6月26日 その症状「光視症」かも?

実際にはない光が見えたり消えたりする光視症。

主な症状は、暗い所でもピカピカ光が見える、目を動かすと視界の隅に一瞬だけ光が見えるなどです。

 

眼球にはゼリー状の硝子体があり、光を感じる網膜とくっついています。

なんらかの原因で硝子体が収縮し網膜を引っ張ると、その間は電気的な刺激が起き、光として感じます。

 

硝子体が収縮する最も多い原因は老化ですが、他にも外傷や脳血管の病気、過労などがあります。

また黒い点や髪の毛、アメーバのようなものが飛んで見える飛蚊症の併発も多いです。

 

光視症は痛みもなく、放置しがちですが、網膜剥離などの前兆の場合があります。

網膜裂孔や網膜剥離などが見つかれば、すぐに手術をする必要があるので、眼科医師による眼底検査を早期に受ける事をおすすめします。

 

(中日新聞 6月13日)

6月6日 治療の間隔‐個々に応じて

50歳以上の人に起こりやすい黄斑変性。

これまで有効な治療法が少なかったが、近年は患者の個別の状態に応じた治療が広がりつつある。

90年代、有効とされていたのはレーザーで新生血管を焼き切る方法ぐらい。

現在は、治療薬を眼球に注射する方法が第一選択される。新生血管の成長を抑える作用があり、日帰りで済む。

 

この治療法では、3か月間を導入期として月に1回ずつ。その後は維持期として一定間隔で注射し続けることが多い。

治療薬によって、維持期は注射しない方法や2か月に1回の方法もあったが、間隔を多く開けても再発率が変わらないという研究成果もあった。

最近は、再発がないかを検査で確かめながら、“個々の状況に応じて”間隔を延ばしていく方法が広まってきている。

 

また、治療には3割負担でも5~6万かかる。

関西医大の高橋寛二教授は、「視力を維持しながら、なるべく注射の回数を減らすのが理想。最適な間隔を判断するための臨床データを積み上げることが必要。」と話す。

 

(6月7日 朝日新聞)

5月8日 白杖を手に知多四国98寺

名古屋市などの視覚障害者らでつくる「楽歩の会」が、愛知県知多半島に点在する「知多四国霊場」の全98寺院を3年半かけて回りきった。

 

零場巡りは「家にこもりがちな視覚障害者が外を出歩く機会を作ろう」と、自身も全盲の山田さんが企画。障害者一人につき1~2人が補助し白杖を手に段差に気をつけながらゆっくり歩いた。

 

山田さんは「視覚障害者は目的がないと、なかなか外を出歩けない。これを自信にさらにいろんな所へ誘いたい」と話した。

 

(4月29日 中日新聞)

5月8日 盲導犬受け入れ拒否

日本盲導犬協会が全国の盲導犬利用者にアンケートをしたところ、この一年間で55%が受け入れ拒否を経験したと回答した。

 

レストランやバスだけでなく、市役所が会議室への入室を拒否した事例もあった。

法律は盲導犬の受け入れ拒否を不当な差別として禁止しており、社会の理解が進んでいないことが浮き彫りとなった。

 

教会の担当者は「目が不自由な人が安心して歩くのをサポートするのが盲導犬。盲導犬がいないと、その人の行動は制限されることを理解してほしい」と求めた。

 

(4月29日 中日新聞)

4月17日 皮膚細胞移植で近視の進行抑制

近視のラットの目に、人から採取したコラーゲンを生成する細胞(線維芽細胞)を移植して近視の進行抑制に成功したと、東京医科歯科大の研究チームが発表した。

 

線維芽細胞は、採取や培養、移植が容易で、自身の細胞を使えば拒否反応も起きないため、新たな治療技術につながると期待される。

 

人から採取した線維芽細胞を培養し、近視のラットの眼球に移植すると、4週間後、近視の程度を示す屈折度は、移植しなかったラットに比べ約40%抑制された。

 

東京医科歯科大の大野教授は「安全性を確認し、数年以内に人への応用を目指したい。病的な近視の患者に移植することで、失明リスクを低下させたい」と話す。

 

(4月13日 日本経済新聞)

3月31日 他人のⅰPSを目の難病患者に

理化学研究所などのチームは28日、失明の恐れがある網膜の病気の患者に、他人のⅰPS細胞を網膜の細胞に変えて移植する手術を実施した。

ⅰPS細胞を使った世界初の手術は患者本人からの細胞を使った。他人の細胞を臨床で利用したという報告は世界で初めての事である。

 

二年半前、患者本人の皮膚から作ったⅰPS細胞を使った移植手術では、経過は良好だが、準備や検査に10か月、約1億円かかった。

今回は、他人のⅰPS細胞を使い、移植方法をシートから細胞を含む液に変えたことで、患者の同意を得てから約1ヶ月半で移植出来た。

 

他人のⅰPS細胞を使えば、患者本人のものと比べて準備にかかる費用や時間を減らせ、多くの人が受けられる医療に近づくだろう。

 

(3月29日 朝日新聞)

3月17日 職場での目の疲れを防ごう

毎日パソコンやスマートフォンを使用していると、目が乾いたりかすんだりしませんか?

 

パソコンを使うオフィスワーカーの7割近くがドライアイと言われています。

エアコンで乾燥した環境に加えモニター画面を見る時、まばたきの回数は通常の1分20回が5回程度まで落ちるそうです。涙の量が半分以下になれば乾いて当然ですね。

 

意識的にまばたきを増やし、作業の合間には目を閉じることも効果的です。タオルを温めたり、市販の専用品を使ったホットアイパックも血流を促し、涙の状態を改善してくれますよ。

 

また、メガネを使用している人は、半年に一度フィッテングのチェックをすることも大切です。ずれる、痛い、目の疲れは合っていない証拠です。

 

ドライアイにはお薬もあります。目の乾きや疲れ、メガネが合っているかなど眼科医にご相談ください。

 

(3月6日 日本経済新聞)

3月17日 子どもの花粉症

親が花粉症なら子どもが花粉症になる確率は高くなりますが、両親とも花粉症でなくても発症するケースもあります。

 

子どもの花粉症の症状の特徴は目や鼻のかゆみが強い点です。花粉症の季節に目や鼻を強くこするようなしぐさをしていたら要注意です。

小さいお子さんの場合は我慢出来ずにかいてしまい目などに傷をつけてしまうことも。

 

対策は大人も子どもも変わりません。花粉に触れる機会が多いほど花粉症になりやすく、花粉をできるだけ対内に取り込まないことが大切です。

小さいお子さんは外出時のマスクやメガネを嫌がることがありますが、親も一緒につけるようにすると抵抗感がなくなるかもしれません。

 

また、症状を抑える薬もあります。花粉症の時期に寝苦しそうにしていたり、いびきをかいたり、日中にボーっとしたりする症状があれば花粉症を疑って受診をおすすめします。

 

(3月1日 朝日新聞)

2月27日 緑内障 手遅れになる前に

日本人の中途失明原因として最も多いのが緑内障です。

緑内障は、目の中で生じる水の流れが滞ることで眼圧が高くなり、これに押されて視神経が壊れてしまい、しだいに視野が欠け、やがて失明に至る病気です。

 

水晶体が濁る白内障は、視力が落ちるのがすぐわかります。一方、緑内障は一部が欠けていきますが、両目が互いに見えない部分を補い合ったり、知らず知らずのうちに視点を動かして脳内で全体を合成したりと、症状に気づきにくいです。そのため、異常に気づくのは相当進行してからで、手遅れになりやすいです。

 

緑内障の治療は、眼圧を下げ、進行を食い止めることが基本となります。最近では点眼薬に種類が増えてきて、病気の進行を効果的に抑えることが可能になりました。

 

40歳以上なら年に一度は人間ドックや眼科医院で視野を検査し、早期に発見して治療することが重要です。異常がなくても定期的に眼科を受診することをおすすめします。

 

(2月26日 日本経済新聞)

2月27日 まつげエクステに注意喚起

人工のまつげを付け足す「エクステンション」で使う市販の接着剤の一部から、皮膚炎などの原因となる化学物質のホルムアルデヒドが検出されたとして、東京都が注意を呼び掛けている。

 

業務用や海外製品をインターネットなどで手軽に入手できるようになり、知識がないまま自己流で施術すると健康被害の恐れもある。

 

都消費生活総合センターにはエクステに関し「接着剤の揮発成分が目にしみて充血した」「涙が止まらなくなった」との相談が寄せられた。

 

このためエクステ用の接着剤を10商品購入し、揮発成分を調べた結果、すべての商品からホルムアルデヒドが検出された。

 

(2月22日 日本経済新聞)

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