身は親離れしつつある息子たち(たぶん平均的な年齢設定)にたくましさと淋しさを感じているこの頃。さて、就学時健診では、緊張のあまり視力が出なかったりすることもありますが、B以下でしたら一度眼科での視力検査をお勧めします。

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ドライアイ   2011.10.18

週末はドライアイの勉強会。今注目されているのは、涙層のムチンというタンパク質。ムチン産生促進や水分分泌促進がアップすることでドライアイの改善に効果があるとされています。今回はその細胞レベルでの機序を学習。ただし、ドライアイは治すものではなく、乾燥肌のように、現状をより快適に維持していく疾患。継続点眼は必要です。病気も慢性のものは、長いお付き合いになります(急性の場合は一時的ですが)。緑内障、白内障、黄斑変性など眼科でも慢性疾患は多々。変化がないこと(=悪化しないこと)も治療の目標であったりします。

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サプリメント  2011.10.11

今年も臨床眼科学会で勉強してきました。学会は、新しい情報をいち早く得ることができ、それを診療(患者さん)に生かせます。今回興味深かったのは、「眼科とサプリメント」のセッション。加齢性黄斑変性症では、アメリカでの大規模研究AREDS(Age-Related Eye Disease Study)においてエビデンス(証拠、根拠)が得られたサプリメントがあります。巷では、多種多様のサプリメントが出ています。しかし、動物実験レベルでの効果もヒトではデータがなかったり、ある特定の人(小さな集団)に効果があっただけだったり、そのメカニズムがはっきりしていないなど、医学的科学的根拠が不十分なモノも多い様です。私たち眼科医もきちんとした知識をつけ、正しい情報を患者さんに還元したいと思います。

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胃カメラとドライアイ   2011.10.3

「医者の不養生」と言われないよう今年も健康診断を受けてきました。バリウム検査が苦手なので、胃カメラを受けています。「問題ないですよ」の言葉を期待していましたが、「少し炎症があります」「えっ!?」。適度な食事、睡眠、運動、どちらかといえば規則正しい生活を送っており、体調良好なのですが。「原因は何でしょう?」「きっとストレスでしょう。」「え~っ!」 精神(心)よりも体のほうがストレートに反応する事実(加齢)を実感しました。精神はずっとたくましく(図太く)なっているのに、胃薬は必要なお年頃?胃薬と言えば、その成分がドライアイの治療薬(点眼)として近々発売されます。ドライアイに朗報です。

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