11月5日 氷山の一角…理解ない行動に悩み

今年、全盲の女子生徒が蹴られたり盲導犬が刺されたりするニュースが相次いだが、事件は“氷山の一角”だとする声があがっている。事件を受け埼玉県視覚障害者福祉協会が緊急に実施したアンケートでは回答者112人のうち約4割が体・白杖の接触や、暴行・暴言を受けたりする対人トラブルを経験したことがあると判明した。
「電車内で盲導犬を蹴られたり、犬の頭に落書きされたりした」
「白杖が当たり、おなかにパンチされた”」
「点字ブロックを歩行中『邪魔だ、どけ』と言われた」
…などの他、「スマホを操作しながら歩く人によくぶつかる」
といった実例があり、視覚障害者がトラブルを恐れて引きこもる可能性など社会参加の妨げになりかねないとの懸念も。
筑波大の徳田克己教授(障害理解論)は、「障害への無関心・無理解がトラブルにつながっている。なぜ盲導犬や点字ブロックが必要なのか、障害者の日常生活を学べば、互いに違いを認め合い尊重できるようになるのでは」と話す。

                           (日経新聞10月24日)

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