9月29日 「怖い」「危ない」…視覚障害者の日常

埼玉県内で白杖を持った全盲の女子生徒が脚を蹴られたり、盲導犬が傷付けられたりする事件が相次いだことを受け、埼玉県視覚障害者福祉協会は今月、県内や東京都内などの視覚障害者を対象にアンケートを実施。
回答者112人のうち75人が、「外出時に恐怖や危険にさらされた。」と答えた。さらにこのうち47人は、「肩がぶつかった際、舌打ちされたり文句を言われたりした。」「顔や体を叩かれたり、足を絡めて倒された。」 …など、厳しい言動を受けたことも明らかにした。

状況はここ東海地方の視覚障害者にとっても同じだ。愛知県盲人福祉連合会の彦坂和夫会長は、「肩や白杖が当たったりして怒鳴られる事は視覚障害者なら日常的にある。視覚障害者には何の悪意もない。」と話し、理解を求める。

また最近では“歩きスマホ”や、点字ブロックの上に立ち止まったり車を駐車したりする人も多いが、目の見えない側には対策のしようがない。走行音の小さい電気自動車も危険を感じる対象として挙がっている。
通行中にぶつかるなどして危ない目に会うのは、お年寄りや子供も同じ。他人を思いやり、皆が安全に暮らせる街づくりが求められている。

(中日新聞 9月23日)

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