平和を考える   2007.1.4

毎年お盆休みとお正月休みにささやかな家族旅行を決行します。最近長男が戦艦やら戦闘機のプラモデルに興味があるので(男の子は必ずそんな次期が来るのでしょうか?私の小学生高学年のときも男子の間で流行っていました)今回は広島、宮島、呉に行くことに決定。広島は高校の修学旅行で行ったのですが、改めて前勉強をして原爆ドームの前に立つと当事の悲惨さが伝わってきます。呉の大和ミュージアムは戦艦大和にあこがれて子供たちがとても楽しみにしていたところですが、資料館の展示や生還者、遺族のビデオを見ると、胸が締め付けられました。女性としての立場から、乗組員が家族に当てて書いた手紙や、遺族となった妻の話は、涙が止まりませんでした。子供たちもかっこいい大和(戦艦のスタイル性能からは憧れの戦艦でしょうが)というイメージだけでない悲劇の真実を知ったのか、行く前のはしゃぎようは見受けられませんでした。帰ってきてからは以前より見たがっていた映画’硫黄島からの手紙’を鑑賞。これもまた戦争の悲惨さ、軍国主義、その中での命とは(怖くて目をふさぐ場面が多々ありました)を充分訴える映画でした。(併せて「’散るぞ悲しき’梯久美子著 新潮社」は映画のイメージの栗林中将についてより知ることが出来ます)息子が、夫が戦争に取られたら?そんなことは絶対にあってはならない、戦争は二度とすべきでない、憲法改正されたらどうなるの?などと一国民として大いに考えさせられる年末年始となりました。

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鮟鱇とあんこう   2006.12.8

鍋が美味しい季節です。冬の鍋の中でも”南のふぐに北の鮟鱇’といわれるほど美味しいのが鮟鱇です。グロテスクで地味な深海魚でありながらほとんど捨てるところのない身は鮟鱇の七つ道具と言われ、鍋に味と深みを持たせます。食べてみなければわからない魅力があるのです。
さて当院のロゴマークをご存知でしょうか。くじら(と思った人は多いはず)ではなく、ちょうちんあんこうです。(小学生だった当時私が書いたものなので多めにみてください)。
私のニックネームは鮟鱇ならぬ’あんこう’でした(今なら’はせこう’といった感じで単純な由来)。もちろん’こうちゃん’と呼ばれもしましたが、医師になってからも医局内では’あんこう先生’で通ってきました。それ故、鮟鱇には愛着があり、他院のロゴマークは業者デザインのものが多い中、当院のロゴマークは自作の’あんこう’にしたのです。30年近くフリーハンドで書いているのでお手のものです。小さい頃は保守的な名前が多かった中、「公(こう)」という名前はかなり個性的でしかも男性的(今でも男性院長だと思って来院される患者さんもあるし、結構男性向きと思われる勧誘が来たりもします)であったので、同級生の女の子らしい名前がうらやましかったものです。しかし、一度覚えられれば忘れにくいという利点もあり、今は「公」という名前が大好きです。姓が変わっても’あんこう’のニックネームにも愛着があるものです。
大人になって鮟鱇鍋を食し、外見とは裏腹で美味なるものと知りました。鮟鱇恐るべし。冬になると、鮟鱇ならぬ’あんこう恐るべし’と、鮟鱇とあんこうの魅力を夫と息子たちに再認識させるべく鮟鱇鍋が食卓に上ります。

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学校うんちといじめ         2005.3.25

‘うちの子、学校でウンチが出来ないから大急ぎで帰ってくるの’あるお母さんの声です。’授業中にこそっと行けば?て言ったら誰が見とるかわからんから、だって’大人でもが便意をもよおしたら即刻駆け込みたいもの、ましてや子供で我慢なんて一番つらいことではないでしょうか。また、このような我慢を繰り返すと便秘の原因にもなります。みんなそう?早速我が家の子供たちに質問。’学校でも俺はうんちするよ。でも学校便は絶対しない子もいるなー。男便所ってうんちしとるとすぐわかって言われるのがいやな子多いなー。でも、それでたまにもらしちゃう子もいた。’まずはわが子はとりあえず生理的変化にきちんと対応できているので安心。しかし、やはり出来ない子もたくさんいるよう。ウンチしたくなるのは当たり前のこと。(もちろん登校前に済ませられれば一番ですが)ウンチは汚いものではない。でも、わたしの古い記憶に学校のうんちはでてきました。たしか中学1年のときです。ひとつ上のいじめっ子が男子トイレで個室に入っていたのを目撃してしまった私。そのことでいじめの標的にされるのではないかと数日おびえて、心の相談室にまで電話してしまった小心者の私がいました。今だからこうして笑い話で話せるのですが。
それはさておき、生理的なことによるによるからかいにたいして大人は小さい頃から子供に教えていかないといけません。
みんなうんち:小さな子にお勧めの本です。

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健診のお知らせの受診率と育児の放棄    2005.2.22

 毎年この時期小中学校では学校保健委員会なるものが開催されます。私も眼科学校医である学校には必ず出席しコメントをさせていただいております。さて、小学校の視力の結果による受診勧告用紙の回収率は1,2年の低学年は70~80%と高く、高学年につれて低くなる傾向が強く30~40%の低受診率の学年もあります。’これも一種の育児の放棄(無視)に当たることですよ’小児科の先生のご意見です。子供が学校から異状があるから医療機関受診勧告用紙をもらってきたときに、きちんと関心をもってあげることこそ親子のかかわりで大切なことだそうです。働いていて忙しいから、どうせまた同じことを言われるから、などというのは親の身勝手ですし、きちんと対応して結果を提出した他の子と比べることも無意識のうちにしてしまうそうです。私も反省。仕事はあるけれど学校からのお手紙に’それは行かんでもいいわー、たいしたことじゃないし’と言わず、’行けるといいんだけど、今回は(本当は今回もです)仕事があるからごめんね’とちゃんと関心があることを態度で示してやりたいと思います。保健委員会では校医という立場からよりも、母親の立場から学んで帰ってくることが多い私です。

カテゴリー:公センセの想い 眼に関すること

テーブルの花      2005.1.10

 私は若い頃から花より団子!だったのです。お花をもらうより、美味しいお菓子をもらうと幸せーとなるタイプ。(今でもお菓子には眼がない)若い頃は、一回はどんなものかと茶華道も体験したのですが、挫折(というより、元々合わなかったのでしょう。私の場合パーと活けたらもうおしまいにしたいという性分)しかし、数年前仕事が多忙を極めたとき、スーパーで眼に止まった花数本を食卓のテーブルに飾ったのです。花による癒しというのでしょうか。心の落ち着きをその花からもらったのです。以来、花屋さんやスーパーでほんのお小遣い程度の花を小さな花瓶やオアシスに挿し、テーブルに飾っています。みんながご飯を食べるところなので、熱気で長くは持たない分、まめに新しい花と入れ替えます。けれど、ほんの少しお花のスペースがあることで、小さな幸せをもらっています。我が家では私が唯一の華なのですが、ちいさな花もそれ以上のパワーがあるようです。

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