2月24日「視覚が低下すると、触覚が向上!?」

失明すると、触覚などの能力が高くなる!
 ――という仕組みを、横浜市立大学の研究チームが発表しました。

米科学誌ニューロンによると、それはラットの実験により明らかになったとのこと。

研究では、瞼を開かないようにしたラットは、周囲の状況を知るためにひげを駆使した。
その結果、視覚の代わりにひげでモノを触る感覚が強くなったらしい。
(※神経情報伝達を担うセロトニン物質が増加したため)

人も同様の可能性があります。
目が見えない人は他に比べて、聞こえにくい小さな音も敏感にキャッチするケースが多々見られます。

日々の診療の中でも、
かなり視力が弱い患者さんが視覚以外の神経を研ぎ澄まして生活しておられるのを目の当たりにします。
ある機能が完全でなくても他の部分でそれを補える、という生体の強さを感じます。(※公センセのコメント)

(日本経済新聞2月24日夕刊より)

2月23日「スキあり!花粉対策の落とし穴」

花粉が飛び始めましたね。

鼻うがいや洗眼が効果的といわれていますが、それぞれに注意していただきたいことがあります。

1・鼻うがいの場合、水道水は粘膜を刺激してしまいます。
→→◎生理食塩水(500mlの水に対し、塩小さじ1杯)を体温程度に温めて使用するとよいです。

2・洗眼も有効ですが、塩素や真水は目を傷つけやすいので注意してください。
これは、目を保護する涙を洗い流してしまうことで、無防備な状態になってしまうためです。
傷からバイ菌が入ったりすると、病気になってしまうので二重・三重のリスクに‥
→→◎洗眼の場合は、防腐剤なしの人工涙液がお勧めです!(※公センセのコメント)

次に、家で花粉を吸い込む量を減らすための効果的な掃除のコツは――

掃除する時間は、朝か帰宅時がお勧め(※花粉がまだ舞いあがっていない)

モップやワイパーなど乾いた布でから拭き→掃除機→軽く水拭きが効果的です。

上着は家に入る時に払い、玄関にかけるなど花粉を家に持ち込まない工夫もしてくださいね。

(日本経済新聞2011.2.23朝刊より)

2月20日「他人の心は、目を見ればお見通し?」

目は口ほどのモノを言う、とよくいわれます。

実は、心の動きは瞳孔の大きさにも表れます。
瞳孔は周囲の明るさに応じて開いたりしぼんだりし、目に入る光の量を調整します。

それだけでなく、人が何かに興味や関心を持つと瞳孔は広がります。
文字通り、「眼を見開く」というわけです。

たとえば、お笑い番組が好きな人にビデオを見せたとしましょう。
その人の好きなタレントが出てくると瞳孔が2~5割広がり、同時に口元や目じりが緩んだそうです。
逆に嫌いと思われるものを見せると、瞳孔が広がるのに表情は険しくなりました。

瞳孔の測定も他の身体情報と組み合わせて調べれば、人間の感情にもっと迫れるかもしれませんね。

(日本経済新聞2011.2.20朝刊より)

2月3日「花粉症に先手を打つ!」

いよいよ、花粉症の季節ですね。今年は昨年の10倍以上の花粉が飛散する地域もあるようです。

今から花粉を迎え撃つのに有効なのは、レーザー手術や体質改善ではなく、「薬」だと思われます。

「2009年アレルギー診療ガイドライン」では、専門家医から薬による「初期療法」が勧められており、

薬を適切に使えば症状をずいぶん抑えられるようです。

さて、その薬とは――。

①「第二世代」と呼ばれる、新しいタイプの抗ヒスタミン薬。
└市販薬に多い「第一世代」と比べ、眠気や口の渇きなど副作用が少ないのが特徴。

②鼻に吹き付けるタイプのステロイド薬。
└症状が強い場合、①と合わせて使うと効果的。

③内服のステロイド薬
└かなりの重症の場合に服用する。

――と、以上の3種類に大別されています。

ポイントとしては、いずれの薬においても、自己判断で服用を始めたり止めたりしないこと。

薬を適切に使うために、医師のアドバイスをよく参考にしていただくことが重要です。

(朝日新聞2011.2.3記事より)

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