6月8日 褒めて育てる盲導犬訓練

目の不自由な人の歩行を助ける盲導犬。

名古屋市港区の中部盲導犬協会では、1~2歳の約30頭の犬たちが暮らします。彼らを盲導犬へと育てる盲導犬訓練士は、一体どんなトレーニングをしているのでしょう?

 

武重良太さん(中部盲導犬協会)は、4頭の犬を担当する訓練士。それぞれの犬を毎日30分ずつ訓練しますが、性格の違う4頭の成果をどうあげられるか考える日々です。

訓練を約1年間続け、盲導犬として送り出せるのは10頭のうち3頭ほどの難関なのだそう。

「ストップ。座れ。」訓練犬のクッキーに指示を出す武重さん。クッキーがピタッと止まり座ると、「グッド、グッド、グッド」といってクッキーの顔を何度もなでます。

「一つの指示に従うたびに褒め、楽しく訓練するためです。人間も褒められるとうれしいのと同じ。」

 

街で働く盲導犬。思わず褒めてあげたくなりますが…彼らはお仕事中。「話しかけたり触ったり、じっとみたりしない」よう、武重さんも呼びかけます。盲導犬は賢いけれど、人間と同じようには言葉を話せません。彼らとの接し方を皆に伝えることも、訓練士の大切な役目なのです。

(5月22日 中日新聞)

5月17日 レンズの色で健康に!?

愛知県岡崎市のメガネレンズメーカー、東海光学が10日に女性用サングラスを発売。名付けて「美美Pink(ピンク)」というこのサングラスは、ピンク色のレンズを通した光の波長が月経や更年期障害による気持の浮き沈みを軽減するといい、事前予約は500本をこえるなど早くも注目を集めています。

 

製品を企画したのは女性社員による開発チーム「女子開(じょしかい)」で、不眠障害やうつ症状に施されている光を使った治療法を参考に、太陽光に近い波長が体を整えるのでは?と臨床試験を実施。

神経内科医にも協力を依頼し、さまざまなカラーレンズを試作・検証した結果、最も有効性が高かったのがピンク色のレンズで、その後も色の調整を重ねました。

35~55歳の健康な女性を対象に行った実証実験調査では、美美Pinkを1日のべ3時間、1か月間毎週5日以上装用してもらったところ、装用前と比べ気持ちが前向きになり、疲れやイライラ感の減少が認められたといいます。

 

今後は臨床結果をもとに特許出願や学会発表を目指すそう。

“女性の美と健康”をテーマに開発されたサングラス、注文は同社ホームページから。

(5月11日 中日新聞)

5月17日 子どもの斜視Q&A

Q.斜視って?

A.両目の視線が同じ向きにならないことです。子どもの約3%にみられ、生まれつきのものもあれば、目や脳の病気から起こるものもあります。多くの場合、目の位置のずれや視力を調べる検査で診断できます。

 

Q.視力への影響は?

A.両目が交互にずれる場合あまり影響しませんが、片目だけがずれる場合はずれる側の視力が発達しにくくなり、生まれつきの場合は両目を同時に使う機能が発達しないことがあります。

 

Q.治療法は?

A.遠視が強い・左右の視力が違うなどの場合は、視力を矯正する眼鏡をかければ治ることが多いです。光を屈折させ見やすくするプリズムレンズの眼鏡で治す方法や、目薬で調節機能を弱めて目の位置を治す方法もあります。これらの方法で改善されなかったり目のずれが大きかったりする場合は、目の筋肉をずらしたり短くしたりする手術で動きを調節します。

 

斜視には自然に治るケースもありますが、お子さんの目に異変を感じた場合はまず近くの眼科専門医を受診しましょう。受診の際、目がずれているときの写真などがあれば持参すると参考になります。

(5月11日 朝日新聞)

5月13日 アレルギーとペット

スギ花粉の時期以外でも、目のかゆみを訴えて眼科を訪れる人は意外と多くいます。

ブタクサ、ヨモギなどの花粉のほか、ほこりも大きな原因になるからです。

ほこりは医学用語でハウスダスト。カビ、ダニとその死骸やフン、人や動物の毛・フケなどを指します。

特に最近は室内でペットを飼うケースが増え、ぜんそくを引き起こすこともあります。中でも猫の毛は細く、原因になり易いです。

 

動物好きには酷かもしれませんが、アレルギーの何よりの予防は原因を遠ざけること…。

飼うのをあきらめるか、ペットの居場所を限定して清潔さを保つことが大切です。

他にも、気密性の高い住居ではダニの繁殖しやすいカーペットをフローリングに替える。こまめに掃除し、定期的に寝具を干す。 …などなど部屋の環境改善を心がけましょう。

 

(5月10日 中日新聞)

5月13日 近視は「病気」

近視は目の病気なのでしょうか。

サバンナで狩猟生活を送る人々と違い、先進国においては近くを見ている事が多く遠方が見えなくても暮らしていけます。老眼になっても近視の人は近くが見えるのであまり不自由しませんし、近視は生活環境に即した進化の一過程ともとらえられます。

 

しかし、近視に伴う目の病気は少なくありません。

例えば「網膜剥離」。近視で眼球が大きいと、網膜も薄くなり剥離が起きやすいのです。

「緑内障」や、目の中心部の病気で高齢者に増えている「黄斑変性」なども、強度の近視がある場合若くても罹患率が上がります。

 

近視があると視力に関係する重篤な病気にかかるリスクが高まり、またコンタクトレンズを装用する場合においては角膜への障害を誘発しやすくなります。

これらの点からすると、近視も目の病気と言えるでしょう。

メガネをかければよく見える人も、40歳を過ぎたら眼科で検診を受ける事がお勧めです。

 

(4月26日 中日新聞)

5月6日 死亡事故も…視覚障害者が交通事故被害に

昨年1年間に全国で44人の視覚障害者が道路や駐車場を歩行中に交通事故の被害に遭ったことが21日、警察庁のまとめでわかった。3人が死亡、41人が重軽傷を負った。盲導犬を連れていた人も7人いた。

徳島市で昨年10月、マッサージ師の男性(当時50)がダンプカーにはねられ、一緒にいた盲導犬と共に死亡した。男性は市道から近くの資材置き場にバックで入ろうとしていたダンプに衝突されたとされる。ダンプはバック時に音声で注意喚起する装置が作動しない状態だった。警察庁はこの事故を受けて、初めて年間の状況をまとめた。対象は失明かそれに近い人だ。

事故があったのは群馬、東京、新潟、長野、大阪、兵庫、広島など27都道府県。3人が死亡し、12人が重傷、29人が軽傷を負った。事故の相手方は29人が乗用車、12人がトラックだった。自転車に衝突された人も3人おり、うち1人は重傷を負った。

事故の形態では、視覚障害者が道路脇や駐車場を歩いていたか、道路を横断していたケースが9割強に上った。また、車庫などからバックで道路に出てきた車両にはねられた例が3割を占めた。視覚障害者の大半は交通ルールを守っており、事故につながる過失がほとんどなかったという。

一方、事故に遭った人のうち32人は杖を使い、7人は盲導犬を連れていた。道路交通法は、視覚障害者が白か黄色の杖を持つか、盲導犬を連れて通行していた場合、運転者は一時停止か徐行をしなければならないと定めている。

警察庁の担当者は「運転者は杖か盲導犬の姿で視覚障害者の方だと瞬時に気づき、道路を安全に使えるよう十分に配慮してほしい」と話している。

(4月22日 朝日新聞)

 

5月6日 緑内障、治療法に新たな光

視野が狭くなったり欠けたりし、悪化すると失明する場合もある、緑内障。

目が受け取った光の信号を脳に伝える網膜の神経節細胞が、保持するエネルギーを失って死滅し、進行していく病気です。

 

そんな緑内障の治療を研究する京都大のチームが、19日付の海外科学誌電子版に、開発した神経保護作用のある化合物「KUS剤」に、緑内障の進行を抑える働きがあることがマウス実験で分かったと発表しました。

眼圧(目の中の圧力)を下げることが主な治療法ですが、池田華子准教授は「神経保護という新しい観点から、治療薬を開発できる可能性がある」と説明しています。

チームはKUS剤がエネルギーの消費を抑制することに着目し、緑内障を発症させたマウスに投与したところ、神経節細胞の減少が抑えられたとのこと。

年内にKUS剤を急性眼疾患の患者の眼内に注射し、安全性や効き目を確かめる治験を医師主導で実施できるよう準備を進めています。

さらに緑内障の治療法として5年程度での実用化を目指すそうです。

緑内障は、国内で視覚障害の原因となる病気の1位。新型治療薬の今後に注目です。

 

(4月20日 日経新聞)

5月6日 色の見え方、正しく理解していますか?

色を認識する感覚「色覚」。色の見え方は、みな違います。中には、見え方の違いが大きく、問題を生じることがあります。

▼なぜ違って見える?

色は光の波長の違いを脳が感じることで見えています。人間の目に入った光は、目の奥の網膜に届きます。網膜には、わずかな光も感じる「桿体(かんたい)」というセンサーと、色の見分けに関わる「錐体(すいたい)」というセンサーがあります。

この錐体は3つに分かれます。短い波長の光を吸収する「S錐体」、中間の波長を吸収する「M錐体」、長い波長の光を吸収する「L錐体」です。それぞれの錐体は、受け取った光に応じて電気の信号を出し、それが脳に届きます。「S錐体」の信号が多ければ、脳が「青」と感じます。「M錐体」の信号が少なく「L錐体」の信号が多ければ「赤」と感じます。信号を手掛かりに、脳は色を感じます。

遺伝によって、一部の錐体の働きが欠けたり、弱かったりする人がいます。すると、他の人と同じ光を見ても、脳の感じる色が他の人と少し異なることになります。違いが一定以上の人を、日本眼科医会は色覚の「異常」としています。男の人では20人に1人、女の人では500人に1人の割合です。しかし、「異常という言葉は差別的」として、「色覚に特性がある」などと言うこともあります。

 

▼本当に「異常」なの?

検査で『異常』とされても程度の軽く、実際には薄暗いと間違えやすい色がある程度で、生活に困らない人が大半だと言われています。色を感じられない、すべての錐体が働かない人は10万人に1人もいません。

多くは、M錐体かL錐体の働きがないか、弱いタイプ。一部の色の組み合わせを除き、大半の色を見分けられます。M錐体の働きが弱いと、黄緑とオレンジ、ピンクと水色などを見間違えやすく、L錐体が弱いと、それに加(くわ)えて、赤い光が薄暗く見えやすいといいます。

色覚のタイプと程度で、見え方は大きく違うのです。

色覚の特徴を知ることで、『赤い光を暗く感じやすいから注意しないと』という対応もできるので、色覚の状態を知るために、眼科専門医のもとで詳しく検査をするは大変重要となります。

 

▼多様な色覚

研究では、2種類の錐体(2色型)しか持たないサルは、3種類のサルより、周りの樹木などに似た色の虫を多く捕まえられることが分かりました。その理由として「2色型の色覚は、明るさなど色以外の違いに敏感だから」と説明されています。

NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO(クドー))副理事長の伊賀公一さんは「人類の進化の中で、多様な色覚が受け継がれてきたことには意味がある。異常とされるが、多数派でないだけ」と話します。

1990年代までは、色覚に異常があるとして多くの大学や職場に入れない差別がありましたが、今では仕事に差し支えるごく一部の職種を除き、原則、色覚は問われません。

さらに、いろいろな色覚の人を前提に、誰もが見分けやすい色使い「カラーユニバーサルデザイン」が提唱され、そうした色使いの出版物や看板が増えています。

伊賀さんは「『その赤い本を取って』でなく『右から3番目の本を取って』など、色の名に頼らないコミュニケーションをみながするといい」と話しています。

 

文部科学省は小中学校に4月から、色覚の正しい知識を子どもたちや保護者に伝えるよう求めています。 色覚を正しく理解することで未来への可能性を広げていきましょう。

 

(4月17日 中日新聞)

4月27日 遠視の矯正 調整は定期的に

遠視というと、遠くがよく見えるような印象がありますが、遠くも近くも見にくい屈折の異常で、カメラに例えると、フィルムの後ろに焦点が結ばれる状態が遠視です。

 

赤ちゃんは遠視の状態で生まれ、成長とともに網膜に焦点が合うようになります。

子どもは水晶体の調節力が強く、遠視があっても比較的良い視力が保たれます。

ただ、遠視が強すぎると、片方の目が鼻側に寄る内斜視や、視力が十分発達しない弱視になることもあります。

 

大人になるとこの調節力が弱り、ピントを合わせにくくなります。遠視の人は、近視の人よりも調節力が必要なため、その力が弱くなると、早くから老眼を自覚するようになります。目が疲れやすく、頭痛・眼痛が出ることも。

遠視の子どもも集中力に欠け、勉強に身が入らなくなります。

 

治療法は、眼鏡やコンタクトレンズによる屈折矯正につきます。子どもの場合は、水晶体を支える毛様体筋(もうようたいきん)の緊張を目薬で一時的にまひさせ、正確な視力を測ってから、合う眼鏡をかけます。成長とともに度数が変化するため、定期的な調整が必要です。

大人でも、遠視用の眼鏡をかけることで目の状態が安定します。コンピューターなど近くを見る作業が多い人は、近くを見る専用の眼鏡を使うのも良い方法です。

 

(4月19日 中日新聞)

4月22日 遠くをみれば、近視予防に…

近くは見えるが、遠くが見にくい状態を「近視」といいます。

私たちが見る対象物は、眼球内の網膜の中心部に焦点を結ぶことで認知されます。

網膜は昔のカメラに例えるとフィルムにあたり、網膜より前に焦点が結ばれるとピンボケの状態になるのです。

日本では小学生の3割、中学生の5割、高校生の6割強と、海外と比べても若年の近視の割合が非常に高く、全体で国民の半数近くは近視だと思われます。

 

原因は諸説ありますが、遺伝的、環境的要因が大きいと言われています。

両親が強い近視の場合、子供が近視となる確率は5割ほど。

読書、コンピューター、携帯端末などで継続的に近くを見ていると近視になりやすい傾向があります。ヒヨコを使って、近視になる仕組みを調べた研究では、網膜の中心部だけでなく、周辺部にも焦点が合わないと近視が進行するようです。

 

予防法として、度の弱い眼鏡や、網膜周辺部への焦点が合わせやすいコンタクトレンズを着けると良いとの報告もあります。

また、お子さんの場合はゲームやテレビなど近くを見る時間を制限し、外で遊ぶなどして遠くを見る機会を増やすようにしていきましょう。

 

(4月12日 中日新聞)

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