11月9日 翼状片はどうすれば?

今日は、翼状片についてご紹介します。

【どんな病気?】
白目の表層にある結膜が黒目(角膜)との境界を越えて侵入して起こります。
――※先端部分に引っ張られて結膜が伸びる形が、
     鳥が片方の翼を広げたように見えるために翼状片と呼ばれています。

【どんな症状?】
目の内側の違和感、充血が主です。
ただ、伸展してくると瞳孔から入る光を遮り、角膜の不正形を起こして強い乱視となります。

【どう対処すればよい?】
病院では、

さほど伸展がない場合は「副賢皮質ホルモン」剤の点眼で違和感を抑えます。

翼状片が伸びてきたら手術を勧めますが、どの時点かは医師により判断が異なります。
また、患者の年齢や意向、翼状片の状態によっても異なります。

再発が最も大きな問題で、手術と再発を繰り返すと目の動きが悪くなったり、
まぶたが変形するケースもあります。特に30代や肉厚の翼状片などは再発のリスクが
高いと考えられ、伸展の度合いだけでは決まらない場合もあります。

ひとりで「手術しかない‥」と考える前に、もし違和感を感じたらまずは受診を。

(日経新聞より抜粋)

11月9日 ルテインで視界のゆがみを食い止める?

ものがゆがんで見えたり、視野の中心がぼやけたりすることはないですか?
もしかすると、失明のリスクが潜んでいるかもしれませんよ‥‥。

近年、視野の中心がぼやけたり、暗くなったり、歪んで見える
「加齢黄斑変性」という病気がとても増えているのです。

これは、目の網膜の中心にある黄斑に異常が起きて起こるもの。
まず、①網膜とその奥にある脈絡膜の間に老廃物が溜まる
    ②慢性炎症が続く
    ③脈絡膜の毛細血管から新しい血管が出て黄斑に異常を起こす。
   ‥という流れの「滲出型」というタイプが日本人には多いようです。

高齢化や食事の欧米化に伴って増えているこの病気、
50歳異常の約1%の割合で発症し、失明原因の4位となっているそう。
何か防ぐ手立てがないか、日々研究が進んでいるようです。

近年、効果が期待され注目を浴びているのが「ルテイン」です。
黄斑には緑黄色野菜に含まれるカロテノイドの一種であるルテインとゼアキサンチンが
多く存在し、これらが新生血管を生じさせるのを防ぐと考えられています。

ルテインはほうれん草などに含まれていますが、手軽にとるならサプリメントも効果的。

慶応義塾大学医学部では、「緑黄色野菜を含むバランスの良い食生活と禁煙。
                  外出するときは帽子と遮光眼鏡をかけたほうがよい」と
加齢黄斑変性の予防を呼び掛けています。

(日本経済新聞より抜粋)

11月1日 アートメイクで眼に傷が!?

近年、「楽できれい」という理由でアートメイクが流行っている模様。

それは、唇やまぶたに針をさして色素を皮膚にいれ、化粧しているように見せるもの。
毎日化粧をする手間がはぶけるものの、ここのところトラブルが目立ってきているようです。

目の角膜に傷がついたり、化膿したり‥
ここ3~4年で121件もの相談が、消費生活センターに寄せられているのだそう。
その相談のうち、95%は医師免許のない者のアートメイクであることがわかりました。

皮膚から色素を除去するには費用も時間も、色素を入れるときの倍以上かかります。
施術者が医師免許を持っているかどうか確認し、リスクをふまえたうえで医療機関での
施術を受けるのが適切だと言えるでしょう。

(日本経済新聞より抜粋)

10月17日 サプリ依存にご用心!

★“健康食品=体にいい”という常識は、間違いかもしれません!
  安易にサプリを使用したり、依存しすぎたりしないように気をつけましょう。

 (1)国立がん研究センターの発表
  └ビタミンサプリを摂取した女性は、がんのリスクが摂取していない女性に比べ17%高い。
    ※ビタミンサプリが原因かどうかは、定かではない。

 (2)国立健康・栄養研究所からのアドバイス
  └医薬品と異なり、明確に人体に与える影響を確かめて1日の限度量を明記していない。
    ※つまり、過剰に摂取してしまいがち。

  └医薬品との飲み合わせや、摂取量によっては体に悪影響が出るものもある。

――サプリ・健康食品の注意点――
▼買う前に
 ◎本当に必要かどうか考える

▼選ぶときに
 ◎成分名・含有量・問い合わせ先の確認をする
 ◎海外からの輸入品や土産品に注意
 ※死亡事故の前例あり

▼使う時
 ◎薬とは違うため、万が一の場合症状悪化のケースもありうる
 ◎「天然」「自然」という言葉が入っていても安全とは限らない。
   万が一の場合、アレルギーが起きる人もいる。
 ◎薬と併用しない。
 ◎良い実感が得られなければ、過剰に量を増やしたりせずやめてみる。
 ◎体調に異常が生じたら中止する。

(日本経済新聞より抜粋)

8月26日 秋の花粉症にご用心

花粉症といえば、春ばかりではありません。秋にも花粉症はあるのです。
夏に繁殖したダニの死骸などハウスダストが増える時期ですから、不思議ではありません。

しかし認知度が低いがゆえに、風邪と勘違いする方がとても多いのが特徴です。
この機会に、ぜひ秋の花粉症について知っておきましょう。

【原因となる植物】――○ブタクサ(8~10月に花粉飛散)
              ○ヨモギ(8月下旬~10月)
              ○カナムグラ(8月下旬~10月上旬)
              ○セイタカアキ(9月下旬~11月)
              ○ノキリンソウ(9月下旬~11月)
              ○イネ(7月下旬~8月)

【主な症状】―――― ・春の花粉症と同様、くしゃみや鼻づまりなど
              ※花粉の飛散量が少ない季節柄、目のかゆみは少なめ
               ただし、強い人はぜんそくの症状が出ることもあり注意必要!

【対処法】―――――★原因植物のある空き地などに近寄らない
              ★室内では窓を閉め、花粉の侵入を防ぐ
              ★帰宅時には衣服を払い、花粉を落とす
              ★症状が長引いたら処方薬を飲む

かつては、子供は花粉症になりにくいと言われていましたが、今はそうも言いきれません。
大人も子供も、睡眠をしっかりととりましょう。免疫力を高く保つことも重要です。

8月12日 結膜炎を防ぐ夏!

ウイルスや細菌、ハウスダストで炎症を起こすのが結膜炎です。
休日や学校などでプールに入る機会の多いこの夏――。
ウイルスが活発になる季節にも感染をふせぐため、できることがあります。

■感染している人との接触を避ける。
■外出から戻ったら、手を洗う。
■プールに入るときはゴーグル着用。
■体力の低下をふせぐために休息をとる。

‥と、このように一番心がけたいのは「清潔」を保つこと。

手洗いのほか、消毒用のアルコールで手を洗い10分ほど自然乾燥させるのがベスト。
コンタクトレンズを装用している人は結膜や角膜の傷からウイルスが入りやすいので、
特に手の消毒に気をくばってください。

また、家族でもし結膜炎の方がいたら、お風呂は最後に入ってもらったほうがよいでしょう。
タオルや枕、点眼薬はもちろんのこと。お風呂のお湯も交換してください。

また、プールのあとに洗眼器を使われる方もいらっしゃるとのこと。
こちらは昨今、水道水の浸透圧と塩素で逆に目の防護機能を奪うおそれがあるとの
見解が慶応義塾大学医学部眼科学教室から出ています。

感染予防のためのゴーグルを着用し、洗眼器を使わなくてもよい状況を保っておくのが
最善と思われます。

(日本経済新聞より抜粋)

7月26日  シェ―グレン症候群とは?

人によって様々な症状が出るにも関わらず、あまり知られていないシェ―グレン症候群。
今回はこちらについてご紹介します。

Q.どんな症状が出るの?
A.眼乾燥と口腔乾燥(目と口の渇き)が主な症状です。
  全身の臓器に障害が出る場合もあります。
  症状が多彩で個人差も大きく、一般的な認知度もけして高くありません。

Q.治療はどういうものがあるの?
A.目薬やスプレーなどで目や口を潤す対症療法が一般的です。
  改善しない場合は唾液の分泌を刺激する薬や、
  免疫を調節する薬を用いることもあります。

専門医による診療のもとで、適切な治療が必要です。
(中日新聞より抜粋)

7月5日   夏のコンタクトにご注意!

夏はカビや細菌が増殖しやすい季節です。
今年は特に節電の影響で室温がさらに高くなるでしょう。
コンタクトレンズのお手入れをしっかり行なうことが大切です。

★手入れのポイント――
      ①自分の手を洗ってからレンズにふれる
      ②レンズの洗浄はこすり洗い必須!
      ③保存液は毎回交換する
      ④ケースも半月ごとに洗って自然乾燥を!
      ⑤使い捨てレンズは装用期間を守る

※これらを怠ると‥

      ★『角膜感染症』になってしまうかも!?
      └眼球表面の角膜にカビや細菌、ウイルスが入り込み炎症を起こす病気。
        ひどければ失明に至ることも。

とりわけ最近では、レンズの手入れ不十分による発症が増えています。
今年の夏は手入れをマメに行ないましょう。

7月1日(日経)ルーペを賢く選ぶコツ。

■ルーペとは?
└→凸レンズでものを通して見る道具。手芸や手作業をするときに手元を見るのに使う。
   レンズの倍率は2倍~4倍。

■どんなルーペがあるのか?
└→手持ちタイプ、パソコン画面用、読書専用の台とセットになったもの‥とさまざま。
   両手を使う仕事には、ゴーグルタイプが便利。

■選ぶとき注意すべき点は?
└→レンズの大きさと焦点距離。
   
 ◎レンズの大きさを気にする理由‥一度に見える範囲が異なるため。
                 範囲が狭いものを選ぶと、新聞や読書のとき手を動かし続けることに。

 
                 ★用途に応じて、適切な範囲を拡大してくれるレンズを選びましょう。

 ◎焦点距離を気にする理由‥‥ピントが近くで合ってしまうと、レンズと顔が近づきすぎる。
                 結果、作業用の道具や筆が入れづらくなることに。

                 ★実際に作業するイメージを持ってルーペの購入を!

                      ★近視の眼鏡はかけたままで。老眼鏡は外したほうが見えやすい。 

読書や細かい作業をいくつになっても楽しむためのツールとして。賢くルーペを選びましょう!  

6月30日(夕刊) 節電でOLの目に疲れが‥

東日本大震災以降の節電により、オフィスの照明が減らされる傾向にある現在。
廊下や室内全体の照明はかなり暗く、目にかなりの負担がかかっていることでしょう。

通常、労働安全衛生規則では150ルクスが推奨されています。
かつては全体の35%が1000ルクスを上回っており「明るすぎる」会社が多かったそう。
けれど、震災後は過剰に照明を間引きしすぎて真っ暗になっている会社が増えています。

明暗の差が大きいと、ピントを合わせづらく眼精疲労につながってしまいがち。
特に老眼鏡を使っておらず、老眼になりかけの人ほど疲れを感じるそうです。

日本のオフィスは天井の照明で部屋全体を照らすのが一般的ですが、
手元の照明をうまく活用する「タスク・アンビエント照明」にシフトする機会まもしれません。

電力中央研究所社会経済研究所の主任研究員である、西尾健一郎さんによると、
全体照明を300ルクスくらいにして手元照明と合わせて計750ルクスが理想だとか。
みなさんのオフィスでも節電と目の疲れについて考えてみてはいかがでしょうか。

この夏はさらに電力使用量の節減が求められることが予想されます。

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