7月31日 子供でも発症する!?緑内障

――緑内障は年配の方だけの病気ではありません。
診断結果が出てから慌てないように、あらかじめ知識をつけておきましょう。

「緑内障はどんな病気?」
眼球の中には液体が常に流れています。この水の出口にあるフィルターがつまると、目に水が溜まって眼圧が高くなります。そして視神経を圧迫し、視野が狭くなったり最悪の場合、失明したりするのです。

「子供でも発症するのか」
中高年に多く、40歳以上では20人に一人の割合で発症することが分かっています。しかし、まれに子供でも発症します。フィルター部分の発育に異常があることが原因です。

「治療法はどんなものがあるか」
眼圧を下げるための点眼薬をずっと続けることになります。点眼薬で眼圧が下がらなければ、飲み薬を追加したりレーザーで詰まった部分を広げる治療や手術を検討します。

☆一度視野が欠けてしまうと、回復はのぞめないので注意しましょう。症状の変化は自分では気づきにくいため、眼圧の検査は最低でも一カ月に一回、視野検査は半年に一度は受けて、病気が進んでいないか確認しましょう。

朝日新聞(7月31日)

6月14日 世界初!再生医療で難病に光?

理研・住友化学は、(※1)ES細胞から、立体構造をした網膜組織の作製を世界で初めて成功させた。視覚をつかさどる視細胞を含む6種類の細胞が重なった構造は、より本物の目に近づき、移植治療の可能性が出ている。今後は光を感じ取る機能があるかどうかを調べ、5年後をめどに患者で臨床研究を目指す。視力が衰える難病の、(※2)網膜色素変性症の再生医療に道をひらく成果といえるだろう。

※1…ES細胞とは、受精卵の一部を取り出してつくる胚性幹細胞。さまざまな組織や細胞に分化する能力を持ち、万能細胞とも呼ばれている。病気や事故で傷ついたり失われたりした組織などの機能を回復させる再生医療や、病気の原因解明、創薬への応用が期待されるが、受精卵を壊してつくるため、生命倫理の観点から問題も指摘されている。また、作製した組織のがん化や拒絶反応が起きたりする課題がある。

※2…網膜色素変性症は遺伝子の異常で視覚を担う視細胞が変性し消失したりする遺伝病。失明原因にもなる。患者数は国内推定3万人以上。有効な治療法がない。

(2012年6月14日/日経新聞)

6月10日 再生医療でドライマウス・ドライアイが治る?

東京理科大学の辻孝教授らがマウスで唾液腺や涙腺を再生させる基礎的な実験に成功した。今後、成人患者から採取可能な幹細胞を見つけることが課題。現在は人口の唾液や涙を補充するなどの対症療法しかないため、再生医療を実現したいと、各大学の研究室が力を入れている。 

※ドライマウスとドライアイ
唾液の分泌量が減り口の中が乾燥するのがドライマウス。ひどくなると食事が飲込めなくなったり、虫歯や口臭が悪化する。

涙が減って目の角膜に障害が起きるのがドライアイ。どちらも高齢になれば誰でも起こりうるほか、ドライアイはパソコンなどの画面を凝視しつづける人にも発症の可能性が高い。

日経新聞6月10日

6月8日 色弱向け無料アプリに反響!

「色のめがね」という、スマートフォン(多機能携帯電話)用の無料アプリが注目されている。2年前に公開され、既にダウンロード数1万2000件。カメラを対象に向けると、色弱の人には見分けにくい色が、区別しやすい色に変化する。紅葉の美しさが初めて見えた、色弱に劣等感を持っていたので感動した、といった喜びの声があげられている。

交通標識が見やすくなったり、血便や痰に血が混じったときに気づきやすくなったりするといった効果もある。この反響を受け、一般の色覚の人が色弱の人の見え方を理解するための「色のシミュレータ」というアプリも作った。

色弱の人は国内に300万人いるとされる。多くの人の聴覚を今後も助けていくことだろう。

日経新聞6月8日

5月22日 紫外線(UV)は、子供の目に危険!?

☆UVの影響で「瞼裂斑」の初期変化が見られる子供が増えている。
└※白目の一部が黄色く盛り上がり、進行すると充血やドライアイの原因となる病気。
  また、白内障や翼状片など将来の眼疾患発症リスクが高くなると考えられている。

☆「瞼烈斑」は、屋外での活動が多い中学生ほど多く見られる。
└※細胞分裂が盛んな子供時代は、UVの影響がより大きくなる可能性があるため、
  無用なUVを浴びることは避けたほうがいい。

☆対策として、日焼け止めや帽子の着用、UVカット機能のある眼鏡を使う。
└※目の横からの紫外線にも配慮のある眼鏡がおすすめ。

                                              日経新聞5月22日

5月14日 疲労を取り除くには、運動とサプリ!

眼精疲労や肩こり、腰痛、不眠、食欲減退、気力や集中力の低下…
忙しい生活の中で、上記のような症状と背中合わせになることが多い。
その中で頻繁に見られるのが、疲れ目や乾き目、かすみ目など目に関する症状。

パソコンで細かい字や数字を追ううちに、目の筋肉の緊張がとれなくなり、
かすみ目になることがある。目の筋肉の緊張は、首や肩、腰の筋肉の緊張にも
関係していて、肩こりや頭痛、腰痛等を引き起こしてしまう。

このような緊張や疲労を取り除く方法としてお勧めしたいのがスポーツ。
筋肉や関節を鍛えられるのはもちろんのこと、血液循環を促進することで疲労解消の効果を期待でき、ストレスを取り除くにも非常に有効だ。 

また、サプリメントを摂取する場合にはストレスや精神的な疲労を解消するのに効果があるとされているビタミンCをとるとよい。正しい生活リズムを保つことで、肉体的および精神的な疲労を吹き飛ばしていただきたい。

                                              日経新聞5月14日

4月28日 気づかないうちに、スマホで疲れ目!?

☆スマホの利用者は、使用時間が長くなりがち!
└携帯電話でネットを見るよりも5倍利用時間が長い。
 また小刻みに見ているために長く利用していても自覚されにくい傾向がある。
※モバイル利用動向調査(2012年ディーツーコミュニケーションズによる)
 【対策】使用時間を意識し、使った時間を記録する

☆スマホは暗いところや歩きながら使うと目に負担がかかる!
└周囲は暗くスマホの画面だけが明るい状況下では、強い光が目に直接入るために
 目への負担を増やす。移動中も字が揺れるために同様の負担がかかる。
 【対策】自動調整機能を使い、まぶしさを感じたら明るさを調整する。
     歩きながら読まないようにする。

☆スマホは携帯やパソコンと比べて目との距離が近い。
└近くを見ようとすると、目の筋肉に負担がかかってしまう。
 【対策】2~3分に一度、スマホから目を外す(1~2秒で十分)

                                              日経新聞4月28日

4月25日 花粉症発症平均7.4歳?

☆子供が花粉症を発症する年齢は平均で7.4歳という調査結果が出た。
└気象情報会社ウェザーニュースによる調査結果

※食生活が高たんぱく・高カロリー化し免疫力が下がっているのではないかと
 調査に協力した医師らがコメントしている。

☆医師50名に対する調査でも、45名が子供の花粉症が増えていると答えた。

                                              朝日新聞4月25日

4月25日 オシャレで実用的な老眼鏡がぞくぞく!

☆眼鏡初心者でも受け入れ易いよう、各店舗がデザインや使い勝手を工夫した。
└①呼び方を「老眼鏡」から「シニアグラス」「リーディンググラス」へ。
 ②フレームに遊び心やデザイン性を持たせ、老眼鏡には見えない見た目。
 ③首からかけたり、拡大鏡として持ちあるくなど、ライフスタイルに適応。

※ホームセンターやコンビニでも手に入る既製品は、左右の視力が違うと眼が
 疲れてしまいがち。眼鏡選びには自分の目に合った度数やレンズ選びを。

「よく見える」「長時間かけても疲れない」「よく似合う」の三点をポイントに!

長期のリスクが不明だったり検討が必要でしょう。

                                              中日新聞4月25日

4月8日 健康のための出費はコストではなく、投資!?

☆「健康寿命」で日本は世界一になりました。
└健康寿命とは、介護などに頼らず自立し、病気や怪我にならない日常生活を送れる期間のこと。

※世界保健機関(WHO)が2000年に健康の新しい指標としてまとめたもの。
 日本は男女平均76歳。二位スイス(同75歳)で三位イタリア(同74歳)

☆「健康寿命」を延ばすために、「健康日本21」がスタートしました。
└厚生労働省が主唱。運動や食生活の改善による病気の予防、健康寿命の延伸が目的。
(例)毎日250gの野菜をとる、禁煙促進、毎日10分運動、など。

いつまでも病気をせずに健康であることは、人生を通しての目標のひとつ。健康維持のためにお金をかけている考え方も多いが、費用ではなく目標を全うするための投資と考えたい。 

                                              日経新聞4月8日

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