2013.1.8    今年もよろしくお願いいたします。

新しい年の始まり。今年も患者さんにとって、来院してよかったと思われるような診療プラスα(アルファ)を心がけていきたいと思っております。

例年、新規の患者さんが多い仕事始め。年末年始の急な発病もありますが、ずいぶん前から気になっていた眼の症状を「今年こそ!」と行動力を起こし受診される場合も。楽観的経過観察で良い場合もありますが、精密検査や手術を依頼する難症例や緊急例(本人が自覚がなくても)もありバタバタとした年明けです。気になることは、気になった時に。

さて、新年早々患者さんから喜ばしいニュースを聞くのは嬉しいことです。目の病気が進行し手術を受けたものの、退職を余儀なくされた患者さん。視覚障害者の認定を受け障害者枠で教員採用にトライ。今年から講師として教壇に立つことができるとのこと。ここまでの道のりは大変でしたが、これからの前途にエールです。障害者雇用促進法による採用も進んできました。能力があるのに、多少の障害がハンディになっている人が、もっともっと活躍できるよう後押しすることが、院長の今後の目標でもあります。

 木曜日は鏡開きに備えて恒例の小豆を煮る一日になる予定。スタッフの喜んでくれる顔を思い浮かべながら、小豆をことこと。院長にとっても、癒しのひと時となる1年の始まりの大切な行事です。

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2012.11.27     色も変化する

来年の手帳を用意する時期となりました。色々な種類が店頭に並び、選ぶ楽しさもありますが、自身の愛用は、某メーカー某シリーズの日曜始まり、赤カバーが定番。この「日曜始まり」がこだわる点で、店頭にはなく、毎年注文することになります。昔英語の授業で「サンデー、マンデー、テューズデー~」と習ったように、カレンダーは日曜始まり。手帳だけが、圧倒的に月曜始まりです。きっと、手帳はビジネス向けという意図があるのかもしれませんが、月曜始まりに慣れず(慣れようと思わず)にいる人も少なからず…では?来年の赤は今年使用のものより明るい赤、「色が変わったのか」と尋ねてみると「毎年変更なし」とのこと。1年使用すると、厚さは1.5倍に、色も深みを増してくるようです。確かに、過去の手帳を並べるとわずかに色のグラデーションが。

さて、就学児検診も終了しましたが、学校保健法の改正により、最近は小学校で色覚検査は実施されていません。そのため、小学生以下では周囲が気づいて受診ということが多くなりました。葉っぱの色の塗り違いとか、同系色のタオルの見分け困難とか、日常生活のほんの小さなことがきっかけです。その場合、色覚検査をすれば、色覚異常の有無はわかります。色覚異常は治療して治すことはできません。しかし、色の見え方に対する個性と受け止め、「色のなかま」テストを用い、苦手な色の見え方や組み合わせを知るだけで学校生活は過ごしやすくなります。気になることがあれば、ご相談を。

 

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2012.11.20        お母さんですか~?

秋は就学児検診の季節でもあります。担当校はクリニックの周辺学区なので、住宅造成が盛ん、勢い少子化に逆らい生徒増加中です。今年も可愛い新一年生が、緊張気味に入ってきました。眼科は、ペンライトで目のズレ(眼位)から診るのですが、「まっすぐ見て」と言うと、ほとんどの子供が条件反射といってもよい程口を大きく開けます。子供の中では「診察=口あけ」の図式ができているようです。しかも本人は過緊張の状態(そうでない子もいますが)。その姿がまた可愛いと思いながら検診。眼科は、眼の病気(疑い)の有無を診るのですが、視力もポイント。担当校では、1.0指標が見えなかった児童には、眼科受診を勧めています。緊張の余り視力が上手く測定できなかった場合もありますが、近視・遠視・乱視・時には弱視や他の要因で視力低下がないかは眼科受診でしかわかりません。また、視力だけに囚われ、それだけで安心してもいけません。そんな事を、必要な保護者にはお話し、無事今年も終了。

さて、今年も門をくぐろうとしたら、「お母さんですか~?」と声をかけられ、ひらがな表を渡されそうに。「(お母さんですけど、我が家には)結構で~す」と断りつつも、何歳まで未就学時の母と間違えられるのかしら?と少し嬉しい気持ちに。ところで、他の校医の先生方(年上ばかり)は、「お母さんですか~?」「お父さんですか~?」と声かけられているの?と素朴な疑問が。先生方はみなさん車で来校、自転車か徒歩は眼科医(私)しかいない。若さのバロメーターにはならないようです。

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2012.11.13             医者も祈願する!?

先日の講演会は横浜。いつもなら移動で終わってしまうのですが、休日のため少し余裕が(ラッキー)。横浜まで来たら、個人的には「鎌倉」。鎌倉名所史跡は多々あるものの、「江ノ電」「鎌倉大仏」が院長の鎌倉要所です。与えられた時間で堪能できることを確認、いざ鎌倉へ。江ノ電で住宅街を通り抜け海岸線を江ノ島まで。一度下車して、江ノ島の手前まで歩きUターン。途中「鎌倉高校前」のホームで1本電車を見送り海を眺める(前回は「極楽」でも下車)。最後は「長谷」から大仏様へ。優しいお顔(特に鼻と唇)を拝み大満足。今回の目的は達成です。

途中、一休みに入ったお店で備え付けの観光ガイドを読んでみると、新スポット発見。鎌倉駅から徒歩数分、「これは行かねば」と心が踊ります。「東身延本覚寺」を発展させた日朝上人は眼の神様として有名だったそう。つまり、眼に御利益のあるお寺。日朝水なる目薬(眼科医の性分で成分を確認してしまう)もお守りとと一緒に用意されています。その昔、眼科の少ない時代はかなり重宝したとのこと。

日々の診療は現代医学(しかも今回は最新の講演を聞いたばかり)に基づき診療しているものの、「信心も大切」と患者さんの眼病治癒祈願をしてきました。お守りは肌身離さずが原則ですが、ご愛嬌ということで待合室に飾っておきます。御利益があれば幸いです。

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2012.11.6         つい期待してしまう

診察室にて、「某テレビ番組で視力回復の画期的方法が紹介されていた」という問い合わせが多数あるこの頃。心地よいキーワードの発信は、マスメディアならでは。今回のキーワードは「ドライアイ」「実用視力」「ムチン」。患者さんからのイメージをまとめると、「目が乾いたり見づらい人は、この最新の目薬を使うことで視力が良くなる」…かなり飛躍的な解釈ですが、マスメディアではよくある手法。目の前の患者さんの誤解を解き、適切な説明をするのは、現場のその患者さんを診ている眼科医の務め。タイムリーに、週末、ドライアイの講演(もちろん眼科医対象)を聴講。講演、講習会等は、当然ながらマスコミを通じてよりも最新の知見です。ドライアイの概念が広く知れ渡ったのは良いことですが、当然広義(思い込みも含め)から狭義まで幅があり、治療については、眼科医が個々の患者さんに応じて決定します。実際、あの手、この手のドライアイ治療法があるのは日本ならでは(日本の眼科は最先端です)。眼表面の乾き、傷に加え、(表面の屈折機能障害による)視機能低下、瞳の輝きの低下なども出るドライアイ。しかし、「ドライアイ(病気)でないのに、ドライアイ(病気)と思い込んでしまうことは不幸です」これはドライアイ大御所の某先生の言葉。正しい知識で、不安に陥らせないのも現場の医師だと思っています。

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2012.10.17    目を動かそう

ロービジョンケアでは、見にくくなった人の残っている視力や視野を自覚させ、眼球運動の練習をし、時には顔や首、腰の動きも利用して、より広い視野の獲得に努めます。また、視覚以外の感覚を最大限に利用することも大切です。目は動くものだと当たり前に思われていますが、健常人でも子供より大人の方が目の動かす範囲は小さくなります。大人になるにつれて、好奇心が減り、眼前の物しか見えなくなるとしたら(もちろん正面視することが重要な場面は多々ですが)ちょっと淋しい…

いつも土地勘のない場所に行った時には、時間があれば散策するのが常の院長。先日学会場から歩いていると、右前方に電飾が飛び込み、キャーキャー弾む声も。ふらふらと光と音のする場所に入っていくと「東京ドームシティ」。中には、アトラクションや飲食店がずらり。「東京ドーム」=「後楽園球場」ということは、ここは以前「後楽園遊園地」?中学の修学旅行先の一つ(ディズニーランドは当時はまだありません)でした。遊園地初体験にみんな絶叫、興奮、満足。しかし、院長にとっては、「遊園地嫌い」にさせたジェットコースター恐怖の苦い思い出の場所。視線を動かし視野が広がり、加えて好奇心に引き寄せられたことで、意外な思い出に遭遇することとなりました。

今では東京も「おのぼりさん」ではなく、都会人のように歩いているはずの院長。しかし、毎回誰かに(残念ながら男性ではない)声をかけられます。目新しいものをキャッチしたいという思いが、視線と顔に現れているのでしょうか?でも、いつもより意識して少しだけ大きく目を動かすことで、意外な発見や出会いがあります。そして、時には大きく開けたり閉じたり、上下左右動かしてみましょう。すっきりしますよ!

 

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2012.10.09     より良き明日に向けて

秋は学会、講習会が目白押し。季節の変わり目で先週は風邪気味でしたが、気力、食欲で乗り切り、ロービジョン学会へ。この学会の特徴は、医学・教育・福祉・就労・行政・機器など演題も参加者も多岐に渡ることです(通常眼科関連の学会は眼科医が主)。東日本大震災・パラリンピックのことから、人工網膜・網膜再生(iPS細胞、ノーベル賞でしたね!)まで、今回もインプットできることはすべて聞いてきました(アウトプットせねば)。

某講演の中で…病気(障害)の受け入れの3段階。「初級:病気のことがよくわからない」「中級:病気のことを知って、自分を環境に合わせようとする。」「上級:自分の出来ることを知り、環境を自分にあわせて変化させる。」行きつ戻りつ価値観の転換をしていくのが、自身の成長の証(もちろん、受け容れることは容易なことではないですが)。このことは、病気だけでなく、他の物事にも当てはめられそうです。例えば、ロービジョン。昨年までの院長は初級段階、今は中級。一生懸命勉強している最中。

冒頭のフレーズは、今回の学会サブタイトル。学会中に誕生日を迎えた自分へ贈るメッセージでもあります。

 

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2012.10.2    日曜日の出勤

台風17号名古屋直撃予想の日曜日。部活の大会や学校行事は中止、しかし休日診療は中止になりません(当たり前ですが)。約1年ぶりに休日診療所当番に。内科一般は各区ごとに設置されていますが、眼科は新栄の名古屋市医師会休日急病診療所のみです。悪天候の中でも、急に眼が痛くなり来院される患者さんは結構ありました。物が入っていたり、傷がついていたり。いつも当院に来院される患者さんとは違い、きっと1回限りの出会い。当座の痛みと不安を軽減するべく対処をし、翌日の近医受診を念押しして診療終了。今回はお昼から暴風警報が発令されたこともあり、いつもよりは患者さん数の少ない一日でした。

休日診療所の日曜出務にはお楽しみ(よく自分だけのお楽しみを作る院長)もあります。数年前パリのビストロ風(フランスに行ったことはないのですが)の小さなお店を偶然見つけました。1年に一度、限られた休憩時間内でひとりランチ。走って午後診療へ。でも、日曜日働いている自分にちょっとご褒美。

出勤時はお天気も良く、荷物になるからと折りたたみ傘にしたのは全くの失敗でした。最寄りの地下鉄までの帰り道、暴風域に入っていた台風は見事に傘を破壊。役に立たない傘をさし、ずぶ濡れのまま走ることに。ドラマじゃあるまいし。地下鉄のホームで好奇の目にさらされたのは言うまでもなく…

 

 

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2012.9.25          大切に使えば…   

「大切にされているお嬢さんですよ。人に例えて言えば。」とは、自転車屋さんの台詞。最近、自転車の空気入れの頻度増。ライトの調子も今ひとつ。15年も使用している自転車もそろそろか…と尋ねると、前述の答えが返ってきました。「?」という顔をしたようで、補足。「自転車を見れば、どういう使い方をされているかわかります。自転車は、雨や紫外線に弱いのです。この自転車は、屋内に駐輪してあって、雨風にさらされていない。パーツを換えれば、まだまだ10年以上乗れますよ!」院長愛用の自転車は、いわゆるママチャリ(実はチャリという言葉は、未だに使い慣れないのですが)。当世風のおしゃれさや格好よさはありません。一般の廉価な物。しかし、自転車屋さんの言葉に、確かに人に例えられなくもないと納得。雨や紫外線は身体には当然よくないし、使い方(生き方)次第で、パーツはメンテナンス(検診)や修理(治療)で長持ちさせることは出来ます。15年前に比べ、かごやタイヤなど部品の交換修理は幾度となく。もしかしたら総額は購入代金を超えているかもしれません。今回タイヤは問題なく、虫ゴムのみ交換。LEDライトにして、夜も安全に。今まで以上に大切に乗ろうと決意。帰りは、変速がなくても、ペダルも心も軽くなるというもの。今回気になった(色々気になる院長)のは、自動の空気入れ(コンプレッサー)。出がけに、スカート・パンプス姿で手動ポンプを押している姿は、誰かに見られたら気恥ずかしい(想像はしていただいても結構)…自動で楽々給気には憧れます。さて、スタッフも感化されてか自転車通勤をしたり、購入予定者も出現。これからの季節、自転車お勧めです。生活習慣病の患者さんには、任意でこっそり体重を聞く院長。高血圧も糖尿病も悪化すると目に来ます。一緒にダイエットしませんか?

 

 

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2012.9.18       「いきいき」に一役

「緑区いきいき支援センター」で眼科の勉強会を開催しました。「いきいき支援センター(地域包括支援センター)」は、ケアマネージャー(介護支援専門員)、社会福祉士、保健師などが中心となって、健康・福祉・福祉など様々な面から高齢者やその家族を支える機関の名古屋市での総称です。眼科勉強会は初の試みだそうで、介護者のケアプランを作成する上で眼科知識が少しでもお役に立てればと、お引き受けしました。ケアマネージャーさんを対象に、患者さんに説明するような形式で、時々質問にも答えながらお話。一度で終わらず、来月第2弾の予定となりました。開業とともに当院の患者さんも年を重ねられ(もちろん院長も)、要支援・要介護認定患者さんと接する機会も多くなり、眼科医としてもいきいき支援分野についての知識、支援の必要性を感じています。ちなみに「支援」とは力を貸して助けること(明鏡国語辞典)。

さて、「いきいき」とひらがなで書くと、シルバー世代のイメージ。しかし、「生き生き」ましてや「活き活き」と書くと、若い世代でも違和感はなし。「イキイキ」だったらうーんと若いイメージ。文字表現で印象が変わるし、固定された言葉にもなります。院長世代なら何を支援して欲しい?「ドキドキ」?「ワクワク」?女子(女の子)だった時に感じた気持ち?あの頃より、より広い意味で日々「ドキドキ」「ワクワク」ありの院長。実現のために支援して欲しい時(事)もあり。ドキドキ、ワクワクしすぎて動悸が起こらないよう、年齢相応に体も鍛えています。

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