4月28日 飲ませていませんか?保護者に注意喚起

製薬会社などでつくる「くすりの適正使用協議会」が20日、中学生の子供を持つ全国の母親を対象に調査を実施。保護者の医薬品に対する知識不足の実態が浮かび上がった。

処方薬に関する調査で、「過去に飲み残した処方薬を、似た症状がでた際再び子供に飲ませた経験があるか?」との質問に65.5%の母親が「経験がある」と回答。
「兄弟・姉妹間で使い残しを飲ませたことがあるか?」には42・6%、「自己判断で量や回数を増減したことがあるか?」には33・8%がYESと回答したのだ。

処方薬は患者の症状や体質に合わせて処方されているため、一般用の医薬品と違って有効期限は記載されていない。日本製薬工業協会は「残った処方薬を自己判断で使うと、症状の悪化や思わぬ副作用を招く恐れがある」として注意を呼び掛ける。
2012年に全国の中学校で「くすり教育」が義務化されたが、子供だけでなく保護者の理解を促すことが重要だ。

目薬も同じ。お子さんの大切な目、自己判断せず、まずは受診を!

(4月22日 日経新聞)

4月19日 「国民の敵」に新治療

今や国内の4人に1人が発症していると推定される花粉症。
この「国民の敵」ともいえる花粉症に対し、新たな治療法として期待が高まっているのが「舌下免疫療法」だ。

<今までの治療>
抗ヒスタミン剤によって症状を一時的に和らげる対症療法が、花粉症の主な治療法だった。

<舌下免疫療法>
根治に向け、1日1回花粉のエキスを含んだ薬液を舌下に垂らし少しずつ量を増やして体質を変えるというもの。臨床試験で900人のうち8割に効果があったと報告されている。
今までも免疫療法は行われてきたが、注射による痛みなど患者側の負担が大きかった。
すでに今年1月、最も患者数の多いスギ花粉症に対しこの療法の新薬が承認され、早ければ10月に健康保険の対象となる見通しだ。

ただし治療期間は2年間。その間毎日欠かさず薬を服用する事が大切で、治療開始のタイミングや服用の仕方など治療の仕組みに対する患者側の十分な理解が必要だ。
また処方する医師も講習を受ける必要があるが、受講する医師は増えており来シーズンに向け注目は増している。

                           (4月10日 日経新聞)

4月9日 就活の春、“言葉に効く”ニュースです!

今回はいつもと違い、受験や就活の際にも役立つ「言葉遣い」についてです。
言葉はその人の教養や品格を表しますが、実は間違った使い方をしている人が多いのだとか…。まずは新社会人が間違えてしまいがちな例がこちら。

×「~部長におつなぎします」    「~におつなぎします」

×(目上に)「ご苦労さまでした」  「ありがとうございました」

×( 〃 )「了解しました」    「承知しました」

誰かに取り次ぐ時は先輩や上司であっても敬称をつけないのが適切です。
また「ご苦労様」や「了解」は目上の人が使う言葉なので気をつけましょう。

ベテランの社会人でも注意したい言葉遣いはあります。例えば…

×「お帰りになられました」     →○「お帰りになりました」

×「~の方に~の方をつけますか?」 →○「~に~をつけますか?」

×「勤務させていただいております」 →○「勤務しております」

…などなど二重・過剰敬語や、むやみに遠まわしな表現は逆に無責任な印象を与えてしまう事があります。普段正しいと思って使っている言葉も、もう一度見直さねば…と、スタッフの背筋も伸びるニュースでした。

                             (3月31日 日経新聞)

4月4日 まぶたのトラブル、原因はさまざま

▼ 考えられる原因は?
* 加齢変化によるもの
加齢とともに筋肉や挙筋腱膜の機能が衰えることにより、目が大きく開かなくなるのが眼瞼(がんけん)下垂もその一つ。また、最近では長期間のコンタクトレンズの使用により、それほど高齢でなくても眼瞼下垂の症状を訴える人が増えています。

* 神経の異常がもたらすもの
かかる頻度の高い病気の一つが眼瞼けいれん。主な症状としては、目が乾く、しょぼしょぼする、目を開けていられない等です。目が開けにくいということから、患者のなかには自分で加齢による眼瞼下垂だと思い込んだり、目の違和感からドライアイと診断されたりすることも多いそうです。

▼   セルフチェックをしてみましょう
①ベッドなどにあおむけに横たわり手鏡などで顔を見る。
②まぶたを何回か大きく開けたり、閉じたり、まばたきをしたりしてみる。
→加齢やコンタクトレンズによる眼瞼下垂なら、重力によって上まぶたが下がってしまう病気なので、この状態なら正常に目を開けられるはずです。
自分が思うように瞬きができなかったり、左右で動き方が異なったりするときは専門医に相談してみましょう。

▼   治療法は?
眼瞼けいれんには、症状を改善するためのさまざまな手法が登場しています。
例えば、ボツリヌス菌の成分を注射するボトックス治療。過剰な収縮をしている眼輪筋などに作用して症状を和げます。
そのほかに、まぶたの上部を軽く圧迫し目を開けやすくする「クラッチ眼鏡」や、薬物治療、特定の筋肉を弛緩させる手術治療なども開発されています。

(日本経済新聞 3月29日)

3月24日 聞いてみました!春のふところ事情…

花粉症の方にはつら~いこの季節。
例年、対策商品にどれだけの費用をかけているの?
全国の皆さんに聞いてみました。
結果は、「2000円未満」が30%と最多。「2000円以上5000円未満」が23%と続きました。
購入する商品としては下記の通り。
*マスク(86%)
*ティッシュペーパー(64%)
*薬(56%)
「花粉を家に持ち込まない。」「帰宅後はシャワーを浴びる。」など日頃の心がけに加え、「症状が出なくても病院で受診し薬をもらう。」など、対策は早め早めにという意識も強いようです。
早めの受診で症状プラス、経費も軽減できるかも?

                             3月15日 日経新聞

3月18日 普及進む!?「無花粉スギ」「少花粉スギ」

 ◆   「無花粉スギ」の現状
花粉症のシーズンが到来し、「花粉を減らしてほしい」と思う方も多いのでは。
その期待に応えようと、国や都道府県などが無花粉や少花粉のスギの品種開発を進め、そうした品種を植える実用段階に入ってきた。
無花粉スギは1992年、富山県農林水産総合技術センター森林研究所の研究員で元新潟大大学院教授の平英彰さんが世界で初めて発見した。
その後、研究を引き継いだ岐阜大大学院出身の斎藤研究員が、悪戦苦闘しながらも林業用品種の開発に成功。今は、無花粉スギを富山県が組織的にバックアップする。研究所には、優良無花粉スギの苗を育てるためのビニールハウスが四棟整備され、事業者の費用も県が負担。出荷本数は2012年は5000本だったが、2020年には10万本にできる見通しだ。富山県内ではスギ苗木を植える本数は年間4~5万本程度。「県内で植えるスギの全部が無花粉スギになる」という年も遠くはない。
しかし、毎年伐採するスギの本数はスギの全体の本数の一部にすぎないので、無花粉スギの効果は徐々にしか見えてこない。斎藤さんは「花粉症の人は都市部に多いので、都市近郊から重点的に無花粉スギに切り替えていくのがいいのでは」と話す。 

 関東で普及進む「少花粉」品種
実用段階に入り始めた無花粉スギより普及が先行しているのが、花粉飛散量が通常の1%以下の「少花粉スギ」。同研究所が品種を開発し、都道府県などを経由して森林の所有者などが植林するルートができていて、関東の都県の取り組みが早い。
ヒノキでも「少花粉ヒノキ」の開発が先行しているのに比べ、「無花粉ヒノキ」は昨年12月、神奈川県が「全国で初めて発見した」と発表した段階にとどまる。
スギやヒノキを伐採して木材に加工するサイクルが順調に回らないと、無花粉・少花粉の品種の普及は進みにくい。はっきりした効果が出てくるのは数十年先かもしれないが、今後の普及に期待したい。

 (中日新聞 3月17日)

3月18日 世界で初成功!角膜内皮細胞の移植手術に光

京都府立医大が今月12日、目の角膜が濁り、視力が低下する<水疱(すいほう)性角膜症>の患者に対して行った、角膜内皮細胞の移植手術に世界で初めて成功したことを発表した。
水疱性角膜症は、角膜内皮細胞が生まれつき弱かったり、事故や病気で傷つくことで発症する。患者は国内に約1万人、世界で数十万人。移植手術には、アイバンクを通じて提供される角膜が必要だが、慢性的に不足している。一つの角膜から、必要な細胞を培養で増やし、これを移植する今回の手術が定着すれば、角膜不足を補える。
京都府立医大の木下茂教授(眼科学)らは、米国から取り寄せたヒトの角膜から角膜内皮細胞を取り出し、3種類の化合物を使うことで培養。約10倍に増やすことに成功した。サルに移植し安全性などを確認した後、3人の移植手術を実施したところ、いずれも0.05~0.06だった視力が0.1~0.9に回復した。
この培養法で、数年以内には細胞を2~300倍に増やすことが可能という。
今後2年間で30人に移植手術を行い、有効性を確認する予定だ。
移植は、高齢者より若い人から提供された細胞の方が、移植後も安定するといい、木下教授は「若いドナーの細胞を増やし、移植できる効果もある」と話している。

(中日新聞 3月13日)

3月11日 「色のバリアフリー」 実現にむけて

先天的な色の感じ方の違いから、遺伝で色を感じる細胞が一部欠けたり、一部の働きが弱かったりする、いわゆる色弱は男性で20人に1人、女性で500人に1人とされる。多くは検査で指摘されない限り気付かない人もいるが、配色によって色の見分けに不便を感じる人がいる。そこで今、誰もが見分けやすい色使いを普及させる取り組みが広がっている。

名古屋市教育委員会は「色のバリアフリー」というパンフレットを教員に配布。掲示物に混同しやすい色の矢印を記す場合、一方に斜線を入れると見分けやすくなるなどの工夫を例示し、配慮を求めている。実際に現場でも、教師が黒板に書く文字は白と黄色が多く、赤のチョークはほとんど使わないそうだ。
また、色の判別で苦労した人らが2004年に設立した、NPO法人「カラーユニバーサルデザイン機構」は、企業などの依頼で、商品などの配色を見分けやすくする助言をしている。この10年で見分けやすい色使いの印刷物や案内表示などが増えたという。ただ、見分けにくい配色の程度を数値化したものはないため、色弱の人の感じ方は一般に実感しにくい。

そこで、独立行政法人産業技術総合研究所(茨城県つくば市)は、2年後をめどに色弱の人も見分けやすい配色の規格作りに乗り出す。色の見え方や傾向の分析のため、200種類の色のカードを見比べる実験を予定しており、協力者を募っている。
「これまで、高齢者が見分けやすい色の研究はあったが、先天的に色が見分けにくい人のデータはなかった。規格化で配慮がさらに広がれば、不便さが解消され、色弱の概念もなくなるかもしれない」と期待の声も聞こえている。

(中日新聞 2月27日)

3月8日 現地で目を守る。被災3国で広がる輪

視力・眼圧検査などの眼科検診や、投薬治療に必要な機能を備えた診療車「ビジョンバン」。
米国が発祥で、2005年超大型ハリケーン、カトリーナ被害の際に被災地で活躍。
2011年東日本大震災の時には、東北の大学教授らが1ヶ月間米国から借り受け、約3500人の治療・検診にあたった。
その後、2013年3月に宮城県眼科医会により日本にも導入。
今度はその日本から、昨年11月に史上最大級の台風30号で被災したフィリピン・レイテ島に派遣されている。
診療所のほとんどが壊滅、医師の大半が避難し不在という現地では、衛生状態が悪く目の感染症のリスクが高まっている。
そんな中、「我々が支援する番」と東北の眼科医らによって派遣されたビジョンバンは、運用をフィリピンの眼科団体が担当し、往復の運送は日本の川崎汽船が無償で引き受けるなど協力の輪を広げている。
フィリピン眼科医会のハービー・ウイ会長は、「バンがあれば診療が復活できる。日・米・比をつなぐ素晴らしいプロジェクトに感謝したい」と話す。

(2月27日 日経新聞)

3月4日 必見!スマートフォンでの花粉対策

今年も花粉が気になる季節がやってきました。スマートフォンのアプリやインターネットサイトを使って、花粉の飛散状況を確認したり、症状を記録することができるのはご存知ですか?今回は花粉症対策に便利なアプリやサイトをいくつかご紹介します。

【 アプリ 】
◆    あなたの街の花粉情報(NTTドコモ)
<iphoneはこちら→   androidはこちら→
設定エリアの花粉飛散量や飛散ピーク時間がわかる。
外出の多い方におすすめ。

◆    くうきナビ(カンロ) <iphoneのみ対応
GPS機能を使って現在地を検索。今いる場所の天気予報や温度や乾燥など、空気の状況が一目でわかる。

◆    花粉症ナビ(協和発酵キリン)
<iphoneはこちら→   androidはこちら→
鼻や目の症状、日常生活への影響度などをカレンダーに記録でき、症状の変化をグラフで把握できる。

◆    花粉ブラウザ(hamano) <androidのみ対応>
環境省の花粉情報を参照。ホーム画面に常時表示できる。

【 インターネットサイト 】
◇    花粉症特集(厚生労働省)
花粉症のQ&Aや治療法の解説のほか、安易な民間療法に対する注意喚起も行っている。

◇    tenki.jp(日本気象協会)
都道府県別の飛散情報を地図上にわかりやすく配置されている。
花粉と肌のトラブルに関するリポートの公開も開始。

気持ちよく春を迎えたいという方、ぜひお試しください。

(中日新聞 2月27日)

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