2012.7.10  スマホ依存に注意

「目がしょぼしょぼする、疲れる」という訴えで来院される患者さんが多くなっています。大方は、パソコン機器のやりすぎ(と思われる)ドライアイや眼精疲労ですが、パソコン業務が主な職種の人ばかりではなく、年齢層が広がってきたのを感じる近年です。もはや、パソコンは仕事だけに使用するものではなくなっているし、加えてスマートフォン(スマホ)普及により、誰でもどこでもの時代になってきました。院長自身も、昨年末にスマホに換えてから、電話とメールだけから卒業し、生活必需品に近い存在に。豊富なアプリとSNS(交流サイト)を利用すれば、スマホ操作だけで時間が過ぎていきそうです。そのため、最近では、スマホ依存という新語も。便利ですが、誤れば時間の浪費をさせ健康に支障をきたすのは、他の依存症と同じ。眼だけでなく、精神や対人関係にも支障をきたします。眼科症状の緩和には、ドライアイや眼精疲労のお薬、眼鏡の提案などはありますが、パソコンやスマホとの関係を見直し、改善することも必要です。「じかに話す、聴く、する」という一昔前なら当たり前のことが、人にとっては大切なことです。診療も同じ。診察室では、ネットや噂での一般論ではなく、眼の前の患者さんに特化したお話をします。不安なことがあれば、ご相談くださいね。雑談でアプリのお勧めも歓迎です。

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2012.6.26  大人の社会見学

青春小説では大のお気に入りの作家がいます。最新作を読んだら、ビール工場に行きたくなりました。フリーの休日、こんな時こそ気になっていることをするのが常の院長。早速行ってきました。今回は、ビールの製造過程についてガイドさんに詳細に説明を受けながら、工程をたどり、最後に試飲のコース。小さな豆知識にふむふむと頷きながら、これはと思うことはすかさずメモ。知らないことを知ることは、とても楽しい。しかも直接その道のプロから聞くので得した気分(患者さんには当院を受診してそんな気分になってもらえたら嬉しいです)。見学最後の出来立てビールは最高!でした。習ったビールの注ぎ方は2種。早速復習の機会を作ろうと思います

ところで、帰路の地下鉄で冷房の寒さを感じ、途中のデパートの試着室に上着を忘れたことに気づく始末。普段はほとんど飲まないので、わずか1杯で十分ほろ酔いを通り越していました。こんなこともありますが、大人の社会見学は、楽しい!もう一度学生時代の社会見学(さすがにビール工場はありませんでしたが)を再現したら、当時より見学の価値あり、明日への仕事の糧にもなりそうです。

 

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2012.6.19    父の日に親父の味を堪能する

今週日曜日は父の日。しかし、思春期の息子たちにとっては、父親は今風に言うと「うざい」存在なので普通の日曜日。我が家は共働きなので、家事育児分担においては、双方出来ることをする(若干は目をつぶる)合意のもと、ここまで来たのですが、年を追うごとに家人の兼業主夫力はアップ。近年は体を張っての育児から解放されたこともあり、料理部門に大きく進出。時々「包丁もっとキレがいいといいなー」のつぶやきを聞いていました。そこで、息子たちに代わり?(息子たちも当然父の手料理を食べるので)、奮発して関の孫六の包丁をプレゼント。更に、男の料理本も揃えて。賞賛と感謝も込めて。この日、料理検定(趣味です)を受けた院長ですが、机上の知識はどんどん付くものの、料理は息子たちに言わせればマンネリ化の傾向(しかし、自身の定番はお袋の味でもあると自負していますが)。院長実父よりメール。息子1が父の日に連絡くれて嬉しかったとの報告。息子1は「今日は、父の日だった(苦笑)…」祖父(じじ)の日ではありません。

父の日に父の手料理の晩餐。お袋の味ならぬ、親父の味も息子たちの舌に刻まれそうな予感です。男子どんどん厨房に入るべし。

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2012.6.11    始めなければ始まらない

埼玉県の国立障害者リハビリテーションセンターで視覚障害者用補装具適合判定医師研修会(厚生労働省主催)を受けてきました。医学が進歩しても未だ回復困難な病気、また高齢化により増加しつつ病気もあり、眼科ではロービジョンケアの必要性が高まってきています。ロービジョンとは、「成長・発達あるいは日常生活に何らかの支障をきたす視機能または視覚」と定義されています。ロービジョンの方の残っている視機能を評価し、少しでも見えることの手助けになる補助具、生活職業訓練への助言が出来る眼科医へ。朝から晩までの講義と実習は、まるで医学生に戻ったよう。しかもあの頃よりずっと真剣。同じ志の仲間とともに充実した3日間でした。視野が狭い、かすむ、見えない体験をし、介助の方法を習い、当事者のお話も聞き、知識だけでなく経験の引き出しも少し増えました。ご相談して頂ければ、よかった!というアドバイスが出来るよう、少しずつですが、ロービジョンケアの発信に取り組んでいきます。

ブラインドサッカー(視覚障害者がフィールドプレーヤーです。パラリンピック正式種目)日本代表加藤健人選手(高校生で失明)の言葉。「始めなければ、始まらない」

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2012.5.29    ブルーライトinトーキョー

「ブルーライト」と聞いて「ヨコハマ」と出てくる人は院長と同世代以上でしょう(歌えますね?院長は歌えます)。今回第1回ブルーライト研究会に出席してきました。ブルーライト(青色光)とは、可視領域の短波長で網膜まで届く光のことで、普段の生活でも普通に浴びている光です。ただしPCやスマートフォン、LEDの普及により、関わりが深くなることでの目(眩しさや疲れ)やサーカディアンリズム(体内リズム)への影響が指摘されています。今回は眼科医だけではなく、工学、理学系研究者からの講演もあり、基礎研究のお話も聴くことができました。

まずは、就寝前のPC、携帯は控えましょう。発光力の強いブルーライトが目に届くことで、夜のホルモン「メラトニン」の分泌が抑制され、睡眠に影響します。ヒトは朝に光を浴びて、朝ごはんを食べ、人と関わること(社会同調)で、体内リズムを保っているのです(これは遺伝子レベルやホルモンバランス、動物の基礎研究からも証明)。お友達が多くいつも夜中にメールチェックやSNSに夢中の人(ブルーライトヨコハマ世代の人こそ)、要注意!です。

 

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2012.5.22     金環日食、観測できましたか?

「見た?見えた?」「よかったですね~」昨日は金環日食。この話題で大いに盛り上がりましたね。当院の位置する名古屋市緑区は当日は曇り。期待はずれに終わるかもと…しかし、ちょうど日食時間に合わせるように、雲の切れ間から金のリングが浮かび上がりました。この時間たくさんの人が空を眺めて感動を共有したはず。身近で(もちろん日本でも地域限定ではありましたが)、手軽に(日食グラスのみ)、限定モノ(同規模は次回300年後)を楽しめるとなると、国民的イベントになるのは間違いなしの現象でした。

さて、感動ものの日食ですが、太陽が観察相手だけあって、目に関する心配も出てきます。今回は、日食網膜症(太陽光が目の奥の網膜を痛める病気)という言葉がかなり浸透しており、注意が行き届いていたようです。観察当日に自覚症状が出ることが最も多いですが、数日後でも視力低下や中心の歪みや黒い影、いつもと違う感じがあれば眼科を受診してください。

 

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2012.5.8  連休でしたが…

GWが開け、連休が続いた分だけ患者さんの待ち時間が長くなり、ご迷惑をおかけしています。医療関係者にとって(患者さんにとってもですね)長期の休日は善し悪しです(ハッピーマンデーも)。幸い、連休前に重症例がなく安心して連休に突入しました。

当院院長含めスタッフのGWの過ごし方は、普段の時間の延長で格段変化はなしといったところでした(全員出不精というわけではないですが)。ちなみに院長の連休は、親離れしつつある息子たちの部活や試合に合わせていつもよりかなり早朝のお弁当作り(当人たちより早く起床せねばならない休日の朝の拷問!)からスタート。日が高くならないうちに動き(ランニング)その後静かに読書が基本、多少の外出ありというワンパターンの生活でした。昼間に有り余る気ままな時間に感謝するも、いつもの慌ただしいけれど仕事をしている生活の方が自分には合っていることを再認識。患者さんの土産話に耳を傾けながら、張り切って連休明け診療に臨んでいます。

 

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2012.4.17      パパからもらった宝もの~光のリレー

前回の日本眼科学会総会の続きです。午後は市民公開講座があり、ふだん一般向けの講座は聞かないのですが、今回は角膜移植をテーマに「パパからもらった宝もの」と題したミュージカルということで鑑賞してきました。交通事故で亡くなった父親の眼(角膜)がドナーとなり2人の患者(レシピエント)に光をもたらすというのが大筋ですが、それに伴う悲喜こもごものドラマが展開されます。角膜は200年はもつ臓器で、移植がうまくいけば光のリレーをすることが出来ます。将来はiPS細胞による角膜再生も可能になるかもしれませんが、現在は角膜移植しかありません。当院の患者さんにも、角膜移植専門施設を紹介し、無事視力が戻られた方があります。もちろん、角膜移植を含め、臓器移植には提供者が不可欠です。臓器提供は、究極のボランティアとも言われます。最近では、保険証の裏にも移植に対する意思表示記入欄があります。臓器移植を、「提供する」「しない」「受ける」「受けない」いずれも権利です。新しい保険証がきたら、考えてみませんか?

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2012.4.10        日本眼科学会総会

先週末は日本眼科学会総会へ。秋の学会についで2番目に大きい眼科の学会です。いつもながら、限られた時間に興味ある講演を聴くため会場内移動のみの2日間でした。さて、現在失明の主な原因は緑内障、糖尿病性網膜症です。当院も長い経過の患者さんの中には、治療には最善を尽くしていても、加齢や病気の進行で視力がひどく落ちてくる方もあります。今ある視機能(視力、視野)を最大限活用し、QOL(生活の質)を上げるのも眼科医の使命です。ロービジョンケアの講習は、このことを再確認させてくれました。緑内障、黄斑変性症、網膜色素変性症では、どのように見えているかをある程度疑似体験できるグッズもあります(当院にも用意しました)。夜の講習が終わり、ホテルまでの帰途、疑似体験グッズを用いて歩いてみました。ぶつからずに歩く、まっすぐ歩く、難しいです。東京の真ん中で(大都会だから出来たのですが)そのようなことをしていた院長でした。

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2012.3.27        インペアード・パフォーマンス

スギ花粉飛散予報は「非常に多い」連日です。当院も院内各所に空気清浄機を設置していますが、花粉症の院長はマスクをしていてもくしゃみが誘発されることが(申し訳ありません)。眼科では当然目のかゆみを訴えて来られるので、まずは抗アレルギーの点眼薬を処方します。作用や効果は個人差があるので、その後の様子を見て続行のこともあれば、変更や追加処方もあります。それでもかゆいときや、鼻症状も出てくるときは内服を処方します。ただし、これらは完全に治すわけでなく(花粉の時期が過ぎれば治ります)、症状を軽くするものです。抗ヒスタミン薬の内服には、飲むと集中力や判断力が低下するものがあります。これはインペアード(損なわれた)・パフォーマンスと言います。最近では眠くならない内服もありますが、効果が弱い場合も。眠くなっても1日1回夜のみの内服もあり、これは患者さんと相談して処方します。院長自身の今年は、昨年よりパフォーマンスは良好(外出欲あり)。そろそろ桜の季節。マスクなしでのお花見出来る日は来るのでしょうか?

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