2017.12.5 ふわふわ言葉
学校医の仕事は、主に、学校健診、就学時健診、保健委員会です。
保健委員会では、学校保健年間計画、定期健康診断結果、保健室の利用状況、環境保健姿勢検査、児童保健員会の活動、体力運動能力調査など、様々な報告がなされます。
院長は、眼科学校医なので、眼科検診の考察と最近のトピックスを述べます。
また、日本医師会認定健康スポーツ医なので、体力運動能力調査結果をもとに考察を述べます。
クリニック近隣の三校の学校医を20年(一校は新設で10年)しているので、学校の先生よりも、児童の変遷がよく分かっているつもりです。
10年近く前まで、市平均より劣っていたボール投げは、毎年指摘することで、学校の運動に取り入れられたのか、市平均を上回る学年も増えてきました。
近年気になるのは、市平均を下回る50メートル走です。
さて、児童保健委員会の取り組みとして、取り上げられたのは『ふわふわ言葉』
積極的に使うことによって、気持ちの良い生活を送りましょう、と。
昇降口前のホールに『ふわふわ言葉の木』があると聞き、どんな言葉が?と見に行くと…
『ありがとう』
『大丈夫?』『大丈夫だよ』
『頑張ってるね』『頑張って!』
『ファイト!』
『すごいね~』
『上手だね』
『神ってる!!』
『かっこいいね』
『負けるな』
『優しいね』
『すごい!』『さすが!』
などなど。
花形のカードに、一言書いている子もいれば、エピソードを書いている子も。
一人一人、一生懸命考えたのでしょう。
小学生って可愛い。
こんな言葉を使っていたら、優しさいっぱいになるね~
もう十分大人の院長も、子供たちを見習わねば。
息子たちもお世話になっていた小学校。
『ふわふわ言葉』を一生懸命考えていた時代も終わり、反抗期へ。
『ふわふわ言葉』は、どこへ行ったの?というくらい、罵詈雑言の嵐を迎えます。
長男の嵐が激しかったせいか、下に行くにつれて和らぎましたが、いつ嵐は止むのか?と自問した日々。
最近、話の流れで
長男『俺、結構母さんのこと好きかも』
(こんなに尽くしているのにその程度?)
まぁ、いいわ。
保育園の頃『世界で一番好きな人は?』と聞くと、間髪入れず『母さん!』って言ったよね。
その言葉、ずっと母の大切な宝物です。