2014.12.16 夢見るフランス絵画

東京での勉強会の後、少し時間があったので美術館に行くことにしました。美術など若い頃は関心がなかったのですが、年齢を重ねるうちに、「わからなくても、いいな~と思えればいいのだ」と開き直り、年に何回か美術館に足を運ぶようになりました。今回「夢見るフランス画」の題名に魅かれて行ったのは渋谷のBunkamura(文化村)ザ・ミュージアム。セザンヌ、モネ、ルノワールからルオー、ヴラマンク、デュフィそしてユトリロ、ローランサン、モディリアーニなど。いかにもフランス的な絵画で素人にもわかりやすい(いいなと思える)個人コレクション!の展覧会でした。心に栄養が満たされて良い気分で美術館を後に。渋谷は若者の街。おばさんが散策するには門外漢です。雑踏に身を任せ、日本最大のスクランブル交差点(尾崎豊の歌が思い浮かぶ人は同年代です)を横断し渋谷を味わったことにしました。

絵画展の図譜は待合室に置いてあります。興味のある方はご覧になってくださいね。

 

 

 

 

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2014.12.9  お肌も気になる

その辺の普通の化粧品を使い、見よう見まねの我流のメイクをして25年。今になって(かなり遅いけれど)年代に合わせたお肌の状態やメイク方法に気になりだしました。ふだん近づかないデパートのお化粧品コーナーで肌診断を受けることに。エコーのような機械を顔の当てられてしばらくするとコンピューターにより分析結果が出てきました。適当な日々のお手入れの結果は、油分・明るさ・しみ・しわ・毛穴項目が何と30代!「素晴らしい結果ですね」しかし「水分が60代とはかなり潤いが不足していますね」今日もランニングしたから水分が抜けているのでは…なんて言い訳にすぎず、年々乾燥が気になりだしたのはそのせいだったようです。「長谷川様のお肌に合うのは…」クレンジング、洗顔、化粧水、美容液、乳液、クリームと次々に丁寧な説明とお試し。心くすぐるトークに「これいただくわ」「それはまた次回に」なんかセレブになった気分。もちもちになった肌にメークをしてもらい、もっと美しくなれるかも(自分なりに)と思ったところで終了。販売員さんが「長谷川様って、こうクリニックの先生ですよね。患者で行ったことあります」つかの間のシンデレラは普通のおばさんに戻ったのでした。

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2014.11.25 郡上八幡へ

バースデープレゼントにスタッフがドライブを計画してくれました。郡上八幡をリクエスト。水と踊りの町ですが、私にとっては初めて一人暮らしと眼科一人医長赴任をした思い出の町でもあります。郡上なまり(「づつない」の意味わかりますか?)の優しい声に支えられて未熟ながらの毎日の診療。夜には郡上踊りの輪に加わり、ついには「かわさき」の曲で保存会からお免状もいただきました。清流吉田川は変わっていませんでいたが、当時は子供が飛び込んだ橋のたもとには「飛び込み禁止」の札が。情緒あふれる狭い町並みも土産物屋さんの多くなったこと。今回の最大の目的はお世話になった先生との再会でした。なかなか行けず郡上へは20年ぶり。御年87歳の先生とは頼母子講(たのもしこう)でもご一緒した仲。身体の変化は20年の歳月を感じましたが、昔話に花が咲きました。会いに行けて本当によかった!温かい気持ちで帰路につきました。企画してくれたスタッフに感謝。

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2014.11.18 臨床眼科学会 神戸

毎月講演会や勉強会はどこかでありますが、今回は眼科では一番大きな規模の学会に参加してきました。臨床眼科学会はその名の通り、診療に生かせる講演、研究発表、講習会が山盛りです。全国から集まる眼科医の姿に刺激を受け、基本から最新の話題まで一所懸命聴講してきました。学会に行くと、自分がやること・やれること、やらないこと・やれないこと(他施設に紹介)がはっきりしてきます。新しい知識はしっかり患者さんに還元し、守備範囲を全うしようと改めて思いました。今回は診療の都合上、名古屋と神戸を2往復。学会場以外に外出無し。遠くに出かけても毎回観光にも食にも縁がない学会出張ですが、新幹線の中で食べるタマゴロウ(味付けゆで卵)が旅の気分を盛り上げてくれました。旅のお供にお勧めです。

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2014.11.4    目の中で割れる

最後の診療が終わった後、急に目に違和感を感じた院長。ソフトコンタクトレンズをしていますが、瞬きするたびにくしゃっとするような感じと痛み。いつもは患者さんを診る立場ですが、自分で自分の目を顕微鏡で見ることは出来ないので、鏡を凝視。コンタクトに亀裂が入り、二つに分断されているのが確認できました。まだ二つなら上手に取れば大きな問題もないはず、とスタッフに取ってもらいました。間違いなく二つの断片で一枚のコンタクトレンズになることを確認して終了。時々ソフトレンズが眼の中で破れたという患者さんが来院されます。救急車で来院された患者さんもあったくらい(ご本人は相当びっくりしたのでしょう)ですが、まさか自分が…原因はふだんのドライアイに加えて、最後の診療で角膜異物(茶目に鉄粉が刺さって入り込んだ)の患者さんの鉄粉を瞬きもせず目を凝らして取ったため相当な水分不足になったこと。これからは集中している時でも、瞬きは意識してしなければ。同じことを映画館でレンズが外れたときも思ったのですが。瞬きと人工涙液、コンタクトユーザーには必須です。

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2014.10.28 特別な日に

デパ地下をうろうろしていたら「泡にまつわるワインの話が始まりますよ」と店員さんに声をかけられ、泡好きとしてはカウンターへふらふらと。‘シャルルエドシック’(初めて聞いた)というシャンパンメーカーのマネージャーの方のお話。シャンパンが出来るまでの過程、シャンパンに合う食べ物、シャンパンへの思いなどアピール。「シャンパンは特別な日に飲むものと思われがちですが、何でもない普通の日に飲んでください。何でもない日が特別な日になりますよ」1本7500円!のシャンパンならそれだけで特別なことになりそうですが。私の泡は、ふだん無糖炭酸水。たまにビール。すごく特別な時にシャンパン。コスト的にふだん飲めない銘柄。1杯1350円で試飲をしただけで、十分特別な日になりました。‘毎日がスペシャル’という歌がありますが、平凡な毎日でも日々異なる小さな嬉しいこと(小さな特別)がひとつはあるはず。そう考えると明日もやっていこうという気になります。

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2014.10.21 カラコン事情

何気なくつけたテレビで昨今のカラコン(カラーコンタクトレンズ)事情をやっていました。カラコンは、着色したり柄模様を入れることで、黒目を大きく見せたり、瞳の色を変えたりするすることが出来るコンタクトレンズです。度無しカラコンも高度医療機器指定となりましたが、眼科医に処方されるレンズよりも、手軽にネットや雑貨店で購入が多く、いまだ眼障害が多いレンズです。目の形や大きさ、近視遠視乱視の強さには個人差があり、眼科医は個々に最適なものを処方します。しかし、ソフトコンタクトレンズのカラコンは、目に合っていなくても割合平気で装用出来ることもあり、それがトラブルになることが多々。最悪失明に至ることもあります。街頭インタビューで多くの20代の女性が「カラコンなしでは外に出られない!」と答えていました。某タレントは、「外でカラコン外すときは死ぬ時」と言ったとか。目も素っぴん(という言葉がある?)は恥ずかしいということ?さすがにお化粧無しでの素っぴんでは、外出できない(相手にも失礼だし)年頃の院長ですが、目までは考えが及ばず。20代は遠い昔…その心境には理解しかねるおばさんです。

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2014.10.14 人間ドッグ

毎年人間ドッグの時期が来ると、前回から一年乗り切れたなぁと有難く思います。昨年大きく変わったのは体重。過去10年で変動はほとんどなかったのに、なんと昨年3キロ増!「少しふっくらしたよね」と言われることもありましたが、自身としては不満、不安。原因は運動量が減って基礎代謝も落ちたことではないかと…再びランニング開始。今年は元の体重に戻っていました。太ったせいだと思わず、ワンピースのファスナーが上げずらくなったのを加齢のせいだと思っていましたが、体重減少とともに同じ服のファスナーはスルスルに。3キロは大きい!さて、ドッグの中でも一番はがんの早期発見。たとえがんが見つかったとしても、大きくなりすぎる前に、多臓器転移する前に治療開始できることです。大腸癌・胃癌・子宮頚癌・乳癌・肺癌・肝癌。便を採るだけの簡単なものから、マンモグラフィーのように痛いもの(乳房を挟まれる)や苦しいもの(胃カメラ)まで。今年も何も見つかりませんように。恒例行事を終えた後は、絶食のごほうびに美味しいものを食べて帰るのが定番のコースです。今年はスタッフとドイツ料理。痛みも苦しみもすっかり忘れ、楽しいひと時でした。

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2014.9.16 加齢性黄斑変性症にiPS

9月12日、先端医療センター病院(神戸市)で、iPS細胞から作った網膜細胞を人眼に移植する世界初の手術が行われました。対象は加齢性黄斑変性症(かれいせいおうはんへんせいしょう)の患者さんで、初の臨床研究(人を対象にした研究)になりました。加齢性黄斑色素変性症では、眼の奥の網膜の中でも物を見るのに一番大事な部分(黄斑)の下が腫れたり老廃物がたまったり悪い血管ができたりして、ゆがみや視力の低下が起こります。今は眼球に注射をする方法が主となっていますが、劇的に視力が改善することはありません。アメリカの失明原因としては1位で、近年日本でも高齢化に伴い(なので加齢性と言います)大きな失明原因のひとつとなっています(ちなみに日本での失明原因1位は糖尿病性網膜症です)。今回の移植は大変な朗報ですが、すぐに現場で治療方法の一つになるわけではありません。この患者さん自身も4年間検査継続必要と言われています。臨床医としては、現在出来る最良の治療の活用とともに、予防の啓蒙活動(禁煙、紫外線暴露の回避、サプリメントの摂取など)に取り組んでいきたいと思います。

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2014.9.9 プール活動時の注意

小学校にプールができたのは3年生の時。それからの夏休みはプールに毎日通ったものです。今は温水プールもあり年中泳げます。ゴーグルや洗眼についての見解も昔と変わってきました。眼科学校保健委員会の見解は…①眼表面の保護のためにゴーグルの使用が望ましいです。ただし、水に慣れるためのゴーグル無しで水に顔をつける場合は短時間に。②ゴーグルをしていてもコンタクトレンズ装用は好ましくありません。プールの水に眼が触れる可能性は高くその場合はコンタクトレンズが汚染されます。③プール活動後の水道水による洗眼は、水勢の弱いシャワーで数秒間ならOK。眼表面の残留塩素濃度を薄めたり、微生物を洗い流す効果が期待できます。ただし、長時間の洗眼は、角膜上皮障害を起こす可能性があるので、人口涙液(目薬タイプがあります)による点眼も望ましい処置です。自分が子供の時、素眼で泳いだり、水道水を眼にじゃあじゃあ浴びせていたのに…昔はこうだったのに…と思うようになってきたのはもう若くないってことですね。

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